#果物 #タンパク分解酵素 #消化吸収を助ける #胃腸をサポート #果糖 #エネルギー確保 #野菜ジュース #果物の缶詰 #熱で失活 #野菜の栄養を摂る方法
胃腸の弱い方に無理なくカロリーを摂ってもらうのに果物をおすすめすることがあります。
どんな果物をどれくらい摂って良いのか、
おすすめはその方の消化吸収能力や耐糖能、他のエネルギー代謝の検査結果、脂質異常症があるかないか、ある場合その程度、
などなど考慮してアドバイスしています。
もちろん自費の血液検査もして、お食事日記も診てでのこと。
果物ばっかり食べるわけにいかない。
別の病気になります。
果物はからだに良いからもっとたくさん食べよう!
みたいな宣伝文句は、フルーツ売っている側の宣伝文句で、それで病気になっても責任取ってくれませんよ。
いくらでも食べて良いわけじゃない。
他の食材とのバランスが大事。
もちろん食後のデザートに。
果物は生で食べる場合、ビタミンCが摂れます。
食物繊維も摂れる。
種類によっては各種ポリフェノールも摂れる。
果物にはいろんな酵素が含まれていますが、その中のタンパク分解酵素が食後や食事中に摂ると消化を助けてくれます。
タンパク分解酵素が多いもので、
写真のパパイヤ、
前にご紹介したキウイ)イチジク
パイナップル
とか。
生の果物の汁が口の周りや皮膚につくと、かゆくなったり、ヒリヒリしたことってあると思います。
あれはタンパク分解酵素で皮膚が溶かされて、皮膚内に何か(果物の成分)が侵入した可能性がある。
それでけっこう果物の食物アレルギーって多いんですよね。
唇や口の中の粘膜は皮膚と免疫の反応の仕方が違うからいいですが、皮膚には絶対につけてはいけない。
唇や口の中の粘膜は大丈夫と言っても、未熟のいちじくの酵素のおそろしいこと!!
私は何度も未熟のを食べて(食べたかったから)、口の中とかただれて、もう二度とすまい、と何度も思って、またちょっと前にやらかしました。。
(未熟なイチジクをすりおろしてお肉につけたら、、むちゃくちゃ柔らかくなったのをご紹介した時です。
カットして1日置いておいたら、酵素がちょっと失活して、翌日そのまま食べられるようになってました)
果物でタンパク分解酵素の多いものはけっこうすごい!
パイナップルが酢豚に入っているのも然り。
(缶詰のパイナップルでは酵素が失活してるので、ただの甘味を足しただけになります。
そういう意味では、加熱前に豚肉をパイナップルのすりおろしにつけておく方が肉は一番柔らかい)
少し前に紹介したキウイ。
一番お通じが良くなったとNHKでやっていた放送回。
ちゃんと覚えてないけど、腸にとってだけでなく、消化酵素としてタンパク分解酵素の働きは大きいと思います。
なので胃腸に優しい。
タンパク分解酵素がそこまで多くなくても、酸っぱい果物の場合、最初に摂ると酸っぱさの味覚で唾液をはじめ消化酵素が分泌されるので、消化をサポートしてくれます。
ただし、例えば蜜柑。
しかもブランドもの(デコポンとか)は品種改良でむちゃくちゃ甘い!
ショ糖も入っていて、血糖値は爆上がりしやすいから、ちょっと酸っぱいくらいで甘甘の果物を食事の最初に食べると、血糖値が上がって満腹中枢が働き、結局、すぐにおなかいっぱいになりました、
となってしまいます。
なので、食事前、食事中に摂る酸っぱいものは、レモンやすだちなどを料理にかける、水に果汁を少し入れる、梅干し(はちみつ入りじゃなくて)、お酢を使った料理(砂糖とか甘味なしの)など血糖値が上がりにくいものを摂るのはOK。
血糖値が上がりそうなら、甘い果物なら、食事の最後のほう、もしくはデザートに。
青パパイヤだと血糖値は気にしなくてもいいけど、黄色く売れたものもそこまでは上がらないと思いますが(ほぼ果糖だと思っています)、測定していないのでわかりません。
果糖は血糖値は上げませんが、エネルギー源になっていいけど、余った分は中性脂肪になりやすいので、果物の摂り過ぎは健康を害するし、果物によっても個人によっても、そこは皆さん適量が違います。
パイナップルがどこまでショ糖など含んでいるのかはわかりません。
ほんとに品種や育て方で変わるから。
(それは野菜も同じ)
キウイでもグリーンより黄色いほうが甘いしね。
だから食後のデザートで。
ちなみに、逆流性食道炎、胃潰瘍、胃びらん、胃粘膜の炎症が強い場合は、種類によったら(特に柑橘類の酸)は、お酢も含めてむちゃくちゃ痛い、しみる、不快になるので逆効果。
そこも合わせて診察では確認しているわけです。
ちなみに果物の缶詰は加熱殺菌されているため、ビタミンCなどの栄養がどこまで入ってるのか不明。
ほぼないと思っておいたほうがいいかも?
