Facebookに書いた記事です。
大事なことなので、こちらにも。
ちなみに、この患者さんは、説明するとすぐにわかってくださって、すぐに実行されるので、ほんとにすぐに良くなると思います。
以下、コピペです。
患者さんで肝斑がすごく悪化された方がいて、肝斑が悪化するには、なんでもそうですが原因があります。
①外からの刺激が増えてる
②刺激の量が同じでも、その刺激を処理できなくなっている
シミに関しては、刺激と言うのは、活性酸素や炎症のことです。
炎症は、必ず活性酸素を発生させますから、突き詰めれば、活性酸素のことです。
②は、活性酸素対策が足りない、足りない状況になっているのは、栄養欠損が進んだ、進むようなことがあった(栄養素の消費)ということです。
患者さんは、思い当たることは何もないと仰いましたが、悪化する原因をずーっと説明していて、そう言えば…、ということはあとから出てきたり、思い出し足りするので、時間をかけられるならかけて、細かく確認していくというのは本当に大事ですね。
シミが濃くなったきっかけは、②の可能性が大きいんですが、それだけでここまで濃くなるかなー?という濃さ。
もちろんそうなることもありますが、それならかなりの栄養欠損進んでることになるので、体のほうが心配です。
シミが濃くなるような栄養欠損が実際あったので。その程度ですね。
(栄養解析されたので、こちらは確認できるのでそういう意味では安心)
で、1番大事なのは①です。
初診時は、結構皆さん肌擦ってたり、刺激のある化粧品使っていたり、触りすぎ、塗りすぎと、全部注意していくんですが、通い出して良くなってくると、また気が緩むのか、また刺激する前の触り方に戻ってることがあります。
最初ほどじゃなくても、今まで気をつけていたよりは、力強いですよ、ということも。
そして、紫外線対策が甘くなってることもあり、そう言えば、ということも思い返せば出てきたり、1番あるのが、圧倒的に塗ってる量が少なすぎる。
少なすぎると、何回塗り直しをしても、紫外線はカットもしてくれないし、無駄に顔に触っただけ、ということになってしまいます…。
もったいないですよね。
顔に触る全ての動作を、強くないかな、刺激してないかなと改めて見直すことが大切です。
なんでもそうですが、
自分はちゃんとやってる、他
に原因があるはず、
私は悪くないとどんどんそっちに進んでいくと、
もちろんそういう時もありますが、ほとんどの原因は自分の中にありますよね。
自分が原因でなかったとしても、避ける方法はなかったかな、次回からこうしよう、こうしてたらかわせたな、とか、そういうことに気付けたら大収穫ですよね。
で、自分の中の原因。
肌の触り方や塗っているもので、「肌に悪い」「シミが濃くなる」と思ってやってる方はまずいません。
皆さん、シミが良くなる、お肌に良い、必要なことと思ってされてるわけです。
なので、なにか刺激になってますよと言ったところで、何もしてません、となります。
自分では、気付かない、気付けないことは、結構あります。
そういう時は、スキンケアを1から全部やってるところをこちらが診て、チェックするしかないんですけどね。
その時に、ほら、これです!と指摘すると、あ、ホントだとなることが多々出てきます。
触り方は、あまりホントに変わってないという場合(変わっていても)、よくあるのが、
シミを隠すのにコンシーラーを使い出す、
というのがあります。
毎日見てると、ちょっと濃くなった?ってわかりますよね。
コンシーラーで隠そうとします。
これはかまわないんですが、使い方、塗り方です。
シミが濃くなってる=その部分の肝斑がいきり立ってるわけで、そこに、何度も触る、重ねるとなると、ますます怒らせてしまうかもしれません。
なので、肝斑の活動が激しい時は、普段以上に優しく扱う、それこそ「腫れ物」を触るように扱う。
肝斑の怒りがおさまるように、優しく、です。
触らないで済むなら、それが1番ですが、無理なので。
コンシーラーを塗るとき、硬いスティックをグリグリ擦って塗ったり、クリームタイプでもファンデーションでも、隠れないから、何度も何度も重ねて塗ったり。
市販のコンシーラーでは隠れませんから、重ねるときに、つい力が入ります。
クリームタイプのコンシーラーやファンデーションでも、厚塗りすると、指では跡が残るから、海綿スポンジやブラシを使って擦り出す…。
コンシーラーやファンデの厚塗りは、シミの、肝斑の濃いところだけするので、まさにそこのみ摩擦と刺激が増えて、ますます濃くなる。ますますコンシーラーをつかう、と悪循環です。
肝斑の神様も怒りまくりです。
こういうことがよくあるんですよ、と患者さんに話してたら、コンシーラー使い出したことが発覚!
コンシーラーでつい何度も触る方には、クリニック専売化粧品のコンシーラーで、擦らずに塗る方法を教えています。
パウダールームで、塗り方を説明していたら、市販のコンシーラーを塗っていた、ブラシと海綿スポンジも見せて下さいました。
…これはいかんです…。
コンシーラー塗るときに、化粧品の塗り方をもう一度説明したので、あとは、患者さんが、つい力を入れないように注意してもらうだけです。
市販のコンシーラーは止めて。
悪化した原因は、1個ずつしらみつぶしみたいにつぶしていくしかありません。
何個も原因が重なったことが1番の原因ですが、いろいろわかって良かったです。
大きな原因がわかって、それを止めてあげると、急速に良くなることも多いです。
紫外線の強い季節ですが、
大きな原因が見つかったので、思ってる以上に早く良くなるかと思います。