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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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Facebookのこぴぺです。

ブログに書こうと思っていて、時間がなかったので、Facebookに書きました。

 

以下、コピペです。

 

 

患者さんから膣カンジタについて聴かれたので書いておきます。

カンジタは、口の中、頭の先からつま先まであらゆる皮膚、腸の中まで、ありとあらゆる場所にいます。

年齢も関係ありません。
赤ちゃんにもいます。

生きている人間であれば、誰でも持ってます。

普段は大人しくしていて、悪さはしませんが、免疫力が弱っているときや、その場所の菌たちが住んでいるバランスを崩すようなことが起こると、カンジタがわーっと増えて、悪さをします。

膣カンジタの場合は、とても痒いことが多いようです。
そうやって知らせてくているわけです。

たまたま病気したときや疲れていて、膣カンジタになることはありますが、しょっちゅうなる、という方。再発がとても多いです。

もう頻繁なので、婦人科行ってもひどいところは診察なしで薬だけくれたりすることもあります。
(受診したなら診てもらわないとホントはいけません)

最近は、薬局で誰でも買えるようになりましたね。
コマーシャル流れてますから、それだけ買う方が多いと思います。

CMで、「やるじゃん、私」と女の子が言ってますが、医者の友達とは、「なにが、やるじゃんやねん!」とツッコんでます。

膣カンジタで悩んでいる方というのは、栄養が足りていないからなるわけです。

カンジタすら抑えられないほど、免疫力が落ちてる。
免疫細胞に回す栄養が足りないということです。

膣カンジタくらいであれば、肉魚卵をたくさん食べるようにすればというかなり改善する方が多いです。

もう出なくなったと、サプリを飲んでなくても言われることも多いです。
(病気療法中の方は食事だけでは難しいと思います)

それと同じくらい大事なことは、菌たちのバランスを自分から、決して崩さないこと!

女性にありがちなのが、洗いすぎです。

ビデもそうだし、変な洗浄剤や消毒剤を使うこともダメです。

要りません。

皮膚も粘膜も、そもそも洗うことを必要としてません。
人間であれば、お湯(水)かかっていれば充分です。
どちらにも自浄作用があります。
日本の女性なんて、毎日シャワーでもお風呂でも入っているんですから、それで充分。

お風呂でお湯かけて終わりです。
皮膚もそうですが、粘膜はもっと洗浄剤はいりません。
純石けんであってもいりません。

どうしても気になる方は、純石けん使ってもいいですが、洗いすぎないこと!

シャワーがんがんかけるのもダメですよ。

お湯は、水よりも皮脂や粘液を取りやすくして、バリア機能を崩しがちになります。
普通の洗い方で栄養状態がそこそこいけていれば、問題になることはありませんが、栄養状態の悪い方ですから、すぐにバリア機能破壊されがちです。
そこから、本来いるはずのないばい菌が侵入してしまいます。

また、栄養状態の悪い方に限って洗いすぎてしまうんですよね…。
気にしすぎて止められないというか…。
なんでもやり過ぎる傾向に…。
ほどほど、適度に、ということができないようです。

お湯の温度も高いほど洗浄力は上がるので、いい菌も死んでしまいます。

薬への依存度が高くなってしまってますから、薬いきなり止めろとまでは言いませんが、まず肉魚卵たくさん食べるのと、洗いすぎない(洗わない。ぬるま湯かけて流すだけ)ようにしてください。

薬ばっかり塗ってると、いつか耐性菌出ちゃうかもしれませんよ。
予防では塗らないように。
カンジタは、0にはできませんから。
しちゃいけないし。

Facebookのコピペになります。

 

以下、コピペです。

 

同じ時期に来られた患者さんで、お一人は肝斑シミ治療、お一人はシワタルミ治療目的で、スキンケアと栄養が足りてないと、お肌は全体にズズ黒くなったり、赤みも混ざって結構なまだら感もあったり、そこに肝斑も加わって、収集がつかなくなることもしばしば。
ツヤもなく、キメも荒れていて、一目で肌がものすごく老けてることがわかります。

 

お二人ともブログは少しは読んでるけど、全部読んでるわけじゃない。

 

レーザー治療ご希望でも、スキンケアは基本ですから、大事なポイントは説明して、シミの方はキャンペーンのイオン導入(無料)だけして帰られました。

 

栄養が足りませんよという話は検診結果から簡単にしてて、食事のことを触りだけ言いました(時間もなかった)。

お二人とも私の本は読んでいないと言われたので、ブログから探すのは大変だから、スキンケアと食事のことがまとめて載ってますから、読んで下さいと言いました。

 

しばらくして、レーザー治療の予約を取られ、処置の時は顔を間近で隅々まで診るので(でないとレーザー当てられない)、お肌の状態がとても良くなっています。

 

シミ肝斑の方は、まだら感も赤みも消えて、顔のトーンが明るくなっていて、少しツヤも出てる。

洗顔はまだちゃんとは洗えてませんでしたが、擦ることもなく、気を付けておられるのがわかります。

本を読んで、食事も頑張ってるそうです。

純石けんと椿オイルなど最低限の化粧品を買われて、今までの化粧品やめて、それでこのお肌になられました。

イオン導入1回したくらいで、そこまでは効きません。
悪循環から抜け出す助けになることはありますけど、、そこまでの効果はないし、患者さんの努力の賜物です

 

かたやシワタルミの方、洗顔は相変わらず変わってないし、肌も何も変わってません。

本読まれてないかなと思ったら読んだそうで…。

 

本読まなくても、スキンケアのポイントは全部伝えてますが、実行はされていない。

クレンジングも止めない。

 

肝斑シミ治療ではないですから、刺激を止めないと光レーザー治療で悪化するということは無いですが、慢性刺激、慢性炎症というのは、皮膚を老化させて、しいてはシワタルミを促進するわけです。

 

スキンケアの基本なくして他力本願でレーザーだけあてても、本来の効果はでません。
(ということは、診察でもブログでも本でも書いてあるんですが)

