医療用ビタミンA化粧品
というのも、おかしな日本語ですが、トレチノイン(レチノイン酸)を処方できるのは、医薬品なので、これは医者だけです。
レチノール入り化粧品は、クリニック専売品から市販のものまで、ピンキリです。
今、資生堂のエリクシールから、レチノール入りの化粧品が出ていますね。
資生堂のクリニック専売化粧品のナビジョンDRは、エリクシールのをもっと濃くしたやつです。
医薬部外品です。
資生堂以外に、昨日書いたセミナーのブランドのものもクリニック専売化粧品です。
こちらもレチノ―ルの入った化粧品ですが、レチノールの種類や濃さはさまざまで、ビックリするくらい濃度が濃いものも販売されています。
ナビジョンDRのも強いほうをいきなり塗るのは、基本勧めていません。
その方の肌の状態、目的などに合わせて、また、レチノールでもかなり濃いとそれなりにレチノイド反応(赤くなったり、皮がカサカサ剥けたり)が出ます。
レチノイド反応を患者さんがどこまで理解して良しとするか、の問題でもあります。
レチノール入り化粧品と医薬品のトレチノインを組み合わせたのが、昨日のブランドコンセプトになります。
どう使うかは、クリニックの自由です。
トレチノイン療法は、かなり大変ですから、私とは考え方が違いますが、される場合は、必ず、行ったら、先生が診てくれるクリニックでやりましょうね。
ちゃんとやる前の注意点も説明してくれて(でないと危ない)、フォローしてくれるところね。
ほんとに副作用合併症、大変ですからね。
指示された通りにやらないと、通常は出ないような副作用合併症を呼んでしまうこともあるので、患者さん側の理解と努力もかなり必要とされると思います。
ここのブランドは、たくさんの数の化粧品があって、それを一からシリーズで買わせるクリニックもあります。
1個ずつ、ドクターがこうこうだから、これは必要、とアフターフォローも万全で診てくれる上で、必要だから買うのはいいとは思いますが、
説明もないどころか、ドクターの診察もなし、あとは、受付かナースしか、話してない。。。というのでは、私は勧めません。
それだけリスキーなものだから。
で、うちで取り扱っているのは、レチノール含有化粧品のみです。トレチノイン併用はしません。
とは言え、レチノールの濃さもピンキリなので(そこまでないか。。)、こちらもアフターケアの前に、事前の説明と、順番に濃度を上げていくのをお勧めしています。
私は、その中でも一番きついレチノールを使っているんですが、栄養状態が悪いと(忙しい時や体調が悪い時など)、レチノイド反応が自分にしては、出ます。
反応がいつもよりも強かったら、「あれ、肌弱ってんな。。栄養足りないんだ、どこで使っているかな」とお知らせしてくれます。
患者さんで、オーソモレキュラー療法もなにもしていない、栄養状態の悪いだろう方(肌の状態から栄養状態を判断)が、強いレチノールを塗って、レチノイド反応は出ましたが、そのあと、赤みがドス黒く変わって、まだらのシミみたいになってました。
スキンケアが足りないのかもというのもありますが、それよりもその方の抗酸化力が心配です。
しばらくしたら、まだらのシミみたいなのも消えますが、そこそこ月日がかかってました。
そういう方が数人おられます。
レチノールと言えども、濃さによっても、使い方によっても、侮っていけない。
なんであろうと、ほんとに効くものは、アフターケアが大切です。