前の続きです。
糖質を食べなければ、もちろん血糖値は上がりません。
本当に糖質を摂っていないのに上がっているなら、それはまた別も大問題。
今回は、食事での血糖値の変動について書きます。
糖質がない食事、野菜とかちょっとソースや調味料のわずかな糖質くらいはいいとして、こういう食事なら、血糖値は平和です。
ようは、タンパク質と油と野菜、きのこ、海藻の食事。
かたや、塊で糖質を食べる場合。
ごはん(白米)、玄米も十割りそばも糖質ですよ。イモ類(付け合わせで少しではなく、結構がっつり。ごはん茶わん、1杯は軽く超えてる)、果物、大豆以外の豆類をたくさん、カボチャやにんじんなどの甘い野菜をたくさん、あとお菓子も。
もちろん、パンやパスタ、麺類もね。
全部、糖質の塊です。
食物繊維があろうと、精製してようとしてなかろうと。
糖質は食べる順番最後、っていうのはご存知ですか?
これは、血糖値を上げない、最低限のまず基本です。
で、
よく患者さんであるのが、
サラダ食べて、そのあと、おにぎりやサンドイッチ、パスタ、という、野菜と糖質単品の組み合わせ。
確かに、糖質単品いきなり食べるよりは、少しはましかとは思います。
糖質の恐ろしいところは、耐糖能が人によって、体調によっても全然違うというところ。
糖質量計算して、これくらい血糖値上がっているはず。。。
なんて、一つの参考意見であって、実際、あまり役に立ちません。
だって、ほんとに個人差が莫大に大きいから。
血糖値もピークも、食後、というか食べている最中、食べ始めて、10~15分、20分以内にピークがくる方もおられます。
普通は、1時間前後くらい、ゆるやか=に上がって、ゆるやか~に落ちていく、2時間後には食前に戻っている。
ところが、そうならない人、多数、というか、ほとんどと言ってもいいかも。
ちっとも血糖値が下がってこない人もいるし、下がりすぎる人もいます。
出ているインスリンの量も質も、腸粘膜の状態も違うんだから、当たり前です。
今までどれだけ、糖質三昧にしてきて、大事な栄養を摂ってきていないのか、によっても全然違います。
あと、筋肉量でも違います。
もちろん食べるスピードや食べている量や中身でも。
裏の成分表示なんて、その食べるものの完成品を測ったわけではないので、食品成分表からあくまでも机上の計算しただけです。
しかも加工前の状態ですから。
食品成分表も、一体、どの食材(メーカーやブランド、時期など)を測ったのか、ほとんど書いていません。
で、一番いいのは、リブレで血糖値のモニタリングをして、血糖値の変動を見ることですが、皆が皆できるわけではないし、一生つけておくわけにもいきません。
どんな方であっても、血糖値を上げないコツは、一番最初に、タンパク質(できれば動物性)と油を摂ること。
なので、油を使った、肉魚卵料理が最高です。
そのあとに野菜。
今年の抗加齢医学会で、同支社アンチエジングリサーチセンターの米井先生のグループが、血糖値の上昇は先に食べるものによってどう変わるのか、というのを発表されていました。
先に食べたのは、すべてコンビニ食材ですが、
キャベツの千切りは、普通に血糖値上がってましたね。
食べていない時と変わらない上がり方。
動物性タンパク質を食べた時が一番上昇を抑えられていました。
一番のおススメは、やはり牛や豚のがっつりした肉料理ですが、胃腸の悪い方はなかなか無理なので、とりあえず、肉魚卵を使った料理で、油をつかって料理をする。
食べる前に油をかける、でもいいです。
食事指導で、
油(良質に限る)はいくら摂ってもいいから(消化吸収できる範囲で)、必ず摂ってください、カロリーは確保してください、と診察のたびに口やかましく言い、それを一番に書いている説明用紙も渡し、とやっても、何か月たっても、油を全然増やさない人、実は結構おられます。
手料理は、和食風にして、魚の塩焼き、味噌汁、漬物、野菜のお浸し、ごはん、みたいな。
ついてもサラダ、そのドレッシングで油がやっと出てくる。
何か月も言い続け、それでも頑なに油を増やさない。
カロリーが足りないから、筋肉が異化亢進してどんどん痩せていきます。痩せている方が。。。
言われた時はわかっているのかもしれませんが、いざ自分で作ろうとなると、今まで何十年と油はダメ!と思っているので(油で血糖値が上がることはありません)、油を足しません。
油を増やしてカロリーを確保しない限り、せっかく食べたタンパク質は全部エネルギーに使われてしまって、血にも肉にも骨にもなんにもなりません。
カスがウンチで出るだけです。
そう思いこんでいる方から、思いこみを取るのにも、実は栄養が必要なので、かなり大変で、日にちがとてもかかります。。
でも、待ってられないんですよね。
その間に、間違った食事で悪くなるから。
で、先日リブレをしてもらったら、一目瞭然!!!
うな重は上がりまくり(ほぼ230)、
外食の鉄板焼き(肉も。外食の鉄板焼きは、油を無茶苦茶使います)のあとのガーリックライスとデザートは全然上がらず(150行かず)。
そば(十割ではなく)単品も、カロリー全然なくてもそこそこ上がった(150くらい)。
油が全然ない料理は、カロリーもそれほどなくても、血糖値上がるやん??!!と気付いてもらえたわけです。
カロリー(この場合)と血糖値は何の関係もない、ということがリアルタイムで目で見えてわかるわけです。
これは、効きましたね~。
百聞は一見にしかず。
目からうろこ、ぼろぼろだったようです。
こうしたら、糖質食べてもいいんじゃない?ということも同時に気づかれました。
もちろんどんな食べ方をしても、糖質を摂る以上、ビタミンBや亜鉛は必ず減ります。
でも、糖質を断糖できない方もいますし、特殊な場合を除き、断糖することはないと私は考えます。
糖質三昧や食べすぎなければ、またその分、動けば、あまり問題にならないわけです。昔、糖尿病なんて、ほとんど一般市民にはいなかったように。
血糖値の上昇がなだらかで、Bや亜鉛が減ると言っても、その分、ちゃんと肉魚卵を食べていればいいわけです。あと、野菜やきのこ、海藻も大豆もね。
血糖値が乱交下すると、Bや亜鉛の損失は測りしれないのと、副腎にもかなりの負担がかかりますし、自律神経はボロボロです。
自分にとって、どこまで食べていいのか、どんなものならいいのか、どう食べればいいのか、ということがリブレをすると、わかります。
2週間で足りなければ、気が済むまでやればいいです。
数か月やると、だいたい気が済みます。
自分のパターンも、数か月やればわかってくるし。
それで次の食事に活かして直していけば、血糖値の変動も少しずつ変わってきて、どう注意したらいいのかもわかります。
糖質とうまく付き合う方法がわかります。
糖質を摂りたい方には、リブレは、本当におすすめです。
(不良品もありますが)