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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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#オーソモレキュラー療法 #対症療法 #サプリでごまかす #漢方でごまかす #食事良法 #食事を変えることが治療 #胃腸を労る #肝臓をサポートする #お食事日記 #栄養解析 #食事指導
 
前回の続きです。
私が治療の1つ、というかメインで行っているオーソモレキュラー療法ですが、サプリを飲むだけで良いと勘違いされてる人が世の中にはとても多いんだなといつもよく思います。
 
いつも言ってますが、私の考えるオーソモレキュラー療法 は食事療法がメインです。
 
なので自費の血液検査は現在の状態、隠れている病気がないかどうか、あったらどれくらいの異常なのか、欠損の激しい栄養素は?どれくらいのストレス(活性酸素)を受けているのか、細胞の状態は?胃腸の状態、エネルギー代謝がうまく行ってるのかどうか、などなどの確認です。
 
血液検査の結果の数値はそのまま信じてたら意味が変わってくるので深読みをしてデータの解釈が必要です。
(ここは医者によって全く違う。だから、月経のある女性なのに貧血なし、問題なし!と言われるわけ。。データの読み取りが一番肝心)
 
そのデータの解釈に患者さんの体調についての細かい問診、胃腸に関する細かい問診、今までの経緯(子供の頃からも含めて)、今何がどう困っているのか、細かい詳しい内容が必ず要ります。
 
お食事日記も必ず必要です。
何日も書くのが大変なら1日分でもいいです。
 
すべての情報で判断していきます。
莫大な情報量が、私のオーソモレキュラー療法には必要。
(だから時間がかかる)
絶対に血液検査の数値をそのまま鵜呑みにしてはいけない。
(欧米と検査方法も違うし、何をもって「異常」とするのかの概念も違う。
そもそも基準値をどう算出されたのか知らない医者も多いし、正常値なんてものは存在しません。あくまでも基準値です。)
 
保険診療の次いでにほんの少しだけサプリを飲んでる方の場合でも検診結果を見せてもらったり、保険が通る範囲で血液検査をすることもありますが全然情報が足りません。
何よりお食事日記がわからない。
 
保険診療のついでにサプリを飲んでる患者さんはもともとそんなにたくさん飲んでいないのでご本人が少しでもましになれば、とそれで満足されてるならそれもありかと。
満足されていない時点で(保険診療ですべてが解決するわけないから。あくまでも対症療法の一部だから)、自費の診察や検査を勧めます。お食事日記の確認がなにより大事だから。
自称、「ちゃんとからだに良いもの食べてます」と言って本当に見せてもらってよかったことは今まで一度もないです。
管理栄養士で食事と栄養について勉強されてきたなら別として、
(医療関係者、管理栄養士だから食事がちゃんとしているということはほぼありません。困っている時点で、私も含めて皆食事は自分のからだに合っていないことをしているわけです)
そういう勉強もしたことないのに、何をもって、「からだに良い、悪い」とどう判断しているのか?
ネットの情報は企業の都合のいい情報だったり、「常識」と思っているものもそうです。
卵は1日1個までとか、ヒジキが鉄分豊富とか、本当の「常識」は栄養医学界ではひっくり返っているのに、ニュースになっても、一般の人は情報がアップデートもされずに、大昔の「常識」とステマの情報で、どう判断しているのか?といつも思います。
管理栄養士や助産師ですら、いまだに、妊婦がレバー食べるなとかヒジキを食べろとか、肉を食べると母乳が出ないとか言う人がいるわけですよ。
欧米人のお母さんはじゃあ皆母乳は出ないのか?って話ですよ。そんなわけないのに。
普通に考えたら、言ってる内容おかしいこともたくさんあるのに、そういうことが当たり前のように言われたりする。
しかも誰も責任取らないしね。
知っていたら、やったのに、やらなかったのに。。もっと早く知っていたら。。
ということを私は減らしたいんです。
それで人生変わりますからね。
 
