いまこそ食べた方がいいおすすめの魚」を推奨度順に理由とともに3つ
こちらは、先日の女性セブンの取材でお渡しした私の原稿です。
全部は雑誌には載せられませんからね、こちらに解説を載せておきます。
魚介類は、いか、海老、タコ、貝類も含めて、それぞれに栄養素の得意分野があるので、ほんとにいろんなものをローテーションして召し上がっていただきたいですね。
コロナ禍において、血液をサラサラにして炎症を抑えてくれる魚はどんどん召し上がっていただいきたいです。
高齢者や胃腸の弱い方でも、魚なら食べやすいですし。
① あゆ
へム鉄がダントツの1位!内臓に至っては、天然もので焼くと、肉の中で最もヘム鉄が多い豚レバーをはるかに超えます。
コロナ禍でうつも増えていて、汗をたくさんかくため、鉄分も失われやすく、いきなりの酷暑でひどい夏バテにもなりやすい、やっかいな今年の夏に真っ先に摂ってほしい栄養素の1つのヘム鉄が圧倒的に含まれています。
美肌・育毛・免疫力・前立腺トラブルにも必須の亜鉛も豊富で、美肌・アンチエイジング・コロナの免疫力アップにかかせないビタミンAは、ビタミンAでは有名なうなぎをはるかにしのぐほどとても豊富。免疫力やあれる儀―対策の主役のビタミンDも多いです。
疲労回復に大事なビタミンB1,B2,ナイアシンをはじめ、ビタミンB群も非常に多く、さわやかな香りのする鮎を内臓ごと召し上がってほしいです。
稚鮎をまるごと加熱して、頭も骨も内臓ごろまるごと召し上がると、さらに骨のカルシウムも摂れるため、とてもおすすめです。
生ではなく焼くことで水分が抜け、栄養素がさらに凝縮されます。
② うなぎ
夏バテと言えばうなぎというくらい、疲労回復に役だつ、ビタミンB1、B2,ナイアシン、B6をはじめとしたB群が非常に豊富。
また、コロナ禍での免疫力アップにかかせないビタミンAは非常に多い。
身は柔らかく、胃腸の悪い方、高齢者にも食べやすく、かば焼きは皆大好きな味です。今年は、少し価格が下がっているようなので、ぜひこの機会に召し上がっていただきたいです。できれば肝もご一緒に。さらに鉄や亜鉛などのミネラルの栄養価がグッと一段と上がります。
③ ちりめんじゃこ(しらす干し)
魚が苦手、という方でも、ちりめんじゃこなら食べられることが多いです。常備もしやすく、お値段もお手軽。ごはんやサラダなどなんにでもかけて、気軽に魚を食べることに慣れてほしい。
魚を頭や骨、内臓まるごと食べられるため、タンパク質、鉄分、亜鉛、カルシウム、ビタミンB群、ビタミンA,ビタミンDなどの大事な栄養素がお手軽に食べられる。
塩分の摂りすぎには注意が必要ですが、夏にたくさん汗をかくため、少々たくさん食べても問題はないでしょう。
「血液さらさらになる魚」
まいわし 血液をさらさらにするEPAは、魚介類というか食品の中ではダントツ1位です。
サバやサンマなど、青魚ならどれでもいいですが、一番多いのはマイワシ。新鮮なものが手に入れば、刺身がおすすめ。
焼いた場合、黒い内臓も一緒に食べると、ヘム鉄、亜鉛などのミネラルも豊富に摂れます。
「美肌作りにいい魚」
美肌に必要なタンパク質・ヘム鉄・亜鉛・ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンDなどの代表的なものを多く含む鮎。
ビタミンA豊富なうなぎもいいのですが、ヘム鉄や亜鉛などのミネラルが鮎や他の魚よりは全然負けてしまいます。
大事な栄養素をいくつも、たくさん含んでいるということで、鮎がおすすめです。
「免疫力を上げる魚」
免疫力に一番必要なのはビタミンD。
Dの含有量で言えば、しらす干し(ちりめんじゃこの天日干し)が一番多いです。
ニシンやマイワシも多いですが、今回のコロナ禍において、上気道感染の一番最初に戦ってくれるのどの粘膜での自然免疫に必要なのはビタミンA.
ビタミンAも豊富に含み、免疫のサポートをするヘム鉄や亜鉛をバランスよく含んでいるのは、しらす干し。
その上、Dの含有量1位とくれば、しらす干しをおすすめします。
食べやすいので、もっと召し上がってほしいです。