自分で老化を早めているわけですから、悪化があればまずそこの見直しが必要です。

 

そういうことがわからない人にはシミ肝斑治療はしません。
いずれ悪化したときに、治療のせいにされるから。
医原性の悪化はもちろん0ではないですが、見た目が全然違います。

 

他院で治療してて肝斑が悪化したというのは、ほとんどがスキンケアの指導もされずに強いレーザーをやったことが原因です。
スキンケアを教えないクリニックが1番悪いですが、刺激を加えているのは本人という悲しい事実…。

 

ちなみに、学会での指導も肝斑の第一治療は、スキンケアです。摩擦刺激をなくすことです。レーザーではありません。

 

同じ説明をして、同じ本を読んで、結果が真逆…。
結果というより、患者さんの捕らえ方ですが…。

 

栄養の足りなさ具合と思うようにしてますが、重度の欠損の人であればあるほど、他力本願なんですよね~。
特に美容医療は。

早くて気付かれるといいんですけどね。

 

今日は、不整脈がバンバン出てました。人生で一番出たかも。。

原因は寝不足なのかな、なので、今日は早く寝ます。

すみません、またFacebookのコピペですが。昨日の「ガッテン!」の話です。

 

元気に健康に過ごすためにも、コレステロールは実はそこそこ高いほうがいいのです。

お肌の保湿もコレステロールが必要です。

ちなみに、スタチン飲んでいる方は、お肌は乾燥肌です。

(コレステロールを下げるから。)

お肌だけの問題じゃないんですけどね。。。

 

悪い油をなるべく摂らない

良い油をたくさん摂る

肉魚卵大豆、とたくさん、散らして食べる。動物性タンパク質のみはダメ。必ず植物性も足す。

肉卵ばっかりはダメ!魚介類が同じくらいか、もしくは魚介類多め!!

細かい食事指導は、個人の血液検査の結果によります。

皆同じじゃないです。

 

以下、コピペです。

 

昨日の「ガッテン!」、コレステロールの話でしたね。

 

レムナントについて視聴者に知らせてくれたのは、とても良かったですが、昨日言われていた計算式。
動脈硬化学会の指針によるものです。

 

LDLコレステロール+30 = non-HDLコレステロール
って、統計学上の処理されて、30という数字を学会は出してこられているでしょうか…。

 

出されてるならいいんですが、その昔(というかまだ最近まで)、総コレステロール220超えたら、スタチン飲ませるという学会の方針がありまして、そんな国は日本だけで、心筋梗塞対国民アメリカですら、そんな値でスタチン飲ませません。
副作用の多い薬ですから。

 

飲まなきゃいけない方ももちろんいますが、ちゃんと検査しないとね。

 

初診の方でもスタチン飲まされている方チラホラおられますが、検査は全然されてないし、それでなんでいるのかな?必要性はどうやって確かめられたんだろう…という方、結構多いです。

 

そして総コレステロール220のボーダーラインは撤廃されたというのに、いまだにそれで処方する医者もいます(もちろん精査なしです)。

 

レムナントは確かに悪いので、検診結果で、もしかして、と思った方は、詳しく検査してもらったほうがいいですが、検査全然せずにスタチン出される方も増えるんじゃないかなと危惧します。

 

これは、ガッテン!のせいではなく、医者の問題ですが…。

 

もうひとつむちゃくちゃアカンやろーっ!と思ったのが、出演者のコレステロール値を出されていました。
誰か知りませんが、若い状態タレントの方の総コレステロールが140!

 

完全な栄養失調です。
ろくなもの食べてませんね。
カロリー気にしてる瘦せている女性の典型です。

 

WHOが140を早死にするかどうかのボーダーラインにしてます。

栄養失調は長生きできません。
長生きできないということは、それまでの人生も、健康には過ごせないことを意味します。

 

ご本人が気づかないだけで、突然死はあり得ますが、突然死は、ご本人も周りもすっごい困るでしょう。

 

ホントに女性の総コレステロール140以下は、よくあります。
コレステロールは、元気と健康のバロメーターです。
そこそこ高めがいい。

 

ただ、HDLとのバランスも診ないとダメですし、バランスが良さそうでも、さらに精査すると(頚動脈エコーとか)、危ない方もいます。

 

番組でも、別の女性の方が頚動脈エコー引っかかった話をされてましたね。

 

肉卵はとても大事ですが、魚も大豆も同じくらい大事です。

血液検査の結果や体調の現状によって、どのタンパク質を多めに食べてもらうのかは、実はかなり細かく違います。

コレステロール低すぎの方と高め(しかもバランス悪い)の方とで、全然食事指導内容は変わります。

 

ただ、どなたも、肉が魚介類の量を超えたらダメですよ。
EPA,DHAは、魚介類じゃないと摂れませんからね。

 

肉と卵ばっかり食べてる方は、特に精査が必要です。
あと、悪い油を結構摂る方(外食、お惣菜、レトルト、インスタント、コンビニなどなど)も危ないです。
自炊ほぼなしという方は、結構います。

 Facebookに先に書いたので、コピペしておきます。

Facebookでいつも読んでくださっている方から、クロワッサンに次号出るんですね!とご連絡をくださって、私も次号のお知らせを確認しました。

 

そうなんです。次号のシワ特集で出ております。

取材に来てくださいました。

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以下こぴぺです。

 

11月25日発売のクロワッサンに、出ます!
シワ特集ですが、食事でできることということで取材に来てくださいました!

