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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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今日の「ホンマでっか?!TV」ご覧になりました?

 

髪の毛のこと、されてましたね~。途中、ちょっと聴けなかったところもありますが。

 

さて、どちらの先生か存じ上げませんが、どこかのDNA鑑定を専門にされている先生が出演されていて、「髪の毛にいい食材は、お肉だ」「お肉を食べていないほうが薄毛だ」とおっしゃってました。

 

テレビでいいこと、流してるよ~と思っていたら、

「お肉はなんでもいいのではなくて、赤いお肉よりも、鶏肉」とおっしゃってました。。。

 

 

。。。なんでやねん。。

一体、どういった根拠で言われているのかはわかりませんが。。。

 

タンパク質が鶏肉がいいとか。

 

それって、プロテインスコアで鶏肉のタンパク質の栄養価の摂取効率がいいから、そう言ってる?

 

タンパク質だけ、見たら、確かに鶏肉はいいんですが、ビタミンAも多いんですが、肝心の鉄も亜鉛もビタミンB群や他のミネラルやビタミンが、豚肉・牛肉に比べて圧倒的に低い。

 

タンパク質だけで髪の毛作れませんから。。。

 

もちろん、魚介類も必須です。

亜鉛は、今が旬の牡蛎が一番多いですしね。

(亜鉛だけ摂ってもダメですよ)

 

いろいろな食材で、いろいろ得意な栄養素がありますから、いろいろなタンパク質を食べる必要があるわけです。

大豆などの豆類の植物性タンパク質も摂ればいいんですが、タンパク質としての栄養価が低い。吸収率も悪い。

植物性のものは、必ず動物性のものを足すのが原則です。

 

植物性タンパク質では、アミノ酸の吸収が悪いようなことをおっしゃっていて、せっかく良いことおっしゃているのに、片手落ちですね。

 

 

その先生が、お肉食べながら、育毛剤を使うと、毛がどんどん生える、みたいなことおっしゃったら、横に座っていた、頭髪のとても乏しい男性のkメンテ―ターの方が、「お肉もたくさん食べてるし、育毛剤も塗ってる。。。なのに。。」とおっしゃってました。

 

 

男性と女性で、頭髪(頭髪だけではないですが、まずは頭髪)が薄くなる原因は、微妙に違います。

 

池田先生がおっしゃってましたが、

「さんまさんと僕と、毛穴の数は同じ」と。

(この辺、料理してて、よく聞こえませんでした。)

 

男性の薄毛、というか、いわゆる「ハゲ」という状態、実は、これ、無毛になっているわけではなく、限りなく、うぶ毛のように極細になっているんです。

マイクロスコープで、50倍で診ると、よくわかります。(これは女性も)

 

完全に無毛に見えているところも、実は、毛根が冬眠しているだけで、死んでるわけではないそうです、と以前、学会で、AGAの講義セミナーで、AGA研究の第一人者と言っていいくらいの先生がおっしゃってました。

 

だから、男性のいわゆる「ハゲ」の場合、なんらかの刺激で、冬眠から覚めて復活してくることもあるそうです。

(だからといって、器械でぐりぐりするとか、ブラシでたたくとか、絶対に止めてくださいね。炎症を起こしたら、冬眠している毛根、死んじゃいます。。。)

 

まあ、完全に死んでいるところもあるとは思いますが。。。

 

男性のAGAの場合、まず男性ホルモンの影響を一番に考えないといけません。

かといって、日常生活、男性ホルモンを抑えて支障が出たら困りますよね。

その辺は、どこまでの薬を使っていくかです。

 

番組で、「お肉も食べてるのに、、」とおっしゃっていた方は、男性ホルモン、多そうでしたね。

 

お笑いの小杉さんもそうですが、真剣に悩んでおられるなら、薄毛育毛を取り扱っているクリニック(自費)で相談・診断・治療・ホームケア(ヘアケア含む)をきっちりやれば、結構いきますけどね。

 

もちろん、難治性の方もおられるし、程度があまりにひどいと、お金も時間もかかりますから、そこまで出せないとなると、なかなか大変ですけど。。

 

うちでは、あらかじめ大変な時は、大変と処置前の診察カウンセ時に必ず言います。

育毛メソセラピーって、一番侵襲性の高い治療(育毛に有効な薬剤を注射で毛根そばに注入する)であり、麻酔しても痛いのは痛いですから、回数もある程度必要なので、患者さんにも覚悟してもらうために、それはお伝えしています。

(AGAというより、全頭脱毛の時など)

 

 

普通のAGAは、普通の治療で(見合ったお金と時間は必要)、それなりに良くなります、というか、うちではそうです。

 

そういう外からの治療も必要ですが、ちゃんと髪の毛が作れるように、たくさん栄養を取ってもらう、というのは、全員の方におススメしています。

もちろん、ヘアケア(頭皮のスキンケア含めて)も。

 

 

なので肉だけ食べていればいい、というわけでは全然ありません。

 

もちろん、魚を全然食べずに、肉ばっかり食べている、というのもいけません。

 

#毛染めでかぶれる
#毛染めで刺激
#銀染色白髪染め 
#光触媒白髪染め 
#今の季節に日傘 
#ビタミンD欠乏 
#うつ症状悪化 
 
先日、白髪染めの銀染色のやつ、生え際に使っているもの、いつもと違うのを使ったら、皮膚がカーッと熱くなった件、覚えてらっしゃいます?
ブログじゃなくて、フェイスブックのほうに書いたんですですが、いつもと違うメーカーのを使ったら、しばらくしてから、急に頭皮がカーッ!と熱くなったんです。
かぶれも赤みも出ませんでしたが、この刺激感は、もう止めとけという体からの合図です。
 
おでこの一部付着したところ、すぐに拭いたのに、翌日、ひりひりしました。
普段使っているもので、こんなことになったのは、ヘナ染色以来ですね。
(ヘナで染色してかぶれた話もFacebookに書いてます)
 
 
次の日は、いつも使っている育毛剤は、アルコールが多いので念のため止めておきました。
(育毛剤というのは、ほとんどの商品、医薬品でもアルコールは多いです)
 
