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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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しわ・タルミの治療

美容医療ネタも久しぶりですね。

患者さんが悩んでいらっしゃったので、ちょっと書いておきます。

(患者さんにはご説明したことですが、値段とか初めてすることっていろいろ悩みはつきませんよね。)

 

昨日だったか、テレビをつけた瞬間に、おそらく50代の女性タレントさんの顔が、またアンパンマンになっていたので、ビックリしました。

つけた瞬間だったので、

思わず、

うわああ==っ!!と叫びそうになりました。。。

前までは、バックミュージック代わりにテレビをつけていましたが、潜在意識に働きかけるので、のべつまくなしテレビを付ける、というのを止めて、観たい番組だけ観るようにしているので、そのタレントさんを見たのも久しぶりでした。

前から、顔パンパンで、やりすぎ感満載でしたが、さらにアンパンマンパワーアップ状態に。。。

 

。。。顔、すごく変です。。

主観の問題も好みの問題もありますが、これ、綺麗で若々しくて、羨ましいわ~と思う女性がいるんでしょうか。

視力が悪くて、細かいのが見えなくなっているのなら、わからないのかもしれませんが。。。

アップはいかんやろ。。

 

こういう人がテレビで堂々と(?)と出ちゃうと、ヒアルロン酸注入や美容医療に対しての偏見や怖さが生まれてしまうので、ちょっと止めてほしいな~。

栄養が足りなくて、もう自分で止められなくなっているんでしょうけど、誰か止めろよ~、といつも思います。

(普通のクリニックはやっちゃいます。だって、お金欲しいし、断っても、他院行ってやるだけだから。

私は断わります。なので、こういう人が来ると、言い合いになるか、予約の段階で、「絶対に入れてほしい!」というような人には、「絶対に保証しません。できないこともお断りすることもあります」とまで先に言った上で、それでもよければ予約を取ります。

こういう人は、言ってわかるわけじゃないのでね。。

 

初診の方(50代)で、イベントがあるから、なにかをそれまでにして、改善したい、と来られた方です。

イベント前になにかしたいと受診される方はとても多いです。

(例えば、同窓会とか。女性は、同窓会が一番燃えるようですね。男性の目よりも女性の目が気になる。。他には、人前で発表する大舞台があるとか、結婚式とか、パーティとか、いろいろイベントはありますね。)

 

その方は、肝斑のシミもあるし、ゴルゴライン【頬っぺたの真ん中に、斜め下向きの腺というかくぼみ。ゴルゴ13と同じなので、ゴルゴラインと呼ばれています)もあるし。。。

 

こういう時、二手に分かれます。

しわ・たるみは、自分の年齢だと当たり前にあるから、でも肌は綺麗なほうがいい!とシミや色味の治療に専念される方と、

シミや色味は、カバーファンデで隠せるけど、シワ・たるみは化粧では隠せないから、シワ・たるみの治療をする!という方。

もちろん、皆さん両方気になるんですが、両方するとお金がかかるので、どちらを先にとりあえずやる、というのがほとんどです。

(急いでいる方で、予算に余裕があるなら、同時進行が一番いいですが、一番お金がかかります。。)

 

その場合は、患者さんに、気になっているほうからするよう勧めています。

シミ治療のほうが、1回当たりの治療費は安いのは安いですが。

 

その方は、シミ治療(肝斑がありました)をすると選択されました。

お金はかかるけど、オーソモレキュラー療法(栄養療法)を一緒にやるのが一番いいですよとご紹介しました。

お肌を診ても、栄養が全然足りないのはわかりますし、検診結果などもある方はご持参いただいて、データを読んでいます。足りている方は、私を含めて誰一人いませんが。。

 

栄養が足りないと、圧倒的なタンパク質不足に鉄不足。

なので、コラーゲンが全然作れないどころか、皮膚の分ですら、よそに持っていかれてしまいます。

なので、顔の皮膚はダルダルに垂れやすくなるし、ふにゃんふにゃんになったりします。

 

もちろん、正しいスキンケアも忘れずに。

 

栄養解析もされて、食事も変えられて、動物性タンパク質を増やし、サプリは種類は少ないですが、わりときっちろ飲まれて、化粧品も刺激のないもので、必要最低限に。。

スキンケアも食事も頑張っておられました。

そして、肝斑治療で、当院の肝斑セット(ライムライトという光治療含む)をされていると、

2回目だか3回目だかの時に、ゴルゴラインがなくなっていたんです!!

 

あれ、なくなってる。。。?

(普通、ライムライトでゴルゴラインが消えることはありません。そこまで届かないし、ライムライトにそこまでコラーゲンを増やす力はありません)

 

おかしいなと思って、患者さんに確認すると、やはり気づいておられて、「なくなりましたよね~!!」ととても嬉しそうでいらっしゃいました。

 

おおっつ!!やはり?!

 

これは、光治療が効いたのではなく(多少の刺激はしますが)、やはり患者さんが食事とサプリを頑張られて、顔のコラーゲン増生に栄養が回ってきて、皮膚を下のものも含めて下から支えてくれたわけですね。

自前注入剤みたいな感じ?