野菜ジュースなどもしかり。
先日テレビ番組で震災時、災害時の非常食に野菜を入れておきたいということで、長期保存できる野菜ジュースを紹介されてました。
いつもそういうのを観て思いますが、メーカーはちゃんと商品にした完成品で栄養分析してるのか、ってこと。
ほとんどのメーカーが、
あくまでも製造過程前の、要は加熱も何もされていないものの計算上の数値を載せてるんであって、完成品を測ったものじゃない。
製造していく過程で、多くの栄養素というのは破壊されて減っていきます。
なので、表示にすごくビタミンなど入ってるように書いても、実際ほんとかどうかもわからない。
なので、
そういうものに過信はしないことです。
本当の非常時、ないよりはあったほうが良いのかもしれません。
うちでは野菜ジュースは備蓄はしてませんが、たまに家族がトマトジュースや野菜ジュースがほしいというので、1~2本くらいはあるかな。
ない時もあります。
備蓄としては置いていません。
(野菜のフリーズドライの味噌汁は良いなと思いました。
できれば無化調のが良いけど)
ちゃんと完成品を測定してくれた結果を公表してくれているなら、備蓄用としても普段からも、1つの選択肢として取り扱いたいと思います。
血糖値を上げない、上がりにくいことが前提で。
(それでも一気飲みは勧めませんよ。おなかびっくりしますよ。
スープやポタ―ジュみたいにゆっくりと一口ずつ飲みましょう)
非常時はいいとしても、
普段から自炊しない人、あるいはしてても野菜食べない人っているでしょう?
野菜ジュース飲んでるから大丈夫、と野菜はほぼジュースのみ、って人。
それでいいんだと真似しないようにね。
今、もうしている人は、やっぱり見直したほうがいい。
メーカーがちゃんと完成品で測定して結果を表示しているなら、その分は信じても良いけど、ビタミン野菜ジュースミネラルはしてませんが多少残っていても、タンパク分解酵素はじめ酵素類は全滅です。
生野菜はジュースじゃなくてちゃんと食べてるという人も、コンビニやスーパーのカット野菜、自炊でも野菜を切った後に水に漬けたりしてると栄養ほとんど流れてますから、ジュースじゃないから大丈夫、じゃないです。
特に売られているカット野菜の大半が、切った後に殺菌消毒剤につけているので。栄養がなくなっているだけでなく、殺菌消毒剤を摂ってることに。。。
(でないとすぐに野菜の色が変わってしまって売れなくなる)
腸内細菌皆殺しで腸内環境ボロボロです。。
胃腸の悪い人の中には、加工食品、食品添加物の摂りすぎという人もとても多いです。
まあ保存料、酸化防止剤はカット野菜だけの話じゃないけど。
非常時は無理ですが、平常時、自炊を始めてもらう時に、ベビーリーフやスプラウトみたいに洗うだけ、根元切るだけ、から勧めたり、キャベツは千切りなんてしなくて良いから、大きくザク切りでOK。
レタスも根元から外す(根元を切る)だけでOKです。
私は野菜を茹でる、ということはほぼしません。
水(お湯)に栄養が溶け出てしまって、それを捨てたらもったいない!
煮て、煮汁やスープごと食べるか、蒸し湯で、蒸し焼きで、少量の水を全部吸わせるように(蒸発してる分はありますが)しています。
たまにオクラはフライパンで蒸し湯のつもりが水入れすぎて茹で汁を捨てることはあります。
根菜類も水に漬けてアクを抜くこともないです。
アクはポリフェノールの塊のことが多いから。
絶対にアク抜きしないと食べられないような野菜、なんかあったかな?
思いつかないな。
アクの好き嫌いや好みはありますけどね。
まあその辺は臨機応変に。
抜けていくのは、いらないものだけじゃないってこと。
調理や加工する場合、その工程が多ければ多いほど、栄養損失は大きいと思ったほうが良い。
なので、一番少ない工程で完成するのが自炊になるわけです。
コンビニのお惣菜やお弁当よりも、
スーパーの裏で作って出してます、みたいなスーパーのお弁当やお惣菜のほうを勧める一番の理由です。
デパートの野菜のサラダのお惣菜とか高いですよね。
ちゃんと野菜の味がすることが多い?
(中にはあまりしないこともある。。)
調理工程が丁寧にすることで栄養損失を防いでいるなら、高いのは仕方ないけど、
ブランド代みたいなものだったら、もう買いたくもないし、食べたくもない。
レストランで新鮮な野菜たっぷりの料理とか、それなりのお値段取られるでしょう?
肉でも魚でもないのに。
(農家レストランだとリーズナブルにしてくださっているけど、そうでなければ普通は高い)
野菜は生鮮食料品だから生きてますからね、収穫からすぐが一番栄養損失が少ない。
流通も保管も調理も、やっぱり手間暇に人件費がかかるわけです。
人にしてもらうっていうのはそういうことです。
できることから始めましょう!
まずは知ること。
知っていれば、少なくとも摂る時に過信はしないからね。
そんなのばっかりじゃいけない、時間ある時(明日か明後日か、次回)にちゃんと摂ろうと思えるかどうかです。
(で、実際に摂るかどうか)