プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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時々お問い合わせいただくのが、アトピーとオーソモレキュラー療法です。

アトピーに限らず、慢性湿疹、範囲も大きいものから小さいものまで、難治性というか、保険診療では、どこにいってもステロイドをもらうだけで、ちっとも治らない、というもの。

 

保険診療自体、根本的に治す治療ではなく、対症療法ですから、炎症がひどいとステロイドしか処方するものがありません。

そこに、抗アレルギー剤などの飲む薬、保湿剤、非ステロイド系の塗り薬各種様々、漢方薬、生活指導や食事指導など多少のクリニック、ドクターによっての違いはありますが、保険診療でできることは決まっています。

 

薬の組み合わせとか時期とかたまたまの体調で、ドンピシャ!で良くなる(完治ではなく)ことも時々あります。

良くなっても維持し続けることが大変だったりするわけですが。。

 

誤診というか、診断が違っていて、そのせいでこじらせていることもたまにあります。

ステロイドをず~っと使っていることで、ステロイド酒さやステロイド性の皮膚炎を起こして、元の病態が何だったのか、わからりづらくさせていることもあります。

(長期化している場合、ステロイドは、ちゃんと肌の状態を診察してくれるところで処方してもらいましょう。

でないと、副作用が出ていても、誰も気づかないので、誰も止めない。。。どんどんステロイドの副作用がひどくなる。。)

 

オーソモレキュラー療法を皮膚病に、というのは、根本的にやっていることが違います。

 

詳しくは、私の本を読んでいただければとてもわかりやすいと思います。

いろんなものに負けない、元気な皮膚を中から作っていく、そのための材料を口から摂る、摂った栄養素で細胞が本来の働きをするようになって、強いしっかりした元気な皮膚を作ってくれる、というものです。

 

なので、基本は食事です。

食事だけでは追いつかないので、医療用のサプリメントが必要となります。

 

アトピーなどの慢性湿疹、しかも広範囲となってくると、しかも幼少期から、とまでなってくると、栄養欠損の長さがひどさを物語るし、かなり大変です。

もうあらゆる栄養素が足りていないと言っても過言ではない。

 

でも、邪魔するような、悪化させるような悪い食べ物や飲みものは摂っていたりします。

過剰な質の悪い糖質であったり、質の悪い酸化した人工的な油であったり。。

こういうものは止めないといけない。

いきなり無理なので、徐々にでもいいから減らしていけるように。

 

 

こういった食事の細かい指導を、保険診療でやってくれ、というのは、無理難題です。

 

なので、自費診療で説明、フォローとうちではなります。

 

また、サプリを飲むにしても、皮膚病の場合、処方するサプリの優先順位は、だいたい決まってはいますが、どれくらいの量が必要なのか、種類は決まっているとは言え、優先順位は?

皮膚が悪い場合、腸も絶対悪いので、腸への対策は?などど問題は山積みで、これは、やっぱり栄養解析(当院では、90項目くらいの血液検査。自費です)をして、データの読み取りをして、優先順位や問題点をあきらかにしていきます。

 

でも、自費の診察料や栄養解析の料金もかかる上に、サプリも、となると、皆が皆、できるわけではないと思います。

 

アトピーは範囲や程度によると重症なわけですから、その分、サプリは必要でしょう。

 

診察代や検査代を、サプリに回したいという方もおられますし、私もそうおススメすることもあります。

 

アトピーに関わらずですが、保険診療で来られて、なにかしらのサプリを、これ一度飲んでみて!と処方することも時々あります。

自費の診察もサプリの説明もなしです。

 

飲み方は説明しますが、どういうもので、どこにどう効くのか。

食事やどうしたらいいのか、スキンケアはどうする?など、そういったことは、すべて自費で説明していることですから、保険診療範囲外です。

 

関係している資料などはお渡しはしてますから、それらや私の本やブログ、フェイスブックで自分で勉強して、保険診療のついでに、いくらでサプリ用意してほしい、と伝えてもらって、サプリを一緒に出す、

 

ということは可能です。

 

どっかで一度は自費診療で、食事やスキンケアの話は、やっぱり聴いたほうがいいですが。

 

これで良くなればいいんですが、思ったほど効果が良くない時、まだ全然足りないのか、優先順位(サプリの選び方)、飲み方、食事そのもの、スキンケアそのものが間違っていることが大半で、そこを見直すきっかけは必要かと思いますが。。。

 

とりあえず、ちょっと飲んでみたい、という場合、、あまりにも皮膚病もひどすぎて、これ以上ひどくしたくない。という場合にはありだと思います。

 

自費の診察も検査も受けないという方の場合、サプリも大量に購入されるわけではないので、サプリを少量飲んでみたい方には、おススメです。

 

そのまま放っておいても(保険診療でステロイドだけもらい続けても)、お肌はどんどんひどくなることが多い中、ちょっといろいろ気を付けて、栄養をサプリで、ほんの少しでもいいから、入れてあげると、時間はかかりますが、すくなくとも、今の状態よりは普通良くなると思いますよ。

 

広範囲の皮膚病はこじらせると、ますます栄養要りますから、予算を気にしている方は、とりあえず保険診療でも受診してみれば?

 

保険診療の限界を知った上で、ちょっとずつなにか始めてみる、というのもありなくらい、全身の湿疹皮膚炎は、ほんとに少しでも早く栄養をが上げたりしてほしいな=、と常々思います。

 

ちなみに、サプリの処方は、こちらで金額を決めるわけではありません。

だいたいこれくらいはいると思いますよ、というのはお伝えはしますし、もっと出したほうがいいに決まっています。

サプリにどれだけ今月、今回出せるのかは、毎回患者さんが決めることなので、その予算の範囲内から、サプリを選んでいきます。

(うちの場合)