顔出しなんですが…。
ダイエットもできていないというのに…(-ω-;)(写真は、13~1.5倍くらい太って写る)
顔なんか(体も)出したくないんですが、ドーン!と大きく写るわけでもないですし、肉食美肌のためにはやむを得ません…。

私の恥ずかしい写真よりも、普及させていくことのほうが大事ですしね!
(なので、あまり写真は見ないようにお願いいたします!(;^_^A)

クロワッサンに読者の方は、とかく肉魚卵少ないかと…。
ぜひ知って頂きたいです!

facebookに書いた記事のコピペです。

 

以下、コピペです。

 

先日他院で栄養療法されている患者さんが関東から来てくださいました。

 

私のブログはずっと読んでくださっていて、栄養解析を受けて栄養療法をしようと思われ、あるクリニックに電話すると。月8万円くらいはかかる覚悟がいるけど大丈夫か聴かれ、そちらは高額なので、行かなかったそうです。

 

で、別のクリニックを受診して、血液検査をして、他の検査も受けて、サプリも出されて、10ヶ月ほど経ったけど何も変わっていないから、やっぱりうちで一度診てほしいという方でした。

 

先生がほとんどちゃんと診てくれない、毎回言うことが変わる、サプリを毎月もらってるだけ…と言われてました。

 

他院でした検査は全部持ってきて頂いて診るんですが、血液検査の項目がとても少ない。

かかったお金を聞くと、おそらく保険診療と思います。

 

栄養療法は、前にも書きましたがいろんなやり方があって、クリニックによって全然違います。

診察料も保険診療でしてもらっているなら、時間はまず割けないし、時間をかけていない場合は、そこまでつっこんで話はできません。
細かく聴くのは、時間的に無理です。

「薄利多売」が基本の保険診療のやり方です。
一人あたり時間を短くして、ドンドン回していかないと外来が終わらない。

 

患者さんからの一方的な話ですから、ホントは向こうの先生は説明されてて患者さんが理解していないだけで、「言うことが毎回違う」のかもしれません。
ただ、保険診療でゆっくり話を聴いてもらう、聴くというのは、無理難題と言うものでしょう。

 

で、項目の少ない血液検査ですが、保険が通る範囲でする場合と、全項目する場合とではと情報量は全然変わります。
でも、保険でするならそれは仕方ないことです。

 

ただ、他に遅延型食物アレルギーの検査を2種類?されていて(これは自費)、1個はよく見かける検査ですが、もう1個は、検査データを持ってこられなかったので、なにかわからないんですが、なんか頭につけて、食物アレルギーを調べる?という検査だそうで…。

 

スミマセン、私はその検査を知りません…。
頭に器具をはめて、調べる?食物アレルギーを?

 

(?_?;

なんじゃそりゃあ?

 

検査名がわからないので。調べることもできないので、いいのか悪いのかも判断できませんが、それでココナッツオイルが引っかかって、止めるように言われたそうです。
(それまでは摂っていて、何も問題はなかった)

 

よく見る遅延型食物アレルギー検査ですが、うちで取り扱っているのとは別の検査会社のものです。

 

遅延型食物アレルギー検査は、会社によって、再現性がなく(同じ血液でもう一度検査すると違う結果が出る)、以前日本の母親の間で、ネットで誰でもできるからと大流行して、意味がわかってないから、引っかかったもの全部食べさせなくなり(食べるものがなくなる)、子供の栄養失調が大問題になって、小児科学会(小児アレルギーだったか)が、「遅延型食物アレルギーは信頼性が内からやらないように」と違例の警告を出したといういわくつきのものです。

 

ブログでもこのくだりは書きましたが、この日本で大流行した会社のは、アメリカでFDAが監査に入って(再現性が全然なかったから)、営業停止になったという代物。

そういう質の悪い検査が日本で大流行したわけです。
(雑誌で誰かが紹介したのがきっかけ)

 

で、この患者さん、引っかかったものは全部食事制限を言われていて、でも実際はできないから、そこまで徹底してはされてませんでしたが、全項目止めさすか…うーん…

 

うちの検査会社のものは、1番信頼性が高いと言われているもので、アメリカの自閉症学会(だったと思います)が唯一推奨しているところのものです。

 

それでも、この検査は、食物アレルギーを診るものではありません。
腸の状態を診るものではあって、全部食事制限させたら、それこそ食べるものがなくなるし、栄養療法はできません。
一部の食品は止めてもらいますが、グルテン、カゼインはもともと全員に勧めていないから、検査の有無に関係ありません。

 

私からこの検査を勧めることってあまりなく、アメリカに出さないといけないから高いし、ちゃんとローテーションして食べていたら問題ないことが多いです。

 

腸がすごく悪いのに、カゼイン、グルテン止めない方とか、腸の状態がどれくらい悪いのかをしらべる時くらいです。

 

こちらのクリニックは、どうも食物アレルギー検査を積極的に調べて、全部止めさせているようです…。

 

サプリの選び方も、うーん…と私は思うもので、そもそも血液検査のデータの読み方がうーん…。
溝口先生に解説依頼はされていて、レポートはあるんですが、そこは結構無視でした…。

 

レポートの結果とは違うサプリを出すことはありますが、検査したときから患者さんの体調が変わったり、訴えが変わりますから、そこは臨機応変に変えないと診察じゃないですし。
解析レポートは参考であって、そのサプリ全部買うものでもないです。

 

栄養療法始めたばかりって、あれもこれも必要とたくさんの種類を飲ませたくなりますが、予算にも限度がありますから、多種類をちょっとずつ飲ましても、これは全然効きません。
無駄ではないですが…、患者さんの体調は変わらない…。
それで変われば良いんですけどね。
症状の軽い方なら、それもありかもしれません。

 

ただ、ここの先生とは考え方が真逆に近いかも…。

 

患者さんは、どの検査やサプリが必要なのかってわかんないですものね。
特に予算が限られていると、サプリ選びはいつも、どうすっかな~と悩みますが、少数精鋭を選ぶしかありません。
それで経過を診て、変えることもあります。

 

予算がない方は、食事を死ぬほど(笑)頑張る!

