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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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昨日フジテレビをたまたま見ていて、「つかえるテレビ」とかいう番組です。

その中で、「法令線を5日で薄くする方法」を見て、呆れてしまいました。

どこからツッコんでいいのか、というくらい、おかしいことの連続で、それをさも効くかのほうに放送するなんて、許せませんね~。

「ホンマでっか?!TV」くらいまでしたら、信じない方もいらっしゃると思うし、テロップも流れるから娯楽番組として楽しめますが、昨日のアレはダメでしょう。

まるで、「あるある大辞典」を彷彿とさせました。日本中から納豆が無くなりましたね。。

とりあえず、一番ひどいところをツッコミます。

まず、顔の筋肉は、コリません(番組の中で、どっかの美容皮膚科医が、筋肉が薄くなっていくことを「顔コリ」とか呼んでましたが、訳がわかりません。年を取れば、代謝も落ちるし、栄養の吸収も落ちるし、筋肉を使う機会も減るのもあって、体中どこの筋肉も痩せて衰えて来ます。当たり前です。それを、「コリ」とは言いません。)

肩こりみたいに、こるわけではないので、ほぐす必要はありません。

また、その次にどっかの柔道整復士とかいう方が、5日で法令線を消すとか薄くするだとか断言してしきりにマッサージさせてました。もちろん、薄くも消えてもいません。

ひどいのは、テレビ局が用意したビフォーアフターの写真、アフターのは、顔の向きが違います。少し上を向かせています。鼻の向きが全然違いましたから。

その写真を持ったモニターの方が、「全然違う~」とか言います。(実際、上を向かせていても、全然違うなんてことなかったです)そしたら、参加したモニターの大勢が、一緒に写真を見て、「違う!違う!」とか言うんですね~。まるで新興宗教の勧誘か、悪徳商法の勧誘と同じですね~。ひどいです。まだこんなことをフジテレビはしますか!

なにか番組として、目玉欲しかったんでしょうが(新聞にも思いっきり書いてましたから)、悪質ですね~。

整体士の方が、マッサージの仕方を教えてました。皮膚をこすらずに、筋肉だけマッサージするように、って。。。

できるわけなかろうっ!!顔の筋肉は、皮膚と筋肉はピッタリとつながってるんです。だからこそ、表情筋と言って、体とは構造が全く違うんです。

そんなことも知らない方が、顔のマッサージを勧めるのはホントに止めてほしいです。また、肝斑の患者さんが増えてしまいます。

また、刺激したら筋肉が太くなってくる、ということで咬筋をマッサージで刺激するように言ってました。たかがマッサージの刺激で筋肉が本当に太くなるんでしょうか?それなら、寝たきりの方で、萎えた筋肉のリハビリは、マッサージだけしておけば、歩けるようになるのでは?怪しすぎます・・・。

仮に、本当にマッサージで、咬筋が太くなったら、エラが張るので、顔は大きく四角くなります。

咬筋を鍛えさせるなら、それも伝えてあげないと、エラ張るのが嫌な人って、いっぱいいらっしゃると思いますよ。エラを細くするエラボトックスが流行るくらいですから。

先日も、フジテレビは震災の報道で、不適切発言があったところだから、焦ってるのかもしれませんが、いかにもちゃんと検証したように放送するのは、いい加減止めてほしいです。

皆さんも、決して鵜呑みにされませんよう。

マッサージしたら、その一瞬は、リンパが流れてむくみが取れて、少しスッキリします。が、すぐにまたむくむので、元に戻ります。ほんのわずかな時間のために、お肌をこすって、シミを作ったり、キメを荒らしたりしたら、何してるのかわかりません。引っ張ることを繰り返すと、皮膚は伸びて、タルミの原因になります。(やりすぎないように、ってテレビで言ってましたが、誰でもやりすぎるにきまってるでしょう~。だって、元々効くわけないのに、効くと思ってやるので、いつまで経っても終わりませんよね。まだやり足りないから効かないんだ~、という方、ものすごくたくさんいらっしゃいます。だから、やりすぎちゃうんです。家ですることって、誰も止めてくれませんからね~。そういうことを放送するほうが悪いと思います。やりすぎたら、どうなるって、同じくらいの時間をかけて番組で説明するべきです。)

確かに、顔の筋肉も年齢とともに、重力に負けて、下がってきます。筋肉が鍛えられていると、支えてくれるので、下がるのがマシだとは思います。

ただ、顔の筋肉は、皮膚とくっついているので、鍛えようと思ったら、皮膚も一緒に動かさなくてはいけません。(筋肉が動くと、皮膚も同じように動きます)

そうなると、シワがドンドン刻まれるので、シワだらけになります。肌質にも依りますが、シワが嫌な方は、なるべく顔は動かさないことです(特に、口角だけ上げる愛想笑いなど)。

顔中笑顔で笑う方なら、まんべんなく筋肉を使うので、全体に小じわが増えます。笑いジワってヤツですね。1箇所だけ使う愛想笑いのシワよりは全然いいんですが、表情豊かな方ほど、シワは多くなってしまいます。(愛想笑いの口角横のシワは、ホントに取れません。ご本人も、もうクセになっているので、止めれません。ここにはボトックスも打てないし、動くシワにヒアルロン酸とかは、あまりいい結果になりません。また良くなっても、すぐに愛想笑いすることで、皮膚が折り畳められるので、また溝になります。)

表情ジワが困るなら、ボトックスしかありません。くれぐれも、ボトックスのやりすぎにはご注意ください。人形みたいな、全然表情の出ない不自然な顔になってしまいますから。(打っていいところと悪いところがあります)

事故とか病気で、顔面神経麻痺になった方は、麻痺側は、シワが全然ありません。動くことが少ないからです。筋肉も伸びてるので(弛緩といいます)、下がりやすいです。だから、法令線やフェイスラインとかは、タルミ(下にさがっている感)が反対側よりも目立つかもしれません。

麻痺していないほうは、普通に動くので、年齢相当のシワができます。タルミも年齢相当ですが、麻痺側よりは、筋肉が弛緩していないので、ちょっとマシなはずです。

まあ、法令線は、頬骨についている脂肪や筋肉の量でも違うので、たるんでなくても、頬にだけたくさん筋肉や脂肪があると、口周りとでできる段差の落差がきつくなるので、そのせいで、たるんでなくても、法令線が目立つ、という方もいらっしゃいます。人それぞれですね~。

