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    柴 亜伊子
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ちょっと前に書いた、「円形脱毛症は自然に治るので、治療はない」というくだりの補足です。

 

自然に治るから、円形脱毛症、なわけでもあります。

 

一般の方の中には、薄毛=円形脱毛症という病名、みたいに思っておられる方がいるかもしれませんが、細かく分けるといろいろあります。

 

 

まず、「多発型円形脱毛症」。

 

これも、日にち薬で自然に治りますが、1個治っては、またでき、と再発を繰り返して、絶えずどこかにある状態がず~っと続いている、というのは、結構な難治性です。

 

「び漫性脱毛」

なんとなく、抜け毛の範囲が広い、というか、はっきりここまで、と言えるわけではなく、頭頂部や分け目のところ中心に、全体に広がっていることもあります。

調べてみると、病気が見つかることもあり、病気があれば、病気の治療最優先になることが多いと思いますが、その病気の治療をしたからと言って、抜け毛が治るわけではない。。。

徐々に治っていくこともありますが、悪化させずに早く治す方法は、育毛治療も同時進行で始めることです。

(「抜毛症(自分で毛を抜いていて、そのために円形脱毛症に診えたり、び漫性脱毛症に診えたりする。診察で、そこは見ぬきます。結構子供に多いです。ストレスが多いってこと。

治療法は、塗り薬とかよりも、環境を変えてあげる。習い事は一旦全部止めるとか。

 

「全頭脱毛」

これが一番やっかいです。

頭の毛だけに関わらず、眉毛やまつ毛、ワキ毛や陰毛などの体毛にまで脱毛が及ぶことがあります。

 

 

他にもありますが、メジャーなところがこれくらい。

 

保険診療では、もちろん病気があったらダメだから、血液検査をされることも多いですが。栄養解析ではないですよ。検査する項目がだいたい決まっていますから。

1個や数個の進行しない「円形脱毛症」は、ほんとに一時的なものですから、なにか薬をいっても、薬のせいで良くなったのか、自然に治ったのかわかりづらいかもしれませんが、ほとんどは自然治癒かと思います。

 

保険診療で出される薬の典型は、「ステロイド剤」です。

飲み薬で出ることもあるし、塗り薬で出ることもあります。

食生活の改善は必須です。

 

ステロイド摂ったからって、どこまで効いているのかはわかりません。

なにも効いていないということは全くないでしょうけど。

 

ステロイド。。。

 

長期化することが多いので、結構長期(短期でも)ステロイドいくのは、気が引けます。。。

根本的治療という意味からはちょっとずれるし。。。

 

どのタイプであっても、ヘアケアとオーソモレキュラー療法は基本です。

具体的なこれらの説明は保険診療ではやりません。

なので、結果、自費診療 となるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

#女性セブン #大島椿 #椿油 #馬油 #ホホバオイル

女性セブンの記事の補足です。

 

かゆみ対策には、お肌を乾燥させないように保湿しましょう、というところのくだり。

保湿剤の選び方のところ。

 

皮脂に近いということで、椿油をおススメしています。

記事の中に、ホホバオイルとか馬油が出てきてますが、ちなみに私が言ったのではないので念のため。

 

で、椿油も、わざわざ「大島椿の椿油」と限定しております。

 

いつもブログを前から読んでくださっている方は、何度も書いていることなので、ご存知で申し訳ありません。

昔の記事を知らない方もおられますから。

 

スーパーやドラッグストアに行くと、大島椿の椿油シリーズの横に、

ほんとに似たようなパッケージで、ちょっとこぶりで、値段も安くなっている、椿油、ありますよね。

いつも横に必ず置いてある。

まあ、メーカーが違っても、椿油シリーズということで並べてあるのでしょう。

その横には、杏油とか、他の油が置いてますから、まとめておくのは当たり前ですよね。

 

 

くどいようですが、私が勧めているのは、「大島椿」さんです。

ここの油は、ちゃんと検査されて、品質がいいことを確認してあるから、安心して使えます。

 

お肌に塗る油の場合、宇津木先生のご著書にも出てきますが、油の欠点は酸化です。

どんな油でも空気に触れると、必ず酸化します。もちろん皮脂もです。

 

で、椿油自体、油の中でも、オメガ9で、酸化に強い油です。

(オメガ9なので、調理に使うのもとてもいいです。普通では売ってませんし、いいやつは高いので、まあわざわざ買わなくても。。。口にする機会があれば、ぜひどうぞ!

オメガ9のオリーブオイルみたいに香りがあるわけではないので、料理の邪魔になることもなりません。風味を損なわないので、やはり和食、天ぷらとかにはとてもいいです!)

