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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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お待たせしました。

ホントにおススメしない化粧品第六弾です。

「ドクターズコスメ」

 

みなさんの「ドクターズコスメ」というイメージは、皮膚科医が作った化粧品だから安心して使える、効果がより出る気がする、おかしな成分は入っていないだろう、というところでしょうか。。

みなさんが、そう思うから、悪徳業者に利用されてしまうんです。

厚生労働省は、根拠のない「ドクターズコスメ」は名前が消費者に誤解を招くので、「ドクター○○」みたいな名前は、化粧品につけないように指導されています。(広告規制です。)

 

本当の意味での「ドクターズコスメ」というなら、そのクリニックに行って、そこのドクターが実際作っていて、処方してくれる(販売している)化粧品でしょう。

それであれば、全く問題ありません。

 

ですが、みなさんが買っているドクターズコスメは、ドラッグストアや、ひどい場合だとネットで買っていますよね。

それ、ホントにドクターズコスメですか?

 

厚生労働省が、どうして、そんな名前をつけるな!と指導するかというと、そうやって騙される消費者が後を絶たないからです。

その規制をする前に、もう登録して販売されている化粧品までは、名前を変えなさい、と強制にまではしていませんが、その規制後には、販売はしたら、ホントはダメなわけです。

でも、一般で売っている化粧品が莫大な数なので、もう管理ができない状態で、まして、ネット販売となると、把握もできないでしょう。

 

もし騙されたと思うなら、国民生活センター(消費者センター)、もしくは、保健福祉局(保健所ですね)にご相談されてみてください。

消費者庁ができましたから、みなさんからの問い合わせが多いと、お役所も動いてくれるかもしれません。

 

基本は、そういう化粧品には関わらない、というのが一番なんですが。。。

 

中には、昔からある、「ドクターズコスメ」で、良心的なところもあるかもしれません。

ドクターとは何にも関係なくても、中身は悪くない、というものがあるのかもしれません。

(私は、今のところ、知りませんけど。誰か、ホントにおススメの、正しい意味での、「ドクターズコスメ」は、市販されているなら、その名前(メーカー)を教えてください。)

 

中身がそれほど悪くない化粧品は、世の中に山ほどありますが、それをアピールするのに、「ドクター○○」って、関係ないのにおかしいでしょ。

 

先日も、患者さんが、皮膚科医が開発した、とかいういわゆる「ドクターズコスメ」を使っている、とおっしゃってました。

ところが、そこの保湿クリームをたっぷり塗っても、2時間ほどしたら、すごくつっぱるのか乾燥しているそうで、そのせいで、違うクリームをまた足さないといけないそうです。

なんやそれ。。

 

ホントにドクターが作った化粧品で安心というなら、保湿くらいはちゃんとしてほしいものですが、まあ、あやしい、名前だけ、ということでしょう。

何の役にも立ってませんよね。

患者さんに、「それ、おかしくないですか?」と言ったら、「でも、皮膚科の女医さんの顔写真が載っていた」と言われます。

。。。だから、何?って感じですけど。。

その女医さんは、一体、どこの人?どこのクリニックで、どこで働いているの?

(ここの広告には載ってましたが。)

ご自分でも把握していない、そんな得体のしれない人が作ったかどうかもわからない化粧品を高いお金を出して、どうして買うんでしょうね。。

はっきり言って、その人がホントに医者かどうかもわからないわけでしょ。

 

そのメーカーの名前を聞いて、ちょっとパンフをもらってきました。

(最初、名前がうろ覚えだったので、ネットで検索しても出てこなくて、たまたまスーパーの化粧品売り場を歩いていたら、見かけて、あああ、これか、とわかりました。

前にも書きましたが、名前も憶えていないような化粧品を使うのは止めましょう。

何を自分が使っているのか、それくらいは把握しておきましょうね。

たかが化粧品でも、いい加減に選ばない!化粧品のことを、たかが、と思っているくせに、高いものを買ったり、キャッチコピーに振り回されたり、と、いらん時間とお金を使っているわけです。

どうせ時間とお金を使うなら、納得したものを使いませんか?だって、自分の顔に、365日毎日何年も使っていくんでしょ?

普段のスキンケアで大事な役割をしているのは、化粧品です。女性にとって、なくてはならないもので、化粧品は正しく選べば、とても信頼できる(言い過ぎかな)友達と同じですよ。

 

話を戻します。

そのパンフには、確かに女医さんの顔が載っていました。

でも、その人が作ったとか開発したとかは、書いていませんでした。

そのブランドは、20年以上前から販売されていて、ドクターズコスメの先駆者みたいに書いていますが、ドクターの話は全然出てこなくて、その写真の女医さんのことが出てくるのは、2011年です。しかも、「ブランドコンサルタント」であって、その人が開発しているわけでも、その人が立ち上げたブランドでも何もないようです。

 

「ドクターズコスメ」を謳っている化粧品で多いのが、「皮膚科医の意見を取り入れて」「皮膚科医に評価してもらいました」「開発に関わった」などといううたい文句です。

どこまで関係していると思います、実際?

個人でやっているネットとかの化粧品の場合にも、「うちのは安心・安全です。だって、皮膚科医・小児科医の意見を聞いたから!」みたいなことが延々と書いてあることがあります。

一体どこの誰?

ヘタすると、たまたま友達か知り合いで、一緒にご飯食べてて、「それ、いいんじゃない。」とか「へ~、塗りやすいね。」と言われただけかもしれませんよ。

それでも、「開発に関与した」と書いたところで、ウソではないでしょ。

極端な話、こういう程度でも書いちゃうんですよ。キャッチコピーって。広告の基本です。

ウソをついていなければ、なんでもいいんです。(中には、ウソもついているでしょうけど。)

 

実際、医者の仕事の中には、そういう化粧品会社に勤務するとか、ひどい場合は、名義貸しというか、名前を貸す仕事があります。

化粧品会社に勤めるのと名前を貸すのは、全然内容が違いますけどね。

単に名義貸しでも、「ドクターズコスメ」なわけです。

ホントにどこまで、そのドクターが実際関わっているのかなんて、その会社の開発の中に入らないとわかりません。

パンフレットからそれを読み取るなんて、不可能です。

もっともらしく見せるのがパンフですから。当たり前ですよね。

もし、名義貸しだったら、そんな化粧品を使って、楽しいですか?

じゃあ、もっと安いのでいいですよね。

だって、そのもっともらしいキャッチコピーのせいで、余分に値段が上乗せされているわけですから。

中身は、どこにでもある化粧品というのはよくある話です。

 

ちなみに、こちらの化粧品、エタノール(アルコール)はばんばん入っているわ、私の嫌う、毎日のお手入れにピーリング剤を混ぜた商品をバンバン売っていました。

ピーリング入りは、各ドクターによって、考え方の違いということで、仕方ないとしても、エタノールたっぷり入った化粧品を売るか?と思います。

(もちろん、お値段もそこそこいい値段をつけています。)

私からしたら、なにもこれ、この値段で買わなくてもいいんじゃない?という類のものでした。

 

ちなみに、エタノールがたくさん入った化粧品は止めましょう。

アルコールには殺菌作用があります。(ノロウィルスとか死にませんけどね。)

でもバイキンだけ殺すのではなく、正常なお肌の細胞も殺します。殺さなくても、ダメージは起こします。

量や濃度の問題もありますが、少なくとも、いわゆる「トーニングローション」「さっぱりタイプ」とかいうのには、エタノールがたっぷり入っていることが多いです。

裏の表示を見たら、書いてありますが(最初のほうに。多い順に書いてますので。)、裏を見てもわからない、という方は、使っているとアルコールの匂いがするとか、ス~っとするとかいうのは、たいていアルコールです。

うちの患者さんには、そういうのは全部止めていただいています。

でないと、どんどん肌が赤くなって、しまいに、赤みが茶色くシミになってしまうことがあります。

「さっぱりタイプ」でもアルコールが全然入っていない化粧品もありますが、市販で探すのは、かなり大変かも。

今日、たまたまドラッグストアに行ったので、いわゆるドクターズコスメとか、「お肌に優しい」と全面に押している化粧品をちょっと覗いてみました。

そういう化粧品でも、しっとりタイプとさっぱりタイプがあって、さっぱりタイプのは、私が見た商品全部にアルコールが入っていました。しかもたっぷりと。

笑ったのが、ドクターズコスメと売りにしておいて、しかもパッケージに、「エタノール不使用」とでかでか書いておいて、裏の成分表には、違うアルコールの名前が。。。確かにエタノールではないけど。。と苦笑いです。じゃあ、わざわざ書かなくていいのに、と思いますね。

 

化粧品会社の開発には、全員ではないですが、ちゃんとしたメーカーであれば、医師免許を持ったドクターがいたりします。開発を一緒にされていたりしてます。病院に勤めるのでなく、化粧品会社に就職しただけの話です。

でも、同じ化粧品会社で開発するなら、皮膚科医、もしくは形成外科医の知識と経験をもって、開発にあたってほしいです。

実際の現場(臨床といいます)と、開発だけの研究職では、ちょっとずれていることもあったり、開発には、現場の声が必ず必要だと私は思うので。

多分、資生堂とか花王とかにも、開発にどこまで関わっているのかわかりませんが、医師が必ずいると思います。何科が専門かは別としても、ちゃんと医師が非常勤でも、名誉顧問かもしれませんが、なんらかの形で関わっていると思います。

でもだからって、資生堂や花王の化粧品全部を、「ドクターズコスメ」と言って、売ってませんよね。

(それぞれの会社の中で、ドクターズブランドっっぽいのを立ち上げてるのはありますよ。でも、ドクター○○ではなく、敏感肌用とか肌に優しいとか、そういう言い方をしていると思います。)

 

今、かなり化粧品に規制もゆるくなって、一般の化粧品でも昔のことを思えば、きつい成分もある程度は混ぜられるようになりました。

ドクターズコスメといちいち書かなくても、きつい成分(消費者が効くのでは、と思っている成分。効くかどうかは別として。)が入っている化粧品は、一般に山ほど売っています。

「ドクター」という名前を過信していると、ホントにエライ目に遭いますよ。

 

何の化粧品を買うにしても、実際使ってみないと、それがホントにいいのか悪いのか、自分に合っているのかどうかも、そりゃわかりません。

使って確認する(ダメなことも)、ということは、大切なことですし、まず化粧品を買う目安に、そういう名前で魅かれる、というのも、理解できますが、そこまで大きな期待と安心感を持っていると、裏切られるので、ほどほどに。

 

実際、クリニックにいって、そこのドクターを信用していて、そのドクターが作ったり、販売している化粧品を買う、というのであれば、安心と期待を込めてもいいと思いますが、全然知らない、ホントに医師かどうかもわからないドクターが勧めている化粧品を、買わなくてもいいんじゃないですか。あくまでも、ドクターズではない、普通の化粧品と同じと思って、選択肢のひとつ、と思ってください。

 

新聞の折り込み広告に載っている怪しいドクター(?)の写真の肩書に、「医学博士」とか書いてあります。

(ちなみに、「医学博士」は医師免許がなくても取ることができます。「医師」=「医学博士」ではありません。)

ひどい広告では、内科とか外科とか皮膚科・形成外科と全然皮膚と関係のないドクターが宣伝していたりして、すごいバイトだな~、と思っていつも見ています。

いろんなおかしな化粧品が山ほど出回っていて、情報(やらせの口コミサイトや雑誌やTVの広告・あやしい折り込みちらしなど)に振り回されて、というか、素直に信じてしまうというか。。。純粋というよりは、ちょっと無防備過ぎです。

人間誰でも一度は、こういう買い物した記憶って、あると思います。

私も18歳の時に、化粧品のオネーサン(今はなき、京都ビブレです。メーカーの名前は絶対に忘れませんが、今でもあるのかな。。ロンドン発の、若い子に当時人気で、結構雑誌にも広告をバンバン出してました)にローンを組まされて(お金ないって言ったから)、親からこっぴどく怒られて、10分ほどで解約をしました。

若い時って、いろいろ痛い目にあって、経験をつんで、こういうのはやっぱりダメなんだ、と覚えていきますよね。

でも、30になっても40になっても、はたまた50歳になっても、あいかわらず騙されている(過信して、広告を鵜呑みにしている)患者さんがいて、毎回毎回、同じことの繰り返しです。で、無駄なお金と時間を使って、肌をボロボロにしていく、ということを繰り返しておられるわけです。

こういう方は、大体の方がそうですが、若い時からずっとそんな感じだそうで。。。

大人になって、いきなり、というわけではないようで。。やっぱり昔からなんですね。

(一部に、50代になってから、という方もいらっしゃいます。

50歳を過ぎると、脳の一部が働くなくなって、ウソが見破れにくくなるようなことを、(ホンマでっか」の澤口先生が言っていたと思います。

だから、高齢者を狙った詐欺が多いそうです。

その論文を見ていないので、断言はできませんが、聞いた時に、なるほどな~、と思いました。)

若い時からずっととなると、どうも経験が生かされていないというか、覚えないというか。。きっと一生なんでしょうね。。。

こういう方には、もう何を言っても、同じなのかな、と思う今日この頃です。

 

でも、そんな方ばかりではなく、大半の方は、今まで知らなかったけど、教えてもらって、いらんものを買わなくてなって、良かったです!と喜んでくださるので、頑張って、ブログで情報発信をしていこうと思います。

うちに受診に来なくても、ブログを読んでいただいて、本当に必要なものだけ買って、いらん被害を受けなくても済む方もいらっしゃるようで。それで、お肌の調子が良くなりました、と知らせていただくことが多いです。とても嬉しくなりますね。書いたかいがあったというものです。

 

