プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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先日来られた患者さんで、シミ治療ご希望でした。

 

顔の端にひとつシミがあって、そんなに濃くはないんですが、全体に色白の方なので、ちょっと目立ちます。

 

ところが顔全体に、うっすらとくすんでおられるというか、ベージュのやや濃い目のと薄い目がまざって、ほぼ顔中に広がっています。

 

女性の顔で(男性もですが)、全体にワントーン濃い色がついている場合、やはり肌の触り方が一番問題です。

顔全体にわりときっちり几帳面に洗顔していたり、マッサージしてたり、顔に塗っている化粧品のせいだったりします。

 

こうなってくると、どこまでが肝斑で、どこまでが炎症後色素沈着なのかわからなくなります。

両方が共存していることもあるし、同じ場所でも混ざり合っていると言うか、境界がなくなっていることもあります。

 

肝斑でも炎症後色素沈着でも、うちでは根本的な治療法は同じです。

スキンケアの徹底です。(ほんとは栄養も同列ですが)

その上で、光治療などがあります。後からすることもあるし、お肌の状態によったら、同時進行OKのこともあります。

 

さて、その方は、石けん洗顔で、全然擦ってもおられず、優しく触っておられます。

触り方が良いとすると、皮膚に塗っているものがあやしい。。

 

外国製のアンチエジング用のお高い化粧品でした。

その方は、かぶれたりはされていません。

かぶれない程度に、毎日微量~な刺激で色素沈着を起こしてくるわけです。

中に入っているアンチエイジングの有効成分が全く効いていないわけではないでしょう。

年齢の割に、何もしていない方よりはちょっといけています。

 

微量~なので、誰も気づきません。

赤みが顔に出たとしても、真っ赤っか!じゃないので、うっすらとピンク色っぽい。。。?となると、気づかないものです。

 

その化粧品を使わないようにしていただき、前以上に、肌の触り方の意識していただいて(食事指導はしましたが、サプリは購入されていません)、自宅のケア用化粧品を少し買われて、肝斑治療(光を使う)を1回されました。

 

2回目来られた時(約1か月)には、うっすらとした茶色がうすくなってました。

地肌のもともとの白い肌のほうが優勢だったりします。

肝斑が落ちついてくれると、肝斑以外のシミの治療がとてもやりやすく、しかも安全で早めにすることができます。

 

お金をかけないコツです。