 
で、今朝、いつものメーカーの銀染色のを生え際の白髪のところに塗って、スーパーにさっき出かけてきました。
気温は低いのかもしれませんが、今日は良く晴れて気持ちいい。
 
お日様思いっきり、頭、というか髪の毛の塗ったところに浴びせます。
光触媒なので、紫外線に当たるほど、よく染まります。
 
お日様が温かくて、近赤外線の恵みですね~。冬にはありがたいです。
 
 
自転車で帰っている途中、小さい子を連れたママさんに遭遇。
 
思いっきり、黒い日傘。。。。いや、雨傘というくらい大きい。
 
頬骨はコケて、コート着てても痩せすぎなのがわかります。。
 
 
いや~、この真冬でも、確かにUVAは、いっぱい出てますけどね。
UVBは、夏よりも冬のほうが少ないし、全体に日照時間も減ってるし、なにより寒すぎると外にも出ないし、今日みたいにお天気良い日のまっ昼間、お日様ちゃんと当たりましょうよ。
 
UVBが、皮膚でビタミンDを作ってくれます。
 
アレルギーやガンの治療や予防に効くほど作れるわけではないですが、毎日の積み重ねで、冬には血中のビタミンD濃度下がるわけですから、冬のお天気良い日、頭の頭皮くらいお日様あたんないと。
 
顔は私も日焼け止め塗ってます。
 
美容に対しては、それで十分です。
 
 
紫外線恐怖症の人、強迫神経障害というんでしょうか。
時々来られます。
ほぼ全員痩せすぎです。
頬骨は全員こけています。
 
精神疾患もなにかしら、精神科に行けば病名が勝手につけられてしまうことも。。
(ただの栄養欠損のせいなんですが)
 
紫外線を避けすぎるあまり、ビタミンDが全然作れなくて、血中濃度、えげつなく低いです。
かといって、それを補うほどの食事で、魚も肉も食べているわけではない。
 
ビタミンDが低いと、うつ病など精神疾患のリスクはとても高くなります。
やる気のホルモンも幸せ感じるホルモンも、Dがないと活性化しません。
脳にとって大事なホルモンが、Dがないと、うまく働かくなる。
 
実際、Dが低すぎる人というのは、Dだけではないので、他もえげつない栄養欠損です。
 
 
こういう人に、医療用の高品質高濃度のDのサプリを飲ませて血中濃度だけ上げても、紫外線恐怖症は治りません。
 
他の栄養素も全然ないから。
 
胃腸もとても悪いので(自覚はあまりない)、食事を変えていくのにもむちゃくちゃ時間がかかります。
(まず食事が変えられない)
 
患者さん側によほどやる気(というか決意)がないと、続かない。
数か月くらいでは全然無理です。
 
ここまで行ったら大変です。
家族も。。。
 
 
せめて昼間は、明るいところで過ごしましょう。
ちゃんとカーテン開けてね。
窓は寒いので喚起だけして閉めておいたらいいですが。
 
 
雪山に行くわけじゃないんだから、その辺、散歩に行くくらい、この真冬は、頭皮くらいは直射日光を浴びてください。
ビタミンDが足りないと、皮膚の角化がうまくいきませんから、美肌にはならないです。
Dだけじゃあ、もちろんダメなので、肉魚卵たっぷり摂って、いろんな栄養をもらう。
太陽はうまく利用する。良いとこ取りです。

肝斑を早く良くする方法

 

毎度毎度書いていることで恐縮ですが、肝斑を早く良くする方法。

 

私の拙著「きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい」に書いてる通りなんですけどね。

 

①可能な限り、摩擦と刺激を止める!

初診で来られた方の中には、そんなに顔を触るのに擦っていない方も結構おられます。

でも、洗顔のやり方を見ていると、同じところばっかり触ってる。

特に、肝斑のシミのあるところ。

 

他は、全然洗えてません。

 

洗えていないところは、ほんとにあまり触っていないので、肌が白くキレイです。キメも結構残っています。

 

肝斑のところ、結構ファンデで何度も塗る方、結構多いです。

指もですが、スポンジで何度も何度も何度も。

これはかなり擦っているのと同じです。

コンシーラーを絶対使うなとは言いませんが、ファンデを何度も重ね塗りするくらいなら、コンシーラーで一度塗りしたほうがよほどいいですが、カバー力のあるものを重ねた分、クレンジングで取らなきゃ!と何度もそこばっかり触ってしまっている方がいるので、結構擦っていることにもなります。

 

触り方は、そんなに悪くなく、優しく触っているのに。。という方で、化粧品が良くないこと、これは多々あります。。

これについては、頻繁に書いてますし、拙著に端的に書いてますから、何が良くて何がダメなのか、それをまず知ること。

 

でないと、選べませんからね。

 

②紫外線カットはしっかりする!実は、肝斑の場合、これかなり重要です。

 

低刺激の化粧品を求めるあまり(実際は低刺激ではないんですが)、SPFやPA値の低いものを選んでいる方もたまにいて、過ごしている環境にもよりますが、SPF値などが低いと、皆さん塗っている量自体がとても少ないので、全然足りてません。

 

結果、紫外線の害、うけまくり、となります。

 

環境やTPOに合わせて、汗をかく場合は、汗に強い物ではないと意味がないです。

下手すると、汗かいた習慣に落ちてるかもよ?!

 

時々おられますが、マスクで日焼け止め代わり。

実際、こういう目的でのマスクは一切勧めていません。

 

 

まず、マスクの素材がガーゼにしろ、紙にしろ、結構お肌、特に肝斑を擦っています。

 

インフルエンザの予防や花粉症、仕事でするというのなら、仕方ないですが、紫外線カット目的で、というのなら、全然お角違いです。

 

いますぐ、不必要なマスクは止めましょう。

 

マスクしたところで、日焼け止めは必ず必要です。

 

③お肌のターンオーバーを良くする

これは、「化粧品」「ピーリング」と思われがちですが、実は、肉魚卵です。食事と栄養です。

 

いろんなタンパク質を摂ることで、お肌の必要な栄養素は全部入っています。

体で勝手になんとかしておいてもらうわけです。

 

ここが結構皆さん、忘れがち、というか、あまり興味がない。。。

 

でもトラネキサム酸は欲しがる。。。

 

 

まあ、まず騙されたと思って、この3つを本にそってやってみてください。

いざ、ほんとにかなり良くなります。

 

 

 

 

 

 

 

#女性セブン #かゆみ対策

本日発売の女性セブンに、かゆみ対策の取材を受けて、載っております!