化粧品の本来の目的は、女性をよりキレイに見せることだと私は思います。

キレイに見せるだけであって、根本的にキレイに治してくれるわけではなく、まして、お肌の健康の邪魔をしてはいけません。

健康を維持してくれる化粧品を選んでくださいね。

基礎化粧品に必要なのは、保湿と日焼け止めだけだと思います。

うちに患者さんには、それ以上のことが家でしたかったら、クリニック用化粧品とか一部の医薬部外品とか医薬品でないと、無理ですよ、と言っています。

保湿と日焼け止めだけであれな、基礎化粧品なんて、そんなにお金も手間もかかりませんよ。

それ以上のお金をかけたいなら、メイクアップ用品にかけるとか、美容医療に回すとか、あるいは、洋服やバッグでもなんでもいいと思います。他のキレイに見せることに、お金と時間を回してください。

 

 

 

 

おススめしない化粧品「ドクターズコスメ」「オーガニック」。編は、少々お待ちください。

かなり長くなりそうなので、私が時間があって、元気な時に。。

 

最近、仕事が全然終わりません。何をしているのかわからない間に、あっという間にもう夜中で。。寝不足気味の毎日です。。すみません。ブログがさぼりがちです。。。

 

さて、今日は、クリニックが終わってから、大阪のリッツカールトンで開かれたナビジョンの新作発表会に行ってきました。

今までのTA(W)のシリーズなどは、そのままで、さらにバージョンアップというか、ちょっと違うシリーズで、一新されて、全シリーズで出てきます。

発表を聞いていると、理論はとても素晴らしく、聞いているだけで、ぜひ使ってみたくなるような発表ですが。。

 

こういう企業発表や学会発表もそうですが、まず、仮説(自分の出したい結論)があるわけで、それに導くように、データーを集めて、さも、その仮説が正しいかのように、発表をする、というのが、よくあるパターンです。

それが本当に正しいかどうか別として、これは、発表を聞いている側は、そういうことをわかって聞いていますから、そのまま真に受けるほうが悪いです。

学会発表でも論文でもそういうもので、でないと、やみくもに実験やデーターだけ集めても、結論が出ないまま、莫大な時間とお金がかかるだけです。やってられません。

いろんな情報を処理して、何が一番いいのか、という発表とかはまた別ですけどね。

 

だから、ナビジョンの発表が、とても素晴らしいように聞こえるのは当たり前で、だって、これから売り出そうとしているんだから、企業側がけなすような発表をするわけ、ありません。

 

さて、実際、どうなのか。

資生堂側の理論は、ひとつの意見として、立派で、ちゃんとその結果やデーターに基づいて、どうだ!と見せておられます。突っ込みどころはありません。

 

でも、私には、ひっかかるんですよね。。。いろいろと。

前にも、一部、使ったことがあるんですけど、その時もちょっとひっかかって。。。

 

で、今回の全シリーズの新シリーズです。

まあ、とにかく、試してみないとわかりません。

私の杞憂に終わるのか、それとも、私の考えとやはり合わないのか。。

何がいいとか悪いとかではなく、この資生堂の意見と結果がとても気に入っているドクターもいらっしゃると思います。

ただ、私とは考え方が違う、というだけで、それぞれの患者さんが、結局キレイになれればいいわけで、これはもう、自分に合うドクターを探すしかないですね。

 

シリーズを一揃い、使ったら、また結果を書くかもしれません。

書かなかったら、合わなかったということかな。

合わないものまで、書いている時間がないから。

合ったら、おススメとして、紹介させてもらうかもしれませんけど。仕入れるだろうし。

 

前からもいらっしゃいましたが、最近、初診の患者さんで、私のブログを読んで、「共感しました!」と来てくださる方が多く、ありがたい話ですが、そういう方の中で、突っ込みたくなる患者さんがチラホラ。。(まあ、前からもいらっしゃいましたが。。)

 

例えば、ブログで、私が勧めないことを、堂々とされていて、胸張って、言われたり。。

まあ、日焼け止め塗ってないとか、塗り直ししてないとか。ふき取りクレンジングシートで顔こすりまくっているとか、コットンで顔たたいているとか。上げたらキリがないんですけど。。

ひどい方になると、「やっぱり、(日焼け止めの塗り直し)しないとダメですか?」「やっぱり、(私の勧めていないこと)止めないとダメですか?」

 

・・・・ブログに書いてたんやん。。

(もちろん、それも読んでご存知です。

読んでないなら、わかりますが、読んでるのに、なぜ?共感しているんですよね。。?)

ダウンタウンの浜ちゃんだったら、「何言うとんねんっ!!」と、頭はたかれますよ。

吉本じゃないんだから。。

私に突っ込んでほしいのかしら。。。?わざわざ遠方から来て?高いカウンセリング料払ってまで?

う~ん、謎です。

 

突っ込みどころ満載の方が、まだまだ突っ込みまくりなんですが、例えば私がナビジョンを好きでブログに書いたりしていると、ナビジョンであれば、なんでもいいと思って、私が勧めていない(だから、うちのクリニックでは取扱いをしてません。卸してません。売ってません。)商品を、これまた、私が勧めていない、あやしいネット販売で、ナビジョンを買って、あ~あ~と残念なことになっています。

(ナビジョンはクリニック専用化粧品で、基本対面販売です。ドクターがちゃんと肌を診て、売る、というのが正しい形で、当たり前です。そういう暗黙の了解というか、常識を、契約書に書いていないから、という理由だけで、ネット販売しているあやしいところがあり、そういうところの商品は、中身もホントに大丈夫かどうかも信用できませんし、使い方の説明も、適応不適応なんて、教えてくれるわけでもなく。

間違った使い方、間違った化粧品を、わざわざ買って、お肌をおかしくさせるという。。。

まあ、自業自得と言えばそうなんですが。。

堂々と当たりまえのように売っているクリニックが一番悪いんでしょうが、「クリニック専用」という名前に過信して、肌を診てもらってもいないのに、買うほうも、どうかしているでしょう。

それで買えるなら、なんで、クリニック専用なんだ?と疑ってかからないと。

 

私は、ナビジョンの化粧品が好きですが、全部を手離しで肯定しているわけでもなく、考え方の合っていないナビジョンは、仕入れないし、患者さんがまた勝手に買って使っていた時、止めてもらってます。(うちで、治療を続けるなら。)

私の考えるキレイなお肌とは、かけはなれていくので。

それは、他のメーカーのものでもそうで、例えば、牛乳石鹸の「無添加シリーズ」。

このシリーズの、純石けんとヘアトリートメントは取扱いをしています。

でも、他の分は、仕入れることはできますが、うちで取扱いをしなくても、あるいは、考え方に合わないから、仕入れていません。

 

悪くはないし、使っていて、止めはしないけど、私から積極的に勧めないものもあれば、使っていたら、ソッコー止めてください、というものまで、ピンキリです。

また、その方の肌質やどうしたいのか、状況や季節によっても、違うので、一概に言えないのも難しいところ。

だから、診察・カウンセが必要なわけです。

 

また、勧めている化粧品にしても、貴女に合うかどうかは、全く別の話です。

 

ブログを読んでくださるのは、とてもうれしいんですが、意味をはき違えないようにお願いします。

自分で、違うほうに翻訳されてしまう方がいて、もう、どっから突っ込んだらいいのか。。

カウンセ時間は限られてますからね、狭い診察室で、二人で、お笑いネタをしている時間までありません。

あと、時々あるのが、親族がクリニックをやっていて、ご自分はドクターでもないけど、ナビジョンをはじめとした医療用のいろんなものを、親やダンナであるドクターの名前を借りて、仕入れてもらって、自分に使うならまだしも、患者さんに使いだす、あるいは、売り出す、奥様・お嬢様がいらっしゃいます。

まして、そのドクターも皮膚科医でも形成外科医でもなく、お肌のことは畑違いです。

歯科だったり、婦人科や内科・整形外科であったり、ひどい時は、エステ関係ですね。

ちゃんとドクターがいて、皮膚のことも勉強されてていて、患者さんの肌を診て、売るなら、全然問題ないと思いますが、ドクターでもないのに、売っていたら(勧めていたら)(ドクターが肌も診ずに)、かなり問題ですよ。

違法行為まではいかないでしょうが、もしなにかあったら、クリニックの信用問題ですけどね。

特に、クリニックではなく、エステでやって、患者さん(お客さん)がかぶれたりして、警察に行かれたら、終わりですよ。

患者さんは、一体だれが熱心に売っているのか、営業をかけてきたのか、あやしい営業なのか、本当に心から心配して勧めてくれたのか、なんて、賢い患者さんはみんなわかっていますから。

本当にいい患者さんは、みんな他に行ってしまいますよ。

何も考えずに、勧めるがまま買ってくれる方だけ残したいのかもしれませんが、それって、詐欺とどう違うんですかね。

患者さんをただの金づるにして、良心痛まないんでしょうか。。

 

特に、エステは、私がブログで何度も言っていますが、あくまでリラクゼーションであって、美容医療とは全く役割が違うものです。

エステで効果を出そうとするほうがおかしい。

(ドクターが本当に管理していて、ナースなどにさせている、メディカルエステ、というなら、問題ありません。

でも、ドクターが管理して、ナースが美容医療の施術をしていたら、それは、エステではなく、医療ですけどね。)

 

エステが、お医者さんごっごみたいに、ホントにわかってもいないくせに、わけわからんことをやって、効果・効能を、出もしないのに、説明してお金を巻き上げる、というのが一番嫌っていることで、ドクターでもないのに、医薬品などを使って、効果を出そうとするのは、完全な医師法違反と何度も言ってきましたし、これからも言い続けます。

役割を間違えないでください。

 

 

 

 

お待たせいたしました。

ホントにおススメしない化粧品第六弾です。

ずっと書こうと思っていたんですが、なんか時間がなくてスミマセン。。。

おとついは、4月の形成外科学会総会の登録をしていたら、うまくいかない上に、参加したかったセミナーが、もう定員いっぱいで、参加できず。。。

(申し込み始まったのは、2月1日からなのに、ですよ!出遅れてしまいました。。。ああ。。)

追加変更のやり方がわからず、またホテル宿泊もうまくいかず、夜中にホテルで電話して予約をとってもらう、など、わけわからんことに時間がかかり、あっという間に、1時半で。。

いつまでたっても、朝型に変えられませんね。。

 

近況報告はこれくらいで。

 

さて、第六弾は、「無添加」風、「オーガニック」風、化粧品って、やつです。

これに加えて、「ドクターズコスメ」風、というのも付け加えましょう。

 

ただ、先日も書きましたが、もうどっから突っ込んでいいんだかわからないくらい、ひどい有様で。。。

これらの勧めない化粧品は、3回にわけたほうがいいのかもしれませんね。

 

まずは、「無添加」風からいきましょう。

 

「無添加」

いい響きですか?

でも、よく考えてください。

「無添加」って、なにが?なんのこと?

ホントに無添加(何も添加物が入っていない)なら、それは、ただの水か油ですよ。

そんな化粧品は存在しません。

医薬品の塗り薬にしたって、化粧品同様、薬の成分自体以外の添加物が入っています。そんなごく少量の添加物まで、医師も薬剤師も説明しません。薬の成分で、治すほうが大事なので。

それよりも、成分自体の効果・効能や副作用のほうが、よほど大切です。

まあ、病院の塗り薬は、そこまで添加物が問題になることはありませんが(かなり刺激にないものが使われているので)、たま~に、その添加物で、アレルギー反応が出る方もいらっしゃるので、病院からもらった塗り薬でも、合う合わないというのは、絶対あるわけです。過信は禁物です。

化粧品の場合、日本は、厚生労働省により、全成分の表示が義務付けられています。

パッケージには、必ず表示されていないといけません。

(買う前に、消費者が確認できないとダメなわけです。)

昔に比べて、「無添加」とやたら書いてある化粧品が増えたような気がします。

そう思いませんか?

昔って、そういう化粧品って、一部のコーナーにのみ置いてあったと思います。わかりやすくというか、敏感肌用のコーナーだったり、ドクターズコスメといわゆる呼ばれるコーナーだったり。

でも、最近は、普通の化粧品のコーナーにも、大きく表示して、「無添加」風を装い、並んでいることがあります。

(あくまで、「風」なので、普通のコーナーに置いてあるんだと思いますが、ドラッグストアによっても、そういう決まりがあるわけではありませんから、かためて置く義務はないわけですけど。)

 

先日、「オーガニック化粧品を使っているから、お肌にやさしいはず」と言われた初診の患者さんが来られ、その化粧品の名前をお聞きしましたが、全く聞いたことのない名前でした。

ネットで買ったそうです。

そのサイトを見ましたら、「無添加」「無添加」と、ものすっごい強調されています。

でも、何が「無添加」なのか、一切、そこには書いていないんです。

ここまであやしいメーカーも、初めて見ましたが。。。

 

例えばの話をします。

そこの化粧品会社の商品がいいのか悪いのかは、全く別の話で、「無添加」についての話をしているだけ、と必ず思ってくださいね。

(ブログを読んで、自己流にアレンジされる方がいらして、また情報の一部だけを抜粋したり、その前後が抜けているので、私の意図と全然違う結果になっている方が、時々いらっしゃいます。必ず、前後も読んで、理解されてください。

なぜ、それを否定しているのか、場合によったり、条件によったり、全面否定していないものもあれば、全面否定しているものもあるわけです。

状況によったら使えるのに、捨てていたり、あるいは、全面否定しているのに、アレンジして使い続けたり。。。

ダメですよ。)

 

さて、例え話です。

「無添加」化粧品として、一番有名なのは、ファンケルでしょうか。

昔、ファンケルが出てきた時って、通販だけで、一般の店舗はなく、しかも、ものすごい少量パッケージで、そのため何本も入っていて、1週間で使い切ってください(防腐剤が入っていないから)みたいな。要冷蔵じゃなかったでしたっけ?クール便かで届けてましたか?そこまではしてない?