ビートたけしさんには失礼ですが、一度テレビでたけしさんのお顔を観察されてみてください。麻痺側のほうが、動きにくいので、どちらが麻痺側か、しばらくしたらわかると思うんですが。シワとタルミの関係・動かすことで、シワ・タルミがどう変わるのか、ということがわかるはずです。

何でも二面性があります。長所にもなれば、欠点にもなります。欠点の部分を放送されていないこともありますし、逆のこともあります。(さんざん褒めて持ちあげといて、急にバッシングに変わったりしますよね)

そうなったら、どうなるか、反対の意見はどうか、と考えながらテレビを見るのも頭を使うので、いいと思いますが、気が休まりませんね。

だから、テレビは、あくまで娯楽ですから、くれぐれも信用されませんように。

 

 

 

卒業式・入学式などのセレモニーに出席されることが多い季節になりましたね。

先日、美容師さんが教えてくださったんですが、関西でも自粛ムードで、謝恩会などが取りやめになっており、卒業式などはやっても、その後のパーティが激減して、美容院にセットに訪れる方が減っているそうです。

女の子達は、卒業式だけでなく、謝恩会にオシャレしようと楽しみにしていたのに、ちょっと可哀想な気もします。謝恩会も趣向を変えて、何かチャリティーみたいに変えられないものでしょうか。

謝恩会が多数取りやめてしまうと、ホテル・外食産業などが関西まで落ち込んでしまって、ますます不況になって、よくないように思います。何かいい方法はないものでしょうか。

さて、そんな中、患者さんの多くは、普段通りの日常を送られていて、うちにも通ってくださってます。皆さん、普段通りにプラスして、被災地のためにできることを考えておられます。もちろん、義援金に送るから、と今回治療をお休みされている方もいらっしゃいます。

自分にできることをする、というのが一番ですね。

こういうセレモニーがあると、お子さんのために出席されるお母様方が結構うちにもいらっしゃって、「えっ!そんな大きなお子さん、いらっしゃったんですか?!」とこちらがビックリしてしまうことも多々あります。卒業式とおっしゃるので、小学校中学校かな、と思っていると、高校だったり、スゴイ時は大学、とええ~!という感じです。いわゆる魔女の方々です。

そんな魔女の方々ですが、やはり最近は、参加されるお母さんの年齢に、かなりの幅があり、ヤンママと言われる20代前半(10代とかも?)と、40代前後と、あいだの30代といろいろだそうです。

お子さんが大学の場合だと、50代、60代、70代と、さらに広がりますよね

子供って、どうして自分の母親の年齢を競うんでしょうね~。

「○○ちゃんのお母さん、若いね~。」とか、逆に「おばあちゃんじゃないの?」と言われて、凹んだり・・。なんでですかね?まるで、若い女の子がいいというオヤジみたいで、笑ってしまいます。

子供なんて、母親の本当の年齢を知っているわけではないと思うので(私も小さい時、母がウソをつくので、本当の年齢を知りませんでした)、ようは見た目で、友達と競い合っているわけで、その辺は、お母さん方も気が気ではありませんね。お母さん同士、お互いに気にする、という女の闘いも重なるそうで、皆さん大変です。

そういうお悩みで、困ってらっしゃる方には、「何をしたらいいですか?」とよく聞かれますが、とにかく法令線を少しでも浅くするために、タイタンがおススメです。ホントのタイタンの効果は、すぐには出ませんが、むくみを即座に取るため、スッキリします。むくみって、こんなに老けてみえさせるなんて、恐ろしいな~と思ってしまうくらいです。

法令線に、レディエッセやヒアルロン酸も即効性があっていいんですが、直前にして、万が一内出血が出たら困りますから、そういう注入剤をされる時は、余裕を持ってされてくださいね。

ボトックスも同じです。ボトックスの内出血もかなり確率は低いですが、ゼロではありませんから、直前は止めておかれたほうがいいと思います。慣れておられる方で、カバーファンデなどお持ちで、もうここしか時間がない、というなら、ありかとは思いますが。

でも、ボトックスが効くのに、2~3日はかかりますし、ちょうどよくなる、というか落ち着くのに1週間要りますから、やはり直前は止めておかれる方がいいと思います。

シミとかは、直前に消せるものではありませんから、せめて何回か光治療などができないのであれば、もう式に間に合わすのはあきらめて、カバーファンデで隠してください。

ホントの直前は、内出血も起こさないタイタンが、おススメです。温かい光をあてるだけなので、患者さんは寝ておられるか、ご一緒におしゃべりされているかのどちらかなので、本当に痛くありません。

時間が無くなってきて、何か若返られないと!と焦っておられる方には、一番人気です♪ 

 

 

花粉症

今日は、休みで家にいて掃除とかする予定だったんですが、朝起きてからずっとえげつない花粉症です。

もちろん薬は予防的にも飲んでいて、1日1錠でいけるヤツで最初はいけてたんですが、本格的になってきて、1錠では効かず、少し前から2錠朝晩飲んでいます。それでも、最近キテるな~と思っていたんですが、今朝ビックリしました。

薬飲んでいるのに、全くダメ!という感じで、何これ?と少し恐ろしくなりました。

眼の症状も早々と出ていて、アレルギー用の目薬もしているんですが、寝ている間に眼をくちゅくちゅと掻いて、起きてしまい、イカンイカンと思いながらまた寝るんですが、またこするのを繰り返すので、今はステロイドの弱いヤツを寝る前にだけ使っています。

ちなみに、花粉症で目が痒いのを何とかするのは、基本眼科でもらう目薬です。飲み薬だけでは、絶対痒みは止まりません。本当に、早く眼科を受診することをおススメします。

花粉症で、どこまでステロイドを使うのかは、医師によっても考え方はバラバラで、できれば使わないにこしたことないです、特に飲み薬は。

目薬や鼻用のスプレーにも、ステロイドはありますが、飲むよりは体への影響は少ないです。影響が少ないからと言って、目にステロイドを使うのは、眼科の先生も慎重だと思います。

そういう意味では、皮膚に塗る薬には、たくさんの種類のステロイドがあり、皮膚科医がステロイドには慣れてしまっていて、ちょっとしたことにも使うのかもしれません(非ステロイドのいい薬が少ない、ということも原因ですが)。

