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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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プチ整形

うちは、手術は一切やっておりません。保険のホクロの手術ですら、やっていません。

レーザーや光治療が好きなんですね~。

最初は、形成外科に入局しましたから、手術は好きだったし、手術も愛していますが、光・レーザー治療のほうがもっと好きなのと、特に美容外科の手術は、キレイに仕上げればいい、というだけではなくて、患者さんの、細かい要望、具体的なちょっとした差を、高度に要求される手術になります。健康で、もともとキレイな部分を手術するわけですから、ものすごい難易度ですよね。ホントは。。。(実際の美容外科クリニックの全部が、そこまで考えてくれてるわけではないですよ。)

手術から離れて、美容皮膚科どっぷりですね~。

小さいモノを切って縫うくらいはできますが、例え保険であっても、料金をいただくレベルに、私は達していないと思うので、手術は保険でも一切やっていません。

でも、プチ整形と言われる、ヒアルロン酸やレディエッセやボトックスは、やっています。

これらの治療は、光・レーザー治療では、どうしようもできない部分があるからです。

(でも、この「プチ整形」という言葉、私自身は、あまり印象のいい言葉じゃないな~、と思うんですけど。わざと美容医療を軽くさせているし、処置自体は、それほど難しいものではありませんが、医師も患者さんも、軽く考えたらいけない処置ですしね。お手軽ではありますが、医療は医療です。)

 

例えば、鼻やアゴに、ちょっとヒアルロン酸やレディエッセを入れて、鼻やアゴを少し高くするとか、形を整える、というのは、レーザーでは絶対できませんからね。

眉間やおでこ、目尻の表情ジワは、筋肉の動きによってできますから、光・レーザーでコラーゲンを増やしたところで、増えたコラーゲンごと、また動いたら、一緒に折りたたまれて、シワを作るわけです。

こういう表情ジワは、光・レーザー治療やヒアル・レディエッセもするのはいいんですが、ボトックスを選択肢に絶対入れないと、ダメなんですよね~。

症状や年齢によって、ボトックスができないこともありますが、動きを止めてくれる治療は、ボトックスだけなんです。

美容医療には、絶対必要な薬剤です。

 

シワやタルミに関しては、光・レーザー治療だけでやってもいいんですが、患者さんがどこまで改善したいのか、シワやタルミの程度によったら、やっぱり、ヒアルやレディエッセを足すほうが、見た目の改善度が上がります。

患者さんの選択肢は、多いほうがいいですしね。

レーザーとかやらないで、最初から、注入系だけ、希望される方もいらっしゃいます。

その方の価値観ですね。費用対効果というか、どの治療にも、「限界」が必ずありますから、そのできる範囲の結果に、どこまでお金を払うことを自分がよしとするか、ですね。

 

ゴルゴライン(ほっぺたの真ん中が「ハ」の字のように、へこむ状態を言います。ゴルゴ13の顔から、名前の由来がきてます。インディアンラインとも言います。)の相談がありました。ゴルゴラインの相談はね、結構あります。

脂肪がついている方でも、ゴルゴラインが出ることはありますが、痩せている方だと、ゴルゴラインがあって、それにつながるように、ほほが痩せこけて、疲れたような、老けて見えてしまします。

痩せてる方独特の、顔の年齢による変化です。

40歳を過ぎると、脂肪がつきやすい方、逆に、脂肪が落ちていってしまう方、どっちかになっていきますね。

「ちょうどいい」という、状態が難しくなってきますよね。

ご本人の努力だけでは、どうしようもないことが、年々増えてきますね。

 

脂肪がついている場合、どれだけついているかにもよりますが、脂肪は若さの象徴ですから、つきすぎていない限り、できれあそのまま、脂肪を減らさずにおいておくほうがいいんですが、あまりついてると、重くて下がりやすくなりますから、弛みやすくなる原因のひとつにはなるんですけど。。。

治療としては、脂肪吸引手術、脂肪溶解注射(うちは、顔はやっていません)など、ありますが、効果としては、そんなに悪いものではないと思います。(リスクは置いといて)

 

でも、痩せこけてる方を膨らます場合、脂肪移植・脂肪注入ということになります。これがまた、クリニックによっても効果にむちゃくちゃ差がありますし、そう簡単に、キレイにいくわけではないと思います。お金も時間もかかりますね~。かなり大変です。

 

でも、ヒアルロン酸やレディエッセを入れて、膨らませる、というのは、結構簡単なのに、効果が高いので、これはおススメです。

ゴルゴラインをどこまでボリュームアップしていくのか、ゴルゴラインのない方でも、ほほをふっくらさせたい、という相談も多いですが、それもどこまで膨らませるのか、安全な範囲の中であれば、その方の好みになります。

ちょっとだけでいい、という方もいらっしゃったら、まだまだ膨らませたい!と、はまる方もいて。。。はまられた場合は、限界が来たら、もうこれ以上はやりません、とこちらからお断りしますけれど。

 

女優さんでも、久しぶりに出てきた、と思ったら、ほっぺたがパンパンになってる方もいれば、自然な感じでキレイになっている方と、いろいろですね。

誰に迷惑をかけておられるわけではありませんが、あのパンパン具合は、おかしいから、やめたほうがいいと思うんですけどね。。。まあ、好みですけど。。ちょっと趣味悪いかな。。。やりすぎは、なんでもよくないです。バランス、壊してると私は思います。

 

さて、先日来られた患者さんは、「自然な感じ」ご希望で、レディエッセをちょっと入れました。まだ入りましたが、腫れなども多少ありますあから、しばらく置いてから、リタッチ(再注入)するほうがいいと言われているので、これくらいで様子を一旦見ましょうか、ということになりました。

 

ゴルゴラインが結構へこんでおられた方の場合、ちょっと入れるだけで、印象が劇的に改善しますね。

処置が終わって、パウダールームでお化粧直しをされ、お化粧後のお帰りの時にお見かけしたら、とっても嬉しそうにされていて、イキイキされてました。

ちょっとしか入れていませんが、それでもお化粧してみると、かなり感じも変わりますからね~。

晴れやかなお顔をされていました。

こういうお顔を拝見すると、やっぱりプチ整形と言われる、注入系は、必要だな~、と思います。

必ず、元に戻るので、そういう意味では比較的安全な治療です。

まあ、元に戻るから、定期的にやるなら、お金は要りますけどね。

 

ほほが痩せてこけておられる方も、ちょっとした差で印象が変わりますから、もし気にしておられるなら、こういう注入系もお考えください。

比較的、簡単にコンプレックスは改善すると思います。

大阪市の職員の入れ墨を入れていた人数、110人。

ビックリしましたね~。

普通の民間の企業だったら、ちょっと考えられないかな~。

民間企業で、入社前に、刺青のチェックがあるわけではないでしょうが、まあ、いわゆる大手企業やお堅い企業で、刺青をしてる人は、いないでしょう。

医者でもやってるヤツって、いるんですよね。大学時代の同級生・先輩・後輩にはいませんでしたが、昔勤務していたところで、入れていたドクターがいました。(普通は、やらないでしょう。。。結局、子供とプールにもスーパー銭湯にも行けない、ということで、消してましたけど。。)

大きな声で、隣近所や職場で、「私、刺青しています!」って、胸張って言えませんよね、普通。

刺青って、そういうことです。

須磨海岸でしたっけ?刺青・タトゥーを入れてる人お断り、にしたのは?

 

アメリカとかで(高校留学とか)、タトゥーを入れてきた患者さんの言い分は、「むこうでは、警察官も、みんなやってるから、悪いことだと思わなかった」と。

安室奈美恵さんが、昔、腕のタトゥーを、紅白では隠すように、とNHKから言われましたよね。子供や若い子が、カッコいいと思ってマネするといけないから、というのがNHKの言い分でした。まあ、そりゃ、NHKは、そうなりますよね。

 

アメリカって、確かに、タトゥー入れてる人、多いと思います。日本より。

でも、アメリカに留学経験のあるドクターやその他の何人から聞いた話ですが、アメリカでも、ちゃんとした職業についている人は、タトゥーは入れていない、と。

アメリカなんて、人種差別だけでなく、階級社会ですからね。

タトゥーを入れていたら、上の階級では、いにくいんじゃないでしょうか。。

 

さて、入れ墨やタトゥーの取り方ですが、(ちなみに、「入れ墨」は、医学用語では、「刺青」と書きます。)、手術かレーザーか、まあ、どちらかしかありません。

あとは、わざと刺青の上から、傷をつけて、(メスやハサミなどで)、汚い傷で隠す、というやり方です。

「刺青」ではなく、事故や火傷して傷跡がついた、みたいに、ウソに置き換える、という感じです。

まあ、最終手段ですかね~。

 

うちは、こういった処置も手術もやっていませんし、刺青用のレーザーもおいていなので、刺青の患者さんは、お断りしています。何もできる処置がありませんからね~。

 

以前は、刺青にレーザーをあてていましたが、一般の方が考える以上に、ものすご~く大変です。

レーザーをあてる時の痛みや、消えるまでの時間もえげつなくかかりますが、一番大変なのは、お金です。

もちろん、一切保険は通りませんから、クリニックによって、値段設定はさまざまですが、まあ、信じられないお金がかかります。

刺青の大きさにもよりますが、途中で、お金がもたなくて、止める方も多いです。

ほとんどの患者さんが言われるので、「取るのに、そんなにお金がかかるとは思わなかった。。。」ということです。

入れるのは、オシャレタトゥーとか、結構安くで入れられるそうですね。

だから、気楽に、何も考えずにやっちゃうんでしょうか。。。

ひどい人で、「消えないとは知らなかった」という人が時々います。

たいてい、若い子ですけどね。。頭、悪すぎ。。。「消えないんだったら、やらなかった。。。」ということらしいです。

タトゥーや刺青、アートメイクもそうですが、針を、自分ではなくて、他人に刺していきますから、これは、医療行為に当たります。

医師でもないのに、他人に針を刺す、というのは、完全に違法行為なわけです。

違法行為をしているお店が、わざわざ、「一生消えませんけど、いいですか?」と教えてくれるものでしょうか。。教えて、止められたら、儲かりませんから、あまり教えないんじゃないですか。

アートメイクですら、副作用、全然言わずに、やってるお店、多いですからね~。

ちなみに、アートメイクも刺青と、医学的には同じですが、刺青・タトゥー・アートメイク、これらをしていると、MRIという検査は、絶対できません。普通の病院は、やりません。

色素の中に、鉄粉が入っていることが多くて、MRI検査をすると、鉄粉に熱が発生して、ものすごく危ないわけです。だから、普通の病院は、断ります。

CTは受けれますが、MRIでないと、得られない情報がありますから、体の病気とアートメイクと、どっちが大事やねん、とい話です。

今は、病気じゃなくても、人間生きていたら、いつか何かの病気になるわけで、MRI検査も必要になる時が来るでしょう。

もうね、あ~あ、あ~あ、って感じです。

そういうことを全部わかったうえで、されるなら、止めませんけどね。まあ、大きなお世話でしょうが。

 

さて、レーザーで早く取ろうと思ったら、パワーを強くしたら、たくさんの色素は、いっぺんに破壊はできますが、副作用があります。

刺青は、普通のシミと違って、ものすごい異物なので、色素の量が、ハンパなく多いんです。

シミにあてるのと、同じパワーをあてても、ものすごい熱が出ます。

だからムチャクチャ痛いです。というか、どなたも痛そうにされてます。麻酔のクリームを塗ったり、麻酔の注射をしたり、麻酔はするんですが、刺青が大きいと、麻酔薬を使える量にも、限界があるんです。大きすぎたら、一度にできる範囲も限られてるし、それでも麻酔の量が足りないので、全部の痛みを取ることはできません。

(だから、刺青が大きいと、余計な時間と回数がかかってきます。)

冷や汗をかきながら、レーザーを受けてる方も大勢いらっしゃいました。

 

この色素の量は、誰にやってもらったか、によるんです。

本当のプロだと、大変で、色素がきっちり入っているんですね~。かなり濃いです。とってもキレイに刺青が入っているでしょ?

