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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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火曜日は、時間があると、沢村一樹さんの「ブラック・プレジデント」を観ています。

沢村一樹さんのファンなので。

結構おもしろいですよ。イケメンだし。

終盤に、ちょっとホロッとくる良いことを言っておいて、必ず最後に、オチがあるというお約束の展開です。

基本1話完結なので、観たことない方は、ぜひどうぞ。

さて、洗顔方法ですが、ここ最近、「え~っ?!」という洗顔の方が数人続いたので、ちょっと注意事項を書いておきます。

うちで数人見かけたということは、世の中にはたくさんいらっしゃるということなのかな、と。。。

以前にも、数人続いたことがあって、前にも書いたと思うんですが、新しいバージョンです。

いつも来られている方ではなく、ものすごく久しぶり再診の方や初診か2回目の方々ばかりでした。

基本、私がお勧めしている洗顔料は、純石けんです。石けん素地100%で、他に混ぜ物が全くないものでの、1度洗いのみです。化粧をしてようが、ウォータープルーフの日焼け止めを塗っていようが、これで1度洗いのみです。

これで、ひりひりする方や、乾燥するとか何か困ることがある方の場合は、お肌の状態に合わせて、洗顔料を変えています。

また、カバー力の強いファンデを使っている方、日焼け止めを結構塗りなおしてをしてくださっている方の場合、純石けんのみでは落ちが悪い場合があって、それが気持ち悪い・我慢できないという方には(アイメイクを毎日しっかりする方にも)、大島椿の椿オイル(精製度の高いほう)でなじませてから、純石けんで洗顔してもらっています。

(詳しくは、処置中にお聞きください。まあ、うちの肌系の処置をされている患者さんのほとんどは、ちゃんとされていますので、今更ですが。)

ちゃんと洗って、それでも化粧や日焼け止めが残っていた場合は、ほっといて構いません、と言っています。それ以上、深追いして、2回目の洗顔をしたり、ふき取りを足したりしない!

でも、クリニックで、診察前とか処置前だけは、しっかりと落としてもらっています。

メイクなどが残っていると、ダーマスコピーで肌をアップして診るのに、邪魔になったり、処置の時は、レーザーが反応してもダメだし、光を吸収したり、逆に反射したり、何が起こっているのかわかりませんから、この時だけは、ちゃんと落としてもらっています。

なので、クリニックの洗面所には、普段は勧めていない、クレンジング類はいろいろ置いてあります。(一応、少しでも負担のないように、と選んでいますが、純石けんよりは、もちろん負担があります。)

患者さんが、何を肌に塗ってきているのか、ファンデ塗ってきたのか、日焼け止めだけか、日焼け止めは、ウォータープルーフか汗に強いのか、アイメイクはしているのか、などなど洗顔前にお聞きして、クレンジングの種類を変えています。

純石けんも置いてはいますが、メイクやウォータープルーフの日焼け止めなどの場合は、それだけでの洗顔はしていません。

万が一、落ちなかったり、残っていたら、困りますから。

(ここで、ウソをつくと、ちゃんと落ちないので、適当に言う人は困りますよね~。

貴女のために、聞いてるんだから、困るのは、私ではなく、貴女ですよ~。)

ちょっと前に、洗顔時に、全然ちゃんと洗っていない方がいて、うちのスタッフが注意したらしんですが、私は見ていなかったので、どうされていたのか聞くと、(この時は、泡のクレンジングソープで1回洗いのみだったかな。。)、泡をちょっとずつ、頬、おでこなどに、ちょこんとのせて、指先で、そのちょこっと分を、くりくりと数回回して、洗い流したそうです。。。

(泡を全体にのせることもなく、指で触ったところ以外は、ほぼぬるま湯のみの状態になっているわけです。)

いや、ファンデにしろ、日焼け止めにしろ、落ちているわけないですから。。。

別の方は、保湿しかしてきていない、ということだったので、純石けんでの1度洗いをお願いしたんですが、処置室に入ってくると、両頬に、思いっきり、ファンデらしき肌色が残っていて、「?!?!?!」

。。なんで?塗ってきてないって。。?

(前日のBBクリームだそうです。。)

これだけ残っていたら、もう一度洗顔してもらっています。

クレンジングオイルと石けんのW洗顔だったんですが、顔に、化粧水や乳液をのせるように、のせて、指先だけで、ちょこっとくるくる回して(もちろん、頬全体も顔全体も触っていません)、ほとんど数秒(10秒もないです)で洗い流そうとしたので、「それでは落ちませんから」と、ちゃんと洗ってもらいました。

その後の、石けん洗顔も同じような感じでした。

W洗顔の2回目洗顔する目的は、1回目の洗浄剤が肌に残っていたら、肌に良くないから、それを落とすためにあると思います。

1回目で、落ちにくかった部分も、2回目でさらに落とす、という場合もあるでしょうけど、W洗顔するように言っているクレンジング剤を、時々1度洗いのみで止めている方がいて、洗剤残っていますから。。。ちゃんと落とさないと、肌、荒れますよ。。。

台所洗剤の「チャレンジ・ジョイ!」じゃないんだから、そんな肌にのせただけで、みるみるファデや日焼け止めが落ちるなんて、ないですよ。

もし、一瞬で落ちたら、そのクレンジング剤、怖くないですか?何がはいっているんねん。。って。

他に、乳液を押し当てるような感覚で、クレンジング剤をずっと肌に押し込んでいる方。。。

しばらく、手で押しながら、じっとしてるんですよね。

クレンジングを押し込まなくても、いいのでは?

ついでに、すずぎの水(ぬるま湯)も、肌にずっと押し込んでいました。。

一体何を、そんなに、押し込みたいんでしょう。。

特に、2回目は、さっさと1回目の洗浄剤を落としてしまうほうがいいので(もちろん、1回目の洗浄剤も、押し込んでいる場合ではありません。)、手早くされたほうがいいのでは?と思います。

1回目の、ぬるま湯で落ちなかった、残っている洗浄剤を流すだけでいいんですから。

ファンデや日焼け止め(しかも汗に強いとかウォータープルーフとか)を使っているのに、水(ぬるま湯)のみで洗っている。。。

などなど。。

。。。。どして?

また、誰かがどっかに書いたの?マネしてるの?どこの誰?それ書いたの?

「チャレンジジョイ」ではないので、ちゃんと純石けんで洗うにしろ、クレンジングにしろ、顔にたっぷりのせて、摩擦が起こらないように、なじませて、指も揃えてて手の平と1枚になったように手指全体を使って、なでるように洗ってあげる。

顔が変形するほど、押さないでくださいね。力は入れない!指先で洗わない!(指先だと力が入ります。洗う面は、大きくして。)

なじでしまったら、すぐに水(ぬるま湯)で洗い流す。

しっかり、たっぷり。生え際もね。手の平を、すすぎの時に押すんじゃなくて、水をかけることに徹します。

純石けんの1度洗いで、それでファンデなどが残っていてもいい、と言っているのは、ちゃんと洗ったのに、それでも残っている場合です。

(落ちるのに)落とさなくていい、と言っているわけではないです。

ちゃんと純石けんで洗った場合、残っていたとしても、微々たるものですから。

でも、ちゃんと洗顔料をなじませていなかったら、何を使っても落ちるわけありませんから、結果顔を洗っていないのと、結果は、ほぼ同じことになってしまいます。

ファンデや汗に強い・ウォータープルーフの日焼け止めを使っておいて、水(ぬるま湯)のみで落ちるなんて、あり得ません!

ワセリン基剤の日焼け止めなら、落ちるのかもしれませんけど。。。

使ったことがないので、これはわかりません。

顔に保湿剤しか塗っていないのなら、水(ぬるま湯)だけでも構いませんけど、化粧して、そりゃ、無理でしょう~。

化粧をする、日焼け止めを塗る、となると、洗顔料は「何か」使わないと!

水(ぬるま湯)だけで洗顔したい方は、ファンデや日焼け止めは使ったらいけません。

だって、落ちないから。

「なんかおかしい。。。」と洗顔に疑問を持っている方は、早速試してみてください。

クレンジングを止めるだけで、1か月もあれば、お肌は結構変わりますよ。

早い方で、1週間くらいで、「あれ、なんか。。。」と変化が見えることもあるし、個人差も大きいですけど。

ちなみに、いつまで経っても変化がない、という人は、おかしなことを他にもたくんさんやっているから、肌が綺麗にならないんです。

それだけではないんですね。。。

先日発売の美STに、クリニカタナカの田中洋平先生が取材を受けておられました。

日焼け止めの特集のところで、ドクターエビーゼの日焼け止めと一緒に、近赤外線も皮膚を老化させるので、カットしたほうがいいということが少し載っていました。

まだご覧になっておられない方は、本屋さんで、どうぞご覧ください。

近赤外線研究者の第一人者と言ってもいい田中先生に、取材をしたのはいいと思いますが、取り上げ方が、ほんのわずかなコメントのみで、全然ダメですね~。

ちゃんと田中先生で、バーンっ!と1~2ページくらい、近赤外線について特集しないと!

化粧品メインの雑誌は、(おそらく)全ての化粧品会社がスポンサーですから(ケンカして、もめていない限り)、ドクターエビーゼのことばかり取り上げていたら、他の会社からクレームが出ますからね、まあ、取り上げられないんでしょうけど。。

特に、近赤外線をちゃんとカットしてくれるのは、ドクターエビーゼの一人勝ちだと思うので、まあ、大々的には書けませんよね~。仕方ないです。

前回の号では、「塗らない日焼け止め」特集をして、読者に、これをしたら塗っているのと同じ効果が出るかのような記事を載せておいて、今回は、日焼け止め特集で、塗れ!塗れ!とは。。。

180度全く考え方の記事を載せるのには、あきれてしまいますが。。。

塗れなかった場合や塗れない方が、何かできることがあるか、と、もうちょっと科学的に記事にできないんですかね。できないんでしょうね。仕方ないですよね。

さて、日焼け止めの話が出たついでに、うちの患者さんの日焼け止めの話をしておきます。

初診や再診でも、肌の調子がホントに悪い時や炎症(赤みなど)のひどい時に、日焼け止めは塗るようには言っていません。

日焼け止めは、やはり保湿剤よりも添加物が多く、ある程度肌が健康なので、塗れるわけです。

健康でない時に、添加物の多い(どんなものであっても)日焼け止めは、かえって刺激になるかもしれないし、肌の炎症を悪化させる可能性もあるので、肌の炎症の度合によっても内容は変えていますが、基本止めてもらっています。

肌が元気になってから、使う、というのをお勧めしています。

なので、その間は、なるべくアウトドアはせず、日に当たらないように過ごすしか方法がありません。

四条通り歩いているだけで、太陽光にあたるわけですから。

帽子・日傘も下や横から入ってくるとは言え、しないよりはマシですから、外に出ないといけないならしていただいています。

外もなるべく日陰に入るようにしてもらいます。

それで十分ではありませんが、日焼け止めも塗れないけど、外に出ないといけないなら、そうするより仕方ありません。

日に当たった分、赤みの炎症のある皮膚は、色素沈着も起こしやすいですが、家の中にお籠りで暮らしていける方ばかりではないので、全部が落ちついてから、もしできてしまったシミや黒ズミはその後で、治療をするしかありません。

絶対消して、元通りにできるか?と言われると、約束はできませんが、その時にできることをするしかありません。

無理して、日焼け止めを塗ったところで、皮膚炎を悪化させて長引かせたら、何をしているのか本末転倒です。

我慢も時には必要です。

最悪の事態を脱したら、状態によって、使えそうな日焼け止めからお勧めしています。

それを使って大丈夫かどうかは、実際に使ってもらって、様子を見ないと、それはわかりません。

まあ、どこかで始めないといけませんしね。

あと、ニキビ肌の方や本当の脂症の方の場合、日焼け止めを塗り直しして、ブツブツができた経験があったりする方もいて、塗り直しが怖い方もいらっしゃいます。

脂症くらいだったら、それほど問題はないんですが、ニキビの方は、ニキビが新しく増える、というのは、ものすごいイヤなことですよね。

うちに来られる初診の方の半分(ブログを見ていないとか、実践していないとか)は、ものすごく間違ったスキンケアをされていることが多くて、そのせいで、ニキビを悪化させている方が圧倒的多数です。

ニキビ用の薬を何にも使わなくても、スキンケアでいらんことをしなくなっただけで、ニキビが出なくなった、ということもあります。

(要は、肌が、「やめて~!」とSOSを出していただけなんですよね。今やっていることの中に、おかしなことがあるよ、ということに気づいてあげないと。)

