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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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女医が本当にすすめる市販薬

写真の説明はありません。だいぶ前の女性セブンの取材の話の分です。ジャニーさんがなくなった時ですね。。

「女性が本当に飲んでいる市販薬」という記事ですが、最初お聞きしたのが、

今回はドクターが飲んでいる市販薬で、

風邪薬

鼻炎治療薬

鎮痛剤

湿疹・皮膚炎薬

漢方薬

これらの分野で飲まれているものを3つ(ない分野はなくて大丈夫)をあげ、その理由を教えてください、というものでした。

 

私は、もう市販の薬は飲まないので、

(病院用の薬もほぼ飲まなくなりました。飲んでも、昔ながらの、ロングセラー、ベストセラーの、安全性が確立しているもの、からだの恒常性をあまり損なわないもの、漢方薬などです)

旅行の時に、困って買うとしたら、という前提でいいですか?と了承を得ています。

 

実際、皆さん(って、他の女医さんや男性医師。似たような企画が他の雑誌でも見かけました。皆さん、医者が名に飲んでいるのか気になるんですね)、市販の薬、買って飲みますかね? 旅行の時に持ち合わせがないとか以外に。

 

旅行でなくても、夜中とかほんとに困って、手持ちがない時くらいかな。

 

 

 

医者は、自分で自分の薬を保険診療を使って出すことはできません。

 

他の先生に頼んで出してもらうか(保険適応があれば)、

(専門外などで、本当に受診した時は、普通にもらいますが)

あとは、自費です。

 

病院勤務の場合は、保険診療で回っていますから、確かに、自費でください、というシステムがないかもしれません。

開業医は、その辺、アバウトなところと、自費できっちり値段設定して精算しているところなどいろいろかと。

 

 

で、旅行に行って困ったら、私なら何なら買うかな。

 

オーソモレキュラー療法を初めて始めてから、めっきり、どこかが痛くなる、ということがほとんどなくなりました。

 

昔は、生理痛に必ず、ロキソニン持ってました。

たまの頭痛でも、たま~に飲むかな。でも、まず生理痛。ひどかったです。月経過多で、えげつなく鉄不足でしたから。

旅行に行く時は、万が一のための、と山ほど薬を持っていくので(ロキソニン以外も)、カバンは無駄にパンパン!

国際線で手荷物入れてたら、間違いなく没収!というくらいの量でした。

ないと不安だったから。

 

今だったら、あまり薬は持っていかないな。サプリは山ほど持っていきますけど(笑)。

 

厚労省の意向もあって、今市販薬の一部が、病院処方のものと同じ成分、同じ量入っているものがかなり増えてきました。

遜色ないです。

 

なので、この中から3つ選ぶとしたら、

鼻炎治療薬

鎮痛剤

漢方薬

です。

 

風邪薬は、処方薬でも本当に効くものはなく、保険診療でも、まともな医者は今はほとんど総合感冒薬は出しません。

 

熱が出て困っている、

鼻水が止まらない

咳が出る

喉が痛い、

などの諸症状に合わせて、対症療法で出すという形です。

 

なので、総合感冒薬ではなく、それぞれの薬となると、

市販の、

鼻水対策として鼻炎治療薬、鎮痛剤が解熱剤として使えます。

漢方も葛根湯(これは風邪のほんとの引きはじめじゃないと効かないので、病院に来る頃には、本格的になっているので、もう効かない)などは市販のものだとすぐに買えるので、そういう意味では便利だと思います。

 

保険診療では風邪に、「PL顆粒」というのが、昔はよくなんでもとりあえず出されてましたが、

厚労省は、どうせ効かないし、意味もないけど、患者さんが欲しがるので、市販での発売を許可して、今では薬局で売られています。

(私は飲みませんけど)

 

さて、

①鼻炎治療薬

例えば、市販で売っている「アレグラFX」。

これは、処方薬のアレグラと同じだけ容量が入っています。

「アレジオン」「クラリチンEX」「アレジオン」もそうだったかと。

 

もし旅先で、鼻水で困れば、こちらを買うと思います。

実際の吸収率や添加物の品質などは、保険の純正品には負けるかもしれませんが、病院にいけない時は、大いにありだと思います。

(高いですけど。)

 

鼻炎治療薬でも、市販のプレータイプのものでも、アレグラもそうですが、症状の軽い方は、十分それで満足されて、病院にいくほどでもないです、というのは、よく効きます。

 