内科の医師も、内服や点滴で結構な量を使う時は使うので(花粉症に、ではなく、重症の病気の時です)、皮膚に塗るステロイドや鼻用のステロイドになると、吸収量や使用量が全然違いますから、気軽に考えやすいこともあるかもしれません。

アレルギーでよく使われる内服に、「セレスタミン」という薬があります。これは、ステロイドが入っています。ただ、内科で使われるステロイドにしたら、量がかなり少ないので、よく処方されることがあります。

もちろん、ひどい時のステロイドというのは、悪化させないないためにも、ある程度必要なんですが(ひとたび悪化すると、もっとエライことになって、同じステロイドもきつくて、しかもたくさんいくハメになることが多いです)、よく皮膚科で目にするのが、患者さんはステロイドと知らずに処方されていて、ただのアレルギーの薬だと思って、1年以上(場合により何年も)ずっとこのセレスタミンを飲んでいたり、1日3回ずっと飲んでいたり、ということがあります(こういう処方するのは、内科・耳鼻科・皮膚科とか科には、あまり関係ないかもしれません)。

ここまでステロイドを飲んでしまうと、いくら1錠に入っている量が少ないと言っても、何かしら体に影響が出ますので、切っていくのも大変です(いきなり止めるわけにはいかないんです)。

花粉症でも、スギだけとかヒノキだけ、となると、限られた期間なので、もしステロイドを使うにしても、そういう意味で言えば、短期間なので、全然問題ない、という医師もいます。

この短期間の中で、ひどい時だけ、使ってもらうなら、さらに使うのを短くできるので、それほど問題はないのかもしれませんが、患者さんの中には、精神的に頼ってしまって、ステロイド依存みたいになってしまう方がいるので、処方も慎重にしないと、そういう患者さんを医師が作ってしまうんですね。

今日、あまりにひどくて、ステロイドを飲もうか一瞬迷いましたが、休みの日にそこまでして抑えなくても、明日クリニックで、違う薬(ステロイド以外)を追加すればいいので、グッと我慢しました。

でも、買い物に行くのに、なんとかしてくれ~!と心の中で叫びながら、ドラッグストアで、エーザイという製薬メーカーが出している鼻の周りにぬって、イオンバリアで花粉をブロックするという「クリスタルヴェール」というのを買って、その場ですぐに鼻周りに塗りました。

一昨年とかも確か塗ったはずで、効いているのかどうかもよくわかりませんが、かぶれなければ、とにかく害がないはずなので、わらにもすがる気持ちで塗りました。

今まで花粉症でマスクをしようと思ったことはなかったんですが(そこまで困らなかったので)、今年は無理なようです。去年が楽だっただっけに、さすがに今年はスゴイ量が飛んでいるんでしょうね。

眼の周りに、、ステロイドの塗り薬が使えるかどうかは、診察しないとわかりません。誰にでも使えるわけではありませんから、ご注意ください。

目薬は、基本眼科で診察してもらってからになります。こすったりして、炎症で腫れたり、キズがいっていることもありますから、それは眼科の診察でないとわかりません。

夕方、節電しているので、暖房もつけずにいたら、結構寒くて、被災地はもっとつらいだろうな、と考えました。

明かりも今は、最低限度にしているので(いつもは明るいのが好きなので、割と電気を付けるほうです)、寒くて暗いと、なんか暗い気持ちにさせてしまいますね。

被災地も、せめて暖房と明かりが十分にあれば、もう少し精神的に楽でしょうに。

花粉症で悩める私は、本当に幸せです。贅沢を言っては、バチが当たりますね。

日曜日に、大神神社のお山に登ったら、次の日から、地獄のような筋肉痛が始まりました。。。

まず、月曜日は、下半身が、硬直して曲がらないような、ロボットになったような、ギシギシ動かす感じでした。もちろん、動くとすごく痛い。

次の火曜日、少し動くようになりましたが、筋肉が棒のようです。動かすたびに、ビーン!と張る感じです。前かがみで動かす、ような感じです。月曜とは全然違う痛みです。

水曜日、平らな靴だとあまり感じなかったんですが、7センチのヒールスニーカーを履いて、お出かけしました。自転車は大丈夫だったんですが、普通に歩くとか、階段とか、足の裏からふくらはぎにかけて、ものすごい痛みが走ります。

本日、木曜日、やっと普通の今までに覚えのあるような筋肉痛になってくれました。

いや~、恐るべし乳酸のたまり方です。筋破壊が著しかったんですね~。

恐るべしお山、というより、私の運動不足が原因です。そりゃ、太るわな~。。。

いつか将来、屋久島や富士山に登れたらいいな~、と思ってましたが、今のままなら間違いなく遭難ですね。いや、遭難の前にメタボですね。う~ん、自業自得ってヤツですね。

筋肉痛が落ち着いたら、もうちょっと運動しなければ!

今回一番の筋破壊は、ふくらはぎだと思うんですが(ずっと一番痛いので)、そうするとこの後、筋肉が大きくなるのは、ふくらはぎが一番てこと?

これ以上、ふくらはぎが太くなったら、困るな~。

患者さんからお聞きしましたが、週刊誌に、「韓国の美少女アイドルは皆ふくらはぎボトックスをしている」と先日載っていたそうです。(確かめていないので、表現の仕方は、実際と違うかもしれません)

真偽のほどはわかりませんが、ホントにふくらはぎボトックスを結構やって、細くしたら、あんな激しいダンスが長くできるかな~、とちょっと思いました。

例えば、バレーとか足腰を鍛えるスポーツをされていた方で、立派なふくらはぎをもっていらっしゃる方が結構多いです。脂肪はあまりないけど、ふくらはぎがドーンと大きい方、誰が見ても大きい方(いわゆるシシャモあしは、キレイな肉感的で素敵だと私は思います。この立派な方は、シシャモではなく、もうちょっとふくらはぎの大きい方です)。

そういう方で、コンプレックスがあるなら、確かにボトックスは一つの治療です。当院でも行っています。

脚を使うことで、筋トレになりますから、どんどん脚は筋肉で太くなるんですよね~。例えば、骨折でギプスをはめて数か月過ごすと、ギプスのほうだけ、極端に細くなる感じ、わかりますか?

お年寄りとか病気とかで、、寝たきりになっちゃうと、筋肉がやせ細ってしまいますよね?