純粋なニキビの方もいますが、どちらにしろ、変なことをたくさんして、肌も炎症を起こして、おかしくなっていますからね、まずは、スキンケアで、健康な肌にして、日焼け止めはそれから、です。

どんなにいい日焼け止めでも、肌が弱っている時に塗っても、ブツブツが出るかもしれないし、痒くなるかもしれないし、健康な時に塗るのとは違う反応が出る可能性があります。

所詮、化粧品というのは、健康は肌の人が塗るように開発されているモノなんです。

「健康」の幅は、かなり広いのは広いので、クリニック用の化粧品などは、ある程度対応できることもありますが、完璧ではもちろんありません。

使えない時は使えないんです。使ったら、いけない時というのももちろんあります。

肌は生きていますからね~。

肌を健康にしてあげている間に、自分に合う、品質のいい日焼け止めを探す、というのを、いつもお勧めしています。

見つけるのに、時間のかかる人は、結構かかりますからね。

お肌が健康になったら、すぐに日焼け止めが塗れるように、スタンばっておくわけです。

元気に戻すのと、全部同時進行でいくわけです。

そしたら、シミの光治療をしたいとなっても、スムーズに行けます。

初診から、いきなりシミ治療でバンバンいけるというのは、健康でないとまず無理ですし、日焼け止めが塗れる状態の肌でないと、なかなか難しいと思います。

健康であって、ご本人にやる気がちゃんとあれば、バンバンとまではいかなくても、普通にやるのはできますけれど。

肌の調子がいい、というか、「健康」である、というのは、実はとてもありがたいことです。

体の調子が悪い時に、肌だけ綺麗で健康、というのはできません。

肌も体の一部ですから、特に、胃腸が荒れていると、栄養がうまく吸収もできないし、肌にまで栄養が回って来ません。

肝臓や腎臓がやれると、解毒作用もうまくいかないし、特に肝臓はいろいろな栄養も作り出してくれるところなので、とても重要です。

心臓も肺も、もちろん脳も、臓器の病気のある方は、あせらず、できることからしましょう。

体が元気になったら、自然と肌も戻ってきますから。

長期にかかる病気だったら、内臓に負担をかけないような、スキンケアだけやりましょう。

(詳しいスキンケアは、個別に診察しないと、一般論で書けるものではありません。)

今、うちで取り扱っている日焼け止めが9種類だったと思います。

肌が健康な方であれば、どれを選ぶのかは、その方の好みです。

いつ塗るのか、汗はどれくらいかくのか、紫外線吸収剤はあってもいいのか、色つきがいいのか、などなど。

それで絞りこんだ後は、塗り心地の好みですね。

毎日おそらく塗るわけですから、自分のイヤな塗り心地のモノを買っても仕方ないでしょ。

初診の方で、たまに、パウダールームで日焼け止めを試し塗りされることもなく、化粧も全部終わってから、受付カウンターで、「どれを買えばいいですか?」と聞いてこられる方がいます。

試したかどうか聞くと、全く試さず、ファンデを塗っていて、なんで。。?と思います。

(パウダールームの案内時に、日焼け止めの説明は全て行って、試していただくよう、申し上げているんですが。。)

試せないモノは仕方ありませんが、試せるなら、絶対に試して買いましょう。

自分のことなんですから。

その方の塗り心地がどれが好きかまで、そこまでの世話は焼きません。大人ですからね。

好みがあるからこそ、これだけの種類を取り揃えているわけで、環境やTPOに合わせて、自分で選ぶ気もない人は、美容医療は止めておきましょう。

他力本願でうまくいくものなんて、ほとんどありませんから。お金巻き上げられて終わりですよ。

日焼け止めなんて、塗ってみたら、塗り心地がそれぞれ全然違うんですから、試して、と言っているんですから、とりあえず試せ、と思いますけど。考えたって、使って見ないとわかんないですから。

その場で合う、と思って買っても、実際使ってみて、2週間くらい様子を見ないと、本当に自分に合うかはわかりません。

2週間試せるテスターをくれることはまずないので、買うしか方法はありませんが、塗ってみて、院内にいる短時間お間に、かゆみや何か違和感が出てくるなら、それは、ちょっと買うのを一旦止めたほうがいいです。たまたまかもしれませんが、違和感が出たものは、止めてもらっています。

まれですが、そういうこともあります。

誰でもいける万能のモノは、存在しませんから、ちゃんと自分で選びましょう。

初診の方の中で、スキンケア相談・化粧品相談・肝斑・シミ相談・赤ら顔・敏感肌相談の方というのは、とても多いんですが、その中でも、光やレーザー治療を考えているわけではなく、スキンケアと化粧品でなんとかしたい、あるいは、その程度でいい、という方も結構いらっしゃいます。

化粧品の害で、肌を自らおかしくさせている方というのが、ものすごく大勢いらっしゃるので、それに気付いて、なんとかしようと思っただけ、えらい!と思いますし、これをきっかけに、TVや雑誌の誇大広告やヨイショ記事にひっかかることなく、楽しんでいただけたら、と思います。

そういう初診の方の多くに、「ブログ読んで、実践しています!」という方も多いんですが、その中の半分くらいは、実際実践できていません。。。

ブログを読んでいない場合は仕方ないです。知らなかったことですし。

またブログを全部読むというのも、大変ですから、気になるワードだけ検索して、少しでも読んで、早く実践できるものはしたほうが、肌への負担は少なくても済むし、お金と時間をかけずに、早くキレイに近づくと思うんですが。。

具体的に、何ができていないかというと、

・クレンジングを止めていない

・洗顔フォームは、「純石けん」と同じだから、使ってもいいと思っている

・固形の石けんだったら、添加物がたくさん入っていようが、私の勧めている「純石けん」だと思っている

(成分表示を確認せずに、ドラッグストアで、「石けんコーナー」と書いてあったら、全部「純石けん」だと思っている)

・アイメイクは、毎日しっかりするが、純石けんだけで洗顔している

・石けんを泡立てずに使う

・高機能化粧品を止めていない・止めるつもりもない

(自分が使っているものが、「高機能」だと思わずに使っている)

・日焼け止めの塗り直しをしていない、というか、今後もするつもりがない

などなど、上げたらキリがないんですが、ここにあげたことが、そういう方々の共通点か?!というくらい、多いような。。。

そのことが書いてあるブログを読んでいないのかな、と思って聞くと、「読みました」と言うんですよ。

どうしてやらないんですか?と聞くと、「やっぱりホントなんですか~。やらなきゃいけませんか~。」って。。。

じゃあ、なんでブログに書くねんっ!っていう、吉本新喜劇みたいなツッコミなんですけどね。。

ダメなのは、わかってはいたけど、違う化粧品に変えるにしても、どれを買っていいのかわからないから、うちに来てから買おうと思って、あえて変えずにいました、という方も、たまにいらっしゃいます。

これは、わからんでもないですが、中には、「アチャ~っ!!」な化粧品が入っていて、何も塗らなくていいから、さっさと止めないと!というのもあり、どうしたもんか、という感じです。

(さらに、その中には、ブログを読んで、全部化粧品を買い替えたのはいいんですが、さらにアカン化粧品を買って使う、という、二重苦のようなことをされます。。。どうしたらいいのかしらん。。。)

残りの半分は、自分で、市販の化粧品をうまく買いなおされて、肌もちょっと良くなって、いい状態でうちに来られます。

話も早いし、すぐに治療に入れることもあり、治療しない方も、ますますキレイに、維持も楽々、といいことだらけで、こういう方の場合、クリニック専用の特殊なモノは別として、市販品であれば、おかしなモノには、もう手を出されないので、安心してお帰りいただけます。

開業当初は、みなさんわりとすんなりスキンケアを普通にされていたような記憶があるんですが。。。気のせい。。?全然アカンことをされていた方もいらっしゃいましたけど、ここ1~2年で、もうちょっと増えてような。。。

うちの認知度が上がったから、そういうのを受けれ入れない方の来院も単純に増えたのか、雑誌などの広告が悪質化して、信じる人が増えているのか。。。あるいは、ホントに、なんでも疑うことなく、考えることもなく、使う人が増えているのか。。。

それは、わかりません。。

前にも書きましたが、私が市販(誰でも買えるという意味で)のミネラルファンデは、野本先生の分だけです、今のところ。(国産にこだわっています。海外のでも探せばあると思いますが、日本人に向いているのか、というのは、また別の話です。)

今から買おうと思っている方は、せめて成分表くらい調べてから、買ったらどうですか?

具体的な成分が、どれだけ害があるか、そんなことを見なくてもいいので(見たって、私だって、わかりません)、成分の数や名前を見てください。

いかにも、「自然派」「肌に優しい」と言っておいて、たくさん添加物が入っていたら、おかしいでしょ。

わけわからん、カタカナの、なんか化学薬品らしき名前がずら~っと並んでいるミネラルファンデ、おかしくないですか?

何がミネラル?

金属が入っていたら、いいのか、それで?

みなさんの欲しいミネラルファンデって、なんですか?

何度もいいますが、ネット販売しているくせに、ネットで全成分が見られない化粧品は、一切止めてもらっています。

そんな化粧品で、「これはいいんじゃないですか。」と思ったことは、今まで一度もありません。

そんなことをする企業側の姿勢が気に食わない。

買ってからしか、成分を知ることができないなんて、私は、おかしいと思いますよ。

見るかどうかは、消費者の自由ですが、「見ること」を選択もできないというのは、おかしいです。

(クリニック独自の薬は、また話は別ですが。患者さんが化粧品と思っていても、実は、薬と変わらないこともあり、それは各クリニックに聞いてください。

薬にあたるものを、診察もしていない人に売るのもどうかと思いますが。。。

誰でも買える場合は、それほど問題になる成分は入っていないはず。。(と思いたい)なので、クリニックの責任で処方されているでしょうし、それをいいかどうかと判断されるのは、買う側なので、お好きにどうぞ。

ただ、「効くのに、副作用がほとんどない」モノというのは、めったにありません。

ないわけではもちろんないですが、一般の方が見つけるのは、かなり難しいでしょう。。。

効いたら、なにか副作用が出る可能性は高いのが一般的です。

(何に、どこまで効くか、ということによっても違いますが。。)

イメージだけで買うのは、何でも止めましょう。

(「肌に優しい」「敏感肌用」「ドクターズ なんとかかんとか」「アトピーでも使える」「オーガニック」「無添加」などなど。

ほとんどが、なんちゃって風で、売る側が「言ったもん勝ち」で、誰がそう決めたわけ?証拠は?あるわけありません。

信じなさんな。売る側の宣伝文句を。都合のいいことしか、言わないに決まっているじゃないですか。

TVも雑誌も、スポンサーがついているところが言っている商品は、スポンサーから頼まれて、「おススメ化粧品」と書いてあることも多く、話は、半分以下に聞いておかないと、あちらの戦略に踊らされているだけです。

また乗っちゃったよ~、ひっかっかったよ~、と笑って言えるなら、いいですけど、「肌に良い」と思って買っていて、ダメだったら、腹立つんでしょ? じゃあ、買うのを止めたら?

最初から、乗らない!

肌がおかしい、調子が悪い、キレイじゃない、ツヤがない、老けて見える。。

そう思ってるなら、即刻、クレンジングは止めてください。今すぐ!です!!

洗顔フォームもそうです。

「クレンジング フォーム」って書いてあることもあるでしょう?

「クレンジング」ということ自体、「洗浄」ということですから、顔を洗う洗顔料は、純石けんのみ、とおススメしています。

それが、無理、という方は、一般論ではなく、個々の肌の問題なので、診察して、その方に適切と思う、洗顔料・洗顔方法をお教えてしています。

アイメイクをたまにしかしない、しかもアイシャドウを軽く、くらいなら純石けんのみでも構いませんが、毎日ガッツリするのに、落ちるわけありません。

目の周りは、絶対いじらない!こすらない!なるべく触らない!!

まぶたを引っ張って、アイラインをガシガシ入れるなんて、もっての他!!

それをやりたい人はやったら、よろし。私が困るんじゃないですから。

貴女のまぶたがどんどん色素沈着して、たるんで、シワだらけになって、老化が進むだけです。

まぶたの色素沈着は、そう簡単に取れるものでもないですし、たるんでしまったら、眼瞼下垂になると、手術しか方法はないので、ご自由にどうぞ。

そうやっておかしないじり方を、毎日するから、そうなったんですよ。

目の周りは、まつ毛がありますし、もともと皮脂の少ないところです。

化粧品は、ほとんどが油でできていますから、だから、皮脂でにじむわけです(溶けるんですね)。

目元がにじむと言っても、他の部分ほどにじむ(よれる)わけでもないし、まつ毛の周りに、ごみためみたいに、いろんなゴミ(化粧品カスも垢もなんでも)溜まります。

以前に、「「まつ毛がどんどん抜ける」という人が診察に来ましたが、ダーマスコピー診たら(50倍で診るレンズです)、ものすごいごみ溜め!気持ち悪いくらいの!!