たいていの若い方は、オシャレタトゥーってヤツですが、機械彫りなんですかね。そういうお店に行ったことがないし、入れてるところもちゃんと見たことがないので、わかりませんが。。。

ホントのプロほどではないですが、これも結構色素が入っています。

一番、色素が少ないのが、自分で墨汁で入れたとか、友達同士で入れた、みたいな、素人が入れたヤツです。

見た目も汚いでしょ?まだらだったり、色の濃いところと薄いところと。これは、うまくいけば、早く(回数少なく)取れます。

お店でも、素人に毛の生えたような刺青があって、ホントの素人よりは、見た目はマシですが、レーザーで消そうとしたら、これはこれで大変で。。。

プロが入れた場合は、ある程度、均一の深さで入れてることが多いようなんですが、それだとレーザーも反応しやすいようです。

ところが、素人の場合は、入れるのもヘタクソなので、深さがまちまちで、そのため反応がまちまちに出ることがあります。

深さもまちまちなら、入っている色素もまちまちで、お店でやったけど色むらの濃淡があるやつとかですかね~。

 

で、その色素に反応する時に、絶対熱が発生しますから、その熱のダメージが周りの皮膚に伝わるわけです。

そのせいで、レーザーによる跡形として、赤みや茶色いシミになってしまいます。

時間がたてば、かなり薄くなることもありますが、かなり強い反応が出ると、消えない傷跡になるわけです。

レーザーだからといって、全くキレイに、何事もなかったようにはならないわけです。

肌色の黒い方は、強い反応が起こると、逆に、その部分の肌色が抜けてしまうことがあって、そしたら、刺青は消えたけど、白い斑点として、残るわけです。

「色素による刺青」ではなくて、色が抜けてしまったことによる、新しい「刺青」になるわけです。

術後の跡形ですから、いわゆる会社や学校で禁止されている「刺青」扱いには、ならないとは思いますが。。。見た目は、かなり目立ちますよね。。。

 

よく広告で載っている写真の、跡形がまったくないようになんて、あれは、かなり無理があるでしょう。

経過のとてもいい場合、遠目で見たら、わかりにくい、ということはあります。が、そばで見れば、「ああ、ここだったか。。」とわかると思います。

墨汁で自分で、というくらいなら、かなりわかりにくくはなりますけどね。

 

強い反応が出れば、それだけ、この跡形の副作用は強くでるわけで、副作用が出にくいように、あまり強く当てない場合、それだけ反応も弱いので、回数と時間(お金も)が、余計かかるわけです。

どっちを取るか、ですね。

 

刺青の色も、一番反応してくれるのは、黒です。まあ、こげ茶とか紺とか黒い色素があるものは、まだマシです。赤も、なんとか反応します。

でも、鮮やかなブルー(水色みたいな)や緑とか黄色系ですね。最後に黄色い色素が残ってきます。

刺青に力を入れておられるクリニックであれば、黄色にある程度(あくまで、ある程度で、完全に、ではないと思います)反応するレーザーを置いておられますが、まあ、普通のクリニックではないでしょう。

刺青をやってるところでは、黒と赤がメインですね。

残りは、違うレーザーで削ったり、手術で切り取ったり、とコンビネーション治療です。

もちろん、削ったり、手術も、傷跡は残るわけで、これまた一生消えません。

でも、最初から、削るのも手術で切り取るのも、大きさに限界があるんです。

 

小さい刺青であれば、最初から手術して、1回で切り取ってしまうのが、一番早いです。(1回で、切り取れる大きさであれば、です)

結婚式前に、あちらのご家族にばれる前に、ご両親が大慌てで、連れてこられることもあります。

傷跡は消えませんが、刺青よりはマシ、という判断のようです。

 

レーザーで、とりあえず消せる(薄くできる)ところは消して、残った部分を、削ったり、切り取ったり、とすると、まあ、なんとか対応できるかな、という感じです。

 

手術でも、ある程度の大きさだと、分割切除といって、何度かに分けて手術をしていくこともありますが、次の手術まで、3か月とか半年とか、範囲や場所によっては、ちっともs術が進みません。

もちろんレーザーにしても、同じ場所を次にやるのに、3か月以上空けて、やっていくことが多いと思います。

お肌の状況と、そこのクリニックの医師の考え方にもよるでしょうけどね。

お金があっても、えげつない時間がかかるわけです。

 

刺青って、確かに個人の自由だし、好みですけど、皮膚科医からすると、(皮膚科医じゃなくても)、まあ、入れるものではないですね。

どうしてもしたかったら、タトゥーシールで、いいんじゃないですか?すぐに剥がせるし。

 

あと、あまりご存知ないでしょうが、刺青する時の針、一人一人に、使い捨てをしてるお店、どれだけありますか?

もともとが、違法行為なわけです。

1回ずつ針を使い捨てていたら、コストがかかるわけです。

ず~っと、何人にも、同じ針を使い廻しているところも多くて、そのせいで、いろんなばい菌が移されるわけです。

c型肝炎ウィルスはもちろんのこと、エイズもそうです。これらは、どちらも、かかったら、えげつなく大変です。

刺青は絶対血が出ますからね。他人の血液って、ものすごく危ないんです。どんなバイ菌もってるか、わかりませんから。

そういうお店って、衛生状態も悪いことが多いし、来ているお客さんの層も、恐らく、そんなにガラが良くないでしょう?アートメイクは別として、まともな仕事をしている人で、刺青を入れてる人が少ないってことは、そういう方々から、血をうつされてることになるわけです。

普通の病院に入院したら、刺青・タトゥーをしているか、入院時に聞かれます。

これは、その人の血液に何が入っているのかわからないから、採血とか注射するときに、する看護師や医師が、間違って、針刺し事故とかになったら、大変だから聞かれるわけです。

ある意味、医療者っていうのは、毎日危険が伴います。最低限の防衛手段なんです。

(入院時や前に、必ず、そのばい菌をもっているか、という最低限の検査はされますが、潜伏期間といって、検査してもわからない期間がありますから、これはとても重要です。

もちろん、刺青・タトゥーを入れている方は、そういう病気は発病することもありますから、その辺は検査は、かなりチェックされると思います。

刺青って、命がけですよ。ホントに。。

最悪、命に関わってくるので、ほんの若気の至り、で済まないんです。

そういう、うるさい会社に勤めてないから、かまわない、という問題で済まないわけです。

やっぱり、入れるものではありません。

手術やレーザーで消すことも大事ですが、ばい菌の検査、(感染症検査と言います。刺青入れてるから、調べてほしいと言えば、たいていの病院が調べてくれますが、保険は通らないでしょう。)は、必ず、絶対受けてください。こちらのほうが、重要だと医師として、思います。

 

 

 

 

 

 

先日、男性の方から、「ワキの脱毛をしてほしい」というお電話があったそうです。

 

男性で、ワキって。。。

 

オネエ系でしょうか。。

あるいは、男性でも、かなり毛深い方がいらっしゃって、普通のワキの範囲ではなくて、二の腕から胸にかけて、ワサ~っと毛が生えてる方もいらっしゃるので、普通の範囲にしてほしかったんでしょうか。。

 

以前に勤めたいたところは、男性の脱毛もOKだったんですが、そこで来られていた男性の患者さんで、毛深いわけでも全然ないんですが、ちょっとナルがかった方で、乳首回り、足の指毛、すね毛、腕の毛まで、女性なみに全身脱毛を目指されてました。。

毛への執着が、女性以上で、脱毛を担当するナースからは、かなり評判が悪かったです。(また、この方は、オーナーの知り合いとかで、料金が無料だったんですね。無料をいいことに、全身脱毛を目指されてましたから、なおのこと、ヒンシュクでした。。)

 

ムダ毛(男性の場合、ムダ毛というのかどうか、よくわかりませんが)って、本人が気にしていたら、ムダ毛をなくしたいというのは、まあ、思って当然です。

誰にはばかることなく、ムダ毛のお手入れをされればいいと思うんですが、男性の場合、女性からすると、自分よりもムダ毛が少ないと、女としての立場がない、というか、ちょっと困ります。

全身、熊みたいに、毛がボーボーというのも、まあ、女性は嫌がるでしょうが、ちょっと毛深いくらいなら、好きな男性だったら、あまり気にしないと思いますけどね。

だから、乳首周りに、数本毛が生えているとか、足の指毛とか、男性なら、あったって、いいと思うんですけどね。

特に、すね毛を脱毛された日には、女性にどうしろと?恋人よりも、早く脱毛終わっちゃったりして。。。

 

こればっかりは、ご本人の好みなので、なにがいい悪いか、と判断つくものではなく、脱毛している男性(どこまでか、にもよりますが)を、自分のパートナーの女性の好みに合うかどうか、でしょうか。(大きなお世話ですが。)

 

オネエ系の方が、全身脱毛したいというのは、わかります。女性と同じですね。

でも、女性でも、ムダ毛を全然気にしていない方もいらっしゃます。「身支度」にどこまで含めるか、でしょうが。。まあ、誰に迷惑をかけてるわけでなし。。。

逆に、男性の中にも、全身脱毛したい方もいらっしゃると思います。

付き合っている女性が気にするから、とかではなくて、「自分が気になるから」という理由で、脱毛を希望される方が増えてきてると思います。

できる場所が増えてきたのと、男性もしてもいいんだ、という流れが、以前よりは増えてきましたね。

 

うちは、美容皮膚科の診察・治療は、男性お断りです。

理由は、待ち合い室(そう、広くもない)が1か所しかないためです。

美容医療って、たとえ手術をしない、レーザー治療であっても、異性の前で、「こんなことしてます」と知られるのって、イヤじゃないですか?

内容が知られて大丈夫でも、洗顔後のスッピンの顔で待ち合いにいるところに、男性がいたら、たいていの女性はイヤだと思います。(実際、男女OKの美容クリニックに勤務していた時に、女性の方から、言われたことがあります。)

逆に、男性側も、シミや脱毛の相談に来ているところを、女性から見られていたら、イヤでしょう。

こういう微妙な問題って、同性同士だと平気でも、異性となると、やっぱりイヤ・恥ずかしいなど、一緒の待ち合いにいることの不快感って、あると思うんです。

 

私は、以前、大手美容外科で、ひざ下の脱毛をしたことがあるんですが、初診の時、「ムダ毛を剃らずに来てください」と言われたので、ひざ下ボーボーのまま、行ったんです。

診察(診察は、ナースでした)後、「準備しますから」と待ち合いに、ボーボーのまま、出されました。。。待ち合いには、男性が何人かいらっしゃって、一緒に待つわけです。

(そのうち、ひげ脱毛の方もいたようですが)

。。。ホント、イヤでしたね。。

(脱毛前に、剃ってきてもらうところと、剃らずに来てもらうところと、クリニックによって、さまざまです。うちは、「剃る派」です。)

 

自費で美容医療をやる以上、男性の患者さんもお受けするなら、私は、受付や待ち合いを絶対別にするべき、と思ってます。できれば、治療するフロアも別で。

男性専用フロア、ってやつですね。それができない限り、男性患者さんを受け入れるつもりはありません。

(性同一性障害で、見た目が女性なら、戸籍上、男性であっても、うちは、それはOKです。他の女性の患者さんは、男性とは気づかれませんから。)

 

男性の脱毛に話を戻しますね。

男性で、脱毛をお考えの方は、エステに行くのではなく、絶対クリニックに行ってください!

うちでは対応していませんか、多分、うち以外は、男性患者さんを受け入れています。

恐らく、京都で、女性専用は、うちだけかな、と。。大阪でも、ないかな。。?それくらい、女性専用美容クリニックは少ないと思います。

HPに記載がないだけで、受け入れておられると思いますよ。一度、お電話で聞いてみられるといいと思います。

 

ただし、脱毛は、女性と料金が違うことがありますので、同じと思いこまれませんように。

男性のヒゲや体毛のほうが、濃くて太いので、脱毛に伴うリスクは、女性よりも圧倒的に高いんです。そのリスク代でしょうか。。クリニックによって、考え方は色々です。

 

最近、男性専用エステとかがよく広告されてますが、エステは、男性用でも女性用でも、リラクゼーションするところであって、キレイになるとか、シミやシワを取る、とか脱毛するところではありません。

医療じゃないんだから、効くわけないんですよ。エステティシャンは、ただの素人さんと同じで、国家資格ではなく、医師でも看護師でもありませんから、何かを治せる人たちではないんです。

よく、「エステティシャン募集!未経験者歓迎!すぐに貴女もエステティシャン!」みたいな広告、入っているでしょ?