 

搾りたての原油と、ドラッグストアでよく置いている大島椿の椿油と、大島椿のアトピコスキンヘルスケアのオイルD(椿油)の酸化具合を比べた検査があり、

オイルDになると、皮脂よりも酸化しにくかったんです。

(もちろん他の種類の油よりも酸化しにくい)

油の欠点の酸化しやすい、という点をクリアしています。

酸化全くしないわけではないので、保湿剤として使う場合は、オイルDをおススメはしていますが、普通のほうを使ってもOKです。

精製度合が違うので、香りや手触りが全然違いますけどね。お値段も。

両方試して、使いわけてもいいと思います。

もちろん、私の本でも出てくる「椿油洗顔」は、どちらでも。オイルDですると、すぐになくなってしまいますが。。

(全身の保湿する時は、広範囲に使えるスプレータイプが、アトピコスキンケルスケアにはあります。これはとても便利です)

 

それと、油の場合、原材料はなにか?というのも結構大事で、どんな油でも微量のタンパク質の混入があります。

原材料によったら、タンパク質含有量も微量と言っても、多いかもしれない。

たいした量ではないでしょうけど、お肌の弱い方、バリア機能の弱い方だと、皮膚からそのタンパク質が入ってきて、アレルギーの原因となります。

その原材料が、口にするような油だったら、食物アレルギーになり、その食材がもう食べられなくなってしまいます。。

(治らないわけではないですが、とても大変です。。。食物アレルギーはならないにこしたことない。予防が大事。)

 

で、大島椿さんは、ちゃんと調べてあるんですよね~。

市販のほうもオイルDのほうも。安心して使っていただけるんです。

 

ここまで消費者の安全のために検査したり、確認している化粧品メーカーって、ほんとになかなかないですよ。

例えば、資生堂や花王は、自分のところで研究所がありますから、大学も顔負けの実験がいろいろできます。

そこまで大規模な研究所じゃないと、そう自社で徹底的に調べるってできません。

その場合は、第3者機関にお願いして調べてもらうんです。もちろん、コストが結構かかります。

そこまでコストをかけて販売している化粧品メーカーというのは、皆さんはご存知ないでしょうが、かなりの希少価値です。。。

口で安全安心とイメージ戦略のみで、なにも検査なんかされていないのが実態です。

 

特に、オーガニック化粧品とか自然派化粧品とか、まあしてないでしょう。

そういう検査を最初からするつもりだったら、オーガニック化粧品も自然派化粧品も、最初から作るわけないので。

いろんなタンパク質が混入しまくりですから、そこに手を出そうとは思わない。

 

塗るものに関しては、天然に近いほど、危ない。かぶれやすいし、刺激もある。アレルギーにもなりやすい。

特に、敏感肌の方。

 

 

馬油もよく皮脂に近いと言われていますが、そういう検査までされている馬油を見たことがないです。

もし、検査しているメーカーがあれば、教えてください。

 

で、くだんの似たパッケージの椿油。

そっくりさんのほうは、いつからか、「オーガニック」との表示が! あと、「生搾り」と。

昔はなかったんですよ。

 

「生搾り」で、ほんとに何も検査していないと、危ないという話はさっきしましたね。

 

で、「オーガニック」の椿油、ということですが。。

 

一体、どこの国の椿畑?

 

ドラッグストアやスーパーで売る場合、デパートで売るよりも、もっと大量に製造しないといけません。

それだけ全国、どこでも買えるくらい流通させようと思ったら、それだけの原材料もいるわけです。

 

なので、ドラッグストアで売っているほうは、国産の椿だけではなく、中国のものも入っています。

アトピコシリーズのは、国産のみです。

気になる方は、値段は高いですが、アトピコシリーズのほうを使ったらいいです。

 

それくらい、国内の畑だけで大量に用意するのは大変。

 

で、今時、いきなり「オーガニック」の椿畑が、そんな広大な畑が一体どこにあると。。。?

 

で、産地も書いてないし、よくあるオーガニック認証マークもありません。

まあ、そりゃあ書く必要はないんですが、メーカーとして、このパッケージは良くないんじゃない?と思います。

そこまで書くならねー。

 

本当に、自社製品に自信があるなら、パッケージを酷似させる必要はないわけで、それこそ、うちのを買ってくれないと困る!他社と一緒にされたら困る!と、そっくりさんのところは、マネを止めるべきでは。。?