なんかかなり大変だったような。。。

それでも、時代の流れに乗って、女性に「無添加」という考え方が受けて、どんどん売れていって、店舗を持つようになり、今は、ほとんど全国展開してますよね、多分。

 

今は、さっきちらっとサイトを見ましたが、少量パッケージは、今もされているようですね。

でも、トップページに、何が「無添加」なのか、ということは書いていませんでした。

ただ、「無添加」を世の中に知らしめた元祖のです会社ですから、ちゃんと「無添加」について、詳しく書いてあるページがありました。こだわりを持たれてるのでしょう。

ファンケルのサイト(たぶん、パッケージも)を見ていただいたら、わかりますが、ちゃんと何が無添加なのか書いてあります。

このサイトによると、

「(*) ファンケルの「無添加化粧品」は、防腐剤・殺菌剤・石油系界面活性剤・香料・鉱物油・紫外線吸収剤・合成色素を一切使っていません。」(HPより抜粋)

と書いてあります。

だから、これ以外の添加物は使う、ということです。いいか悪いかは別にして。

こちらの、「化粧品へのこだわり」というところを見ると、さらにわかりやすく、「無添加」に書いてあります。

簡単に言うと、かぶれやすかったり、アレルギーを起こしやすい成分は、極力除いて、作ってます、と言いたいわけです。

例えば、よくご紹介している、純せっけんです。

うちでの取扱いは、牛乳石鹸の「無添加シリーズ」です。

こちらは、商品の表や裏に、とてもわかりやすく、何が無添加なのか、書いてあります。

こちらの「無添加」は、「着色料・香料・防腐剤・品質安定剤は一切使っておりません」と書いてあります。

だから、裏の成分表を見ると、ファンケルでも、牛乳石鹸でも、いろいろと添加物の名前が書いてあります。

(純せっけんで書いてあるのは、「石けん素地」としか書いていませんが。石けん素地100%ですからね。)

 

中身がいいか悪いかは別として、ちゃんとしたメーカーは、ずべて無添加なんて、化粧品では存在しませんから、

(何も添加しなかったら、化粧水なんて、ただの水ですから。ただの水なら、「化粧水」ではなく、「精製水」(水100%のことです)と表示しないと詐欺でしょう。)

何を添加していないのか、書くわけです。

 

本来、「無添加化粧品」というのは、化粧品である以上、添加物を入れないと成り立たないわけですが、お肌への刺激が大なり小なりあって、少しでも刺激がないように作れないかな、と消費者のことを考えて作ってくれたんだと思います。

結構、いいイメージを、その会社にもたれますよね。

そりゃ、そうですよね。

成分になんかこだわりだしたら、作るのも大変ですし、下手したら、原価がかさみます。

自分たちの利益が減りますから、どこの企業だって、やりたくないわけです。

でも、それをわざわざ、企業努力でしてくれて販売してくれているので、私たち消費者にはとてもありがたいです。

 

これらのメーカーが使っていない成分が絶対肌に悪いのか、誰にでも悪いのか、というわけでは、もちろん、ありません。

世の中に出回っている、みなさんが使っている化粧品の大半に、入っているわけです。

でも、こういう化粧品があって、そういうことを言ってくれるメーカーがあると、私たちは、選ぶことができます。選択の幅がある、というのは、いろんな考え方が人によってありますから、とてもいいことですね。

 

そういうのをいいことに、「なんちゃって無添加」が出てくるわけです。

先日の患者さんのおっしゃった、いわゆる(自称)「オーガニック化粧品」、(また「オーガニック」のところでも言いますが)、トップページに、ものすっごい「無添加」ということが強調されています。

まあ、強調してダメ、というわけではないんですが、その同じページのどこにも、一体何が「無添加」なのか、一切書いていません。

何が無添加なのか、かなり探しましたよ~。

最終的には見つけましたが。。。そのサイトの全成分表示の怪しかったこと。。。つく

まあ、ものは言いようだな、と。

詐欺ではないですが、これで、「無添加」と強調するな!と言いたい。

他のいろんな添加物てんこもりでした。アルコールもたくさん入ってそうですし。。

(アルコールについては、「サトウキビから抽出精製」みたいに、科学薬品ではなく、オーガニックで自然なんですよ~、みたいに書いてありましたが、サトウキビなどの植物からアルコールを作るのはよくある話です。

以前に、バイオガソリンが話題になったこと、あったでしょ。サトウキビやトウモロコシからアルコールを作って、車のガソリン代わりに使って、CO2削減みたいな。

そのせいで、トウモロコシが足らなくなって、値上がりして、牛とか家畜が食べるエサも高騰して、肉の値段も上がる、みたいな報道あったのを覚えていらっしゃいますか?)

 

「アルコール」が化粧品に入っていた場合、「無添加」ってお肌にいい、だって、なんかナチュラルなんでしょ?みたいに思っていらっしゃる方からしたら、思いっきり、化学薬品のにおいがしませんか?

「無添加」と表示があっても、「アルコール無添加」と書いていない限り、アルコールは入っています。

さっぱりタイプの安物の化粧品だと、このアルコール(エタノール)がたくさん入っていて、塗ったら、お肌がスースーします。

こういう化粧品は、一切勧めていませんが(大量に入っているアルコールは、お肌がやられます。消毒剤ですからね。極端に言うと、毒なわけです。ばい菌だけ、殺さないんです。お肌の細胞も殺すんです(ダメにするんです)よ。

でも、どうしても、少量だけ、浸透をよくするためにとか、成分同士を混ぜるために、とかで、入っている化粧品も山ほどあります。いいか悪いかは別として。

 

何が言いたいのか、というと、「無添加化粧品」=「化学薬品成分ゼロではない」ということです。

 

「無添加」化粧品を使いたい方は、使ったらいいんですが、(エコな、なるべく化学成分を排除した生活が好きな方もいらっしゃいますよね)、ちゃんとしたメーカーでないと、騙されて終わりです。

ちゃんとしているところは、必ず、何が無添加なのか、表示があります。

たかが、「パラベンフリー、アルコールフリー、香料フリー」くらいで、「無添加」といばりません。

パラベンの代わりに、メチルパラベンという成分が入っています。(パラベンよりも、もう少し、お肌に優しくしたんでしょうね。)

メチルパラベンが入っていなかったら、そのほかの防腐剤が入っています。

それで、「無添加!」なんて、大々的に言ったら、ひどいでしょ。

(防腐剤が全部悪いわけではありませんよ。

防腐剤が入っていなかったら、少量パッケージになりますし、ひどい場合は、冷蔵庫保管ですよ。

早めに使い切らないと、やっぱり腐るんじゃないですか?ハエがたかることはないでしょうが、品質は変わるんじゃないかな。1年とか大丈夫って言われたら、防腐剤入っていないのに、なんで?って思いませんか?

防腐剤が入っているから、常温で、夏の暑い日には、そのまま洗面所やドレッザーに置いておいても、腐らないんです。便利にさせてくれているわけです。

化学薬品だらけなら、防腐剤いらない、というのも、ありえるかもしれませんね。

要は、防腐剤の種類と、量や濃度が大事でしょう。)

 

ちゃんとしたメーカーは、たんたんと、「○○無添加」とパッケージとかに、普通に書いてあるだけで、「無添加」だけを、誇張しません。

今の時代、そういう情報の一部だけを、過信している方が多いのか、「無添加」と表示するだけで、売れる時代です。

化粧品というのは売れれば、莫大な利益を生みますからね~。

特に、ネットでしか売っていない、あまり知られていない化粧品だと、少々かぶれた人が出たところで、あまり大きな社会問題にはならないし、騒がれないので、適当なところで、サイトを閉めれば終わりです。

また、会社名変えて、別に開くわけです。

全成分表示したところで、そんな会社の書くいていること、信用できます?

国民生活センター(消費者センター)だって、世の中の化粧品全部、調べているわけではないですよ。特に、ネットでしか売っていないものなんて、キリないですからね。

 

前にも言いましたが、出所のわからないものは使わない!

大手だから安心、デパートで売っているから安心、というわけではありませんが、とりあえず、何かあったら、文句言いに行けるでしょう。

対面販売している会社のほうが、 少なくとも、情報提供はしやすいわけです

「無添加」買って、いいんですけど、ちゃんと何が無添加なのか、確認しましょう。

やみくもに、とびつかない!

自分のとびつく根拠を、ホントかどうか、いったん、そのサイトで確認してください。

化学薬品がよくない、なんて、やみくもに信じていると、使う化粧品、なくなりますよ。

化学薬品というなら、純せっけんもそうですよ。

ワセリンなんて、石油から作っているんですよ。

石油系ってダメなんですよね?と聞かれる方も大勢います。

(そういう会社が、鉱物油は使っていません、とか、石油系界面活性剤は使っていない、とか書いてあるから、勝手に思い込んでいるんでしょうね。)

ワセリンが肌に悪いって、思っている方は、あまりいないと思います。

 

化学薬品すべてが肌に悪いわけではないですし、天然のものだから肌にやさしいわけではありません。

うるしなんて、かぶれるでしょ?

地球にやさしくても、人間の肌にやさしいかどうかは、全く別の問題です。

マンゴーやパイナップル、ももとかで、口の周りがかぶれる方もいるでしょう。

きゅうりにしたって、レモンもアロエもそうですが、そのまま切って、肌にのせたって、他の成分(いわゆるアクのようなもの。それ以外のいらない成分もたくさんあります)で、お肌はやられます。

自然のものの中から、化学的に、有効成分のみ抽出させないといけません。

抽出した時点で、それは、いわゆる化学薬品ではないんでしょうか。

ただ、原材料が、人工的に作られたものなのか、天然のものなのか、そこにこだわっておられるんですかね。

エコで、地球にやさしい生活したい、と言う方は、それで構いませんが、「天然」=「無添加」=「化学薬品は悪者」=「お肌にやさしい」、なんて、思っていると、大間違い、とだけ言っておきましょう。

化粧品を使う以上、化学薬品が入っているのは、仕方ないでしょう。

でないと、水だけで洗顔して、椿油とかオリーブオイルとかの油しか、顔に塗るもの、なくなりますよ。

化粧品を使っていくうえで、大事なのは、その入っている成分の質とか量とか濃度とか、化粧品自体の質ですよ。

言葉に踊らされない、ということは一番大切です。

 

 

 

 

 

 

 

アップするのが遅くなり、申し訳ありません。

2月のキャンペーンのお知らせです。

 

寒くて乾燥する日が続きますね~。寒さも折り返し地点でしょうか。

寒いと、出かけるのがイヤになる日もありますね。

さて、そういうおこもりしたい季節ですから、やはりホームケアの充実というのも、いいですね~。

光やレーザー治療は確かに素晴らしいですが、保湿の役割は果たせませんから、ホームケアはホームケアで、役割分担が違います。

 

今回のキャンペーンは、期間中、3万円以上の処置をされた当日に、化粧品やサプリメント、一部の医薬品をご購入いただく場合、対象商品は、全て10%オフとさせていただきます。

これを機会に、使ってみたかった商品を試されるいいチャンスですし、いつもお使いの化粧品、あるいは、飲んでおられるサプリを、少し買い置きされておくとお得かも。

ナビジョンのパックとかアスタキサンチンやプラセンタが人気です。

密かな人気は、ビタミン剤などのサプリや日焼け止め・まつ毛や頭の育毛系です。(みなさん、素晴らしい!さすがです!)

全く初めての商品をご購入される際は、カウンセが必要なものもありますし、使い方などご説明させていただくものもありますので、お電話や処置時にお尋ねくださいませ。

商品は余裕をもって、ご用意しておりますが、海外からの個人輸入のものや、遠方の方が大量に買いだめされたりなどもありますので、ご購入予定の方は、お早目にご連絡ください。在庫分を確保させていただきます。

もし、在庫切れが起こって、キャンペーン期間が終わってしまいそうでもお手続きをしていただきましたら、ご用意しておきますので、ご安心ください。

そして、イオン導入のキャンペーンも追加です。いつもの半額で追加できますから、とてもお得です。

バレンタインプレゼントです。

ホームケアよりも、クリニックでの処置を充実されたい方用ですかね。

イオン導入のキャンペーンって、実は、結構人気なんですね~。

気にはなっているけど、毎回するのはな。。という方がキャンペーンを利用される感じでしょうか。

イオン導入って、確かにいいんですが、1回で、それほど効果がわかるものではなく、まあ、症状によって、なんか違う、ちょっと嬉しい、くらいのことはわかることもありますが、やはりチリも積もれば山となる、で、回数を重ねないと、わかりにくいと思います。

今、何か直接お困りであれば、イオン導入を足せば、改善するのを手伝ってくれたり、と結果がわかりやすいこともあります。

寒い季節、トラネキサム酸も人気ですし、プラセンタのイオン導入も依然として人気ですね~。

毛穴が気になる方は、グリシルグリシンを足すのもありでしょう。

まあ、ビタミンCは、脂性(脂性+ニキビとか)でお悩みなら、されてもいいと思いますよ。

 

さて、今回のキャンペーンのお菓子は、お待たせしました!

2月!バレンタイン!チョコレートですよね~!

(愛の告白とかよりも、やはりチョコの日でしょ!)

なんと!オーレリーの、ショコラ・パリジェンヌです!

これはね~、ブラウニーの上に、生チョコがコーティングされていまして、チョコとブラウニー好きにはたまらんおいしさです!!

受注生産となったオーレリーですが、このショコラ・パリジェンヌは、3本以上からの注文になりますから、ひとりで頼む場合は、ちょっと多いかな、と食べたいのに、なかなか注文ができない、というジレンマの、憧れのお菓子だったんです。

今回、オーレリーのご主人と奥様とご相談させていただき、実現いたしました~!

この機会に、ぜひどうぞ!

今回は、多くの方に味わっていただきたいので、3万円以上のお支払をされた方にさせていただきましたので、大勢の方に召し上がっていただけると思います。

1月の和菓子は、なかなかいいものが見つかりませんでしたね。。和菓子の日持ちする、小さいものって、ホント難しい。。

和菓子でおあいしいとなると、生菓子か大きなタイプか、になっちゃいますね。

みなさん、洋菓子のほうがもらわれた時のテンションは、とても高いです。

来年から、お正月のお菓子も洋菓子にしようかしら。。(お正月なのに?)