筋肉は使わなければ、どんどん細くなってしまうんです。

それを利用して、脚を細くするのがボトックスです。ふくらはぎの筋肉に注射して、筋肉の動きを抑えるため、筋トレをやめさせるようなものですから、ゆっくりと脚は細くなっていきます。

ただ、脚の場合、立った時に全体重を支えないと、歩けません。走るなんて、もっと支えないといけません。ボトックスを大量に注射してしまうと、体重をささえられなくなります。特に、階段で、降りる時とか、カクっとなってとても危ないです。

1回で、どれくらいの量を注射するのかは、クリニックによって考え方が違うので、量も違うと思いますが、やりすぎるとホントに危ないです。ちょっとずつやって、慣れさせていくかですが、ボトックスをしても、スポーツやダンスなど筋肉を使う(鍛える)ようなことをすると、逆のことをするので、もちろん効きは悪くなります。

アイドルの場合、ダンスの練習しながら、どれくらい注射するかですが、時間はすごくかかると思います。無理なくやっていくなら、1年以上は覚悟しないと。また、注射をやめると、そのうち薬の効果が切れますから、定期的に維持のための注射もある程度は必要です。

ふくらはぎの注射は、内側だけか、外側だけか、両方するのか、診察と患者さんとの相談で決めます。ふくらはぎの筋肉の発達した方は、筋肉がキンキンで、すっごい硬いんですね~。ぶよぶよの脚とは違うんですね~。

まず、1回の注射で、硬い筋肉が柔らかくなったら、ラッキーです。人によっては、2回以上かかるかも。(すぐに効くんじゃなくて、ゆっくり効いていきます)

ただ、その後、3か月間隔(3か月以内のこともありますし、もっと空くこともあります。経過次第です)で、注射を繰り返して、筋トレを抑えていくんですが、脚は普通毎日使いますし、効きすぎると危ないので、回数がかなり必要です。5回して、効果があったらラッキーと思っておくと、いいかもしれません。

もちろん、もっと早く効果がすごく出る方もいらっしゃいますが、みなさんそうなるわけではないです。

日常生活で、どこまで脚を使っているのか、ボトックスとの相性もありますから。

それくらいにお金と時間はかかるかも、と覚悟してやらないと、ヘタすると、ホントに期待外れということになるので、回数を重ねるのに、結構お金もかかりますから、患者さんも安易に考えないほうがいいです。

打たれすぎても、時間が経てば、元に戻りますが、数か月以上かかることもあるため、その間、歩くのがとても危ない可能性があります。大量に打つクリニックは、すぐに効くかもしれませんが、とても危険です。(大量に打つ分、値段も半端ないかもしれません。)

エラ縮小のボトックスは、もっとお気楽なんですけどね。体重の負荷がかかるところは大変です。

週刊誌に、どんな感じで載っていたのかわかりませんが、魔法みたいなことはないので、治療を受けたい場合、しっかりとご相談されてくださいね。

当院の量は、危険を冒す量ではもちろんありませんが、個人差もありますから、ホントにふくらはぎのみすごく太い、という方の場合は、カウンセリングとご理解の上、治療をさせていただいております。

十分細い(太くない)という方には、しませんので、ご希望されても、皆さんできるわけではありません。ご注意を。

 

先日まつ毛が抜けていく、という患者さんが来られました。

若い方です。

診ると、まつ毛の半分くらいが抜けてスカスカです。

今までの経過や普段しているアイメイク・クレンジングの仕方・他の体毛(頭や眉毛や他の部分)はどうか、などなどをお聞きして、皮膚の状態を診て、かゆみなどの自覚症状の有無なども含めて、その結果、原因はアイメイク以外、私には考えられませんでした。

アイメイクは、アイライン・シャドウ・マスカラと結構濃くされるそうです。

クレンジングは、ドラッグストアの目元専用リムーバーを使っておられたそうです。

ラティースは、以前にかぶれたことがあるそうです。間違った使い方(塗りすぎとか、塗ってるところがおかしいとか)をして、かぶれた方なら、正しい塗り方に変えてもらうだけで、かぶれなくなることがありますが、この方は、一応正しく使っておられたようで、その場合、医師としては、勧められません。

 仮に、かぶれなかったとしても、一番原因としてのアイメイクをやめない限り、まつ毛を育てるほうが時間がかかりますから、なかなか難しいと思います。

「そんなことない!」とメイクを続けながら、ラティースもする、という方もいらっしゃるでしょうが、その人の自由ですから、止めても聞かないなら、もうしょうがないですが、無理して、まつ毛がちゃんと伸びてくれたらいいですが、育たなかったら、その間にもどんどん抜けていくので、毛根までやらてしまったら、下手すると取り返しがつきません。自分の体で実験する、という方は、誰も止められませんが、どうしようもなくなってから、何とかしてくれ、となっても、人間の体は、そんなにうまくできていないこともあります。

さて、そこまでまつ毛を抜けさせるほどのアイメイクって、想像つきますか?私はつきません。

確かに、この方、お話を聞く分には、今若い子たちがしている目の周り真っ黒のグリングリンメイクなのかな~、と思いましたが、そういうメイクの子みんながどんどん抜けるわけではありません。

エクステのやりすぎ(接着剤のせいか、刺激自体が悪いのかはわかりませんが)や、ビューラーの使いすぎ・やりすぎで、まつ毛が抜けるのが増えることは多いです。

まつ毛を引っ張ることは、大変良くないです。まつ毛って、頭の毛よりも簡単に抜けますよね~。

エクステでどんどん抜けて、つけるまつ毛が無くなってきたから、つけまつ毛に変えた、という方も結構いらっしゃいます。合う方・合わない方、人それぞれです。

ちなみに、この方は、エクステもマスカラもビューラーもされていないそうです。それでも抜けていくと。

この方のまつ毛の根本の際には、何か薄いベージュ色の塊みたいなのがらたくさん付着していて、肉眼でも見て取れました。ダーマスコピーで50倍アップでみても、ビッシリとついています。

一瞬シラミかと思いました!大人でシラミって・・・?!!

