お久しぶりです。なんかバタバタしてまして。。。
フェイスブックとインスタは、こまめに更新しておりますから、どうぞご覧ください。
フェイスブックは、アカウントなしで見られます。https://www.facebook.com/aikohifukaclinic
そちらのほうが、写真がブログよりも多いです。
(インスタは、アカウントがいるはずです)
さて、少し前に、天橋立~伊根町に車で旅行に行きました。
帰りに、「道の駅京丹波味夢の里」で見つけた、ヤギ乳!
「るり渓やぎ農園」さんの山羊乳!
牛乳と違って母乳に近い成分だから優しいとかなんとか。(←ちょっと違う)
ふ~ん?と思って、とりあえず、飲んでみたかったから買ってみました。
家で調べたら、なんと、カゼインが入っていないようで、牛乳アレルギーに子供に代わりに飲ませて、アレルギーを改善させたり、消化機能の弱っている方にも、アレルギーを起こしにくく、すばやく栄養源になるからと実は重宝されているようです。
1964年には、牛乳タンパクによるアレルギーが山羊乳では発生しにくい、と報告がされています。
こんな昔からもうわかっていたんですね~。
海外では。まあ、当たり前に、たくさん飲むから。
詳しくは、こちらの論文。
https://hlgs.jp/archive/asath_48-15.pdf
カゼインについて詳細に書いてくださっています。
山羊乳にも、いわゆるカゼインは含まれているんですが、アレルギーを起こしやすいのは、カゼインの中でも、αs-カゼインとβーカゼイン。中でも、αs1ーカゼインであることが、1990年に発表されています。
山羊乳には、このαs1-カゼインがないので安全だと。
(正確には、豆乳やアーモンドミルクのようにゼロではないです)
こちらの論文に、その比率が載っています。
αs1-カゼインが圧倒的に少ないとは言え、入っているのは入っているし、他のカゼインもあります。
カゼインの中でも、どれが腸粘膜に炎症を起こすのか?
全種類なのか、やはりαS1-カゼインが圧倒的に原因なのか?
そこは、すみません、知らべていません。
ただ、諸外国では、牛乳アレルギーの子どもたちに飲ませて、とてもいい結果(小腸での脂肪吸収率が良くなった、体重増加は、牛乳よりも優れいているなど)が出ているので、他のカゼインでも炎症を起こすなら、ここまで良い結果が出るのかなとは思いました。
牛乳よりも脂肪球の大きさが、山羊乳のほうが小さく、リパーゼ(消化酵素)も働きやすいため、消化吸収が楽なうえに、素早い。
しかも、乳脂肪の成分のうち、MCT(中鎖脂肪酸)がとても豊富。
すぐにエネルギー源になりますね。
るり渓やぎ農園さんでは、山羊乳のヨーグルトやチーズも作っておられるようで、一度行ってみたいです。
(京丹波にお住まいの患者さんからお聴きすると、結構、奥に入っていくそうな。。ドライブに最適ですかね。まさに、ハイジの気分です)
乳糖は、牛乳並みに入っています。
日本人は、乳糖不耐症の方がとても多く、本人が気づいていないだけで。。ということもあります。
カゼインの腸粘膜に起こす炎症ほどには問題は小さいのかもしれませんが。
まあ、そんな頻繁に手に入るものでもないですし、たまには、豆乳じゃなくて、牛乳っぽいものが飲みたい、チーズをおもいっきり食べたい!と言う時は、うってつけかなと。
(食物アレルギーは、個人の腸粘膜の状態、栄養状態によってかなり左右されますから、自己責任でお願いします。直接診察したわけではないので。
心配な方は、必ず主治医などに相談を。
それくらい、食物アレルギーはやっかいです。)
で、これもフェイスブックは、とインスタにあげましたが、今、京都大丸で、大北海道展やってまして、たまたま通ったら、見つけましたっ!!!
山羊乳!!
さすが、北海道~!!!
砂糖は入っていますが、嬉しくて買っちゃいましたよ。
美味しかったです~!!
冷たすぎるから、味はわかりづらいですけどね。
待ってる間に、山羊乳、試飲させてくださいました。
ちなみに、山羊乳は、全く臭くなく、一見、牛乳とわからない味です。
なんかいつもの牛乳とは違う味だな、というくらい。
何も言われずに出されたら、「どこの牛乳?」というくらい。
まさに、ハイジ!!
(大北海道展は、12日までだったかな? 行きたい方は、確認されてくださいね)
そう言えば、森恒二先生の「自殺島」というマンガで、山羊が出てきます。
野放しにされて、繁殖していた山羊を捕まえて、乳を搾ってチーズにしたり、たまには肉をさばいたり。
食欲旺盛なので、雑草だらけの農地などに放し飼いにしておくと、きれいさっぱり食べてくれた、みたいなエピソードがありました。
この島での暮らしは、自給自足なので、まさに、牛乳よりも山羊乳で正解!!!
アレルギーになったら、生きていませんからね。(マンガの中の話ね)
(このマンガは、オーソモレキュラー療法の食事に、節々で繋がるんですよね~。読んでいて、森先生、オーソ知ってる?!と思うことがしばしば。。偶然というか、人間の本能として、生きていくのに、どういったものが大事かわかっておられるのかも、といつも思って読んでいます。)
山羊のチーズは、デパートなどの、チーズ専門店(海外のチーズたくさん売っているところ)に行けば、売っていると思います。
水牛のチーズも、カゼインフリーと言われています。
(さすがに、日本に水牛なんて、動物園じゃないといませんわね)
微量には入っているでしょうけど、たまに食べるなら、ありかも。
(完全なカゼインアレルギーの方は、自己責任でお願いします。くどいようですが、主治医にご相談されてからにしてください。
ほんとに食物アレルギーはやっかいなので。)
昔からの良いものって、日本ではどんどん廃れていくんですね。。
もったいないな。
牛よりは、山の斜面でも山羊は歩いていけますし、体も小さいから扱いやすいかと。もっと増えてくれたらいいですね。
流通量が日本だけでなく、世界でも少ないから。