「斎藤さん」っていうマンガ、ご存知ですか?
昔に、観月ありささん主演で、テレビドラマ化されてましたね。
ドラマは私は観てませんでしたが、ドラマの番宣かCMだけ観たことがあって、クレーマーじゃないけど、今の世の中、はっきり何でもいう主婦の「斎藤さん」という女性のドラマだと思ってました。
ドラマも観ていないので、ドラマでどう描かれたのかはわかりませんが、原作のマンガでは、「斎藤さん」という専業主婦の方が、小学生の男の子と幼稚園にまだあがらない女がの子の子育てをしながらのママ友や家族のこと、ご近所のことなどが舞台のマンガです。
ご主人が単身赴任で、1人で子育て奮闘中です。
曲がったこと、事なかれ主義が嫌いな斎藤さんは、どこでもなんでも、はっきりと言うし、疑問に思ったこと、理不尽なことはちゃんとはっきりと聞きます。
斎藤さんは正論なので、相手はバツが悪く、どうしても周りから最初浮きますが、そのうち、斎藤さんが正しいと思う、と賛同してくれる仲間ができて、本当に仲良しのママ友もできて、と小学生の子育て中心に話は進んでいきます。
では、小学生だった息子の潤一くんが中学生になってからのお話。
ちょっとネタバレの話になりますが、エピソードの一部です。
この潤一君が小学生の時に、クラスでいじめに遭います。
潤一君は頭もとても良くて、スポーツもできて、正義感にあふれるとてもいい子です。
クラスに悪い子がいて、注意したんだったか、何か忘れましたけど、それからいじめが始まります。
最初は、潤一君も平気でしたが、親友の子からも無視されるようになって、次第に心が折れていって、とうとう学校に行きたくないと言いだします。
それに屈してほしくない斎藤さんは、散々悩んで一日だけ休ませて、斎藤さんもどうしたらいいのか心が折れそうになっているところに、単身赴任中のご主人が帰ってきて、家族皆勇気と元気をもらって、無視していた友達も、その子の父親に親友の潤一君をしかとしていることがばれて、怒られて、目を覚まします。
その子も協力してくれて、自分の力でいじめを克服します。
っていう話だったと思います。
「斎藤さん もっと!」では、中学の同級生(女子)が、些細なことだったか(その子にとっては些細ではなかったと思いますが)、学校に行けなくなります。
長期休み出すと、ますます学校、行きづらくなりますよね。
ひょんなことから、潤一君とちょっと親しくなり、その女の子のお母さんが倒れて、潤一君に助けを求めます。
斎藤さんがなんとかうまく手配してくれて、大丈夫だったんですが、しばらくその女の子は斎藤さんちでお世話になることに。
日常のマンガなので、食事やおやつのシーンというのも多かったと思いますが、斎藤さんちでは、朝ごはんから、すごいおかず、食べています。
潤一君や運動部ですから、ごはん(白米)もたくさん食べてたかもしれませんが(覚えてない)、
ハーブサラダ、出し巻き卵、甘塩サケグリル 、手羽元マリネ作り起き。
それと味噌汁だったかな。
ごはんはちゃんと食べる!
というのが斎藤さんのモットー。
朝からこれだけたんぱく質も野菜も食べていたら、十分過ぎるほどですね。
もちろん、お母さんの斎藤さんも、娘さんであるちびちゃんも同じおかずです。
斎藤さんちの子供のおやつが、手作りぜんざいでした。
潤一君はじめ、斎藤さんがスナック菓子や清涼飲料水を与えているシーンはなかったような気がします。
たまたまかもしれませんけど。
で、この不登校の女の子、家でも引きこもりで、部屋から出てきません。
部屋でダラダラと過ごしてます。
その子のお母さんは、パートに出ていて、家庭と仕事のストレスや忙しいのもあって、晩御飯は、スーパーのお弁当だったり、(自分も、娘も。娘の分は、部屋の前に置いておく)、お昼は、娘の大好きなグラタン作っておいて、それ食べてね。と仕事に行きます。
グラタンだけの食事だったかと思います。。
いじめを家族や友達から勇気をもらったとはいえ、1人で克服して立ち向った潤一君と、
ちょっとしたことで(大人からみたら)不登校、引きこもりになった女子中学生と、
たまたまかもしれませんが、食事の違い、わかりますか?
全然栄養の摂り方、摂る量、摂っている種類が違います。
この不登校の女の子のお母さんは、ストレスからうつっぽくなって、心療内科から薬をもらって、お酒と飲んで、大変なことに。。。
娘の好きなグラタンは作っているんでしょうけど、スーパーのお弁当も日常茶飯事っぽかったし、なにより斎藤さんのようなたんぱく質と野菜たっぷりの食事は作ってないと思います。
作者の方がどこまで意識して書かれたのかわかりませんが、このマンガ、核心をついているな=!と感動しました。
斎藤さんのママ友に、三上さんというお母さんがいまして、お料理上手で斎藤さんになにかあったら、子供たちのために、晩御飯の差し入れしてくれたりします。
(糖質単品の食事じゃないですよ)
この三上さん、お菓子作りも趣味で、しょっちゅう手作りのお菓子(小麦を使った)を作って、ママ友との集まりに持ってきたり、斎藤さんちにプレゼントしてくれたりします。
家ではもっと作って、娘(潤一君と同じ年)と一緒に食べていると思われますが、難しい年頃で、いじめ問題とか子供も敏感になっているし、扱いづらい、みたいな話をママ友同士しています。
三上さん、お菓子作り、止めるか、ラカントSでしましょうよ、小麦もそんな頻繁に止めてあげて。
とつい、マンガに突っ込みましたね。
食事やお菓子については、ほんとにたまたまだと思いますが、この「斎藤さん」シリーズのマンガは、子供さんの年齢に関わらず、子育てに大変なお母さんにとても役立つマンガだと思います。
なにより、勇気と元気をくれます!