そういうことです。

ひどいところになると、勉強も何もしないまま、適当に「やってる」感じだけで、お金を巻きあげてるところがあって、関わったら、エライ目に遭います。

リラクゼーションは、医療ではできません。分業です。

欧米では、エステと美容医療がちゃんと分業されていて、うまく成り立ってるんですが、日本は、なぜだか、エステが、お医者さんごっごみたいなことをしていて、誇大広告のオンパレードで、もうムチャクチャです。消費者センターには、被害続出ですからね。

 

エステの、あんな劇安の値段で、キレイになんて、なれるわけ、ないじゃないですか。そんな、うまい話、ないんですよ。あんなのは、悪徳美容クリニックでもそうですが、おびき寄せる罠ですから、行ったら、大変です。

捕まったら、えげつない金額のコースを買わされ、お金がないと言えば、高額ローンを組まされ、その結果、時間とお金の無駄使いという。。。エステ経験者の方であれば、すでに経験済みでしょう。信じられない方は、どうぞお試しください。身を以て、経験されてみたら、わかると思います。

 

あれだけ、お金をかけたのに、あの時間とお金は何だったの。。。?

 

それに気づいて、美容クリニックに受診される方も、かなり以前より増えましたね。

エステで、わけわからん光やレーザーを当てられたら、無事に、トラブルなく帰ってこられただけ、ラッキー!と思ってください。そんなもんです。

社会勉強ですね。

 

私もエステに、たま~に行きますが、顔は絶対触らせませんし、(何されるか、わかりませんからね)、あくまで、体のアロマオイルのマッサージなどのリラクゼーションです。

しかも、その都度、1回きりで、会員にならなくてもいいところ。

大手のエステは、のきなみ、えげつない営業が待っています。絶対、会員にさせようとしますしね。でないと、そこのエステ、儲かりませんからね。

えげつない金額のコースを組ませるのが、目的なんです。(行ったことのある方は、経験あるでしょ?)

 

そもそも、エステの脱毛は効きません、っていうか、効くわけないんですよ。だって、医療じゃないんだから。

他人に、除毛してもらうようなもんです。以前、新聞にも、エステ協会の理事長だか、エライさんがコメントを出されてました。

「われわれのやっている光脱毛は、あくまで除毛であって、一時的なものです。お客様に、そういう説明をして、納得していただいた上で、させてもらっている。間違っても、永久脱毛などと謳う営業は、やっていないし、そういうふうに協会からは指導している。。。」とか、うんたらかんたら。。。

(うそつけ!って感じです。実際は、違うでしょ?!建前上、そういう指導はされてるのかも(?)しれませんが、現場はそんなふうに全然思ってないでしょう~。)

 

よくエステの脱毛が、逮捕されてるでしょう~。定期的に、摘発されてますかね。違法ですからね。

効くくらいの強さでやる、ということは、医療行為なので、医師法違反なわけです。医師じゃないのに、医療行為はしちゃ、いけないんです。

医療行為までいかないような、弱~い強さ(全く効かない強さ)で、やってもらって、一体、お客さんに、なんのメリットがあるというのでしょう。。お金、払ってるのに。。。

 

たま~に、女性のムダ毛の薄い方で、エステで、少し毛が減った、という方がいらっしゃいます。

これは、と~ってもラッキーで、普通効きません。

 

先日も、エステの脱毛が、3年かけても全然毛が減らないので、うちで脱毛に来られた方がいましたが、3年の時間が無駄です。。しかも、それに、何十万(!)も取られてるんです。。。びっくりです。。。いまどき、クリニックで、そんな値段、脱毛で取るとこ、ないですよ。

その同じ金額の、何十万もあれば、クリニックだと、全身脱毛できるんじゃない?しかも、もっと早く。。3年ですよ!3年!

 

クリニックは、会員制ではないので、入会金も払いませんし、(これは、ほとんどがそうでしょう)、クリニックの脱毛料金自体が、デフレですから、その辺のエステよりも断然安いです。

男性のほうが高いとはいえ、男性用エステよりは、断然安いでしょう~。

しかも、クリニックだと、あまりに痛い場合、(男性のヒゲ脱毛は、べらぼうに痛いです。毛が太くて濃いから。)クリニックだと、麻酔のクリームを塗ってくれるところがあり、かなりマシかも。。。(麻酔を使うかどうかは、クリニックによって違います)

(エステは、麻酔は、もちろん使えません。)

脱毛後は、男性の場合、かなりの反応が出ますが、クリニックは、ちゃんと薬をぬってくれるし、家で塗る薬もくれます。ふつうに、アフターケアを、良心的なところだとしてくれるはずです。

エステはね~、昔、エステ会社が、美容クリニックを経営しているようなクリニックにバイトに行っていたことがありましたが、そこのエステは、サロンで使ってる機械は、医療用と同じ、という、ウソで営業をかけていたらしく、また火傷のトラブルがとても多かったです。

火傷した患者さんを連れてきて、「火傷じゃない、と言ってください」とか言われましたが、患者さんには、はっきりと「火傷です」と言いました。

しかも、連れてくるのも、何週間もたってからで、火傷させても、自分のところで、ごまかして、わけわからんクリーム(もちろん、薬ではありません)を塗って、ムチャクチャにして、クレームになってから、クリニックに連れてくるという。。。火傷させた日に、連れてこんかいっ!

ちなみに、このエステ会社は、もう倒産したはずです。そこのクリニックも、とっくにありません。15年くらい前の話です。

 

皮膚科・美容皮膚科をやっていると、エステでトラブルになった患者さんというのは、ホントにたくさん来られます。

世の中には、ちゃんとした良心的なエステというのも、もちろんたくさんあるでしょうが、、あやしくておかしいところが多すぎます。

 

消費者法という法律が変わって、より消費者に有利になりました。

エステで、高額なローンやコースを組んでしまって、もうやりたくないなら、消費者センターに相談されるといいと思います。契約書は、全部残しておいてくださいね。

まあ、法改正があったから、消費者センターを通さなくても、返金の義務があるはずです。返金に応じないといけないんです。(これは、改正前からいけたと思います。美容クリニックのコースも、返金に応じないといけなくなりました。、確か。うちは、コースをしていないので、関係ありませんが。。)

とにかく、困ったら、消費者センターへ。

最初に、いいことばっかり言って、契約させておいて、ウソばっかり、というのもありますから、そういう相談でもなんでも、相談にのってくれるはずです。

 

リラクゼーションで行かれるのは、全然いいと思いますが、何か改善しようと思っておられるなら、それは選択が完全に間違ってます。

とりあえず、ちゃんとした美容クリニックに、相談に行ってください。あとは、クリニック選びになります。

間違っても、格安クリニックはダメです。いくら医療とは言っても、格安クリニックだと、エステと違うの?というレベルだったり、エステ以上の強いことができるので、かえって危ないです。リスクだけ上がることもあります。

普通のちゃんとしたクリニックを、いくつか回れば、それぞれの違いが見えてきます。

脱毛は、絶対回数がいります。特に、男性の場合。

ご自分が、通いやすい雰囲気のクリニックであること、ドクターがちゃんとしていること、必ずドクターの診察が施術前にあること、施術をするナースがちゃんとしていること、最低、この4つが必要です。

カウンセだけではわからないので、実際は、1回ずつ試してみて、雰囲気を見るしかないですが、いろいろ行くと、いろんなことがわかってくるので、一度、回ってみてください。

 

 

先日来られた患者さんのカウンセ内容が、他院でレーザーをして、肌荒れをしたから診てほしい、治してほしい、という予約内容でした。

カウンセ希望でした。

いろんなクリニックの話を聞いてから決められる方もいらっしゃいますし、処置も希望、と言ってしまったら、お金を巻き上げられるんじゃないか、とかまえる方もいらっしゃるし、その日は時間がないから、とか、家に帰ってよく考えたいから、と、人それぞれいろんな理由があります。

カウンセ希望のみ、という方は、カウンセ枠しか、うちもお取りしません。

 

まあ、こういうご相談は多いので、特別この方だけ気にしてはいなかったんですが、実際、受診されて、経過をお聞きすると、

「グルーポンで、フラクショナルレーザーをやって、」と言われて、

 

は? グルーポン? あのおせちで問題の起こった? レーザー? グルーポンで?エステじゃなくて?クリニック?本物?

 

と、グルグル頭が回りましたが、頭の中で思ったことをそのまま、患者さんに声に出して、言いました。

 

。。。やはり、グルーポンで、エステではなく、(フラクショナルレーザーですからね。)クリニックだそうです。。。。

 

グルーポンで、10人以上かなんか忘れましたが、1回¥9,800だったそうで。。。

 

。。。普通に考えて、グルーポンを使おうが使うまいが、1回¥9,800のフラクショナルレーザーって、あやしすぎるでしょ。他院と比べて、安すぎるどころか、ケタまで違うんですから。。。

通常、1回7万~9万円くらいでしょうか。5万のところもありますが、良心的な場合と、いい加減で適当にやってるから安い場合と、さまざまです。

それ以下は、まともなクリニックでは、まあ、ないんじゃないでしょうか。。

それが、9,800円って。。。

 

グルーポンの安くなる理由は、わかります。

大勢で買えば、単価が安くなるのは当たり前で、たくさん買ってくれるから、売るほうも、おまけして、安くしてくれるわけです。資本主義の基本ですね。

ホテルとか、ちょっとしたランチや食べ物とか、冒険がてら、「あ~、失敗した!」と笑い話で済ませられたりするでしょうが、医療って、自分の体と顔を実験台にしますか。。

 

その患者さんとも言ってましたが、「高い社会勉強代についたな、で済んだらいいですが、そのせいで、自分の顔はムチャクチャになって、元に戻るまでずっと毎日、その顔で我慢して暮らさないといけないわけで、社会勉強だけでは済まないんですよね。」と。

自分の顔がエライ目にあって、初めて、その方は、やってしまったことを後悔されてました。

 

もともと、その方は、毛穴とか、何もあまり気にはしておられなかったそうで、ご主人が行くのに一緒についていって(と言っても、行く前から、グルーポンを自分の分を購入してるということですよね。でないと、グルーポンでできないですよね。。仕組みはよくわかりませんが。。)、そしたら、そこの医者が、「やったら、もっとキレイになる」と言ったそうです。副作用もあまり言われなかったらしく。。。

しかも、そこは、やる前に、ナースが、「どの強さにしますか?」と聞くそうで、結局上から2番目の強さにしたそうです。。

 

もう、経過を聞いているだけで、そこのクリニック、ダメダメやん、と思います。

そんなウソだらけのカウンセを信じて、安易に、安いから(それにキレイになれるし!)とやる患者さんも、悪いのは悪いんでしょうが、一番悪いのは、そこのいい加減なクリニックなわけですが。。。

ブログでも何度も言ってますが、世の中、悪い人はいっぱいいるので、そんな都合のいい話、その辺の悪徳商法や詐欺と同じでしょう。。自分で注意しないと。。

 

ものすごくコンプレックスを持っていて、人の弱みに付け込む悪徳医師や悪徳エステ、というのは山ほどあります。

コンプレックスに、付け込まれるわけです。

でも、そんなに困ってなかったのに、付け込まれるというのは、「楽してキレイになりたい、安くでキレイになりたい」という気持ちに付け込まれてしまったわけです。

そんな都合のいい話、あるわけないじゃないですか。。

 

先日も、バス事故が起こったところですよね。詳細は知りませんが、かなり安かったんですよね。事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

前も、格安焼肉店で、生レバーで、亡くなられた事件がありましたね。

「安い」からには、理由が必ずあります。

どっかで、手を抜かないと、「格安」は無理なんですよ。

「よそより、ちょっと安い」というのであれば、ある程度の企業努力で可能でしょうが、格安・激安って、おかしいですよね。

 

わざと、格安にして、薄利多売を狙う場合があります。

洋服とか、食べ物(モノによりますが)だと、試してみないとわかりませんから、試したい場合はやってみないとわかりません。

(食べ物で、本当の薄利多売だったら、いいんですが、生レバーみたいに、しなければいけない処理をちゃんとしていなかったり、昔、病気で死んだ牛の肉を格安で売ってる肉屋とか問題になりましたよね。野菜にしても、国産と、中国産とか国外のものだから安いけど、産地を黙ってるとか、体に影響する場合もありますから、食べ物も、かなり注意が必要ですけれど。)

洋服の場合だと、カッティングが悪いとか素材が悪いとか、縫製が悪いで済みますから、いいんでしょうが、雑貨とか、中国製で、鉛の入ったものが見つかったりして、子供が舐めたら、大変なことです。

エステの格安にしても、おびきよせる罠ですから、行ったら、えげつない営業をかけられて、拉致同様に、拘束されて、帰してもらえません。

そんな悪徳エステに打ち勝つくらい、気が強くて、「警察に言うぞ~」「今すぐ帰せ!」くらい、騒ぎ立てることができるなら、チャレンジされればいいと思いますが、世の中、そんなうまい話、ないでしょ。

