ニキビで悩んでいる方って、実は結構多いです。
若い方も30代、40代であっても実はいらっしゃいます。
30代なんて、まだまだニキビが多いです。
いわゆる大人ニキビってやつですね。
いろんなお店で買い物していても、店員さんが結構ひどいニキビ(盛り上がったのがフェイスラインにたくさんある)の方も結構いて、赤みやシミは厚塗りファンデで少しごまかせても、膨らみだけはごまかしようばないですよね。
ひどい時は、化粧品会社のカウンターの接客されている方だったりして、そこの化粧品が悪いわけではないんでしょうが(悪いこともある)、あそこまでいくと、会社のほうで福利厚生でちょっと治療してあげるとか、美容皮膚科なりクリニックを嘱託として抱えてもいいんじゃないのかしらん。。と思いますが。。
カウンターのお姉さんは、化粧品会社の顔なわけですから。
さて、ニキビです。
保険の薬は置いておいて、
(保険治療でよくなる方は、それにこしたことないです。保険診療でニキビ跡の治療はできませんし、そんな薬自体もないですが、とりあえずニキビ治療の話)
自費で行う治療の中で、一般的に一番多いのは、ケミカルピーリングかなと。
私の拙著でも書いておりますが、私もピーリング自体は好きだし、軽いものは自分にもたまにやります。
これもよく書いていますが、私がやっているからって、皆さんのお肌に合っているかどうかというのは、全く別の話です。
私自身は保湿剤も塗らなくても困っていないので保湿剤を塗っていません。
それくらい、皮膚を放っておいても勝手にしてくれるという、本来の生物の皮膚だと思います。
どちらかと言えば、脂性肌。
皮脂膜もバリア機能も、通常の女性よりはかなりあります。
肉魚卵食べている量も女性よりも多いし、皮膚の再生もどちらかと言うと早い。
こういう肌は、結構なにしてもいいんです。
なにかが合わなくて、かぶれたり、傷んだりしても、すぐに再生して治してくれますから、あまり気にしません。
その修復がうまくいかない、時間がかかるとなったら、ああ、栄養皮膚に回ってないんだな、今足りていないんだな、じゃあ、もうちょっとサプリ足しとくか、皮膚以外のからだ(臓器)も疲れているんだから、労わってあげよう、とおしまい。
私自身にやるピーリングにしてもいつでもやっていいと言っても、やる時もあれば、今はやったらいけないと思う時があります。
女性の肌は、環境によっても、ホルモンバランスによっても変わるし、そもそも人間の体ですから、体にも機嫌というものもあります。
体のご機嫌が悪い時に、わざわざピーリングやらなくても。。。って感じです。
やっていい場合もありますが、そういう場合は、一種のかけです。
あまりそういう賭けはおススメはしませんし、自分にもやらない。
そして、私自身、皆さんのように、いらんことをお肌にしていません。
可能な限りの刺激と摩擦を避けています。
顔は必要最低限にしか触らないし、ゴシゴシ擦ることも、引っ張ることも押すこともしません。マッサージももちろんしません。
他院でケミカルピーリングをしたことがある、という方はたくさん来られますが、誰ひとり、
(誰一人ですよ!)
スキンケアの指導は受けていないし、ピーリングの処置の時に毎回診察すらされていない方が全員です。
ナース、ひどいところはナースですらない(なんの国家資格もないエステティシャンや受付スタッフ)。
でも使っているのは医療用のピーリング剤。。
今ピーリングやったらいけないような肌でも、誰も止めない。
まず、その判断すらできないのと、やったらいけないと思っても、もともとが金儲けのためにやっているわけですから、わかっていても止めない。
(その場で中止したら、クリニックから起こられるから。売り上げ減りますから。
患者さんのために本当にやっているというのなら、どうして、スキンケアの指導どころか診察すらしないんだ?!ってわけです)
毎回ドクターが肌の状態を診て、スキンケア指導も行っていて、それでピーリングをしているのであれば、それはまあ問題はありません。
どの程度でピーリングをするのかは見解の相違ですから。
メリットデメリットを把握した上で、患者さんが選ぶことです。
(形だけ、何にもわからない医者が「診察」しているところもあるので、それくらいは自分で判断しましょう)
よく肌荒れ相談・スキンケア相談の予約希望がありますが、その中には、今他院(美容皮膚科)でなんか治療をしていて、スキンケアだけうちで教えてほしい、というものがあります。
これも何度も書いていますが、お断りです。
保険の皮膚科は仕方ないですが、自費治療である美容医療をやるのに、スキンケアの話すらしないところでお金を出して受けていることが問題で、そんなことすらしないところがまともな治療をしているとは思いません。
手術に匹敵するようなレーザー治療なら少し話も変わりますが、皮膚全体を触るのに、どうしてスキンケアの話をせずに効果が出るのか、はなはだ疑問で、そこまで考え方が違うクリニックでされること自体を勧めていないわけです。
