プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

カレンダー

2020年2月
« 1月   3月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829  

最近投稿した写真

ホーム > サプリメント, 医療, 栄養・食事 > 免疫力を上げる食べ物・下げる食べ物



免疫力を上げる食べ物・下げる食べ物

すみません、アップが遅くなりました。

 

先週の女性セブンの「花粉症にいい食べ物ランキング」で取材を受けた時の私の回答です。

 

花粉症にいい=免疫力アップです。

ウィルス・細菌などの病原体からは守ってくれてやっつけてくれるのに、アレルギーは起こりにくくなる。

免疫細胞のバランスですね。

攻撃するべきものだけ攻撃する、しなくていいものはしない。

こうなってこその、免疫力です。

 

この号の女性セブンを購入されて記事を読んだ方はおわかりでしょうけど、

もう考え方が私と全然違いますね。。

ビタミンDを取り上げているのは、私だけでした。。。

 

 

まあ、今回は、花粉症、アレルギーというお題なので、べにふうきとかヨーグルトとかは出てくるだろうなと思いましたが。。

 

で、花粉症にしてもアレルギーにしても、免疫力を上げるにしても、なにがなくても、ビタミンD!

ダントツです!!

 

 

免疫力を上げるのに、お肉もいりますが、今回は、ビタミンDに特化したので、私のランキングの中には、お肉は入れませんでした。

やはり魚が多いな~。

 

 

1位:ちりめんじゃこ

太陽に当たって干されたものは、ビタミンDがとても豊富です。

ビタミンD,ビタミンAともにダントツに豊富です。

天日干しのものがいいです。釜揚げしらすよりも。

 

花粉症に一番効くのは、免疫をコントロールする要のビタミンD!!

これがしっかりあると、アレルギーがましです。

(医療用高品質高吸収サプリなら、完全に押さえることができますが(血液検査が必ず必要)、食べ物ではそこまであげられません)

 

また、ビタミンDは、免疫コントロールだけでなく、皮膚や粘膜を強固にしてくれる働きがあり、細胞同士、ぴたっとくっつけて、異物の侵入を許さないようにするのに、ビタミンDが必ず必要です。

 

異物がついても、跳ね返す、強い粘膜作り・皮膚作りに、ビタミンDはかかせまえん。

(皮膚も花粉で炎症を起こします)

 

ビタミンDには、抗炎症効果もあり、沈静化にも役立ちます。

 

魚全般、肉や卵よりも、ビタミンDが多いです。

(干しシイタケもビタミンDが多いですが、植物性のもので摂ると効率が悪いので、動物性のもの=魚が超おすすめです。

また、しいたけのビタミンDはビタミンD2、魚などのビタミンDはD3と、D2の倍の活性があるといわれています)

 

粘膜を保護する粘液に必要なビタミンAが豊富。

 

粘液がちゃんと作れて、うるおっていると、粘膜がひからびることなく、保護してくれます。

 

ちりめんじゃこは、干して水分を抜いている分、栄養分が濃縮しています。

山盛りいっぱい食べられるわけではないですが、濃縮している分、少ししか食べていなくても、とても高栄養です。

 

 

2位:にしん

ちりめんじゃこを除けば、魚の中では、一番ビタミンDが多いです。

 

3位:鮭(ノルウェーサーモンではなくて)

いわゆる銀鮭です。

ビタミンDが豊富。

 

4位:いわし

ビタミンAは少ないですが、ビタミンDがとても豊富です。丸干しにして、内臓も食べると、ビタミンAもとても多くなります。

 

5位:ぶり今が旬で買いやすいのもポイント高いです。

ビタミンDもビタミンAもほどよく入っています。

 

 

<逆に摂らないほうがいいもの>

糖質!

特に、砂糖やシロップ、安物のお菓子。ジュースやスムージーなどの甘い飲み物全般など。

 

糖質は、耐糖能が悪いと、血糖値を急上昇させてそのあと、急激に下降する乱高下をさせるため、副腎に負担がかかって、ストレス対抗ホルモンのコルチゾールがどんどん出せなくなってきます。

 

コルチゾールが減ると、花粉症に負けやすくなります。

 

花粉症などアレルギーにならない、なりにくいコツは、血糖値を乱高下させないことです。

 

糖質を食べる場合は、食べる質、食べる量、食べる順番(一番最後に)にきをつけて、

血糖値を乱高下させないように。

スムージーなどの甘い液体は、吸収が早いので、血糖値が上がりやすくなります。

糖質の単品食べ、いきなり食べるのは、花粉症にとてもなりやすくなります。

 

 

 

女性セブンの記事の中で、「逆に摂らないほうがいい食材」で、お肉をあげている方がいて、びっくり!!

考え方がこうも違うのか、と。。。

 

アレルギーの時に、抗炎症作用として、EPAがほしいのはわかりますから、魚がランキングにあがるのはわかりますが(肉にはEPAは入っていないため)、お肉自体は邪魔しません。

ビタミンDは、魚に負けますが、D以外で大事な免疫力を上げるための、タンパク質、ヘム鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群などたくさんの大事な栄養素が入っています。

 

Dだけ単独で摂っても効きは悪いですからね。

その分、たくさん摂るなら、ちょっと大変です。

効率よく摂るには、魚も肉も(もちろん、卵も大豆もね)必要です。

 

赤いお肉は、オメガ6(摂り過ぎると炎症を起こす元)の油が多いと答えている方がいましたが、赤いお肉、牛肉や豚肉多いのは、オメガ9で、オリーブオイルや椿油に多い成分です。

 

むしろ、白いお肉の代表の鶏肉は、オメガ6の油が多いです。

 

脂の質に関して言えば、鶏よりも、牛や豚のほうが、いいんです。

特に、炎症性疾患の場合は。

 

赤いお肉loveの私としましては、ちょっと許せませんえええ。。

(お肉の中に入っているアラキドン酸は気にしなくていいです)

 

 

むしろ、気を付けなければいけないのは、サラダ油・植物油などのリノール酸、マーガリン・ショートニングなどのトランス脂肪酸(焼き菓子、パン、小麦系のお菓子など)、揚げ物、コンビ二やお惣菜、安い外食などなど、炎症を起こす(花粉症などのトラブルをさらに悪化させやすい)原因になりえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

サプリメント, 医療, 栄養・食事