Facebookからのコピペです。
反響が大きかったので、
こちらにも残しておきます。
以下、コピペです。
先日、患者さんが妊娠されました。
最初妊娠反応は出たんですが、いろいろあって、最悪の事態も考えました…。
食事とサプリは続けてもらいますが(万が一に備えても)、最後は神頼みです。
こういう時連絡がないと、ひやひやどころではないです…。
その後連絡を頂き無事妊娠となりました。
本当に良かったです。
まだ、無事出産、というところまで気は抜けません。
検査もいるし、患者さんは引き続き、食事が栄養を頑張っていただいています。
不妊治療されている方の多くは、「妊娠」がゴールと思っておられるかもしれませんが、妊娠がスタートです。
妊娠したから、後は自動的に勝手に生まれてくる、みたいに思ったら大間違い。
安定期に入るまで、とよく言いますが、それまでのつわりがひどくて、そこで参ってしまう方もいるし、こういう時は、栄養もガン!と減りますから、鬱にもなりやすい。
安定期に入ったから安心、ではなく、
母体の健康(日常生活差し障りなく生活できるか)と
赤ちゃんの成長具合は、
毎日の課題ですよね。
食事と栄養は、ずーっと摂らなきゃいけない。
摂っても摂っても、足りることがありませんから。
不妊治療の方には、全員初診時に血液検査をします。
この項目は、妊娠を考えているのかいないのかでも、大きく変わります。
また選ぶ医療用サプリも、内容はかなり変わります。
栄養素の優先順位が、妊娠希望でない時とガラリと変わります。
その検査で、絶対に引っかかってはいけないところに、最初から引っかかっている方も結構いて、それを解決したら妊娠した(栄養足りてなくても)、ということもよくあります。
ただ、引っかかった以上、トラブルが予想されるので、予想外に早く妊娠すると、すごく焦ります。
栄養がないからという理由で、自然妊娠は止めていません。
というか、妊娠中飲んだらいけない薬を飲んでいる人のみ、これを飲んでいる間は避妊してくださいねとお願いします。
あまりにも病気がいろいろ見つかって、それをなんとかして薬要らなくしてから妊娠しましょう、と言っていた矢先の自然妊娠とか、焦りまくります。
…トラブルが多いからです…。
今、神様か許可した?!
いけるってこと?!
さらに頑張れってこと?!
と慌てまくりです。
(検査で本当に引っ掛かっているから)
でも、患者さんは、妊娠がゴールだと思ってる方も多いので、私の焦りは残念ながら伝わりません…。
糖質三昧の食事が全く直っていない、
胃腸の炎症がひどいまま、
での妊娠は、
妊娠したことで一気に栄養減りますから、ますます糖質に頼る食事になって、栄養が全然足りないまま、進行していきます…。
検査に引っかかった方の中には、安定期でも早産などのトラブルもあり、悔やみきれないこともあります…。
妊娠は、常々「奇跡」の結晶と思っています。
若いと、奇跡は起きやすい。
すべての生物がずっとやって来た奇跡です。
縁もタイミングも全部含めての奇跡です。
若いと、栄養欠損がひどくても、妊娠、出産といわゆる「普通」に進みますから、誰も奇跡とは思わず、当たり前のことみたいに思っていますけど。
不妊治療されている場合、年齢に関係なく、何か原因があるわけですよね。
不妊クリニックの検査で見つかっても、見つからなくても、
私のオーソモレキュラー療法の治療は同じです。
婦人科でしてもらわないといけない処置はありますが、それがなければ、婦人科ではあまり何もされません。
排卵誘発剤やホルモン剤は、バンバン使われるでしょうけど。
私にできることは、妊娠しやすい環境を作る手助けです。
妊娠が無事出産まで、母子共々健康に維持できる手助けです。
そのために、特殊な項目も検査します。
妊娠しづらい状況があって、それを、人工受精、体外受精と、バリバリ科学の最先端のことをするわけですよね?
妊娠という奇跡を科学の力で起こすわけです。
でも、私のした検査で引っかかったことの解決策を放置した場合、そこの科学は?
と思います。
科学は、100%叶える魔法ではなくて、叶うように確率を上げていくものだと思っています。
科学の中には、無理やりなものもあるので反動があり、その分、副作用合併症という形で出てくることもあります。
なので、科学で、それの回避方法、別の選択、追加の選択を勧めるわけです。
不妊治療をしている医者の多くが(特に日本の場合)、知らない「科学」があり、そこのカバーをしています。
アメリカのガイドラインすら無視されているから…。
婦人科の医者が問題ないと言っても知らないだけですからね…。
そういうクリニックが多いのも、日本の現状です。
科学でやるなら、今の科学でわかっていることは、最低限クリアするなり、対策がいります。
妊娠の確率を上げるために、邪魔していることは可能な限り、対処する。
ここは、精神論でいけるものではないと思います。
科学の助けは借りても、患者さんのやる気と行動力は、いつも必ず必要です。
それが、科学の力を増強させるから。
食事と栄養も科学ですが、実際やるのは、患者さんにかかっているから。