 

そういううまい話を信じる限り、貴女の被害は、繰り返されるだけなんです。

 

話をフラクショナルレーザーに戻しますね。

その患者さんは、ものすっごい痛かったらしく、また、処置後、赤くなって、ガサガサになって、かさぶたができて、おっしゃるには、(1か月経ったんだったかな?)今も肌の調子が反って悪くなった、ということです。

はっきり言って、これは当たり前で、フラクショナルレーザーは、痛いのが当たり前です。

大抵のクリニックが、麻酔のクリームを塗ると思いますが、塗っても、設定によったら、痛いでしょう。やり方によります。

レーザーの特性として、赤み・乾燥・かさぶたができるのは、これも当たり前で、その程度や持続期間(ダウンタイムの期間)は、そこのクリニックの設定にもよるでしょう)は、さまざまです。

あまり気にもしていないのに、やったんだったら、そりゃ、副作用のほうが気になるのは当たり前なんです。

これも当たり前のことですが、ちゃんとしたクリニックは、副作用をきっちり説明されますし、言い方にもよりますが、程度の差こそあれ、実際副作用が起こったからと言って、患者さんが、慌てて他院に駆け込むことはあまりありません。

(患者さんが、理解していなかったり、聞着流していたら、それは知りません。ちゃんと聞かないほうも悪いです。だから、理解していないのにやったら、ダメなんです。)

まして、このクリニックは、ドクターが設定を決めるのではなく、ナースが患者さんに、「どの強さにしますか?」と設定の強さを決めさせる、という最低です。。。

ちゃんとしたクリニックでも、何種類か、選択に迷う場合、(どの選択肢でも構わない場合。患者さんがどうしたいかが、選択の決めてになる場合)患者さんに、どれがいいですか?と聞くことはありますが、初診の患者さんで、どんな肌質かも、まだわからないのに、しかも設定の中でも、「強さ」を選ばせるなんて、同じ医師として、どうかと思います。まして、フラクショナルレーザーを、です。

「強ければ、いい、早く良くなる」っていうイメージ、ありますよね。これは、素人的考え方で、実際、光・レーザー治療は、強ければいい、というものではありません。

その方の肌質、どうしたいのか、ダウンタイムはどこまで大丈夫なのか、などなど、それによって、医師が設定するものです。

鉄板焼きで、肉の焼き加減を聞いてるのとは、わけが違うわけです。

 

結局、その患者さんは、最初からカウンセのみのご希望でしたから、処置はされていません。

私がその患者さんにやったことは、フラクショナルレーザーの説明と、今後、おうちでするスキンケア(やるべきことと、やってはいけないこと)と、もしそれでも待てなくて、早く良くしたいなら、ジェネシスやイオン導入、クリニック用の化粧品などで、炎症と乾燥を落ち着かせていく、という方法を説明しました。

(結局、何もされていないので、初診料2,100円だけです。これで、診察・カウンセは、約1時間です。)

 

どうして、うちが、そんな悪徳クリニックのフォローをするのに、1時間2,100円で後始末をしないといけないのか、よくわかりませんが、自費・保険に関わらず、まあ、よくある話です。そういう方は、時々来られます。

ボランティアみたいなものでしょうか。

こういう被害に遭われる患者さんが無くなるのと、質の悪い美容クリニックが無くなるのを願うばかりですが、古今東西、「悪いモノ」というのは、なくならないんですよ~。

患者さん側が賢くなるしか、方法はないわけです。自衛ですね。

 

でも、今後、こういう患者さんが増えてくるようであれば、もうこれは、セカンド・オピニオンと同じなので、こういう方の初診カウンセ料金を、他の方と区別する必要があるかもしれません。

私の治療を受けたくて、予約を待ってる方がいらっしゃるのを、その枠をお断りして、その方の診察をしてるわけで、はっきり言って、うちで治療したいわけでなく、(まあ、お金をかけずに、戻してほしいわけです)心配だから診てほしい、というものです。

もともと、初診料は、すべての患者さんは、光・レーザー治療などの処置をされればお返ししてますから、処置される方は関係ありませんが、処置もしないとなると、ちょっと考えないといけないかもしれません。

まあ、今後の経過を見ます。

 

毎日毎日、TVでも雑誌でも、おかしな情報ばかり流していて、そういうところに、予約が殺到だというので、騙されるな、というほうが無理かもしれませんが、うちに来られてる、9割以上の患者さんは、みなさん、TVや雑誌のウソや「おかしさ」「あやしさ」に気づいて、うちに来られてます。

大勢の方が気づいておられるので、医学的知識がなくても、難しいことではないと私は思います。

他力本願や、甘い話ばかり求める方は、医療だけでなく、なんでも、そういう悪徳話にのっかりやすいのではないでしょうか。

相手は、騙すプロですからね、心の隙は、ちゃっかり見抜かれてしまうわけです。

甘い話には、裏がある。必ず、その場で、やります、と言わず、家族や友人に相談するなり、少し冷却期間をおきましょう。

 

今週は、植毛の話でしたね~。

女性には、あまり興味のないお話でした。手術シーンとか、リアルでしたね~。

毎度のことですが、副作用の説明がほとんどありません。

頭の後ろから、結構な皮膚を切り取ってるところが出てたと思いますが、あれだけ切り取ったら、頭の後ろは、長~い傷跡が残ります。縫い寄せるわけですが、その傷跡からは、一生毛が生えませんから、髪の毛をあげると、1本の線に、はっきりと見えるわけです。かき上げなければ、いいんでしょうが。。。

まあ、そこのクリニックが、毛の生えている流れに沿って、1本ずつ毛根を傷つけないように、切ってくれればいいんですが、一体そこのクリニックが、どこまでそういうことをしてくれるのか。。。また、そういうことをしてくれる場合、一体いくら追加料金を取られるのか、悩みどころ満載です。。。

 

ドラマの最初の前ふりで、すっごい美人が、もっと柔らかい顔に、みたいな要望が出たシーン、やってましたよね。

ドラマの中では、ブサイクにしてやれ!みたいに盛り上がってましたが、実際、きつい顔を柔らかくしてほしい、という方は、いらっしゃいます。

目が上がり目の方が大半ですが、実は、そういう表情の雰囲気を作っているのは、顔形ではなくて、その人の性格なので、手術で垂れ目にしたり、脂肪を入れて、ふっくらさせたところで、表情は変わりませんから、手術しても、同じなんですよね~。

眉間のシワボトックスは、絶対やったほうがいいと思いますが。。。

 

ちなみに、眉間のシワボトックスは、うつ病の治療にも役立つ、と注目されていて、「病は気から」というのは、ホントです。

表情が、ずっと眉間にシワを寄せて、暗~い、憂鬱な顔をしてると、だんだん気分までそうなってしまいます。だから、せめて眉間にシワがよらないように、ボトックスをして、あとは、ウソでもいいから、笑い顔を作ると、勝ってに明るい気分に変わっていくそうです。

つらいときは、とりあえず、口角を無理やりにでもあげて、笑うことが、一番の解決方法なんです。

 

表情がきつい方に話を戻します。

眉間のボトックスをしても、いつも文句ばっかり言って、口がへの字に曲がってるとか、全然笑いもしない、となると、表情は、怒ってるような顔のまま、固定してきますから、これは、怖い!こういう人は、整形する前に、まず笑い顔を作る訓練をしないといけません。

整形で、どんな絶世の美女にしても、結局表情で、元の顔と印象は同じになるわけです。

皆さんの周りにも、いませんか?

美人なんだけど、全然笑わなくて、コワい雰囲気の人と、顔の作りは、美人じゃないのに、なんか雰囲気が良くて、性別に関わらずモテモテの人。。。

顔形ではないんですよね~。そんなの、流行で、コロコロ変わりますから。

 

所詮、ドラマですから、他愛ない話ですが、もうちょっと深みがほしいな~。まあ、初めての美容外科ドラマなので、仕方ないですね。あんまり、えげつなくもできないし。。。

 

ところで、結構佐藤隆太さんが、いい味出してるので、ちょっと好きかも。。。ダイゴさんも、ちゃんと演技できるんですね。初めて見ました。

 

そうそう、女の子みたいな男の子が、ムキムキボディにして!みたいな相談があって、断りました、というシーンがありましたが、美容外科では、わりと日常茶飯事です。

同じタイプというのではなく、芸能人と写真とかを持ってきて、「これにしてください」と。。。あくまで、ご指名であって、「こんな感じ」でも、「これに近づけて」でもなく、「これにして!」という限定です。

そして、土台はというと、ちょっと無理だと思います。。。根本的に違うから。。。という話は、と~っても多いです。

美容整形だと、整形ですから、「これぐらいは変わるんじゃない?!」と患者さんが思わず期待してしまうのは、わからないでもないです。

でも、私は、プチ整形くらいしか触りませんから、限界はかなりあるわけです。鼻やアゴをちょっと高くするだけですからね。

鼻のヒアルロン酸やレディエッセで、どういう感じにしたいですか?とお聞きした時に、「こういう感じにしてください。写真を持ってきました」と写真をみせてくださいます。

写真があれば、確かに、その人がどうなりたいのか、具体的なイメージですから、理解しやすいと言えば理解しやすいんですが。。。

以前、勤めていたところで、「はあっ?!」という人は、かなり日常的にいましたが、一番印象に残ってるのは、チェ・ジウにして、というのと、ガクトにして、という二人でした。

どちらも患者さんは、女性です。

どちらのパターンもそうですが、鼻だけ、仮にそっくりになったとして、顔は、チェ・ジウやガクトにはならないんですよ、という、当たり前の話から始めないといけません。

顔全部、整形する、というなら、また話は少し変わるでしょうが。。。

鼻にヒアルを少々入れただけで、なるわけないじゃん!

ガクトに至っては、貴女の顔と、彫りの深さが全然違うでしょう~。骨格も根本的に違うし。。。その顔に、ガクトのギリシャ人みたいな鼻をつけたら、お笑いコントでしかないですけど。。。。

まあ、こういう方は、説明してもわからない場合は、無理です、とはっきり断ります。ガクトにもチェ・ジウにもできませんと。

その人なりに、鼻筋を通すとか、少し高くする、というのであれば、どうぞしてください、と再度言います。

 

人間の思い込みって、すごいですよね。普通に考えたら、無理だろう~、ってわかるはずなんですが。。。

ちなみに、チェ・ジウさんの顔立ちは、扁平でアジア人の典型ですから、まだいいですが、ガクトさんに至っては、あの彫りの深さを出すには、扁平なアジア人が変えるなら、骨セメントを入れるとか、かなり大変な手術になるんじゃないのかな。。よく知りませんが。。。骨格を変えるわけなので。。。

顔の平ら族が、鼻だけ、とかアゴだけ、ローマ人にしても、バランスは無茶苦茶おかしいわけです。いかにも整形、みたいな感じになって、私は滑稽だと思います。

人間の顔って、やっぱり神様が作ったものなので、美人かそうかは別として、バランスは取れてて、自然なんです。

でも、整形で、いじりすぎると、バランスが崩れますから、ものすっごい不自然になります。

極端に触るなら、もう全部触るしかないわけです。

そういうことまで、ちゃんと説明してくれる美容クリニックだったら、いいんですけどね。

ただ、「もう全部手術しちゃいましょう!」というのは、ご本人がいいなら構わないんですが、これはえげつないお金がかかりますから、そこのクリニックからしたら、いいカモなので、捕まったら終わりかも。。。全部触る時は、必ず良心的なところでやってもらいましょうね。

(格安クリニックは、ダメですよ。患者さんはカネヅルとしか思ってませんから、何でもやれ、やれ、言うだけですから。)

 

昼間は、暑い日が出てきましたね~。

今の紫外線は、夏と同じと思っておいてください。

日焼け止めを塗らずに、のんびりされてる方、のんびりしている場合じゃないですよ~。もう、日焼け止めの塗り直しは、必須です!

汗もかく時もありますから、もう汗に強いタイプか、ウォータープルーフじゃないと、油断してると、どんでもないことになりますよ。

シミもシワもタルミも、気にしていない人は、お好きにされるといいですが、気にしてる方は、今から日焼け止めの塗り直しのクセうぃつけておかないと、どんどんひどくなるだけです。

 

さて、暑い日が出てくると、気になるのが、ワキの汗ですね。

もう、ワキボトックスは、お済みですか?