そりゃ、まつ毛も抜けるでしょう。。。一体、いつからの、ゴミですか?という代物。。。

この人は、ガッツリアイメイクで、目の周り黒い物体グリグリ系のメイクで、そのくせ、アイメイクリムーバーも何も使わない、という日々だそうで、まつ毛育毛剤の処方を希望されましたが、こんな不衛生な状態で塗っても、効かないどころか、薬自体もゴミが移って、不衛生になる可能性もあるし、根本的に、アイメイクを止めるか(キレイに落としてからね)、やり続けるなら、めんどくさくても、毎日ちゃんと丁寧に落とす、どっちかです。

どっちもやらないなら、まつ毛全部脱毛ですよ、将来は。

言っときますけど、毛根や毛母細胞まで死んじゃったら、何しても、まつ毛は生えないですよ。植毛以外は。

一番多い勘違いが、「高機能化粧品」にまつわることです。

100円であろうが、500円であろうが、たとえタダであろうが、「美白」「エイジング」「ニキビ」「シミ」「たるみ」「シワ」「ハリ」など、つい買ってしまいたくなるような、宣伝文句が書いてあったら、ろくな成分が入っていないことがほとんどです。

世の中の商品全てが、絶対に使ってはいけないものとは言いませんが、値段と効果と比べたら、費用対効果は最悪です。どうせ、効くわけないんですから。

だって、ただの化粧品で、効果を出す「医薬品」ではないんですから。当たり前です。

たかが化粧品に、過大な期待は止めましょう。

そういう妄想を抱くから、企業側の餌食になるんです。

どこに、「シミ消す」って書いてましたか?書いていないでしょう~。「消す」なんて書いたら、薬事法違反です。

どうして違反かというと、詐欺だから。消えるわけないし、本当に消えたら、おかしいでしょ。薬でもないのに。中身調べたら、恐ろしい成分が入っていて、えらい副作用が待っているか、どちらかです。

本当に効く成分が、どうして医薬品にだけ許されるかというと、医師の診察と説明を受けてから使う、という、責任が医師側に来るからです。

消費者である、一般の方だけで、使用は難しいので、診察して適応を診て、処方されて、何かあったら、診察を受ける、という流れがあるからです。

風邪薬や胃薬など、現在一部の薬が、薬剤師さんの説明を聞いて、薬局で、誰でも買えるようになった薬の適応がかなり広がりました。

(なので、薬剤師さんに聞かれた時に、自己申告でウソをついたら、自分が困るだけですよ。飲み薬の場合、飲み合わせや飲んだらいけない人もいるので。)

残念なことに、薬剤師さんから説明を受けたら買える「美白クリーム」「シワ用クリーム」みたいな医薬品は、現在ありません。

ホントにあった、ウソみたいな話ですが、

肝斑や敏感肌・赤ら顔の方の多くは、肌にず~っと慢性的に炎症(ダメージ)がかかっていて、そのせいで赤くなり、肌がボロボロになり、その結果、黒ずんだり、シミになったりするわけです。

一切の刺激を避けなければ、いつまで経っても治りません。

なので、そういう方には、市販の化粧品で使ってもらうのは、刺激のない、質のいい、なおかつ自分に合っている保湿剤と日焼け止めだけです。

だから、徹底的に、「高機能化粧品」は止めてもらうんですが、吉本ギャグのようなやりとりが、処置室や診察室で繰り広げられるのです。

初診時に、美白化粧品(名前を聞いただけで、もう止めてください、という代物でした)は全部止めてくださいね、と帰って行かれ、後日電話で予約を取られたので、ああ、全部止めてくれたんだな、と思って、来られた時にお聞きすると、「全部止めました」とおっしゃるので、

「今は何を使っているんですか?」(これを聞いておかないと、また新たなおかしな化粧品を使っていることがあるから)と聞くと、

前と同じ美白化粧水を使っています。

。。。なんで。。? 今、全部止めたって。。。?

「なんで、化粧水止めないんですか?高機能の美白じゃないですか?」と言うと、

「化粧水も止めるんですか?」   。。。。

。。。。。。。。。

「だって、美白(そのダメなやつ)化粧品は全部止めてって、こないだ言ったでしょ。だから、止めてくれたんじゃないんですか?」

「だって、化粧水ですよ。」

。。。。。

どう言えば良かったんでしょう。。

どう言えばわかってもらえたんでしょう。。

たまにあるのが、「エイジング化粧品」は、ただの保湿の濃いめ、と思っていらっしゃることがあるようです。

そう書いてあるなら、いいですけどね。

でも、実際は、そのHPの説明には、「美白」「シワ」「ハリ」とか、いろいろ書いてあったでしょう。

逆に言えば、「エイジング化粧品」って、みなさん、(老化に対する)何かが変わるんじゃないか?と期待して買っているんですよね?

だから、メーカーも、中身が大して変わらない場合でも、わざわざ「エイジング化粧品」と名付けるわけです。

「エイジング化粧品」の中身が、ただ「油が多いだけ」とかだったら、怒るんじゃないんですか?

油が欲しかったら、油、塗ればいいですもんね。

とりあえずね~、ホントにおかしな化粧品は、止めておきましょう。

ブログを全部読むのは大変でしょうし、先日ご紹介した、宇津木龍一先生の肌バージョンのご本です。

IMG_20140516_155138241.jpg 「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」

また勝手に紹介させていただいた続きですが、本当にとてもいい本です。どなたが読んでもわかりやすく書いてくださっています。

いかに、「化粧品が肌に悪いのか、不要なのか」ということがたくさん書いてあります。

この本に載っていること全てが正しいです。

ただ、一部私とは考え方が違うところがあり、(私が化粧品が好きで、使いたいというのもありますが)、患者さんへの指導はちょっと変わりますが、わけわからん化粧品をどうしても買ってしまう、という方。

この本を読んで、カルチャーショックを受けてください。

私は脂性なので、幸い、純石けん洗顔のみにしたら、洗顔後、保湿しなくても、全然気にならない(乾燥していないから)時もあります。季節によって、多少乾燥しているかな、という時もありますが、保湿は忘れることもあります。

(ワセリンを保護で使うことがあります)

少なくとも、この本を読んでちゃんと理解されたら、バカ高い「高機能化粧品」を買うのは止めようと思われると思います(そう、期待したいです。)。

あと、安物の「高機能化粧品」もね。

ヘアケアと同じで、どこまで実践するのかは、個人の自由ですが、高いお金を出して、肌をボロボロにするのは止めましょう、しかも綺麗になると思って買って。

ホントにそのお金は、他のことに使ってください。

お願いします。

続きは、第二弾で。

今日は、本の紹介です。

IMG_20140514_230658952.jpg

クリニック宇津木流院長の、宇津木 龍一先生が書かれた本です。

医学書ではなく、一般の方を対象とした、とてもわかりやすい本です。

本の題名を見て、ビックリされた方、ウソだと思っていらっしゃる方、大勢いらっしゃると思います。

ここに書いてあることは、本当です(私は、本当だと思います)。

私のブログでもたびたび書いている、顔のクレンジング(全ての市販で売っているクレンジング剤・洗顔フォーム含む)全否定の分、ご覧になって、実践していただいていますか?

私が勧めているのは、純せっけん(石けん素地100%のもの。ちゃんと裏の成分表を見て、成分表に、「石けん素地」、もしくは、「水 石けん素地」としか書いていないか確認しましょう。)のみの1度洗いです。

これがどうしても無理な方(化粧が濃すぎるととか、純石けんだと乾燥する、刺激があるとか、純石けんで化粧品が残った場合、我慢できない方・どうしても慣れない方など)には、少しでも肌に負担がかからないように、他の方法をアドバイスしています。

どうしてクレンジング一切を勧めないかというと、合成洗剤と同じだから。

貴女が、肌に良いと信じて買っている、その商品は、どんなに高くても、ただの質の悪い合成界面活性剤たっぷりの洗剤です。

だから、肌がどんどんボロボロに、赤く、キメがなくなり、ひどい状態になっていくわけです。

肌の調子が悪いと自覚があるなら、まずはクレンジングを一切止めて、ただの純せっけんのみにすること!

肝斑・赤ら顔・肌荒れ等々の方には、一切止めてもらっています。

シャンプーも同じです。

普通に売っているシャンプー(どんなに高くても、です。サロンで買おうが、業務用と言われようが同様です)は、全て合成界面活性剤の洗剤と同じです。

私が勧めているシャンプーは、ブログでも何度も書いていた、純石けんと同じ、石けんシャンプー(と必ず専用のリンス)です。取扱い始めました、とブログでも書いたと思います。

(市販で買う場合は、これも、ちゃんと成分表をみてください)

それが(ギシギシするので、慣れるまで時間のかかる方もいます)無理という方には、アトピコの医療機関専売品のシャンプーを、うちでは取り扱っています。

両方とも、中身も使い心地も全然違いますから、市販のわけわからんシャンプーから、いきなり石けんシャンプーって、無理な方もいますから、無理だった場合、またおかしなシャンプーを買うので、段階を踏めるように、トリートメントが欲しい方には、トリートメントも置いています。

最終は、石けんシャンプーと専用リンスと椿オイルのみ、という理想かなと私は思います。

ブログで説明しても、そんなに長々とちゃんと説明できるわけではないですし、わかりづらい方もいらっしゃるようで。。。

私のブログを読んだにも関わらず、おかしなモノを買って使っていて、診察時に自信満々に、肌い優しいのを使っています、とおっしゃるので、なんで。。。?となることが時々。。。そんなにわかりにくいのか、と悩むことも。。

たいていの患者さんは、理解されているんですが。。また騙されて、という方が、無くなりませんね。。。

先日も、ドラッグストアに行ったら(普段あまり行かないんですが。。ろくでもないモノがたくさん売っているから。見てると、時により、こんな悪質な宣伝してっ!!と腹が立つこともあるので、用事がないといかないし、用事がある時も、買うモノしか見ないようにしています)、「洗浄成分は、石けん100%」みたいな感じのパッケージで、まるで、純石けんかと消費者が勘違いするような、宣伝文句の商品があり。。。あ~あ~。。。

どうして、わざわざそんなこと書くんでしょうね。。。

「洗浄成分は石けん100%」ということは、洗浄成分以外、何かを入れているということです。

どうして、その必要でない、「何か」をわざわざ入れるんでしょうね。。。

(それは、入れないといけない、何か理由があるんでしょう。。

それは、いいこと。。?悪いこと?

私は、そんなものはいらないと思いますが。。その分、値段も上がるわけですから。

そういう、紛らわしい宣伝文句を表示してある商品は、絶対私は買わないですね。

患者さんにも、買いたくなるような、都合のいい、宣伝文句が書いてあったら、それは買わないでください、と言っています。

わかって買うならいいんですが。わからないなら、そうするしか、自己防衛手段はないかな、と。。

話を戻しますね。

この宇津木先生のご本は、本当にとてもわかりやすいです。

合成界面活性剤のことがどう悪いのか、今どきのシャンプーの何が悪いのか、などなど、TVや雑誌の宣伝文句をそのまま信じている方には、天変地異と同じくらい、ショックなことがたくさん載っていると思います。

これくらいのショック療法をしないと、化粧品会社の呪いは解けないのかもしれません。

ただ、宇津木先生は、石けん自体は否定はされていませんが、基本、水(かぬるま湯かお湯か)のみで洗うことを推奨されています。

このご本以外にも、肌の本がありまして、その本もとてもいい本でお勧めですが

(「「肌」の悩みがすべて消えるたったひとつの方法」)

どちらの本に書いているあること全て、本当です(と私は思います)。

髪のほうも、肌のほうも、医師(特に、皮膚科医と皮膚科医以外)によっては、考え方の違いはあります。

私も、本の内容全部と全く同じ意見ではありません。

間違っているかどうか、という問題ではなくて、あくまでも考え方の違いで、そこは、各患者さんによって、どの考え方が合うのかは、人それぞれだと思います。

(違う点は、日焼け止めの話や、保湿剤を使うなら、ワセリンのみとか、ちょっとしたところです。)

あと、宇津木先生のおっしゃることが正しい(石けんすら使わないなど)ことはわかっていますが、(石けん100%だから、肌に優しいわけではありません。所詮は、汚れを落とすものであり、石けんでも刺激にはなるのです)、私は、日焼け止めも塗りたいし、ファンデーションも塗りたいし、石けんも使いたいです。

石けんが無理な時は、アトピコにしろ、何か他にないか探して使います。

保湿もワセリン(実際は、保湿ではなく保護ですが)はできれば、使いたくないし(ベタベタするから)、もう少し塗りやすいモノを塗りたいです。

どこまで、これらの本の内容を実践するかは、各個人の問題で、何を使おうが、その人の自由ですが、「肌に優しい、髪に優しい」と信じ切って、わざわざ高いお金を出して、肌も髪もボロボロにしているんですから、せめて、もうちょっとわかって使えば?と日々思いますね。

わかっていたら、何かトラブルがあった時、やっぱりこれか!ということで、すぐに止めてもらえるんですよね。

でも、わかっていないと、ご本人は、とてもいいと思っているので、まさかそれが原因と思っていないので、いつまでたっても、止めないんです。。。どんどん悪化の一路をいたどります。。。

この本を読んで、おかしなモノを買う方が少しでも減ればな、と思います。

水洗いのみを実践するかどうかは別として。

(私は、完全休みの日は、水のみですが、でかける日は、石けんシャンプーで洗います。)

うちに来られる患者さんの中で、うちを見つけた検索ワードに、「宇津木先生の本」と書かれる方が結構いらっしゃって、どこかのサイトで、載っているんでしょうね。。

石けんのこととか、高機能化粧品とか使うな、とか、そういうシンプルスキンケア推奨派には、知っていただいているんでしょうか。。

宇津木先生(面識はありません)のお名前で、うちのクリニックが出てくるとは、大変光栄なことです。もったいなや。。

で、宇津木先生の本も読んで、私のブログも読んで、かなり遠方から来られるんですが、スキンケアは実践しているのかと思いきや!!