紙面の関係上、医学的なことをすべて載せるスペースはありませんが、一般の方に知っておいていただきたいことを、ほぼほぼ載せてくださってます。

前に取材してくださった同じライターさんなのですが、今回も、とてもわかりやすく、シンプルに、ポイントも押さえて記事を書いてくださってます!

イラストがあまりに楽しくて、チェックする時、思わず笑ってしまいました。

ぜひ買って下さい!

魚缶レシピも載っていて、私も楽しみにこれから読みます!

Facebookに追加で内容について投稿しています。また、こちらにもコピペしますが、Facebookどうぞご覧ください!!

今日の「ホンマでっか?!TV」、ご覧になりました?

肉食が良い、という話でしたね。

すっごく嬉しかったです!!

 

空前の肉ブームで、肉の消費量が今までのMAXと放送されてましたね。

でも実際は、肉を食べてる人と食べてない人との差がむちゃくちゃ激しいです。

 

本当は、この全然食べていない人が食べなきゃいけないんですけど。。。

 

で、すっごい食べている人は、全然魚を食べていない。

 

 

WHOが、赤身肉と肉の加工食品を制限するように、前に言われて以来、肉が悪者になっているところがありますが、赤身肉と、添加物だらけの加工肉を、一緒にするなよ、というのがまずひとつ。

 

そして、肉しか食べてないことが問題であることが、2つ目。

魚を食べないことが問題なわけです。肉が悪いのではなく。

 

食生活の中での、肉と魚との割合、肉、魚(魚介類)、卵、大豆などの植物性タンパク質の割合を、本当はちゃんと見ないといけません。

 

 

そして、肉を食べても、ちゃんと消化吸収できているのか、というのが、3つ目です。

 

消化吸収できないと、未消化になり、発酵してガスは出るし、悪玉菌は増えるし、と腸内環境が悪化します。

これがとても良くない。

炎症も怒るし、大腸ガンにもなりやすい。

 

そして、食物繊維が全然足りない。  これが、4つ目。

野菜(イモやニンジン、カボチャ、根菜類ではなく、葉物野菜)やキノコ、海藻(ひじきは食べなくていい)が足りない。

 

 

お肉たくさん食べるんだったら、この4つ、全部クリアしないと、肉が悪者になってしまいます。

 

肉が悪いんじゃないのに。

悪いのは、食べ方や食べているもの、消化吸収できない胃腸が悪いわけです。

 

 

「ホンマでっか?!」によく出ておられる、あの筋肉ムキムキの先生、お名前、どなたでしたっけ?

 

肉で、鶏の胸肉が、低カロリーでおススメ!と言われてました。

ボディビルをされている方は、カロリーにこだわられますから、鶏肉となるのかと思いますが、筋肉を維持する以前に、からだの細胞を維持するために(もちろん、筋肉も)、鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミン類は、鶏肉よりも赤い豚肉や牛肉のほうが断然豊富です。

(ビタミンAは、鶏肉のほうが多いです)

 

特に、牛肉や豚肉はコレステロールが豊富です。卵も。

お年寄りや最近の女性、痩せている方(男性でも)で、コレステロールがすっごい低い方、結構います。

 

もうほんとに、栄養欠損です。

コレステロールがないと、脳神経細胞が作れません。

いろんなホルモンもビタミンDも作れません。細胞の膜も作れないとので、すぐにつぶれてしまいます。

 

血液検査によって、卵の制限をかけることがありますが(肝臓で調節できない方がおられるので)、コレステロールやカロリーはちゃんとないと、体の細胞をいい状態には保てません。

 

カロリーをある程度摂っておかないと、せっかく摂ったタンパク質がエネルギー源になってしまって、減りますよ。

鶏肉も食べたらいいですけど、豚肉・牛肉もちゃんと食べましょうね。

 

特に、痩せている女性や筋トレしている男性で、肉と言えば鶏肉しか食べていない人、結構いますから。

筋肉だけついても(女性は、鶏肉だけ食べてもあまりつきません)、体の中は、大事な栄養素全然足りないはずです。

 

 

日本では、お年寄りの筋肉が全然なくて、歩くのが困難、動きにくくなって関節も固まりやすくなって、などなど、いろいろ問題が多いです。

 

厚労省もちょっと前から、お年寄りにもっとたんぱく質を食べるようにやっと言いだしたところです。

 

お肉屋サンの会長さんでしたっけ?出演されておられて、81歳!お若い! お元気!

 

お肉を食べているお年寄りが元気なのは、もちろんそれだけ栄養も入ってきているわけですが、お肉を食べて消化吸収できるくらいに、消化液も作れていて、元気な腸をお持ちということです。

それだけ元気ということは、いろんなホルモンも結構作れていたりします。

なので、元気。

 

 

前にも書きましたが、どっかの大手が、EPAだったかのサプリに、アラキドン酸まで入れていて、ビックリしたことがあります。

なんで、わざわざアラキドン酸、入れるわけ。。?