もしシラミなら、大人の場合、どんな環境で生活しているのか疑いたくなります。普通の大人にまつ毛にシラミはつかないでしょう。頭には、たまに付きますけどね、子供から逆にうつされて。まつ毛についたら、かなりビックリです。大学にいた若い時なら、学会の地方会くらいなら、学会発表してるかもしれません。

ちなみに、子供なら、頭にシラミがたかっているのに気付かなかった場合、まつ毛にまで付くことがマレにあります。いきなり、まつ毛のみ、というのは、かなりマレと思います。頭は、夏のプールやスイミングでうつってくることがあります。

昔は、お母さんが気付いて早めに連れてきて、早く治す、ということが当たり前でしたが、最近は、育児放棄やお母さんが働いているので、なかなか気づいてあげれず、かなりひどくなって連れてこられることが増えました。(髪を梳かしてあげてたら、普通気づきます)

まあ、シラミがついても、卵を目の詰まったクシでマメに梳いて落として、薬局でスミスリンシャンプーというのを買って、頭をしばらく洗ってもらったら、シラミはいなくなります。痒くて、掻いて湿疹にまでなったら、薬を塗てもらいます。

シラミの卵自体がそんなに悪いわけではありませんが、そのうち卵が孵ります。それに気付かれない状況に子供が置かれている、ということのほうが問題では?と思います。

シラミの卵が髪についても、痒くもなんともありませんが、ほっておくとどんどん幼虫→成虫に孵るんですね~。なんせ卵ですから。

本人はかなり痒いです。それで、やっと気づいて連れてこられます。

昔、かなり育児放棄の家庭で、かなりの長髪の女の子姉妹3人全員、シラミというのを診たことがあります。最初にうつった子は、かなりの長い間、放っておかれました。

受診されたのが、夏だったので、子供の頭で痒い・どんどん他の子も同じことを言い出した、となると、ああ~シラミだな、と思って、診察を始めるんですが、最初にうつった子の髪の毛をサッと分けて診た瞬間、一斉に、ササ~っと動くモノがたくさんいて、全部シラミの成虫でした。。。もう、「ヒィ~!!」という感じです。髪の毛の中、虫だらけです。育ちすぎです。。。こんな大きなシラミなんて。。。ここまでひどい(たくさんの大きな)シラミを診たのは、これが最初で最後でした。またその子が診察中に、ピョンピョン跳ねて暴れるので、シラミの成虫が降ってきたら、どうしようかと焦ってしまいました。その後(まだ外来中だったので)、看護婦さんとシーツを変えたり、拭いたり、一応殺虫剤を撒いたり、と大変です。

話が飛びましたね。まつ毛のシラミでしたね。結果、この子のまつ毛にこびりついていたのは、シラミではなかったです。(シラミは顕微鏡で確認します。ちなみに、頭シラミと毛じらみ(いわゆる性病です)とは、シラミの種類が違います)

この子のまつ毛についていたのは、メイクの残りかすや垢というか皮膚の角質などの、まあゴミみたいなモノです。

こんなこびりついたメイクカスって、そんなに見ないですね~。顕微鏡で調べるには、ピンセットである程度つまんで取れないと、この部分は検査できません。肉眼でついてるのが見えて、ピンセットで無理なくとれましたから、かなりのカスの量です。

何故、こんなにカスが残っているのか?

①メイクが濃すぎる ②使っているリムーバーーがよくない ③リムーバーーの使い方が悪い ④①~③が複数合わさっている という4種類が考えられます。

 濃いアイメイクをするなら、リムーバーは、もう少しお金をかけないと、あと、手間暇と。ちょっといいヤツを使うだけで、落とす時間は格段に短くて済みます。

負担をかけるなら、どこかで、別の負担は軽くしてあげないと、肌でもまつ毛でも、機嫌を損ねて、拗ねてしまいます。拗ねてるくらいならいいですが、仕返しされて、家出されても困るので、ホドホドに。

その患者さんは、アイメイクをやめましたかね~(止めることに、かなりの抵抗があるようでした)。

私の意見が受け入れられないなら、別の医師に相談してみるしかないです。セカンドオピニオンというか、医師によっても考え方は違いますから、考えが合わなければ、命に係わる病気ではないので、ゆっくりと自分に合う医師を探せばいいと思いますが、要は、良くなればいいわけなので。

でも、スグにでも始められることは始めないと!まつ毛は抜ける一方なので。。

育てるのって、ただでさせ、時間かかりますからね~。皆さんもご注意くださいね。

アイメイクのやりすぎで、まつ毛が抜ける方が、若い方で多いようです。

診察の結果、原因はアイメイク、となったら、アイメイクを当分止めるしか方法はありません。

いくらまつ毛育毛剤を塗ろうと、原因のメイクを続けていると、育つまつ毛も育ちません。

ダメージが大きくて、本当にまつ毛の毛根までやられてしまったら、もうどうしようもないかもしれません。

まつ毛がどんどん抜けて、生えてこなくなるくらいのメイクって、私には想像できませんが、恐らく患者さんの話から推測するに、アイシャドウ・アイライン・マスカラなど、際も含めてグリングリンに書いてるようです。真っ黒って、言うんでしょか?

そういうメイクが必ずしも悪いわけではありませんが(いえ、やっぱり医学的には悪いでしょう)、どこまで塗るか、によっても違うみたいですが、眼にとっては、かなり悪いです。最近、粘膜のところまで、アイラインを埋める方が多く、涙が出る腺もメイクでつぶされて、涙が極端に出なくなり、眼に障害が起きていることが問題になっています。皮膚側に少々アイラインを書いても眼はあまり関係ないですが、眼側というか粘膜まで触っちゃ、アウトでしょう。

さて、皮膚のほうですが、きつくペンシルでこすって何度も書いたり、アイシャドウもブラシや指でこすって伸ばしたり、メイクを取るのにゴシゴシこすったり、そういうことを毎日とか頻繁にしていると、やはり色素沈着(シミ)になったり、まぶたの筋肉が弱ってまぶたが下がってきたり、赤くなったり、腫れたり、といいこと一つもありません。

どうしてもアイメイクをしっかりしたい方は、こすらずに塗れる方法を考えましょう。

例えば、アイラインは、リキッドのアイライナーを使うとか、シャドウは、優しい刺激のあまりないブラシでサッと塗るとか、クレンジングは必ず専用のリムーバーを使ってください。

専用のリムーバーーも、安いものだと、あまり落ちなかったり、眼に刺激があったり、と負担になりやすいので、ちょっと高いヤツのほうが、まだ眼と肌への刺激はマシだと思います。