 

 

 

ホントにおススメしない化粧品第5弾ですが、「自然派」「無添加」風を装った化粧品をする予定でしたが、予定を変更させていただきます。

「出所のわからない化粧品は使わない!」強化月間です。

(って、1月も終わっちゃいますけど。。)

 

先日来られた患者さんのお肌がボロボロでした。

かなり赤くて、その原因は、ものすごい毛細血管拡張です。

紫外線の影響もありますが、かなりお肌に負担がかかっている様子。。。

ダーマスコピー(肌を50倍で診るレンズです)で診てみると、角質がめくれて、ひどい状態に。。。

違う種類のクレンジング2種類を使って、2回洗顔していたのもありますが、全く保湿が追い付いていない状態でした。

ほとんど顔中肝斑で、肝斑治療になったわけですが、慢性的な炎症(刺激)があると、肝斑は良くなるわけがありません。

これは、絶対、おかしな化粧品を使っているな、と思い、ひとつずつお聞きしていったんですが、(それで、クレンジング2種類で2回洗顔していることも判明)、保湿の分がホントに追いついていない状態でした。

保湿は何を使っているのか、お聞きすると、「化粧品じゃないんですけど、卸してもらって、それを使ってます。」と、よくわからない答え。

薬局を経営されて、卸されているわけではないそうで。。。医薬品じゃないなら、化粧品ということにしかなりません。(医薬部外品というのもありますが、薬剤師の資格もないのに、医薬部外品を卸しで買うことは、まあ、できません)

????

よくよく聞いてみると、ある施設(というか企業?)の会員になって、分けてもらうんだそうです。(卸価格ということ?)

で、患者さんは、「化粧品ではないんです。」とはっきりおっしゃいます。

(いえ、化粧品でしか、ないんですけどね。)

 

なんか怪しいな。。と思い、なんていうメーカーですか?というと、「そういうメーカーではなくて、IPSなんとかかんとか(すみません、聞き取れませんでした)研究所です。」

 

。。。。怪しすぎます。。。

 

私が開業する時点(2年半前)で、そういう「○○研究所」とか、「アンチエイジング○○」「ホワイトニング○○」「なんたらセンター」とか、消費者にとって、いかにも効果があると思わせるような、あるいは、公的機関と勘違いさせるような名称は使わないように、と厚生労働省が禁止していました。

その取決めの前に、もう名前をつけてしまった分には、改名まではさせないけど、看板類は認めない、となっていたはずです。

これは、クリニックだけでなく、エステ・接骨院・整体院など、全てにあてはまると理解していました。

どうして、こんなことを厚生労働省が決めたのかというと、そういうところで、トラブルが相次ぐからです。

もちろん、そういう名前でもちゃんとやっているところもあるでしょうし、公的機関(ホントの国とか、都道府県・市町村が使ったとか、準公立の施設)であれば、○○研究所や、○○センターという名前はあります。以前からもあるし、新規でもあります。

なんとかセンターとか、なんとか研究所とかすると、いかにも公的機関っぽくなるし、そこに行ったら、効きそうな気がしますよね。

イメージがいいというか。。。

そういう、根拠がないのに、名称にするな、というのが、厚生労働省の見解なわけです。怪しいから。

だから、そういう、「いかにも」的な、怪しい名前をつける企業(クリニックも)というのを私はあまり信用していません。

 

だから、「IPS」という単語を名前に使うのもおかしいし、最後に「研究所」とまでつけて、しかも「会員制」でないと、買えない、と揃えば、おかしすぎます。

 

「会員になるのに、それ、どうやって見つけたんですか?」

「友達にいいって、勧められて。」

「それ、マルチ商法じゃないんですか?」

「マルチとかじゃないんです。私がいいと思って、勝手に買っているんです。」

「大量に在庫とか持っていないんですか?」

「大量じゃないけど、。。3本くらい、まだあります。」(もっとあるのかもしれませんね。)

「1本おいくらですか?」

「1本、8000円ちょっとです。」(化粧水と乳液の間みたいな感じ、とおっしゃってました。)

 

話を聞いているだけで、マルチでしょ?と思いました。

まあ、マルチかどうかは置いておいて、ともかく、その化粧品がホントに信じているくらい、いいものであるなら、どうして、貴女のお肌は、そんなにボロボロなんでしょう?

おかしいでしょ?

合ってないんですよ。

また、そんなものは、中身も成分表示通りかどうかも確認なんてできないし(表示自体が信用できるのか、ということです)、ホントにそこまでいいものなら、もっと評判になるし、美容皮膚科の業界まで伝わってくるだろうし、会員制なんてしないで、表(社会)に出てきて、ちゃんと販売されますよ。

ということを説明しました。

でどころのわからないものは、使わない!

まだまだ、そんな怪しいところがあるんだな、と思いましたが、念のため、山中教授のIPS細胞となんの関係もないか調べてみました。

IPS細胞を使っていけば、病気の医療の分野だけでなく、将来的に美容など、他の分野も含めて、莫大な富を生むことをわかっておられて、世界中のいろんな企業が開発を狙っているわけです。

ヘタすると、一部の企業が技術を独占してしまって、利益追求に走り、独占販売にならないように、患者さんが良心的な価格で、そういう医療を、将来的に提供してもらえるように、ただいま奔走されていらっしゃいます。

いろんなベンチャー企業とも一緒に開発もされていらっしゃいますし、研究費はまだまだ莫大に必要ですから、寄付金も多額が必要でしょう。

もしかしたら、そういう寄付のための会員制のベンチャー企業でもあるのか、と思い、調べてみました。

将来的には、IPS細胞を利用した化粧品(医薬品)も出るでしょうが、まだそんな(一般の方が購入できる)レベルまで行っていないはずだろうけどな。。。と思い、ネットで、「IPS細胞 研究所」と検索をかけても、山中教授のホントのIPS細胞研究所しかヒットしません。

「IPS細胞 研究所 化粧品」としたら、もっと出てきません。

 

。。う~ん、はっきり名前聞くべきだったな。。。

(そういう意味でも、当たり前ですが、山中教授とは全く関係のある企業ではありません。)

 

そこで、「IPS 研究所 化粧品」と検索すると、ヒットしました!

 

でも、そこの企業のHPというより、被害者の会みたいな、被害にあった方や知人に勧められて困っているとか、勧められて買うべきかどうか悩んでる、みたいなサイトでした。

被害者の方が大勢書き込んでおられるようで、大半の悪口というか、まあ、想像通りのことが淡々と並んでいるというか、マルチっぽいところの企業反対派の意見としては、当たり前のことが並んでいるだけでした。

ただのふつうの化粧品を、さもものすごいように、広告をして、熱心に勧めて、強引に買わせるような。。

その中で出てくるのが、マルチ商法だから関わらないように、ということが山ほどでした。

いろいろ検索をその名前でかけていくと、とうとうその企業のサイトまでたどり着きました。

今は、名前を変えて、HPも、一見ただの、よくある、ようわからん化粧品のサイトです。

(新しい名前にも、「IPS」の名前は残してましたね。「研究所」は、取れましたけど。

かなり昔から、「IPS」という単語を使っておられましたが、山中教授のIPS細胞とは、なんの関係もなく、なんかわけわからん企業理念の英語の頭文字を並べただけでした。

マルチ商法がかなり問題になって、騒がれ出したころに名称を変えたのか、別の理由なのかは、わかりませんが。。

ただ、購入方法が、必ず販売員から直接買ってください、ネットではお売りできません、とかなり特殊な方法です。

知人に販売員がいないら、その企業が販売員を紹介してくれるそうな。。

あるいは、販売している各施設に行って買ってください、というものでした。

販売代理店というのが、エステっぽいところ(接骨院?整体院?みたいなものも混ざってました。)で、そこが卸していて、そこ行って買うようなシステムらしいです。

そういえば、被害者の会みたいなサイトで、エステでしつこく勧められて困っている、みたいな記述もありました。

 

どの書き込みを見ても、マルチのことばかり書いてあり、誰かに売れば売るほど、卸す側(紹介した側)は安く買えるような感じです。

(その辺の詳細は、おそらく関わらないと、教えてもらえないシステムになっているようです。だから、ネットを見ただけでは、本当のことはわかりません。。。

ただ、その企業が自分のところのサイトの化粧品紹介ページに載っていた値段と、患者さんが言っていた値段とで、かなり差があり、ネットだと、1本12000円くらいだったかな、と。

卸の値段ってやつでしょうか。。

商売をしているわけでもないのに、一般の方が、卸で買うということは、普通できません。

お店によっては、一般の方もOK!みたいに、不況のせいもあり、昔よりは増えたと思いますけど、それでも業者専用と一般小売OK、とまだまだ区別されているように思います。

仮の話ですが、マルチ商法っぽいような、法律すれすれでやっている企業があったとして、法律すれすれですから、違法行為ではありませんよね。

でも、「友達がとてもいいと勧めてくれた」化粧品は、実は、その辺にある、どうでもいい化粧品で、でも、値段は、高級化粧品並みに取られていて、でも、自分は、その使い心地に満足している(そりゃ、高かったですからね~)し、強引に勧誘されたわけでもないし、自分から進んで、ちょっと大目に(どうせ使うものですものね)買っただけだから。。。

と、自分に言い聞かせて、あるいは、本当にそれで満足されていれば、問題はないのかもしれません。。。

でも、その勧めて友達は、ホントにいいと思っていたのではなく、買ってくれたら(紹介して会員を増やして、なおかつ買ってくれれば)、自分にはマージンが入ってくる。

そのマージン欲しさに勧めたのだとしたら?

どこにでもある、ただの化粧品を。しかもバカ高いのに。

 

それって、人間不信になりませんか?ショックじゃないですか?友達と思っていた人に利用されただけなんて。

マルチ商法の一番ダメなところは、もちろん強引に買わされた、というお金の問題もありますが、商品が粗悪な場合、それが化粧品やサプリだったら、健康被害も出るかもしれない、そして、勧めたのがエステとかなら、関わらないようにしたらいいですが、友達だったら、心にも傷がつくでしょう。

お金と時間以外にも、お肌も体も心も傷つくわけです。

 

ホントにいいものだったら、もっと世の中に出てきますって。時間はかかりますけどね。

そりゃ、なんでも使ってみないと、ホントにいいものかどうかなんて、わからないし、怪しいものの中にも、実は、結構いいものって、あるのかもしれません。

でも、実際、この方のお肌はボロボロで、化粧品の質と値段は、少なくとも私には見合っているようには思えないし、今の状態では、わけわからんものは、全部止めてください、と必ず指導します。

どんな企業も表示がホントかどうかなんて、特殊な機関じゃないと調べるなんてできません。表示したもの勝ちでしょう。

でも、ちゃんとした表社会に出てきている企業、特に化粧品会社は、そんなウソをついてばれたら、もうつぶれますからね、会社。まず、そんなことはしない、という前提で、話をしています。それだけ、正々堂々としているわけです。いつでも勝手に調べられる可能性があるわけですから。

今の患者さんの肌の状態が、素晴らしかったら、私も、わざわざ止めません。

出所がわかっている商品だからこそ、簡単に確認できて、止めておきましょう、と言えるのに、(商品によったら、確認してから、再開してもらうこともあります。)出所がわからないものを、確認もできないわけで、信用して、顔に塗る、飲む、なんて、怖すぎます。。

 

高額・あるいは大量に買わされて、マルチかも、と悩んでおられる方、あるいは、怪しいかもというところで買ってしまって、聞いていた話と全然違う・健康被害が出ている方。

とりあえず、国民生活センターとお住まいの警察に相談してください。

お金が返ってくることもあるかもしれないし、成分を調べてくれることもあるかもしれません。違法行為なら、警察が捕まえてくれるでしょう。

どうぞひとりで悩まないで。

そういう怪しいものでかぶれたり、何かあった場合、皮膚科で必ず診断書をもらっておいてくださいね。いざとなったときの証拠になりますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホントにおススメしない化粧品第4弾「安物の化粧品」です。

ここで言う「安物」というのは、「安い」=「悪い」ということではありません。

安くても、質のいいもの、お肌にとっていいものは、たくさんあります(と、思います)。

それとは逆に、すっごい高くても肌にむちゃくちゃ悪いものもあるわけです。

(前回のおススメしない「高機能化粧品」もその一つです。)

ただ、全般的に言えることは、どうしても安いと、原価も安いので、お肌にとってまだマシな、比較的質のいい界面活性剤(乳化剤なども)を使えないことも事実です。

その辺が難しいところです。

例えば、今、ドラッグストアで、1000円以下の化粧品をお使いの方。

それで何も自分はトラブルがなく、満足しているというなら、そのまま使っていらっしゃったらいいと思います。

専門家が肌を診て、ホントに、お肌に負担がかかっていないかどうかは別として。

(お肌に自信をお持ちの方、あるいはトラブルは感じていない、という方のお肌を実際診ると、全体に変な赤みがあったり、顔中肝斑で茶色くくすんでいるので、ご本人が気づいていないだけ、ということもあったり、乾燥してお肌は悲鳴を上げているのに、全然気づいていない方、などなど、そういうこともあります。

どうして気づかないわけ?と思われるかもしれませんが、おそらく、ず~っとそんな状態が続いていて、ご本人からしたら、当たり前すぎて、そういうものだと思っていて、おかしいとか思いもしない、と言う感じなんでしょう。

自信を持ちすぎているというのも、イタイところでしょうけど。

そんな方を、こちらから説得して、今しているスキンケアを根底から変える、というのは、私は不可能だと思います。

だから、今のお肌に疑問を持っていない方は、どうぞそのままお過ごしください。)

やっぱりなんか調子悪い、という方。心配な方。

化粧品を見直してみませんか?