宇津木先生も私も絶対に勧めていない化粧品を使っていて、肌はボロボロ。。。。

。。。なんで。。?

本もブログも読んで、なんで、それ、使う。。?

謎です。。。

遠方から、何しに来たんだか。。。

宇津木先生の本の内容は、かなりのカルチャーショックでしょうから、化粧品をわりと使いたい方には、なかなか受け入れるのが難しいこともあるし、全部受け入れたとしても、合わない患者さんも中にはいるでしょう。

それは、どんな治療法でも、合う合わないは必ずありますから、当たり前です。

本というのは、あくまで一般的な話で、個人個人の肌を診て、スキンケア指導されているわけではありませんから。

まあ、私は、化粧もしたいし、石けんも使いたいので、宇津木先生の内容に比べると、かなりゆるいというか、まだ受け入れやすいと思っています。

それも受け入れられないという方(わざわざ来て、ごくたまにそういう方がいます)は、一生、化粧品の呪いにかかっていなさい。ムダなお金を化粧品会社に寄付していたら、よろし。

でも、大勢の方が、宇津木先生の本もそうですし、私のブログ(並べてすみません。)も、誰でも見ることができます。(本は買ってくださいね)

そしたら、遠方からお金かけて来なくても、毎日実践しているだけで、肌は結構綺麗になると思うんですけどね。。

たいていの方は、おかしな、いらんことばっかりしているから、肌が汚くなっているので、止めるだけで、少なくともマシになるはず。

ホントに実践しているのに、綺麗にならないという方は、特殊な場合(皮膚炎など化粧品ではなく、薬が必要なレベルとか)だったり、スキンケアでは無理なことを最初から期待しているとか(もうできてしまっているシミとかシワとかタルミとかを、なくしてくれ、ということ)、そういうのは、やはり個別の診察が必要です。

でも、やっているつもりで、全然やっていない方も多いので、(これはかなりタチが悪いんですが。。何がいけないのか、全く理解していないので、注意しても、また別のおかしなことに手を出します。)、そういう方は、いつまでたっても、綺麗にはなりません。

ああ。。。肌が可哀そう。。。時間もお金ももったいないですが、一番もったいないのは、その肌自身です。

その肌で、ずっと過ごしているなんて!!人生、もったいないと思いませんか?

話が飛びました。

毛に戻します。

肌と同じように、毛も同じです。

毛自体は、ただのたんぱく質です。毛を切っても痛くないように、毛自体は生きていません。

でも、毛根や毛根の周りは生きているんです。

なので、抜くと痛いんです。生きている毛は、引っ張っても抜けませんしね。

毛根の周りには、皮膚があります。

毛根の埋まっている皮膚が、ボロボロなのに、毛だけちゃんとしたものが生えるわけ、ないと思いませんか?

私は、いつも育毛相談の方に言うのが、いい土(土壌)じゃないと、いい木は育たないんですよ、と言っています。

アスファルトで固めたようなカチカチの皮膚に、根(血管)が張れるわけありません。

いいふかふかの、根がやりやすい土にしてあげないと。

化学肥料や農薬や殺虫剤だらけの土で、苗が育つわけもないし、葉っぱも出ないし、花も咲きません。

不健康だから、すぐに病気になります。ヘタすると、その苗は枯れてしまうのです。

草木を育てるのと同じで、必要な栄養はいるけど、おかしな毒はまかない。

完全有機栽培の土もあれば、無農薬・減農薬の畑もあって、そのレベルは様々。

どのレベルまで目指すのかは、その人次第です。

レベルに差はありますが、毒は撒いちゃあ、いかんでしょ。草木は枯れますよね。

減農薬とかいう問題ではないのです。

化粧品の場合、本当の毒ではありませんが、悪影響という意味であれば、そりゃ、全部禁止なわけですが。。どこで妥協するか、難しいところです。

使うなら、わかって使いましょうね。

ちなみに、遠方からシミ相談に来られた方は、さっきのダメと言っている化粧品ばかり使っていて、肌がボロボロだったんですが、雑誌で紹介されているミネラルファンデを使っていて、(他にもおかしなものを使っていて)、これだけ肌がボロボロなのは、使っている化粧品にも質に問題があると思いますよ、(もちろん、洗顔もゴシゴシしていたんですが)という話をしました。

あとから調べたら、この使っていたミネラルファンデ、おかしなものがたくさん入っていて、よくこれでミネラルファンデっていうな~!!という代物。

しかも、HPや雑誌のイメージは、さも、「こんな肌に優しいモノはないです!」「こころを込めて作りました、みんなに幸せになってほしいから!」みたいな、みせかえのナチュラル感満載でした。

私が今のところ、ミネラルファンデで使ってもいいとおススメしているのは、野本先生の開発されたビューティフルスキンだけです。

(国産に私はこだわっているので、外国製のは信用していないこともあり、また日本人と欧米人の肌は違うのです。

本当の皮膚科医が開発されているので、なんちゃってでも、バッタもんではないのです。

しかも、野本先生のは、良心的な価格ですから、こんないいモノはありません。)

まあ、肌も髪の毛も同じです。体の一部ですから。

勧めないモノは、どこの場所でも勧めません。

呪いを解きたい方、なんとかしたいとおもっている方、一度、宇津木先生の本を読んでください。

貴女の理解がよければ、この本の良さがわかります。

どこまで実践するかは、次の段階としても、とりあえず理解というか、知ってください。

おかしなモノを買わなくて済むように。

実践できればできるほど、スキンケア・ヘアケアに、お金も時間も、どんどんかからなくなりますよ。

本当です。

今日、用事があってクリニックへ行くと、埼玉県の方から、ハガキが届いていました。

私のブログを読んでくださって、スキンケアを実践してくださったそうなんです。

そしたら、お肌が綺麗になって、化粧品の数も少なくて済むようになり、他のことにお金が使えるようになって、うちに受診には来れないけれど、とお礼のハガキでした。

全く面識のない方から、こんなお礼のハガキを頂戴するなんて!

あまりの嬉しさに、涙が出ました。

こちらこそ、ありがとうございます。

私が好き勝手、言いたい放題書いているこのブログも、世の中の誰かのお役に立っているんですね~。

それをわざわざ知らせてくださり、本当にありがとうございます。

お一人でも、雑誌やTVの誇大広告に惑わされることなく、ご自分が良し!と思う、シンプルなスキンケアで、余計なお金を使わずとも、お肌が綺麗になっていただければ、とても嬉しいです。

このハガキを、励みに、さらにいっそう頑張ります!!本当にありがとうございます。

化粧品やエステ、美容医療も含めて、そういう広告って、ワクワクすることもあるし、単純におもしろかったり、笑えるのもあったりして、それはそれで楽しいですよね。

でも、あまりに都合のいいことばっかり言っていたら、それは、「誇大広告」で、そういうことも全部わかった上で、試しに購入したり、やってみたりする、というのは、人生経験としていいと思うんですけど。その方自身が決められたことなので。

でも、宣伝戦略にまんまと乗っちゃって、お肌ボロボロになってもまだ止めない、また次の新しい、ロクデもないモノにひっかかる。。。って、いい加減気づきましょうよ~。

皮膚が可哀そうすぎ。。

うちのクリニックには、ブログを読んでいただいている方が、かなり遠方(海外とか)であっても、来院される方がわりといらっしゃいます。

さすがに遠方から来られる方の場合は、ブログも結構読んでおられることが多いです。

だからこそ、遠方から会いに来て、というか、お肌を診てほしい、何があっているのか教えてほしい、と来られるようです。

ブログを読んだし、実践もしているけど、物足りないというか、もっと次のことをしてみたい、実践しているつもりだけど、マシにはなったけど、まだなんか調子悪いのは、何が原因なんだろう、と受診される方がほとんどです。

美容医療って、楽しいし、ある程度続けていると、確かに若々しく見えます。

(違う場合もありますけど。。。「若々しい」というのも主観の問なので。。)

でもね、お金、かかるんです。もちろん、時間もね。

私は、サプリ好きで、結構飲んでいますし、化粧品もまだ使っている数は少ない方だと思いますが、それでも1か月のサプリ・化粧品代って、わりとかかっていますよ。

(化粧品はそれほどでもないですけど、大半はサプリですね)

仮に、光・レーザー治療をやっていなかったとしても、みなさんも美容のメンテ代って、結構かかりますよね?

まず、化粧品でしょ、美容院代でしょ。人によったら、ネイルや習い事(ジムやヨガとか)、エステ(マッサージ含む)、歯のメンテとかね。あとは、エクステもですか。

洋服代もバッグに靴、アクセサリーなどなど。

それぞれに、どこまでお金をかけるかは、個人の価値観ですけど、それでもなんやかんやとかかりますよね。

お金が有り余っていて、経済成長のために、お金はバンバン使っていこう!という方を除いて、大半の方は、そういうことに少しでも、お金も手間暇もかからないなら、それに越したことはない、と思っていらっしゃいませんか?

たまに、バーン!と、そういうことに使うと、スカッとして楽しいでしょうけど、「お手入れしている素敵な私♡」みたいな自己満足もあるかもしれませんけど、ず=っと続いていて、終わりがなくて、結構なお金が必要となると、ちょっとイヤになってきませんか?

維持するって、大変ですよね~。

そのために、頑張って働こう!という気持ちにはなりますけど。

お金は稼いで使えばいいと思いますが、同じ使うなら少しでも有効に使いたいですよね。

そのための、スキンケアなんですよね~。

スキンケアと言っても、TVや雑誌、ネットで言われているモノじゃないですよ。

ネットの全部が悪いとはいいませんが、まず、「どこの誰が」言っているのか、実名で言っていても、タイアップなどの宣伝ではないのか(最近、宣伝に見えない広告が増えましたね)、同じページに、それを購入するサイトに導くようにできていないのか、などなど、チェックしないと、その情報は偏っている可能性があります。

スキンケアは、ホントはとてもシンプルで、おかしなことはやらない、必要なことだけやる、というこれだけなんですよね。

これができていないと、美容医療にムチャクチャお金をかけても、これがまた笑えるくらい、お肌は綺麗にならないんですね~。

みなさんの周りに、そういう女性、いませんか?

お金はかかってそうだけど、全然なんか綺麗じゃない人。。残念ですね。。

逆に、スキンケアさえできていれば、美容医療をしなくても、結構ホントにいい感じで、年齢を重ねていけると私は思います。

お金をかける必要なんて、ないんです。

やりたい方は、美容医療をやったらいいですが、それはスキンケアの上に成り立っているモノだと思います。

あの、「ためしてガッテン!」の秋田県おおばあちゃん方のお肌を見たら(80~90代の方が、シミもシワも全然なくて、お肌ぴかぴかでした。これは、人生であまり紫外線(近赤外線にも)にあたっていないから、肌の老化が遅いのです)、いかに日焼け止めが大事かおわかりでしょう。

ただし、質のいい日焼け止めを必ず使うということと、環境・TPOに合わせて、塗り直しをする、ということです。

日焼け止めの質のいいものを買う、となったら、今までドラッグストアの安物を使っていらした方からすると、余計にお金はいるでしょう。

でも、他の高い化粧品が全然いりませんから、その分のお金を日焼け止めに回せばいいし、そうしても、むしろ化粧品代は安くなるんじゃないでしょうか。

うちの患者さんは、みなさん、うちでクリニック用の化粧品を買っても、今までよりは全然化粧品にお金がかからなくなった、とおっしゃいます。

うちで、日焼け止めだけ買って、保湿のスキンケア商品は市販のモノを買われている方は、もっとお金がかかっていません。

でも、みなさん、お肌は綺麗です。

素晴らしい~!みなさんの努力の賜物ですね~!