化粧を落とす洗浄力の強さと眼・肌へは刺激がない、となると、安いモノでは、なかなか難しいのではないでしょうか。

石けん洗顔を勧めている私ですが、目元は専用のリムーバーでないと落ちません、と患者さんにお伝えしています。

軽いアイメイクの方なら、石けん洗顔だけでもいいかもしれませんが(私は、石けんのみです。こすらずに洗って、それで目元に化粧品が残っている場合は、放置してます。そんな大した汚れではないので。たまに、マスカラとか塗っても、そのまま石けんのみの時もありますが、そのうち落ちてます)、ちゃんと落としたい方は、専用のリムーバーを使ってください。

その方のメイクがどれくらい普段濃いのか、私にはわかりませんからね~。

専用のリムーバーで、おススメなのは、ビオデルマのクレンジングウォーターです。これは界面活性剤が入っていません。洗い流さなくてもOKという優れモノです。マスカラも取れますし、敏感肌用に開発されたモノなので、目元の普段のメイク落としには、ドラッグストアやソニプラ・ロフトなどで売っていますから(当院でも売ってます)、簡単に手に入ると思います。

使い方は、これは液体なので、コットンにたっぷり取って(目に入らないようにしてください)、目元にしばらく貼り付けて溶かすようになじませます。その後、コットンでトントン優しくなじませます。それでも落ちない時は、先細綿棒にクレンジングをつけて、ゆっくり溶かしていくようにするかです。

濃い~いメイクをしちゃうと、これくらいめんどくさい丁寧なことをしないいと、いけないと思います。大変です~。

自分にとって、何が一番大事か?流行のアイメイク?まつ毛?

若い時に、流行や勢いでやってしまったことって、その時は楽しくていいかもしれませんが、後になって、必ずツケが回ってきますね。大人だったら、誰でも何かしら経験ありますよね~。

若い子たちが、どこで気付くのか?

誰も教えてくれなかったら、本人が気付くまで時間もかかることが多いですが、知らされて気づいた後、止めるかどうか。

私は、診察とアドバイスしかできません。そのアドバイスを受け入れてみるかどうかは、その方の意思ですものね。

せめて、まつ毛が落ち着くまでは、濃いアイメイクを止めてほしいものです。

 

まつ毛育毛剤も最近では、市販の化粧品のモノまで含めると、たくさん種類が出ているんですね。

医療用としては、ラティースとルミガンの2種類になりますが、副作用が出た場合など、市販のモノだと、全てを把握しているわけではないので、商品名を教えていただいて、それから調べる形になります。

どの商品でも、一番多い副作用は「かぶれ」です。ラティース・ルミガンは、元々色素(メラニン)を作るような薬剤ですから、かぶれなくても色素沈着(茶色いシミ)が生じますが、他の商品は、かぶれて赤くなって、その後茶色くなることがほとんどかと思います。

何故、まつ毛が伸びるのか?あるいは増えるのか?

ラティース・ルミガンは、メラニン色素を増強させるので、まつ毛は太く長く濃くなります。塗って薬で刺激している間だけですが。止めると、ゆっくり戻っていきます。非常にわかりやすい理屈です。

目にホコリが入るとか何か刺激があると、目を守るためにまつ毛は、濃く長くなります。人間の防衛本能ですね。ホコリや大気汚染の多い環境だと、鼻毛がよく伸びたりするのと同じ理屈です。

市販のまつ毛育毛剤には、わざと刺激を与えて、まつ毛を長くするタイプのモノもあります。

血行を良くする成分やビタミン剤などが配合されていて、あまり刺激のないモノもあるでしょうが、

何らかの効果が出やすい場合は、刺激している成分が入っていることも多いでしょう。

(クリニック限定の化粧品やクリニックで販売されているオリジナルのモノだと、市販と違って、もう少し医薬品に近い成分が入っている可能性もありますが)

刺激されるということは、しみたり、かぶれたり、赤くなったり、などが起こりえます。

何でもそうですが、異常があれば、使うのを止めて、すぐに治らないなら、早目に皮膚科へ行きましょう。一時的な刺激であれば、かぶれや、そのせいの赤みも、止めれば、すぐに普通は消えますが、長く続けていた場合、止めても中々戻らないことがあります。

特に、しみるようなタイプは、目の中にも入っていることが多いので、目の健康を考えれば、良くないでしょう。

目は、よほどのことにならないと、自覚症状って中々出ませんから、ある日突然涙が止まらない、痛くて開けられない、ということもしばしば。

あまりしみる時は、眼科でもちゃんと診てもらったほうがいい時もあります。

気になって、またいじって、かぶれて、を繰り返したり、長くかぶれさせればさせるほど、ダメージが大きくなるので、副作用も消えにくくなります。

おかしいと思ったら、すぐに一旦でもいいので止めましょう。

また、どの商品でも必ず使い方を守りましょう。

マスカラのように塗らなくていいのに塗っている場合、下まつ毛に塗ったらダメなのに塗っている場合など、ダメにはダメの理由があります。

いらないところに塗ると、他のところに薬剤がついて、副作用の範囲が広がってしまいます。

特に、下まつ毛に塗って副作用が出た場合、赤茶色になりやすいことが多く、上まつ毛の際が少々赤茶色になってもアイシャドウでなんとかできますが、下に出ると、充血しているように見えたり、疲れてみえるので、あまりお勧めしません。

まあ、ならない方ならいいのかもしれませんが、知らず知らずのうちに副作用が出て、気がついたら結構出ていた、という場合もかなり多いので、違う使い方をするなら、それなりの覚悟が必要だと思います。

ある程度、効くモノは、副作用も多かったりします。一慨には言えませんが。用法用量をちゃんと守れば、ラティース・ルミガンは、長く安全に使えるモノです。

それでもラティース・ルミガンがかぶれる・合わないという方には、もうすぐ(4月頃でしょうか?)新しいまつ毛育毛剤が出ます。クリニック専用化粧品です。

全く成分が違いますから、ラティース・ルミガンがダメだった方には朗報です。(大豆アレルギーの方は、無理かもしれません。詳しいことは、商品説明を見ないと何とも言えませんが、詳細は販売されてから、お尋ねください。)

 

顔のマッサージ反対派の私ですが、頭のマッサージは推進派の私です。

先日またしても、「ホンマでっか?!TV」で、頭のマッサージで、シワやタルミが治るようなことを言われてましたが、そんなわけありません。

確かに、頭というより、筋肉を含めた頭皮ですね、マッサージすると血行が良くなり、頭皮や頭の筋肉と顔はつながっているわけですから、顔の血行も多少良くなるとは思いますが、そんなことで、シワやタルミがよくなるわけないでしょ?と、突っ込みまくりです。

TVで言っていた方は、まさか医師ではないですよね?