しか方法がないんですが、食事の方向を間違えないように。
ここが1番大事です。
そのためにも血液検査が必要です。
食事が間違っていたら、全部データをに出ますから、バレるというか、軌道修正が必要です。

 

患者さんが行かれたこちらは、とても有名なところでした。

それで良くなれば良かったんですが…。

ここまでやってることが違うんだなーと実感というより、驚愕かも。

 

ちなみにサプリ毎月3万近く出しておられてて…。
うちで3万というと、けっこう出してる方です。
3万出したら、大勢の方がそこそこいけます。
良くなったら、減らしていくことも多いです、というか

患者さんが、減らしたいと言われますから、自然と減ります。

症状の程度にもよりますが、最初はドン!とベースを上げてあげたほうが、後がスムーズです。

 

 

 

私の拙著「きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい」を書いていく段階で、どういったサプリがお勧めなのか?市販のサプリと医療用のサプリとの違いなどを、一番最初の原稿にはそういったことも書きましたが、サプリの本ではありませんのでね。それだけでかなりの枚数がかかってしまったので、カットしています。

(一番最初の原稿は、完成品の倍以上、3倍近くはあったかもしれません。カットしていく作業もまた大変で、大幅カットになると、サプリのところはほぼカットしました)

少しだけ本にも書きましたよね。

本に書いたのが、最低条件です。

 

一般の方、患者さんをはじめ素人の方というか、買う側、飲む側の方々が、サプリのことを知らないのは仕方ないと思います。

 

でも、勧める立場の人間が、どんなサプリかわかっていないというのは問題だと思います。

(ほぼ医療関係者だと思いますが、国家資格もなく、クリニックで医師のサポートもないのに、相談にのっていると、それが診断治療行為のレベルになってしまうと、医師法違反ですので、お気を付けください。どのレベルが相談で、どのレベルから違法なのかは、判断が難しいところではあるんでしょうけど、「診断」をした時点でアウトでしょう。)

 

少なくとも、人にサプリを勧めて、それに対しての対価(お金)をもらっているのであれば、それに対しての勧めた責任というものがあると思います。

 

安いサプリが「善」、高いサプリが「悪」とされる意味がわからない。

 

マクドナルドが「善」ですか?

無農薬や天然ものの食材で、化学調味料・冷凍ものなど合成のものは使っていません、すべて手作りですというレストランは、どうしても高くなるのは当たり前です。

それが高いからと「悪」ですか?

 

安いものすべてが安物ではないですが、同じようなもので安いものは、安物が多く、安いのにも理由があるし、高いのにも理由があることくらいはわかりますよね?

 

医薬品もそうです。

 

厚労省がジェネリック医薬品をとても勧めています。そのほうが薬代が安くなって、医療費削減ができるからです。

気持ちはわかりますが、多くの医師がジェネリックを使うことにあまり積極的ではありません。

同じ成分の薬と言っても、やっぱり中身が違うんです。

 

全部のジェネリックがダメではなく、もともとの本家とあまり変わらないからジェネリックでいいやというものもあれば、全然違うからやっぱり本家でないと、というのまでピンキリです。

ジェネリックの中でも、さらにピンキリに分かれます。

 

医薬品もサプリもそうですが、これは「科学」ですから、原材料だけでなく、吸収も考えないといけないし、いろんな成分が混ざる場合、成分同士がケンカしないように(でないとお互い相殺されて、全部成分がダメになってしまいます)工夫もいろいろされていたり、特許がしこたま入っていたりします。もちろん、管理も。

 

全く同じ成分でも吸収が違うのか、患者さんへの効果(切れ味といいますか)が違います。

また、入っている添加物が圧倒的に違うこともあり、本家ではあまり見ないような副作用がジェネリックでは出たり、なんかスッキリしない嫌な感じが(効果もそれほどだったり)したりします。

こればっかりは、たくさんの患者さんに処方して、経過を診ている医師でないと、わかりづらいと思います。

 

本家のジェネリックでない薬であっても、成分が少し違っただけで、効果や副作用が変わるので、医師によって、自分の好きな薬、使いやすい薬、経験によっても違ってきます。

 

これは薬の話ではありますが、前にもブログで、市販と医療用のサプリの違いは何度か書いているので、ブログ内をどうぞ検索されてください。

 

で、サプリというのは、日本の法律では、薬と同じ作り方はしなくてもいいんです。

だって、医薬品じゃないから。

あくまで「健康食品」のくくりであって、「効果」を出すものではなく、「健康の補助」ですから、医薬品みたいに厳密に作ることをメーカーには義務づけられていません。

してもいいけど、コストがかかるだけで、義務じゃないのにやるメーカーはまずありません。

だって、自分たちの儲けが減ります。儲けるためにやっているのに。

 

これも何度もブログで書いていますが、まずサプリに書いてある成分表です。

その成分の量です。

そこに書いてある量をそのまま信じているとしたら、あまりにおめでたいというか。。。

 

一般の方が知らないのは仕方ありませんが、医療関係者で、そんなことも知らずに患者さんに勧めているとしたら、話になりません。

わかった上で、仕方ないから(安いから)、飲ませている、というのはまた別ですが、それだったら、栄養素によったら、ほんとにそのお金で食費に回させるかしたほうが私はいいと思います。

 

皆が皆高いサプリを買えるわけではありませんから、安いのを使ってあげている、患者さんのためにやっている、とまで言うのであれば、そのサプリを調べてみたらどうですか?

