シミ・肝斑の初診の患者さんの中には、他院でシミのためにフォト系の光治療をされた方も結構おられます。
ただ、そういう方の中に、そのやったクリニックで、「肝斑のところは避けますね」と言われ、そこは一切治療されてません、という方、結構おられます。
肝斑かどうかは患者さんが知らなかったとしても、その「肝斑」と言われた部分のシミが気になって治療してほしくて行ったのに、そこ全部避けられて光あてられたら、何にしに行ったわけ?ってなりませんかね。
同じ料金払って、肝心のところ、頬上部(目の下くらいから)ほぼ全部避けられている方多数。。
すぐに終わっちゃいますよね。あてるところ、ほぼないし。
で、こういうことを言うクリニックの大半が、ドクターが当てずにナースにさせているわけですが、ちゃんと指示出してしている分にはダメとは思いませんけど、肝斑って、はっきりわかりやすいところだけじゃなくて、その周りにも実はあったり、全然関係ないところにもあったりします。
例えば、口回り、口の上下ですね。
鼻下のヒゲみたいに見えているようなのも実は肝斑だったりします。
「肝斑避けますね」と言われて、避けられたのは頬だけで、実は口回り当たっていたりもします。
顔のシミって角度や照明が変わると、さっき診察室ではわからなかったけど、処置室で実際横になって、間近で診ると、ここも怪しいな~というところも出てきます。
肝斑なのか、くすんでいるのか、炎症後色素沈着なのか、もうぐちゃぐちゃに混ざっていて、境界もはっきりしないような茶色もあります。
濃い肝斑はわかりやすいですが、薄くなると、境界がわかりません。
もうどっかに肝斑があったら、顔中肝斑があるかもしれない。。
それくらいの気持ちでシミ治療はやらないと、肝斑は良くなりません。
見た目にはっきりした肝斑がなくても、実は隠れていて、隠れ肝斑があった、ということも。
(ほんとはなかったけど、光やレーザーをあてた刺激で出てきたのか、まさにもうすぐ出ようとしていたのが出てきたか、その辺もわかりません)
で、おそらくこういうクリニックでは、ものすご=く弱く、少なくとも悪化してトラブらないように、とりあえず光は当てました、とてきと~にしていることもあると思います。
真剣に取り組むのであれば、顔のシミ治療希望で、「肝斑避けますよ」は、ないでしょう。
というか、フォトを患者さんに当てるなら、肝斑の対処がわかっていないなら、するな、と思います。
肝斑を真剣になんとかしようと思ったら、日焼け止めや刺激をしないなどの徹底したスキンケアの指導やチェックも必要で、そんなことに時間取っていたら、儲かんないですからね。
それだったら、トラブルことなく、「肝斑避けますね~」とお金もらって、さけて当てれば、早く終わるし、願ったり叶ったりでしょう。
でも、患者さんはそれでいいんですか?
一番気にしていたところは治療されていないのに。
治療してほしかったところが、ちょうど当ててもらえたところなら、いいのかもしれませんが、それでもそこだけに全体照射の値段取られてたら高すぎるでしょうけど。。
承諾したのは患者さん自身なわけで。。
でも、ひどいところだと、お金払うまではそんな説明はなく、処置室に横になって寝転んだ状態で、もう医者もいない、ナースだけで照射する直前に、「肝斑は当てられませんから、避けますね^」と言われた方もおられました。
これだと、了承もくそもないですよね。
日本人の性格から言って、その場でガバッと起きて、話が違う!と言える方はほとんと皆無でしょう。
だいたいが、「え?!」と思った瞬間に治療始まったりもしますし、わけわからんまま、1回目終了、ということもあるでしょう。
こういうところで、コースは買ってはいけないし、診察カウンセの段階で、「避けます」と言われたら、冷静になって考えましょう。処置はその場でやらない。
だって、なんとかしてほしかったところに、なにもしてくれないわけでしょう?
こういうクリニックは、ひどいところだと、洗顔もなく、化粧したままのカウンセで、一体なにを診察しているのかわからないところもあるし、肌は全然診てない、あとでナースから説明があります、とレーザーの名前を言われただけ、という方も結構おられます。
スキンケアの話も出ないし、トラネキサム酸の内服、副作用全くないと言われてたり、薬の話すら出ないところもあります。
知らなかったら、そういうものなのか、と思うのかもしれませんが、
話は聞きにいかないとわからないし、どういうところかも診察を受けないとわかりませんが、そういうところで、処置はやったらダメでしょう。
ほんとに一旦冷静になりましょう。