(過剰になりすぎていて、過剰になると、炎症を起こしやすくなります。)

 

その理由は、

高齢者になると(なってなくても)、肉などを食べないから、アラキドン酸すら足りないから、という理由かなと思いました。

 

アラキドン酸まで飲ませるなら、先に血液検査してほしいところですけどね。

 

肉は食べてなくても、マーガリン、ショートニングてんこ盛りのパンは食べているお年寄りも結構多いので。

 

 

女性にラム肉、とおっしゃっていた先生がおられました。

カルニチンが豊富だから、ダイエットや熱を産生して冷え症にいいと。

 

確かに、カルニチンは、エネルギー代謝に必要ですが、冷え症に一番大事なのは、実は鉄です。

そして、ビタミンB群も亜鉛も。ビタミンAもです。

もちろんたんぱく質も。

 

元気な赤血球をたくさん作ることが冷え症の一番の改善策です。

詳しくは、私の拙著「きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい」をお読みください。

それぞれのお肉に(魚も卵も大豆も)、得意な栄養素がありますから、いろいろなものをローテーションすることが大切です。

 

すぐに同じものばかり食べちゃうでしょ。日本人って。

ほんとに食物アレルギーになりますよ。ちゃんと散らさないと。

 

いきなりたくさんお肉食べても、消化できるかは別の話ですから、無理ない範囲で、お肉は増やしてください。

もちろん魚もそれ以上に食べること。

自分の美容医療をやっている時間がなかなか取れていない私ですが、年末31日に、なんとかボトックス注射だけやりました。

眉間とおでこです。

 

ボトックスというのは、アメリカのアラガン社という製薬会社が販売している、「ボツリヌストキシンA型」という成分の注射で、神経が働かないようにする薬です。

 

ボトックスは、アラガン社の商標登録なので、他社のもの(イギリス製や韓国製、まして中国製)は、「ボトックス」と呼んではいけません。

そう言って、患者さんに注射していたら、詐欺ってやつでしょう。

品質と値段が違いすぎるから。

 

ちなみに、厚労省が美容医療で認めているのは、ボトックスビスタ®という商品名です。

アラガンジャパンが発売している、医薬品です。

 

さて、このボトックス。(正式にはボトックスビスタですが)

 

一番わかりやすいのは、眉間やおでこ、目じりなどの笑いジワをなくす、というと語弊がありますが、シワを作らなくする、と思ってください。

 

眉間の縦ジワを、寄せようと思って眉毛を動かそうとしても眉毛が寄らない。

笑っても、目じりの、注射したところには、笑いジワは出ない。

眉毛を上げても、おでこに、おサルさんのようなシワは出ない。

 

いわゆる表情ジワ、っていうやつです。

 

ボトックスの効果は、だいたい3か月ほどです。

止めていた部位がだいたい完全復活してまた動きだすまでの期間。

個人差もありますし、部位によっても結構差が出るし、他のケアと併用していたら、効果がとっくに切れていても、シワが寄っても目立たなかったり、効果が持続しているように見えることもあります。

まあ、一つの目安はだいたい3か月。

 

元に戻るから、プチ整形とも言われるわけですが。

 

光やレーザーをあてて、自分のコラーゲンを増やして、一見老化を遅くしているような治療と比べると、ボトックスは、なんだ、戻るのか、と一定期間、特殊メイクをしてもらったような感じにとらえがちです。

まあ間違ってはいないんですけれど。。

 

 

表情ジワというのは、顔の筋肉と皮膚がぴたっと密着していて、筋肉が動いて折りたたまれると、皮膚も同じ一枚ですから、一緒の動いて折りたたまれます。

アコーディオンカーテンを想像していただくとわかりやすい。

 

顔の筋肉が動くとき、収縮されてシワができます。

目じりも眉間もおでこも。他もそうです。表情が動いてできるシワ全部そうです。

 

子供でも、顔をクシャっさせたり、目をギュッとつぶると、その瞬間シワができます。

でも、そのシワは、残らない。

 

子供にシワがないのは、皮膚のコラーゲンもまだまだたくさんあるし、コラーゲンの質もいい。

エラスチンという弾性繊維もしっかりしていて、量もあるし、おかるしなやかで柔軟だからです。

 

そして、折り畳んできている年数がまだまだ短いから。

 

何度も何度も折りたたんだら、シワのところは、どんどん溝になり、深くなります。

 

ひどいアトピーとか乾燥肌もひどいと、表面の角質自体も硬く、ひからびた鏡餅みたいな。

動かそうとすると、バキっとヒビが入るイメージです。

若い子でも、お肌の状態がそうだと、この乾燥ジワが出やすくなります。

なので、自分で保湿できない方は、シワのためにも保湿剤が必要なわけですが。

 

20代半ばも過ぎると、人によったら、乾燥ジワも固定しちゃうことがあります。

 

真皮のコラーゲンやエラスチンの状態は、今まで摂ってきた食事の栄養の質と量、紫外線にあたった量が関係してきますし、折りたたまれた回数も関係します。

 

なので、表情豊かな方は、シワが多い。

 

だから、顔筋体操や顔ヨガなんて、やればやるほど、シワが増えます。

折りたたむ回数を増やすからです。

 

 

で、ボトックスですが、

ボトックスをすると、効いている期間、折りたたむのを止めてくれるわけです。

 

折りたたまれればたたまれるほど、シワがひどくなるのを、短い期間であっても止めてくれるので、そういう意味では、シワの深さ=老化、とするなら、老化を一定期間、止めてくれてるわけです。

 

折りたたまれるのなんて、少ないにこしたことないわけです。

 

散々折りたたまれて、シワが深い溝になると、一体どうなるか・・?

 

眉間の縦ジワ、表変えていないのに、深い線が入ったみたいなシワが残っている人いるでしょう。

笑いジワも、笑っていなくても、シワが残っている。

おでこも、おサルさんのようなシワが、眉毛も動かしていないのに、横ジワが深い。

 

こうなると、ボトックス注射で今後これ以上折りたたませないようにすることも大切ですが、ジッとしている時にできている溝は、ボトックスでは効きません。

 

ヒアルロン酸注射するにも余分にお金もかかるし、もちろんシワ1本1本に入れていくため、痛いし、内出血も出るし。

 

レーザーしていくにしても、増えるコラーゲン量からしたら、そんな簡単に溝が埋まるわけではありません。

 

どんどん治療は大変になるし、お金をかければ(時間も)、多少薄くはなりますが、もともと折りたたませないようにしてきた人とはくらべものにならない。

 

そういう意味では、ボトックスは、20代後半からやってもかまいません。

しょっちゅう、折りたたませている方は。

 

 

私は、子供もころから、右の眉毛だけオードリーヘップバーンみたいに、上げるクセがあったようで、中学か高校の時には、右の眉毛の上がポコッと盛り上がっていたのを覚えています。左右で眉毛の位置も違って、すごく嫌でした。

 