食品分析センターに出したら、調べてくれますよ。

完成品の成分量も添加物も、組成も。

(さらに、吸収するのかの問題は別にある)

 

これは有名な話ですが、その昔溝口先生が、日本で最初の栄養療法クリニックを始めようと思われた時に、どこのサプリを使おうか非常に困ったそうです。

日本初ですから、どこもそんな専用サプリ自体が売っていません。

 

困った先生は、とにかく使えるものがなにかないかと、市販で売っているもの(当時医療用?と売られていたものも含めて)を全て自腹で成分を分析センターに出して調べられたそうです。

 

どれひとつ、治療として使えるものがなかったそうです。

 

ひどかったのは、アメリカのやつで医師も処方するという触れ込みのサプリのメーカーのヘム鉄が、「ヘム鉄検出できず」という結果で。。。これはその後厚労省から指導が入ったそうですが。。。

 

で、その中でもまだマシかなと思うものも勧めておられたそうですが、病態改善にはほど遠く、それで今のサプリメントを作っているところにお願いして、専用のものを作ってもらったそうです。

 

当時よりも時代も変わってサプリメント全盛期になっているわけですから、当時よりはもっといいものが見つかるのかもしれません。見つからないかもしれません。

 

ただ、どちらにしろ、安物を勧めるなら、しかもその安物が、入っている成分の量が全然違う!しかも安いからこっちのほうが良心的だ!いいんだ!とわけのわからないことを言うのであれば、先に中身を調べてください。

 

以前のブログには、昔消費者庁がサプリの抜き打ち検査して、サプリメントメーカーのひどい実態を暴いて、行政指導がされた話も書いています。

 

本当に入っている含有量もわからないのに、「治療」として使えるわけがありません。

わかった上で使うのは、お金の問題があるので、それは仕方ないと思います。

元の含有量がわかっていたら、増量も可能でしょうが、添加物の成分も量もわかっていないと、有効成分だけで増量はできません。

 

安いものを患者さんに勧めるのであれば、そこまでされたらどうでしょう?

 

安物のビタミンB群は、ほぼ全部「プレミックス」が使用されています。

(「プレミックス」もブログのどっかで書いています)

 

一般の方がわからないのは仕方ありませんが、サプリを勧めてお金をもらう側は、そんなサプリの基本はしっておくべきです。

 

なんでもネットで無料で情報がもらえると思っていたら大間違いです。

本当に有益な情報というのは、本もそうですが、有料のセミナーもそうです。お金を出して買うものです。

そういうことも知らないなら、お金を出して学ぶべきです。売る側の立場なのであれば。

それが「患者さんのため」なのではないでしょうか。

 

まあ、医者じゃない人に、そういう話をしてもわからないでしょうし、血液検査にしても、一体なにが一番大事なのか?なんて、実際医者でないと、なかなかわかりません。

勉強で多くの生化学のことを知っても、実際の目の前の患者さんの病態と突き合わせた血液検査のデータと、それに合わせて診断治療した結果をずっと診っていってはじめて答えが出ます。

 

机上の空論ではないので、データの改善・体調の改善がうまくいかないことも多々あります。人間の体ですから。

うまくいかない時に、他にまだなにか隠れているのか、気づいていないことはないか、見逃したり勘違いしていることはないか、(消化吸収がうまくいっていないことは一番に考えないといけませんが)などなど考えていく過程が、次の患者さんの治療に役立っていきます。

患者さんで勉強させてもらっているわけです。

 

知り合いの研究者の方々、医薬品や医療機器の開発営業の方々含め、全員の方に聞かれるのは、患者さんの経過です。

どうですか?ということです。

理論上どんなに優れている商品であっても、実際の人間が使ってどうかは全く別の話で、また、それど同時に、使用している医師の「効いているはず」という思いこみや患者さんの「信頼している先生が出してくれた薬だから」という思いこみ(これをプラセボ効果と言います)を考慮して差し引いて考えないと、本当の効果はわかりません。

そのためにまたデータが必要なわけですが。

 

血液検査というのは、何度も書いていますが、データをそのまま信じるものではないので、データの深読み、読み取りをしていかないと、マスクされているものもわからず正しく評価はできません。

 

フェリチンがガンガン上がっているから、あなたの体はすぐに元気になりますよ、と信頼している医師から言われたら、患者さんもプラセボ効果でしばらくは効くこともあるでしょう。

(プラセボは一定の割合で一定の期間、なにかしらの「効果」が出ることは照明されています)

プラセボだけで泥沼から抜け出せればいいんですが、世の中そんなに甘くない。

一定期間過ぎれば、現実が待っているだけです。

 

データの深読みも知らない医者になにを言っても無駄なので、そんな輩は放っておいたらいいですが、本当に患者さんのために、と思っておられるなら、データの読み取りをちゃんとお金を出して勉強すべきです。

 

自分が信じてきた治療が、もし大間違いだったら、カルチャーショックどころではすみません。

患者さんのためにという思い入れが強いドクターほど、おそらくそのショックは大きいと思います。

大間違いまではいかなくても、自分では知らないデメリットがあったら?

そのデメリットを知った上で、まだ同じ治療を続ける自信はありますか?

治療方針が変わるかもしれません。その治療適応の患者さんがガラッと変わるかもしれません。

(私は、オーソモレキュラー療法を知って、本当に頭を殴られたようなショックを受けました。

皮膚科と美容医療メインですが、方針はかなり変わりました。扱う薬も全く変わりました。ステロイドは、クリニックにほとんどありません。どうしても出す場合は、院外処方になります。

美容医療は、レーザーよりも食事でしょう~と思うことがほとんどです。

美容の患者さんが望んでいるわけではないですが(笑)。。)

 

患者さんは、情報が氾濫する中から自分でとりあえず選ばないといけないわけですが、何をやるにしても選ぶにしてもメリット・デメリットの両面があるので、自分にとって、どちらが今大事なのかを見極めるしかないです。

治療のメリットデメリット両方を説明してくれる医師にまずはかかってください。

反対の意見がある場合は、それも必ず聞くこと。

メリットデメリット両方聞かないと、治療は選べないと思います。

わかりやすいメリットにだけ、飛びつかないでほしいです。デメリットのない治療はありませんよ。

 

ちなみに医療用のサプリは、メーカーによってもクリニックによっても値段はバラバラです。

自費治療ですから、いくらで売っても自由なわけです。

 