 

中身は全然違います。

 

まあ、好きな方を選ばれたらいいですが、化粧品は科学なので、私は品質を科学で証明してくれているメーカの商品を選ぶし、患者さんにも勧めています。

 

ああやって記事になると、こうやって話題にした時もそうですが、ドラッグストア行って、それでもまだ安いほう買う人いますからね~。

酸化しまくりです。

特に、生搾りは。

 

ちなみに、肉魚たくさんしっかり食べていない人ほど、油(皮脂も化粧品の油分も)は酸化しやすく、過酸化脂質になりやすく、皮膚に炎症を起こし、赤くなります。

 

だからこそ、皮膚に油を塗る時は、品質重視でないと、逆効果なんです。

 

ちなみに、ちなみに、鉱物油で作ってある、やっすいミネラルオイルは、ひどいかぶれ方をする方もいるので、ご注意ください。

かぶれも酸化もアレルギーも、個人の問題も大きいですが、安い油は、口にするのも、皮膚に塗るのも、おススメしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Facebookのコピペです。
先日の女性セブンの取材の記事の補足です。
他の成分でも、塗り薬でかゆくなることはよくあります。
かぶれを起こしていることも。
まさかこれのせいだとは?!と思わないと、被害が拡大します。
水虫の塗り薬なんか、典型的です。
実は、かぶれがとても多い。
ご本人は、水虫が悪化していると思って、ますます塗る。
よけいかぶれる→かゆみひどくなる→掻く、掻き倒す→傷口から感染症発症することあり→炎症反応がひどくなり、かゆみがひどくなる。痛みが出てくることもある
皮膚科では、かぶれが出やすい塗り薬というのはだいたい決まっているので、それを使っていた人の場合は、それによるかぶれかも、と思っておかないと、誤診になりかねません。
水虫+かぶれ+二次感染 ここまでこじらせる方もおられます。
特に、感染は、免疫力下がっている時になりやすいから、そういう時は、一気に増悪することも。
水虫だと思って水虫薬塗って、(実は汗の湿疹で効かない)水虫薬でかぶれる、ということも多々あります。
かぶれや炎症がひどいと、顕微鏡で診ても、真菌見つからないことも多々あります。
(培養で出すと、時間かかるし。結果出るまでに、治療ははじめておかないといけませんから、治療に直接は役立たない。長引けば、役立ちますが。)

#肉魚美肌 #かゆみ対策 #肌の乾燥 #ヒルドイド #ヘパリン類似物質  #よけいにかゆくなる #女性セブン

さっきインスタグラムで女性セブンの取材記事のことあげました。

こちらにもリンクしてると思います。

 

この季節のかゆみ対策として、欠かせないのが、お肌の乾燥対策です。
記事にも書いて頂いておりますが。

 

乾燥肌と言うと、病院で処方されるヒルドイド、ジェネリックなら、ビーソフテン。

成分名は、ヘパリン類似物質です。

これは、載せてません。

 

あまり知られていませんが、ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の副作用に、かゆみがあります!

なので、ヒルドイドを塗るときは、かゆくなるかもと思って塗らないと、何でかゆくなってるのか、わからなくなりますし、かゆいところが余計にかゆくなると、拷問のようですね。

 

そういうこともあって載せてません。

 

病院でもらった薬、薬局で買った薬、化粧品、なんでもそうですが、合う合わないは人それそですから、万能のものはありません。

うちでも出すことはありますが、そこまで出さないな〜。

 

 

#女性セブン #かゆみ対策

本日発売の女性セブンに、かゆみ対策の取材を受けて、載っております!

紙面の関係上、医学的なことをすべて載せるスペースはありませんが、一般の方に知っておいていただきたいことを、ほぼほぼ載せてくださってます。

前に取材してくださった同じライターさんなのですが、今回も、とてもわかりやすく、シンプルに、ポイントも押さえて記事を書いてくださってます!

イラストがあまりに楽しくて、チェックする時、思わず笑ってしまいました。

ぜひ買って下さい!

魚缶レシピも載っていて、私も楽しみにこれから読みます!

Facebookに追加で内容について投稿しています。また、こちらにもコピペしますが、Facebookどうぞご覧ください!!

今日の「ホンマでっか?!TV」、ご覧になりました?

肉食が良い、という話でしたね。

すっごく嬉しかったです!!

