プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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いつも「この世界の片隅に」を毎週日曜日楽しみに観ております。

観るテレビ番組は一応決めたものを観るようにしているので、終わったら、テレビを消します。

消し忘れていると、「林先生の初耳学」が始まります。

始まる前の番宣で、「小顔になる?!美顔ローラーで?!」みたいなことを言うので、そのまま観ることに。

 

林先生の番組はどれもおもしろいし、ためになることも多いですが、もうキリがないので、基本は観てません。

林先生の番組、とても多いですものね。

以前、林先生の講演会を企業主催セミナーで拝聴したことがあって、「本当にとても頭のいい方だ」ということがとてもよくわかる、大変興味深い講演会でした。

林先生の講演会は、機会があったら、行く価値ありますよ。

やっぱり、生は違う!

 

さて、話を戻します。

 

美顔ローラーは、つかみの話で、本当は、小顔にするとかいうパーソナルトレーナーの方が出てきました。

本も出されたそうで。。。

題名、ずばり、「小顔」!その下に、「ワークアウト」と書いてありました。

 

で、小顔にするのに、顔ではなくて、手の平やら背中やらマッサージというか、押しているのか、「痛いっ!痛いっ!!」という施術をされるそうな。。

 

終わった後、女性の芸人さんの顔が、「小さくなってる~!!」とか番組でやってましたが、私にはあまり変わってないようしか見えませんでしたが。。。

 

まあ、それだけ痛いことをしまくると、アドレナリン出まくりでしょうし、血圧も脈も速くなる。

変な汗も出るでしょう。

少なくとも、リンパの流れは変わります。

血行良くなった、と言ってしまえばそれまでですが。。。血行良くなった分、多少むくみも取れます。

顔のむくみも取れて、ややスッキリすることは可能です。

 

むくみを取ったくらいでは、ビフォーアフターの写真は、ほぼ変わりません。

ひいき目にみて、若干か。。?という程度で、だから美容系の学会の発表も論文も、リフトアップやタイトニング、引き締めもそうですが、見た目では客観的な判断ができないので(信ぴょう性にも欠けるので)、数値で客観的に測定できる器械で差を明確に出したりされます。

手術まですると、誰の目にもアフターは明らかですが、光・レーザー・RF機器などで、患者さんは実感してとても喜んでおられるけど、写真で比べると、微妙=みたいになることは、学会では周知の事実です。

なので、たかがむくみを血流を良くして取ったところで、写真による差はほぼないですし、あったら、かなり怪しい。。

利尿剤飲ませたわけでもないんですから。

ご本人の多少の実感はあってもね。

 

だから、顔筋マッサージとか、顔にカッサ(とかいう韓国のだったか、三日月形の石みたいなので、顔(頬)をごりご押し上げるわけです。リンパを流しているわけですが。。)や美顔器が流行ったりするわけです。

(流行るというか、流行らせようとメーカーが仕掛けて、多くの方が宣伝にのせられたわけです)

 

この番組観てて、すっごい不思議に思ったのが、「小顔」って言葉、基本、こういうので使っちゃいけない。

特に、本では、普通の出版社は規制がかかっていて、外すはずなんですけどね。

 

なんで、規制がかかっているかというと、本当に小顔にしているわけでもなく、もちろん科学的根拠もなく、消費者庁からも措置命令も出ているし、厚労省もなんか出してたと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG23046_T20C13A4CR8000/

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/160630premiums_1.pdf

 

この措置命令出る前に、かなり前だったと思いますが、勧告だったか忘れましたが出てるはずですよ。

 

私が本を出す時に、知り合ったライターさんだったか、出版関係者の方だったか、出版あるある話をお伺いしていた時に、「小顔」についておっしゃってました。

 

「小顔」と題名をつけたら必ず売れるそうですが(皆飛びつくから)、厚労省や消費者庁からの指導もあるので、ライターさんのところにも、そういう本であっても、「小顔」という言葉は使わないでくれ、と出版社のほうから指示が入るそうです。

 

そうなると、「むくみを取ってスッキリ!」とかになって、当たり前の話ですが、当たり前ではインパクトにかけるので、とても困る、みたいなことをおっしゃってました。

 

それよりももっと後に、この措置命令出てますからね~。

 

なので、なんで今回、「小顔」って言う題名で出版できているのかな、ととても不思議でした。

「小顔強制」って書いていないと、ぎりぎりセーフとか言うやつなんでしょうか?