ワキの、毛の生えているところに、特に汗の腺がたくさんあって、そこに、ボトックスを、細かく、皮膚に注射していきます。

数日で、注射したところは、汗が出なくなります。

これで、ワキ汗で、服がワキのところだけ、べっちゃり濡れるということがなくなり、大切な服も、バンバン着ることができます。

効果の持続期間は、個人差はありますが、3・4~6か月くらいでしょうか。

ほとんどの方が、1年に1~2回、あるいは、2年に3回くらいでしょうか。半年に1回するか、どうか、っていう感じです。

早い方は、もう済まされていますが、これから汗が出る季節本格到来ですので、気になる方は、お早目にどうぞ。

 

ちなみに、うちで使ってる薬剤は、ボトックスビスタ®です。厚生労働省が日本国内で、唯一認可している薬です。

他院で、韓国製やイギリス製なのに、「ボトックス」とHPに書いているところがあって、これは明らかに、偽証です。

「ボトックス」というのは、商標登録なので、アメリカのアラガン社のボツリヌス製剤しか、名乗ってはいけないんですが、勝手に名乗ってるんですね~。

良心的なところは、まだ、「ボツリヌストキシン」と記載がありますが、あくどいところは、書いていません。

 

初診の患者さんから、よく聞かれるのが、「こちらのボトックスは、どこのボトックスですか?」ということです。

「ボトックス」と書いている段階で、アラガン社のはずなんですが、そういうあくどいクリニックが多いから、こういう質問が出るんだと思います。

それで、うちのHPの料金表のところに、「ボトックスビスタ®」と、わざわざ書いて、「®」の商標登録マークまでつけたのに、それでも聞かれることがあります。

 

聞かれる理由が、もうひとつあるんですが、うちにボトックスの値段が安めだからだそうです。

韓国製かと思われるそうで、あるいは、片脇だけでの値段かと思っちゃうそうです。

 

もともとうちは、光・レーザー治療専門のクリニックで、手術は行っていません。でも、いわゆる「プチ整形」と言われる、ヒアルロン酸・レディエッセ・ボトックスは、行っています。

この3つの治療法は、光・レーザー治療で、代わりになれないことがあるからです。

うちのメインの患者さんは、もちろん光・レーザー治療をされている方なわけですが、そういう方々が、普段、光・レーザーにお金を払って、そのうえで、まだ注射の処置を足す、となると、結構な金額になるので、価格を抑え目にしました。

(それと、最初、価格を決める時に、私が計算間違いをしてしまい、気づいた時には、もうすでにHPに金額を載せてしまっていたので、もういいか、とそのままにしてしまったのもあるんですが。。。)

 

レーザーをしない方も、もちろん同じ金額ですし、やったらダメ!ということもありません。

(まあ、そんなに利益の出るような値段設定にはしてないので、注射ばかり殺到されると、少々困りますが。。。)

 

まあ、皆さんも、ボトックス治療を受けられる場合は、必ず、商標登録マークがないなら、聞いてみたほうがいいでしょう。

韓国製って、悪いとは思いませんが、うちも、昔は、アラガン社と韓国製と両方置いていて、患者さんにどちらがいいか、説明して選んでもらってました。

もちろん、韓国製のほうが安いわけです。

でも、ほとんどの方が、アラガン社と韓国製の違いを説明すると、アラガン社を選ばれて、韓国製が余ってくるようになり、そうしてるうちに、ボトックスビスタ®が承認されて、簡単に手に入るようになったので、韓国製の在庫処分キャンペーンをして、ボトックスビスタ®のみにしてしまいました。

私は、今のところ、アラガン社がいいかな~。一番信用できるので。

 

ワキボトックスの話に戻りますが、悪徳クリニックで、わきがの治療で、ボトックスで治る(効く)と謳っているクリニックがあるそうで。。。

効きません。。

軽いワキガや、ちょっとアポクリン腺(独特のにおいの元になる汗の腺です)の汗が気になる、という時であれば、エクリン腺(多汗症の汗の分です。ボトックスは、これに効きます。)の汗をボトックスで、抑えることで、アポクリン腺の汗が、大量の汗で広がるのを防いでくれて、デオドラント製剤が効きやすくなる、ということはありますが、アポクリン腺の量によって違いが出ますから、試す価値はありますが、本格的なワキガの方は、大きな期待はしないでください。

ワキガの治療は、第一選択は、やはり手術です。

これは、まず保険の効く形成外科で相談をする(手術をするかどうかは、別として)、というのが、私のお勧めです。

間違っても、大々的に、広告しているようなところは、勧めません。特に、保険診療をやっていない、美容外科オンリーのところだと、何が起こるかわかりませんから、近づかないことを、ホントにおすすめします。

それだけ、ワキガの手術は、大変なので、一旦手術で傷をつけると、一生消えませんからね。

手術をしたくない方は、(誰だってしたくないと思いますが)、ボトックスを試して、市販のデオドラント、あるいは、クリニック専用のデオドラントを使って、様子を見るのも、副作用があまりありませんから、やる価値はあります。

ただ、これで絶対治る!みたいに、過度な期待は止めておいてくださいね。

クリニック専用のデオドラントは、市販のものよりは、かなり効果はいいです。ただ、お値段も高めです。。

うちで、1本4200円になります。

でも、一度購入されると、リピーター率はムチャクチャ高いので、市販のでは効かない、と心配されてる方は、一度お試しください。

足のにおいにもOKですし、皮膚であれば、どこでも塗れます。(粘膜はダメですよ)

 

 

今回の話も、ベタベタでしたね~。美容外科では、よくある話です。わざわざ、ドラマにしなくても。。。

佐藤さん役のドクターは、今頃何を言ってるのか。。。。おまえは、研修医か?と突っ込みどころ満載です。専門医の言うことではありません。

患者さんのため、と思ってやったこと、時間を取ったこと(自分のプライベートの時間を削って)、いろいろ手配して、患者さんの希望に沿えるようにやったこと、それらのことが裏目に出て、全然患者さんは満足どころか、反対に不満だった、なんて、そんなことは、病気を診る保険診療でも、美容の慈悲治療でも、よくある話で、あえて、エピソードにしますか、という話です。

でも、こういうことって、人間同士、医療以外でも、人と関わる場合、よくある話ですよね。

 

手術シーンとかはいいんですが、話のおもしろさとして、視聴率大丈夫なんでしょうか。。。視聴率悪いと、早めに打ち切られたりするので、少し心配です。

美容外科クリニックの初ドラマとして期待しているので、頑張ってほしいですね~。

 

もう少し、話に深みがほしいところですが、内容をあまりホントのリアルにしてしまうと、きっと放送できないだろうし、一般の方にどこまで受け入れられるのか、難しいのかもしれません。

医療の現場をご存知ない方が、医療ドラマの脚本を書く、というのは、ホントに大変だと思います。

あんまりやりすぎると、医療の現場と大違いで、マンガちっくになってしまうし、医療関係者でないと、難しいですよね。

 

ちなみに、「37歳で医者になった僕」でしたっけ?

患者さんから教えていただきましたが、原作と話の内容は全然違うそうですね。

37歳で、会社勤めだった方が、医学部に入学しなおして、医者になった、という設定だけを使ってるそうです。他は、全然違う、とおっしゃってました。

全部は観てないんですが、まあ、あんな研修医いません。。。入院患者さん全員と話をしたいなら、カウンセラーになれば?と思います。看護で心のケア中心というなら、メインは看護師さんなんですけどね。病院の場合、医療は、チーム医療ですから、それぞれの役割を一生懸命やる、というのが、まず大堰堤です。

草薙くんみたいに、患者さんと話ばっかりしていたら、一体誰が医療をしてるのか?と、あの草薙くん役のドクターに突っ込み入れたくなるドクターですね。

担当患者さんの話を聞くことも、もちろん大事ですし、それが治療にも大変役に立つわけですが、1日中ずっとおしゃべりだけしてるわけにいきません。

入院患者さんの場合、家庭環境や生活環境ももちろん確認しないといけませんが、自分で確認する時間がない時は、(看護師さんは絶対確認しているので)看護師さんから聞かせてもらったりします。

病院によったら、病棟に、一人、そういう心配事相談、みたいな担当の方を置いているところもあるかもしれません。

(たいていは、師長さんだったりしますけどね。)

特に、研修医なんて、空いた時間があったら、山ほど勉強しなくちゃいけないのに、担当以外の患者さんの悩み相談に乗ってる暇があれば、勉強しろ!と怒られるでしょう。

経験は、時間が過ぎるのを待つしかありませんが、ただぼ=っとしていて、経験ができるわけでもなく、知識は、もちろん自分でどんどん溜め込まなきゃいけないし、実際の先輩医師のされてる治療や診察・説明の仕方など、いくらでも勉強しなきゃいけないことんなんて、あるわけです。

また、あちらのドラマは、いかに大きな病院が、患者さんのことを考えずに、利益のことしか考えていないか、とこれでもか、これでもか、と誇張されていて、病院によったら、多少はそういうこともありますし、そういうことを、医療とは切り離して考える担当に人がいないと、あっ!という間に病院は潰れてしまうのが、今の現状です。

患者さんが便利なように、楽なように、検査に無駄がないよう、つらい思いをしなくて済むように1回で検査を終わらせる、気が済むまで入院させてあげる、などなど、そういう患者さんからしたら、当たり前のようなことをすると、今の保険制度は、病院が赤字になるようにできています。

どこの病院でも、一部泣く泣く赤字にならないように、検査のやり方・外来やベッドの運営方法など、従来と変えざるを得ないわけです。

あそこまで、誇張して、草薙くんだけが正しい、みたいに仕立てるのは、ちょっとやりすぎですね。

ドラマの中では、草薙くんは、一人しか担当がいないように描かれていますが、実際は、一人で、何人(科や病院によったら、10人以上)も持つわけです。

一人の患者さんだけ、特別扱いもできないし、別の病院に転院したからといって、お見舞いにもいけません。退院されても、どんどん新しい患者さんは入院してこられるし、外来はあるし、自分自身も勉強しないとついていけないし、ついていけないと、結局、患者さんの治療に無能ゆえの迷惑がかかるわけです。

はっきり言って、お見舞いに行く時間がないです。個人的なおつきあいをしてるなら、話は別ですが、全員の患者さんと個人的なおつきあいをするのか、ということになります。

1日の限られた時間の中、担当患者さん全員とは話はしますが、おひとりに、30分も1時間も話をしていたら、仕事は終わりません。患者さんによって、直接会っている時間(診察・話をしている時間)に差が出るとしたら、患者さんの重症度によると思います。状態が安定していないなら、何度も様態を診にいくこともあるでしょう。

草薙くんはホント暇な医者だな~、いつ勉強してるわけ?と思うし、そういうウソの医者のドラマを、一般の方が観て、そのまま信じられたら、困るな~、というドラマですね。

 

話を「クレオパトラな女たち」に戻します。

こういう手術があるよ、美容医療は、素晴らしいよ、と紹介するのはダメとは言いませんが、もっと副作用を説明しろ!と思います。

ドラマの構成上、副作用の話まで入れてる時間はないのかもしれませんが、いいことだけいって、二重の目になったシーンに飛んでしまうと、(その間は、ガーゼ貼って、寝てるだけだし。。)魔法みたいな印象を与えてるのでは?時間はかかりますよ、とは言ってるけど、それ以外の、もっと大変な副作用のことをいろいろ紹介しないと、美容医療推奨番組で終わってしまいます。。。

副作用で、大トラブル、みたいな、話も今後期待します。患者さんが手術を甘く考えすぎないように。。佐藤隆太さんが、懸命に手術するな、するなと連呼されてますが、ホントの手術の怖さは、あれだけでは伝わりません。「戻せない」ということだけが副作用ではないわけです。

 

昔、勤務していた時、鼻にシリコンを入れる予定、とい患者さんがいました。

「シリコンを入れる」ということは、わりと高い鼻にして、鼻筋も通して、鼻の形もツンとかっこよくする(尖らすといいますか。。)ことを意味します。

まあ、どこまで触って、どんな鼻を患者さんが希望するのかにもよりますが。。(中には、希望も聞かない医者もいますから、そんなクリニックで、手術するのは止めましょう。)

その患者さんは、術後1週間、職場を休んだら、(手術の腫れと内出血がある程度消えるので)、絶対職場の人にバレないと思っていたそうです。

。。。バレるでしょう、普通に考えて。。。1週間休んで、いきなりカーンっ!と高い鼻になって、職場復帰したら、バレバレだと思いませんか?

