乾燥肌の方の、体やうで、脚を洗うのに、石けんはいりません。
純石けんでも、です。
純石けんは、私の拙著でも書いていますが、洗浄力・脱脂力とも強く(よく売っている、皆さんが使っている・使っていたようなクレンジグや洗顔フォームみたいに、皮膚のバリア機能を破壊するものではありませんが)、だからこそ。日焼け止めやファンデーションが落ちるわけです。
純石けんだと、皮脂膜は取ってしまいます。
(詳しくは本を読んでください)
そのため、椿オイル併用の洗顔にしても、純石けんを使うと、つっぱる、ピリピリする、というひどい栄養状態・ひどい肌の状態の方が、ごくたまにいて、そういう場合は、純石けんを使うのを止めてもらっています。
(他の洗浄剤を勧めています)
全身の中でも皮脂の多めの顔ですら、です。
さて、それをふまえた上で、
乾燥肌の人の中で、毎日お風呂でも一生懸命純石けん(そうでない、質の悪い合成界面活性剤のこともあり)で、汚れだけでなく皮脂膜も取っています。
取った皮脂膜がすぐに再生させるならかまいませんが乾燥肌の場合、全然再生されません。
あるいは、怖ろしく時間がかかる。
時間がかかってる間に、また次のお風呂が来て、再生しかかった皮脂膜をまたご丁寧に全部落としていく…という繰り返しをしているわけです。
元々乾燥肌と言うことは、皮膚にタンパク質をはじめとした、いろんな栄養素がまだ皮膚には来てなくて(全然足りないから皮膚に回す余裕がない) 、それが乾燥肌の1番の原因だったりします。
なので、オーソモレキュラー療法などで食事を変えて、皮膚に良いことが少しずつでも起こってくれば、少なくとも栄養補充がうまく行ってる証拠です。
最初よりはマシだけど…という方は、まだまだ足りない、ということです。
(悲しいことに、栄養を回す順番があります。皮膚は、ある程度、余裕がないと回ってきません。。あるいは、よほど、からだが、「んも=っ!!仕方ないない=っ!!」と思ってくれたら、先に少しだけ回してくれることもありますが。。。 人間の力でどうこうできるものではありません。。)
皮膚に全然栄養が足りないと言うことは、皮膚のバリア機能がちゃんと作れていない、と言うことを意味します。
皮膚のバリア機能の一部が皮脂膜です。
皮脂腺まで破壊されてる、あるいは出なくなってると言うのは、かなりキてますが、普通全くないわけではないです。
体や腕、脚は、通常顔よりも皮脂腺の少ないところなので、胸や背中はまだ出るほうですが、全然出ないところもあります。
すねとか特にね。一番粉ふきやすいでしょう?
膝の裏や肘などは、折りたたまれる刺激もあるし、汗などもたまりやすいので、トラブルも多いし、おしり、太ももも、立ったり座ったりと刺激が多いです。
その割に、皮脂腺も少ない。
おしりでも座った時に当たるところ、左右密着するところは、刺激出来皮脂の分泌が盛んになって、ニキビなど出やすい人もいますが、乾燥肌ではあまりいません。
実は汗も、皮膚の保湿に役立っています。
過剰な分や肌質によったら早く拭き取るほうが良いこともありますが、汗も大いに役立ってます。
皮膚のバリア機能の一端も担ってます。
乾燥肌の中には、汗を全然かかない人もいます。
水を全然飲んでいない、と言うのは論外。
出る汗がないのは当たり前です。
(水飲んでいないのに、汗かかない、オシッコがあまり出ない、という人もいて、そりゃあ出るわけないでしょう。。)
アトピーやひどい湿疹皮膚炎などは、汗を出す管が途中で漏れていたり、潰れてたりして、うまくかけない。
(バリアの壊れている皮膚から、どんどん蒸発しますから(不感蒸泄が多い)
そのため、体温調節もしにくく、からだに熱がこもったり、そのせいでよけいかゆくなったりと大変です。
汗の管から汗が漏れてるだけで、その部分もかゆくなります。
炎症で潰れた、と言うこともありますが、丈夫な管が作れてないと、こういうことは起こりやすい。
さて、汗もあまりかかない乾燥肌の人が、皮膚のバリアがとても弱いことはご理解頂けましたか?