で、話を戻します。
自費の検査の栄養解析も受けて、そこそこ(月2、3万円以内とか)サプリを飲むのを続けてる方はけっこうおられます。
 
うちでは、ほとんどの方は結果の説明の後は、保険診療で漢方などは要るので保険の受診の時にサプリを買う方がほとんどです。
(保険診療でサプリの相談はできません。無料で相談できる場は別に用意してあります)
 
体調の確認と今どうサプリを飲んでるのかの確認をして、患者さんの予算の範囲内で(ここが実は一番難しい)サプリの飲み方を変えるアドバイスはします。簡単にですが。
 
体調を聴いていてお食事日記の確認が必要と思うことはしばしばあります。
無料でお食事チェックできるようにしてますが、使わない方は全然使いません。
 
まあ患者さんの体調が良いなら結果良しとなるでしょうし(自覚がないことももちろんあります)、自費の診察や検査は強制じゃないから。
 
ずーっと保険診療しか入ってない患者さんも最低一年に一回は栄養解析のために自費の診察に入ってもらってそこでお食事日記を確認してます。
サプリをわりと飲んでる方は、年1回は最低されます。
症状が安定してる方でも、一年に一回だと、指導した食事とは全然違うことも多々あるし(ご本人のやる気次第なので)、食事でかなり胃腸に負担をかけていて、ご本人は気づいていないとか、いきなりすごく数値が悪くなってることもあり、その場合治療内容(サプリだけでなく漢方もとも日常生活指導も)がガラッと変わることもあります。
 
新たに病気が見つかることも。
 
日々、老化は皆してますから。老化のスピードは栄養欠損があると早い。
しっかりとサプリを飲んでいる方は、年に2~3回以上は栄養解析をして、普段の食事やサプリの組み合わせの方向が間違っていない、ということを確認しないともったいないと思います。
軌道が逸れだすと、時間が経てば経つほど、どんどん逸れて行ってしまいますから。。。
食事をあまり変える気がない方ももちろんいて(変えたくない、変える必要はないと思っているなどなど)、それならそういう風にサプリも漢方もとも組まなきゃいけません。
 
サプリを月に3万円前後、それ以上もかけていて、見当外れな組み合わせになっていたり、そこまでいかなくてももっと最適の組み合わせがあったり。
場合によりサプリ事態があると体調を悪化させることも。
 
検査とお食事日記の確認と細かい体調確認をしないとわからないことは実はたくさんあります。
 
私の治療の目的は、とりあえずその方の日常生活が今よりも楽に過ごせることです。
 
もちろん患者さんが別の目標がある時はまた別ですが。
 
何かを完治させるというのは、おそらくほとんどできないかと。
 
毛虫にかぶれたのとはわけが違う。
「完治」ってそんな簡単にはいきません。
「完治」に近い状態にはなることはできると思いますが、現状維持(はほんとはできない)をするのにも食事は気を付けるのはずっと続くわけです。
魔法みたいにはできないし、不老不死にもできません。
今よりも元気に過ごしたい
というのは実はとても大変な目標でもあります。本当の意味で実現させるなら。
それ以上のもっとすごい目標があるなら、患者さん自身がもっと頑張る(お金も時間も)必要があります。
食事療法って、一生やらなきゃいけないの?!ずっと制限されるわけ??!!
みたいに拒否反応をすぐに示す人もいますが、糖質中毒、グルテン中毒、カゼイン中毒、カフェイン中毒、アルコール中毒、砂糖中毒だから、つらい!やってられない!一生我慢なんてしたくない!となりますが、栄養状態が良くなって食事も変えていくと、中毒が抜けてくるので、たまに摂ることはあってもそれほどほしくはなくなるというか、食べても食べなくてもどっちでもよくなります。
たまに食べても前みたいにその後困らなくなるし、量も少しで満足します。
なので、食事療法で言われてた食事自体が、その人の人生で当たり前の食事になるので、つらくもなんともないわけです。
つらい時点で、何かが間違っている、まだうまくいっていない、うまくいっていたのに急につらくなったら逆に何かが体内で起こっている(急激な栄養の消耗も含めて)、ということです。
→続く

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