腫れてるところさえ、見られなければ、整形をバレない、と思う能天気さ、能天気と言おうか、想像力が欠落してるというか、いきなり変わったら、わかるでしょう~。

まあ、シリコンを入れるにしても、バレない程度に、高くしたいなら、そうちゃんとオーダーして、シリコンを薄~くして入れてもらうか、ですが、そのオーダーを聞く医者もいるでしょうし、聞かない医者もいるでしょう。

そもそも、それくらいの変化でいいなら、わざわざ手術でシリコン入れなくても、注入剤(今なら、レディエッセがいいです)で十分でしょう。

ヒアルロン酸にしろ、レディエッセにしろ、吸収してなくなるわけですが、それでも高くしていくのに、ある程度の限界があります。特に、ヒアルロン酸だと、高くはできません。横に広がるだけです。

そういうので、満足できない方が手術をする、というのが一般的かと。。

何度も注入すると、お金がかかるので、金銭目的で、手術をする、という方も稀にいらっしゃいます。(こういうのは、ホントは止めたほうでがいいです。手術後、トラぶった時、もっとえげつないお金がかかってきますから。。)

注入剤では鼻先を尖らしたり、高くしたり、というのが難しいので(うちでは、危ないのでやりません)、鼻先を触りたい、というなら、確かに手術しかないんですけどね。

 

まあ、何が言いたいのかというと、ヒトにバレて困るなら、整形するな、ということです。

高校・大学・就職・転職、人生の節目に、整形して、デビューする人がいらっしゃいます。結構多いです。

節目ですると、確かに、今までの顔を知ってる人が、環境によったら、ほとんどいないわけですから、バレる確率がかなり低いですよね。

でも、人生何があるかわかりませんから、ひょんなことから、顔を変えた、ということが浮上してくることもあるわけです。それは、いつ、どういった形で、バレるのかはわかりません。それに、一生、ビクビクしながら生きていくのか?ということです。

芸能人なんて、平気で昔の顔が出ますから、整形したら、すぐにわかりますよね。昔の顔を忘れていても、「懐かしの映像」とかで、視聴者に気づかれてしまうわけです。

でも、芸能人の方は、そんなことはあまり気にされていないと思いますよ。

整形するなら、そんなことが万が一ばれても、笑い飛ばせるくらい、前向きで明るく、「自分の人生だもの」と開き直れるくらい、強くないと、整形の神様(いるのかな?)を味方にすることはできません。

ビクビクしながら生きていたら、せっかく高額な治療費を払ったのでに、それこそ全然楽しくないし、ご本人も満足しないので、どんどん整形をさらに重ねて、方向がずれていくわけです。

ようは、考え方ひとつなんですけどね。

手術をしたら、絶対に戻せませんから、覚悟はかなり必要で、ファッションや流行だから、とやることではない、と私は思います。

グループのみんながしてるから、と平気で整形手術を希望したり(本人は別にやりたいわけではなく)、整形したら、人生変わるかも、と他力本願でやるのは、絶対ダメですよ。

整形したら、人生変わるかもしれませんが、前よりよくなる保障はないんです。

気持ちの問題であれば、整形する必要はありません。違う見方をするだけなら、手術しなくても、自己啓発の本とか読み倒したら、ちょっと違う考え方もあるな、と思えるようにはなると思います。

手術は、最後の手段なので、安易に手を出すものではありません。

おかげさまで、5月21日で、開院2周年を迎えることができます。

多くの患者さん皆さんに、ご来院いただいたことを深く感謝いたします。まだまだ力不足ですが、皆さんのお肌の、いい調子がずっと続きますように、さらなる努力をして参りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

影で支えてくれました、スタッフ並びに関係者のみなさん、なにより家族にも深く感謝いたします。

今後の課題は、肝斑撲滅委員会(自称です)と日焼け止め塗り直し推奨委員会(これも自称です)の内容を、世間にもっと周知させる活動でしょうか。。。まだまだご存知ない方が多いので、早く多くの方が、ホントはいらない、悪魔のお手入れから解放されることを祈るばかりです。

いいことって、なかなか広まらないんですよね~。 引き続き、頑張りますっ!

 

さて、今回のキャンペーンの内容ですが、開院記念キャンペーンなので、どど~んと割り引きさせていただこうと、企画しました。(土日で考えたんですけど。。気が付いたら、4月が終わろうとしてました。。)

やはり、うちは光・レーザー治療メインのクリニックなので、いろんな治療が気になるけど、ちょっと試してみたいな~、とか、久しぶりにやってみたい、とか、まとめてやっておきたい方のために、お得なセット割りにしてみました。

5月は、仕事や学校など新しい環境に慣れてきたころで、心も体も少し余裕が出てきたでしょうか。。ひと段落された時に、ご自分のお肌を労わる、あるいは、ランクアップさせるのに、どうぞお使いください。

また、シミ系の治療は、どんどん新しいメニューを作ってきましたが、タイタン・ジェネシスのセットが、なかなか新しい企画が思いつきませんでした。

でも、先日の学会で、やっぱりジェネシスはいいな~、と改めて思ったので、タイタン・ジェネシスのセットをされる方には、ジェネシスをジェネシススペシャルにグレードアップ!です。

ジェネシスは、実は、一度に、たくさんあてればあてるほど、いいと私は思ってるんですが、(ジェネシスで、何をしたいのかにもよりますが)、ジェネシススペシャルをあまり私から勧めることはありません。

値段が高くなりますからね。

遠方でなかなか来られない方や、忙しくてたまにしか来られない方には、お勧めですが、普通のジェネシスで様子を見ても、全然いいと思います。お金があるなら、ジェネシススペシャルのほうが、そりゃいいですが、普通のジェネシスで、マメに通う、という方もいらっしゃいますから、絶対こっちがいい!と、簡単に言い切れるものでもないわけです。

今回は、お値段据え置きのアップグレードなので、タイタン・ジェネシスをされてる方には、ジェネシススペシャルを味わっていただこうかと。。。

(引き締め効果は、絶対タイタンのほうが強いでの、タイタンとセットですると、確かにジェネシス単独の効果はわかりにくいかも。。。ジェネシスのみのを、スペシャルに変えるキャンペーンにしよかとも思ったんですが、スペシャルにするとちょっと時間がかかりますから、全部のジェネシスをスペシャルに変えるのは、かなり私が大変なのと、ジェネシス単独では、結構キャンペーンをしているので、今回は、タイタンとセットのほうのみです。)

 

他のキャンペーンの内容は、恒例の、サプリ・化粧品の割り引きです。普段からお使いのもの、あるいは気になっていたものを、この機会にどうぞ。

このキャンペーンで、買いだめされる方も、いらっしゃいますので、サプリ・化粧品のご購入(特に、海外からの輸入品は)は、お電話で、予約されておくほがいい時があります。

買いだめされる方が、ご来院されますと、一気に在庫がなくなりますので、お時間を少々いただくことがあります。

(その場合は、お手続きの上、キャンペーン価格で対応させていただきます。)

そして、日焼け止めのキャンペーンです。

日焼け止め塗り直し推進委員会(推奨でしたっけ?)の委員長の私としましては、年中、日焼け止めのキャンペーンをしてもいいくらいかもしれませんね。

(どうなるかは、未定です。)

年中塗るのが、日焼け止めの常識です。そして塗り直しも!

ナビジョンのビューティープロテクトUV(BBクリームみたいなやつです)は、発売以来、ずっと評判がいいので、どなたでもお試ししてただけるように、ミニチューブのプレゼントのです。まだ試されていない方は、これで思う存分、お試しいただけますね。

ただし、数に限りがありますから、ご注意ください。これも早いもの勝ちです。

これは、お手続きをされても、なくなったら、終了です。

 

キャンペーンとは関係ないんですが、25歳未満の初診の方は、診察・カウンセのみのご予約について、です。

まれに、無断キャンセルをされる方がいらっしゃいます。25歳未満に、もちろん限ったことではありません。

先日も31歳の方が無断キャンセルです。最初予約を取っていて、前日の確認電話で、明日外に出たくない、ようなことを言われて、1週間後に予約変更を言われました。

原因は、ご本人が言うには、黄砂かなんかで、くしゃみが出るから、みたいなことだったそうです。

1週間延ばしたから、と言って、黄砂がどれだけ落ち着くのかもわかりませんし、なにより、うちはクリニックですから、耳鼻科ではなくても黄砂のアレルギーかどうかの、肌も含めて診断・治療ができるわけです。外に出たくないくらい、ひどいなら、病院やクリニックに受診するべきと私は思いますが、ご本人が変えてほしいと、言われたので、受付が変更を賜ったそうです。

その挙句、無断キャンセルです。電話しても、留守電で、シカトです。31歳にもなって、まあ、非常識ですよね。都合が悪くて行けないなら行かないと、一言言えば済む話で、その枠は、2回分、完全に無駄になりました。でも、本人は知らんぷりなわけですね。

ホントに、そんな非常識な人と関わらずに済んで、私はとてもラッキーでした。ついています!よかった、よかった。

こういう無断キャンセルも、40代50代でも、する人はします。20代で世間知らずのまま、大きくそのまま成長しちゃいましたかね。

だから、25歳未満だけがマナーが悪いってわけではないんですが、やはり確率としたら、25歳未満が目立ちます。

無断キャンセルでなくても、平気で遅刻する、予約時間にまだ地下鉄に乗っていて、絶対間に合うわけないのに、連絡もしてこない。。時間にルーズなのは、圧倒的に25歳未満が多いです。

また、診察前から、自分で、この治療!みたいに思い込んでる子も多く、診察・カウンセで、説明を聞いて、治療予定変更する子も、ちゃんといますが、やっぱり若い子だと、費用の問題があるのか、考えてきた治療よりも高い治療が勧められた場合、やらないケースも多いです。

まあ、はっきり言って、美容医療を甘く考えているのか、世間知らず、というか、そんな簡単に、安くでできるわけないやん、みたいな突っ込みどころ満載です。

跡かたもなく、全くキレイに、みたいに考えてるのも、若い子が多いです。そんな都合いいことなんて、ありません。

私の感覚からしたら、25歳未満も、30歳未満も、ムチャクチャな隔たりがあるわけではないですが、やっぱりどっかで、線を引くなら、20歳の次は、25歳未満かな。。ということで、線を引かせてもらいました。

貴重なお小遣いですから、ゆっくり、じっくり考えてから、治療をしたら、いいと思います。

しばらく、これで様子を見て、また変えるかもしれませんが、当分、これでいきます。

処置もしたい、と電話で言うし、希望の処置と違うのを進めることもありますよ、と伝えていたにも関わらず、根本的な治療からずれていくのも、若い子です。

納得していない場合、本人が治療したいと言っても、私がやりませんが、せっかくの押さえていた時間が無駄になります。

その時間を巡って、何人もの方のご予約をお断りしたというのに。。。残念なのと、お断りした方には、大変申し訳ありません。

25歳未満とは言え、成人しているわけですから、保護者同伴でないとダメ!とはやりませんが、ちゃんと考えてから、治療を受けてください。

クリニックにさえ行けば、キレイになれる!なんて、幻想を抱かれませんように。他力本願もダメだし、すべての治療には、何かしたの副作用があるわけなので、そういうこともちゃんと考えましょう。自分の肌で、実験しないように。

でないと、悪徳美容クリニックで、お金を巻き上げられて、ひどい目に遭うだけですよ。

イオン導入の効果・効能についてですが、やはりこれも過度な期待は禁物です。

何の目的で、イオン導入するのか、にもよりますが、例えば、普通のシミ・そばかすの場合、イオン導入は、治療の第一選択ではありません。

シミ・そばかすの相談を、クリニックに受診して、イオン導入を勧められれば、全くのウソではないですが、それ、どれくらいの間隔で通って、何回通えってことですか?と聞きたい。

おそらく、そのクリニックには、フォトなどの光治療機やレーザー機器を置いていないんでしょう。

 

レーザー機器というのは、高いですからね。どこのクリニックでも気軽に揃えるということはできませんし、また買ったとしてもすぐに使いこなすこともできません。

業者の言うままに、マニュアル通りに使っても、あんまり効かないわけです。その機器で、何をどう治療していきたいのか、それによっても、設定の仕方は、全く変わってきます。知識と経験がムチャクチャ大切なんですよね~。

 

でも、レーザー機器がない場合、イオン導入器(これは、それほど高くないので)と飲み薬や塗り薬とで様子を見ましょう、と言うしかありません。効く効かないに関わらず、だって、そこには、その治療しかないわけですから。

