ほぼ毎年書いているような気がする水虫の話。
今朝、フェイスブックに投稿したのでこちらにも残しておきます。
一緒に住んでいる家族に水虫が一人いると、結構大変です。。。
家族が水虫だった場合の対処方法は、ブログで今までに何度か書いていますから、ブログ内で検索してみてください。
以下、コピペです。
おはようございます!
新型コロナの緊張事態宣言が全国的に解除され、段階的に経済活動を再開、となっても、やりたい放題の人は増えてくるし、もうなるようになるしかないですね。
その波に自分は巻き込まれないようにしておきましょう。
それが身を守るコツです。
意識の格差は、なんでもそうですが、結果とある程度相関しますからね。
さて、最近増えてきた水虫。
というか、足指のトラブル。
痒くなる、というもの。
足がかゆい=水虫、と思って、市販の水虫薬を塗る人、結構おられます。
それは正しいことではありますが、足がかゆくなる原因は、水虫以外にたくさんあります。
コロナの時も、ゴム手袋していたら感染しない、みたいに勘違いしている人がいましたが、手指からウィルスが湧いているわけではありません。
ウィルスのついた何かを手指で触って、その上で手指で鼻、口、目を触るから感染する。
なので、ゴム手袋したところで、ゴム手袋ごと洗わないと、その手袋自体になにがなんでもついているのかわからない。
水虫も、なぜかオジサンの病気と思われていて、女性がなると恥ずかしがって病院にも行かないし、市販の薬も恥ずかしくて買えない、ということもよくあります。
水虫も、その人から湧いて出てる訳ではなく、どこかからうつって来たんです。
足が臭いから、汗かきだから、水虫が突然湧いてくるわけではありません。
汗をかいて蒸れたまま放っていると、そこに水虫菌がつくと、水虫にとってとても棲みやすい環境ですから増えやすい。
(詳細は後で)
どこからうつったのかというと、同居してる人に水虫がいたら、まあかなりの確率でうつされます。
よほど気を付けない限り。
奥さんから、ダンナさんが水虫では?病院に行ったら?と言っても、水虫じゃない‼️とキレられ、病院には行かず、市販の薬を塗ったり塗らなかったりしてるから、いつまでも治らない。
水虫は、なぜか日本人には、恥ずかしい病気になってるようです。
まあ、うつる病気というのは日本人嫌いますからね…。
水虫そっくりの見た目の病気があります。
汗でできる湿疹皮膚炎です。
これもかゆいし、見た目そっくりです。
水虫かどうかは、顕微鏡で検査して水虫菌が見つかるかどうか。
たまたま見つけられなかった、ということもありますが、見た目の直感で、水虫だろ‼️と思ったら、かなり探します。
(普通、水虫はすぐに見つかる)
それでもなければ、水虫以外の病気、汗の湿疹皮膚炎などを考えてそっちの治療を始めます。
でも、あとから見つかることも時々あるので、また水虫菌がいるのに治療を始めていないと、菌は増えていきますから、見つけやすくなる。
水虫じゃなくてもいいから水虫薬ちょうだいよ、と思われるでしょうけど、水虫薬は市販のもクリニックのも、結構かぶれます。
特に市販のものは、たくさん要らない成分入ってるので、アルコール多めとか、結構かぶれます。
市販にしろ、病院のにしろ、使っていたけどどんどんひどくなって…という時に、まずかぶれを考えないといけません。
水虫かどうかは顕微鏡検査ですが、水虫薬を塗っていると、市販のものでも表面の菌はいなくなって全然見つかりません。
なので、ホントに水虫かどうかの診断がつきません。
かぶれている時に、水虫が見つかっても、水虫薬がいけないこともあり余計にかぶれる時困るわけです。
いける時もあればいけない時もある。
そこでステロイドと水虫薬を混ぜる医者も出て来て、わかった上で短期間使うのはありですが、ずーっとそれを出し続けてる医者もいて、ステロイドが見つけやすく治す邪魔をすることもあるし、そのうちステロイドの副作用でて来たら、もうなにが何なのかわけがわからなくなります。
診断をちゃんとつける。
つかない、つきにくい時は、経過を診ながら、薬を選ばないといけません。
かぶれていたら、まずそれを治してから、その後に水虫と診断をつけてから、水虫の治療をする。
また別の水虫薬でかぶれて、そこにステロイドかぶせていたら、かぶれが分かりにくくなります。
皮膚の下では炎症がくすぶるので、後で大変なことに…。
かぶれは、まずかぶれさせているものを止めることが鉄則です。
それをせずに、ずーっとステロイド塗ってる人をアトピーや慢性湿疹でしょっちゅう診ます。
本人がいくら言っても止めませんから仕方ありません。
で、水虫ですが、かぶれもなく、水虫と診断がついたら、その人はかぶれないとわかった水虫薬をホントに何ヵ月も塗らないといけません。
症状がなくても、毎日毎日。
最低でも2、3ヶ月。
止める時も最後に顕微鏡検査して菌が表面にいないことを確認して、残り必ず使いきって止めてくださいね、という感じです。
足の角質は分厚いので、奥に残ってる分も殺すくらい、長期にいかないといけない。
栄養状態の悪い人は、経過が悪いこともあります。
(本人に、栄養状態が悪いという自覚なし。)
ほとんどの人が、症状なくなると塗るのを止めるんですよね。
それで水虫治らない‼️って言うから、そりゃそうでしょうってなります。
最初にも途中でも説明何度しても、ほとんどの人は塗りませんね。
ちゃんとすれば、治る感染症です。
うつる場所は、家の中に水虫の人がいない場合は、家以外で靴を脱ぐところ。
クリニックでも殺菌されていないスリッパ共有の所もあるし、皮膚科ですらあります❗
皮膚科のスリッパからもらうという…。( ; ゜Д゜)
だって水虫の人が履いたスリッパでしょ。
うつりますね。
殺菌スリッパならいいですが、昔ながらのところはね、そういうところがいまだにある…。
どうしても靴を脱がないといけない時、目の詰まった靴下やストッキングを履いてるほうがましです。
素足は一番危ない。
なので、ジムとかプールとか、素足で普段から過ごしている人。
皮膚に水虫菌がついたところで、24時間以内にちゃんと洗えば、うつりません。
でないと、皮膚科医皆、水虫うつされるでしょ。
ただし‼️
足を擦って洗ってる人、細かいキズ(目では見えない)やがさがさになってると、そこに菌が入り込みます。
そうなると、洗ってもなかなか流せません。
アトピーの先輩ドクターは、すごく手洗い時間が長かったです。
でないと、菌が残るから。
菌やウイルスによって、対策が違います。
自己判断で、たまたま正解‼️ならいいですが、こじらせる前に受診を勧めます。
診察室に顕微鏡が置いていない皮膚科は、診られませんので、お間違いなく。