健康な肌の女性の肌トラブルの大半は、化粧品から来ているといっても過言ないかもしれません。

一般病院で、外来をしていた時も、女性の顔の場合、はっきりした湿疹や皮膚炎は別として、なんか調子悪いとか、確定診断がつかないような、皮膚炎や湿疹を繰り返すとか、そういう時は、まず使っている化粧品全部(基礎化粧品も一切)止めていただきますね。

皮膚科医として当たり前の判断です。

かぶれや湿疹とかで、皮膚科に受診して、化粧品全部止めるように言われた経験のある方は、大勢いらっしゃるんじゃないですか?

皮膚科の治療として、常識です。

でも、湿疹が出てるわけではなく、そこまでひどくない場合。

ステロイド塗るほどじゃないし、塗るにしても、弱~いのでいいけど、それをず~っと塗っておくのもダメだし、保険ではそんな処方する薬がないな。。という程度。

出す薬がないとなると、皮膚科外来行っても、あまり相手にされないでしょ?

保険診療の場合、さっさと薬を出して、次の患者さんを診る、というのがふつうでしょう。

(でないと、外来終わりませんからね。話をゆっくり聞いてる時間は、一般の皮膚科にはありません。)

何か言っても、適当に流されて終わりです。だって、出す薬ないから。

まあ、アレルギーの薬出したり、ビタミン剤出したり、当たり障りのない薬を適当に出して、あきらめて、どっかよそのクリニックに行くのを待っているんですよ。

あんまりうるさいと、体質改善したら?と言われ、漢方薬とか勧められて、そういうクリニック行くように言われたりとか。

(まあ、ホントに漢方がいい場合もありますけどね。でも、そういう場合は、出す薬もちゃんとあって、さらに追加で漢方も、あるいは、漢方に切り替えましょう、ということが多いですね。)

(病気の皮膚からしたら、症状が軽すぎて)薬を出せるような状態でもないのに、化粧品全部止めるように言ってくれるクリニックは、ホントは良心的なんですよ。

ちゃんと相手してくれています。

化粧品を全部止めるように言われた女性は、たいてい抵抗しますからね、それの相手をするだけで、余計に時間がかかるわけです。止めろ、と言った以上、説得する時間も余計にかかるわけですから。

化粧品を止めさせずに、不調をどうにかしていく、というのは、出す薬もないわけですから、保険診療で外来やっても、クリニック儲かりませんからね。むしろ、時間を取れば取るほど、他の患者さんも待たせて、自分がしんどいだけですから、そこまでの相手をしてくれ、と保険診療で要求するのは、なかなか酷というものです。

今の保険制度では、科に関わらず、患者さんの話を長く聞けば聞くほど、儲からないようにできています。薬出すか、検査するか、薄利多売と同じで、短時間に大勢診るか、をしないと、経営が成り立たないんです。

だから、話をちゃんと聞いてくれるドクターというのが、多くはないわけです。

ホントにひどいクリニックだと、ステロイド塗るほどでもないのに、きっついステロイドを出して、「これで様子をみてください。」と化粧品を止めるように言うこともなく、すぐに追い出されて、ステロイトド漬けにされて、気が付いたら、副作用でお肌がえらいことになっている方も結構いますからね。最悪です。

化粧品以外に、不調の原因があることもありますが、そういう場合は、ほとんどの皮膚科医は、パッと診たら、大体わかります。(そう訓練されていないと、一般外来はやっていけません。)

特殊な病気や、病気の出始め、とかで、すぐに確定診断して、治せ!というのは、無茶な話です。それは、誰でも、なかなか見抜けません。ある程度、症状がそろわないとね。

(ちなみに、原因を見つけていく場合に、経過がとても重要になりますから、患者さん自身がちゃんと把握していないと、調べようがありません。

また、客観的に判断することができず、自分で思い込んでいる方も、経過を話す時に、事実を言いませんからね。勝手に自分で、これは関係ないと判断して、(ホントはとても重要なことなのに)経過をはしょったり、脚色する方も、適当に薬出されて終わり、ということもあります。

お肌と経過を診ていたら、この人、絶対何か要らんことしている、というのは直感でわかります。

それぞれの病気なりのお肌の経過というのがあるわけなんです。

(特殊な場合を除いて。

そして、特殊な場合というのは、確率から言って、一般外来で、そうそう出くわすものではありません。)

それから外れていると、違うことが起こっているわけで、「何も悪いことはしていない」なんてことは、普通あり得ないわけです。

こちらが原因を探そうとしているのに、患者さん自身が協力しないなら、どうしようもありませんからね。そんな人を忙しい外来で、毎回毎回説得して一緒に原因を探してくれるドクターを見つけることは、ものすごく難しいでしょう。

さて、話を戻しますね。

これが美容皮膚科の場合(というよりも、うちの場合)、大した湿疹・皮膚炎があるわけでもなく、薬を出すようなひどい症状があるわけでもないのに、なんとなく調子が悪い、今は大丈夫だけで、湿疹を繰り返すこともあり、一度出ると長引いてしまうなど、そういう場合に、今、全部化粧品を止めさせるというのは、さすがに酷でしょう。

今日も明日も仕事に行ったり、学校に行ったり、人と会うわけですものね。特に、化粧をせずに、仕事に行くわけにいかないところが大人として難しいところです。

私は、そういう場合、まず使っているすべての化粧品を聞いて、あやしいものはすべて止めていただきます。

使っておられるものの中で、とりあえず続けてみましょうか、というのは続行です。

調子悪い時に、新しいものに変えても、それがどんなにいいものでも、刺激なったりすることもありますからね、少し落ち着くまで、基本は変えないほうがいいです。

どうしても、変えるなら、(家に使えるものが何もなかった場合など)、最低限、テスターを使って、お肌に沁みないか、かゆくならないか、など、感じを確認しましょう。

いつも言っているように、クレンジングは即止めてもらっています。

他のものは全部続行でもクレンジングは即止めです。

もちろん、「高機能化粧品」も。

最近は、安いものでも、「高機能」などの付加価値のついたものが増えましたよね。

そんな安い値段で、「高機能」なわけ、ないじゃないですか。

安物の、「高機能化粧品」も、即止めです。(高いものもね。)

おススメしている純石けん(カリ石けん素地のみ。)など、安くても質のいいものもあります。(うちで買えば、1個150円)

これは、「安物」ではなく、昔ながらの、シンプルな作り方とシンプルな材料だけで、作っているので、安いわけです。

その代り、消費者は、すぐに新しいものが好きなので、消費者離れも起こしやすいですし、使い続ける人って、決まっていきます。ホントに必要なものが何か、わかっている方は、そのまま使い続けます。

こういう商品て、付加価値も付いていないので、大勢に受ける商品ではないんです。

付加価値がない分、商品の値段を上げるわけにもいきません。(ますます売れなくなりますから。)

だから、安いんです。(材料もシンプルですからね。)安い分、メーカーの儲けもそれほどありません。

でも、メーカーの理念として、そういうシンプルな、なるべくお肌に負担にならないような化粧品を作り続けてくださっているわけです。

(だから、利益優先のメーカーは、あまりこういう商品は出しません。)

ドラッグストアでも、探せば、そういう昔ながらの成分だけで作ってある、シンプルな化粧品って、あると思います。

(昔から売っているもの全部が、質がいいわけではないですよ。)

ただね、そういう商品って、それほど、使い心地が良くなかったり、使い心地は悪くないけど、保湿効果が全然足りなかったり、と、なんかもひとつ、というか、物足りないというか。。

(化粧品に求めるのは、保湿だけだ、ということさえ、理解していたら、ホントはあまり気にならないんですけどね。みなさん、市販の化粧品に、大きな期待をし過ぎです。)

物足りないから、いろいろ書いてある、いらん化粧品を使いたくなってしまうんですよね。

また、一度、そういう、いらん化粧品を使うと、一見、塗り心地とか、なんとなく騙されてしまいますから、(一種の麻薬と同じですかね。)、もうそれが当たり前になっちゃうので、シンプルなものに戻れなくなっちゃうんです。

うちの患者さんの中には、ドラッグストアの安いやつを使っておられる方もいらっしゃいます。

なんか肌おかしいな、と思って、化粧品の商品名を聞いたら、恥ずかして(安物だから)いいたくないようなこともあるみたいです。

人に恥ずかしくて言えないような化粧品を使うのは、止めませんか?

安くても、それがいい!と自信を持って、使っているなら、別に聞かれたって、堂々と言えるでしょ?

「ただ、安いから」「安物でいいや」と、適当に買っちゃったから、恥ずかしいわけでしょう?

ひどい方になると、商品名すら覚えていない。

たまたま、ドラッグストアに行ったら、店頭に安売りして、山盛りで売っていたから。

ホントにテキトーです。

名前も憶えていないような化粧品を、顔に塗るのって、怖くないですか?

恥ずかしくて言えないようなもの(自分が人に言うのに、恥ずかしいと思ってしまうようなもの)や、名前すら憶えていない化粧品を使うのは止めましょう。

どっちにしろ、そんな化粧品で、保湿なんてできていないでしょう?

別に乾燥していません、というなら、たぶん、その化粧品を塗らなくても、その人の肌は、乾燥しないんじゃないですかね。

自分の肌自体が、ちゃんと保湿成分を保持していたら、化粧品を塗る必要はありません。

界面活性剤で負担になるだけです。どんな化粧品にも、乳化剤という形で、入っていますからね。

自分の保湿成分だけで足りないから、保湿するために、化粧品を使って、補うわけです。

化粧品のメリットデメリットとどっちが大きいか、自分にとって、メリットが多いなら、化粧品を使えばいいと思います。

普通に考えて、安い化粧品で、塗り心地も良くて、質も悪くなく、しかも保湿もしっかりしている、というのは、ちょっと難しいでしょう。もうちょっと、お金をかけないとね。

ドラッグストアでも、デパートの化粧品ほどではないけど、そこそこの値段のものも、たくさん、売っていますよね。そういう中にも、いいものは結構あると思いますよ。

今、人に聞かれたら、恥ずかしくていいたくないような安物を使っていて、しかも乾燥している、というなら、うちのレーザー治療、1回休んでもいいので、その分で、いい化粧品を買ってください。

普段の保湿ができていないと、光・レーザー治療に、どんなにお金をかけても、レーザーで保湿はできませんから、お肌はキレイになりません。

レーザー治療をされる場合、日焼け止めの塗り直しと、こすらない・一切の摩擦と刺激を止めることと、自分に合った保湿をするように、と必ず、申し上げているでしょう?

確かに、光・レーザー治療をして、お肌がキレイになれば、化粧品なんて、どんどんお金がかからなくなりますが、安物を使っていい、というのとは、別問題です。

安いのを使うといっても、テキトーはダメです。

化粧品もテキトーだと、お肌もテキトーにしかなりません。

ドラッグストアの安いやつでも、大した肌トラブルもなく、ご本人がこだわって、それを使っておられる場合、私から、「それ、肌に悪いから止めてください。」と全部止めているわけでもありません。

安いものでも、わざわざ止めることまでしないものもあります。

(何か起これば、後から止めることもありますが。)

お肌は乾燥していて、でも安いのしか買えない、というなら、せめて、塗る心地は我慢して、べたつくものを使わないと無理でしょう。

(塗り心地も良くて、保湿効果も高い、というのは、どうしても値段が上がります。)

レーザーする1回のお金で、もう少しランクを上げた化粧品が、何本も買えるでしょう。

それくらい、普段、顔に塗るものって、お肌の状態を左右するわけです。

ただ、いくらいい化粧品を使ったところで、レーザー1回するような効果なんて、出るわけないですから、化粧品をケチってでも、レーザーを1回でも多くしたい、と言う方。

まあ、そりゃそうでしょう。

でも、それなら、ちゃんと自分で調べて、安い化粧品で、質のまだマシなものを探すしかありませんね。

そんな手間暇もかけるのはイヤ、というなら、精製水にグリセリン混ぜて、化粧水として使って、最後にワセリン塗っておいてください。

塗る心地は悪いでしょうし、これで保湿が全然足りない方もいるでしょう。

(ワセリン自体には、保湿効果はありません。保湿できている状態の最後に塗って、蒸発しないようにフタをしているだけです。それと保護ですね。

でも、人によっては、ワセリンで、毛穴が詰まって、ニキビが出ることもあるので、誰でもワセリンが使えるわけではないですよ。)

グリセリン水とワセリンで、そのあと、日焼け止めとファンデーションが、塗りやすいかどうか、までは知りませんよ。

安くして、肌に負担をかけない、ということは、そういうことです。

どちらにしろ、基礎化粧品をケチりすぎたところで、日焼け止めとファンデの質を落としすぎると、肌にまた負担になるわけですから。

どこで妥協するか、ですけれど。

まあ、あんまり化粧品をケチって、レーザーしたところで、ちゃんとしている方と比べて、効果は悪いと思ってください。

化粧品を使う以上、必要悪というか、なんらかの害はあるわけです。安いものはどうしても、その害が、いいものに比べて、大きいのは当たり前です。負担がずっと続いてる肌に、お金かけてレーザーしても、効果どころか悪化することもあります。

まずは、普段のスキンケアありき、です。

それと、安物の化粧品って、使っているよくない成分とかも似たりよったりのことがあって、ずっと使っているのに、突然合わなくなる、ということがあります。

(ずっと使い続けたからこそ、ある成分に、「感作」されて、一種のアレルギー反応が起こったわけです。絶対誰にでも起こるわけではありません。たまたま、と言えば、たまたまです。でも、起こってしまったら、もうずっと、その成分は、合いません。)

安物は止めましょう、と言っているのに、また次に買った化粧品も安物で、またかぶれて、延々とかぶれを繰り返す方が時々いらっしゃいます。

こうなると、安物連鎖は、どっかで断ち切らないと。レーザーしてる場合じゃないです。レーサーのお金、ムダですから。

こういう方は、もう化粧品全部止めさせるしかないですかね。安物しか買いませんからね。

ケチっているわけではなく、なるべくシンプルでいきたいから、と信念を持って、市販の安いものからちゃんと探すなり、確認するなり、グリセリン+ワセリンでいいや、というなら、いいと思いますよ。

(安いっていっても、限度ありますけどね。100均は、絶対ダメですよ!念のため。

昔、勤めていたクリニックで、ジョークのつもりで、100均はダメですよ、と言ったら、(普通、こういうと、たいていの方は、そりゃそうですよね、と笑われます)、「そうなんですか?!」とビックリされたことがありました(使っておられたようで。。)。さるがに、今、うちに来られている方で、100均の化粧品を使う方はいません。)

あと、安いものでも、ティーンの子が使うような、(ティーン用に発売されているもの)化粧品を、大人の女性が使うのは止めておきましょう。

普通に考えて、お肌に合っているわけ、ないでしょう。

逆もそうです。

若い子が、アンチエイジング用の化粧品はいりません。毛穴が詰まって、ニキビ出るだけです。(高いものでもね。)

安いもので、「アンチエイジング用」なんて、あり得ませんからね。原価から言って。

安い「高機能化粧品」は、ホントにロクでもないと私は思います。

値段の高い光・レーザー治療をする前に、もう一度、化粧品を見直してみてください。

美容医療さえすれば済む話ではないので、毎日安物で肌を痛めていたら、本末転倒です。

お金はあるけど、何を買ったらいいかわからないし、化粧品にもあまり興味ないし、ついドラッグストアでテキトーに買っちゃう、と言う方は、うちで、化粧品(試せるのは、ちゃんと試してからね。)買ってください。こちらでおススメのものをご紹介します。

わからないときは、人に任せる、アウトソーシングですね。役割分担をしてしまいましょう。(その代り、こちらの指示はちゃんと守っていただきます。)

でも、自分で、ちゃんと化粧品と向き合うと、普段のお手入れって、もっと楽しいですよ。

どこで手を抜いていいのかもわかりますしね。

お待たせしました。

ホントにおススメしない化粧品の第3弾、「高機能化粧品」です。

「高機能化粧品」と聞かれて、ピンと来ないですか?

