前にもブログで書きましたが、資生堂の市販で買える純粋レチノール(エリクシールから、6月21日発売されたやつ)、医薬部外品として、効能認可を取ったものです。
資料が暗くなってしまいました。。詳しくは、資生堂のHPをご覧ください。
サンプルくださいました。
今回の学会発表で、このエリクシールでの実験データの結果を発表されてました。
とても綺麗なデータです。写真も素晴らしい!(写真で違いがわかるというのは、生で見ると、もっと違いがわかるということです。)
エリクシールは、ようは市販なので、誰でも買えるということです。
それでここまではスゴイですね~。
私の知る限り、おそらく市販のシワ用化粧品では、これが一番かな。
ここまでちゃんとデータを出しているのって。科学者の集まりですから(笑)。科学の結晶ですね。
化粧品の商品は別としても、やはりシワに効くのは、市販では、一番はレチノールだと思います。
この辺は、科学者なら、結構認める事実だと思いますよ。
ただ、純粋なレチノールを商品化できるのか、という問題と、容器などもとても大事で、酸化してしまっては、レチノールもくそもありません。効果は出ません。
市販のいろんな化粧品で、レチノールが裏の成分表見たら入っているものって、わりとあったりしますが、この容器、こりゃダメだ。。というものが大半。。。
笑っちゃうのが、なんかオーガニック化粧品や自然派化粧品、漢方化粧品、と言っておいて、いかにも自然のものでとても効果が出るようにしてます!天然植物エキス配合!だから効く!(効くわけありませんが)、とかなんとか散々書いておいて、成分表に、「レチノール」と平気で書いてあることです。
で、そんなことは、どこにも宣伝されていなくて、効いているのは、天然エキスでもなんでもなくて、わずかなレチノールやんっ!という、ツッコみどころ満載な化粧品って、結構あります。
そういうのをお持ちの方は、裏の成分表確認してみてください。
結構ツルツルになる、しっとりする、などと思っている自然派化粧品っぽいのは、平気で入っているもの多数。
でも残念なことに容器が無茶苦茶なので、レチノール酸化しまくり。。。
で、エリクシールは市販ですが、クリニック専売品は、もっと濃いです。なので、効果はさらに全然違います。
その分、副作用というか、レチノイド反応(赤くなったり、乾燥したり、皮がめくれたり、ひりひりしたりなど)が出ます。
どこまでの反応が出るのかは、人によって違います。
いきなり、本当の高濃度(クリニック用のでね)をつけたら、誰でも出ますが、大勢の人は出ないんだけど。。という濃度で出たら、それは、あなたの栄養失調です。
お肌のビタミンAが足りないから、濃いのが入ってきて、細胞びっくりしたんです。
メーカーにクレームを付けるまえに(かぶれた!とかね)、あなたの栄養状態を見直しましょう。
漢方化粧品に入っていて、知らずに使っていた患者さんが、顔が真っ赤になって、ガサガサに皮がめくれた!と初診でおっしゃっていたことがあり、完全にレチノイド反応でした。
市販のひどいのは、というか大半? 安全テストとかなんにもしてないのにもありますし、すぐに効かなくなるから(容器が悪くて酸化するから)最初から、濃い?のを入れているのかもしれません。
無農薬野菜の宅配だったか、そういうセットに一緒に入っていた漢方化粧品のチラシだったので、信用して買ったそうです。。。
漢方の自然派化粧品だと思っていたら、無茶苦茶ケミカルでした!という話。。。
(ケミカルが悪いわけではありません。自然派化粧品のほうが、経皮感作というアレルギーの問題を無視している、というか知らない会社が多い。ま、知っていたら、そんな化粧品ばんばん作れませんけどね。テストにお金かかって仕方がないから。)
ちなみに私が使っているのは、医療用のレチノールです。
なので皆さんが買える市販のとは全然違います。
レチノールならなんでもいいでしょ、とまた質の悪いレチノールを買わないように。
下手したら、かぶれるだけですよ。効果ないか。
効けば効くほど、危ないので、医師の診察と説明が必要です。だから、クリニック専売品なんです。
で、レチノール使うくせに、日焼け止めを塗らない、というのは、論外の話です。
朝塗る場合は、紫外線カット(ちゃんと日焼け止めを塗ること)は当たり前ですよ。
守らない人は、レチノール使っちゃダメですよ。余計にかぶれますよ。