ちなみにうちでは、ヘム鉄1粒 70円(税込み)、ビタミンBコンプレックス 1粒 70円(税込み)です。

両方で1日140円です。

状態の悪い方には確かに1日1粒ずつでは全然足りません。

でも、食事を患者さんが頑張るだけで、たった1日140円でも1か月で元気になった方はたくさんおられます。

病態の程度によるところが全員安くて済むとは言えないわけですが。。

1日140円なんて、今買っているペットボトルやお菓子のことを思えば、安いものかと思います。

同じサプリでも高額で売っているところもあるし、でもどこででも、強制で買わせたわけではなく、高かったら買うのを止めて、他のクリニックに行けばいいわけです。

いつも患者さんに言いますが、サプリの値段(月々に払う金額)を決めるのは患者さんです。

最低の目安は言いますが、出せないものを出せないわけで(それで良くならないと言われたら困りますが)、出せる範囲でとりあえず頑張るしかないわけです。

そこに、安いサプリが足しになればいいと思いますが、安いのも積もり積もればいい値段になりますから、その分、1粒でも多くいいサプリを飲むか食費に回すほうがはるかに体にいいと思います。

一部のサプリはバラ売りしているので、ヘム鉄 37粒、という買い方をされている方もおられます。

予算内で、めいっぱい飲むわけです。

 

 

先日お話していた、うちにオーソモレキュラー療法(いや、ほんとはシミ治療だったか?)に来られて、2日後に受精卵を子宮に戻す予定という方。
食事も必死に頑張られて、最初サプリはちょっとだけ。

 

赤ちゃんよりもシミのほうが気になると言っておられましたが、後からわかりましたが、これは、期待しないようにわざと言っておられたんだ、自分にまるで言い聞かせるようにというか、投げやりになっておられたのかもしれません。

 

せっかくそこまでして準備するんだから、食事やサプリは赤ちゃんのためだけではなく、お肌にもシミにもいいことだからと、説得しました。

(わかっておられたのかもしれません。なにかきっかけが欲しかったのかも)
栄養状態が悪すぎるから(甲状腺も見事に引っかかって、そりゃあ今まで妊娠は難しかったでしょう)、受精卵戻せないかもな、今回は、うまく育たないかもなと実は私は諦めていたのですが

(だってうち受診して、2日後に受精卵戻すって…)、

患者さんもダメだとは思っておられたようで、今までの婦人科から言われたことや経過や確率からも。。かなり厳しいことを言われていたようでした。

(あとから知りましたが。。)

 

それが、患者さんの頑張りもあり、見事に着床し、妊娠しました!胎嚢も確認された!とお電話頂いた方です。

 

「先生のおかげです~!!」と大変喜んでいただいたのですが。。

 

甲状腺が引っかかっているので、着床して赤ちゃん育ってると聞いて、私のほうが気が気でなく、「早く受診してー」と受診してもらって薬をいって、これは絶対に切らしたらダメですよ、採血の確認も要りますからと説明して、サプリも少し増やされて帰っていかれました。

 

しばらくして、あれ?○○さん、そろそろ受診じゃなかったっけ?薬きれるんじゃないのかな?
と忙しさにバタバタしている間に日にちが過ぎ…。

 

大部経ってから、「サプリ欲しいんですけど~」と呑気な電話があり、日にち見るととっくに薬なくなってます。

またしても大慌てで、サプリの問題じゃないから~!と、早めに来てもらった方です。

 

せっかく妊娠したのに、ホントに流産しますからね。

 

妊娠すると、赤ちゃんが恐ろしいくらい栄養持っていきますから、母体はかなり栄養摂っても、どんどん栄養失調が進みます。

「妊娠」の母体へ与える影響というのは、はたから見てても、すごいストレス(これは刺激という意味です)であり、本当に女性は大変です。

栄養素もカロリーも足りなくなり、ますます母体は甲状腺機能低下が進んでいきます。。。

 

もともと甲状腺機能低下がある方が妊娠すると、流産早産のリスクがとても高く、ほんとにいつもひやひやします。

 

受診されて、もう一度いかにこの薬が大事なのかをもう一度説明して、食事もあんなに頑張っていたのが、すっかり前に戻っちゃって

(産科で、赤ちゃんが順調で、普通よりも大きいと言われて安心しちゃったそうです。

食事を180度変えておられたので、サプリも少なかったし、あまりの極端な食事の変化と妊娠とが合わさって、体のエネルギー代謝がうまくいかないこともあります。

極端な変化というのは、体は嫌いますからね。)

もう一度食事指導もして、血液検査もして、薬も出して、サプリもまた少し増やされて帰っていかれました。

 

薬が切れたとは言っても1か月も経っていないし、なんとかなってくれていないかなと祈りましたが、結果は悪くなっていて(妊娠が進んでいるので)、また真っ青!

またすぐに来てもらって、薬を増量しました。

 

薬が効いてくるまでも心配だし、飲んでいても悪化することはあるでしょうし。。。

 

で、受診されて、とうとう妊娠16週、妊娠中期に入って、産科からは順調であるととお聞きしました。

 

。。。よかった。。。

一安心といきたいところですが、早産する可能性もなきにしもあらずなので、やはり薬は切らさずに、食事もサプリも頑張っていただいて、本当に安定したかなというまで安心はできませんが、でもとりあえず順調でよかった。

赤ちゃんの成長が順調で、予定より早いけど、もう生まれてもNICU行きじゃないところまできたら、ちょっと一安心でしょうか。

(それでも、ギリギリまでお母さんのおなかの中にいて、たくさん栄養もらったほうが絶対いいです。)

 

子供がほしい女性がいつでも何人でも産める体を若い時からつくっておいてほしいと願います。

 

**妊娠前、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期、出産授乳期と、体調や検査結果にもよりますが、お勧めの栄養素はちょっとずつ変わりますから、ずっと同じではないですよ。

少量飲んでいる場合は、変えようがないので(それでも多少変わることがありますが)、ずっと同じ結果になることもたまにあります。

 

 

フェイスブックに帰りにあげた投稿のコピペです。

うれしいので、こちらにも載せておきます。

 

以下、コピペです。

 

 

先ほど嬉しいお知らせが!

オーソモレキュラー療法されていた患者さんが無事出産されましたもの母子共に健康で何も問題ないそうです!