ようは、それだけ、そこの筋肉を使っているから、筋トレと同じで、筋肉肥大をしているから、ポコッと膨らむわけです。

 

ボトックス注射をマメにしていれば、筋トレを止めていけて、繰り返せば筋肉が萎えるところまでいけば、ポコッもなくなる。理論上は。

(実際、眉毛のポコっまで取るくらいボトックスをそこに注射すると、眉毛も瞼も下がりやすくなるので、見た目が変わりますから、そうそうちょうどうまくはできませんけどね)

 

おでこも、高校や大学の時には、おサルのような横ジワが出るのが嫌で前髪でずっと隠してました。

おでこは、さすがに、シワは残りませんでしたが、シワが寄るのをたまたま鏡で見ると、すごく嫌でした。

 

ヒルナンデス!出る前にも、もうおでこと眉間のボトックスはとっくに切れていて、やったほうがいい状態でしたが、出演前にやって、内出血のこともあるし、万が一にも効きが足らないとか微調整がいるようなことをテレビ出演直前にするものじゃないと思うので、やりませんでした。

 

出演終わって、気管支炎になってそれどころではなく、すっかり忘れていて、年末思い出したわけです。

 

他の美容医療は放置していても、折りたたみは止めておかないと、シワが深くなってからでは大変ですから、これだけは慌ててやりました。

 

今、ちょうど症状固定と言って、効果が落ち着いたところでいい感じです。

おでこはもうちょっと入れてもよかったかも。

 

 

たまに患者さんで、この表情ジワが結構ひどい方がいて、30代とか40代とか。40代後半のこともあります。

そういう方に、シワたるみ相談の話の時に、ボトックスの話をしますが、

「ボトックスは、50歳になったらやる。それまではやらないし、そこまでやらなくていいと思っている」

という一点張り。

 

その「50歳」というのが、一体どこから出てきている数字なのか、根拠が全くわかりませんし、「ボトックス」=もっと年をとってからするもの、と思いこんでおられて、これまでに書いた、20代後半でもしたほうが良い人もいるんですよ、のくだりも説明しますが、まあ聞きません。

 

思いこみというのは恐ろしいです。

「ボトックス自体、やりたくもないし、やるつもりもない。」という毛嫌いとか主義ではなく(こういう方も多いですが)、なぜか50歳になってから、と。

 

今でもう十分溝が形成しつつあるのに、です。

この数年、5年、10年ほどで、ますますコラーゲンもエラスチンも減って、光老化もしていくから、坂道転げ落ちるようにひどくなるというのに、拍車をかけますか。。。っていう話です。

 

まあ、思いこんでいる人にいくら言っても無駄ですからね~。

機会があるたびに説明したところで(毎回、このシワが気になると言われるから)、鬱陶しがられるだけで、下手したら、営業かけてるように思われますからねー。

 

 

 

ちなみに、ボトックスの日本国内、アラガン社の適応基準に、「65歳未満」というのがあります。

65歳以上でも、医師が必要と思えば、もちろんやっていいわけですが。。。

 

なぜ、65歳以上は普通はやらないかというと、もうジッとしていても、溝が深すぎて、ボトックス打とうが打ってなかろうが、結果が変わらないんです。

もう顔中、山あり谷あり。表情ジワが固定してるので。

ということ。

 

で、もちろんこれも個人差があり、65歳未満なら誰でも効果があるわけではないです。

何歳であろうと、溝が深くなってしまった時点で、ボトックスだけでは改善できません。

どこまで目指しているかにもよりますけど。

 

なので、数ある美容医療の中で、ボトックスは、わりと早め、気になった時がやり時、というわけです。

 

ちなみに、ボトックスビスタ®を使っているクリニックをお勧めします。

美容医療で、ボトックス®だったら、それは海外からの個人輸入ですから、輸送状態が心配(冷凍で運ばれてこないといけない。結構、海外からはトラブル多い。)

 

あと、格安のはダメ。

ケタが違うのは、ボトックスではないでしょう。原価から言っても。

 

ボトックスと書いていても、中身は韓国製で騙して、みたいなクリニックもあるので(値段高いところでもね)、これは患者さんは残念ながら見抜けませんよね。

目の前で、ボトックスの瓶から液を吸っているところを確認でもしない限り。

 

最初安い値段で釣っておいて、「ボトックスがいいんですけど」と言うと、どんどん値段が上がって、挙句の果て、あなたはひどいから倍いると、20万払わされた方がおられました。

 

これは、厚労省や消費者庁に通報しましょう。

そして、まず電話でちゃんと事前に種類と価格を聞いておくこと。

大手だから安心、とはなりません。

大手だからこそ危ないというのは、よくあるある話です。

事前に聞いた値段と違ったら、一旦帰ってきましょう。

 

 

不妊治療の話が続いております。

それだけ不妊治療されている方がとても多いです。

 

さて、ちょっと前に話した、排卵誘発剤。

 

排卵誘発剤で卵子がたくさん排卵される分、卵子が減って行くのでは?と思っておりました。

 

患者さんが不妊クリニックで聴いて来られたところ、「卵子は減らない、どうせ減るのは同じだから」と言われたとのこと。

 

それでちょっと調べてみました。

と言っても、ネットですけれど。

 

いくつかの不妊専門クリニックでそれについて書かれていました。

 

 

毎月1000個(というか毎日少しずつ)の卵子が自然に消えていっていて、そのうちの1個が排卵されているだけで、残りは放っておいても消えている。

排卵誘発剤を使うことで、本来消えていくだけの卵子が排卵できるようにしてくれているのが排卵誘発剤というわけだそうで、この薬のせいで、卵子が余計に減っているわけではない、ということでした。

(これを踏まえて、前の記事は一部訂正しました)

 

排卵される卵子が増えるから、妊娠の確率は上がるのが当たり前ではあります。

 

 

ただ、卵子の数が減ってくると、効果が悪いという意見もありました。

 

でも、卵子の数が少ないからこそ、さっさと排卵誘発剤を使って、人工授精なりどんどんや早くはっていきましょう、というのが、多くの不妊専門クリニックかと思います。

実際の患者さんが受診して言われた結果などを聴いていても。

 