そういう方が、毎日毎日せっせとお風呂で石けんで皮脂膜も摂りまくっていると、もともとバリアの弱いところのわずかな皮脂膜も取る!汗もない!刺激がなにかある(衣服で擦れることもそうです。もうちょっとしたこと)、などが起こると、簡単にバリアはさらに破壊されます。
(純石けんに変えたけど、良くならない、むしろ悪くなった、という方は、こういうパターンも多い。他のごまかす成分もなにも入っていないため、他の洗浄剤よりも早く気づかせてくれるとも言えます。ごちゃごちゃとごまかすものがたくさん入っていると、バリア破壊しまくりなのに、もう感じもしない。。と被害が拡大して麻薬みたいになってしまっていることも多々あります。。)
さらに、乾燥する!かゆい!とかきたおすわけです。
破壊されたところから、いろんな異物が入ってくるので、炎症が起こります。さらに起こりやすくなっていく。そりゃあ、かゆくなります。
掻いて、さらに細かいキズができて、さらにそこから異物が入る。。
エンドレス地獄です。。。
赤ちゃんからお年寄りにいたるまで、顔だけではなく、全身(頭も含めて)、こういった悪循環にはまっている人、ベースにある人というのが大勢います。
ほとんどと言ってもいい。
アトピーや慢性湿疹、と言っても、実は、ひどくさせているのも、治らないのも、全部自分のせいでした、ということもしばしば。。
石けんをはじめ、洗浄剤を使うのを止めて、お風呂に入っても、ただ、お湯をかけるだけ(熱めは不可。皮脂膜取れやすくなります)、で十分からだの汚れなんて取れます。
顔は日焼け止めやファンデ―ション、いろいろメイク用品も塗っているので、水やぬるま湯では落ちません。
だから、石けんを使うわけです。
お湯では落ちなくて、石けんを使わないと取れない汚れって、一体、からだになにをつけてるんですか?
そんなに汚いですか?っていう話です。
仕事で、特殊な薬剤などがかかるとか、お湯だけで落ちないのであれば、それは石けんなりがいるでしょう。
医療関係者が自分の手などを消毒するのと同じで、水、ぬるま湯だけでは落ちないから、使いたくないけど、使わないと困るから使うわけです。
髪の毛にも、ワックスとか、ヘア用品で、お湯で落ちないものをつけているなら、それは、その人に適した洗浄剤がなにかいるでしょう。
でも、赤ちゃんに、シャンプーやボディソープなんでいるの?
赤ちゃんでいるとしたら、脂漏期の、ガサガサジュクジュク期は、さすがにお湯だけで無理なこともあるので(お湯でいけたらいらないと思います)、その時は使いたい、というのはわかります。
お湯で済むなら、いらないわけです。
年齢に関わらず、乾燥肌の人がわざわざ石けんで保湿成分落として、お風呂上り乾燥するからって、また保湿剤を塗りまくる。
化粧品会社は儲かっていいでしょうけど、わざわざ洗う手間暇、乾燥しているところ(かなり広範囲かと思いますが)になにかを毎日塗る。
睡眠時間や自分の時間を削って。
しかも、保湿剤わざわざ買って。
(ちなみに、ワセリンは、保護やフタにしかならないので、自分で保湿成分が作れていない、バリア機能が破壊された皮膚にいくら塗っても、保湿にはなりません)
塗りたい人は塗ったらいいですが、お風呂でシャワーなりでお湯かけて、湯船浸かりたい人は使ったらいいし、シャワーだけでもかまいません。
すごく時間短くて済みますよね?
そのあとも、からだ拭いて、パジャマ着るだけです。
全身に塗ることもいらないし、ものすごく手間が省けます。
時間ができるので、他のことに使えます。
「お手入れしている私って、素敵。。。」と気分が良くなる人はそれでいいですが、睡眠時間も足りない、保湿剤毎日塗るのがめんどうと思っている人。
自分で、勝手に「義務」を自分に課していますよ。
それでいいならかまいませんが、そうやって保湿剤どんなにいいもの塗ったところで、自分のからだが作った天然に勝てるわけがありませんから、結果どんどん悪くなります。
いつまでたっても治らないし、皮膚科行っても、ステロイド出され終わり。ず~っとステロイド塗って、同じことを繰り返すから、そのうち、肌が赤黒く、ゴワゴワしてくる。。。
戻せることと戻せないこと、戻すのに、えげつない時間とお金がいることになることもザラです。
からだは石けんで洗わないといけない
そういう固定観念を捨てられるかどうか、です。
かゆい乾燥している場所によったら、自分では薬すら塗れないわけで、石けん止めるだけで治ることも多々あります。
しょっちゅう、からだに石けんいりませんよ、と言ってるんだから、いい加減聴けばいいのに、と思いますが、今までの「常識」と勝手に思っていることを止めるということ、考えることすらできない人もいます。
(栄養が足りてくると、物の考え方に、柔軟性が出てきます。変える勇気というか、変化を楽しめる余裕というか。
人間は、「変化」を嫌いますから、一種の自己防衛でしょうけど)
石けん使わずに、シャワーかけるだけってしても、別に死ぬわけでも、大事が起こるわけでもないんだから、一度やればいいだけの話です。
グダグダあれこれ言っている間に、とにかくやってみる。
やってから、文句言いましょう。
(うまくいかない、という人は、またこれも、指示した通りにやってないことも多数。。。なので、確認が必要。
ほんとに合わないのであれば、個人個人の問題で、まだ他に大きな問題があるだろうから、そこを見つけないといけない。一番大きな原因からまず潰していく、というのが、お金も時間もかけないコツです。)
最初の一歩が、行動できるかどうかも、栄養が足りてきているかどうかの指標にもなりますが、全然なくてもやる人はやるので、キャラもかなり関わります。
ということは、その人次第で、栄養欠損がひどくても、いくらでも変えられるということです。
**石けんを使わないと、臭いがする、と言った方がおられました。ニオイの話は、また複雑で、別に書きます。
今までも、ブログで書いていますから、気になる方は、ブログ内で先に検索ください。