特に一番やったらいけないのが、日焼け止めも塗らずに、市販の美白化粧品を買うことです。

他力本願の気持ちはわからんでもないですが、これ、一番、ムダっ!!

しかも、市販の美白化粧品で、「効く」と言えるレベルのものは、「全くない」とは言いませんが、素人の方が探すのは、結構大変で、探し当てる前に、お肌ボロボロになるか、お金使いすぎるのでは。。。?

もちろん、「効く」レベルと言っても、市販にしては、というレベルで、おそらくみなさんの、「効く」レベルではないと思いますよ。

なんでもやり過ぎの日本人ですが、「やらない」という選択をあえてやる、ということがとても大切です。

宣伝にのせられない!

化粧品・エステ・美容医療(悪徳のね)に、みなさん、期待しすぎです。

高い化粧品やエステで、散々お金を使った方が、「やっぱり効かないんだ。。」と美容医療に方向転換されるのはいいと思いますが(同じと思うほうがおかしいんですが、お手軽に良くなったらな~、と期待しちゃったんでしょうね。。)、これまたケタが違うような、格安クリニックに行って、エライ目にあったり、ある程度高いと安心、だって、クリニックだから、と受診してあまり理解もできていなくても、やっちゃう、とかは、止めましょう。

極端な広告をそのまま信じるのは止めましょう。

そんなうまい話、あるわけないんだから。。。

目を二重にするとか、鼻にシリコンを入れて高くするとか、そういう、いわゆる美容整形って、自分で努力しても変えられません。

そういう場合は、他力本願でおまかせしないと、ちょっとどうしようもないです。

(クリニック・ドクター選びは、とても大事ですけどね)

でも、美肌とか美白とか若返りって、普段の積みかさねで、いきなり100万払うから、なんとかして!というモノではありません。

毎日コツコツと貴女が積んで来られたことに、必ず意味があるし、そのうち表面にその結果が出てきます。

「100万払うから健康にして!」って、無理な話でしょ。

ご本人にはどうしようもない病気は山ほどありますが、例えば、メタボなどであれば、普段の生活習慣の積みかさねです。

お肌も同じです。

このブログを読んでいただいたら、わざわざ遠方からうちに受診しなくても、結構なレベルまでお肌が綺麗になれると私は思っています。

それ以上のことがしたい方や、直接お肌を診てほしい、というのであれば、受診が必要ですが。。

「ブログ通りにやっているけど、全然綺麗にならない」という方がいたら、何か原因があるわけですが。。(何か刺激が続いているんでしょう。大半は。)

こういう方の中に、自己流でアレンジされる方がいて、そのアレンジが、納得できる理由であれば構わないんですが。。。アレンジされる方の9割以上が、「えっ?!なんで。。?!」という、お勧めしていない内容だったりします。。。そりゃ、綺麗にならんわ。。

ドクターが100人いたら、100人とも考え方が違います。

それなりに理屈が通っていたら、何が正解で、何が間違っているのか、そんな白黒はっきりするものではありません。

それぞれの肌の違いというのもあるわけで、私のスキンケアがホントに合わない方・なんかうまくいかない方(アレンジしていないのに)というのも、中にはいらっしゃると思います。

私みたいに、ブログにここまで細かく書いているドクターは少ないので、そのドクターがどういう考え方をしているのか、受診前に確認するというのは、ものすごく難しいと思いますが、その場合は、一人一人、合って、肌を診てもらうしかないかもしれませんね。。

ま、でもとりあえずやってみてください、アレンジせずに。騙されたと思って。

ただし、ちゃんと理解してから、そのままでやってくださいね。

今日、婦人公論を見てきました。

。。すみません、婦人公論のアラガン社の広告は、「般若」ではありませんでした。

「般若」を見たい方は、クリニックでご覧くださいませ~。

さて、もうすぐゴールデンウィークですね。

海外に旅行に行かれる方、近場で旅行に行かれる方、おうちでのんびりされる方、うちの患者さんもみなさん様々です。

おうちであろうが、旅行であろうが、部屋の中に籠って、雨戸やシャッターも占めて、映画鑑賞でもしていない限り、紫外線・近赤外線は、ものすごく強くなっています。

もう、夏と同じ、と思って、過ごしてくださいね。

おうちにいるからと言っても、ガーデニングや、ちょっとそこまで散歩でも、結構な紫外線・近赤外線を浴びていますから、環境・TPOに合わせて、塗り重ね・塗り直しを実践されてくださいね。

受診されている方には、どの辺に出かけるのか(アウトドアなのか、インドアなのか)、それぞれお聞きして、こうされたほうがいいですよ、これくらいはしたほうがいいですよ、と塗り直しの回数や時間、日焼け止めの種類などをアドバイスさせていただいています。

何を塗るにしても、どこに行くにしても、朝一番は、特に厚めに塗ってくださいね。

ウォータープルーフで、SPF50+など、市販のモノは、アルコールがたくさん入っているものも多く、状況にもよりますが、あまり患者さんには勧めていません。

頻回に重ねていたら、皮膚が赤くなったり、かさついたりしてくるかもしれません。

詳しくは、受診時にお聞きください。

お日さんに浴びて、ジリジリ熱くなるのは、近赤外線で、紫外線ではありません。

なので、近赤外線対策も実は重要です。

私は、ドクターエビーゼの日焼け止めを最初に厚めにぬって、それから、ナビジョンなどを塗ります。

エビーゼは、日焼け止め下地のような感覚です。

帽子・日傘を被る、日陰に入る、などをしたら、近赤外線はカットできる分もあるので、しないよりはしたほうがいいですし、熱中症対策にもありです。

こまめに水分補給も忘れずに。

紫外線の強いところに遊びに行かれる方に、特におすすめしているのが、飲む日焼け止めと名高い、「ヘリオケア」です。

これを飲んだから、日焼け止めをぬらなくていいというもんではなく、飲むことで、さらなる、高い「紫外線カット」効果が望めるようです。

1瓶もっておくと、こういう旅行の時は、便利ですよね。

で、もし頑張ったけど、日焼けをしてしまったら。。?

必ずご連絡ください。

お肌の状態によって、治療内容が変わったりすることがあります。

まだ赤い、ひりひりする、熱感がある、乾燥がひどくて、などなど、2つ以上あれば、(1つでも場合により)シミ関係の治療はやらないことが多いです。

ビタミンC内服や点滴やイオン導入などによる、沈静を測ります。

場合により、ジェネシスを照射することもあります。

(ライムライト・アキュチップは、普通お休みします。場合により、やることもありますが。。。まあ、変更を勧めますね。)

何かあったら、とりあえず、ご連絡をくださいね。

この土曜日は、クリニックが終わってから、ナビジョンDRから新しく出た、「BBプロテクトUV」の新作発表会に行って来ました。

もう使っていただいている、うちの患者さんにも、すこぶる評判がいいです。

私も気にいっています。

資生堂の研究員の方から、このナビジョンの日焼け止めがいかに優れいているのか、という説明と研究結果が発表され、そのあとには、ビューティーアドバイザーの方が、実際に、BBプロテクトUVと、ナビジョンのスポッツカバー(クリニック用のコンシーラーみたいなものです)と、ナビジョンのスキンケアベールを使って、実際のファンデーションの付け方、というか、シミの隠し方を実演で教えてくださいました。

(ナビジョン製品で、シミをできるだけ隠したい方は、ご予約時に、説明希望とお伝えください。処置の時に説明させていただいて、パウダールームで試していただきますね。)

資生堂の研究所というのは、他の化粧品メーカーをホントによせつけないくらい、レベルが違います。まあ、予算も違うんですが、それだけ研究に予算を回すことができるというのも、またスゴイことです。

研究所は、その辺の大学病院顔負けの設備です。

いかに、資生堂の日焼け止め(ナビジョンシリーズ以外もです。市販で売っているモノも含めて)が、他社よりもすごいか、という証拠を見せていただけるわけです。

一方的ではありますが、やっぱりすごいな~、と思ってしまう単純な私。

初診・再診の方を含めて、うちの患者さんには、市販の安い日焼け止めは一切勧めていません。

そんなのものを塗るくらいなら、塗らないほうがマシ、というくらい、ひどいものがたくさんあります。

昔、「SPF120」とか「SPF150」の表示にある日焼け止めが売られていて、消費者センターが調べたところ、SPF30にも達しないお粗末な代物。。。粗悪品です。

こういうものが平気で売られていて、売っていた化粧品会社を軽蔑しますが。消費者をなんだと思っているんでしょう。金儲け主義にもほどがあります。

「SPFが高いほうが効く」「高ければ高いほどいい」「高いのさえ塗っておけば、あとはなにもしなくていい」と信じている方が多いので、こういう商品が出てくるわけです。

その後、SPF値は、50までしか表示できなくなり、それより効果が高いものは、「50+」という表示に変わりました。(日本国内の話ですよ)

いくらSPFが高くても、粗悪なものは、ガサガサになるか肌荒れを起こすか、悪い結果しかありません。それだけ肌にも負担をかけたにもかかわらず、紫外線もカットされていないという始末。。。

また、いい日焼け止めであっても、みなさんの塗っている量が、薄付きすぎるんです。

なので、ちゃんとしたメーカーは、ちゃんと日焼け止めの効果を出したいのなら、2~3時間毎に塗り直してください、と表示があるわけです。

塗り直しをするにしても、質の悪いモノ、ピーリング様の働きのする成分が入っているものなどで、1日に何度も肌につけたら、肌がおかしくなるのは当たり前です。

日焼け止めは、保湿化粧品と同等、もしくはそれ以上に質のいいモノを買って、塗らないと、一番大事と言っても過言ではありません。

「ただの保湿」でいいなら、化粧品自体は、それほど高いものでなくても売っています。

高いモノが決していいわけではありません。良いモノもありますが、何度もいいますが、市販の「高機能化粧品」は一切止めてもらってます。

(私の言う、「高機能化粧品」というのは、「美白」「アンチエイジング」「シワ」「シミ」「タルミ」「ニキビ」などの目的が書いてあるもの全てですし、つい買ってしまいたくなるような宣伝文句が書いてあるもの全てです。

ただの保湿目的のものに、そんな宣伝文句が書いてあること自体、私はおかしいと思います。

一部にそうでない商品もありますが、まず、信用できるところがそもそも作っているのか(大手だからとか、ネットの口コミで良かったからとか、そんなことは一切関係ありません)、成分表を全部チェックまでして、使っていいと信用できるものなのか、そこまでして、その「高機能化粧品」を使いたいなら、それはその方の自由です。

(信用できないところが作った成分表は、当然ですが、信用できるはずがありません)

ま、値段と、それ自体のもたらしてくれる「効果らしきもの」が、見合うかどうか、というのは、また別の問題です。

ネットの検索でヒットした、誰かが仕掛けているだけの、わけわからん化粧品を、よくもまあ、自分の顔に塗れるな!と、いつも私は感心してしまいます。

そんなどこの誰が作ったのかもわからないような化粧品まがいのものを。

最近、雑誌に、アラフォーの女性が、化粧品会社を起業して、オリジナルの化粧品を作って売るのが流行っているんでしょうか。。それとも、そういうのを扱う仲介業者みたいなところが仕掛けているんでしょうか。。

なんの知識もない人がいきなり作って、利益が出るほど、世の中甘くないですよ。

こんな勉強をしました、こんな苦労をしました、みたいな写真やエピソードが一緒に載っていて、そんなのもので勉強したんですか?!と、中身が全然ないことを露呈しているだけなのに、恥ずかしくないのかな、と、見ているこちらが恥ずかしくなります。。。ママゴト遊びみたいな感じ?お金はどっから出ているんでしょう?

スポンサーは?パパ?親?ダンナサン?税金対策に、赤字部門が必要ですか?

でも、そのお金、他に回したほうがよくないですか?奥様や娘さんの社会勉強ですか?

