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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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激痛エステ

#マツコ会議 #激痛エステ #リフトアップ #国民生活センター #被害 #内出血 #アザ
#激痛マッサージ #栄養欠損
今日晩御飯の後に、「マツコ会議」を観ていたら、えげつないもの観ました。。
顔のエステなんですが、体もしているんですけど、木の棒(十字になってました)で、顔をぐりぐり~っと擦りまくるんです。。
いつの時代やねん。。。
ひどかったのが、番組スタッフの男性にやってみてくださいと男性のされているところがアップで出てましたが、耳の前から頬にかけての神経血管が山ほどあるところを、その棒の先で、ぐりぐり~っ!!
次は法令線と、法令線の動脈走っているところも、その先で、ぐりぐり~っ!!!
次は目の下!と、眼窩の下縁のところ(一歩ずれれば眼球)のところも、その下の眼窩下孔(血管神経出ている)も、棒の先でぐりぐり~っ!!!
。。。無知って恐ろしいですね。。
顔に注射する時も細心の神経を払って、できれば、そこは避けたいような、そこに注射しなくてもいいなら済ましたい場所を、棒の先で、思いっきりぐりぐりするなんて。。。
(注射が必要な場合は、深さなどに気を付ければいいわけで、解剖をわかってやるのと、何も考えてない無知でやるのとでは、大違い)
バカか。。?
素人ってのは、ほんとに恐ろしいですね。。。
こちら、2時間(体と顔らしい)で、3万だとか。。
丸の内のOLさんが、リフトアップするから~と来てました。。
もっと他にすることあるだろうにと思いますが、知らないとこうなる。
他の方の腕の内側の骨の角というか、そこを、エステティシャンというんでしょうか、、、エステティシャンって、自称ですから日本の場合、国家資格でもなんでもないので、まあむちゃくちゃですわな、肘を使って、お客さんのその骨の角を、ぐりぐり~っ!!!
イタイ!イタイ!っと悲鳴が。。
まあ、そりゃあイタイだろう。。
ここは、「エステ」という名の、SMクラブでは?
風俗だと、許可とか物件借りる時に制約があるから、「エステ」で出店しているのかもしれませんね。
よくテレビ番組で、イタイ激痛マッサージや整体まがいのが摂り上げられますよね。
番組としたら、面白いんでしょうし、視聴率も上がるんでしょうけど、番組内だけの企画ならいいんですが、
こういうイタイことをするところに、好んでいくのが、日本人。
結構多い。
だから、こういう店が跡を絶たない。
日本人には、どうもマゾの人が多いらしい。
痛い=危険、という信号なんですが、お金を払って、体を危険な目に遭わせるというのは、マゾとしか考えられない。
マゾはありでしょう。
「効く」とか「治る」と思ってされているわけではなく、性的嗜好だし、プレイですよね。
嗜好の問題だから、個人も納得の上での健康被害です。
それはアリでしょう。
医療は、手術とか検査とか、痛いことが多いです。
でも、その分の対価が得られるわけで、痛いことをしてでも、やらなきゃいけないとかね。一応、メリットがデメリットを超えるわけです。
だから医療に限っては、他人に痛いことをしても法律的に許されているわけです。
これは、医師にだけ(と、医師の指導の下に国家資格を持っている人)許されていることなんです、実は。
エステ、整体、マッサージ、カイロプラクティックなど、あやしいものからピンキリですが、「効く」と言ってお客さんを勧誘したら、医師法違反です。
内出血のアザや痛みが残ったら、これは傷害罪です。
(痛みというのは、筋肉の挫滅です。神経損傷もあり得る)
医療でもないのに、デメリットが出ると、これは完全に健康被害なので、刑事事件です。
こういうところに行って、こういうのが出たら(あらかじめ最初に、こういのが出ます。これは好転反応だから出れば出るほどいいんです、と新興宗教みたいなことを言われたら、そこはほんとにヤバい)、アザの写真を撮って、すぐに警察に被害届を出してください。
痛みに関しては、整形外科なり、神経内科なり、筋肉や神経、もちろん皮膚も挫滅具合などを診断してもらってください。
(骨折もしていないかね)
昔から、国民生活センターには、被害が多数届いており、年々増加しています。
テレビ番組で、こういうのを流す時は、「マネをしないでください」とかテロップ流さないといけないかと思います。
何も考えずに行く人、多い世の中ですから。
昔は、「こんなの行く人、バカだよね~」で皆で笑って終わりでしたが、激痛マッサージがわっ!と出ると、どんどん繁殖して被害者増大という時代です。
NHKは、そういうの報道したりしますけど、民放はね~。楽しがって終わり、ですから。。
民放のビフォーアフターの写真も、顔の角度違うし、あれだけ無茶クチャやれば、交感神経興奮しまくりですから、緊張と解放で一時的に血流も良くなるでしょう。
(顔真っ赤っか。というか皮膚が真っ赤っか。そりゃリンパも一瞬流れるだろう)
ちなみに、こういうビフォーアフターの写真は、厚労省が厳しく取り締まっているものです。
(騙されるから。ちゃんと比べたものじゃないし。リスクも言っていないし。)
今日の番組で笑ったのが、そこの店長?代表の女性が、いろいろとキツかったですが、手指腕の色が黄色いのが気になりました。
多分、柑皮症。
肉魚卵、あれは、全然食ってませんね~。マクロビとか玄米菜食っぽい食事、もしくは糖質三昧になっていると思います。でもニンジンはたくさん食う!とかね。
こういう人の柑皮症、実は結構多いです。たんぱく質不足の証拠です。
体をされていたご夫婦で、男性があまり痛がらなくて、むしろ気持ちいいと言っていて(かなりの問題ですが。。痛みの閾値が男性で上がるというのは、かなり重症の鉄欠乏の疑いあり)
、痛くないお客さんは、体を鍛えていたりとか青汁飲んでることが多い、とその代表?の女性が言ってました。
(この男性、ちょっとマラソンだったかしているのと、ちょっと青汁飲んでいるとは言っていました。でも多分、肉魚卵たくさんは食べてませんね。食べているなら、ピロリや腸を調べなきゃね)
ちゃんとわかって体を鍛えないと、実は男性も鉄欠乏になります。
青汁生活は、糖尿病への第1歩になる可能性が高い、非生理的な飲み物ですが、青汁だけではなく、菜食主義みたいなことをしていると、これも重症の鉄欠乏になり、痛みの閾値が上がります。
→鈍感になる。
痛みに鈍感になる、というのは、人間生きていく上で非常に危ない。
体のお知らせが来ないから。
気づいた時には、取り返しのつかないことになっている。。
やっぱりこういうのをする側もお客さんも、重度の栄養欠損なのかなと思った場面でした。
印象深かったわ~。

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スキンケア, 医療, 栄養・食事