斎藤さんのようになりたくても、そうはなれないのが現実だと思いますし、現実問題、こんなにうまくはいかないと思います。
子供に本当に真剣に全力をかけて一緒に戦うなり、悩んだり、考えたりしてくれる大人が周りにいる(自分の親じゃなくても)というのは、子供にとってとても心強いと思いますが、まず、ご自身がそこまで子供に全力を注げるくらいの体力と精神力がありますか?
子供のことを思わない親はそういませんから、本気で心配はされているのはわかりますが、ちょっとした時とか、自分が疲れているから、もうしんどいから、まあいいや、となることはないですか?
マンガの斎藤さんのように、ここまで熱くはなれないよ、だって、マンガだもん、と読んだらきっと思われると思いますが、斎藤さんと子供を思う気持ちは同じはず。
母親であっても、自分にも栄養足りていないと、子供とは言え、他人の世話も焼けないし、自分のことで精いっぱいですから、子供のことに全力で力を注ぎたくても注げないと思います。
斎藤さんは専業主婦ですから、仕事している女性からしたら、時間の使い方が違うのは当たりまえです。
仕事してたら、疲れますよね。
どんなに好きでやりがいのある、天職だと思っている仕事であっても、疲れるのは疲れます。
時間は取られるし、勝手な都合が許されるわけではないし、自分の好きなペースで仕事がほとんどできるわけでもない。
へとへとに疲れて帰ったら、まだ家事と育児、自分の見の周りの世話もあって、と兼業主婦が大変なのは当たり前と言いたくなるでしょう。
実際そうだと思います。
それだったら、その分、もっとご自身にも栄養必要ってことです。
たんぱく質や良質の油も摂らずに、糖質を自分や子供に与えている暇ありませんよ。
いじめは、いつの時代もなくならないし、学校卒業しても大人になってもあるでしょう。
最近のは、昔と違って、エスカレートするし、陰湿化もして、タチガ悪い。
いじめている子も、その親も、おそらく、糖質三昧の食生活です。
肉魚卵を全然食べずに(一口食べた、こないだ食べた、なんて、食べてると言いませんよ)、糖質単品食い中心の生活をしていると、
血糖値の乱高下をまねき、それだけでも情緒不安定、イライラ、攻撃性がまします。
そして、歯止めが利かなくなる。。。抑止力が働かなくなります。。。
そこに、鉄やビタミンB群の不足が合わさるので、もっとそれらに拍車をかけることに。。。
アメリカの刑務所で犯罪者の食生活を調べたら、糖質ばかりの食生活だったことがわかっています。
糖質が悪いのではなく、摂り方と質と食事に占めている割合です。
それらが悪いせいで、どんどんおかしくなる。
栄養欠損がひどくて、イジメるほうに回るのか、イジメられたり、不登校のほうに回るのか、どちらも親御さんからしたら嫌だと思います。
イジメるのは、キャラもあるとは思いますが、イジメられた場合、言い返したりやり返せば、イジメられなくなるケースもあるでしょうし(逆のケースもあるでしょうけど)、1人でも平気と開き直れる勇気、人目を気にしない勇気を持てるように、あるいは、そこからちゃんと逃げる余裕がもてること。
いきなり、その子の性格って変わりませんからね。
気の弱い優しい子に、言い返せ!やり返せ!って言っても、そりゃあ無理でしょう。
でも、栄養が足りると、冷静に判断できるようになるし、精神的にも強い子に、ストレスに負けない子に、今よりも必ずなります。
ストレスに打ち勝つためのコルチゾール、
やり返したり(暴力ではなくて)、言い返したり、行動のうつしてやる気を出させる、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、
仕返しするにしてもやりすぎない、冷静な判断ができるためのGABA
幸せを感じるセロトニン
夜ぐっすり眠れるメラトニン
などなど、生きていく上で大事なホルモンは、全部、肉魚卵でできています。
脳の神経細胞を作るのに、コレステロールが必ず必要です、
コレステロール(肉や卵をちゃんとしっかりたくさん食べていること)が低いと、実はうつ病になりやすくなります。
コレステロールは、少々高めがいい。脳にはとてもいいです。
(HDLとLDLのバランスは大事)
砂糖でも小麦でも白米でも、野菜でもないんですよ。
子供の「困った」は、まさに食事で治せる!です。
「食育」とはよく言ったもので、朝食を食べさせる環境というのは大事ですが、何を食べさせるのか、がとても大事。
環境はあってもその子が食べたくない、食欲がないというのなら、どうしてそうなっているのか、そこを調べることも大切です。
子供が(大人も)、朝起きておなか空いていないなんて、人間として困るでしょう。
1日の始まりなのに。
原因がわかれば対処もできます。
医療用サプリも大切ですが、食事をいい加減にしていたら、時間ばかり取られます。。
正しい食事が実際できているかどうかも大事ですが、できていなくても、やろうとしていることが大事。
その姿勢です。
サプリ飲んでるから、食事適当でいいや、と思ったら、それが毎日続いていたら、てきと~にしかなりません。
そういうものです。
重症の方が食事が思うように変えられないこともわかっていますが、でもだからと言って、自分で何もせずに全く変えなくていいわけではないです。
だって、一番の原因が食事だから。
子供のことは氷山の一角で、大人社会の写し鏡です。
同じことが、形が違うだけで、ご自身にも起こっているはず。
食事の見直しをほんとにすぐにはじめてほしいです。