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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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検診のススメ

時々、時間のある時に、検診の仕事に行っています。

趣味と実益を兼ねて。

 

検診の仕事は結構好きで、お一人の診察に比較的時間が取れる検診の時は、なにかワンポイントアドバイスをしています。

 

全部の検診ができるわけではないですけどね。

普通であれば、

「最近体調で気になること、なにかありますか?」と聴く時間があります。

7割以上の方が、「なにもありません」と言われます。

なにもない、と言われた場合、検診で持ってこられる用紙に去年や今までの血液検査の数値が載っていたり、今回の血圧や、チェックされた問診で、問題のあることがあれば、「なにもない」と言われても、こちらからなにか一言言うようにしています。

 

例えば、

お魚もっと食べるといいですよ。

お菓子とジュースは減らしたほうが。。ほどほどに。

糖質は一番最後に食べたほうがいいですよ。

パンよりお米がいいですよ。

パンだけとかおにぎりだけとかじゃなくて、ごはんとおかず、と定食風がいいですよ。

レバーと魚介類を増やすといいですよ。

漢方薬が楽にしてくれるかも。

などなど。

 

 

気になることがあって、どうしたらいいかわからない方、どこの科に行けばいいのかわからないという方に、「○○科に行って相談してくださいね」「こういうことが考えられるかも」と少しでもお役に立てればと思ってアドバイスをします。

 

とは言え、時間もそこまでないし、今回の結果もまだ出てないし、出ても検査項目が少なすぎるから、検診ではその症状を調べる項目がないことを伝えて、「こんな検査とかいります」、「専門の先生に診てもらいましょう」、「主治医の先生にそれを言わなきゃ」、などお答えしています。

 

 

企業検診も学校検診も、皆さん、基本自分は健康なのに、どうしてこんなめんどくさいことやらなきゃいけないんだ?!と思っておられる方もおられます。

仕事や授業を抜けてきたり、そのしわ寄せもまた来ることもあるでしょうし。

 

なので、特になにか聴いてこられた方には、「検診して良かった」と少しでも思ってもらえたら嬉しい。

そういう時に、少しでも、レバーや魚(魚介類)、野菜をもっと増やしたほうがいい、糖質は最後にしたほうがいい、などと知ってもらえれば、さらに嬉しいです。

 

 

学校検診も行くし、企業検診も行きます。

大きな病院にも行きましたし、医療関係、大企業から小さな町工場にも行きました。

 

先に言っておきますが、企業検診をしているところは、福利厚生がとてもしっかりしている会社です。

特に、特殊なもの(有機溶剤とかアスベストとかいろいろ)を扱う職種で、小さな町工場でもしているところはちゃんとされているわけです。

(大きな企業でもしていないところはしていないし、医療機関でもしていないところはしていない)

 

 

 

開業前(約11年前)にも検診の仕事ってしましたが、11年も経つと、いろいろとガラッと変わってました。

今年は、コロナ禍であるため、ほんとに特殊です。

 

社会人でも(年齢に関わらず)、学生(中学生~大学生)でも、今回のコロナ禍で、いろいろと体調に不調が出ている方はとても多く。。。

 

ストレスがどこに症状として出てくるのか、人それぞれですが、

 

不眠・イライラ・うつ・情緒不安定・集中力低下など

胃痛・食欲不振・胃もたれ・胃のむかつき・下痢軟便・便秘など

太った(おなか周りの内臓脂肪)、逆に痩せた

お天気が良くない時の片頭痛の悪化

生理痛など月経トラブルの悪化

更年期障害の悪化

 

皆さんの感じている自覚症状を上げるとざっとこんな感じです。

 

受診している患者さんも皆さん多かれ少なかれあって、もともとベースに不調があった方は尚更です。

 

 

検診されている大半の方が、病院には通っていない、いわゆる「健康」と思っておられる方々です。

 

なので、今まであまりにそこまでの体調の変化に遭遇してこなかった方は(たまたまですが)、今回の体調の変化にさらにびっくりされ、ますますそれが不安になるようで、その不調に悩んでいるけど、認めたくない、みたいなところもあるようで。。。

「今年は、コロナ禍で、体調が悪い方、ほんとに増えているんですよ。

ストレスが不眠に来る方もいるし、胃腸やおなかに来る方、肝臓に来る方、おしっこに来る方、動悸や血圧などの心臓に来る方、皆さん、症状はいろいろです。」

という話をすると、

「みんな、そうなんですか~。」とホッとされます。

 

 

その顔を見るたびに、

 

竹内結子さんが自殺された時に、「とくダネ!」で古市さんさ(だったと思いますが)、

「日本人は、自分の弱さを認めない。うつとか、自分がツラいと言ったら負け、みたいな、いつまでたっても根性論で、弱音をはけるようになればいいなと思う。

みたいなことをおっしゃってました。

古市さんだけでなく、他の方のおっしゃっていたことも混ざっているかもしれません。

 

日本人は我慢強いというのか、「病気」とか「弱さ」を人に知られたくない、自分も認めたくない、みたいなところあって、心配症ですぐにちょっとしたことで病院に行く人のほうがやっぱり圧倒的に少ないかも?

