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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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#女性セブン #大島椿 #椿油 #馬油 #ホホバオイル

女性セブンの記事の補足です。

 

かゆみ対策には、お肌を乾燥させないように保湿しましょう、というところのくだり。

保湿剤の選び方のところ。

 

皮脂に近いということで、椿油をおススメしています。

記事の中に、ホホバオイルとか馬油が出てきてますが、ちなみに私が言ったのではないので念のため。

 

で、椿油も、わざわざ「大島椿の椿油」と限定しております。

 

いつもブログを前から読んでくださっている方は、何度も書いていることなので、ご存知で申し訳ありません。

昔の記事を知らない方もおられますから。

 

スーパーやドラッグストアに行くと、大島椿の椿油シリーズの横に、

ほんとに似たようなパッケージで、ちょっとこぶりで、値段も安くなっている、椿油、ありますよね。

いつも横に必ず置いてある。

まあ、メーカーが違っても、椿油シリーズということで並べてあるのでしょう。

その横には、杏油とか、他の油が置いてますから、まとめておくのは当たり前ですよね。

 

 

くどいようですが、私が勧めているのは、「大島椿」さんです。

ここの油は、ちゃんと検査されて、品質がいいことを確認してあるから、安心して使えます。

 

お肌に塗る油の場合、宇津木先生のご著書にも出てきますが、油の欠点は酸化です。

どんな油でも空気に触れると、必ず酸化します。もちろん皮脂もです。

 

で、椿油自体、油の中でも、オメガ9で、酸化に強い油です。

(オメガ9なので、調理に使うのもとてもいいです。普通では売ってませんし、いいやつは高いので、まあわざわざ買わなくても。。。口にする機会があれば、ぜひどうぞ!

オメガ9のオリーブオイルみたいに香りがあるわけではないので、料理の邪魔になることもなりません。風味を損なわないので、やはり和食、天ぷらとかにはとてもいいです!)

 

搾りたての原油と、ドラッグストアでよく置いている大島椿の椿油と、大島椿のアトピコスキンヘルスケアのオイルD(椿油)の酸化具合を比べた検査があり、

オイルDになると、皮脂よりも酸化しにくかったんです。

(もちろん他の種類の油よりも酸化しにくい)

油の欠点の酸化しやすい、という点をクリアしています。

酸化全くしないわけではないので、保湿剤として使う場合は、オイルDをおススメはしていますが、普通のほうを使ってもOKです。

精製度合が違うので、香りや手触りが全然違いますけどね。お値段も。

両方試して、使いわけてもいいと思います。

もちろん、私の本でも出てくる「椿油洗顔」は、どちらでも。オイルDですると、すぐになくなってしまいますが。。

(全身の保湿する時は、広範囲に使えるスプレータイプが、アトピコスキンケルスケアにはあります。これはとても便利です)

 

それと、油の場合、原材料はなにか?というのも結構大事で、どんな油でも微量のタンパク質の混入があります。

原材料によったら、タンパク質含有量も微量と言っても、多いかもしれない。

たいした量ではないでしょうけど、お肌の弱い方、バリア機能の弱い方だと、皮膚からそのタンパク質が入ってきて、アレルギーの原因となります。

その原材料が、口にするような油だったら、食物アレルギーになり、その食材がもう食べられなくなってしまいます。。

(治らないわけではないですが、とても大変です。。。食物アレルギーはならないにこしたことない。予防が大事。)

 

で、大島椿さんは、ちゃんと調べてあるんですよね~。

市販のほうもオイルDのほうも。安心して使っていただけるんです。

 

ここまで消費者の安全のために検査したり、確認している化粧品メーカーって、ほんとになかなかないですよ。

例えば、資生堂や花王は、自分のところで研究所がありますから、大学も顔負けの実験がいろいろできます。

そこまで大規模な研究所じゃないと、そう自社で徹底的に調べるってできません。

その場合は、第3者機関にお願いして調べてもらうんです。もちろん、コストが結構かかります。

そこまでコストをかけて販売している化粧品メーカーというのは、皆さんはご存知ないでしょうが、かなりの希少価値です。。。

口で安全安心とイメージ戦略のみで、なにも検査なんかされていないのが実態です。

 

特に、オーガニック化粧品とか自然派化粧品とか、まあしてないでしょう。

そういう検査を最初からするつもりだったら、オーガニック化粧品も自然派化粧品も、最初から作るわけないので。

いろんなタンパク質が混入しまくりですから、そこに手を出そうとは思わない。

 

塗るものに関しては、天然に近いほど、危ない。かぶれやすいし、刺激もある。アレルギーにもなりやすい。

特に、敏感肌の方。

 

 

馬油もよく皮脂に近いと言われていますが、そういう検査までされている馬油を見たことがないです。

もし、検査しているメーカーがあれば、教えてください。

 

で、くだんの似たパッケージの椿油。

そっくりさんのほうは、いつからか、「オーガニック」との表示が! あと、「生搾り」と。

昔はなかったんですよ。

 

「生搾り」で、ほんとに何も検査していないと、危ないという話はさっきしましたね。

 

で、「オーガニック」の椿油、ということですが。。

 

一体、どこの国の椿畑?

