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    柴 亜伊子
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新型コロナとインフルエンザとの違い

患者さん何人かから、「新型コロナって、インフルエンザみたいなものじゃないんですか? ここまで徹底しないといけないのかな。。」と聴かれたので、私なりの知っていることをお伝えしておきます。

 

 

一番最初に新型コロナが出たのって、日本では1月下旬くらいでしたっけ?

 

 

中国の武漢では大変なことになっていましたが、武漢では完全な医療崩壊が起こっていたから、あそこまで死者が出たのも仕方ないと思っていました。

 

 

横浜のクルーズ船のことも、感染者数が多いのも、船内から出られないから感染が広がってしまうのは仕方ないし、亡くなった方も高齢者がほとんどで、80歳以上の高齢者がたくさん豪華客船で船旅を楽しんでおられたことにびっくりしました。

 

そんな元気な(なおかつお金持ちの)お年寄りがたくさんおられるんだ。

 

立ってい歩いて、観光もするし、外国やいろんな人種がいる船旅の食事は、日本の和食を毎回ってわけにもいかないでしょうし(和食が出ても、日本のそういう有名店とは違うでしょうし)、それだけブッフェの洋食みたいなのが平気で召し上がれるような高齢者ということです。

 

今の日本の若者は、人にもよりますが、ほんとにろくなものを食べていなくて、コンビニのみ、菓子パンのみ、ラーメンやレトルトばっかり。おかしばっかりなどなど。

栄養状態ボロボロです。

若いから、まだなんとか暮らしているけど。。。という状態の人もとても多い。

 

 

かたや豪華客船に乗っておられたご高齢の方々のほうがよほど栄養状態はいいでしょう。

 

 

若者は感染しても大したことがない、ということが発表され

(海外ではその後、10代でも亡くなった方がおられます。若い人の割合は確かに少ないですし、高齢者の割合が圧倒的に多い)、

病院で寝た切りのお年寄りではないのに、感染症は、やはり栄養よりも年齢には勝てないのか。。と思ったりもしてました。

(日本の途中経過のデータを見ていたら、90代でも軽症で治癒した方も確かおられたかと。個人差はかなり大きい)

 

途中の経過からの致死率などの発表もインフルエンザ同等だったか、それ以下だったか。

詳しいことは忘れましたが、インフルエンザと感覚は似ていました。

インフルエンザでも毎年多くの高齢者が亡くなっています。

 

 

日本での最初の感染者は、大阪の旅行会社(家は奈良)で武漢の旅行客からみでしたっけ?京都の留学生でしたっけ?

どなたも全て武漢がらみで、京都も関西も終わったか。。。と衝撃でした。。

京都、大阪、奈良と観光客だらけでしたものね。

 

ところが、京都の最初のお二人は若かったのもあるのか、肺炎にはなりましたが、すぐに回復されて退院。

その後も京都では全然患者が出ず、え?みたいな状態に。

大阪も全然患者が出てませんでした。

 

海外のようなロックダウンもせず、ヨーロッパはイタリアだけでなく大変なことになっていても、日本では少しずつ増えてはいきましたが、海外のような勢いはなく、死者数がそれほど増加せず、亡くなっておられるのは高齢者がほとんどで、WHOが全世界で封じ込めると発表したから(もうその時は欧米では大変なことになっていたので)、日本はロックダウンしていないのに、どうしてそんなに死者が出ないの?という不思議状態に。

 

 

シンガポール、台湾、韓国などは、早々に対策をされていましたよね。

すぐに封じ込めに成功された国々と日本の対策は全然違いましたが。

 

濃厚接触者をPCR検査しても、陰性も多かったり、不顕性感染も逆に多いことがわかったり、不顕性感染や軽症でそのまま免疫獲得なのか?と言われたり思ったりしてました。

 

 

その後、欧米からの帰国者、旅行者が日本に帰ってきて、京都もそうですが、欧米の新型コロナウィルスがコンパや飲み会ですさまじい感染力と感染したら重症化がえげつない様相を呈してきて、なんか今までと違う。。?みたいに途中からなってきました。

 

その後でデータがいろいろ出てきて、今回のウィルスに3つ型があり、武漢など中国の型、日本も含めた東南アジアの型、欧米型の3つで、一番えげつないのが欧米型、みたいな発表があり、(マスコミでは、アジア型と欧米型の2種類あるようです、みたいな報道をよくみました)、今後の研究でさらにはっきりしていくでしょうけど、欧米型が日本中でさらに広がって一気に拡大、欧米型以外とも混在して、何がなんだか、という状態で、実際の現場では、PCR検査が陽性かどうか、他の臨床症状と併せての現場判断ですから、ウィルスの型まで知らべてどうこう、とはなりません。

問診で経過からは推測されていることも多々あったでしょうけど。

 

この欧米型が混じってきてから、肺炎になっていなくても、軽症だったのがいきなり、ほんとにすごい速さでいきなり重症化したり、肺炎の重症化のスピードも、他の感染症では考えられないそうで、内科の友達に聴くと、「全く予想ができないし、一瞬で悪化する」と言っていました。

 

 

例えば、感染症で、インフルエンザでも、肺炎になったとしますよね。

 

肺炎が悪くなっていくにしても、人工呼吸器をつけたほうがいいかな、となっても、様子を診ながら決めようと普通はできるそうです。

 

