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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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がんの治療

今日、「そこまで言って委員会」で医療の話をやってましたね。

 

臍帯血を無届けで、ガンの治療やアンチエイジングの治療に使っていたクリニックが逮捕された話題も出ていました。

自費治療の闇と言いますか、保険診療ではないので、医師の責任において自由にできるのが自費診療です。

その治療が本当に正しいのかどうか、判断が難しいところです。

 

ゲストの森田先生だったかと思いますが、はっきり前後を聞いていたわけではないので違うかもしれませんが、この臍帯血の効果を聞かれて、「絶対に効かない」とおっしゃっていたような気がしたんですが、そうでしたか?

 

この逮捕に至ったのは、無届けでやっていたことが違法行為で、厚労省初の摘発にいたったわけです。

再生医療は、数年前から届け出制に代わり、そのまた何年も前から言われ続け、やるクリニックは、届けができるように準備するようにずっと言われてきました。

準備期間は十分にあったと思います。

まあ今回の場合は、準備云々というよりも、横流しされた臍帯血を違法に使っていたわけですから、根本が違いますね。

 

臍帯血が、ガンやアンチエイジングに効くのかどうかは、私はそこまで勉強していないからわかりませんが、「絶対に効かない」と言いきることはできないと思います。

自費治療では、それ専門の分野でのエビデンスがあったりします。

まゆつばものもあったりすると思います。

論文や学会発表になっていないだけで、実際に、なぜだかわからないけど効くものもあります。

そういう経験が積み重なって、効く場合と効かない場合が徐々にわかってきて、論文や学会発表はまだされていないだけ、ということも実際にあります。

 

オーソモレキュラー療法も自費治療の最たるもので、一般の医師が知っている論文や学会発表では知られていないだけだったり、注目されていないだけで、専門の学会ではちゃんとデータがあったり、論文があったりします。

そういうことがベースに治療が徐々に確率されたり、もともとは生化学ですから、生化学の基本から考えたら、これが効くはず、と自然と治療が決まったりします。

 

普通の保険診療をやっているだけでは、知らないことがたくさんありました。

 

ガンになった時に、芸能人が、すぐに手術(切除)を勧められたけど、切らないで済む方法を模索して、民間療法だか自費治療(免疫療法?)に走ったらしい、という話も出ていました。

(真相はわかりませんが)

 

私は、自分自身がガンになったら(家族でも)、切れるならさっさと切ってしまえばいいと思っています。

 

ガン細胞の体積というか数を減らすことって、意味があると思います。

ただし、手術の侵襲性が、多大なる犠牲を強いらない時です。

普通の病院で手術する場合、切れるものしか手術の提案はされないと思いますから、担当医から切ろうと言われたのであれば、もうほんとにさっさと切れ!と思います。

 

ガンが見つかった時点で、どんなに初期であろうと、検査で発見されたからには、もうかなりのがん細胞の数です。

細胞なんて肉眼で見えないのに、それがCTなどで見つかるって、どんだけガン細胞おるねんっ?!って話です。

そこまでがん細胞が育つほど、自分の体の免疫細胞がさぼっていたというか、働いていなかったのか、あるいは、ガン細胞の勢いのほうがどちらにしろ勝ってしまったわけで、見つかった時点で、仮に免疫を高める治療を始めたとしても、そこまでの塊の大勢のがん細胞をやっつけさせるのは、かなり大変じゃないかなと思います。

 

手術で、ガン細胞の体積(数)を減らして、その間にも自分の免疫力は上げておいて、残っているがん細胞を殺してもらうほうが、免疫細胞も働きやすいのではないかと思います。

 

ガン細胞が塊で見つかった時点で、細胞がどこかにもう飛んでいるかもしれない。

だから、手術をしても無駄だ、という意見もありますが、体積を減らすことは大事だと思います。

どこにどれくらいのガンができたのかにもよりますから、そこはちゃんと主治医とよく相談はしてください。

 

その後(もしくは前に使うこともあり)に、抗がん剤や放射線を使うかどうかは、また別の話。

 

昔よりもいろんなことがわかってきて、抗がん剤もガン細胞の種類によって選んだりすることもあります。

こればっかりは、そのガン専門の医師でないと、医学がすごい速さで進歩していますから、わかりません。

データに振り回されても困りますが、やる価値のある抗がん剤もあるわけで、それはほんとにケースバイケースだと思います。

その方の年齢や状況、体調、体力、持病などによって、同じガンでも全然違うはず。

 

抗ガン剤をいくにしろ、いかないにしろ、どちらにしろ、ガンにも抗ガン剤にも負けない体力が必要です(運動や筋トレすることではないですよ)。

 

サプリを飲むのかどうかは、これもまた別の話で、ともかく食事療法はそれほどお金はかからないわけですから(ガン治療や自費治療の免疫療法などよりも)、もうほんとの早く始めてほしいです。

 

サプリは、ガンでなくても、ほんとにキリがありません。

いくら飲んだから、ガンが消える、消せる、とトータル予算が出せるものではありません。

でも、そんなこと言いだしたら、保険診療のがん治療もそうですよ。トータルいくらかかるのかなんてわかりません。

 

サプリ購入は、必ず予算のことが付いて回りますから、予算はご自分で決めていただいて、その中で頑張るしかありません。

あとは、食事療法を死ぬ気で頑張る!

ただ、間違った食事療法は、「療法」ではありませんから、そこを間違えないようにしていただきたい。

 

いろんな考え方がありますから、何がその方にとって一番いいのかは、わからないこともあります。

それだけ、個体差というものがあります。

人はそれぞれ違うんです。

だから、いろんな考え方があるわけだし、ないといけないと思いますが、自分に合う方法を一緒に考えてくれるドクターに巡り合っていただきたいものです。

普段から、なんでも相談できるドクターを見つけておくことが一番の近道です。

もちろん、ガンにならない・なりにくい体作りが一番大切です。

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サプリメント, 医療, 栄養・食事