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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ブリストルスケールで便を評価する

スクリーンショット (237)「ブリストルスケール」ってご存知でしょうか?

私も今回の「消化管と皮膚」でもう一度勉強しなおしていて、偶然見つけました。

 

皆さん、お食事を頑張るのはいいんですが、頑張る方向を間違えて、自分では処理できないくらいのタンパク質や油を一度に摂りすぎたり、野菜、特に生野菜を全然食べなかったり、魚を食べずに肉ばっかり食べているとか。。。

 

そういうことをやっていくと、今までの糖質三昧の食生活よりは、体調全体はややマシにはなりますが(多少吸収しているから)、胃腸への負担は測りしれません。

 

その結果、便秘がひどくなる。

極端な話、便秘は、無理矢理出せば、とりあえずなんとかなる。

(実際は、そんな乱暴な話ではないですが、保険の安い薬で、出すことが可能。

でないと、おなかパンパンで、苦しくて生活できませんから。毒素も出しちゃうし、やっぱり出してあげないと。

何度も言いますが、出せばいいってもんじゃないですよ)

 

それをいきすぎると、下痢軟便となります。

最初っから、下痢軟便になっている人もいます。

ほんとに大変です。食事制限がかなりかかるし、弱らせてしまった胃腸を回復させるためのサプリがかなり高額で、下手したら時間もかかる。。。

(保険の薬では、根本的に回復させるのは、ちょっと難しいかと。。)

 

で、うちの患者さんと作っているFacebookのグループで、食事の投稿と一緒に、便の状態も書くようにお願しています。

診察に来られた時も、便の状態を聞くのは、必須です。

 

便が美人さんで香りもいい(正確には臭いがしない)、というのは、すくなくてもある程度胃腸が元気じゃないとできません。

(便が美人さんだから、胃腸=元気 ではないのが難しいところですが、とりあえず、便美人にはなりたい。

私のうんちゃん、と~っても美人!を目指す!!)

 

先日のセミナーでウンチ話になった時に、他の先生から、なんかそういうのが一目でわかるイラストとかあったらいいのに、と話題になりまして、ありますよ!

 

それはスライドでは出していませんでしたが、

「ブリストルスケール」

患者さんに一番わかりやすいのは、日本消化器病学会が作ってくださっている、患者さんとご家族のための「過敏性腸炎(IBS)ガイド」

解説がわかりやすく、もっとも正統派。

https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/pdf/02_ibsr.pdf

https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs.html

 

ユニ・チャームが作っておられる「排泄ケアナビ」にもわかりやすく載っています。

http://www.carenavi.jp/jissen/ben_care/shouka/shouka_03.html

 

他にもこのスケールの図は載っているサイトもたくさんありますが、何かを買わせる(腸にいい菌とか)サイトだったりもするので、ユニ・チャーム(おむつ)くらいだったら、引用させていただいても、そう引っかかって困る方は出ないだろうというので、学会以外ではユニ・チャームさんのを引用させていただきました。

すぐ宣伝に引っかかって、買っちゃう人、多いですからね。。よくわからない菌とか。。

それだったら、市販のビオフェルミンでも飲んでいるほうがよほど害もないし、誰でも飲めるし、安いし、ロングセラーでいいでしょう。

 

医療関係者の方は、こちらもおススメ

京都市右京区医師会が作成してくださった在宅でのチェックシートです。

(私は右京区ではないですが)

素晴らしいですね=。

http://www.ukyo.kyoto.med.or.jp/download/pdf/kisai.pdf

 

ほんとは、毎日出ている場合、特に鉄剤を飲んでいる方は、便の色がかなり重要です。

1日出ないと便は酸化されて黒くなりますから、なんで黒くなっているのかわからなくなるので、評価できません。

あくまで毎日出ている場合が基準。

(2日目以降でも色が明るいのは全然OK)

 

あと、臭いもポイントですが、まずは形です。

 

もうちょっとリアルなイラストを作っておられる医療機関もありましたが、とてもわかりやすくて、ほんとはそっちのほうがいいんですが、この場に載せるのは、これくらいで。

 

便で何をチェックするのかというと、自分の食べてきた食事で胃腸に負担をかけていないかどうかは必ず確認を!!

おなかの調子で、食事は変えないといけませんよ。

思いこんだら最後、ずっと肉!ばっかりしているから、おなかがおかしくなる。

肉だけ食え!なんて、本でもブログでも一度も言っていませんよ。

肉が消化吸収できる胃腸にしておくことが大切です。

 

 

カテゴリ:

医療, 栄養・食事