最近、雑誌とかでも、よくこの言葉が使われていることが増えましたね。

ようは、「高い効果をもたらせてくれる」と過大な期待をさせる、誇大広告化粧品の最たるものかもしれません。

基礎化粧品なんて、保湿さえできればそれでいいんです。

それ以上のことがおうちでしたかったら、一般の化粧品では無理ですよ。

せめてクリニック専用化粧品や、一部の特殊な医薬部外品や、ホントの医薬品を使わないと、どんなに高い化粧品を買おうとが、エステとかのサロン用を買おうが、クリニックで使うものと全然違います。

当たり前ですよね。

ホームケアに、市販のもので、過大な期待を抱くのは、ホントにいい加減止めましょう。

いわゆる「高機能化粧品」というのは、例えば、「美白○○」とか「○○ブラン」とか「ホワイト○○」とか、白くさせるようなものを連想させるもの、あるいは、「くすみ専用」とか、「お肌を明るくさせます」「角質を柔らかくして、化粧水の浸透をよくします」「余分な角質を取り」「毛穴の汚れをスッキリ!」「ツルツルのお肌に」「ニキビをできにくくさせます」などなど。

他には、「シワ用」「タルミの気になる方へ」「○○リフト」「アンチエイジングに着目した」など、いかにも老化に対して、効くかのような言い回しが書いてあるもの。。

こういう余分なことが枕詞のように書いてあり、しかもそのせいで、金額が上がっているでしょう~。

最近は、安い、ドラッグストアの化粧品でも表記がある商品が売っていますが、外資系・国産をはじめ、こぞって、高い化粧品をシリーズで出していますね。

1個1万円くらいは当たり前で、ひどいのになると、3万、5万、6万、7万、時には、10万円とか。。。(一揃えしたのではなく、あくまで1個の値段ですよ。)

また、こういうのが結構売れているらしいので、日本経済は安泰ですね。

みなさん、頑張って、経済を回るようにしてくださっているんですね。不況にご協力ありがとうございます。

さて、その高い化粧品を買って、使われて、何か効きましたか?

買って、初日は、なんか塗り心地もいいし、気分もいい。自分が上等になったような気がしますね。

いい気分でぐっすり寝れば、翌日のお肌は、しっとりとキレイ、化粧のりもいい。

「やっぱり、高い化粧品は違うわ~♪」と上機嫌で1日目は過ごされたかもしれません。

翌日は?

あれ?昨日ほどじゃないかな。。?気のせいかな?今日はちょっと疲れているのかも。。生理前だしね。

3日目。あんまりよくわからないな。昨日と同じくらい?

。。生理も終わったけど、なんか変わったのかな?化粧のりは良くなったよね?ホントに?でも、高かったし、それくらい良くなってくれないと、おかしいよね?効くって雑誌に書いてあったよね?口コミで1位だったよ?おかしくない?まだ塗り始めだから、効果が出てないんだよ。カウンターのオネエサンも、もう1個、使わないと効果がわからない、って言っていたもの。もう1個買いに行かなきゃ。。

合計、何個使いましたか?  合計、いくら使いました?

ホントに、お肌、良くなりましたか?反って、ひどくなっていませんか?

お肌が赤くなったり、どんどん調子が悪くなっていったり、乾燥がひどくなったりしていませんか?ホントに大丈夫?

中には、使って、ホントに良くなった方もいらっしゃるかもしれません。

そういう化粧品の全部が全部、ダメなわけではありませんから。

安いものを使うよりは、確かに化粧品にしては、いい成分がたっぷり入っていて、今まで使ったものよりは、うん、確かにいいかも、というものをあるでしょう。

でも、ホントにその効果(って呼ぶんでしょうか。。?)は、貴女がお金を払ったのと同じだけの、対価が出ていますか?費用対効果は適切ですか?

私は、市販の(サロンも含めて)高価な化粧品で、費用対高価に見合うものはない、と考えています。

もうここ何年も市販の高い基礎化粧品を買うことはありません。

ず~っと昔に、有名なかなり高い化粧品を使ったこともありましたが、この値段で、何か変わったのか?という感じです。ひどい時は、お肌に合わなくて、ニキビが出ましたね。

(まあ、これは、私に合っていなかっただけですが。)

クレ・ド・ポーでファンデとか買ったり、他の外資系とかでメイク用品など買ったら、、高い基礎化粧品のサンプルをくださることがありますが、まあ、自分では使いませんね。

誰かにあげるか、ひどい時は、そのまま捨てます。

女性雑誌に貼ってある高い化粧品のサンプルも捨てますし、韓国土産とかで回ってきた安いパックも、基本使いません。

誰かに上げます。

市販の高い化粧品も韓国の安いものも、私からしたら、同じ扱いです。

まあ、気に入らなければ使わない、中身がわからないなら使わない、調べるのもめんどくさいし、そこまでして別に、そのサンプルを使いたくない、というのが理由です。

近々、出張とかあって、旅行用の化粧品がいる時くらいですかね、置いておくのは。

だって、市販のものを、クリニック用と比べて、そんなにいいと思っていないから。

今使っているナビジョンとかでお肌トラブルないのに、他のを使ってかぶれたりしたらいやだし。

わざわざ、質や安全性を落とすようなことはしません。自分の顔で、実験でもするなら別ですが。

ファンデやメイク用品ならいざ知らず、基礎化粧品は保湿さえできれば充分ですし、それ以上でもそれ以下でもありません。保湿以外の役割は、一般の化粧品ではいりません。

どうして、そこまで「高機能化粧品」を目の敵にするのかと言うと、たいてい、最初に言った、「○○なんとか」とかは、大体、ピーリング剤が入っているんですよ。

ピーリング剤が入っていなかったら、ピーリングに相当するもの、ピーリングと同等の働きをするものが入っています。

市販のものは、当たり前ですが、本当に効く成分なんて、混ぜられるわけがありません。

だって、医薬品ではないわけですから。

でも、なんか効果っぽいもの(この、「っぽい」というのがポイントです。医薬品ではないので、「効果」なんて、出るわけがありません。)が出ないと、商品、売れませんよね。

お客さん誰も買ってくれないし、ましてリピートしてもらおう、口コミで使ってもらおう、となるなら、一番手っ取り早いのは、ピーリング剤です。

規制緩和のせいですかね?安い化粧品から高い化粧品まで、何にでも、今時、ピーリング剤が入っています。

原価、安っいですからね~。やっすいものを混ぜただけで、売値を上げて、しかもバカ売れしたら、そりゃ企業は止められないですよ~。笑いが止まりません。

でも、買った方は、そんなことは知りませんから、せっせと、毎日、一生懸命、たくさん顔中塗りたくるわけです。

ひどい方は、擦り込んだり、それでマッサージしたり、と、えらいことです。。。

嬉々として洗剤を顔に塗りつけているようなものです。。ああ。。お肌の悲鳴が聞こえる。。

タチが悪いことに、すぐにかぶれたり、赤くなったり、ぶつぶつが出たり、と悪化すれば、すぐに止めていただけるんですが、入っている量が微量だと、変化もゆっくりですから、長期間かけて、ゆっくりとだんだんに肌が悪くなっていくので、ほとんどの方が気づかないことがあります。だから、ご自分で止める、というところまで、たどり着かないことが多いんですよね。

確かに、美白(アンチエイジングも)を謳っている化粧品とかの中には、ホントに、有効成分だけで、(有効といっても、すごい効くものではないですよ)ピーリング系は何も入っていない商品もあります。

患者さんのお肌に変な赤み・くすみがあったり、なんかおかしいな~、と思った時は、使っている化粧品を全種類お聞きするんですが、たいてい、先ほど言ったような「○○なんとか」なんですよね。

それで、調べてみると、ピーリング剤や、ひどいのになると、アルコールたっぷりと入っているものまで。。あちゃちゃ~、です。

(まだ、ネットで、全成分がちゃんと表示しているメーカーはいいですよ。外資系なんて、ほとんど表示ないですし、国産でもないメーカーがあります。

対面販売にこだわっている、というなら、いいですが、(店頭でパッケージを見ないと、わからない、というこです)、今のそういう有名メーカーなんて、ネット販売していますよね。しかも自分のところのサイトからでも。

ネット販売しているくせに、成分全部も見られないなんて、かなりおかしいでしょう~。

そういうメーカーのものは、基本、買わないし、使わないほうがいいです。

高~い、超有名高級ブランドでも、平気で、表示ありませんからね。

むちゃくちゃ高いブランドの化粧品でも、お肌にいいわけではありません。かぶれている患者さんだって、大勢いらしゃいます。

かぶれなくても、自分には合わない、ということも当たり前ですが、あるんです。

万能な化粧品なんて、ありません。

ピーリング剤以外にも、浸透をよくしたり、成分自体がいろいろ混ざって分離するのを防ぐために、極少量アルコールが使われることはあると思いますが、塗った瞬間からアルコールの匂いがプンプンしていたり、塗られたら、す=っとアルコールを感じたり、と、そりゃ、イカンでしょ。アルコール多過ぎでしょ。

じゃあ、成分調べて、ピーリング系やアルコールが入っていなかったらいいの?となりますよね。

調べて、そういう成分がなさそう、となったら、とりあえず、使うのは止めはしません。

それ使ってから、特に、お肌にトラブルがないなら、もったいないので、最後まで使われたいいと思いますし、使ってもらってます。

でも、それが無くなったら、次はわざわざそんな高いの、買わなくていいんじゃないですか?とお伝えしています。

だって、費用対効果、悪いでしょ。

それだったら、シンプルなただの保湿だけの化粧品にして、余ったお金を、クリニック用のを買うのに回すか、光やレーザー治療をする分に回すか、あるいは、服や靴を買う足しにしてもいいですし、おいしいランチを食べにいく分に回してもいいですよね。

とりあえず、そういうムダなお金はいらないでしょ。

貴女が、日本経済を回すために、そういうことにお金を払う、というなら、それはそれでいいと思います。

好きなブランドの好きなシリーズを使う、というのは、精神衛生上、いいことです。

化粧品なんて、自己満足の世界ですからね。

お肌に問題がなければ、構わないと思います。

どんなに高くても(安くても、とはいいませんが。。安い化粧品のいい悪い、は次回に。)、高い=質がいい・安心、とは思わないでください。

どんな化粧品も、使ってみないと、ホントの評価はわかりません。

食わず嫌いと同じで、使ってみたら、案外よかった、ということもあるでしょう。

ただし、必ず、成分はちゃんと確認されて(自分でできないなら、誰かにやってもらうかです。)、期待しすぎないこと!安全だと信じしすぎないこと!

これ、とても大事なポイントです。

信じすぎていると、お肌がおかしくなったときに、絶対これじゃない、とノーマークになってしまって、原因究明が遅れてしまいます。

どんなに高いものでも、値段に惑わされず、客観的にお選びください。

そのうえで、日本経済に貢献されてください。

でないと、お肌も顔も、お金も時間も、いくつかあっても、足りませんよ。

患者さんが使っていた場合、私から止めておいてください、と申し上げる化粧品第二弾です。

とりあえずね、出所のわからない化粧品は、止めておきましょう。

出所のわからない化粧品というので、代表的なのが、ネットでしか店舗のない商品ですね。

例えば、デパートやスーパー、ドラッグストアで売っている化粧品は、販売会社そのものの店舗だったり、取扱い代理店があったり、売っている店舗自体も、取り扱うことの責任を取ってくれるというか、何かあったとしても文句を言える立場にありますよね。

万が一の時、交換も直接してもらえるし、場合により、返品・返金が目の前でできるわけです。

これって、実は、スゴイことですよ。

実体があるって素晴らしい!