誰に迷惑かけているわけでもないですしね、失礼しました。

雑誌社も、ネタを提供してくれるありがたい方々、作っている方からしたら、雑誌で取り上げてもらって、恥ずかしさと引き換えにタダで宣伝してもらって(タダじゃないかもしれませんね。。。)双方利害が一致して、良かった、良かった。

今の時代、よく考えずに買う人が多いようで、おかしな化粧品でも、宣伝で工夫したら、ちょっと売れる時代なんですよね。恐ろしいことに。。

このブログを読んでおられる方々は、おかしなモノは買っていらっしゃらないと思いますが。。

なので、化粧品とは全然関係ない企業まで、化粧品を作って売る始末。。時代にのっかって、サッサと売って、儲けてしまわないとね!

ベンチャーが悪いとも言いませんし、新規参入はアリですが、質をなんとかしてほしいですね。

そういうところに限って、中身に大したものが入ってもいないくせに薬事法違反の広告で、バカ高い値段をつけて売っていて。。。買う方も悪いのでは。。?そんな宣伝信じて。。普通の人は、おかしいと気づきますよ。

化粧品というのは、ホントに博打で、当たればものすごくデカいので、手を出す人が多いんですが、ホントにあたるのは、ごくほんの一部です。

プラマイ、ちょいプラス、でも、手間暇考えたら、そんなに儲けていない、というなら、とてもラッキーでしょう。

いくらいい成分を配合して作って売ったとしても、それだけでは売れないし、ヒットもしません。

赤字だらけです。

成分にだけこだわっても、ダメなのが化粧品なんですね~。

当たらなかった場合は、莫大な借金だけが残るだけ。。。

素人が手を出すのは、まあ、私は勧めませんね。。

女性の夢なんですかね、自分で理想の化粧品を作る、というのは。

自己満足の化粧品なんて、誰も欲しくないですよ。自分のためだけに作っていたらいいんですよ。

添加物にこだわって、刺激のない化粧品が欲しい、まずは自分のために、というなら、ドラッグストアで、精製水とグリセリンを買ってきて、混ぜたらいいんですよ。1000円もしないで、大量に作れると思いますよ。

それなら、多額の借金をしなくていいですよ。

なんでも混ぜりゃ~いいってものではありません。

市販のものが濃度が薄いからと、濃くすればいいってものでもありません。

皮膚には適正な濃度というのもあるし、刺激になっていないのか、ということも確かめないといけないし、本当にどこまで入っていっているのか、なんて、どうやって確認するつもりなんですかね?無知って、恐ろしいですね。

(ほとんどの化粧品は、入りません。入ったら、エライことですよ。薬じゃないものが、おかしな添加物ごと、皮膚に侵入してくるわけですから、免疫反応などものすごく反応します。かぶれたり、アレルギー反応を起こしたり。

入っていい成分もあれば、濃度もそれそれでに、適度というものがあるわけです。)

よく患者さんから、「先生は、化粧品を作らないんですか?」と聞かれますが、今のところ、作るつもりはありません。

なぜなら、そこまでの勉強も全然足りないし、資生堂などプロの化粧品会社を超えるものが作れる自信もありません。

いいモノを作っても、それが「良いモノ」と証明するには、どこかの研究室を借りるなりして、実験をしてもらって、データーを出さないといけません。

どれほど莫大な費用がかかるか。。

今の私では、費用も知識も全然無理ですね。プロが作ってくれたものを買って使うほうが、よほど楽です。

餅は餅屋です~。

ハイドロキノンなどのクリニックで処方する自家調合のクリームくらいならしていますが、これは、薬みたいなものです。

ハイドロキノン以外でも、「化粧品」として何かを販売するなら、それはそれで大変なわけです。

クリニックをやっていると、たくさんのわけわからん企業から、「オリジナル化粧品を作りませんか?」という資料が、勝手に送られてきます。

実際、そういう企業も多いです。

「こんな感じで、適当に作って~」という場合もあれば、自分で成分いこだわって、「これとこれとこれでお願い」というものまで、ピンキリです。

そんな適当~な化粧品作ったって、私は、ドキドキワクワクもしませんからね。嬉しくありません。いりません。

化粧品って、化学薬品てんこ盛りと言えばてんこ盛りです。

肌に本当に優しい成分だけで作る(なにを優しいと定義づけるのか、という問題もありますが)、というのは、できないわけではありませんが、大量生産できるのかどうか、コストが上がる分、売値も上がります。

また使い心地が悪かったり、使いにくかったりと、いろいろと使う方に、我慢しないといけないことが出ることがあります。

添加物全てが、絶対悪いわけではないですし、どこで妥協して、どこのラインは許さないで済ますか、難しい問題です。

そういう意味では、資生堂のナビジョンは、良くできています。

女心わかってるな~!というのは、さすがに資生堂です。

そりゃ、いろいろ入っていますよ。でも、他の、いわゆるドクターズコスメ、というか、「低刺激化粧品」と言われる中では、断然使いやすいし、使っていて気持ちいいこともあるし、バランスがいいと思います。

これはね、なかなかマネできるものではありません。

一応、アレルギーテストもされているし、市販のものよりは、刺激がよりないようにしてあります(そのはずです。)

ちゃんと成分がどう混ざっているのか(くっついているのか、というか)まで、電子顕微鏡で確認されているので、普通の化粧品会社、というか、ベンチャー企業がマネはできません。まして、素人が適当に作った化粧品なんて、とてもとても。

(電子顕微鏡ですよ、電子顕微鏡!)

そうそう、最近、ジェル状の日焼け止めが、TVCMで、とても多いですね。

基本、患者さんには、安っい質の悪いジェル状の日焼け止めは一切止めてもらっていますが、資生堂のジェル状日焼け止めと、どこかの他社のモノとの、塗った場合のアップの写真を見せておられました。

ジェル状は、特に、皮膚に塗ったら、塗れていないところができるそうで、でこぼこについていると思ってください。(注:肉眼では絶対に見れません。)

資生堂のは、綺麗にピタッとついていました。

他社の商品のように、ちゃんとついていないところは、紫外線をバンバン通しているわけです。

日焼け止めをちゃんと塗っていたのに、すっごい焼けた!という経験、ありませんか?

(もちろん、環境・TPOに合わせて塗り直しをしていないなら、焼けて当たり前ですが)

それは、その日焼け止めの質が悪いんです。

塗っている量が足りていない、ということも、もちろんあります。これは、質のいいものでもそうです。

日焼け止めには、紫外線吸収剤がたいてい入っていますから、日にあたると、どんどん吸収して、効果は落ちていきます。吸収すればするほど、吸収する分が張っていきますから、吸収できなくなっちゃうわけです。

なので、日焼け止めが一見取れていないように見えていても、効果が無くなっています。そのため、2~3時間毎の塗り直しを言われる場合もあります。

ところが、資生堂の日焼け止めは、この光劣化がないそうで。

他のメーカーでも、光劣化のないモノはありますが、光劣化するのが多いのも事実。

同じSPF50でも、全く中身は違うわけです。

まだそれほど汗をかく季節ではありませんが、お天気によったら、汗ばむ日も出てきますよね。

その点、ナビジョンDRのBBプロテクトUVは、汗・皮脂に強いので、心強いですね。

梅雨が始まるまで、日本の湿度は、まだまだ低いです。

真冬よりはマシですが、気温も上がってくるので、カラッとした、過ごしやすいお天気ですが、湿度は低いんです。(だから、過ごしやすいわけで。)

CMで宣伝しているからと、大人が、安っい、ドラッグストアの、質の悪い、夏用の日焼け止めを、今の季節に塗るのは止めましょうね。お肌、ボロボロになりますよ。

(どの季節でも、止めてもらっていますけどね)

ナビジョン以外にも、うちで取り扱っている化粧品は、私が直接試して、まず自分が使ってみたいと思ったもの、実際使っているモノ、患者さんにもおススメしたいモノ、(私は脂性なので)私には合わなくても、こういう患者さんにはいいと思う化粧品を、おいています。

クリニカタナカの田中先生考案のドクターエビーゼであったり、野本真由美スキンケアクリニックの野本先生考案のビューティフルスキンであったり、とまだこちらは導入していませんでしたね。

ナビジョンで売っていない、チークやシャドウから導入しようと思っているんですが、導入しても、今、患者さんに説明して売る時間があるのか、という問題がありまして、バタバタしていて、まだ頼んでいません。

とりあえず、注文はするつもりですので、もう少しお待ちください。

本当の、ドクターズコスメもピンキリで、名前貸しみたいなバイトもありますし、はあ~?みたいな商品もしばしば。。。あんた、誰。。?というドクターも。。

この2大ドクター開発の化粧品は、私自身も使っていて、とてもお勧めです。

大手化粧品会社でもないですが、宣伝をバンバンしているわけでもなく、自分で確かめた、私にとって信用できるところの化粧品なわけです。

(化粧品なので、ネットでどなたでも買えます。危ない成分は入っていないので、ドクターが診察・説明が必要な商品ではありませんから、質のいいものを大勢の方に使ってほしい、という両ドクターのお心配りが素敵です~。)

ミネラルファンデーションって、ちょっと前に、だいぶ流行りましたよね。

ひとつ日本に入ってきて、話題になると、いろんなメーカーから似たような商品が発売されて、「ミネラル」って何?というくらい、おかしな成分が入っているものや、有害なミネラルが入っているもの、そりゃもう、ピンキリというか。。。

えげつないのは、「24時間洗顔しなくていい」とかわけわからんことまで、キャッチコピーがついているのもあって、これ、一体何を根拠に、「24時間洗顔しなくていい」と言っているんですかね?

消費者庁は、これ、ちゃんと調べてくれないのかな?

私は、まずこういう商品は買いませんし、試しもしませんから、関係ありませんが、メーカーが勝手に自画自賛している商品を、よくそのまま信じて買うな~!と、いつも感心してしまいます。

素直と言えば素直ですが、ちょっと信じすぎでは?おかしいと思って買わない方もいるんですから(だって、言い過ぎでしょ?根拠は、ちょっと見たところ、パッケージには書いてなかったと思いますけど)、信じるほうもダメだと私は思いますけどね。

メーカーが、自分のいいように宣伝するのは、今に始まったことではないので、どこまで、広告戦略ののっかってあげるのか、ですし。

先日も、肝斑で通っておられる患者さんではないんですが、注入で来られた時に、すっごく肌が汚くなっていて、肝斑の悪化とどす黒いというか、ツヤもなく。。

そんなに、顔診てなったっけ?最後に診たのはいつ?と思って、カルテを診たら、

先月診てるやんっ!これだけ、汚くなるなんて、おかしいっ!!

また、何かしたな。。。?! と、患者さんに聞いてみると、ドラッグストアで、質の悪いミネラルファンデーションを買っていました。

キャッチコピーに騙されて、買ったそうで。。。

いい年した大人が、ティーンエイジャーが買うような、やっすい化粧品は止めましょう、まして、根拠も示していない、気持ちそそるようなキャッチコピーが書いてあったら、おかしいでしょ?と、初診時から口すっぱく言っていることをまたしても言う、ということが。。

(名前を聞いただけで、それのどこがお肌に優しいんですか?という代物。。。)

いや=、ひどかったですね~。疲れがたまっていらっしゃったのもありましたが、肌色もまだら感と炎症の赤みとで、ひどかった。。。

(止めて、しばらくしたら、ちょっと戻っておられました。よかった、よかった。)

「ミネラル」「オーガニック」「無添加」「敏感肌用」「ドクターズコスメ」などなど、大半がおかしなものです。

そう書けば、そう宣伝すれば、誰でも買うし、よく売れるから。なので、中身は全然違うのに、どこのメーカーも、イメージだけで書いています(宣伝しています)

「ミネラル」って、何がそんなに、日本人の心を惹きつけるんでしょうね~。

自然っぽいから?海っぽいのか? 日本人は、そんなに自然が好きなんですね。

自然が好きな日本女性の方にお知らせしますが、よくドラッグストアで安く売っている「ミネラルオイル」というのは、石油から作った、安っいオイルのことです。

ちなみに、ワセリンも石油から作ってます。

自然が大好きな日本人からしたら、石油は、自然ですか?化学薬品ですか?

石油だと知っていたら、買わなかったって?

誰が、「ミネラルオイル」って、なんか印象が良くなるようなネーミングを考えたんでしょうね。うまいネーミングですね。

「石油オイル」(油とオイルと二重になっていますが)とか書いたら、まず売れないと思うのは、私だけ?

ちなみに、石油って、何か知っていますか?

石油は、もともとは、100万年以上前の生き物の死骸です。死骸が形を変えたものです。(すっごい簡単に書いていますよ。死骸ではない、とする説もあるようです。)

石油、というか油田の採掘って、結局、地中深く掘っていって、地球から自然の恩恵をもらっているというか、もともとは天然のものです。

原油、ってヤツですね。

それを、いろいろ精製して、形を変えて、みなさんが知っている、灯油やガソリンなどになっていきます。

なので、元々の石油は、「天然」のものですよね。

「ミネラルオイル」と呼ぶのは、正しいのか?