 

そして、排卵誘発剤にはいろいろ副作用があります。。。

 

 

花岡先生のクリニックのHPに、メリット・デメリットについてわかりやすく書いてありました。

https://www.ivf-shinagawa.com/ivf/hairanivf.html

ご参考にされてください。

 

私がいろいろ調べて気になったのが、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と、他の記事で読んだ、子宮内膜が厚くなりにくいことがある(妊娠できない)、というもの。

 

実際に、受精卵を戻すのに、子宮内膜の厚さが足りずに、その日は中止となった方が何人かおられました。

 

自然妊娠以外は、不自然と言えば不自然なんでしょうけれど、ちょっとここさえ乗り越えたら、ここだけがうまくいかない、ということがあるので、医学の進歩でいろいろわかってきているわけですから、患者さんがリスクと料金を理解しておられるのであれば、私はいいと思います。

 

ただ、排卵誘発剤を始め、ホルモン剤(女性ホルモン全般)を使うのに、とても抵抗があります。

 

日本で使われているものの多くが、合成の女性ホルモン剤で、天然のは輸入しないといけないはずです。

日本で製造などがされていないのであれば、合成のホルモン剤もやむを得ない場合ももちろんあると思います。

天然を取り扱っているクリニックがあったとしても、費用の面からも皆が皆、そこまで買えるわけでもないでしょう。

不妊治療はかなりの高額かかりますから。。

 

合成の性ホルモン剤は、やはり自然界に存在しないものなので、投与されると、炎症反応が結構出ます。

その結果、血栓が作られやすくなります。

その微小な血栓が妊娠の邪魔をすることも。。。

 

妊娠のどこまでの邪魔をしているのかは、個人差も大きいと思いますが、母体への影響はなんらかの形で出てきます。

 

ホルモン剤を結構行かれていた方で、心配になって血栓形成を調べたら、もうびっくりするような異常値で、血管外科専門クリニックに精査で紹介したことがあります。

(造営CTまで取られておられましたが。。大変だったと思います)

 

不妊クリックでは、妊娠させてなんぼ、ですから、受精させやすい環境にするのは当たり前で、その目的のために排卵誘発剤を使うのも、致し方ないし、当たり前だと思います。

 

ただ、ちゃんと検査した上で、どうしてもそれいるんやんな?と思うことも。。

というか、全然検査もされていないことも。。。

 

前にも書きましたが、ほんとうに必要、というか、あったほうがいい方はおられます。

今回に賭ける!ということもあるでしょう。

 

ただ、着床できるように、妊娠が維持できるように、他の態勢を万全に整えておいてほしい。

せめて同時進行か。。

 

リスクを背負うなら、それ以上のメリットで打ち消せる状態にしておく、

 

それがとても大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#痩せている男性 #季節の変わり目 #体調不調 #ピロリ菌 #消化吸収不良 #栄養使いすぎ #そこまで言って委員会 #オーソモレキュラー療法 #予防医学

昨日のFacebookのコピペです。

男性ももちろん女性と同じで体調不良あります。

 

でも、男性は、月経がない分、女性よりもマシなはず。。。

 

男性で、栄養欠損が進んでいる場合、ピロリは必ず疑ってかかれ!

以下、コピペです。

 

さっき、「そこまで言って委員会」を観てたら、東京新聞の長谷川さんというオジサマが、季節の変わり目に体調不調になる、頭がボーッとするという話をされてました。

 

検診などはおそらく受けておられると思いますが、検診では原因は見つからないことがほとんどでしょう。

逆に、検診で見つかったら、それはそれでヤバい。

引っかける病気が決まってますから。

 

どこの病院で検査しても、なんともない、正常、健康と言われる…。
でも、体調悪い…。

 

これは、オーソモレキュラー療法が一番得意なことです。

 

というか、保険診療では、できる検査も、検査結果の見方(読み方)が全然違うから。

 

季節の変わり目の変化に、体がついていけないわけで体はなんとかしようと必死で調整してますから、細胞大忙しです。
栄養もたくさん使います。

 

季節の変わり目の時期が、ちょうど仕事も忙しいとか重なったりすると、それも栄養使いすぎが進みます。

 

ああいう報道関係のお仕事は、毎日緊張感の連続と不規則な生活、激務とかなり大変かと…。

体もだし、脳使いすぎですね。

 

長谷川さんがどうかは知りませんが、こういう方で、糖質中心の食生活の方、多いです。

 

来年はどうなる?みたいな話をされてましたが、栄養欠損がヒドいなら、年々増加ひどくなるかと…。

口からの補充がされてないなら、毎日の消費は止まらないので、減る一方です。

 

ああいう痩せている男性は、女性もですが、ピロリ菌は必ず調べてないといけませんし、除菌しても、胃粘膜は萎縮したままだったりしますから、除菌したからバンバン栄養入ってくるわけではないです。
マシにはなるでしょうけど…。
萎縮の程度にもよりますし…。

 

栄養補充を十分に行うことで、胃粘膜も再生され、そうなると、消化吸収もうまくいくようになりますが、除菌しただけでは難しいことが多いです。

 

予防医学の話が出てました。
オーソモレキュラー療法は最たるものでしょう。

 

もっと広まれば良いんですけどね。
食事変えるだけで、良くなることも多々あります。

しわ・たるみの治療で、美容医療でやることは、

大きく分けると、

①手術

②プチ整形と言われる、ヒアルロン酸などの注入やボトックス®注射

③光やレーザー、ラジオ波、超音波など

の3つです。

 

①②は、おおまかにいうと、外科的に近いというか、おまかせするしかない。

希望はもちろん言わなきゃいけませんが、患者さんの努力で、結果が変わるわけではない。

(実際は、やっぱりスキンケアできてなかったり、おかしなことを勝手に足していると、足を引っ張るほうに変わりますが)

 

形態を、外的な力で変えてしまうので、「整形」と言われてしまいます。

注射は、ヒアルロン酸もボトックスも必ずいつか元に戻るので、プチ整形と言われる所以です。

 

二重にするとか、鼻を高くするような、いわゆる「美容整形」と、

しわ・たるみを減らす、軽くする手術や注射も、「整形」と呼ぶのかどうかは、個人の感覚にもよるのかもしれません。

しわ・たるみのためにするのは、「メンテナンス」と言ったのは、神田うのさんでしたっけ?