店舗がある、お店で取り扱ってもらえる、というのは、信用がある程度ないとできません。

それだけの実績があるわけです。

店舗を構える以上、経費がかかるわけで、それだけの資金を用意できたお店ということですし、取り扱ってもらうにしても、それだけの数を生産できる体制ができているということでもあるし、そのお店の信用をもらって、売ることを許可されたお店なわけです。

その商品自体の「信用」を、第三者がしてくれている証拠なわけです。

ところが、ネットでしか買えない商品というのは、実体がありません。というか、実体がわかりません。

店舗を構えるというのは、経費がかかります。

いきなり、誰でも気軽に始められるというものでもありません。

でも、ネットだと、それほど経費がかからないんですよね。

そのおかげで、要らない経費がかからない分、本当にいい商品を安く、しかも参入できるハードルが低いので、知識のある方であれば(もしくは代わりにできる方を雇って)、生産の体制さえ整えば、化粧品を開発して、売ることができます。

そう考えると、ネット販売って、素晴らしいんですけど。。。

でも、誰が信用を保証していますか?

誰も保障していませんよね?

ネットでよくある、化粧品の口コミサイトとかは、お金を出せば、情報は操作できます。

よくある話です。

参考にする場合や、とりあえず使わないといいか悪いか(自分に合うかどうか)なんて、わかりませんから、そういうこともわかった上で、買うなら全然いいと思います。

ただ、最近は、ネットの口コミ情報を全くそのまま信用して、完全にいい!と思って買って、何の疑問もなく使う方が非常に多いような。。。危ないです。

どうして、ネットでどこの誰がいいと言ったわけでもない商品を、過信できるのか、不思議です。

半信半疑とか、確かめるために、とかじゃないんですよね。信じているレベルが。

中には、ホントにいい商品って、あると思いますよ。

経費がかからない分、良心的に、情報発信されているお店は絶対あると思います。

でも、あやしいところ」ほうが圧倒的に多いんです。確率の問題ですよね。

今は、「オーガニック」「有機原料」とか、「敏感肌用」「赤ちゃんにも大丈夫」「皮膚科医が開発」「無添加」「アルコールフリー、鉱物油フリー、防腐剤フリー」とか、「口コミナンバー1!」「顧客満足度○○年連続1位!」とか、HPに書いたら、どんな商品も売れる時代です。

でも、それ、ホントですか?

勝手に、言ったもの勝ちです。確かめる方法がないんです。

店舗で売るものって、卸す側も、卸される側も、信用第一ですから、それを裏切って、万が一、虚偽が発覚したら、もう二度と、まともに売ってもらうことはできません。

大手であれば、あるほど、そういう最低限のことは守っていると思います。(そう、思いたいですよね。)

国民生活センターでは、消費者からの希望や、あるいは自主的に、いろんなものを独自に調べておられます。

あまりに、パッケージの説明書と違うものであれば、問題ですよね。

マスコミも黙っちゃいないでしょう。

信用問題にかかわりますから、企業ダメージは、計り知れないものがあるでしょう。

でもね、ネットでしか売っていないお店って、例えば、なにか都合が悪くなったら、HPを消してしまえば済むんですよ。

もう誰もアクセスできませんからね。

店舗を構えているお店だって、そりゃ夜逃げしたらアクセスできませんが、(時々、エステとかの計画倒産、ニュースになってますよね。)、そうそう、店舗をたたんで夜逃げって、ないでしょう。大変ですもの。

ネットは簡単ですよ。

ネットで買うこと自体が悪いとはいいませんが、買う場合は、あまり大きな期待はしないこと、ネットで、成分とか見られるかどうかもちゃんとチェックすること、

(ちゃんとしたお店であれば、手に取って確認できないのが、ネットの欠点ですから、購入前に、消費者の方が損をしないように、できる限りの情報を載せてくれてるはずです。

化粧品で、ネット販売しているくせに、全成分表示もしていないものは、勧めていません。

消費者が調べることを拒否しているわけです。調べられたら、いけないことでもあるのか。。?買ってからしか、確認できないなんて、おかしすぎます。

まあ、仮に、本当にいいものであったとしても、全成分表示もしない化粧品なんて、作って販売しているのは、素人の集団だと思ったほうがいいでしょう。

そんなことの必要性もわからない集団は、化粧品業界、甘く見過ぎです。

自分たちが必要性を感じていないから、載せないわけです。

何度も言っていますが、得体のしれないものを、そのまま全面的に信用して、顔に塗らない!

「よう、塗るな~」、というのが、私の正直な感想です。

私は、得体のしれないものは絶対塗りません。

かぶれたらいやだもの~。

何でかぶれたのか、せめてわかりたいし、とんでもないものが入っていたら、えらい目に遭いますからね。治るのにも時間もお金もかかります。

化粧品以外でも、たまに、子供のおもちゃで、鉛混入とかでニトリが自主回収しているのがニュースで出るじゃないですか。

あんなの、ニトリだから、ちゃんと会社側でチェックして、わざわざニュースにまでなって、自主回収してくれているわけです。

ニトリじゃなかったら、そんな大変で損すること、しませんよ。

大手のホームセンターだったら、ある程度のチェック体制はあるでしょうが、個人商店(というか、個人輸入レベルのお店)で、成分までホントに大丈夫かどうかなんて、調べられないでしょう。そんな設備もありませんしね。

大手でしか、できないこともあるわけで、化粧品は餅は餅屋、じゃないですけど、やっぱり専門の企業とは、ノウハウも知識も規模も、そうそう勝てません。

私も、自社化粧品の開発とか、いろいろ言われることがありますが、

(化粧品会社に、こんな感じで、とか、これとこれ混ぜて、とか言えば、簡単に自社製品を作れるシステムが、こういう業界にはあります。パッケージやラベルも、お金を払えば、いくらでも作ってくれます。簡単です。)

私自身は、化粧品を作って、売れるほど、化粧品の知識(法律的なことも含めて)が、化粧品会社の専門家に勝てない、と思っています。

餅は餅屋です。

仮に、すっごいいいものを作ったとして、あの資生堂の研究所に勝るものが、作れる自信はありませんね。もちろん、作ったものが、本当にどうなのか、を調べる施設もありません。

だから、今は、化粧品には手を出しません。既存のもののほうが、優れていると思いっているから。

(自分のところで、調合した薬を売る、となると、話は別で、それは医薬品になります。PL法という法律もありますが、どうしてもその医薬品がいるなら、それは、今でも作ることもあります。

そこまでのものって、あんまり、今のところ、間に合っているというか、必要性がないので、ほとんど作ってませんけれど。)

作っている側が、「いい!」と思っていても、どんなに理論上、正しいし、効く!と思っていても、調べてみたら、全然、ということは山ほどあります。

勝手に自分で言うだけなら、誰もできるんです。

ネットで売っているものが、ホントにいいのか、調べている間に、お店のHP,見れなくなった。。。なんてこと、あり得ますよ。

確認のつもりで、とか、わかって使うなら、何をされてもいいと思うんですが、どうして、あんなに過信しますかね~。

素直すぎるというか。。。ちょっとは疑わないと、詐欺にすぐに遭いますよ。みぐるみ、はがされますよ。

しかも、むちゃくちゃ安いわけでもなく、かといって、返品するほど高いわけでもなく、ネット販売の場合、値段はいいところをついてきます。

問題になったり、もめない程度の値段設定にしてあるところが大半です。

そこまでして、ネットでしか売っていないような(店舗が少なくて手に入りにくとかではなく、ネットの店舗しかないお店、という意味です)化粧品、欲しいんですかね。。?

クレンジングや洗顔フォームなんて、純石けんひとつあったら、十分だし、保湿は、質のいいものなら、なんでもいいし、ファンデとかは、絶対デパートで売っているもののほうがキレイに見せてくれると思います。

そんなにネットの化粧品、要りますかね?

どうしてもネットで買う!というなら、それは構いませんが、せめて買う前に、調べられることは調べましょう。

最低限、一体どこの誰が売っているのか、会社の実態ですね。

それと、全成分は、絶対必要でしょう。

次に、そそるキャッチコピーがあった場合、その根拠がちゃんとHPに書いてあるのか、ようは、その証拠がちゃんとあるのか。

でないと、ただのオオカミ少年ですから。

それくらいは、調べましょうよ~。

ちゃんと確認できることは確認してから、買いましょうよ~。むやみに飛びつくのではなく。

ホントに、その口コミ通り、全国第一みたな、いいものであれば、絶対店舗で全国展開されてきますよ。普通。

オーナーが変人とかで全国展開しないとか、ならいざしらず。

(それなら、ネットで、誇大広告はしないと思います。)

生産体制ができていない、というなら、まだわかりますが、そんな大量生産できる段階ではないものって、安く買うことはできませんよ。しかもネットで誰でも簡単に、って、おかしいでしょう。数が限られたものは、特定の方にしか、いかないようにできています。

たかが、化粧品です。

保湿と日焼け止めさえあれば、十分なのに、ネットでまで、正体もわからないのに、買わないといけないものですかね?

デパートのなんて、テスターはあるし、実際に、顔にも塗ってもらえるし(オネエサンの話は、じっと我慢して話は聞かないといけませんけどね。)、サンプルをもらえることもあるでしょ?

そんないいこと、ないですよ。

誰もが知っているメーカーって、絶対大丈夫とは言いませんが、そういう意味での信用は、ありますよ。実際、よくできているものも多いですし。(いらんものも多いですけどね。)

市販では、本当に肌にいいものがなかなか売っていないので、ネットで、少しでもお肌に優しいものを欲しい、と思って、ネットで買っていらっしゃる方、そういう方は、ワセリン塗ったらいいと思います。添加物ゼロです。もちろん、界面活性剤もです。

またワセリンのことは書きますが、ワセリンなら、ものすっごく安く買えるし、信用も日本全国どこに行ってもあるし、どこでも売っているでしょう。

(毛穴が詰まって、ニキビが増える方もいるので、注意してくださいね。だれでも、顔中、合うわけではありません。)

患者さんのお肌の調子が悪い場合、スキンケアもちゃんとしているのに、となったら、一番に疑うのが化粧品です。

そういう場合、逐一、患者さんに、使っている化粧品を全部お聞きするんですが、商品名を聞いて、「それは、止めたほうがいいですよ。」と言うのもあれば、「今すぐ、止めてください。」と言うのもあれば、止めはしないけど、無くなったら別にそれでなくてもいいんじゃない、ということもあれば、気に入っているなら、無理して変えなくてもいいですよ、ということもあります。

その判断は、私の考えによるわけで、絶対正しいというわけではありませんが、うちの患者さんには、私の考え方に従っていただきます。

でないと、キレイなお肌にならないと私は思っているからです。

では、どういう化粧品なら、いいのか?

これは、具体的に、絶対これを使ってください!とまで、強制しているものはありません。

ナビジョンにしろ、クリニックで取り扱っていますし、今、うちの保湿は、基本的にこれしか置いていませんが、保湿であれば、一般のものでもいいものはあるでしょうし、基礎化粧品を全部クリニックで揃えないといけないものではありません。

ただ、ナビジョンのような、クリニック専用の化粧品は、特殊な成分も入っているものを扱えるのも、クリニックならではなので、私自身もナビジョンが気に入っているので、置いています。

でも、強制はしてません。気に入った方は、どうぞ使ってください、という感じです。

これなら使ってもいいですよ、という化粧品が市販のものであるわけではないので、商品名はいいません。勧めてもいないのに、買って、なにかあってもいけませんから。

自分の使っている化粧品が、使っていていいのかどうかを知りたい方は、処置の時にお聞きください。

さて、一番大事なのは、やはり、「今すぐ止めてください」という化粧品ですよね。

いくつかあるんですが、患者さんから言われる代表格は、韓国製のやつです。

例えば、アモーレパシッフィックとか、いわゆる高級化粧品であれば、また話は別です。

アモーレパシフィックがいいとか悪いとかいう話ではなく、アモーレパシフィックぐらいになると、国産の高級化粧品と値段変わりませんよね。

質も、多分、日本で売っているもの(韓国で買ってきて、個人で輸入してきたものは、中身が全然違うことがありますよ。)とそう大して変わらないんじゃないかと思います。

コンセプトは、メーカーによって、いろいろです。

 

明洞とかで、やっすい化粧品、山ほど売っていますよね。

韓国がいくら日本より物価が安いと言っても、安すぎでしょ~。

 1枚10円もしないパックなんて、「韓国製=キレイになれる」みたいな、都市伝説があるから、買うのであって、「韓国製」と表示がなかったら、日本でそのまま売っていて、買いますか?100均よりも安いわけでしょ?

冷静に考えてください。

日本で売っているものは、まだ、厚生労働省が認可している成分しか入っていないことが確認されて、一応売られているわけですが、(調べたら、おかしなものも入っているかもしれませんよ。全部が、くまなくチェックされているわけではないでしょうし。。)韓国で売っているものは、日本と売っていい成分の基準が違います。当たり前ですよね。

 

化粧品に対する考え方が全く違うので、また日本ほど規制も厳しくないので、いいんだか悪いんだか、いわゆるきつい成分が入っていることも多いわけです。

そういうものの大半は、ピーリング剤と似たようなものと思っていただいて構いません。

特に、「美白」「アンチエイジング」「シワ」とか、何か付加価値がついていると、まあ、ピーリング剤は入っているでしょう。安いですからね、原価が。

ホントに、そんなものに効く成分を入れたら、そんな値段で売れるわけありません。

韓国製でも、高いものは高いんです。観光客に有名ではないだけで。

明洞とかの安いものは、韓国セレブや韓国の芸能人が使っていると思いますか?

日本の女優さんが、100均の化粧品使っているとは思わないでしょう?