良心的なクリニックだと、できる限界や、どれくらいの時間をかけても、これくらいしか無理ですよ、難しいですよ、と言ってくれるでしょうが、言ってくれないクリニックのほうが多いと思います。そして、悪徳クリニックだと、イオン導入で、わりと効くようなことを言うので、またタチが悪い。

(イオン導入だと、ナースでなくても、エステティシャンがやってもいいですし、やるのに、国家資格はいりません。ドクターの手を煩わせることなく、お金をもらえるわけです。患者さんがやる気になったら、って、やる気になるように、カウンセしてるんでしょうが、止めることはないでしょう。だって、クリニックは儲かるわけですから。)

それを信じる患者さんが、イオン導入だけを、期待を持ってやり続けるからです。

 

普通のシミ・そばかすの場合、私の第一選択は、ライムライト®という光治療機です。いわゆるフォトというやつです。(フォトブライト治療と、このメーカーでは言います。)

うちには、Qスイッチレーザーを置いていないので、フォトを使います。(私は、ダウンタイムの出る治療があまり好きではないので)

患者さんが、ライムライト®をした上で、イオン導入を追加するのは、とてもいいと思いますが、例えば、月々に使える予算が限られてる方に、イオン導入は勧めません。

だって何回かしたら(うちであれば、トラネキサム酸のイオン導入を5回したら、ライムライト®1回分になります)、フォトを同じ値段になりますし、仮に5回したとしても、シミを取る・薄くするという目的であれば、ライムライト®1回分の効果にも、イオン導入は値しません。

それだったら、その分のお金をライムライト®に回したほうが絶対私はいいと思います。

 

以前勤めていたクリニックで、イオン導入(この方はビタミンCでした。ここのクリニックでは、ビタミンCのイオン導入が一番安かったから)を週1回~2週間に1回くらいのペースで、私がクリニックに入った時点でも、もうずっと何年も通っておられました。

スタッフ内では、それだけの回数をするなら(何百回という数をやってこられてたので)、その分を、フォトやレーザーに回せばいいのに、と少しおバカ扱いされていました。

それだけの数をやっていたら、十分、光・レーザー治療に回すお金は十分にあるわけです。金額としたら、月1回は無理でも、3~5回ほどやって、数か月~半年休む、くらいのことはできたましたから。

お金を一度に使うのは抵抗があり、結局無駄使いして、効果が悪いものに使ってる、という感じで、バカにされてるような感じでした。

でも、ある日、何年もいるスタッフが気づいたんですが、光レーザー治療をしていない割に、その患者さんのお肌は、きれいじゃない?。。。そう言えば。。。みたいになって、イオン導入もそれだけの数をやれば効くんだね~、という話になりました。

学会誌の論文でも、昔読んだことがありますが、イオン導入の効果・効能を検討したものです。

へ~、結構いいんだ(あまり効かない、と思っていた割には)と思いましたが、そこまでするには、かなりの短いスパンで通って、3か月とか半年とか1年とかやっていくわけです。

「チリも積もれば、山となる」

まさに、それです。

普通のシミ・そばかすに関しては、私はイオン導入は、「チリ」だと思います。シミを消すためにするのではなく、美肌治療を助けてくれる、補助的な役割であったり、お肌にいい成分(トラネキサム酸であったり、プラセンタであり)を、ほんとの奥まで届けて、まあ、クリニックで、濃い美容液を浸透させてもらうと考えて下さい。そんな感じだと思います。

そりゃ、お金があったら、足したら、いいと思いますが、お金がないときに、第一選択にするのは、「ずれてる」と私は思います。

「チリ」を「山」にしようと思ったら、それこそ、週1回~2週間に1回のペースで、何か月も続けないと、いつまでたっても、「山」になりません。

だって、毎日、お肌は老化に向かって、止まることなく、進んでるわけですから。のんびりしてたら、追いつくことも、追い抜くこともできません。どんどん抜かされるだけです。

仮に、貴方の最終目標が100だとしましょう。

イオン導入が、1だとしましょう。(わかりやすく数でいってるだけで、100分の1と言ってるわけではありません。)

週1回やったら、月に4~5回です。それでも20か月くらいかかるわけです。2年近くです。

1でしかない処置を、1~数か月に1回していたら、1年で、4、5~12回です。何年かかって、目指しますか?ということです。その間も、老化は進んで、シミはせっせと増えてるというのに。。

でも、貴方のしているイオン導入は、0.1かも0.5かもしれない。そうなると、普通に考えて、やる価値ありますか?ということです。

目的が他のことなら、かまいませんが、シミ・そばかすを減らす・薄くするのであれば、1回で、5や10や20にあたるような治療でないと、ラチがあかない、と思いませんか?

20だとしてしても、100にするには、5回かかるわけです。

実際、人間の肌のことは、数値では表せませんし、シミは毎日増えていますから、計算みたいにはなりません。

でも、有効性を考えないと、お金と時間はいくらあっても足りません。

目的に合わない治療をいくらやっても、「チリ」は「チリ」なんです。「山」にしたかったら、それなりのお金も時間もかかります。

(そのお金で、フォトやレーザーできると思いますけどね。)

イオン導入の程度を分かった上で、「今月はちょっとピンチだから、ライムライト®はお休みして、でもイオン導入くらいはしておこうかな」とか、しばらくイオン導入だけで、どれくらいの差が実感できるのか、自分で試してみたい、とか、それでされる分には、賛成ですが、最近、サプリやイオン導入に、過大な期待を寄せて、カウンセ・処置希望や処方希望という方が時々いらっしゃいます。

どっかで、誰かが、サプリやイオン導入を絶賛でもされたんでしょうか。。。

他院の話ですが、光・レーザー機器を持っていないクリニックの場合、患者さんにお薦めできるのは、イオン導入やサプリメントくらいしかなかった場合。。。もう、これを勧めるしか方法はないわけです。そういうクリニックが宣伝で、イオン導入を誇大広告していたり、値段が比較的安いから、おびき寄せる「エサ」として、宣伝を打っておいて、来院したら、もっと高い治療を営業する。。。まあ、よくある手です。

私がイオン導入を、治療の選択肢として、順番を前のほうに持ってくる時というは、まず①肝斑がある場合、②他院できつい治療をされてお肌が傷んでいる時、③火傷や怪我をしてまだ、3か月たっていない時、④アトピーや肌荒れがあって、ライムライト®ができないけど、何か治療をしたい時、⑤今、気になってるものはないけど、何か定期的にお手軽にしておきたいな、という時などなどです。

ニキビ跡は、その見た目によって、イオン導入が選択肢の最初のほうに、絶対来ない、というわけではないですが、あまり最初には持ってきません。

肝斑でもそうですが、イオン導入って、薬剤を肌に届けてくれますが、積極的に何かを変えていく治療ではなく、お肌がその成分によって、何かしら働いてくれる結果を期待する、みたいな、まどろっこしいものです。光・レーザー治療とは違うわけです。手助けは手助けなんですね。

ニキビ跡の治療はうちではライムライト®やジェネシスが第一選択です。あとは、設定の問題です。(Qスイッチレーザーはやりませんけどね。)

 

何を、どう治療していきたいのか、それによっても、治療の選択肢というのは違うわけです。

全員の患者さんに、とりあえずこれ勧めとけ!みたいな、治療はないんです。まともに美容医療やっていたら、当然そうなります。

美容だけでなく、何の治療でもそうですけどね。その方の症状に合わせて、検査もお薬も手術もやり方が違うわけです。患者さんが見当違いの治療を希望されたら、止めるのも医師の役目だと私は思います。害があまりないからって、期待だけ持たせて、お金と時間を巻きあげたら、いかんでしょう~。

ガンで、手術をしたら助かるような方に、患者さんが手術じゃなくて、サプリがいいと言ったから、って、それを説得もせず、サプリ出す医者、いないでしょう?同じことです。

 

治療の選択も大事ですが、イオン導入をするにしても、何を導入するのか、これもとても大切です。

「ビタミンCのイオン導入」って、有名ですよね。ず~っと昔からありますね。っていうか、昔は、そんなのしか、導入液がなかったんです。

(ちなみに、エステで使ってるのと、クリニックで使ってるのは、全くの別ものですが、クリニックによっては、エステで使うのと同じようなものを使用しているところもあります。

エステで使ってる導入液は、科学的におかしなものも入っていて(大きすぎて入っていくわけがないものまで、平気で導入します、と言うので)、そんなものを、わざわざお金払ってやらなくても、化粧品塗ってたらいいんじゃない?ということが、ものすっごく多い!です。)

うちもビタミンCを扱ってますが、私が勧める場合は、やはり脂性のニキビ肌の方です。ビタミンCには、皮脂を抑える働きがありますから。

脂性のニキビの方は、たいてい若い方が多いので、お安めのビタミンC導入は、続けるなら、続けやすいし、いいと思います。ただ、ニキビ治療の第一選択にはしませんので、お金があるなら、イオン導入足したら?というくらいのものです。

大人で、「ビタミンCのイオン導入がしたい」と言ってこられた場合、理由を聞くと、たいていの方が、「シミを取りたい、薄くしたい」「しわをなんとかしたい」「ハリを出したい」と検討違いのことをおっしゃいます。

ビタミンCのイオン導入で、それは無理だと私は思います。「チリ」を積んでいっても、やっぱり無理でしょう。「ビタミンCのイオン導入」で、そんなに効果出たら、美容クリニックは、必要ないでしょう~。「ビタミンCのイオン導入」」なんて、家庭でもできるんですから。

そういう結果を望まれるなら、うちでは、光・レーザー治療を一番にお勧めしています。

 

同じ目的で、イオン導入をどれか選ぶなら、何がいいですか?となれば、トラネキサム酸やプラセンタを選ばれたらどうですか、とは言いますが、あくまでもお金のある方が、もっとお肌にいいことをしたい、と追加される場合で、ちゃんとした医療をせずに、イオン導入だけをやっていこう、というのは、自己満足で終わると思います。

自分で思い込めば、少し効果が上がります。(一定の期間だけであって、一生上がり続けるわけではありません。)それでいいなら、されればいいと思いますが、期待させる側の共犯には、私はなりたくないので、正直に、そこまでの効果は思わないでください、とはっきり申し上げます。

「予算がない」「お金がない」と、バンバン言ってくる方に限って、イオン導入を追加しようとされることもあり、「何回やったらいいですか?」「毎日通えばいいですか?」「週1回でいいですか?」と固執されます。

カウンセで、あれだけ、コストパフォーマンスのいいものを!と切望されたにも関わらず、(たいてい、帰り際とかに言われるんですが。。)だから、私も治療の選択肢には、最後のほうで、少し触れただけで、頻繁に通えとか、全く言っていないのに、「なんじゃ、そりゃ!」と思います。

週1も、イオン導入したら、その治療、1回分に、すぐ相当しますよ。はっきり言って、イオン導入5回やっても、その治療1回の効果にも及びませんよ、とまた説明するわけです。

(サプリと同じで、イオン導入崇拝者には、何度説明しても無駄なようです。やりたいなら、止めはしませんが、二度とコストパフォーマンスにこだわるのは止めてください、っていう話です。)

 

もちろん、イオン導入をするしないに関わらず、日焼け止めを塗らない方・塗りなおさない方は、何を導入しようが、意味ないです。

1回導入したって、1日紫外線にあたったら、あっ!という間に、プラスマイナス、マイナスでしょう~。お金かけるだけ、無駄だと思います。

まず、日焼け止めの塗り直しのクセをつける、というのが最優先課題です。特に、シミ・茶色系を薄く・減らしたい場合。

 

これだけ、情報社会で、すぐに調べたら、真偽のほどはわからなくてもあっという間に情報って、手に入ると思います。

その、貴方が気にしている状態の治療で、世間一般にされている治療の、いくつかは、すぐにヒットすると思うんですけどね。そんなに、イオン導入やサプリって、上位にランキングされますかね。。。。エステの無茶な誇大広告が、幅を利かせてるんでしょうか。。もしそうだったら、エステや、レーザー機器を置いていないクリニックの広告を見て、レーザー機器のあるクリニックに受診しても、考え方が全く違いますから、ダメですよ。

イオン導入やサプリで効くなら、わざわざ何千万・何百万も出して、レーザー機器は買いませんからね。

 

 

はっきり言って、サプリやイオン導入に、そこまでの効果や効能というのはありません。

最近、サプリやイオン導入に、過大な期待をして、カウンセ・処置(処方)希望という方が、何人か続いていて、「???」の連続です。

何のために、それがしたいのか(飲みたいのか)、その目的を聞くと、少なくも、その目的のためなら、サプリやイオン導入は、第一選択肢ではないですよ、むしろ、下から数えるほうが早い、いや、一番最後に、お金に余裕があるなら、追加されては?というくらいのものであるのに、どこで、そんな勘違いをしてきたのか、そんな思ってるようは効果を期待するのは止めておいてください、ということが続いています。

