プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2017年8月
« 7月   9月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

最近投稿した写真

ホーム > スキンケア, 化粧品, 医療 > 石けん洗顔を止めさせる皮膚科医



石けん洗顔を止めさせる皮膚科医

Facebookに書いたこぴぺです。

facebookは流れてしまうので、こちらにも載せておきます。

 

 

無添加石けんが昔のことを思えばかなり広まってきたんだなあと思います。
朝ならぬるま湯洗顔も。

 

初診の患者さんの中には、無添加石けん洗顔にしてたのに、肌が乾燥するからと皮膚科に行ったら、無添加石けんはきついから止めるように言われ、何を使ったらいいのかわからなくて、前に使っていたクレンジングと洗顔フォームのW洗顔に戻したら、余計にドンドンヒドくなった…という方が増えてきました。

 

無添加石けんはアルカリ性で、皮膚は弱酸性ですから、汚れも良く落ちるし、脱脂力もあります。
なので、ファンデ塗ろうがウオータープルーフの日焼け止めであろうが、石けんだけで洗顔を勧めているんです。
洗浄力が高いのに一番害がないですし、しかも安いし、どこでも売ってる。

 

ブログでも本でも書いていますが、ファンデや日焼け止めも落とすくらいに洗浄力高いわけなので、皮膚のバリア機能が落ちている方(そういう方は、皮膚の保湿も追いついていない。皮膚への攻撃を続けていたり、直すだけの栄養が足りない)が使うと、乾燥する、しみる、バリバリになる、などなど出てしまうわけです。

 

皮膚科医が、診察の上で無添加石けんを止めるように言うのは、よくわかります。
乾燥で困って皮膚科に来るくらいなわけですから、バリア機能は破綻していることが多いでしょう。

 

でもね、止めさすなら、別のものを教えないと、患者さんにどうしろと?

 

止めさせて、また市販の安物の合成界面活性剤のW洗顔野放しって、なんのために止めさせとんねん。ひどなってるやないか?

皮膚科医の敵は皮膚科医だった

というお話。

 

本でもブログでも、そういう人は大島椿の椿油を使うように書いていますが、試さない人もいます。
言ってみたら、皮脂膜の代わりもしてくれてるわけです。

 

知ってるけど買わない…。
その間に、ますます肌はバリバリになる…。

 

で、この7年以上の間に、椿油と無添加石けん洗顔でまだヒリヒリすると言われたのは二人だけです。
かなり栄養欠損のヒドい方でした。

 

こういう場合は、無添加石けんを使わずに、値段は上がりますが、他の洗顔料に変えます。
その方の肌の状態とメイクの濃さによっても違います。
(だから診察が必要)

 

無添加石けん止めさすなら、そこまでしろ!!と思います。

 

また、バリバリの原因は、皮膚の触り方、他に使っている化粧品、もちろん栄養状態が関係しているので石けんだけの問題じゃあない。
石けんだけ目の敵にされるんですよね~。

 

他のクリニックで、無添加石けん止めさせられて、そこは違うシリーズを一式勧められ、全部買ってシリーズで使って、余計にヒドくなったという方もいます…。

 

なんでこのシリーズ?!(゜Д゜;)
ひどなんの当たり前やん?!(-_-;)
というのもあれば、

 

あー、これねー。メーカーが宣伝しているほど、中身良くないんですよね。
(一時期使ってみて、あーあーという経験あり。値段と中身も合ってないし、そこまで肌にも優しくないなどなど)

 

そこの先生はそれ好きなんでしょうけど…、バリア機能破綻してる人に一式買わさんでも様子診たら?とは思います。
それで良くなる人もいるから、使っておられるんでしょうけど…。
皮膚科医なんだから、もうちょっとちゃんとしたものを取り扱って欲しいなと思います。

 

自己流でダメなときは、専門クリニックを受診ですが、皮膚科だからと過信しないこと!

 

何でも合う合わないがあるから、これ合わないかもと言ったときに(ちゃんと再診して診てもらう)、次どうするかです。

それがどう合わないのか、使い方が悪いこともたくさんあります。
品物が悪いんじゃなくて悪いのはあなたの触り方!とか。

 

ちゃんと触ってるけど合わない、というか足りないなら、他のものも考えないといけません。

 

で、根本的に栄養欠損がひどいと化粧品や薬でどうこうなるものではないです。

オーソモレキュラー療法がいります。

カテゴリ:

スキンケア, 化粧品, 医療