赤ちゃんの写真も送ってくださって、赤ちゃんの髪の毛ものすごいフサフサ~ッ!
(栄養状態悪いと赤ちゃんの髪の毛にまわす余裕はないので、フサフサにはならない)

立派な赤ちゃんでしたッ!
(栄養状態悪いと、赤ちゃんの顔色は悪くて、赤ちゃんならぬ、「青ちゃん」になってしまうと言う笑えない、本当の話があります。お子さんは、立派な赤ちゃんでしたか?)

母乳がバンバン出てて、赤ちゃんすごい食欲?だそうです。

良かったです~。

サプリ買うと言っても予算のこともあるし、食事もとても頑張っておられました。
でも、それでもどんどん栄養が減っていくのが妊娠の恐いところです…。
赤ちゃんも必死ですからね。

どんどん栄養減っているとは言え、オーソモレキュラー療法頑張っておられるわけですから、シテナイお母さんと比べたら雲泥の差です。
血液検査も、ニセモノの値ではなく、本当だろう値でこれなら、上見てもキリがないので、こんだけ飲んでいてもありこんなに減るんだ…といつも思います。

結構ぎりぎりまでお仕事されてました。
妊娠初期は、仕事が忙しすぎて、少し食事がちゃんとできてなくて、今が1番大事!と仕事セーブするようにお願いしたのもつかの間、ご家族の協力の下、仕事も食事も妊娠出産と無事やってのけられました!

本当にご苦労様でした。

と言っても、お母さんは休んでる暇ないですよね。
引き続き、頑張ってくださいませ!

でも、栄養足りてるとね、皆さん子育て楽~!と、言われます。
特にない1人目と2人目の間にオーソモレキュラー療法された方は違いが歴然だそうです。

1人目の方も、話に聞いていたよりも全然楽!と言われますか
お母さんが楽ちんが1番!

自分に余裕ないと、自分の子供たちとは言え、世話なんてできませんからね~。

子育て大変!というお母さんは、オーソモレキュラー療法知っていただきたいです。
子供も聞き分けが良くなるし、頭も良くなるし、運動もできる。
良いことだらけですよ~。(^o^)

すごくお肌の状態が悪い患者さんがおられまして。。。

擦り倒すわ、引っ張るわ、押しまくるわ、で直すのが大変だった方ですが、やいやい言い続けて、なんとかそこは大丈夫になりました。

今は、1年に1回か2回くらい、シワタルミにレーザーをあてに来られます。

 

肝斑・シミの治療はもう全然されてはいませんが、初診時のことを思えば、肌の明るさと全体の皮膚はかなり良くなって、顔全体にうっすらとクスミのような、全体肝斑なのか、色素沈着も入り混じってはおりますが、まあお化粧で隠せる十分な範囲だし、年月が経っているわりにいいほうだと思います。

 

ちょっと前にしわたるみの治療をしに来られた時に、また肝斑の治療を始めたいと言われました。

 

この方、アルコール入りの日焼け止めをずっと塗っていて、ちっとも止めません。

今年もまだそれを塗っていて、カルテを見ると、もう3年連続、止めるように言っているけど止めない。

何度言っても他のを使いません。

 

。。。どして?

 

毎回そうなんですが、それでなくても効くからと言っても、「これじゃないといけない!」と思いこんでいるようで、毎年言われて続けても止めない。

 

もちろん、栄養状態も良くない。

年齢の割にゴルゴラインがひどく目立ちます。

 

栄養状態のいい皮膚であれば、少々の化粧品を塗ったところで、本当はあまり問題にはならないはずと思っています(国産の場合。特殊なものを除く。怪しいサロンやネット販売のみの無法地帯か?!みたいな化粧品は除く)。

 

ところが、栄養状態が悪いと、ちょっとしたアルコールや添加物、界面活性剤などの影響がもろに受けて、なんとなく赤い状態が次第に、なんとなく黒い、くすんでいる、という状態になっていきます。

活性酸素増えまくりです。

 

肝斑治療の最終目標は、肝斑のコントロールであり、肝斑が目立たない状態を長く保つことだと私は思っています。

今の医療で、「完治」は無理ですが(一生出なくさせる方法は見つかっていません。再発はある得る)、コントロールはいくらでも可能なはずです。

実際、そういう患者さんは大勢おられます。

 

ただ、コントロールが効くまでの間は、徹底して刺激になるようなものは排除してあげないと、いつまでたっても落ち着きません。

「慢性炎症」という微量~な刺激を可能な限りなくすことだと私は思います。

 

まして、お金をかけて肝斑治療をしていくのに、本人がアルコールたっぷりの化粧品を塗っていて、やる気があるのか?!ということです。

焼石に水どころか、下手したら、焼石に油をそそぐような結果になることもあります。

それは絶対にさせませんから、いつまでたっても、肝斑治療(お金を払う)は始まりません。。。

 

肌の触り方は長年の努力で、優しく触れるようになったと思うのにね、もったいないですね。

 

肝斑治療で、お金がかかる方は、なにかしらの刺激がまだあることが圧倒的に多いです。

スキンケアを徹底するだけで、かなり良くなります、本来は。

そこに栄養のある食事とサプリの手助けがあれば、かなり早く良くなります。ついでにしわもたるみも良くなります。

人によったら、時間はかかりますけどね。

 

なかなか気づけない場合は、オーソモレキュラー療法を先にすると、どんどんできるようになるんですけど、そういう方は、オーソモレキュラー療法しないので、また繰り返されるんでしょうかね。。。

もったいないですね。

もっと綺麗になれるのに。

 

昨日の鉄剤の話を続きを今朝のFacebookに少し書いたので、それをコピペしておきます。

 

ついでに、「栄養療法」と一口に言っても、やっている内容はクリニックによっても医者によっても全然違います。

正解は確かにないのですが、

データの深読みをしない限り、お話にならないのと、

(もちろんデータの深読みすらしない医者に診てもらっても意味がないです。問題だらけでも、放置されたりします。せっかく検査したのに。。。)