諸悪の根源のそこの治療(だいたいそれが肌荒れの原因だったりすることもあります。直接的な原因になっていなくても今することじゃないなとか、私だったらやらない、と思うわけです)を止めない限り、肌が綺麗にならないと思っているわけですから、その私からスキンケアの話を教えろ、って、スキンケアって、一体何?!と思います。
なにか化粧品を足せばいい、あるいは、なにか別の触り方をする、などと思っているのかと思いますが、これだけ考え方が違うともう私にはわかりません。
なので、そういう方が来られて説明しても、話は全く噛み合わない。。
平行線どころか次元が全く違うから。
皮膚のバリア機能ぼろぼろのところに、またこの湿度も低い季節にバリアである角質を減らすような治療を診察もなしにして(もう治療ですらない)、栄養もないから、新しく作られた皮膚も全然状態の良くない皮膚ばっかり出てきて、って。。。お金払って何をしてんだか。。と思います。
マウスの実験でケミカルピーリングがうまくいった、欧米人のデータではこうだ、アジア人のデータではこうだ、とあっても、日本女性と栄養状態が全然違いますから、そのまま信じたらひどい目に遭うだけです。
ピーリングをうまくいかせるためには、条件があるわけで、それを診察も受けずにやるのは、そこのクリニックを儲けさせているだけで(日本経済にも貢献してますよ)、その方のためになっているのかというのは別の問題です。。
ニキビも死んだけど、お肌も死んだ。。
よくある話です。
まして、市販のピーリング剤、個人輸入で買ったわけわからんピーリング作用のある薬。。
ま、自己責任ですから、私が困るわけでなし、好きにされたらいいですが、それで綺麗になるって、なったらジャンボ宝くじレベルのラッキーなことでしょう。
ガンガンやればニキビが滅びることもあるかもしれませんが、それは肌を滅ぼしているからであって、綺麗な肌が手に入るわけではありません。
ネットでわけわからんもの買うくらいなら、その分食費に回すほうがよほど価値があるし、肌は綺麗になります。
クリニック専売品とかで評判になっているものであっても、診察の上での的確な治療であるからこそ、その商品がいいのであって、使い方を間違えると、欠点しかなくなります。
今の世の中、ネットで得られた情報(ステマだらけの中から、ステマを選ぶわけでしょう)だけで、クリニックを受診もせずに、またネットで変な化粧品や医薬品を買って、自分でなんとかしよう、という人、増えてますね~。
そんなので済んだら、医者いりませんよ。
ちゃんと診てくれるクリニックに全員の方がいけるわけではないとわかっていますし、全員がうちのクリニックに受診されるわけでももちろんありません。
でも、「スキンケア」でいらないことを止める、必要なことはしてあげる、という最低限のことすらしてない方がとても多い。
他院で治療やっているけど、この部分だけうまく利用しているだけ、という方もいるでしょう。
そこのクリニックから利用されている(お金を巻き上げられているだけ)のでないなら、それはそれでありかとは思います。
そこでスキンケアは教えてももらえないし、期待もしていない、というのであれば、私の拙著読んで実践されれば十分でしょう。
でも、自分でやっているつもりだけど、なんかうまくいかない。。となるなら、そこの治療そのものが間違っているのかもしれないし、スキンケア自体が思いこんでいて間違っているのかもしれないし、その方には合っていないのかもしれませんし、他にまだなにか理由があるのかもしれません。
それを見つけてもらうのが、クリニックでの診察です。
自分なりにやっている、それで満足している、という方はそれでいいんです。
でも、満足していない方が大勢いて、困っているわけでしょう?
だったら、今やっていることが間違っているのかもしれませんよね?
一旦立ち止まって考える、一旦止めてみる、ということをせずに、次から次へと、まだ足りない~!と足し算していくから問題なわけです。
押してダメなら引いてみる。
引き算のほうが、大勢の方には大切だと思います。
ちなみに、ろくでもないクリニックで、ろくでもない治療をされていた方は、ろくでもない化粧品を買わされていました。
中身の全然ない、利益率の高いだけ化粧品です。
そこでの治療も化粧品も全部止めるというのが、まず第一歩だと思います。
それだけで良くなる方がいるところが恐ろしい。。。
何かを足すのは、その後ですね。
ちなみにちなみに、「クリニック専用化粧品」とうたっておいて、実はエステでも買える、ネット通販している、という、なにがクリニック専用だ?!という代物は山ほどあります。
「クリニック専用化粧品」が絶対なんでも優れているわけでもないし、嘘だらけのものもあるわけです。
医者があまり相手にしなくなると、売れないので、エステやネット通販に持っていく、というのはよくある商法です。