「ワークアウト」ならいいとか?

 

よくわかりません。。

 

で、出版社は消費者庁や厚労省の見解に従っているのに、テレビ番組って、結構従わないんですよね~。

これは番組にも寄りますけどね。

紹介するのはいいですけど、こういう事実があるのに、持ち上げるだけの内容というのはいただけない。

 

林先生の番組でも、こういうことやるんだ=と思ってしまいました。TBSだから? 放送局によって違う?

(普段、そんなに観てないから、今回だけのか、いつもなのかは知りませんよ。)

 

ちなみに、「痛いっ!痛いっ!!」っていう整体?マッサージ?

大変危険です。

皆さんが知らないだけで、消費者庁に被害やクレームの訴えが相次いでいて、厚労省で問題になっています。

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170526_0002.pdf

 

テレビでもよくやってるでしょう?

そういう痛い、激痛のサロンみたいなところに芸人さん連れていって、絶叫させて笑いとる番組。

 

痛い時点で、それは体が止めろって言っている証拠ですから、止めてあげないといけない。

本当に痛いけど、我慢しないといけないのは、医療だけです。

メリット(治療効果)のためにはデメリット(痛みなど)は我慢してくださいということです。

 

デメリットも、内出血がでたり、鈍痛や激痛が続いたり、皮膚や筋肉の挫滅、びらん、炎症、神経過敏やはたまた神経損傷などそう言った、本来であれば傷害罪で訴えられてもおかしくないようなことを、他人の体にしてもいいと法律で許されているのは、医師だけ、つまり医療だけです。

 

「治療のため」という大義名分があるからです。

(だからこそ、ちゃんと治療して良くしないと、それはもう大義がない。)

 

アジアでは、なんかこういう痛い治療が効く、みたいに思っているところ、多い気がします。

それと、日本人、痛いの好きですね。

テレビでこういう痛い整体やマッサージ放送されると、お客さんが押し寄せるそうですね。

日本人って、ちょっとマゾッ気があるんでしょうか?

 

台湾でしたっけ?香港でしたっけ?激痛の足裏マッサージとか、棒や板で顔や体ゴリゴリ押しまくって、こすりまくってするわけわからんやつとか、タイでしたっけ?うつ伏せになって踏まえるやつ(これは、痛い場合とそうでもない時とあるみたいですけど)。

 

なんかいつの時代の話やねん、といつも思います。

 

足裏マッサージでも、リクレクソロジーとなると、痛いことはしない。体や顔のマッサージも同様です。

欧米とアジア文化の違いというよりも、科学というか医学の発展のスピードの違いなのかといつも思います。

日本は、欧米に引けを取らない素晴らしい医学技術も、国民皆保険という世界に類を見ない、日本中同じ治療や薬が皆もらえるという素晴らしい制度まであるのに、そういう非科学的なことも横行してます。

 

リンパ流すだけなら、そんな痛いことをしなくても、むくみなんて、リンパに沿って撫でるだけで流れます。

押す必要も引っ張り上げる必要もありません。

 

東洋医学の、西洋医学ではできないこと、漢方や鍼灸など、良いところも日本は取り入れていて、本来、世界でトップレベルの情報が入ってくるはずなのに、なんでこういう情報に流されるかな~といつも思います。

 

ちなみに、本当に鍼灸とかツボを専門でされている素晴らしい先生は、痛いことはされませんよ。

無駄なところは押さないし、ここぞ!というツボだけ狙われます。

だって、鍼灸も、あんな細い針をスッと刺しているだけで、押してもぐいぐいもしてないでしょう。

ツボは、少し刺激してやればそれでいいんです。

むしろ素人がツボの位置もわかっていないのに、ぐいうぎ押しまくること自体、かなり問題です。

(で、問題になっているんですけど)

 

ちなみに、番組で出ていた女性の芸人さんコンビお二人とも、かなりエラが張っているので、あれをマッサージとかで「小顔」にするのは不可能です。

 

骨まで削れとは言いませんが、少なくともエラボトックスして、咬筋萎縮させて小さくしないと。

 

医療の場合は、「小顔」にさせることが可能なので、医療では多分使っていいはずです。

科学的根拠あるわけですし。実際、小顔になるから。

(注射の副作用合併症はもちろんありますよ。効く、ということはそういうことです)

 

 

 

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