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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ガッテン!貧血特集!

今日のNHKの「ガッテン!」ご覧になりました?

だるさ、スタミナ切れ、乾燥肌。。

体調不良の原因は、鉄欠乏の貧血でした!という特集で、鉄をもっと摂ろう!と鉄のフライパンやお鍋にいれる鉄の塊(鉄たまご、というそうです)の紹介と、鉄分の多い食材の紹介をされてました。

 

ガッテンらしいですよね。

 

血液内科の先生が出てこられて、保険診療での筒剤の話や、カンボジアで鉄たまごを利用して、国民の鉄欠乏性貧血が改善した例を出されてました。

 

世界的に鉄欠乏は問題になっていて、肉食の欧米ですらです。

発展途上国の国ではもっと悲惨です。

糖質を食べられるかどうか、しかもおなかいっぱい、生きていくのに必要なカロリーは摂れるのか、生死がどうかという問題が先で、肉卵魚をたくさん食べるなんて、まだまだ先の話のこともあります。

 

なので、鉄欠乏の程度がひどい。

 

私の拙著「きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい」にも鉄のことはたくさん書いていますので、そちらを参考にしていただいたらいいですが、フライパンやほうれん草に入っている鉄は、非ヘム鉄ですから、吸収がとても悪い。

(今日の放送、だいぶ本の内容とかぶってましたね。まあ、当たり前の話ばかりなので、かぶるのも当たり前)

 

特に、胃酸が全然出ていない方(女性に多い)は、ビタミンCを一緒に摂らないと、さらに吸収が落ちます。

 

病院で保険診療で処方されるのも、すべて吸収率の悪い非ヘム鉄です。

 

フライパンや非ヘム鉄の薬でだるさが改善、となると、この前、どんだけ悪かったん?って話です。

 

必要な鉄量は、1日レバー1本分と紹介されてましたが、1日ですよ。

 

女性で毎日レバー食べている人、いませんよね。

1日1本をサボってきたわけですから、じゃあ今仮に40歳だとしたら、

40年間×365日×1本のレバーが、今、いるわけです。

 

1日1本では、今までの栄養欠損の補充はできない。

 

レバー以外では、赤いお肉、魚の内臓や血合いのところに、鉄分が多いわけです。

これらは全部ヘム鉄ですから、ビタミンCがなくても吸収できるし、ダントツにいい。

 

それでこれ一番重要なポイントですが、鉄だけあってもダメなんですよね。

 

鉄を運ぶトラック(タンパク質)もいるし、ビタミンBがないと、赤血球の元になるヘムが作れませんから、鉄だけあってはダメなんです。

 

その点、肉卵魚から摂れば、他の栄養素も入ってくるので、食事で鉄を補充するなら、ぜひ、肉魚卵で!!

 

 

 

 

カテゴリ:

医療, 栄養・食事