先日お話していた、うちにオーソモレキュラー療法(いや、ほんとはシミ治療だったか?)に来られて、2日後に受精卵を子宮に戻す予定という方。
食事も必死に頑張られて、最初サプリはちょっとだけ。
赤ちゃんよりもシミのほうが気になると言っておられましたが、後からわかりましたが、これは、期待しないようにわざと言っておられたんだ、自分にまるで言い聞かせるようにというか、投げやりになっておられたのかもしれません。
せっかくそこまでして準備するんだから、食事やサプリは赤ちゃんのためだけではなく、お肌にもシミにもいいことだからと、説得しました。
(わかっておられたのかもしれません。なにかきっかけが欲しかったのかも)
栄養状態が悪すぎるから(甲状腺も見事に引っかかって、そりゃあ今まで妊娠は難しかったでしょう)、受精卵戻せないかもな、今回は、うまく育たないかもなと実は私は諦めていたのですが
(だってうち受診して、2日後に受精卵戻すって…)、
患者さんもダメだとは思っておられたようで、今までの婦人科から言われたことや経過や確率からも。。かなり厳しいことを言われていたようでした。
(あとから知りましたが。。)
それが、患者さんの頑張りもあり、見事に着床し、妊娠しました!胎嚢も確認された!とお電話頂いた方です。
「先生のおかげです~!!」と大変喜んでいただいたのですが。。
甲状腺が引っかかっているので、着床して赤ちゃん育ってると聞いて、私のほうが気が気でなく、「早く受診してー」と受診してもらって薬をいって、これは絶対に切らしたらダメですよ、採血の確認も要りますからと説明して、サプリも少し増やされて帰っていかれました。
しばらくして、あれ?○○さん、そろそろ受診じゃなかったっけ?薬きれるんじゃないのかな?
と忙しさにバタバタしている間に日にちが過ぎ…。
大部経ってから、「サプリ欲しいんですけど~」と呑気な電話があり、日にち見るととっくに薬なくなってます。
またしても大慌てで、サプリの問題じゃないから~!と、早めに来てもらった方です。
せっかく妊娠したのに、ホントに流産しますからね。
妊娠すると、赤ちゃんが恐ろしいくらい栄養持っていきますから、母体はかなり栄養摂っても、どんどん栄養失調が進みます。
「妊娠」の母体へ与える影響というのは、はたから見てても、すごいストレス(これは刺激という意味です)であり、本当に女性は大変です。
栄養素もカロリーも足りなくなり、ますます母体は甲状腺機能低下が進んでいきます。。。
もともと甲状腺機能低下がある方が妊娠すると、流産早産のリスクがとても高く、ほんとにいつもひやひやします。
受診されて、もう一度いかにこの薬が大事なのかをもう一度説明して、食事もあんなに頑張っていたのが、すっかり前に戻っちゃって
(産科で、赤ちゃんが順調で、普通よりも大きいと言われて安心しちゃったそうです。
食事を180度変えておられたので、サプリも少なかったし、あまりの極端な食事の変化と妊娠とが合わさって、体のエネルギー代謝がうまくいかないこともあります。
極端な変化というのは、体は嫌いますからね。)
もう一度食事指導もして、血液検査もして、薬も出して、サプリもまた少し増やされて帰っていかれました。
薬が切れたとは言っても1か月も経っていないし、なんとかなってくれていないかなと祈りましたが、結果は悪くなっていて(妊娠が進んでいるので)、また真っ青!
またすぐに来てもらって、薬を増量しました。
薬が効いてくるまでも心配だし、飲んでいても悪化することはあるでしょうし。。。
で、受診されて、とうとう妊娠16週、妊娠中期に入って、産科からは順調であるととお聞きしました。
。。。よかった。。。
一安心といきたいところですが、早産する可能性もなきにしもあらずなので、やはり薬は切らさずに、食事もサプリも頑張っていただいて、本当に安定したかなというまで安心はできませんが、でもとりあえず順調でよかった。
赤ちゃんの成長が順調で、予定より早いけど、もう生まれてもNICU行きじゃないところまできたら、ちょっと一安心でしょうか。
(それでも、ギリギリまでお母さんのおなかの中にいて、たくさん栄養もらったほうが絶対いいです。)
子供がほしい女性がいつでも何人でも産める体を若い時からつくっておいてほしいと願います。
**妊娠前、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期、出産授乳期と、体調や検査結果にもよりますが、お勧めの栄養素はちょっとずつ変わりますから、ずっと同じではないですよ。
少量飲んでいる場合は、変えようがないので(それでも多少変わることがありますが)、ずっと同じ結果になることもたまにあります。