フェリチン上げることしか頭にない医者に診てもらっても意味がないです。

一体、何がしたいんだか。サプリを売りたいだけだったりして。

 

そして、グルテンとカゼインの害について知った上で、治療を考えていかないと(どこまで制限させるのかは別問題です)、やられた腸を治すのに、莫大な時間とお金がかかることがあります。

(オーソモレキュラ――療法では、牛乳やチーズ、ヨーグルトも積極的には勧めていません。場合により、徹底して抜いてもらうことがあります。)

 

油では、魚は絶対に摂らないといけません。肉の量が魚を超えたらいけません。

リノール酸の問題もあります。

リノール酸を積極的に摂ることは勧めていません。

EPA/AA比にすごく捕らわれる必要はないのかもしれませんが、あまりにひどいのはどうかと思うし、HDLコレステロールとLDLとのバランスは診ておかないと、ほんとにLDL酸化してしまいます。

 

特に、ガンや慢性炎症疾患の患者さんは、リノール酸にはかなり気を付けられたほうがいいです。炎症反応の助長は可能な限り避けたいものです。

植物油脂(大豆油など)は摂らないように。

そして、これ以上なるべく活性酸素を増やさないような食事はサプリに気を付けていただきたいです。

フェリチン上げることばかりに気を取られていると、万が一、おかしなサプリのせいで酸化ストレスが上がってしまっては目も当てられません。

自然と違うことをするのであれば、それなりの安全性が確認されているものでないと、危ないです。

ちなみに、そういう消耗性疾患の患者さんに一番大事なことは、炎症反応の抑制(抗酸化対策)とATPの産生を潤滑にしてあげること、異化亢進を起こさせないことです。

フェリチンが最終目標でも最初の目標でもないです。

フェリチンが上がるのは(マスクされていない値が)、あくまで結果論です。

この上の3つが達成できているのなら、フェリチンは上がらなくてもいいです。他に使われて上がっていないだけですから。

 

糖質制限というか、血糖値の安定化を目指していますが、どこまでの糖質制限をするのかは、かなりの個人差があり、これは検査しないとわかりません。

「糖質制限」にこだわるあまり、人工甘味料の摂りすぎで腸内環境の悪化、チーズをがんがん食べてて魚全然食べていない、質の悪い外食の油ものもガンガン食ってる。。。

 

「木を見て森を見ず」

そこだけピンポイントで見てもダメなんです。

 

本当に体調で悩んでおられる方は、ネットの情報に振り回されるのではなく、やはりちゃんと栄養解析をして、今の状態を把握されることが先決だと思います。

 

病態が重ければ重いほど、食事指導、必要なサプリの量や種類は千差万別で、個人でネットで勉強(勉強ではなく、洗脳では?)したからって、できるものではありません。自己流の限界はすぐにやってきます。

自分だけで頑張れる余力は残っていないんです。。回復を待っている時間がなかなかないと思います。

そここそ医療の力を借りて、引き上げてきたほうが絶対に楽だと思います。

効率も考えないと。

 

お金もかけずに仕入れた情報だけで結構良くなる方というのは、程度の軽い方です。

 

病状によったら、お時間のない方こそ、自己流で、なんちゃって栄養療法をしている場合ではありません。

ちゃんとしたクリニックを受診されてください。

ご本人がしんどくて遠方でいけないというのであれば、ご家族の方が血液検査のデータを持ってとりあえず相談に行かれてください。

情報はある程度お金を出して買わないと、おかしな情報に振り回され、時間の無駄です。

基本を押さえた上で、応用されるのはいいと思いますが、根本から間違っていると、軌道修正をしている時間がなくなります。

病状の悪化は、栄養欠損がひどいと一気にしかも突然来ますから、そういう意味では一刻も早くベースを上げておいてほしいと思います。

 

最初お金がよけいにかかるように思われるかもしれませんが、結果、トータルで見たらお金はかからないんじゃないでしょうか。

ポイントを押さえた効率化です。

 

わらをもつかむ、ではなく、ちゃんとしたロープをつかんでいただきたいです。

 

以下、Facebookのコピペです。

 

 

さて、昨日の鉄剤の続きですが、昨日書きませんでしたが、非ヘム鉄でものすごく吸収が良いのがあったとすると、鉄のくっつく場所DMT-1が鉄で占拠され、他のミネラルが入らなくなります。
競合して、他のミネラルの吸収阻害を起こすので。反って体を悪くします。
何でもバンバン入れればいいと言うものではありません。

そう言ったことがわかっているメーカーが作らないとも本当に飲まないほうがマシです。
そのお金でレバーと肉食べてるほうがよほど体のためです。

市販のヘム鉄を飲んでいる方がたまに来られますが、GMP工場で創られたものでなければ、書いてある成分表示は違ってます。
書いてある量の半分以下、ひどい場合はヘム鉄すら入ってないというひどい商品もあります。

摘発されない限り、誰もお金出して調べませんからね。

今あなたが飲んでいる市販のサプリは、値段の割と比べて、なにか良いことがありましたか?

安物でも何種類も飲んで、平気です一万二万と使っている方もざらにいます。

クリニック用よりも遙かに高いサプリを何個も飲んでいる方もおられました。
(もちろん何も効いてません)

市販のサプリはが「健康補助」としての商品ですから、完成品に入っている量を調べる義務も法律でないし、効かす必要もありません。
儲けるためにやっているところがほとんどなので、GMP工場で造ったらコストパフォーマンスかかってしょうがないので儲けが減ります。
なので、そんなことはしません。

そんなレベルのサプリで、なにか他に良いことがあればいいんですが(プラセボじゃなくて)…。
品質を確認した上で、「健康補助」として使うのであればありだと思いますが、そのお金をいったん食費に回しては?
市販のわけのわからないサプリよりも、まずは肉魚卵をちゃんと食べましょう。