 

検診でも普段の診察でもなにも症状を相談されて、その中には、「それはすぐに調べてもらわないと!」「いや、もうこの後、病院に行ってください!」という急ぎのものから、「一度専門のところで診てもらわないとね」というものまでさまざま。

 

「そこに行ったらいいんんですね!」とどこに行っていいのか、診てもらったほうがいいのか、わからなかったから、ナゾが解けてよかった、と喜んでくださる方もおられますが、

受診をすすめると、

いきなり、「いや、そんな大したことないから」と反旗を翻す方も結構います。

めんどくさい、時間がない、という方も中にはいますが、認めたくない(なにか病気かも?と)方もおられます。

 

もうすでに受診されていて、どこも問題ないといわれた方の場合や症状が軽症の場合は、食事のアドバイスや漢方薬(保険診療で)をすすめると、とても喜んでもらえたりもします。

薬を飲め!と言われるのは嫌がる方も多いですが、漢方薬は結構、へ~?!保険でもらえるんですか?!と喜んでもらえることが多いです。

 

病気と認めたくない方も、漢方クリニックなら行ってもいい、くらいに思われますが、まずは検査して、保険診療上、特に問題はありません、様子を診ましょう、とならないと、漢方でごまかしてはいけないこともあります。

 

 

今までも同じような症状はあったけど、今年から気になってきた、とかいう場合、なにか去年までとは違うことがあったりします。

ご本人にだけわかる微小な変化だったりもするわけですが、気になった時は、受診する時です。

 

からだが、「そろそろちゃんと診てもらってよ」というお知らせなわけです。

 

去年までは大丈夫でも、それから1年経っています。

1年分、老化はしているわけで、その間にストレスが多かった、とても忙しかった、などなどがあると、老化は一気に加速しているかもしれません。

女性の場合、生理がある場合は、1年で12回、血液を失っているわけですからたった1年で大量の鉄不足です(鉄だけではないですが)。

 

 

 

40歳過ぎている患者さんには、検診に行くように(診察内容と関係なくても)言っています。

会社がしてくれなくても、する機会がなかったとしても、40歳をすぎたら、各市町村から特定機能検診の案内が届いているはずです。

(市町村によっては、自分でHPから申し込み。案内は、市町村だよりに書いてあって、読んでいないと知らない、とかはあります)

 

がん検診も特定機能検診もそうですが、それぞれのさせる年齢は、厚労省が統計学的に処理をして、その年齢を超えると、そういう病気の人が増えてくるから、というのが基準になっています。

 

で、もしその病気に知らない間になっていて、自覚症状が出るころにはかなりひどくなっていて、それから病院に来て検査や治療を始めてずっとフォローされていくよりも、検診などで早期に見つけてなにか始めたほうがいい、結果そのほうが医療費が安く済む、という基準で、開始年令が決まっているはずです。

 

 

自分で人間ドッグに行くとなると、結構なお金がかかりますが、特定機能検診だと自己負担料はかなり安いはずで、ケタが一つどころか、2つも3つも違うのでは?ということも。

(内容も全然違いますけどね)

 

特定機能検診は、皆さんが納めた税金ですから、受けなきゃ損ですよ。特に、会社でも個人でもなにも検診がない、という方は。

 

 

検診をすすめると、「あんな流れ作業でもやる意味あるんですか?」と聴かれることもよくあります。

 

こたえは、

「あります!」です。

 

流れ作業なのは、お待たせせずに効率よく短時間で終わらせようという配慮も大きい。

医師の診察は、人それぞれなので、こちらは何とも言えませんが。。。。

(検診によっては、一人1分~1分半で、と言われることもありますし、問診はしないでください」と言われることもあります。

(問診表に自己申告で自覚症状のチェックはつけているので、最終判断の時にそれを考慮されたり、学校だと学校側でフォローするからいらないということです。

ちなみに、一人1分とか、問診しないで、と言われるのは、検診会社が勝手に言ってるのではなく、相手側の企業や学校の要望であったり、双方で話し合いの上で決められたことだったりもします。