自分のコラーゲンですから、体が増やしてあげようと思って増やした分ですからね。

今の栄養状態が続けば、かなり長持ちというか、注射みたいに、「なくなる」「きれる」ということはありません。

他のコラーゲンと同じで、一緒に年をとって行きます。

 

かなり肝斑も良くなられて、化粧は濃くしなくても隠れるレベルで、とてもいい感じだと私は思います。

 

ただ色味が良くなってくると、シワ・タルミが気になってくるものです。

 

ゴルゴラインがなくなったとは言え、せっかくのイベントですから、もうちょっとリフトアップされてみては?と思います。

 

患者さんも同じように考えていらっしゃったようで。

 

しわ・タルミの治療で、手術を否定はしません。

私はやりません(できません)が、どうしても手術をされたい方には、他院をご紹介しています。

皮膚科医なので、手術を希望されていない方が集まるのは集まりますよね。

 

うちでできるのは、タイタン(とジェネシス)という光治療と、ヒアルロン酸注入やボトックス注射のいわゆるプチ整形ですが、これは用途によって、あと目標によって(ここまで上げたいとか)、組み合わせたり、どちらかでないと!という場合も。

 

私は、光レーザー治療が好きですから、ベースにタイタンやジェネシスをするというのが一番のおススメですが、ここまで上げたい!となった時に、助けてくれるのが、ヒアルロン酸注入です。

 

今は、昔と違って、打ち方というか、入れる場所のメインのところが変わったので、昔みたいに、入れすぎたらフグみたいになるということもありません、普通は。。

 

ただ、顔の痩せこけている方、頬っぺたのトップの脂肪が落ちちゃって、ガリガリ系の方、骨っぽい方。

若い時はまだ良くても、脂肪は若さの象徴ですから、顔の骨っぽさやコケは、必要以上に老けて見せるし、不健康にも見えます。

 

芸能人は、ほんとは痩せている方が多く、アラフォー・アラフィフとなると、痩せている=老けて見える、となることが多く、それをそう見せないというのは、かなりの気合いと個性と、肌の綺麗さがものを言うような気がします。

化粧やライトだけではごまかせないというか。。。

でも、気合いや個性だけではもう太刀打ちできないこともあり、それを受け入れて、違う役柄などに活かせていける方と、なんとかしなきゃ!と受け入れられない方も多いです。。

若い子と並んで映るのとか、とても嫌でしょうね。。否応なしに比べられるしね。

 

それでアンパンマンの登場となるわけです。

 

これは、一般人でもあります。

そこのドクターの好みだったり、ご本人の好みだったり。。

どこまでを「やりすぎ」と判断するのかは、これほど医者によって違うのか?と驚愕することもあります。。

 

入れすぎなければ、かなりいいし、私はヒアルロン酸注入もボトックス注射も大好きで、光レーザー治療までしている時間がない時も、注射だけはする時間ないかな~と切羽詰まった時にはそれだけでもやることがあります。

結構、レーザーやってなくても、普段のお手入れと栄養のおかげで、注射だけで、なんとかごまかせるもんんです(と思っています)。

 

ただ、注射には、直接コラーゲン(皮膚の)を増やすとか、全体の肌を若返らせるというか、イメージですが、そういうことはできません。

局所に入れて、それがポイントなだけに、顔全体の雰囲気を変えることは可能です。

役割が全然違うもの同士です。

 

一番いいのは、どちらかやってみて、物足りなければ、もう片方足す、とうのがいいです。

急いでいる方は、両方がいいですが、お金はかかりますよね。

片方で済めば、お金もかからないわけです。

 

手術ほどの効果はなくても、相乗効果で、両方やることでいいとこ取りができる。

これが一番自然です。

 

レーザーなどで(特に侵襲のあまりないもの)たるみ治療が満足できるかどうかは、その方の目標次第ですが、ビフォーがひどいほぢ、ブルドッグみたいにたるんでいると、レーザーや光でどうもできません。

むくみくらいはとりますが。。。

まあそこまで行くと、手術ですけどね。

 

で、そういう方の場合、ヒアルロン酸も1本で済まず、2本、場合により3本などたくさんいることもあります。

当然ですが、たくさん入れれば入れるほど、アンパンマン的要素が出てきます。

(入れる場所にもよります)

 

初めての方に、1日(初回)で、2本以上入れることはめったにありません。

よほどのブルドッグの場合くらいです。

1本入れても、まだダルダル。。皮膚あまりまくり。。という場合。

でも、それでも、初めてだから1本で様子を診たら?明日以降に物足りないとやっぱり思ったら、それか追加したら?と一旦帰ってもらうことがほとんどです。

そしたら、なじみますから、気が済むこともあるし、やっぱりと数週間~1か月後くらいに追加に来られる方もいます。

1回の量なんて、少ないにこしたことないと思います。

でも、ビフォーのひどさと目標との差次第なんですよね。やはり。。

 

最初、注射して、1本でいけなかった時に、2本目するのか、2本目止めて、タイタンするのか。。

こればっかりも、やって比べてみないとわかりません。。

(光・レーザー治療はクリニックによって、照射方法などが全く違います。

私の言っている効果が、どこでやっても同じ効果が出るとは思わないでください)

 

あるいは、最初タイタンして、もうちょっとだけ注射するのか。。

どちらかでいければいいんですが。。

 

 

 

カテゴリ:

エイジング, 医療