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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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栄養療法はピンキリです

facebookに書いた記事のコピペです。

 

以下、コピペです。

 

先日他院で栄養療法されている患者さんが関東から来てくださいました。

 

私のブログはずっと読んでくださっていて、栄養解析を受けて栄養療法をしようと思われ、あるクリニックに電話すると。月8万円くらいはかかる覚悟がいるけど大丈夫か聴かれ、そちらは高額なので、行かなかったそうです。

 

で、別のクリニックを受診して、血液検査をして、他の検査も受けて、サプリも出されて、10ヶ月ほど経ったけど何も変わっていないから、やっぱりうちで一度診てほしいという方でした。

 

先生がほとんどちゃんと診てくれない、毎回言うことが変わる、サプリを毎月もらってるだけ…と言われてました。

 

他院でした検査は全部持ってきて頂いて診るんですが、血液検査の項目がとても少ない。

かかったお金を聞くと、おそらく保険診療と思います。

 

栄養療法は、前にも書きましたがいろんなやり方があって、クリニックによって全然違います。

診察料も保険診療でしてもらっているなら、時間はまず割けないし、時間をかけていない場合は、そこまでつっこんで話はできません。
細かく聴くのは、時間的に無理です。

「薄利多売」が基本の保険診療のやり方です。
一人あたり時間を短くして、ドンドン回していかないと外来が終わらない。

 

患者さんからの一方的な話ですから、ホントは向こうの先生は説明されてて患者さんが理解していないだけで、「言うことが毎回違う」のかもしれません。
ただ、保険診療でゆっくり話を聴いてもらう、聴くというのは、無理難題と言うものでしょう。

 

で、項目の少ない血液検査ですが、保険が通る範囲でする場合と、全項目する場合とではと情報量は全然変わります。
でも、保険でするならそれは仕方ないことです。

 

ただ、他に遅延型食物アレルギーの検査を2種類?されていて(これは自費)、1個はよく見かける検査ですが、もう1個は、検査データを持ってこられなかったので、なにかわからないんですが、なんか頭につけて、食物アレルギーを調べる?という検査だそうで…。

 

スミマセン、私はその検査を知りません…。
頭に器具をはめて、調べる?食物アレルギーを?

 

(?_?;

なんじゃそりゃあ?

 

検査名がわからないので。調べることもできないので、いいのか悪いのかも判断できませんが、それでココナッツオイルが引っかかって、止めるように言われたそうです。
(それまでは摂っていて、何も問題はなかった)

 

よく見る遅延型食物アレルギー検査ですが、うちで取り扱っているのとは別の検査会社のものです。

 

遅延型食物アレルギー検査は、会社によって、再現性がなく(同じ血液でもう一度検査すると違う結果が出る)、以前日本の母親の間で、ネットで誰でもできるからと大流行して、意味がわかってないから、引っかかったもの全部食べさせなくなり(食べるものがなくなる)、子供の栄養失調が大問題になって、小児科学会(小児アレルギーだったか)が、「遅延型食物アレルギーは信頼性が内からやらないように」と違例の警告を出したといういわくつきのものです。

 

ブログでもこのくだりは書きましたが、この日本で大流行した会社のは、アメリカでFDAが監査に入って(再現性が全然なかったから)、営業停止になったという代物。

そういう質の悪い検査が日本で大流行したわけです。
(雑誌で誰かが紹介したのがきっかけ)

 

で、この患者さん、引っかかったものは全部食事制限を言われていて、でも実際はできないから、そこまで徹底してはされてませんでしたが、全項目止めさすか…うーん…

 

うちの検査会社のものは、1番信頼性が高いと言われているもので、アメリカの自閉症学会(だったと思います)が唯一推奨しているところのものです。

 

それでも、この検査は、食物アレルギーを診るものではありません。
腸の状態を診るものではあって、全部食事制限させたら、それこそ食べるものがなくなるし、栄養療法はできません。
一部の食品は止めてもらいますが、グルテン、カゼインはもともと全員に勧めていないから、検査の有無に関係ありません。

 

私からこの検査を勧めることってあまりなく、アメリカに出さないといけないから高いし、ちゃんとローテーションして食べていたら問題ないことが多いです。

 

腸がすごく悪いのに、カゼイン、グルテン止めない方とか、腸の状態がどれくらい悪いのかをしらべる時くらいです。

 

こちらのクリニックは、どうも食物アレルギー検査を積極的に調べて、全部止めさせているようです…。

 

サプリの選び方も、うーん…と私は思うもので、そもそも血液検査のデータの読み方がうーん…。
溝口先生に解説依頼はされていて、レポートはあるんですが、そこは結構無視でした…。

 

レポートの結果とは違うサプリを出すことはありますが、検査したときから患者さんの体調が変わったり、訴えが変わりますから、そこは臨機応変に変えないと診察じゃないですし。
解析レポートは参考であって、そのサプリ全部買うものでもないです。

 

栄養療法始めたばかりって、あれもこれも必要とたくさんの種類を飲ませたくなりますが、予算にも限度がありますから、多種類をちょっとずつ飲ましても、これは全然効きません。
無駄ではないですが…、患者さんの体調は変わらない…。
それで変われば良いんですけどね。
症状の軽い方なら、それもありかもしれません。

 

ただ、ここの先生とは考え方が真逆に近いかも…。

 

患者さんは、どの検査やサプリが必要なのかってわかんないですものね。
特に予算が限られていると、サプリ選びはいつも、どうすっかな~と悩みますが、少数精鋭を選ぶしかありません。
それで経過を診て、変えることもあります。

 

予算がない方は、食事を死ぬほど(笑)頑張る!

しか方法がないんですが、食事の方向を間違えないように。
ここが1番大事です。
そのためにも血液検査が必要です。
食事が間違っていたら、全部データをに出ますから、バレるというか、軌道修正が必要です。

 

患者さんが行かれたこちらは、とても有名なところでした。

それで良くなれば良かったんですが…。

ここまでやってることが違うんだなーと実感というより、驚愕かも。

 

ちなみにサプリ毎月3万近く出しておられてて…。
うちで3万というと、けっこう出してる方です。
3万出したら、大勢の方がそこそこいけます。
良くなったら、減らしていくことも多いです、というか

患者さんが、減らしたいと言われますから、自然と減ります。

症状の程度にもよりますが、最初はドン!とベースを上げてあげたほうが、後がスムーズです。

 

 

 

カテゴリ:

サプリメント, 医療, 栄養・食事