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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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酒さの問い合わせは多いので、こちらにもまた載せておきます。

 

以下、コピペです。

 

 

先日、酒さだから保険でビタミン注射してくれという電話がありました。

 

保険診療であろうと、自費診療であろうと、患者さんが望んだら!なんでもしてくれるというのは大間違い。

 

 

特に、保険診療は、保険適応 と言うのがありますから、ウソ病名つけるのはもちろん犯罪ですからできません。

 

自費診療で、ビタミン注射を断ることはめったにないですが、成分の過敏症とか、注射ダメな方(パニック起こすくらいの。でもやってほしい➡️危ないのでやりません)などは、断る、というかできないことがあります。

 

 

昔は、酒さ って、アルコール多飲している人で、年齢もそれなりにいっていて、他の食事は全然してなくて、でもアルコールは欠かさず、たくさん飲む!みたいな人がほとんどでした。

20年くらい前の話かなー。

 

今でもお年寄りで食生活ボロボロなのにアルコール多飲、という方で?教科書にのるような典型的な酒さを診ることもごくたまにあります。

こういう人は、ほんとにろくなもの食べてないから、保険診療の合成のビタミン剤と塗り薬(ステロイドではなく)で劇的に効くことがありますが、もちろんそうでない人もいます。

こんな合成のビタミン剤で効くって、普段何食べてんねん、となります。

 

15年くらい前から、ステロイド漬けになって、ステロイド酒さの人も、すごく増えました。

 

医者が、これ塗っといて下さいと、ろくに診察もせずに、キツい方が良いとばかりに、キツいステロイドを延々と処方された結果、というのも増えましたし、

患者さん自身が考えるステロイドちょうだい!ちょうだい!と、必要もないのに、また診察も受けずに、キツいステロイドを延々と塗ってる…。

どちらも、人為的なもので、こんなのにビタミン注射したところで、効くわけかあありません。

 

ここ10年くらいは、合っていない化粧品、質の悪い化粧品、間違ったお手入れで、顔真っ赤っか。

 

これにもビタミン注射ももちろん合成のビタミン剤も効きません。

 

まずは、原因の化粧品とお手入れ(悪手入れだと思います)を全部止めさせないと、何も進まない。

 

ここ5年くらい、いや、もうちょっと前から、化粧品と悪手入れ+栄養欠損、ヒドい場合は、そこにアルコール多飲、+ ステロイド漬け、とてんこ盛りです。

それを保険診療だけでなんとかしろって、無理でしょう~。

 

そもそも保険診療で、顔に何かあって、化粧品止めろと言ったところで、ほとんどの人は止めません。

でも、ステロイドは塗る。

だから、ステロイド漬けはなくなりません。

 

保険診療で、こんこんと説得なんか、どこもしてくれませんよ。
皮膚科の保険診療は、ヘタすると全科の中で、一番薄利多売かな、と思います。

これ塗って様子診てください

で、終わり。

 

良い先生で、化粧品全部止めて下さい、と言ってもらえるかどうかです。

 

昔と違って、保険診療でのビタミン剤処方がかなり厳しくなりました。
ホントに、保険診療で出せる合成のビタミン剤が必要な人って、一体どれくらいでしょう。

 

保険切られたら、そのお金、全部クリニックがかぶりますからね、わかってる医者は、出しませんよ。
後で、まとめて切られることもあります。

 

そんなので、なにか皮膚の症状が改善すれば、えげつない栄養失調と自覚しましょう。

見直すべきなのは、自分自身の食事です。

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