プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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オーソモレキュラー療法希望で受診される患者さんの中には、現在進行形の病気を持っておられる方、過去に病気があったせいで、その影響が今もなにかしら響いている方、病気と診断されたわけではないけれど、毎日がとてもつらくて大変な方、さまざまおられます。

 

病気と診断が保険診療ではついていないというだけで、実は、オーソモレキュラー療法的に見ると、病気と同じですよ、いつ病気と診断がついてもおかしくないですよ、というくらい、ひどい状態の方もおられます。

 

悩んでおられる症状は、病気であれ、病気の診断がついていなくても、それは人それぞれですが、そういう方の中には、「オーソモレキュラー療法」という治療をすれば、魔法みたいに劇的に変えてもらえるんじゃないか、と過度な(というと言い過ぎかもしれませんが)期待を持っていたのかな?という方もおられます。

 

栄養解析という血液検査をして、サプリを少しでも買えば、あるいはたくさん買えば、あとは自分は何もしなくても、ビビデバビデブー!と変わっているんじゃないか、過去はなかったことになるんじゃないか、くらい思っていましたか?という方もおられるような気がします。

 

多分、今がとてもつらくて、自分でもなんとかしないといけないとわかっているけど、何をしていいのかもわからないし、何かを始めようとしても手につかないというか、はじめられない、やる気がでない、きっかけがないと動けない、などなど、なかなか行動に移せないので、とりあえず、クリニックを受診して任せてしまえ、ということもあるでしょう。

 

オーソモレキュラー療法の基本は、食事です。

 

血液検査で現状も知ることもとても大切ですし、結果によっては、食事指導の内容がガラッと変わることもあります。

 

基本は変わりませんけど、糖質制限をどこまでさせるのか、どれくらいの期間でさせるのか、肉:魚介類の割合はどうか、卵は週に何個食べていいのか、消化剤は必要なのか、1日の食事の回数は?などなど、細かいところが変わってきます。

 

栄養が足りなくて、つらいのも、行動に移せないのも、わかりますが、サプリだけでどうこうできるものではありません。

 

まず、今までの反省点(糖質ばかりだったなとか、野菜全然食べてないなとか、肉も魚も卵も全然食べていないなとか、外食やお惣菜が多いなとか、忙しすぎて(仕事や育児という方が大半ですが、お稽古事(アマチュアだけどプロレベルとか、すっごい上のレベルの話ではなくて)にかまけて食事がおろそかになっていたなとか)を認めて、ダメなことは止めて、良いことはどんどん取り入れる、ということがとても大事になる科と思います。

 

今まで自分が正しいと思ってやってきた食事の内容や日常生活が下手をしたら真向から180度否定されることもあるでしょう。

自分がやってきたことのせいで、こうなってしまったんだということもあると思います。

だって、基本は自分が選んで食べてきた食事のせいでこうなっていることが多いわけですから。

 

そこを認めないまま、オーソモレキュラー療法を始めて、うまくいける人はなかなかいないんじゃないかなと思います。

中にはおられるかもしれませんが、そういう場合は、途中で、やっぱり、あれは間違いだった、これから気を付けようと、どこかの時点で気づいた人かなと思います。

 

今までのダメだったところを、見ないまま、なかったことにしたまま、あるいは、それは正しかったんだと言い聞かせながらでは、新しい情報は入ってこないし、入ってきても定着しません。。

混ざっちゃって、何が何だかごっちゃになって、わけわかんないことにもなります。

もう「食の常識」がおそらく180度違うわけですから、相容れないわけです。

 

今までの自分が悪かったと認めることは、特に栄養の足りない方の場合、とてもつらくて受け入れられないことかもしれません。

 

でも、ここをなんとか乗り切ってほしいです。自力で。

場合により、サプリの力がいることもあるでしょうけど。

 

誰も、頭を撫でて可哀想に可哀想に、と憐れんではくれません。

そういう人も出てくるかもしれませんが、憐れんでもらっただけでは、進まないんです。

そういうのが必要な時期もあるでしょうけど、じゃあ、それはいつまで?いつ卒業して次に行くの?となりませんか?

 

オーソモレキュラー療法を検索して見つけられた時点で、もう結構来てるところまで来ちゃったのかなと思いますし、今までのままではいけないと気づかれたから、わざわざ受診されたんだと思います。

 

魔法というのは存在しませんから、一瞬でなにかが変わるわけではないです。

 

自分で変わるしかないんです。

 

ここをなんとか乗り切ってほしいです。

 

特に、持病をお持ちの方は、持病のない方に比べて、日常生活がかなり大変で、つらいことも多いと思います。

それでも、仕事もしなきゃいけないし、仕事していなくても、家事もあるでしょうし、なにより自分の世話があります。

自分の世話ですら大変なのに、人の世話(育児や家事)や仕事なんてしてられませんよね。

でも、やらなきゃいけない。

だから、よけいにつらいし、大変。

と悪循環です。

 

食事の基本を押さえれば、持病があっても、それこそ高額なサプリを飲まなくても、少量のサプリで、毎日続けていれば、少なくとも今のつらさは、今よりもマシになると私は思います。

 

今までの食の知識を捨てて、新しい食事方法を受け入れられるように、体優先で、日常生活が過ごせるように(特に持病のある方は)。

 

そのためには、今までのことを、どっかで捨ててしまわないと、難しいかなと。

 

捨てて後悔するのではなく、今までの自分のせいでこんなことになったんだと悩むでなく、新しいことを始めてほしいです。

 

今から変えれば済む話です。

 

私は、人間の細胞は、栄養さえ充分量与えれてあげれば、細胞は生まれ変わると信じています。

生まれ変わりやすい細胞もあるし、変わりにくいのもあります。まだまだ栄養が足りないから、まだ生まれ変わってくれないだけかもしれません。

 

でも、次に生まれてくる細胞が、へなちょこではなく、元気な寿命の長い細胞だったら、そこの臓器は、ちょっと元気になる気がしませんか?

元気な細胞をどんどん増やせば、人間の体には必ず代償機能というものがあります。

他の細胞や他の機能が補って助けてくれるんです。

 

始めれば何かが変わります。

いい方向に行けば、必ず良くなります。

ちょっと軌道がそれでもすぐに戻ってくればいいんです。

だいぶ逸れると、ちょっと大変ではありますけれども。。。

 

そのために、一番ツライところは、なんとか乗り切ってほしいです。

最初のそこさえ乗り切れれば、あとは最初ほど大変ではないと思います。

 

1か月、3か月、半年、1年と、時が経てば経つほど、栄養欠損が進み、老化も進行します。

このまま放っておいても、ひどくなることはあっても、自然に良くなることはそうありません。魔法がないのと同じです。

 

自分の手で、自分の元気を取り戻してください。

そのサポートは、オーソモレキュラー療法は得意です。