正しいのかもしれませんね。

以下、ウィキペディアの「鉱油」から引用、

「石油由来の物質に、英語のMineral、漢字の「鉱」の字があてられているのは、石油がリンネの時代など過去の分類学上、鉱物扱いされてきたことの名残である。」

だそうです。

「ミネラル」という名前に、日本人がいいいイメージを抱き過ぎていませんかね。

ちなみに、石油から簡単に作ることができる、ということは、安い価格で品質の安定したモノが作ることができるということです。

(もちろん、質の悪い鉱物油もあります)

まあ、いいや、さて、本題です。

今回、ご紹介するのは、本当~の、ミネラルファンデーションです。

ミネラルを使った、メイクアップ用品です。

「ビューティフルスキン」http://www.beautifulskin.jp/ 

です。

以前に、このブログでもご紹介した、新潟県の、野本真由美スキンケアクリニック院長の、野本真由美先生が開発された化粧品シリーズです。

去年のセミナーで、野本先生がこういう化粧品を開発され、販売しておられることを知って、「欲しいな~」と思っていたんですが、(帰ってから、HPも見たんですが)、いろいろ忙しかったのもあり、購入していませんでした。

基本、全て、ミネラル(本当のね)の、粉です。

口紅(というか、グロス)は、ワセリンに、ミネラルの粉が入っているだけです。

資生堂のナビジョンも、やっと色つきの日焼け止めが、2色出てきて、ファンデに悩まなくていいや、と思いましたが、メイク用品が全然ありません。

あるのは、リップグロスっぽいもので、自然な赤みと透明タイプの2色のみ。

チークやアイシャドウ、アイブロウなどは全然ありません。

デパートで、いわゆる「敏感肌用」とうたっている化粧品会社が、メイク用品を作っていますが、私自身は、あまり患者さんには勧めていません。

患者さんが、今使っていて、何も困っていなくて、炎症もなければ、捨てさせることまではありませんが、これから買おうか悩んでいます、と相談されたら、止めたら?と言っています。

そこまで優しいとも思えないし、それがいけるなら、他の化粧品会社のものでもいけるんじゃない?と思うし、他のいろんなモノを使って、それでもダメで、ここのしか合わない!というなら、仕方ないかな、と思いますが。。

お肌が健康な方は、一般で売っているメイク用品が使えるからいいんですが、アトピーのひどい方や、超~敏感肌(というか、バリア機能の壊れている方)の方は、なかなか難しいことがあります。

やっぱり女性ですもの。なにか、イベントの時に、ちょっと彩りが欲しいですよね。

この野本先生のメイク用品のHPを初めて見た時、これだっ!と思いました。

チークもアイシャドウもリップグロスもアイブロウも、ここので対応できます。

これだけあれば、かなりいけるんじゃないでしょうか。

今回、野本先生にいろいろお話を聞かせていただいたので、早速、注文させていただきました。

油分があると、必ず界面活性剤(乳化剤だとしても)が使われます。ワセリンや油100%でない限り、なんらかの界面活性剤が入ってくるのです。

究極の化粧品は、界面活性剤をゼロにすること。

これが、一番肌に負担をかけません。

IMG_20140319_124834453.jpg粉の日焼け止めです。ミネラルの散乱剤のみで紫外線をカットします。色は2種類。

IMG_20140319_124932134.jpgトライアルキットです。

ベースはこれで完成です。こんな可愛いピンクのラッピングです。いや~ん♡

IMG_20140319_124807840.jpg中身です。プライマーという粉で、お肌をサラサラにします。

次に、ミネラルファンデーションです。

輝きやツヤが欲しい方のために、フィニッシングパウダーをのせます。

全て、ミネラルです。

IMG_20140319_124950300.jpgミネラルカラーコフレ。

冬だけの限定セットです。これまた、可愛い箱に入っています~♡

私は、というか、女性はこういのに弱くないですか?つい、欲しくなっちゃいます。

ちょっとずつ、とりあえずいろんなものが試すことができますね。

IMG_20140319_125120976.jpgチークと、アイシャドウになる粉2種類。イベント用にキラキラの粉もあります。そして、グロスです。

IMG_20140319_125157649.jpgフタを開けました。

すみません、写真の前に、グロスを使ってしまいました。。。

いや~ん、可愛い~♡

こういうお試しキットは、どれも小さいですが、本物のは、もっと大きいです。

でも、小さいと、持ち運びにとても便利だし、いろいろ試せるのでいいわ~。

アトピーでお悩みの方、でもなんかメイクはして見たいという方、アトピーでなくても、より刺激のないものをお求めの方には、とてもいいと思います。

グロスは、そもそもグロスですから、薄付きですし、一般のグロスでも、とても取れやすいですよね。

これは、ワセリンベースに色の粉が混ざっているだけですから、安全な分、取れやすいです。

(逆に言えば、食事をしても落ちない口紅って、ホントは怖いです。。。)

化粧品でもメイク用品でもなんでもそうですが、そりゃ、液体やクリーム系のほうが、「メイク」という視点で言えば、綺麗に見せてくれると思います。

粉だけのモノを何かに混ぜるわけですから、添加物は増えるし、どこで妥協するか、です。

オシャレと安全・健康、というのは、本当の意味での両立はとても難しい。。。

これを買ってから、一応、エビーゼのクリームを塗った後、もうかれこれ、1週間くらいでしょうか、ずっとこれでメイク(ベースも含めて)して、様子を見ています。

ただ、私は、普段から粉をほとんど使わないので、(特にベース)、何年ぶり?というくらい、まともに使っていないので、使い方が慣れていないので、ちょっと雑に塗っているんでしょうね、ベタッと粉が固まって付いてしまうところがあります。

(これは、塗る前に、ちゃんと油分を取っていないからです。)

粉だけだったら、崩れた時がダマになって、汚く見えるのでは?結構落ちやすいのでは?と心配していましたが、化粧崩れは確かにしにくいです。

思っていたより、ずっと塗りやすく、いいかも。

本当のミネラルだと、石けんで簡単に落とせるんですよね~。それもいい!

新しいチークを買おうか考えていましたが、チークとシャドウは、こちらでお世話になろうかしらん。。

(チークとシャドウは、もともと粉を、色つき日焼け止めの上から、直接塗っていたので。)

もうちょっと試してから、テスターを置いて、当院でも取扱いを始めると思います。

ちょっと忙しいので、しばしお待ちを。そんなにはお待たせはしないと思いますが。

お急ぎの方は、直接、「ビューティフルスキン」でお買い求めください。

もちろん、アトピー以外の方も、刺激がないにこしたことはありません。

ただ、なんでもそうですが、いろいろな化学薬品に慣れていた場合、切り替えがうまく行けるかどうか、ですね。

ナビジョンのフェースパウダーは、もちろんこれよりも添加物が入っています。

あれは、ミネラルファンデ、という商品ではありませんから。

でも、アトピーの方で、これなら大丈夫!とずっと使っておられる方もいらっしゃいます。

(フェースパウダーと言っていますが、結構なカバー力があり、その辺はさすが資生堂ですね。)

石けん洗顔t同じで、慣れれば、このミネラルだけで、かなりのことが賄えるはず。

好みも問題もありますが、肌にいいことは事実です。

よろしければ、一度お試しを。

この頃、雑誌でよくオイルの特集がありますね~。

オイルはダメ!と言ったり、オイル特集したりと、雑誌はいろいろと忙しいんですね~。

もちろん、雑誌で特集されているのは、各化粧品会社が、ここぞとばかりに売り出した高~い代物です。。一体、中に何が入っているのか、よくわかりませんね。。。

「オイルだから、安心」みたいに思っているかもしれませんが、「オイル」とうたっておいて、いろんな成分を混ぜるために、合成界面活性剤相当の成分が入っているものもあるかもしれませんね~。

(以前にそういうのを見たことがあります。今、売っているのを、いちいち全部は見てません。)

果たして、あんな高いオイルが必要なんでしょうか。。よくわかりませんね。

一体、どんな成分が入っているんだか。値段の価値があるんだか、ないんだか。

どれほど、貴重なオイルなんですかね~。そんな貴重なオイルを塗って、なんかいいことあるんですかね。

「オイル」を使う最大の長所は、界面活性剤が入っていないことです。

本当の敏感肌の方やアトピーのひどい方だと、乳液やクリーム基剤だと、界面活性剤や乳化剤が入っているせいで、ひりひりしたり、痒くなったりすることがあり、(病院の薬であったとしても)、そういう方の場合、界面活性剤や乳化剤の入っていないモノとなると、ワセリン基剤か、水溶性のモノか、あとは、オイル(椿オイルとかオリーブオイルとか)になります。

化粧水のように水っぽいモノは、すぐに蒸発してしまって、なかなか保湿をするということが難しいのが実際です。

ワセリン基剤は、冬はいいけど、夏の暑い日は、誰しも塗りたくなくなるというもの。。

ワセリン基剤が使えない・使いたくない時に、椿オイルを選択肢のひとつに挙げることがあります。

あとは、患者さんが、塗り心地や使いやすさを選んでもらうしかありません。

過ごす環境にもよるし、その日によっても時間によっても、ベストな選択肢は違いますから、その都度自分で選んでいくしかないです。

何種類かもっていて、使い分けるというのが理想です。

敏感肌やアトピーの方以外が、もちろん、オイルを使ってもいいわけですが、オリーブオイルは、ニオイや香りも好き好きですが、私は、日本人には椿オイルのほうがDNAに合っているのでは?と個人的に思ってます。

(イタリア人は、オロナイン軟膏のように、なんでもオリーブオイルをつけると聞いたことがありますが。)

椿オイル以外でも、好きなオイルがあるんだったら、それでその人の肌に合っているなら(ホントにね)、使いたいなら使えばいいと思いますが。。

オイルは、万能ではありません。

オイルの欠点は、やはり油ですから、酸化するわけです。

皮脂も、酸化して過酸化脂質という物質に変わり、これは、またこれで、お肌に悪影響を与えわけです。

(乾燥肌やアトピーの方が、過酸化脂質を心配して、油を取る必要はありません。どうしても気になったら、手の甲でも押し当てて、そっちに油をつけてください。

脂症の方は、ホントにギトギトなら、脂取り紙を使えばいいと思います。

ただし、その後、乾燥するなら、ちゃんと保湿はしてくださいね。)

「ものすごい貴重な油」と言って、高い値段のついているものがたくさんありますが、たいていそういうものは、とても酸化しやすいわけで。。。

そんなにその油の成分が欲しいなら、成分だけを抽出した化粧品(存在すれば、ですが)を使えば、まだマシなわけです。

(まあ、たいていはまだ開発されていなかったり、他のおかしな添加物が入っていたり、これまたビックリするような値段がついていたり、と、使えない場合も多いかかなと。。)

私が、大島椿のアトピコの椿オイルを勧める理由のひとつに、「皮脂よりも酸化しにくい」のです。

(ちなみに、日本薬局方の、椿油よりも、酸化しにくいそうです。)

オイルを使うなら、これに一番注意しないと、何のためにしているんだか、となってしまいいます。

(ドクターエビーゼのオイルは、ベースがスクワランで、皮脂馴染みもいいし、濃い~いアスコルビン酸が入っていますから、抗酸化剤を兼ねていて、一石二鳥かと思います。

これは、ホントに特殊ですね~。)

で、当たり前の話ですが、オイル化粧品が合わない方もいらっしゃいます。

皮脂が多くて、そのせいでニキビが出てしまう方は、オイルを補充してどうする!とばかり、ニキビが増えることにもなります。

(エビーゼのオイルは、様子を見て使ってもらうこともあります。アスコルビン酸などが、ニキビを落ち着かせてくれたりするので。これは、やはり特殊です。)

大島椿の椿オイルは、普通のほうだと、ドラッグストアでもスーパーでも、どこでも売っていますが、うちで取り扱っている「アトピコ スキンヘルスケア」のシリーズは、クリニックと調剤薬局と大島椿のHPでないと、買えません。

ところが、年始の挨拶に、大島椿の担当者の方が見えられた時におっしゃってましたが、正規代理店以外で、ネットで売っているところがあるそうで。。。

ネット全部を取り締まることは不可能、とおっしゃってました。

これを聞いた時に、「またか」と思いましたが、最近売れるものはなんでも、偽物が出てきます。

ちょっと前だと、チャン・ルーのブレスレットでありましたよね。しかも、デパートで!

