最強の魚ランキング 秋バージョンの女性セブンから取材を受けた時の私の元原稿です。
アップするのが遅くなり申し訳ありません。
早く秋の魚を食べないとね。冬になっちゃいますよね。
今食べるべき魚(秋)
① 子持ち鮎
鮎の抜群の栄養価に子持ちの魚卵が加わることで、エネルギー源産生にかかせない核酸が豊富に含まれている。
魚卵を食べたからと言って痛風にはなりません。むしろ生命が誕生する源ですから栄養満点ですので、今の季節ならでは、ぜひ召し上がってほしい。
鮎自体の栄養は、前回の時同様、
へム鉄がダントツの1位!内臓に至っては、天然もので焼くと、肉の中で最もヘム鉄が多い豚レバーをはるかに超えます。
コロナ禍でうつも増えていて、汗をたくさんかくため、鉄分も失われやすく、いきなりの酷暑でひどい夏バテにもなりやすい、やっかいな今年の夏に真っ先に摂ってほしい栄養素の1つのヘム鉄が圧倒的に含まれています。
美肌・育毛・免疫力・前立腺トラブルにも必須の亜鉛も豊富で、美肌・アンチエイジング・コロナの免疫力アップにかかせないビタミンAは、ビタミンAでは有名なうなぎをはるかにしのぐほどとても豊富。免疫力やあれる儀―対策の主役のビタミンDも多いです。
疲労回復に大事なビタミンB1,B2,ナイアシンをはじめ、ビタミンB群も非常に多く、さわやかな香りのする鮎を内臓ごと召し上がってほしいです。
焼いて食べる場合は、レモンやカボスなどの柑橘類やお酢などをかけると、骨のカルシウムなどが溶け出てきてさらに栄養価アップ。食欲も増します。鮎に限らず、焼き魚に酸っぱい酸は抗酸化作用をがあるため、とても合います。
② 秋鮭
本当に今の季節だけの秋鮭。
これからの季節、日照時間が減って、血中のビタミンD濃度が下がってきます。
風邪やインフルエンザ、新型コロナと感染症オンパレードの季節でもあり、アレルギー(ハウスダストの鼻炎や喘息、アトピーなど)も悪化しやすい季節にもなっていきます。免疫にかかせないビタミンDがとても豊富。
もともとが白身の魚なのでEPA・DHAは少ないが、その分、臭みもなく、どなたも食べやすい。
オレンジ色のアスタキサンチンが、強力な抗酸化作用のあり、アンチエイジング、美肌の味方です。
ビタミンDは脂溶性のビタミンなので、塩焼きもいいですが、できればバターやオリーブオイルで焼いたり、かけたりして油と一緒に召し上がったほうが吸収率がアップします。
③ 戻りカツオ
カツオだけでなく、多くの青魚が脂肪を蓄えているため、脂がのっておいしい。
ビタミンB群が豊富です。
特にエネルギー代謝に重要なナイアシン(ビタミンB3)やタンパク合成に欠かせないB6がとても豊富です。
戻りカツオは青魚のため、EPA・DHAの量もとても多い。
身の赤いのは、鉄分が豊富な証拠です。魚の内臓は食べられないという方には、カツオがおすすめです。
血合いのところも食べるとますます鉄や亜鉛などのミネラルも抜群です。
カツオは足が早いので、ニオイが苦手という方も。。
ニンニクや生姜、ネギなどの香味野菜やマヨネーズなどと一緒に摂るととても食べやすくなります。
④ サンマ
この時期だけ出回る、生サンマをぜひ召し上がってほしい。
生サンマであれば、内臓も臭くなく、しっかりしているので、栄養満点です。
内臓の黒いことろに、鉄や亜鉛のミネラル、ビタミンAやD,などが豊富に詰まっています。(内臓は、焼き魚で楽しんでくださいね。身は刺身はとてもいいですが、とっても贅沢)
今年はサンマ漁は不良らしく、値段も上がっていますが、生サンマはなにより美味しい!
焼いて内臓ごとお召し上がりください。
EPAが多い魚を焼くと、EPAが酸化してしまうため、柑橘類やお酢の酸を足して酸化を減らしましょう。
大根おろしに含まれる辛み成分も焼き魚の酸化したEPAの臭みを緩和させてより美味しくしてくれます。
⑤ サバ(もしくはイワシ)
どちらでもいいのですが、美味しくて有名なのは、秋サバでしょうか?
イワシも含めた青魚は、秋には脂がのるので、EPA,DHAが豊富になります。
サバ(イワシも)はお好きな食べ方で。
しめ鯖(イワシなら刺身)、焼いてよし、揚げてよし(サバの竜田揚げやイワシの天ぷらやフライ)、煮てよし(オリーブオイルとニンニク、トウガラシでアヒージョみたいにするのもおすすめ)。
大人気のおかずです。
こちらもEPAが酸化するため、柑橘類やお酢を料理によっては足したほうがおすすめ。梅干しや梅酢も抗酸化作用だけでなく、さっぱりと食欲が増します。
一緒に食べると良くない食材、というのは、そこまで気にしなくてもいいと思いますが、あえて言うのであれば、どの魚も揚げたり焼いたり、加熱した後は、EPAが酸化してしまっているので、早く召し上がってほしい。
時間がたつほど、臭みが増します。
特に、揚げ物は一番酸化が進むため、揚げたてがおすすめ