いくら血行が良くなるとは言っても、顔のリンパは、首のほうに向かって流れますから、頭は逆方向なので、顔のむくみが取れたり、顔の肌に影響が出るほど何かが変わる、というのは考えにくいと思います。

頭のマッサージは、髪の毛の毛根を育てるためには、とてもいいです。頭皮が硬くて、がちがちだと、毛根への血流もさぞかし悪いことだと思います。

抜け毛予防のためにも、頭皮のマッサージは、本当にいいと思いますよ~。私も数年前、結構抜けた時、頭の皮膚はガチガチでした。シャンプーの時も、あまりマッサージをしていなかったので、気づいてからは、一生懸命頭をマッサージしました。

ですが!絶対、頭の皮膚を引っ張って、伸ばさないこと!一昔前の女優さんみたいに、ひっつめ髪で、引っ張ると、顔のタルミも引っ張られて、ピンと張ったように見えますが、そんなことを毎日していると、生え際とかの皮膚がどんどん伸ばされてタルんでしまいます。

そうなると、髪を下ろした途端に、別人のように恐ろしく老けて見えるんですね~。恐ろしくて、もう髪を下ろせなくなってしまいます。。

年に数回とかなら、そんなに伸びないと思いますが、頻繁に引っ張るのはタルミが嫌なら止めておきましょう。

あと、頭皮をブラシでゴシゴシ傷つけるたり、ブラシでたたくのも勧めません。こういうの、勧めると、むちゃくちゃにゴシゴシ・ドンドンする方がいて、頭皮が悲鳴をあげてしまいます。

育毛剤で、こすったり、たたくのが流行った時に、ブラシで頭皮を傷つけて、頭はカサブタだらけ、キズだらけ、という方が増えました(主に、男性ですが)。やればやるほど、いいっていうものではないんですよね、何でもそうですけど。ちょうどいいたたき具合がわからない方は、やらないことです。優しくマッサージするだけにとどめておきましょう。

今回、学会で新情報を仕入れて来ました。

皮膚に、「引っ張る」という刺激を与えると、何らかのアンチエイジングになるのではないか、という意見があります。理論上、もちろんあり得る話なんですが、どう引っ張るのか(顔の筋肉やシワは、複雑に絡み合っているため、一方向では無理かと。。)、どれくらいの力で引っ張るのか、という肝心なことが全くわかっていません。

そういうことがわかるまで、「引っ張る」のは、やめておかれるほうがいいと私は思います。

引っ張り方を間違えたら、エライことになりますから。実際、なっている方のほうが多いので。

研究が進むまで、待ってくださいね。

顔のマッサージがものすごく合っている方(シワやタルミに対してある程度持続性の効果の出ている方です。一瞬のムクミを取るのではなく)というのが、実際いらっしゃったら、この「引っ張る」がうまく働いている方かもしれないな、と講演を聴いていて思いました。

 

少し前にまたTVで、ニキビの原因は、ストレスとおっしゃる医師が出てました。

特に、アゴ周りに出ることが多いように言っておられたかと思います。

ストレスって多かれ少なかれ、誰にでもあります。どうとらえるかで、ご本人に及ぼす影響の大きさも違うでしょうが、うまくコントロールされている方もいらっしゃいますね。ちょっとした考え方の違いなんですが、そうそうコントロールもうまくできないこともありますよね。

それなのに、ストレスがあるからニキビ治らないんだ、と落ち込まないでください。

ストレスがコントロールできなくても、ニキビの治療法というのは、たくさんありますし、またお一人お一人治療法が違います。

何をしても治らない、と受診される方って、結構いらっしゃいますが、「何をしても」の中には、全然ちゃんとした医療が入ってなくて、化粧品やあやしいネット情報に振り回されている方がとても多いです。

いろんな皮膚科に行ったのに、治らない、という方もいらっしゃいますが、保険だけでは限界がありますし、いろんな皮膚科に行っても、もらっている薬は似たりよったりだったり、使い方が間違っていたり

とかです。決してあきらめずに、ニキビは必ず良くなります。

お笑いの日村さんでしたっけ?おでこのニキビは、不衛生だから、とかTVで言われてましたが、今時不衛生って・・・。一昔前の汚ギャルじゃないんだから、とちょっと笑っちゃいました。

他院から来られた患者さんからよく聞くのが、「不衛生だから、できる」と皮膚科で言われて、「何度もごしごし洗うけど、良くなるどころかどんどん悪くなる、どうしていいかわからない」ということです。

結構、保険の皮膚科で言われちゃうんですかね~。ちょっとビックリしますね。

普通は1日2回洗顔すると思います(余程の乾燥肌の方を除いて)。2日洗って、ニキビできたら、不衛生ですかね?じゃあ何回洗えばいいんでしょうね。特殊な環境で働いてでもしない限り、1日2回で十分だと思います。

そして、不衛生と言われた方のほとんどが、ゴシゴシときつく洗うようになっちゃうんです。ひどい人は洗顔ブラシやスポンジとか使ったり!(絶対ダメですよ!お肌はデリケートですから!フライパンやお鍋じゃないですよ~。

市販の石けんやクレンジングて、どんなにきつく洗っても限界があります。仮にきついので洗って、毛穴の汚れが落ちたとしても、お肌はキメも荒れてぼろぼろです。

それよりは、ピーリングの石けんで、無理やりではなく、溶かして洗い流す、というのが、一番負担なく汚れがとれるんですが、おうちで一人でする場合、方法や使う石けんがおかしいモノでも、誰も止めてくれません。まだまだ乾燥する季節が続きますから、ピーリング系は、美容皮膚科医に相談してからというのが一番安全です。

おうちでのピーリングのやりすぎで、ボロボロになっている方もとても多いです。

ボロボロのお肌を診ると、悲しくなりますね。。

そうそう、今日またしても「ホンマでっか?!TV」で、40歳過ぎたら、おでこにニキビは出ない、と言っておられましたが、もちろん出ます。私も生理前とかに出ることがあります。

ホントに、あの番組で言われる内容は、聞き流してくださいね。インパクトのあることを強調して言っておられるだけですから。真に受けて、悩まれませんように。

ちなみに、50代の方でも、ニキビができたら、ニキビと呼びます。(医学的に、それがニキビだった場合)年齢は関係ありません。50代には、確かに圧倒的に少ないと思いますが。

ちなみに、「吹き出物」という医学用語はありません。一般の方が、一体何を「吹き出物」と呼んで、何を「ニキビ」と言っているのか?