デパートに出入りする業者・卸す業者さんというのは、ある程度の信用があるところなわけですが、そこが騙されたのか、一体どっから偽物が流通したのかわかりませんが、今は、すぐに偽物が出てきます。

キュテラの方も以前に言っておられましたが、「オバジ・メディカル」の化粧品(クリニック専用で、医師が診察・処方する化粧品です。クリニック以外では買えません。)がネットで売っていて、(原価割れしているものも多数あり)、一度調べてみたら、中身は恐ろしく似ても似つかぬものだったそうで。。。

正規ルートで買わない、ということは、「偽物」かもしれないし、「本物」でも、劣化しているとか品質保証ができていない商品だったりするわけです。

ネットって、便利ですけど、楽天でもヤフーでも、同じ商品でも一覧で出ますよね。お店によって、値段が全然違いますよね。

正規料金だから、本物、というわけではありませんが、お店によったら、ビックリするくらい、値段が他店と比較して安すぎるのとかあるでしょう?おかしいでしょう?

安くする特別な理由があればいいですが。。。

大量に仕入れて、在庫抱え過ぎていて、倉庫代のほうがかかるから、早くさばきたいとか、劣化しちゃって、普通のルートでは売れないとか、使用期限が迫っているとか。食べ物とかも賞味期限間近だと、ダンピングされますよね。

そんな理由で安いものは、あまり欲しくありませんが。。。

電化製品は、期末決算前とかだと、確かに、在庫抱え過ぎの商品や安くなったりするので、これは確かにお買い得でしょうけど。

化粧品は、電化製品よりも早く劣化しますからね。(電化製品も環境が劣悪だったら、もちろん壊れるでしょうし)

そんなに、みなさん、家から出ませんかね。普通の大島椿でよければ、スーパーでもドラッグストアどこでも売っています。売っていないところを、私は見たことがありません。

赤ちゃんがいる・持病がある・ドラッグストアのない地域に住んでいるなど、いろいろな事情があって、やぱりネットで取り寄せないと、という方は、大島椿のHPから買ってください。

同じお金を出して買うなら、正規ルートで、正規品をどうぞ。

偽物かもしれないモノ・劣化しているかもしれないモノを、よく顔に塗れるな~、と感心しますね。

便利すぎるもの・安すぎるものって、やはりおかしいですよ。なんか裏があります。

出所のわかっているところで、買いましょう。

大島椿の方がその時におっしゃってましたが、最近ドラッグストアでは、ホントのベビー用の低刺激のスキンケアシリーズの化粧品の棚が減ってきているんですって。

(なので、アトピコの一般用はホントに見ませんものね。)

その代わり、棚を占拠しているのは、泡で出てくるきつい洗浄剤や、おかしな成分が山ほど入った、過大広告すれすれのポップだらけの化粧品とか、ばっかり。。。

嘆かわしいですね。。

(でも、これは、ドラッグストアだけが悪いのではなく、そういうのばっかり買って、ホントにいいものを買わない消費者にも責任がありますよ。

ちゃんと売れていれば、ドラッグストアも、スペースをつくるはずです。

ただ、大島椿は、卸す際に、他の化粧品ほどの割引きをしないので、ドラッグストアも儲けが減るから、嫌がるそうです。。

もともと、そんな暴利な値段もついてませんし、大量に買ってくれるからと値段引くって言っても、限界があるでしょう。品質を一定にしようと思ったら、ある程度の原価がかかるのは当たり前です。

(精製椿オイルを作るのは、すごく大変だそうです。質の悪い椿油とは、雲泥の差です。使えば、わかりますが。)

誇大広告の化粧品は、さぞたんまりメリットがドラグストア側にあるのでしょうね~。手書きのポップも力入っていますものね。一番いい場所に置いてあったり、目立つように工夫してあったり。。。

作っている会社も、それだけ値引きしても、儲け、ウハウハなんでしょうね~。原価は、やっすいんでしょうね~。質も悪いのが大半だし、効果や安全性も、何にも調べてもいないから、経費もかかっていないしね。いい商売ですね。なにをもって、低刺激とか言っているんでしょうかね。。

ネットでも雑誌でも、調べたら山ほど情報が出てきますが、取捨選択がちゃんとできる方と、広告のいいカモにばっかりなっている方と、年々両極端になってきている気がします。ご本人が気づいて、考えない限り、同じことの繰り返しですから、もうこれは仕方ありませんね。

キャンペーンのイオン導入のことを書くのを、すっかり忘れておりました。すみません。

 

今回は、めずらしく、イオン導入のキャンペーンで、ビタミンCをやります。

何故かというと、患者さんから、一度やってほしい、やってみたい、と言われたからです。

 

ビタミンCは、美肌に必須!美白はビタミンC!と思っていらっしゃる方も多く、そういう化粧品も多いし、イオン導入と言えば、ビタミンC!というくらい、めやーですものね。

それは、確かに正しいんですが。。

 

うちでも、イオン導入のメニューにも加えていますし、ホームケア用としてのご用意もしていますが、ビタミンC大好き!絶対やりたい!!という方以外に、私からあまり勧めることはありません。

 

ビタミンCのイオン導入をやりたい、化粧品としてほしい、という方に、どうしてビタミンCがいいんですか?ビタミンCの何がいいんですか?(ビタミンCをやろうと思ったきっかけや理由ですね)とお聞きすると、美白になるから、シミが取れるから、美肌にいいって聞いたから、などなど、ご本人が今までにやってよかった、というのではなく、雑誌や化粧品会社の広告などによる刷り込み現象が大半です。

 

若い子がニキビや脂症に悩んでいて、という時は、私も勧めますが、若い時は、予算も限られていますから、イオン導入に回すお金を、他の薬やレーザー治療・ホームケア用化粧品などに回すほうが、優先順位は上かな、といつも申し上げています。

予算に余裕があれば、そりゃ足すほうがいいに決まっていますが、イオン導入の場合、1回で劇的に効く!というのは、期待してはいけません。

稀に、ドンピシャ!に、薬剤と肌の不足していた何か・悪化させていた何かと、ぴったり合って、1回で、私がびっくりするくらい良くなる方というのはいらっしゃいますから、絶対に期待するな、とは言いませんが、イオン導入は、「チリも積もれば山となる」で、積んでいかないと、効果がわかりにくいです。

いい成分を、皮膚の奥まで入れた、というだけの話です、ものすごく簡単にいうと。

 

光・レーザー治療みたいに、シミを破壊するとか、何かを刺激して、コラーゲンを出させるとか、そこまでの力はありません。

奥に入っていった成分が、肌の細胞に働きかけるのを、じ=っと待たなくてはいけません。

働いて、何かが変わるとしても、1回ではレーザーでも顕微鏡レベルのことが多いのに、「医療ではない」イオン導入で、どこまで確認できるのか?ということです。

 

イオン導入は、家庭用の機械も売っていますし、エステでもやっています。「医療」ではありませんから、資格も必要ないですし、間違ったやり方をしなければ、安全なものです。

(それでも、エステで火傷を起こすことがよくあるというので、ビックリします。

エステにも、イオン導入器を売っている業者さんから、買うかどうかの話を聞いたときに、売る際の同意書が必要と言われました。

業者側が教えていないやり方を勝手にやって、お客さんがホントに火傷して、責任をメーカー側に振ってくるので、間違ったやり方をした場合、メーカーは責任をとりません、という同意書です。

私がびっくりしていると、エステでは多いんです、とおっしゃってました。だから、同意書まで出てくる必要があるんでしょうね。。

機械が壊れていたとかなら、その場合は、家電でもそうですが、やり方・使い方の問題ではないので、メーカー側の責任も出てくる場合があるでしょうけど。

1回で普通は、効果が見えないことが多いので、わざと、流す電流の目盛をめいっぱい上げてビリビリさせて、「ほら、効いているでしょ!!」とやるパターンは非常に多いらしいです。

ビリビリ=火傷 ではありませんが、強くする場合、リスクもわかってやらないと、何でも強ければいいっていうものではありませんから。

リスクがわかってやる場合、(医療ならね)、前もって説明もしておけるし、何かあってもすぐに対処できるので、万が一の時でも、最小限で済むことが多いです。

エステや化粧品は、リスクを冒してやるものではありません。だって、そこまでの効果なんてそもそも出ないんだから。

(ホントの「効果」が出たら、逆に、ちょっとおかしいですよ。危ないですよ。

一時的にのみ変わる、というのはありますが、それは「効果」とは言いません。そんなものを「効果」と言われたら、エステのお客さんは、高いお金を払っているのに、こんなもの?!と思うでしょうし、実際、思っているでしょう。)

さて、イオン導入の成分に、話を戻します。

 

ビタミンCは、そりゃ確かにいいんですが、あまりみなさんご存知ないんですが、ビタミンCには、「皮脂を抑える」という働きがあります。

なので、脂症の方・ニキビのひどい方はいいんですが、自称脂性(実は混合肌、というか、乾燥がひどくなり、そのせいで変な脂が出てきて、悪循環にはまっている肌)だったり、乾燥肌の方が、「とにかくお肌にいいから!」と、一生懸命やればやるほど、どんどん乾燥がひどくなり、おかしなことになっていくわけです。

ビタミンCの化粧品を使う場合は、乾燥させる分、保湿成分を足してあるとか、なにかちゃんと(科学的にね)工夫されているものでないと、特に大人の肌には向きません。

また、市販で売っているビタミンC化粧品は、「高濃度」とすごく宣伝してあっても、ビタミンCは、そんな簡単には皮膚の奥に入らないので、信じて買っても、高濃度には作ってあっても、実際入っていないので、何の意味もありません。

(一部、ちゃんと入っているのもあるかもしれませんが、ちゃんと入っているのを、どうやって確認したのか、証拠を見せてもらったらいいんじゃないでしょうか。大半はそんな確認もしてないし、(できる研究室もない)、確認していても、そんな奥まで入っていません。

塗るだけで奥まで入るなら、イオン導入もいらないわけですし。)

 

ビタミンC単独で導入するなら、もうちょっと気温が上がって、皮脂が増える季節になってからのほうがいいかなと思ってましたが、患者さんからの要望もあり、今回、組合せならいいか、と思いました。

 

実際、イオン導入をしたいとおっしゃる患者さんの目的は、美白であったり、美肌であったり、アンチエイジングであったり、と欲張りな目的です。

同じやるなら、ビタミンCよりも、トラネキサム酸やプラセンタのほうが、目的によったら、優れていることが多いです。(値段も上がりますが)

なので、大人の方には、目的を聞いて、イオン導入の種類を選んでおススメしてました。

違うものを、それぞれ足してあげると、そりゃいいですが、予算のこともありますから、そこでやってみたい方に、今回キャンペーンです。

 

家庭用のイオン導入機にしろ、エステであろうと、クリニックであろうと、やり方を間違えたら、それこそ擦ってしまって、反って刺激になり、顔中肝斑になっている、という方が大勢いらっしゃいます。

クリニックでも、肝斑が悪化した方の経過を聞いていると、イオン導入で、ゴリゴリ、あるいは、ゴシゴシ擦ってされていて、いくら導入されても、擦っている刺激のほうが勝ちますから、良くなるはずがありません。

クリニックですら、それですから、一般の方がおうちで、正しく、一人で、しかもずっとやっていけるわけがない、と私は思っていますから、家庭用美顔器の類は一切おススメしていません。

とにかく、顔を極力触らないように、触らずに済ませられるなら済ます、というのが目標です。

イオン導入した成分にしても、そんな何日も持つものではありませんから、ホントは家庭用でちゃんと正しく行えば、機械自体はとてもいいものだと思いますが、これが無理なんだな~。

できる人が絶対いない!とまでは言いませんが、絶対自分は擦っていません!という方に限って、擦っていたりして、自覚がないから治らないのです。

仮に、擦らずにできたとしても、貴重な時間(お金もね)を削ってまで、やった価値がありましたか?

クリニックでやるならいざしらず、おうちで導入できる成分というのは、限られていますから、効果らしきものが出る前に、肌がおかしくなっていることのほうが圧倒的に多いです。効果が出ないから、もっともっと、とやり方もどんどん変な方向にいっちゃうことが多いのです。。

(これは、成分だけではなくて、大半はやり方の問題なんですが。ダーマスコピーで見ると、肌ボロボロ。。。悲しいですね。。)

患者さんがビタミンCを希望されても、お肌の状況によったら、お断りするかもしれません。

とりあえず、再診の方は、電話かメールでお問い合わせください。

当日追加を言われても、時間が空いていたらできますが、空いていないとできませんから、されたい方は、前もって言っておかれるほうがいいです。

ちょっと早めに来ていただいて、肌がいけるなら、追加、という形ですかね。