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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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美容医療をやっていると、必ず予約の電話の時に、「その日に絶対にやりたいんですけど」とか「説明はいらないので、レーザーだけしてくれたらいいです」とかいう、悪徳美容外科からしたら、お得意様でしかないという人が、たま~にいます。

 

はっきり言って、うちでは、こういう人は、お断りします。

まあ、正確に言うと、断るというよりも、

「説明・診察なしでは、処置はしません。適応があって、理解されてないと、処置はしません。」

「お金を払うからと言って、必ずしも処置ができるとは限りません」

「ご希望の処置以外のものを勧めることがあります」

 

まあ、他の美容クリニックでは言わないようなことを、うちでは言うわけですが。。

 

なので、絶対にやりたい!という人は、うちには来ません。

まあ、来られても困りますけど。

 

普通の方というのは、美容医療を全く知らなくて、初めてこういうところに電話したんです。当日やるものではないんですか?できればやりたいんですけど。というのは、よくあります。

 

で、さっきみたいなことを言われると、そりゃあ、そうですよね。診ないとわかりませんよね。わかりました。となります。

 

他院でやったことがあるから、説明いらないとか、他では問題なかったから、問題ないです、とか。

 

楽観的にもほどがあるというか、その前のクリニックでまともな説明聞いてませんからね、お金払って、マッサージのチケットか化粧品買うみたいに、買える、と思っていること自体、とても危険です。

 

「効く」ということは、必ず副作用合併症があるということで、確率が高いのか低いのかとか、副作用や合併症の程度にもよりますが、なにかあった時に、聴いていたらやらなかったのに!という人も出てくるでしょう。(説明しても、言う人は言いますが)

 

もうカウンセする前から、やる!と決めて来られるわけですから、悪徳クリニックは、のどから手が出るほど、ほしいカモでしょうね~。

 

私もレーザーとか美容医療好きですから、やりたい気持ちはわかりますし、他院でやったことがあればそれはなおさらでしょう。

 

でも、レーザーというのは、料理と同じで、材料が一見同じでも設定によって、全く効果が変わります。

 

スキンケアというのは、料理の下準備みたいなもので、手間暇かけたほうが料理って美味しくなるでしょう。

 

高くても不味い店もあるでしょうし、安くてもそんなに悪くない。悪くないけど自分の好みじゃないとか、いろいろあるでしょう。

 

お金かければいいってもんじゃないですけど、格安は完全におかしい。

薄利多売だけでは、解決できないくらいの安さになると、もうそれは恐ろしいでしょう。

医療ですからね、薄利多売=質が悪いことに直結しますから、そこは覚悟してやるべきでしょうし、わかっててやったのなら、文句も言うな、と思います。

(実際は、安いと見せかけて、行ってみると、コースやらなんやかやつけられたり、別のものを契約させられたりで、ビックリするくらい、高いことになっている。。

安さにつられていく人は、向こうの戦略にまんまとはまったので、そのまま乗っかり続けます。向こうのほうが、上手です。契約のプロですから。)

 

まあ、そういうクリニックは、関わらないのが一番ですけど。

 

初診で、当日レーザーしたいのかどうか(適応があった場合)というのは、全員にお聴きしています。

やりたいと言われた方には、なるべくそのあとの予約をわざと埋めるようなことはしてませんが、わざわざ確保しているわけではないです。

 

なので、その予約のあとに埋まることはあります。

 

その場合、当日待ってできることもあるし、後日のこともあります。

 

ていうか、ほとんどの方がスキンケアできていないわけですから、もちろん理解さえしていれば、当日から、スキンケアとレーザー治療の同時進行は何も問題がないし、したい方はされたらいいです。

 

運悪く?、当日できなくて、後日の予約となった場合、それまで言われたスキンケアを徹底してやっていればいいわけです。

 

それだけで、その後日までに肌が見違えるようになっている方もおられるし、肌が変わったおかげでレーザーの設定も変えることができたり、とそれはそれで良いことづくめです。

 

同時進行が一番早いのは早いでしょうけど、顔が赤黒くて、擦りまくっている自覚もない人に、レーザー治療(特に肝斑)を初めて、擦るな!といったところで、本人は擦っているつもりが全くないので、止めません。

止める気もないです。

 

それでレーザーあてるのは、さすがにもったいないと思いませんか?

 

肌の状態を診て、そのあとの枠が空いていても、こうい場合には、レーザーはあてません。

まあ、ものによったら、回復させるレーザーがあるので、そちらを勧めることはあります。

(でも、それをやったからって、スキンケアがどうでもいいわけではないです)

 

なんの処置であれ、後日処置になっても、それまでにやっておくこと、気を付けておくこと、というのは、山のようにあるんですけどね。

 

他力本願だと、ここがすっぽり抜け落ちるので、効果がとても悪いです。

お金ばかりかかるから、あちこちのクリニックを点々として(劇的に変わることがないかを探す)、余計にお金と時間を無駄使い。

そのうち、ロシアンルーレットと同じで、理解していないままやっていると、いい加減なクリニックも見抜けませんから、とんでもない副作用合併症が出てくることも。

 

美容医療は、さすがに医療ですから、ちゃんとやれば、そこそこ効きます。

自分ではこれ以上どうしようもないという状態を改善させてくれます。

 

だからこそ、今一度冷静になって、レーザーなどに過大な期待をせずに、冷静に受け止めることが必要です。

 

だから、私の拙著「きれいな肌をつくるには赤いお肉を食べなさい」を読んど、予備知識もっておくほうがいいんですよね~。

 

この本は、前半、肌にいい食事の話と、後半はスキンケアの話です。

顔の洗い方、日焼け止めや化粧品の塗り方・塗る量などもイラストで載せてもらっているので、超~おススメです。

 

ブログずっと読んでいただいている方には、重複する内容になりますが、まとまっているのと、寝ながら書いていないので(書いていても、ちゃんとプロがチェックしてくださって、わかりづらい表現はなくしてます)、端的でとてもわかりやすいです。

一般女性が誰が読んでもわかりやすいようにと思って、書きました。

ターゲットは、一般女性です。

 

 

もちろん、本読んでなくても、ブログで基本がわかっている方、ブログも知らなかったけど、当日話を聴いて、それがスッと受け入れられる方であれば、全く問題ありません。

 

次元の違う人がね、いきなり、クレンジングの話や使っている化粧品がダメ、食事がダメと言ったところで、ダメのオンパレードみたいな人も多いですから、大変です。

今までと真逆の話をされますから。カルチャーショック以上に、受け入れられない人も。。。まあ、話が勧めません。

 

 

新しいことを受け入れる余裕、

違う概念を知った時に、それについて考えられる思考能力

的確な判断力。

 

昔は、こういう人が当たり前で、わんさかとおられたのに。。

ここ10年以上は、かなり減りましたね。。

やっぱり食事がとても良くないですね。

 

同じお金を払うなら、少しでも副作用合併症が少なく、治療効果がいい、というのが理想でしょう。

 

それをできるかどうかは患者さんにかかっています。

 

新しいことにチャレンジできる精神自体も、アンチエイジングの賜物です。