スプレータイプのものは、効くようにかんじさせるために、いらない添加物が多いこともありますが、緊急避難的に短期間使うのであれば、ありかと思います。

 

こういった鼻炎治療薬は、皮膚のかゆみにも効くので、じんましんや湿疹皮膚炎でかゆくて困っている時、夜寝られない時にも、おすすめです。

 

 

②鎮痛剤頻繁に、頭痛、生理痛などで痛み止めを病院にもらいにいっていた方は、薬局で効果としては同じものが買えるので、十分ありかと思います。

昔から売っているバファリンAや、イブなども、合う方はとても合うので、ロキソニンが出る前から飲んでいる方もいると思います。(発熱している時に、とりあえず解熱させたい時にも使えますが、熱を安易に下げないほうがいい時もあるので、痛み止め同様、乱用はダメです。

発熱の場合は、薬が買えても、病院には早めに行ったほうがいいです)

 

こちらも、処方薬と同じ容量の入っている「ロキソニンS」が出ましたから、

 

鎮痛剤の場合、どれもそうですが(処方薬も)、胃腸が荒れますので、効くからといって、乱用は勧めていません。

胃腸も労わりながら、痛み止めを使わなくても済むように、原因究明をしたほうがいいのはいいです。

たまに使う分には、病院にいかなくても、十分にありです。

鎮痛剤は、アレルギーが出やすいので、要注意。

必ず、何を飲んだからは、メモしておくようにされたほうがいいです。

 

 

③漢方薬は、ドラッグストアにいくと、比較的よく処方されるメジャーなものは、一通り売っています。

 

病院処方よりは、どれも容量が少なくなってはいますが、合う漢方を飲めば、そこそこにいいと思います。

 

漢方こそ、むくみ、更年期障害肥満やメタボ便秘や下痢湿疹皮膚炎などの赤みやかゆみ、乾燥などなどなど、かなり万能です。

 

市販の薬は、漢方に限らず割高ですが、ためしにちょっと飲んでみたい、病院でもらっていた同じのがないかなと薬局に行ったり、病院にいけない時は、かなり便利ですし、おすすめです。

 

大手メーカーのものは、1箱に少ししか入っていないので、とりあえず、味見をするのにも便利です。

 

 

漢方薬局などにいくと、大量に、高額な漢方を買わされます。。。

合っていなかったら、悲惨すぎます。。

 

そういう時に、パッケージになっているメジャーなものから試してもらって、なんかいい気がするというのなら、病院に行って相談して処方してもらってもいいですし、病院で本格的なものを、市販を経験してから処方してもらうのもいいと思います。

 

漢方は、ツムラやクラシエなど、大手メーカーはいいんですが、マイナーな、いかにも中医学(中国漢方)っぽくなると、とても高くなったり、日本人には合わないこともありますから、試すなら、こういう大手メーカーのメジャーなものからはじめてほしいです。

 

ツムラやクラシエの一般の方用のサイトもとても役立ちます。

 

例えば、クラシエだと、自分で、チェックをしていって、とりあえず、これ飲んでみては?というのを選んでくれたりもします。

http://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/index.html?_ga=2.96935519.1552687176.1565230873-746161555.1565230873#about-kampo

 

実際の診察で処方する時と、おお!という時もあれば、違う時もあります。

こういうチェックで選ばれるのは、まさに王道!って感じで、そう当てはまる人間はいません。

YES /NO チャートですぐに解決できるものでもないです。

 

また、漢方裏技、というか、教科書通りの使い方と違う使い方もするので、この辺は、医者の腕の見せどころです。

 

ちょっと漢方興味ある、という方は、このサイトはとても参考になると思います。

 

ただし、症状をどうとらえるか、で処方内容は違ってきますから、あくまでも参考に。絶対私にはこれが効くはず!!!と過信しないこと!!