まあ、メンテナンスではありますね。

どこまでするのかも、これも個人の価値観ですね。

 

それに引き換え、③は、内科的な、というか、外から、なにかで熱を加えることで(たいがい、熱に変換されたものがあたります)、コラーゲンを増やしたり、コラーゲンを収縮させたりと、中からの治療。

 

どれくらいの効果があるのか、維持できるのか、その人の細胞にかかっています。

これは、おまかせではなく、その方の普段のスキンケアや食事栄養による細胞の元気さによるところがとても大きい。

 

 

なので、③のほうが、個人差が出やすいとも言えます。

 

うちでは、①の手術はやっていません。

②の注射にしても、スタンダードから大きく外れるようなことはやっていません。

危ないし。

 

やはり、①と、②でも結構たくさんとか、スタンダードじゃない場所もガンガン触る、入れる、なら、私は、形成外科医であり、美容外科医の先生にお任せしたいと思います。

 

美容外科医=形成外科医 ではないですよ。

形成毛外科医の認定医も持っている(ここがポイント!)、美容外科医 に手術はしてもらいましょう。

(持っているから、大丈夫、というわけでもないですが、最低、ここがクリアしてるドクターから選ぶ)

 

美容外科医 という肩書は、医師免許があれば、勝手に誰でも名乗れます。

今のところ。

 

形成外科医は、最低でも学会に入っていないのに名乗っちゃいけないし、認定医ないと、看板にも書いちゃダメ、と私が形成外科で研修している時は言われましたが。。。今はどうなんでしょう。。

 

形成外科医は、美容外科との絡みもあって、学会がかなり厳しく、勝手に名乗れないようにしているはずですが。。

 

まあ、認定医をお持ちのドクターは、HPにもその旨、表記されているでしょうし、見たらすぐにわかることです。

逆に、一体、どこの誰が医者やねん、と診察・施術をしているクリニックでは、やったらダメということでもあります。

 

 

前ふりはここまでで、話を戻します。

 

で、糸の話。

 

たるみ治療で、顔、主に頬の中に(脂肪層)、糸入れて引っ張る?みたいな手術があります。

 

糸を入れるだけ、通すだけだから、手術じゃない、腫れない、出血しない、簡単、怖くない、などと書いてある宣伝を見られたことがあるかもしれません。

 

これ、立派な手術です。

 

皆さんが思っている以上に、実は出血します。

ドバドバ出るわけではないですが、そこそこ出ます。

皮膚はどこを刺しても、多少の出血があって当たり前。

 

たくさん糸を入れるなら、それだけ、出血と腫れがあって、当たり前です。

 

今は、吸収される糸を使っているクリニックがほとんどかと。糸入れてるようなところはね。

 

むか~し、吸収糸でない糸(と言っても手術用)を顔に入れるのが、わりと流行ったというか、流行らせたい人たちがたくさんいたというか、結構多かったです。

 

かなり下火になったとは言え、まだやっているクリニックもあるようです。

 

 

確かに、入れた直後は、麻酔で顔腫れているし、異物は入っているせいも相まって、腫れもひどいし、入れた異物反応のせいもあって、ハリが出たようにも一瞬見えると思います。

 

でも、糸がどこかに、しっかりと固定されているわけではないし、宙ぶらりんと同じような感じですから、すぐに戻るというか、重力には勝てないというか。。

溶けようが溶けまいが。

 

異物がはいってきても、溶けもしないし、追いい出せないとなると、その異物を自分のコラーゲンなどでくるんで、隠してしまいます。

(人間の体には、実際、そういう機能が備わっています)

 

溶ける場合も、長い時間かけて溶かしていかないと。半年とか1年とか?

これも、個人の麺液量などにもよると思います。

 

先日、吸収しではない糸を、かなり前に入れられた患者さんが来られ、ご自身では、光・レーザーよりも注射になるかと思っていたとおっしゃってました。

 

糸の入っている層が浅すぎて、皮膚を引っ張ると、思いっきり、糸がどう引っ張っているのかわかります。

(引っ張らないと、顔が普通に動いている分には全くわかりませんでした)

一部、拘縮しているのか、変に噛んでしまっていて、そ部部分は陥没したみたいになります。

もう10年以上前の手術なんですが。。

糸が浅いところに入っているのは、わりとすぐから問題だったようで、そこでまたいろいろ注射(中身不明)をされて、余計にひどくなった経緯があります。

 

 

先日、そこに言いに行ったら、「抜きましょうか」と簡単に言われたそうで、もういろいろ噛んでいるのに、そんなに簡単に抜けるのか?!と患者さんも不信に思って、気になるけど、抜いてもらうのは(少なくともそこでは)止めた、とおっしゃってました。

 

おっしゃるように、糸の周りにコラーゲンが巻いていますから(異物反応で)、10年以上前のものがスッと抜けるとはあまり思えません。

抜けるのかもしれませんが、抜いて本当に大丈夫なのかどうか、それも結局抜いてみないとわかりません。。

今、やるのは、リスクが高いので、わざわざ今やらなくても、という選択はとても正しい。

 

若い時はまだ良くても、痩せている方は、年齢とともに、皮膚も薄くなり、脂肪層も薄くなって、余計に異物が目立つこともあります。

 

今回の方のように、引っ張らなければ、わからない、というのは不幸中の幸い。

 

吸収糸であっても、払った金額ほどの効果が出ているとは、私はあまり思えません。

そういうのばっかりを学会発表毎年するようなドクターならともかく、費用対効果は。。?といつも思います。

 

光やレーザーなどの③の治療 + ②の注入や注射をしても、まだ足りない、もっとシワ・たるみを改善したいとなると、私は糸よりも、もはやほんとの手術(フェイスリフトなど含めた切開・切除)が必要かなと思っています。

 

うちに来られる患者さんで、そこまでの手術を希望される方が今のところ、ほぼおられないので、美容外科を紹介するところまで至ってませんが。。

(シワ・たるみに関して)

