美容医療じゃなくてもそうですが、医療って、経過を診ていて、自分がしたことが良かったことかどうかを診ていく上で、うまくいっていたら、とても嬉しいですよね。
オーソモレキュラー療法で患者さんの体調が良くなるというのは、よくありますが、「体調」って、どこまでが良くて悪いのか、わかりづらい時もあるし、体調は実はそんなに良くないんだけど、忙しかったりして気づいていないこともあって、いきなり、ドーンと悪くなったり、忙しい・ストレスが多かった・食事を手をずっと抜いてしまっていた、などなど重なったら、これも悪くなったりします。その前がどんなに体調いいと感じていたとしても。
体調が良かったからこそ、無理した、というのもあります。
血液検査というのは、マスクがかなりかかりますから、本当に良くなったのかどうか、判断がつかないこともあります。
体調に、ゴールってなくて、いかに、良いと感じる状態を長く保ってあげることができるか。
体調コントロールと言いますか、それにつきるような気がします。
美容医療も、同じと言えば同じようなものですが、例えば、ひどかったシミがかなり明るく薄くなったとか、毛穴が小さくなったとか、顔の赤みが薄くなったとか。
肌の調子が良い状態を保てるように、コントロールすると言えばそうなんですが、体調と違って、皮膚の場合、外から見えるので、とてもわかりやすいです。
うちでは、レーザーなどの処置は、イオン導入や脱毛ですら、医師である私が全部するわけですが、どの処置も、ひとつひとつ、「このシミのここが薄くなりますように」「この毛穴か、目立っているのは!!」「この毛が薄くなったら、全体の印象が変わるはず」などなど、思いながらやっています。
なので、1か月後とか数か月後でも、次に来られた時に、シミが薄くなったり見た目が良くなっていると、一目でわかりますから、とても嬉しくなります。
私が感じる前に、患者さん自身が感じているので、全体に顔色も良く、化粧ノリからして全然変わってくるので、洗顔前から調子が良いことがわかります。
洗顔後のスッピンの肌の状態を、処置の時は、さらに間近で処置の間ずっと診ているわけですから、なおさら良くなったのか、変わっていないのかがわかります。
良くなっていたら、自分がした処置の設定などが功を奏したこともありますが、患者さんご自身が、スキンケアがうまくできていること、食事も少し変えたのかなということが推測されます。
そこは、患者さんの普段の努力があるからこその、美容医療による底上げが効くわけです。
見た目って、わかりやすいから、そういう意味では嬉しいですね。
先日、肝斑治療されている患者さんが、処置終わっての帰り、パウダールームで保湿だけされて、ファンデというか、色付きのものを塗らずに出てこられました。
もう日が暮れていたので、日焼け止めもいらないわけですが、昔みたいに、ファンデなどで塗って隠さないと!みたいに思わなくなった、とおっしゃってました。
ちょっとひどい肝斑があって、スキンケアも間違っていたり(擦っていたわけではあまりないんですが、使っていた化粧品が良くなかったりして、刺激になっていたり)、他院でレーザートーニングされて、余計に刺激になっていたり。。(こちらは、色抜けのほうが心配ですが)
いつも、顔が黒いな、肌色暗いなと思っていたそうです。
それが思わなくなった、と笑顔でおっしゃってました。
嬉しいですね~。
女性の場合、ファンデ塗らなきゃ!と思うのかどうかとか、ファンデの色が明るくなったなど、自分にとってのわかりやすい大きな変化ですね。
肌質や肌の色調改善となると、くすみぐらいはすぐに取れますが、他は、最低でも週単位、月単位で診ていかないと、結果がわからないことがあります。
それに引き換え、いわゆるプチ整形の注入系の場合、ボトックスではなくて、ヒアルロン酸の注入剤の場合。
その場で、入れたところを膨らますわけですから、見た目がすぐに変えることができます。
ヒアルロン酸はわかりやすいですね。
入れている途中で、今の状態ですか?と鏡で確認してもらったり、入れ終わって確認してもらったりして、もう違いが出ているわけですが、一番わかりやすいのは、患者さんの鏡をのぞいている顔が笑顔に変わる瞬間です。
全然違う!!
ビフォーの状態にもよりますが、ヒアルロン酸は、やったことがあるかないかで、違いが実感できる。
もっと早くからやっておくんだった、というのはよく言われます。
ちょうどいい、ちょっと物足りないのかもしれない、くらいのところで一旦その日は止めておいてなじんでから再注入する、というのがおススメです。
不自然にならずに、安全に入れることができると思います。
個人の好みですが、やりすぎ感が出てるのもね。。。
美容医療の結果って、わかりやすいから、患者さんだけではなく、診ているこちらもウキウキしてしまいます。
(時間がかかるものもありますし、スキンケアなど間違ったままでは、なかなか改善はしません。患者さんの努力と協力あってこその美容医療です)