20代までに、顔にブツブツと何かが出ると、多くの患者さんは、「ニキビ」と言って受診されます。

が、その中には、化粧品かぶれの湿疹もありますし、毛嚢炎と言って、ニキビとは違う病気もあります。マラセチア毛包炎もありますし、いろいろです。

若い人が出るのを全てひっくるめて、「ニキビ」と呼んでも、全然違うので、ダメなんですね~。もちろん治療法の全部違いますから。それなのに、何でもニキビの薬やピーリングすればいいというものではありません。

50代以降になると、顔に出るブツブツは、ニキビは圧倒的に減って、化粧品かぶれや毛嚢炎などのほうが多くなりますから、「吹き出物」と単純に呼んでいるんだと思います。

日本の慣習と言いますか、男性社会の名残なのかわかりませんが、「女性は若いほうがいい」みたいな、30代40代50代をからう時に、「ニキビ違うよ、吹き出物やで~。ニキビの年、ちゃうんやん!」みたいに、大人の女性を傷つけると言いますか、ひどいな~、と思います。

まあ、最近は、そんなことを言う男性も減ってきたかと思いますが。会社によっては、セクハラと言われかねませんよね。

皮膚科医からしたら、年齢は診断をつける時の参考にはしますが、あくまで参考であって、そればかり考えていると、誤診してしまいます(どの科でも、医師は皆同じことを考えますが)。全ての考えらる可能性を上げて、消去法も大事なんですね。思い込みは、医療では絶対いけないので、日々私も気をつけています。

最近のTVって、そういうこと言わないんですよね~。言い切ったもん勝ちみたいで。言い切る人がいてもいいんですが、(その場で患者さんを診てるわけではないですから)、反対の意見で言い切る人も用意して、意見を戦わしてほしいです。

そしたら、見てる方も、「ああ、いろんな場合があるんだな」とわかってもらえると思うんですが、そんな番組、あまりないですね。心理学者の方同士は、論戦てされているのに、医師同士はないですか~。まあ、そういうのに関わる医師が少ないんでしょうね。普通のいろんな可能性を考えることを常にしている医師は、TVみたいな言い切りはしませんからね。

患者さんからしたら、煮え切らない、とお思いかもしれませんが、人間の体は機械ではないので、「この病気です」とか「ここが原因です」とはっきり言える場合ばかりでは決してありません。

医師が煮え切らない時は、それなりに理由があるので、「あの先生ダメ!」ではなくて、そういう場合は、セカンドオピニオンを探しましょう。特に、病気によっては、いろんな病気を知っている医師のほうが、あらゆる可能性を考えて煮え切らないこともありますから。

昨日ホテルで書いていた分が、PCの調子が悪くて、消えてしまいました。。。。ううう。。

やはりマメに、保存しないとダメですね。これから気を付けます。

(帰りの新幹線で、大変でしたが、ネット繋がりました。これで、もうどこに行っても大丈夫です)

さて、3月キャンペーンですが、何のお菓子がいいかな、と考えたところ、28日の月曜日までにご用意しないといけないと思うんですが、私の大好きなオーレリーの焼き菓子を買おうにも、月曜日は残念ながら、お休みなんです。ホントに残念です。

そこで、久しぶりに高島屋に行ってみました。ヴィダメールで、たまたま見つけたアニマルチョコ、動物の形のチョコで、一つずつ可愛くラッピングがされています。ちょっと、一目ぼれしてしまいました。

ヴィダメールなら、大丸にもあるので、足りなくなったら、すぐに買いに行けるし、こういうところが、大手のケーキ屋さんのいいところですね。

そんなスゴイ!ものではありませんが、どんなチョコか、よろしければキャンペーンにご参加ください。

3月4月って、卒業式入学式と、いろいろデビューやイベントの季節なんですね。すっかり忘れていました。

そこで、今回心機一転ということで、薄着にもなってくる季節ですので、脂肪溶解注射をキャンペーンにしました。注射後の反応は、いろいろと確かにありますが、私は結構脂肪溶解注射が好きで、もう少し痩せたら、やってやる!と秘かに思ってます。

(以前に4回ほどやって、結構おなかの脂肪は減ったんですが、3キロ太ったら、元に戻りました。もったいない・・・。だから、3キロ痩せるまでは、やらないと誓ってます。)

1回では、普通効果はわかりにくいですから、そろそろ始めるのにはいいかと思います。

心機一転と言えば、ボトックス®も顔の表情が変わるので、眉間やおでこ・笑いジワなど最適なんですが、先月ボトックスやったところだし。。で、在庫が無くなり次第、終了する韓国製のボツリヌストキシンを在庫一掃セールみたいな感じで、させていただこうと思いました。

韓国製のボツリヌストキシン、まあ、そんなに悪くはないです(中国製のは、絶対ダメです!)。安いですしね。私も自分にももちろん使ったことがあります。ただ、アラガンのほうがいいような「気」はします、効果として。はっきり目で見えるわけではないですが、早く長く良く効いているように思います。

アラガンは、やっぱりちゃんとデータを出しているんですよね。これだけしたら、ここまで効くとか。そういう情報を出せる、ということ自体、企業がちゃんと品質管理ができている証拠なんですね。こういう美容治療の場合、それって結構重要なポイントです。

アラガンは高いので、ブランドじゃなくてもいいから安いのがいい、という方のために個人輸入しました。でも今は、アラガン社のボトックスビスタ®が簡単に国内で手に入るようになったので、今後全部切り替えるつもりです。新しいボトックスの価格は、またその時にお知らせいますね。(同じ値段でいけるのか、高くせざるを得ないのか、まだちょっとわかりません)

韓国製でもいいから、ちょっとやってみたい、という方は、どうぞお早目に。在庫が無くなり次第、これは本当に終了です。

暖かい日もそろそろ出てきて、ちょうどワキの汗対策に、ワキBTXもやる方が出てくる時期ですね。

ワキの汗が多くて(多くなくても)、気になるという方には、とてもおススメです。ノースリーブや半袖にあまりならないこの時期が、確かにいいですね。