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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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間が空いてしましました。。学会と講演会から帰ってきて、バタバタしてなんか疲れが取れませんね。。

かなりサプリをターボで飲んでおりますが、明日1日頑張って、連休はゆっくり寝るつもりです。

寝るのが一番!!

 

さて、先日の美容皮膚科学会の続きです。

まあ、副作用というか、裏事情というか。

 

「日米のシミ治療事情」みたいな講演部門がありまして。「シミ治療」となっていましたが、「レーザートーニング」だけの話でした。

講演された先生は3人。

教育講演です。

教育講演なのに、レーザートーニングの危険性を訴えるドクターが誰もいない、というところがなんかすごいです。

最後の山下先生のご講演は、他の聴きたい講演と重なって、ほとんど聴けませんでした。

今までの集大成、みたいな抄録だったかと。

 

レーザートーニングは、確かにいろいろあります。

 

どんなに気を付けても、回数をやっていくうちに、色素脱失(水玉みたいに色が抜ける)に出くわす(起こしてしまう)ことは、ご高名な先生でも多少あると思います。

どんなにきっちりまじめにやっても、副作用合併症がゼロにはならないのが、医療の怖いところです。

ただ、医師の努力で、限りなくゼロに近づけることは可能です。

 

なので、レーザートーニングをやっていても、設定なども工夫したら、効果が比較的良く、副作用も出ない期間というのは、あると思います。

 

うちでは、肝斑にレーザートーニングを直接使うことはまずありません。

他にどうしても手段がない場合と、肝斑は落ち着いたけど、他のシミやアザで悩んでおられる時とか、そういう時にちょっといいです。

(これは設定によって全然違いますよ)

 

さて、学会発表や論文というのは、いろいろ検査したり、データを集計したりしても、どんな結果が出ようとも、出す結論というのは、最初に決まっていることがほとんど。

 

こういう結果になって、こういう結論がみきびきだせるでしょう、という推測の元、皆やるわけです。

 

なので、実際、ず=っと集計していって、データを読み取っていっても、ありゃりゃ?!という真逆な結果になることもあると思います。

 

スポンサー?にとって都合が悪いと、その結果は、どんなに苦労して取っても、お蔵入りとなります。

 

スポンサーがあまり絡んでいなくて(絡んでいても)、事実は伝えねば!とそのドクターが思ってくれたら、その結果を世の中に広めねば!と発表されるドクターもおられます。

こういうことは、かなり稀です。

ものすごいことだったりすることもあります。

 

で、結果の事実と、言いたい結論が違った場合、ウソじゃないけど(ウソもあるけど)、誇張してグラフを書くとか、そう言えなくもない。。。と無理矢理言うとか、集計したデータの結果をどう受け取るのかは、それを発表している人次第になるので、なので、必ず論文は学会発表は、どうやって調べたのか、どんな結果だったのか、発表者はどう考えているのか、と必ず自分の目でチェックしないと、発表は結論だけ聴いていると、信憑性が全然なかったりすることも多々あります。

根本的にデータの取り方があきらかにおかしいこともあります。

 

さて、本題に戻ります。

 

シミ治療の講演で、レーザートーニングでの治療効果についての発表でした。

どれくらいのフォローされたのかは聴いていませんでしたが。

短期間だと、結果が良くなってでることもあります。

再発がどれくらいでしてきたのか、あるいはしなかったのか、なども本当はとても大事です。

 

シミ治療の効果を客観的に評価する、というのは実はとても大変で、患者さんの満足度と、医者から診ての満足度も違います。

客観的に、となると、医師一人だけでの判断は、どうしても良くなりがち(いい結果でしたと言いたい場合、特に)。

 

見た目で評価するとなると、医師3人で評価して平均値を出すとかされているのも見たことがあります。

それくらい医師によっても見解はわかれるし、また写真と実物で、全然写真は違うこともあります。

 

で、今回のは、シミを数値化して、器械がカウントするということをされてました。

確かに、客観的ですね。

ただし、その器械がちゃんと再現性があれば、ですが。

 

で、明るさの数値は、+1だったか、+1以上だったか、で、「著明に改善」でした。

 

「著明に改善」した症例をいくつか見せておられましたが、確かに顔全体明るくなって、肝斑の部分も多少~薄くなってました。

 

でも、普通に肝斑はっきりと残ってます。 誰が診ても、肝斑とわかります。

 

いくら器械での評価だからと言って、数値は客観的に出るでしょうけど、それを「著明に改善」はないんじゃない?と思うレベル。

それは言い過ぎでは。。。?

 

今回はそう評価しました、というなら、確かにそうですが、この評価方法と現実の写真でのビフォーアフターを診ていないと、その結論がどこまで信ぴょう性があるのか、わかったものではありません。

 

なんでもそうですが、必ず、自分の目で確認する、ということがとても大事です。

 

大きなトラブルは、フォロー中はなかったようですが、何か月かけてのフォローか忘れましたが、この肝斑普通に残っていても、「レーザートーニングで著明に改善」というような抄録は残ってしまうわけです。

 

抄録って、そうですが、短いまとめで、発表よりかなり前に書かれたものです。

(なので、結果が違ったから、学会発表の中身が変わる場合もあります)

 

後日、数か月、数年後調べると、そのすごく聴いて副作用もあまりないと思われる治療法の抄録だけが見つかります。

 

医者ならそこで終わったらダメで、論文にされていないか確認して、必ずその論文は読まないと、真実がわかりません。

そのまま信じて、大変な目にあるのは、結局患者さんなんですよね~。

 

学会発表や論文と言っても、必ずその根拠を確認しないと、事実はわからないんですよね。

 

 

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