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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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この前、フレッシュネスバーガーの低糖質バンズって、なに入っているのかなと思って調べた時に(結局わかりませんでした)、ふと思い出しました。

 

昔に、マクドナルドを1か月間3食食べ続けたらどうなるか、っていうアメリカのドキュメンタリー映画があったこと。

 

てっきりマイケル・ムーア監督だと勘違いしてました。

 

マイケル・ムーア監督の、「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」も観たいな~と思っていたところ、

(アメリカの小学校の給食は、スナック菓子やらファストフード、炭酸飲料でろくでもない食事に対して、フランスの小学校はフレンチだった!とか、いろんな国の、一つの局面を面白おかしく紹介してあるようです。

各国でいろいろ問題はありますが、アメリカと比べてどうか、というドキュメンタリーで、アメリカの現状を知ることもできるからほんとにおもしろそう。

と言っても、このムーア監督の映画も、2016年)

 

 

 

モーガン・スパーロック監督の映画で、2004年とかなり古いです。

どちらも、アマゾンプライムで無料で観られました。やるな!アマゾン!!

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%BC%EF%BC%88%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88%EF%BC%89-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B07N9BL267/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%9F&qid=1557758555&s=gateway&sr=8-1-spell

 

この「スーパーサイズ・ミー」、すっごく面白かった! 栄養医学を勉強しているものとして。

 

途中で、ドクターストップがかかったのは知ってたんですよね。

止めたと思ってました。

この監督、自分一人で1日3食、30日間、全部マクドナルド(メニューの中から選ぶ。メニューにないものは口にしない。サプリも)という快挙?を成し遂げられました!!

 

よくぞご無事で!!

(いえ、全然ご無事ではないんですが。。。肝機能、えげつないことになっています。。肝硬変の手前くらいかもとのこと)

 

時代が古いので、今のアメリカは、もうちょっと国を挙げての政策が違うところもあると思います。

まだ、ネットが普及していない時代の話、と劇中でも言われてました。

 

2人の少女が、太ったのは、マクドナルドのせい!と訴えたことから始まります。

(さすがアメリカ!でも、裁判所は棄却)

 

この映画公開してしばらくして、マクドナルドが、スーパーサイズを止めたそうです。

(スーパーサイズというのは、日本ではもともとありません。

LLどころではなくて、3Lくらいのサイズ? 昔のアメリカに行くと、ファストフードが日本とのあまりのサイズの違いにびっくりされたこと、ないですか?

(ファストフードだけではないでしょうけど)

 

30日の間に、体重測定と血液検査を何度かされます。

3回目でドクターストップ。(やり続けられましたが)

血液検査の結果がチラッと写ります。

 

アメリカと日本で、血液検査の試薬が違うので、全部同じように考えたらいけないんですが、特に、肝機能。ASTとALT。

日本では、訳あってかなり低目に出ます。これは、肝臓の本当の姿じゃないんですよね。だから、データの読み取り、深読みをしないといけないんです。

 

アメリカ(おそらくヨーロッパも)の肝機能検査の結果は、本当の肝臓の姿です。

(あちらの論文を読んでおられるドクターは、血液検査が日本の基準と比べられないので、よくおわかりでしょう)

 

脂肪肝もさることながら、あれだけ上がるのは、やぱり添加物を解毒するのに肝臓も働いているのではないでしょうか。

肝細胞、破壊されてしまっているのもかなりあると思いますが。。。

 

血液検査診ながら、どんどん担当ドクターの顔色が変わっていくのが、気持ちがよくわかるから、とてもよくわかりました。

「もうほんとに死ぬよ?!なんで、止めないの??!!」っていう感です。

 

いや、ほんとに肝不全で入院かと思いましたよ。。

 

 

ちなみに、1か月の間、恋人との仲もちょっと悪くなり。。。(なぜか恋人は、ベジタリアン)

インポテンツにもなったようです。

 

マクドナルドに限らず、加工食品には、もうほとんど亜鉛が入っていません。

亜鉛を摂ることは不可能と思ったほうがいい。

 

なのに、糖質過剰で、インスリンばんばん出るから、亜鉛はさらに減ります。。。補充がないから減る一方。。

 

男性の前立腺や性腺には、亜鉛がとても重要です。

そりゃあ、インポテンツにもなるでしょう。。

 

2000年前後のアメリカの肥満事情などもとても興味深かったです。

日本は、アメリカの後をおっかけるような形になりやすいので。。

(国民性で、肥満問題はちょっと違いますが、子供の問題や食の問題は、遅かれ早かれ、似たようなことに直面するはず)

 

 

日本はここまでひどくない、マクドナルド、ここまで食べないし、とタカをくくっているあなた。

 

ファストフード以外に、普段何を食べていますか?

コンビニ三昧じゃないですか?

他は、冷凍食品をチンしただけの外食産業や、添加物まみれのものばかり食べていませんか?

マクドナルドが、「記号」としてわかりやすかっただけで、今の日本人、添加物の摂り過ぎと栄養足りなさすぎは、似たようなものかと思います。

 

これからの時代、ますます格差が、情報にも食事にもすべて出てきそうですね。

 

 

途中で、いろんな科学者などがコメントされています。

 

その中で、チーズバーガーについて、チーズですね。アヘンと同じ、という表現が。カゼインタンパクのことです。

そこにさらに、糖質。カフェインと中毒性のあるものばかり子供に与えていくことが大問題と仰ってました。

 

オーソモレキュラー療法勉強されている方が、この映画を観れば、たくさんのツッコみどころと、食に関するさまざまな問題(アメリカだけではなく、もはや他人事ではない。日本もかなり危ない)をまとめて考えるいい機会になると思います。

 

ネタバレになるので、あまり詳しくは書きませんけど。

 

 

ちなみに、私は、この映画、晩ごはん(塩サケ 2切、キャベツの千切り)食べながら観てました。

食べながらは、観ないほうがいいかと。。

観ているだけで、胸やけしそうですが、いろいろと。。。

 

アメリカで、胃バイパス術(超肥満のために胃を小さくするための手術)を確立したドクター方の手術も出てきましたよ!

腹腔鏡で、腹腔内の映像も出てました。参考になりました。

 

いろんな意味で面白かったです!!

 

さすが、アメリカ!って感じでした。