このチェックも、あくまでも自己申告ですからね。

はたから見ていて、客観的だと全然違うことも。。

 

 

他の薬については。。

 

処方薬でも同じ名前の漢方があるとか。  ステロイドの塗り薬も、薄くしたりして売っていますが、ステロイドはかなり乱用もされやすいので、気づいたらステロイドの副作用だらけ、みたいなこともあるので、心配で勧めていません。

オロナインH軟膏くらいはあると便利だと思いますが、皮膚炎の薬なんでもおすすめ!とならないくらい、トラブルが多いので、勧めません。塗り薬で薬なんだから、とみなさん「かぶれる」という概念がないため、かぶれてても、気づかず、症状が悪化しているからもっとつけなきゃと、ますますかぶれて、と悲惨なことも多いので、湿疹皮膚炎薬は勧めません。

水虫薬は、処方薬と同じ濃度になっていて、とても便利ですが、処方薬もとても水虫薬はかぶれやすく、病院でもトラブルが多いです。

虫刺されなどの薬は、スースーして、処方薬にはない、冷感がごまかしてくれて便利なんですが、そういったものでかぶれる方も多いです。

皮膚に塗る薬は、

 

処方薬と入っている添加物なども変えてあることがあるかもしれませんが、(漢方は、その味が気に入るのかどうか、まあ飲めるのかどうか、絶対飲みたくないのか、これが、「合っているかどうか」の一つの目安にもなるので、そういう意味では、お試しにもってこいです。

日常よく困る症状に対応できるものは、たいがい売っています。

あらゆる不定愁訴

胃腸障害

花粉症などのアレルギー性鼻炎

水太り

月経関係のトラブル

皮膚トラブル

風邪など

 

市販で、ツムラやクラシエという、処方薬でも最大手2大メーカーが販売しています。

 

 

胃腸薬は、雑誌の記事には載っていましたね。

私の担当ではなかったので答えていませんが、胃腸薬で勧めるのは、ビオフェルミンくらいです。

腸内環境サプリがいろいろ流行っていますが、どんな菌がどれくらい入っているのか、の表示すらないものを、バカ高いお金出して飲んでる方もおられました。

テレビ番組で、女医が開発した、プロデュースした、とかいうのにまんまとハマっておられました。。。

 

それなら、どこでも売っているビオフェルミン飲んでるほうが、よほどましです。

 

第3類医薬品でしたっけ?

菌は相性もありますが、とりあえずは、無難でしょう。

 

 

市販の胃腸薬、消化剤などは、ほんとに数日とかの短期、どうしても、という場合は、ありでしょうけど、結構添加物が入っています。。

胃薬で、「ラウレス硫酸ナトリウム」というヨーロッパでは使用禁止の合成界面活性剤が入っているものもあります。

こんなの飲んだら、余計に胃粘膜、ただれちゃうよ。

(化粧品に入っていても、うへえ~!と思うのに、飲むなんて!!!)

 

 

ちなみに、ガスターとか胃酸を抑える薬を、誰でも買って飲む、というのは、私は基本反対です。

量は、病院のよりも減らしてありますが、本当に胃潰瘍やひどい逆流性食道炎だったらいいですが、胃カメラもしていないのに、誰が診断つけたの?って話です。

 

なんでかというと、胃酸を抑える薬を飲んでいると、タンパク質の第一消化ができなくなるから。

 

消化吸収がえげつなく悪くなります。

 

なので、病院でも、胃カメラもしていない初診の方に、ろくな診察もせずに、この薬出されてたら、私は、その医者、どうかと思います。

患者さんんの訴えがあまりにもひどかったから、ということもあるでしょうけど、それなら、処方もするけど、胃カメラもさせる、というのが筋かと思います。

それくらい、これらは飲んでほしくないわけです。

胃カメラの結果、飲んだほうがいいと言われたら、ほんとに短期は仕方ない科と思いますが、ず~=っと何か月も半年も1年ももっと飲んでいる方、大勢います。。。

皆さん、胃腸もからだもボロボロです。。。

この中で、本当に必要な方は、一体何人いるんでしょう。。といつも思います。

 

医者が乱用することも問題で、乱用したい人は、自費で買ってくれ、というのが、厚労省の本音があるのかもしれませんね。

(それくらい、医療費破たんしているから)

 

市販の薬は、まず添加物のチェックもいります。

効能、効果、副作用、合併症ですね。

自分で買うから、誰の責任でもなく、すべて自分になりますからね。

 

わかっておられると思いますが、ず~っと、これらの薬が必要(私が勧めているものも含めて)、という方、ず~っと買って飲んでる、という方、それは、ちょっとおかしい。

やはり短期で済まないのであれば、病院に行って、ちゃんと検査して診察してもらいましょう。

 

 

 

カテゴリ:

エイジング, サプリメント, 医療