 

ドラッグストアやスーパーで売る場合、デパートで売るよりも、もっと大量に製造しないといけません。

それだけ全国、どこでも買えるくらい流通させようと思ったら、それだけの原材料もいるわけです。

 

なので、ドラッグストアで売っているほうは、国産の椿だけではなく、中国のものも入っています。

アトピコシリーズのは、国産のみです。

気になる方は、値段は高いですが、アトピコシリーズのほうを使ったらいいです。

 

それくらい、国内の畑だけで大量に用意するのは大変。

 

で、今時、いきなり「オーガニック」の椿畑が、そんな広大な畑が一体どこにあると。。。?

 

で、産地も書いてないし、よくあるオーガニック認証マークもありません。

まあ、そりゃあ書く必要はないんですが、メーカーとして、このパッケージは良くないんじゃない?と思います。

そこまで書くならねー。

 

本当に、自社製品に自信があるなら、パッケージを酷似させる必要はないわけで、それこそ、うちのを買ってくれないと困る!他社と一緒にされたら困る!と、そっくりさんのところは、マネを止めるべきでは。。?

 

中身は全然違います。

 

まあ、好きな方を選ばれたらいいですが、化粧品は科学なので、私は品質を科学で証明してくれているメーカの商品を選ぶし、患者さんにも勧めています。

 

ああやって記事になると、こうやって話題にした時もそうですが、ドラッグストア行って、それでもまだ安いほう買う人いますからね~。

酸化しまくりです。

特に、生搾りは。

 

ちなみに、肉魚たくさんしっかり食べていない人ほど、油(皮脂も化粧品の油分も)は酸化しやすく、過酸化脂質になりやすく、皮膚に炎症を起こし、赤くなります。

 

だからこそ、皮膚に油を塗る時は、品質重視でないと、逆効果なんです。

 

ちなみに、ちなみに、鉱物油で作ってある、やっすいミネラルオイルは、ひどいかぶれ方をする方もいるので、ご注意ください。

かぶれも酸化もアレルギーも、個人の問題も大きいですが、安い油は、口にするのも、皮膚に塗るのも、おススメしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Facebookのコピペです。
先日の女性セブンの取材の記事の補足です。
他の成分でも、塗り薬でかゆくなることはよくあります。
かぶれを起こしていることも。
まさかこれのせいだとは?!と思わないと、被害が拡大します。
水虫の塗り薬なんか、典型的です。
実は、かぶれがとても多い。
ご本人は、水虫が悪化していると思って、ますます塗る。
よけいかぶれる→かゆみひどくなる→掻く、掻き倒す→傷口から感染症発症することあり→炎症反応がひどくなり、かゆみがひどくなる。痛みが出てくることもある
皮膚科では、かぶれが出やすい塗り薬というのはだいたい決まっているので、それを使っていた人の場合は、それによるかぶれかも、と思っておかないと、誤診になりかねません。
水虫+かぶれ+二次感染 ここまでこじらせる方もおられます。
特に、感染は、免疫力下がっている時になりやすいから、そういう時は、一気に増悪することも。
水虫だと思って水虫薬塗って、(実は汗の湿疹で効かない)水虫薬でかぶれる、ということも多々あります。
かぶれや炎症がひどいと、顕微鏡で診ても、真菌見つからないことも多々あります。
(培養で出すと、時間かかるし。結果出るまでに、治療ははじめておかないといけませんから、治療に直接は役立たない。長引けば、役立ちますが。)

#肉魚美肌 #かゆみ対策 #肌の乾燥 #ヒルドイド #ヘパリン類似物質  #よけいにかゆくなる #女性セブン

さっきインスタグラムで女性セブンの取材記事のことあげました。

こちらにもリンクしてると思います。

 

この季節のかゆみ対策として、欠かせないのが、お肌の乾燥対策です。
記事にも書いて頂いておりますが。

 

乾燥肌と言うと、病院で処方されるヒルドイド、ジェネリックなら、ビーソフテン。

成分名は、ヘパリン類似物質です。

これは、載せてません。

 

あまり知られていませんが、ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の副作用に、かゆみがあります!

なので、ヒルドイドを塗るときは、かゆくなるかもと思って塗らないと、何でかゆくなってるのか、わからなくなりますし、かゆいところが余計にかゆくなると、拷問のようですね。

 

そういうこともあって載せてません。

 

病院でもらった薬、薬局で買った薬、化粧品、なんでもそうですが、合う合わないは人それそですから、万能のものはありません。

うちでも出すことはありますが、そこまで出さないな〜。