プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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すごくお肌の状態が悪い患者さんがおられまして。。。

擦り倒すわ、引っ張るわ、押しまくるわ、で直すのが大変だった方ですが、やいやい言い続けて、なんとかそこは大丈夫になりました。

今は、1年に1回か2回くらい、シワタルミにレーザーをあてに来られます。

 

肝斑・シミの治療はもう全然されてはいませんが、初診時のことを思えば、肌の明るさと全体の皮膚はかなり良くなって、顔全体にうっすらとクスミのような、全体肝斑なのか、色素沈着も入り混じってはおりますが、まあお化粧で隠せる十分な範囲だし、年月が経っているわりにいいほうだと思います。

 

ちょっと前にしわたるみの治療をしに来られた時に、また肝斑の治療を始めたいと言われました。

 

この方、アルコール入りの日焼け止めをずっと塗っていて、ちっとも止めません。

今年もまだそれを塗っていて、カルテを見ると、もう3年連続、止めるように言っているけど止めない。

何度言っても他のを使いません。

 

。。。どして?

 

毎回そうなんですが、それでなくても効くからと言っても、「これじゃないといけない!」と思いこんでいるようで、毎年言われて続けても止めない。

 

もちろん、栄養状態も良くない。

年齢の割にゴルゴラインがひどく目立ちます。

 

栄養状態のいい皮膚であれば、少々の化粧品を塗ったところで、本当はあまり問題にはならないはずと思っています(国産の場合。特殊なものを除く。怪しいサロンやネット販売のみの無法地帯か?!みたいな化粧品は除く)。

 

ところが、栄養状態が悪いと、ちょっとしたアルコールや添加物、界面活性剤などの影響がもろに受けて、なんとなく赤い状態が次第に、なんとなく黒い、くすんでいる、という状態になっていきます。

活性酸素増えまくりです。

 

肝斑治療の最終目標は、肝斑のコントロールであり、肝斑が目立たない状態を長く保つことだと私は思っています。

今の医療で、「完治」は無理ですが(一生出なくさせる方法は見つかっていません。再発はある得る)、コントロールはいくらでも可能なはずです。

実際、そういう患者さんは大勢おられます。

 

ただ、コントロールが効くまでの間は、徹底して刺激になるようなものは排除してあげないと、いつまでたっても落ち着きません。

「慢性炎症」という微量~な刺激を可能な限りなくすことだと私は思います。

 

まして、お金をかけて肝斑治療をしていくのに、本人がアルコールたっぷりの化粧品を塗っていて、やる気があるのか?!ということです。

焼石に水どころか、下手したら、焼石に油をそそぐような結果になることもあります。

それは絶対にさせませんから、いつまでたっても、肝斑治療(お金を払う)は始まりません。。。

 

肌の触り方は長年の努力で、優しく触れるようになったと思うのにね、もったいないですね。

 

肝斑治療で、お金がかかる方は、なにかしらの刺激がまだあることが圧倒的に多いです。

スキンケアを徹底するだけで、かなり良くなります、本来は。

そこに栄養のある食事とサプリの手助けがあれば、かなり早く良くなります。ついでにしわもたるみも良くなります。

人によったら、時間はかかりますけどね。

 

なかなか気づけない場合は、オーソモレキュラー療法を先にすると、どんどんできるようになるんですけど、そういう方は、オーソモレキュラー療法しないので、また繰り返されるんでしょうかね。。。

もったいないですね。

もっと綺麗になれるのに。