ほんとに、悪化してきているから明日から入院しましょうか、明日人工呼吸器につなぎましょうか、と言っていた矢先、明日になるまでに増悪、最悪お亡くなりになる、予定していた時間外で、想定外のスピードで、当直帯で人工呼吸器につなぐ(大変な処置になるので、できれば日勤帯のスタッフが多い時にしたいわけです)、ということが起こっているそうです。

 

重症化のスピードが予想が全く立たないのと重症化した時のスピードが早すぎることがあるようです。

 

軽症で様子を診ていたら、いきなり悪化、中等度~重症、となった方もおられるようで、しかも1週間や10日もたって、今頃?!ということも。

こんなことは、インフルエンザではまあ起こりません。

インフルエンザはうつって発症すると、とてもわかりやすいですからね。ご本人も周りもね。

一応重症化しにくくさせるワクチンもあるし、抗インフルエンザ薬があり、使えます。

 

今回の新型コロナは、ほんとにうつると厄介で、日本の場合、ほとんどが問題なく治っておられるわけでしょうけど、一部の方が一気に悪化する。

一部の方は、人工呼吸器につないでも、なかなか外せない。。血栓傾向が強くて、そちらのほうでも入院が必要だったり、なかなか退院ができない。。

 

 

接触感染・飛沫感染・空気感染(エアロゾル含む)するような感染症の中で、不顕性感染(無症状)の割合が多すぎ、そのくせ重症者とのギャップが多きすぎる。

 

 

抗体の話がいろいろと持ち上がってきていますが、未知のウィルスのわけですから、抗体ができても終生免疫(もう一生かかりません)ってわけでもなさそうで、抗体があっても、またかかる可能性があるとか、まだまだいろいろわからないことだらけですが、抗体がありました、良かったですね、ともろ手を振ってOK、っというわけではどうもなさそう。。

 

抗体があっても、大丈夫な人もいれば、大丈夫じゃない人もいる。

 

まだまだよくわからないウィルスのようです。

 

いろんな国が、集団感染して国民全員終生免疫を持とうと最初して、どんどん死者が増えていったため(高齢者が多いのは多いですが)、そのスピードがものすごく早かったため、集団感染はすぐに止めたと聴いています。

 

 

もう関西は緊急事態宣言解除ですが、日本中どこでも、勝手に解除したり、緊急事態が解除されただけで、いろいろと守らないといけないこともたくさんあるのに、以前のように好き勝手、マスクもつけずにしていると、マスクをつけない人がどんどん出てくると、第2波、第3波がきて、そのたびに高齢の方が亡くなっていきます。。

 

 

今の日本って、70代の方はまだまだお元気で、お仕事でもパワフルにされている方もおられるでしょう。

今まで頑張って働いてきた分、やっとのんびりできると人生楽しみはじめたところ、という方もおられるでしょう。

 

自分の祖父母や知り合いの年配の方(60代以上ってすると結構いませんか?)がいきなり亡くなったら、悲しいと思いませんか?

ほんと、亡くなる時って、いつでもいきなりです。。

 

 

悲しいだけでなく、高齢の方の今までの知恵と経験は、その国の宝ですから、まだまだ教えてもらわないといけないこともたくさんあったでしょうに。。

 

高齢者がどんんどん亡くなるってことは、その下の世代がその分やらなきゃいけないわけで、その負担はかなり大きいのでは?

 

年配の方が助けてくださっているからこそ、下の者が好きにできている、ということもたくさんあると思います。

 

 

持病をお持ちの方で、感染症にかかると大変といわれている病気は以前からそりゃあります。

それは新型コロナに限ったことではありませんが、持病があるというだけで、お元気に見えていた方がいきなり感染して亡くなったりもされてしまうわけです。。

そこが他の感染症と違う。

 

インフルエンザで亡くなるのは、高齢者が多いですが、元気いっぱいという高齢者よりも病気で寝たきりみたいな、かなり弱っておられる方がお亡くなりになりやすいというか、例外はあるとしても非常にわかりやすい。

 

すぐに症状も出てくるから(出にくいこともありますが)、悪化していくにしても教科書通りが多いというか、わかりやすい。

 

少し前のデータから、発症前から他人にうつす可能性がある、とまでわかってきて、完全にウィルスを撲滅させることは難しいと言われてきて、うまく共存していかないと世界中で経済がダメになってそっちで死者が出てきます。。。

 

不顕性感染(無症状)~軽症くらいで済んでしまった人はいいのかもしれませんが、知らないうちに他人にうつしていたり、自分がかかったらどうなるのか?なんてわかりませんから、トータルで考えても、あまりかかりたくない感染症かと思います。

 

 

 

非常~に厄介なウィルスなんです。

 

 

不幸中の幸いなことに、感染予防の手段が非常に効果的で、特に日本の死者が少ないのは、日本人のマスクと手洗いの徹底の賜物と呼ばれるくらいです。

(それだけではないんでしょうけど。タバコは止めておきましょう。1本だけでもいいから本数を減らしてくださいね。)

 

 

絶対防げるとは言えませんが、手洗いの徹底、外出時のマスク着用、この2つを徹底していれば、それだけでもかなり防げると思います。

インフルエンザもそのおかげでかなり減りましたしね。

 

 

ワクチンや薬が開発されて、普通にすぐ投与できるようになればいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ:

医療