仕事や授業を抜けて受けるわけですから、時間は取ってもらったら困る、ということもあります。

(学校の場合は、時間だけの問題ではないでしょうけど。一人一人のフォローが大人よりも必要だから、そこはこちらで全部やりますから、ということも多いようです。私立の中学校・高校の話。)

 

 

診察が流れ作業みたいであったとしても、検診は、さらに検査が必要かどうか、明らかな異常を見つけるところです。

小さな小さな変化を診察で見つけることもありますが、ほんとにたまたま気づいた、ということの方が大きい。

かなりうるさい場所での診察もあるわけで、聴診器の音がすべてクリアに聴こえないこともあります。

特に女性は、人間ドッグで健診着の下は裸、という以外は、山ほど服を着ていて、その間から聴診しないといけないわけです。

呼吸音も心音もとても小さい方もいて、肺雑音なんて、ちょっと聴診器と服が擦れたら、もうちゃんとなんて聴けません。。

 

そんな中でも、明らかな異常音は、やっぱり聴こえるわけです。

たまたまかもしれませんが、検診の診察は、明らかな異常を引っかけるところでもあります。

 

細かいことなんて、医者によって考え方も違いますからね。

 

そういう意味では、検診の大事なことは、いろいろ客観的な検査があるでしょう?

体重・身長測定、血圧や視力測定、聴力、血液検査、尿検査、心電図など。

がん検査もね。

そのデータはかなり大事。

 

他の医者もその時の状況がうかがい知れるわけです。

 

そもそも、検診でひっかける病気というのは決まっているので、チェック項目も決まっています。

それ以外で気になることは(あてはまっていることも)、検診関係なく、ちゃんとクリニックなり病院に自分から受診しなきゃいけない、ということです。

 

 

うちの患者さんでもとても多いのですが、専業主婦で検診を受けている人はとても少ない。

40歳過ぎていても、です。

あとは、自営の方。

会社の検診って、自営の場合は、自分でやらない限り、誰もやってくれません。

組合とかに入っていて、案内がきたらいいですけどね。そういうのに入っていないのか、ほんとに全然やってない人はやっていません。

 

女性だけでなく男性もですが、やっぱり40歳過ぎたら、検診は行っておかないと。

(子宮がん検診は30歳から)

 

 

検診でなにか引っかかったら、要精密検査ってやつです。

普通の病院に行って調べてもらって、なにか病気がわかったとします。(なにか診断がついた)

それに対して、投薬がいるのか、あるいは手術がいるのか。他の治療がいるのか。

 

それはまたその時に考えたらいいわけです。

診断がついたからって、絶対治療をやらないといけないわけではない。

(普通はなにか治療をしますけど)

 

まだ何の病気も見つかっていないのに(検査したり病院に行ったことがないから)、「薬飲みたくない!」「手術受けたくない!」と先にことを心配している場合ではない。

 

「知りたくない」という現実逃避の方も実は結構おられますが、それは怖いからですよね?

 

でも知らずにそのままず~っと行く方が、もっと怖いことになったりもします。

 

知っていたら、治療を受けなくても、日常生活、悪化させないような対処はできるかもしれないわけです。

からだも今までよりも労わるでしょうし。

 

そこが大事。

 

まずは知ること。

 

 

人間ドッグを申し込むもよし、自分の市町村のHPを確認して、検診の申し込みどうなっているのか、まずは調べましょう。

 

近くのクリニックや病院でもやっているところもたくさんあります。

 

なにか不調があれば、ちゃんと健康保険で検査も診察もしてもらえますから(保険の範囲内で)、不調がある方は、検診ではなく、ちゃんと専門のところに行ってくださいね。

検診で相談しても、追加で検査もできないし、薬も出せません。

ほんとに、簡単なアドバイスだけで、下手したら「わからない」「様子を見て」と言われておしまい。です。

 

なんでもとりあえず相談できるかかりつけ医を持っておくこともとても大切で、実はとても便利です。

 

40歳過ぎると、一般的に女性の体調にはいろんな変化が始まります。

人生の折り返し地点です。

元気に楽しく過ごせるように、メンテナンスとして、ちゃんと検診を受けましょう。受けてください。

車検と同じです。

突然、車が動かなくなったら困るでしょう?

見てもらって、あらかじめ調子が悪いことがわかっていたら、対処の方法が準備できることもあります。

リスクマネージメントです。

それだけでも、いざと言う時の心の準備が違います。

 

 

まずは知ること。検診に行くことです。

 

カテゴリ:

エイジング, 医療, 栄養・食事