 

吸収糸であっても、溶けるまでの間、光やレーザーを本当にあててもいいのか、というのは、正解がありません。

 

少なくとも、ラジオ波は、ダメ。

何が起こるかわかりません。

万が一、糸が溶けたら、異物反応の大きさはどうかと思います。

超音波も同様。

光やレーザーも理論上大丈夫と言えるものとわからないものも。。

大丈夫と言えるものも本当に大丈夫かとなると、人間の体、なにが起こるかわかりません。

 

 

金の糸の場合は絶対にしませんが、普通の糸の場合(吸収糸がまだ溶けていない場合も含めて)、一部の光・レーザーであれば、他にもう選択肢がなく、患者さんも希望されて、副作用合併症も説明して、100%安全とは言えない、保証がない、と了承の上、照射したことはあります。

 

たまたま、数人、数十人大丈夫だったから、絶対大丈夫、にならないのが医療の怖いところです。

人数が増えてくると、いろいろとわかってくる副作用合併症もあったりします。

 

 

異物を入れる場合、後から取り出す、というのは、簡単なようで、結構大変です。

無傷では済まないかと。。

 

今は、もうほとんど吸収糸かと思いますが(手術しないので、そこまで把握してませんが)、こういう糸を入れる手術の場合、コラーゲンが増える増える、とわりと言われます。

そりゃあ、異物ですから、まして吸収糸は、そこで消化されるので、異物反応 + 消化反応 で、結構な炎症反応が出るかと。

コラーゲンも増えるでしょう。

 

それを、「ハリ」と呼ぶのかもしれませんが、異物反応でできたコラーゲンって、ほんとにいいんでしょうか。。?

しかも、増えているのは、皮膚(真皮)ではなくて、脂肪層ですから。。

 

いつも疑問です。

 

オーソモレキュラー療法始めて思うようになったのが、侵襲性の少ない、光やレーザー治療で無理だったら(スキンケアや食事栄養はもちろんプラスして)、もう後は、むしろ手術したほうが侵襲性少ないかもしれない、と思うようにもなりました。

手術にも寄りますけど。

やるかやらないかは別にして。

 

糸をガンガン入れるクリニックって、もうとっくにかなり減っていると思っていたので(最後にされたのが、1年前だったかな)、まだあったんだ、とそちらのほうにちょっとびっくり。

特に、たくさん入れたほうが効く!とばかりに、本数増やして、値段もがっつり上げて、みたいな。

まだやってるんだ。。。

すすめる側の問題として。

まあ、外科専門って感じなんでしょうか。。皮膚科というよりも。

 

糸の手術、素晴らしい!と信念をもって、されているドクターであれば、それはいいと思います。

その場合は、その情熱も患者さんにも伝わるでしょうし。

 

美容クリ二ックって、ほんとに行ってみないとわからないこともあるし、自分で体験してみて初めてわかることもありますね。

難しいです。。

あまり説明されないところも多いし、初めての患者さんは、そういうものかと思いますよね。

医者だし、おかしなことはしないだろう。。という性善説のもと。

 

でも、その信じてくれた患者さん騙すようなことをしていると、業界全体として、不信感抱かれるので、良くないと思うんですけどね。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末年始、イベントが目白押しの季節、いわゆるプチ整形ご希望の方が増えます。

 

鼻やアゴに入れて、ちょっと高くしたり、前に出したり、尖らせたりと、美人系にちょっと変身というか、いわゆる「プチ整形」の王道と言ったところでしょうか。

 

こういうのは、若い方が多いです。

 

40代、50代でももちろんありますが、40歳も過ぎてくると、シワやたるみも気になるので、ヒアルロン酸を1本買ったら、先にしわやたるみ治療に使うことのほうが多いかと思います。

 

余ったら、鼻やアゴに入れましょうとなりますが、1本では余らないことも多々あります。

 

逆に、シワやたるみ治療として、鼻やアゴに入れることもあります。

 

さっきもテレビ観てて、目の下から頬がパンパンの女性タレントさん、観ました。

太っている方ではないので、頬のアンパンマンは、ヒアルロン酸などの注入剤でしょう。

前はコケ気味だったから。

 

40代以上の女優さん、タレントさんで、頬のアンパンマン系、増えましたね。

増えたというか、二極化してきてるような気もします。

 

 

先日来られた患者さんも、他院でヒアルロン酸をした時に、パンパンにされて、それがとても嫌だったそうです。

別のところで、別の部位にも入れたそうですが、やはりパンパンに。。。

 

 

パンパンのいいところは、シワのある皮膚の下に入れて伸ばしますから、シワもかなり浅くなったり、消えたように見えることもあります。

 

皮膚が伸展されるので、一見、ハリが出たように見えることもあります。

 

特に、痩せている女性は、年齢を重ねると、顔に脂肪がないのは余計に老けて見えますし、顔だけ太るなんてできませんから、注入するしかないわけです。

 

このアンパンマンも、そこまで入れると、ビフォーアフターはわかりやすいので、視力の悪い方でもさすがにわかりやすく、

 

おそらく1本では足りなくて、2本でも足りなくて、3本4本と、結構な量が入っていると思いますが、クリニックもたくさん入れてくれたほうが儲かりますから、止めはしませんよね。。

 

家族やほんとのごく身近な人だけが、「入れすぎじゃない?」と教えてくれます。

客観的にどうか、を教えてくれる貴重な存在であったりもします。

 

 

しわやたるみの場合、パンパンに入れなかったらどうなるか。。?

 

そりゃあ、シワやたるみは 残ります。凹みがちょっと浅くなっただけ、とも言える。

 

完全にやりすぎない、というのが、やっぱりヒアルロン酸注射の極意かと。。

 

凹凸が中途半歩に残りますね。

 

40代50代が、20代に見せようとするから、アンパンマンになってしまう。。

入れすぎでもなく、アンパンマンにならずに、自然に、しかも若々しく、いい意味での年齢不詳になるようにしようと思ったら、それは、注入だけでは無理というもの。

 

それぞれ得意分野がありますから、あまり欲張らずに、ちょっとやる。

侵襲性のあまり大きくないものがおススメです。