患者さんもおっしゃってましたが、韓国の友達(セレブ)は、SK-Ⅱや資生堂を使っている、と。

(SK-Ⅱや資生堂がおすすめというのではないですよ。韓国の方も、日本の化粧品を使っている、ということが言いたいわけです。)

 

まあ、韓国や欧米の美容に興味のある方は、ホントにピーリング剤が好きですね~。

だから、あちらの化粧品にも、ピーリング系がとても多いです。

私も脂性なので、ピーリングは好きですが、のべつまくなしにはやりませんし、患者さんにも、適応のない時には絶対させません。

適応があっても、その時のお肌の状況で、使うピーリング剤の種類は検討しないといけないと思っているので、必ず診察して確認がいると思います。

どんなに弱いものでも、毎日使っていいいものは、私は基本ないと思っています。

特殊な場合を除いて。

(それは、お肌を診ないとわかりません。)

 

患者さんは、キレイになると思って、毎日せっせと韓国製の、なんかわけわからんやつを使うことによって、ピーリングをせっせとやって、炎症を起こして、肝斑も悪化させるという悪循環にはまってることがむちゃくちゃ多いです。

どうしても、韓国製のを使いたいなら、(これは、国産でもそうですが)、ちゃんと出所がわかっているもの(作っている企業の得体が知ることができるもの)、そして、何が入っているのか、ちゃんと調べられること、が条件です。

韓国で買ったら、ハングル文字で、成分が書いてあったりしますよね。

最近は日本語でもついでに書いてあることも多いですよね。

でも、それ、ホントに合ってますか?

誰が確認できますか?

例え、ハングル文字がそのままに日本語で正しく訳してあったとしても、成分通りの表記をしているなんて、信じられます?

韓国って、旅行に行った方はご存知でしょうけど、日本と比べて、なんでも雑でしょ?アバウトっていうのか。。。それがいいこともあるし、悪いこともあるし。。。日本人が細かすぎっていうのもありますが、日本人の感覚とは全然違うでしょ?

偽装事件なんて、たくさん今までも報道されてきたし、海外に行ったら、おかしな日本語訳なんて、山ほどあるでしょ?

どうして、化粧品だけ、(というか、韓国ブームだから、結構なんでもですかね~。)あんなに、無防備に信じますかね?

私にはとても不思議です。

何が入っているのかわからないものを、ただ、「韓国製」というだけで、「カタツムリ」とか「毒蛇」とか、なんのこっちゃ、という、どうでもいいことで、過度な期待をしてしまうって、ちょっと危ないと私は思います。

韓国って、ひとつ流行ると、すぐにまねして、どこが本家かわからなくなるじゃないですか。偽物もたくさん出回るし。。

そういうことも踏まえて使わないと、話のネタに、とか、仕事のリサーチで、とかなら、致し方ないですが、ものすごく期待して使うと、えらいことになりますよ。

実際、なったことないですか?

身近にそういう方、いませんか?韓国で、たくさん化粧品買ってきて、かぶれたり、赤くなったり、皮めくれた人。。

まあ、そういうわかりやすい、「かぶれ」や「合わない」だと、すぐに止めてくださるので、幸いなんですが、おかしな変化が、ものすごい微量だと、全然ふつうの方は気づかないので、ずっと使っていて、えらいことになるんですよね。

これは、国産のものでも、化粧品はなんでも同じです。

 

どうしても使いたいなら、日本に店舗があって、日本語で、詳細を聞こうと思えば聞けるところで、成分をちゃんと調べられるところにしてください。

で、必ず、日本で買ってください。

(そしたら、日本の厚生労働省の管轄です)

そして、大きな期待はしすぎないこと。

美白・アンチエイジングなどの付加価値のついていないものなら止めはしませんが、それなら、わざわざ、韓国製を、日本で買って使わなくてもいいんじゃない?と思います。

(っていうか、そこまで、韓国製が塗りたいですか?どうして?どの辺が、日本製よりも優れているのか、具体的に、教えてほしいです、正直なところ。)

 

韓国人と日本人とは肌質も違うし、韓国と日本で、土壌というか、環境が全然違うので、向こうで、どんなに質が良くても、日本で、日本人に合うかどうかは別の話です。

日本人なら、日本製を使え!くらいの勢いで、基本、私は、国産派です。(特殊なものを除いて。)

だって、日本人のことは、日本人が一番よく知っているから。

日本製は、ホントにかゆいところに手が届くというか、素晴らしい質を提供していると、私は、全ての商品において信じています。

(日本が遅れている分野もありますけどね。)

 

いいものは、どこの国のものでもいいものはありますし、日本人に合うものもあるでしょうけど、無条件に、信じるのは止めてほしいものです。

 

また、どこのメーカーの、なんていう化粧品なのか、そんなことすら、言えないようなら、使うのを止めましょう。(韓国製に限らず)

メーカーも商品名もわからないということは、その程度の、どうでもいいってことです。

ちゃんと選んですらいない、ということです。

そんなものを自分の顔に塗って、なにかあったら、困りませんか?自分の顔は実験台ですか?

私たち美容医療に携わるドクターは、自分の顔を実験台にすることは日常茶飯事ですが、一般の方はしなくていいでしょう~。

何かあったら、困るでしょう。

私らは、起こり得る副作用もある程度予想して、実験しますし、火傷しようがシミになろうが、そのあと、自分で治しますし、なんとかします。

でも、患者さんは、そうもいかない。

よく、得体のしれないものを、顔に塗るな~、と私はいつも感心してしまいます。チャレンジャーですよね、みなさん。

それなら、何も塗らないか、ワセリン塗っているほうが、よほどましです。

化粧品自体に過度な期待をするから、弱みに付け込まれて、おかしなものを使ってしまうだと思うので、化粧品に、絶対過度な期待はしない!ということです。

医療とは違うので。

基礎化粧品は、ホントに保湿の役割さえあれば、それ以上でもそれ以下でもないです。

それ以上のことがしたいなら、クリニックで相談しましょう。

 

とりあえず、今、韓国製を使っている方は、得体が知れているかどうか、まず、確認してください。

それを使って、客観的に、ホントにお肌の調子がいい!というなら、止めはしませんが、あんまり、とか期待したほどでは、というなら、もう一度見直しましょう。

すぐに止めていただいて、乾燥するなら、とりあえず、ワセリン、塗っておいてはどうでしょうか。次の化粧品が見つかるまで。

 

 

 

 

 

 

先日、アトピコのシャンプーを買いたい、というお電話をいただいたそうで。

 

でも、当院では、化粧品の販売も、診察・カウンセリングを受けていただいて、ドクターが適応がある、と判断した場合しか、お売りしていません。

勝手に、それだけ、どこの誰でも買える、という形は取っていません。

申し訳ありません。

 

医薬品が、診察・カウンセリングが必要なのは当たり前ですが、クリニック用の化粧品(サプリも同様です)と言えども、患者さんのほうで、全く違う思い込みをされていることも多く、またどんな化粧品でも、間違った使い方や、根本的なスキンケアが間違っていたら、全く効かないどころか、かえって悪化することもありますので、必ず、診察をさせていただいております。

ホントに、その化粧品を使っても、お肌の状態が大丈夫かどうか、も一緒に診させていただいています。

ひどいクリニックなんか、アトピーに、オバジのピーリング剤を買わせていたり、患者さんが、何でも欲しいと言えば、なんでも売る、という、金さえ払えばいいのか、ということがまかり通っていますが、うちでは基本させません。

ただ、私が勧めていないのに、(はっきりと患者さんに、勧めません、使わないほうがいい、使わないでください、とまで言います)受付で、私が次の処置中で確認できないのをいいことに、「先生から許可が出てる」とか「話を聞いている」とウソをついて購入される方が、ごくまれにいらっしゃいます。

そういうことまでされると、勝手に使っておかしくなる、ということも防ぐことができません。

受付がしっかりしているので、私が普段患者さんにしてるような説明とほぼ同じことを患者さんにも説明してくれるし、注意事項も、化粧品の場合でも伝えないといけないときには、ちゃんと伝えてくれますから、医薬品を勝手に買うことは絶対できませんが、化粧品くらいなら、ものにもよりますが、買えることもあります。

 

ただ、必ず、うちで診察が済んでいる患者さんであることが絶対条件ですし、光・レーザー治療をされている方には、スキンケアの話が済んでいますから、そうそう勝手に使って困るような、そこまでリスクを伴う化粧品は置いていません。

(医薬品じゃないですからね。)

そんなリスクはあまりでなくても、「キレイなお肌」というのは、ちょっと違いますよ、ということが、私にとっては、重要です。

先日も、ナビジョンのレチノールを、その方には、勧めない(ピーリングとかやりすぎて、キメも荒れていて、顔も結構赤くて、やっと少しお肌が落ち着いてきたのかな、というところでした)し、止めてください、と言ったにも関わらず、受付で、(私は処置中)、レチノールを買う!絶対欲しい!とかなり言われたそうで、受付からも、赤くなることもあるし、今後は取扱いもしなくなるかもしれないし、やっていい時とダメなときがありますから、とかなり言ったそうですが、無理やり買って帰られたそうです。

まあ、無理やりと言っても、奪って行かれたわけではないので、私が処置中であっても、受付が絶対ダメ!と突っぱねれば、止めようと思えば止められたわけですが、クリニック用とはいえ、化粧品ですから、そこまで言っても、聞き入れない患者さんに、ドクターでもない受付が絶対ダメ!とはなかなか言えないでしょう。

(受付は、もちろん、私が、この患者さんに、止めてください、と言ったことは知りませんし、患者さんも、私から止められたことは言いもしませんでした。)

 

レチノールって、使ったら確かにいい時もあるんですよ。

市販のレチノールは、もうほんとに商品によって、かなりムラというか、良し悪しがあります。

まあ、考え方の違いですけど。

ナビジョンのは、医薬部外品ですから、そういう意味では、医薬部外品ではないレチノール商品に比べると、安全面とかいろいろテストされているので、まだ使いやすいかな、とは思っています。

たまに、レチノールがほしい、と言う方がいらっしゃって、確かにありかな、ということもあるので、少し置いているんですが、私からあんまり勧めることって、特殊な場合を除いてないですね。

光・レーザー治療ができないとか、使えない場所とか、の場合ですかね。

ナビジョンのRTマスクくらいなら、たまにしか使いませんから、イベント前とかには、ありだと思いますけど。

(1回使ったからって、速攻性は、もちろんないですよ。)

レチノール商品をずっと使っていると、どっかで赤くなってくるんですよね。。他にあまり副作用がなかったとしても。

あの赤くなるのが、私は、う~ん、と思っていて、期間を決めて使うか、お肌の状態を確認しながら使うか、と思っていて、毎月、レーザー治療をされている方は、必ずお肌を診ますから、大丈夫なんですけどね。

向いていない方もいらっしゃるし、今はダメ!ということも、もちろんあります。

テスターで使ってみたら、なんか刺激があるとか赤みが出た、とか、そういう方もまれにいらっしゃいます。

レチノールは、テスターがある場合は、必ず試してもらってから、買ってもらっているんです。

(ちょっと高いですからね。もし合わなかったら、もったいないですよね。)

で、その方は、テスターも使わずに、買いたい!買いたい!」と何か思いこんでおられたようで。。

 

で、結局、レチノールは取扱いをもう止めました。

もともと、うちでは、トレチノインも扱っていませんからね。

(トレチノインの必要性を感じないからです。今のところ。

副作用・効果の限界、両方とも、私は、敢えて使わなくても、というスタンスです。)

レチノールがなければ、もう買うことはできませんからね。

止めました。

RTマスクくらいなら、置いておいてもいいんですが、レチノールは止めているのにRTマスクだけ置いていたら、矛盾しているので、取扱いを止めました。

また、考え方が変わったり、違う使い方が出てきたら、仕入れるかもしれませんが。

まあ、ナビジョンはもともとクリニック用の化粧品ですからね、そういうこともちゃんとわかっいないのに、あやしいネットで買ったり、患者さんに売ったりしたらダメなわけです。

これだけ、ドクターと受付から、止めているわけですから、さすがに何かあったら、自分が悪い、と思っていただけると思いますけれど。

(結局、この方、買ったのはいいけど、使わなかったそうです。。。一番もったいないですね。。)

さて、そういうクリニック用の化粧品もあれば、無添加石けんや牛乳石鹸の無添加シリーズのヘアトリートメント、アトピコシリーズ(大島椿の)のシャンプー、椿オイルなどは、ドラッグストアでも売っていますし(どこでも、というわけではないと思います)、ネットでも買えるでしょう。

市販で売っているものを、わざわざうちで売らなくてもいいんですが、患者さんに紹介したら、どこで買えばいいのかわからない、こちらで取り扱っていないんですか?と結構言われたので、取り扱うことにしました。

(テスターはありません)

だから、診察もカウンセもいらないなら、化粧品のみ、買いたいなら、そういうところで普通に誰でも買うことができます。

うちのカウンセでは、そういう化粧品と一般の化粧品との違いを説明したりしています。

これが絶対お勧め!というのではなく、市販のものの中では、まだまし、とか、全然まし、とか、ものによって、いろいろです。

ひとつの商品の1例でしかすぎませんので、とりあえず、こういうのがありますよ、という見本ですね。

 

アトピコがほしい、と言われた患者さんは、阪大病院からうちを紹介されたそうで、ここで買えるよ、と教えてもらったそうです。

どうして阪大病院?大阪の人?

大阪の方なら、なおさら、アトピコ買うためだけに、わざわざうちまで来なくても。。。

診察やカウンセを受けたい、といおっしゃるなら、構わないんですけどね。

阪大のドクターが私のブログを見てくださっていて、アトピコの取扱いをご存知で、紹介していただいんたんでしょうかね。

とてもありがたいことですね。ありがとうございます。

でも、・・・惜しいっ!

すみません、うち、化粧品だけ買えないんです。。

せっかくご紹介いただいたのに、すみません。。

ネットで買えない方は、何件かドラッグストアをあたってみてください。

小さいとこと、大きいところ。。。市販の大島椿とは、ちょっと違います。

アトピコのほうが、よりお肌にやさしく作られているんです。

ご興味のある方が、うちに来られた時についでに買われてもいいですが、市販でも、買えますから、一度お試しください。

でも、市販の合成洗剤入りのものに慣れてると、なかなか受け入れにくい、と思います。

だから、説明しているんですよね。安心して使っていただけるように。)