どうしてなんでしょう。。。謎です。

雑誌やTVで、また煽ったんでしょうか。それとも、どっかの美容クリニックが、すっごく効果があるように、宣伝していたんでしょうか。。。

 

どちらも、あくまでも、本来の(第一選択であるはずの)治療をしていて、それの補助する役割に過ぎません。

所詮、医療用とは言っても、サプリはサプリだし、イオン導入はイオン導入なんです。

サプリは薬じゃないし、(だから、副作用もほとんどないし、長期間、あるいは一生、飲めるんですが)、イオン導入は、光・レーザー治療と、全く治療目的というか、治療の中においての役割が全く違うというか。。。もう、どっから突っ込んでいいのか。。。

 

そういうことを分かった上で、サプリ大好きで、どんどん日常生活に取り入れるというのは、全然構わないですし、むしろ、アンチエイジングや美肌を志すものとしては、基本中の基本、と言ってもいいくらいの、当たり前のことかもしれません。

私からしたら、「サプリを飲んでる日常」というのは、とても当たり前のことで、飲んでいないから悪いとかいうものではなく、日常生活の中の、個人の好みによるものですが、自分も含めて、当たり前にしている人たちがいる、というのものです。「食品添加物は、あまり摂らないようにしています」という感覚と似ていると思います。

 

薬ではありませんから、飲んだからと言って、何日で効いてくる、とか、これだけの効果が期待できる、というわけでは全くなく、もともと、サプリは、「健康補助食品」であり、健康をサポートしてくれるものです。

 

医療用のサプリの中でも、たとえば、ヒトプラセンタ(ラエンネックP.O.®)とか、パントガール®(女性の頭髪の育毛用サプリ)やアスタリール®(富士化学工業のアスタキサンチンのサプリです。他のメーカーのものではいけません。)などは、かなり特殊です。

特に、頭の毛の育毛の女性用なんて、他に飲んでもらう薬もhとんどありませんし、パントガール®は、確かに、世界初の女性用育毛サプリとなります。

こういう場合は、パントガール®は、治療の中でも、第一選択肢に入ってきます。

(ただし、育毛は、あくまで、年齢の変化で生じる、薄毛対策であって、病気で脱毛になった・薄毛になった場合は、もちろん第一選択ではありません。まず、薬です。)

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)は、現在治療薬がなく、患者さん(現場の医師も含めて)は大変困っていると聞きましたが、アスタリール®は、効果が実証されているらしく、(どこまで改善するのかは、ちゃんと聞きませんでしたが)飲む価値はかなりあるようです。

プラセンタの内服も、更年期障害で、ホントはホルモン療法をやりたいけど、理由があって投与できない時に、けっこういい、という発表をされているのを学会で聴きました。わりと良い結果を出しておられ、副作用もないに近いわけですから、飲むのはとてもいいと思います。

 

ただ、これらの例は、かなり特殊で、たとえば、ニキビや吹き出ものの治療の第一選択肢は、医療において、サプリではないわけです。

(皮膚科では、「吹き出もの」という、病気はありません。世間一般の人が、勝手に、ニキビや湿疹や皮膚炎のことを「吹き出もの」と呼んでるだけです。50代でも、ニキビは出ます。)

 

第一選択肢は、まず診断と、その症状の程度を判断して、薬や、何らかの処置をしていくわけなので、まずそのもの自身を診ないと、なにも始りません。

(またこういう過信している方に限って、診察時には、その肝心のニキビや吹き出ものは出ていないわけです。診断もつけられませんから、対処もできません。)

 

ニキビや湿疹・皮膚炎で、サプリ(ビタミン剤も含めて)を勧めるのは、私は、最後のほうです。(なにをどうしたいのか、で、サプリが上位に来ることもありますが、ちょっと特殊な例です。個人個人によっても、違います。)

 

なぜ優先順位が最後のほうかというと、コストパフォーマンスが悪いから。

その割に、当分の間、ずっと続けていくわけですから、なんやかやで維持にお金がかかるわけです。

「サプリ1カ月分」単独で見れば、すごい高いものではありませんが、あまり効果の優先順位の低いものに、どれだけお金がかけられますか?という話なわけです。

だから、お金に余裕のある方は、そりゃ飲んだほうがいいと思いますし、治療のサポートはしてくれるでしょうが、何割くらい助けてるのか、どくれらい、足すことで改善したのか、なんて、わからないわけです。

まして、美肌目的で使う医療用のサプリなんて、うちで扱ってるだけでも、何種類もあるのに、どこまで手を出しますか?という話です。

 

美肌の基本のサプリと言えば、まずビタミン剤は各種押さえるというのがセオリーでしょうし、それもどこまで手を出すのか。。。

ビタミンB・C・Eに始って、ビタミンBも細かく分かれてきます。そこに、コエンザイムQ10(ビタミンQと呼ばれてます)やビタミンH(ビオチン)や亜鉛、などなど。。。毎月かなりのお金がかかります。

 

すっごい効くわけでもないものに、ひと月の予算が限られてるとしたら、あなたはどこまで投資しますか?

とりあえず、ビタミンB・C・Eの基本を押さえますか?でも、これって、スタートであって、終わりじゃあないですよ。サプリなんてね、キリないんですよ。しかも、維持費は、地味なようで、結構かかります。

 

サプリは、食べ物と同じで、どこまで贅沢に、足していくか、です。飲んでる方からしたら、基本ですが、治療だ!と思っては、ほとんど飲んでいないと思います。食事を摂る感覚と同じです。体にいい栄養を、ついでに効率よく足しておこう、という感覚です。

 

サプリを飲んでいないから、ひどくなったんだ、飲んでいたら予防ができる、なんて、過信しすぎてる方は、かなり危ないと私は思います。あやしい水を、「神の水」とか言って買わせる新興宗教と同じです。

もう一度言いますが、サプリは所詮サプリです。それだけ飲んだから、どうこう、そんな言えるものではありません。

特殊な場合を除き、まずやらなきゃいけない治療や日常生活の改善があるのに、それにはフタをして、無視して、サプリにだけ頼る、というのは、本末転倒で、そんなことをしていたら、おかしな人に身ぐるみはがされるだけなんですけどね。。。

根本的な治療の方向性が間違っているというか、ずれてるというか、次元が違うというか、少なくとも、私とは、考え方が違います。

(だから、話は、いつまでたっても並行線というか、混じることはありません。物別れに終わります。

サプリで、そこまで害のあるもは、取り扱っていませんから、それでも欲しいと言われるなら、出しますけど、過大な期待は止めて置いて下さい、と釘を指します。

私の考える「キレイ」と、彼女たちの「キレイ」は、違うんでしょう。相入れません。優先順位の低い治療(治療と呼ぶのかすら、わかりませんが)を、最初から選ぶ、という、考え方、説明を聞いてもなおかつ、まだ選ぼうとする思い込み、かなり危ないと私は思います。)

 

どうして、サプリ崇拝者(サプリ好きレベルではなく、崇拝です)みたいな人が、うちに相談にくるのか、よくわからない今日この頃です。

(また、こういう人に限って、最初に、「わからないから、先生のお薦めを」と言っておいて、人のアドバイスは、全く無視で、全然関係ないサプリを欲しいと言いだします。

「わからないから、お薦めを」と言っておいて、もう最初から、「このサプリを買う」と決めているわけです。

なんで、その悩みで、そのサプリなわけ??みたいな感じです。何がしたいのか、よくわかりません。。それなら、最初から正直に、「このサプリが気になる」と言われれば、また話は全然違ってくるわけですが、そういうのを恥ずかしいと思っているのか、私には、ホントに理解できません。

たかがサプリですから、飲みたかったら、飲んだらいいんですよ。

ただ、それなら、「ひと月の予算が決まってるから、買えない」と言いつつ、「?」のサプリを欲しがるのは、止めたほうがいいと思います。それこそ、無駄使いです。

体に影響がないなら、どうしても買うというなら、売りますが、うちで買わなくてもいいんじゃない?というのが正直な気持ちです。「?」と思っている商品は、サプリであれ化粧品であれ、私は売りたくないですね。

サプリ専門みたいな、サロン?クリニック?が、おそらくどこかに(京都でもあるかな?東京だと、絶対あるんですが。)あると思うんですが、サプリ崇拝者の方は、そういうところに行ったほうがいいです。

私は、サプリは好きだし、かなりの種類を飲んでいますが、崇拝者ではありませんし、依存もしていません。食べ物と同じで、健康と肌のために、ただ、続けられるなら続けたいな、と思って、飲んでるだけです。

ただし、お金が続くなら、です。お金がない時に、サプリにお金は回しません。まあ、その時に何が気になっているか、にもよりますが。。限られた予算であれば、確実に効くものに、お金を回します。

 

女性に多いんですが、(すみません、独断と偏見です)、「相談に乗ってほしいんだけど、これこれ、どう思う?」と言われて、自分の意見を言ったら、「私は違うと思う!」と言われた経験ないですか?相談に乗ってほしいんではなくて、ただ、愚痴を聞いたり、そのまま自分が思っていたことを肯定してほしいだけなんですよね。その人のためを思って、反対意見を言ったところで、逆に、「冷たい」とか「ひどい」と言われたことってないですか?じゃあ、聞くなよって話ですよね。

男性だと、「相談」は会議であり、お互いの意見の交換であり、理詰めなわけで、女性だと、感情論であり、正しいかどうかなんて、関係ないわけで、自分ととにかく可哀そうに、と受け止めてくれれば、それでよくて、正解を求めてるわけではない、というのを聞いたことがあります。

 

すみませんが、私には、そういう回りくどいのはわからないので、欲しいなら、これが欲しい、とはっきり言ってもらったほうが助かります。はっきり言ってくれれば、その人に、(私から診た)お薦めなのかどうか、をお答えしますので。同じ意見なら、買って下さい。でも、反対なら、違うところで買ったほうがいいと思います。

 

それだけサプリも信じて飲めば、サプリもさぞ、本望でしょう。そして、プラセボ効果で、本領以上の効果を発揮するかもしれませんが、そんなの一時的で、長く続けると、プラセボの魔法は消えてしまうわけです。お金と一緒に。。。

 

日焼け止めの塗り直しもしていない人が、「シミを薄くするサプリ・シミを消すサプリ」なんて、飲んだって効かないし、また、そんなサプリ、ありません。

体のために、ビタミンCを飲む、というなら、反対しませんが、日焼け止めも塗る気もない人が、「ビタミンCで、シミを減らしたい」と言われても、意味ないですよ、ときっぱり言います。

(日焼け止め塗り直し推進委員会(今、勝手に作りました。肝斑撲滅推進委員会も勝手に作ってます)の委員長の私に向かって、日焼け止めを塗らないで、シミを消せ、薄くしろ、とは~。これだけ、ブログで書いても、まだ、私の活動が足りませんかね?!だから、日焼け止めの塗るつもりがない(過去は仕方ないとして、今後も)人が、うちに来てしまうんでしょうか。。?)

 

他力本願なんて、サプリに一番求めてはいけないことです。薬じゃないんだから。

薬にしたって、どんなに強い抗生物質を飲んだところで、本人の免疫力が弱かったら、効かないわけです。本人の免疫力をあくまで手助けして、サポートしてくれるものなんです。

 

サプリを初めとした、化学薬品すべてが嫌いな方というのも、いらっしゃって、そういう方は、食事重視されますが、食事だけで栄養素を摂ろうとされます。サプリにも添加物が含まれているし、自然のものだけで作られているわけではないことも多いので、サプリ反対派の科学者も実際、おられます。ただ、食事だけで、その成分を摂るのには限界があるので、私は、ちゃんとそのサプリの効果・効能・限界を分かった上で、摂ることは、とてもいいことだと信じています。

全く期待するな、となると、じゃあ、どうして飲むの?となりますから、期待はしてもいいんですが、過信しない、ということです。理解していない方は、何であれ、自費治療は向きません。理解していないのに、お金だけかけても、「あれだけ、お金と時間をかけたのに、なんだったんだろう。。」と空しくなるだけです。高い社会勉強です。社会勉強も、わかって投資(浪費?)するのと、わからずにするのとでは、総額が全然変わってきます。

大きなお世話でしょうが、理解していない人の社会勉強には、反対する派(断固阻止派?)です。