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    柴 亜伊子
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やってはいけない美容医療③

「やってはいけない美容医療」続きです。

 

 

ノビエール(ほんとは歯科用で、歯科用に歯茎だったか、歯根だったか、なんか忘れましたけど、歯科領域でFDAが承認したもので、皮膚や皮下に打つものではないです)は、もうかなり前から、共済会から外すと連絡が来てました。

 

そんなものを打つ医者がいるんだ!とこの時初めて知りましたよ。

 

PMMAも同様です。

 

皮膚皮下になにか異物を入れたら、回収できませんから、それこそ安全なものでないと。

 

 

例えばヒアルロン酸(100%のものですよ。FDAや厚労省承認のもの)とか。

 

 

 

今回、脂肪溶解注射とBNLSが外れたのもびっくりしました。

 

脂肪溶解注射は、うちではトゥルースカルプという部分痩身機を導入してから止めました。

副作用がね~。

 

注射の方法や注入部位を選ばないと、普通の副作用ではないトラブルもさらに起こります。

もともと皮下に注射する薬剤じゃないから。

 

 

BNLSは、日本で発売された時に、確か取り扱い代理店に、作用機序を聞いたら、「わかりません」と答えられたように記憶してます。。。

なんじゃそりゃと思って、導入しませんでした。

 

もうすっごい昔の話ですよ。

いまだにやっているクリニックがあったとは、それが驚きです。

 

そして、カバーから外れるくらい、トラブルが多かったというわけですかね。。。

 

 

 

そして、注入剤による豊胸。。。

 

これもトラブル多いですよね。。たとえ、承認のヒアルロン酸であったとしても入れる量がものすごく多いですから、トラブルは必須。

 

わかっているドクターがちゃんと入れる分には、それほど問題はないかもしれませんが、医者によって、やっぱりむちゃくちゃなのと(え~?!という入れ方を発表しているのを学会で何度か聞いたことがあります。。)、吸収のスピードが量や場所によってさまざまですから、おっぱい形が途中、おかしい。。

 

実際、おかしい方を診たことがあり、へこんだところだけ注射してほしい言われましたが、お断わりしました。

 

豊胸は、普通のぷち整形のヒアルロン酸と同じように簡単に考えていると、大変なことになります。

あれは、ほんとは、ちょっとした手術レベルです。

麻酔薬も結構使うし。

 

こちらもカバーから外れるくらい、トラブルが多いのでしょう。。

 

 

美容皮膚科も、勉強あまりしていないのに、経験もないけど、むちゃくちゃやる医者というのが増え、皮膚科形成外科医でもなく、そして勉強もしない。。。

恐ろしいですね。。

 

わからなかったら、手を出さなければ済む話ですが、それもわからない。自分の限界がわからない。

ほんとに恐ろしい。。

 

普通の医療事故じゃないから。

 

 

今から美容医療を考えてる方々、どこのクリニックに行こうかと悩んでいる方々。

今あげた項目をメニューに上げて、副作用も載せてないようなHPだったら、そのクリニックはまず外してみては?

 

ちなみに、まともなクリニックでノビエールは取り扱いしませんよ。

レディエッセ®という注入剤の、ジェネリックというか、類似品というか、レディエッセ®が高いからノビエール入れてるということが多いようなので、そういうものには近づかない。

うちはもうレディエッセ®取り扱い止めましたけどね。厚労省承認にヒアルロン酸でいいのが出たから。レディエッセ®よりももつし、まあ安全かな。いろんな意味で。

レディエッセ®のほうが優れている点もありますが、まあその点関係ないことも多いので。

レディエッセ®からそのヒアルロン酸に切り替えた時に、今までの患者さんで、同じことできますか?と不安がった方もおられましたが、皆さん、問題なく切り替わりました。

レディエッセ®に戻して、と言われたことはうちではないですね。

 

#やってはいけない美容医療 #ノビエール  #PMMA #レディエッセ

カテゴリ:

医療