 

空前の肉ブームで、肉の消費量が今までのMAXと放送されてましたね。

でも実際は、肉を食べてる人と食べてない人との差がむちゃくちゃ激しいです。

 

本当は、この全然食べていない人が食べなきゃいけないんですけど。。。

 

で、すっごい食べている人は、全然魚を食べていない。

 

 

WHOが、赤身肉と肉の加工食品を制限するように、前に言われて以来、肉が悪者になっているところがありますが、赤身肉と、添加物だらけの加工肉を、一緒にするなよ、というのがまずひとつ。

 

そして、肉しか食べてないことが問題であることが、2つ目。

魚を食べないことが問題なわけです。肉が悪いのではなく。

 

食生活の中での、肉と魚との割合、肉、魚(魚介類)、卵、大豆などの植物性タンパク質の割合を、本当はちゃんと見ないといけません。

 

 

そして、肉を食べても、ちゃんと消化吸収できているのか、というのが、3つ目です。

 

消化吸収できないと、未消化になり、発酵してガスは出るし、悪玉菌は増えるし、と腸内環境が悪化します。

これがとても良くない。

炎症も怒るし、大腸ガンにもなりやすい。

 

そして、食物繊維が全然足りない。  これが、4つ目。

野菜(イモやニンジン、カボチャ、根菜類ではなく、葉物野菜)やキノコ、海藻(ひじきは食べなくていい)が足りない。

 

 

お肉たくさん食べるんだったら、この4つ、全部クリアしないと、肉が悪者になってしまいます。

 

肉が悪いんじゃないのに。

悪いのは、食べ方や食べているもの、消化吸収できない胃腸が悪いわけです。

 

 

「ホンマでっか?!」によく出ておられる、あの筋肉ムキムキの先生、お名前、どなたでしたっけ?

 

肉で、鶏の胸肉が、低カロリーでおススメ!と言われてました。

ボディビルをされている方は、カロリーにこだわられますから、鶏肉となるのかと思いますが、筋肉を維持する以前に、からだの細胞を維持するために(もちろん、筋肉も)、鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミン類は、鶏肉よりも赤い豚肉や牛肉のほうが断然豊富です。

(ビタミンAは、鶏肉のほうが多いです)

 

特に、牛肉や豚肉はコレステロールが豊富です。卵も。

お年寄りや最近の女性、痩せている方(男性でも)で、コレステロールがすっごい低い方、結構います。

 

もうほんとに、栄養欠損です。

コレステロールがないと、脳神経細胞が作れません。

いろんなホルモンもビタミンDも作れません。細胞の膜も作れないとので、すぐにつぶれてしまいます。

 

血液検査によって、卵の制限をかけることがありますが(肝臓で調節できない方がおられるので)、コレステロールやカロリーはちゃんとないと、体の細胞をいい状態には保てません。

 

カロリーをある程度摂っておかないと、せっかく摂ったタンパク質がエネルギー源になってしまって、減りますよ。

鶏肉も食べたらいいですけど、豚肉・牛肉もちゃんと食べましょうね。

 

特に、痩せている女性や筋トレしている男性で、肉と言えば鶏肉しか食べていない人、結構いますから。

筋肉だけついても(女性は、鶏肉だけ食べてもあまりつきません)、体の中は、大事な栄養素全然足りないはずです。

 

 

日本では、お年寄りの筋肉が全然なくて、歩くのが困難、動きにくくなって関節も固まりやすくなって、などなど、いろいろ問題が多いです。

 

厚労省もちょっと前から、お年寄りにもっとたんぱく質を食べるようにやっと言いだしたところです。

 

お肉屋サンの会長さんでしたっけ?出演されておられて、81歳!お若い! お元気!

 

お肉を食べているお年寄りが元気なのは、もちろんそれだけ栄養も入ってきているわけですが、お肉を食べて消化吸収できるくらいに、消化液も作れていて、元気な腸をお持ちということです。

それだけ元気ということは、いろんなホルモンも結構作れていたりします。

なので、元気。

 

 

前にも書きましたが、どっかの大手が、EPAだったかのサプリに、アラキドン酸まで入れていて、ビックリしたことがあります。

なんで、わざわざアラキドン酸、入れるわけ。。?

(過剰になりすぎていて、過剰になると、炎症を起こしやすくなります。)

 

その理由は、

高齢者になると(なってなくても)、肉などを食べないから、アラキドン酸すら足りないから、という理由かなと思いました。

 

アラキドン酸まで飲ませるなら、先に血液検査してほしいところですけどね。

 

肉は食べてなくても、マーガリン、ショートニングてんこ盛りのパンは食べているお年寄りも結構多いので。

 

 

女性にラム肉、とおっしゃっていた先生がおられました。

カルニチンが豊富だから、ダイエットや熱を産生して冷え症にいいと。

 

確かに、カルニチンは、エネルギー代謝に必要ですが、冷え症に一番大事なのは、実は鉄です。

そして、ビタミンB群も亜鉛も。ビタミンAもです。

もちろんたんぱく質も。

 

元気な赤血球をたくさん作ることが冷え症の一番の改善策です。

詳しくは、私の拙著「きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい」をお読みください。

それぞれのお肉に(魚も卵も大豆も)、得意な栄養素がありますから、いろいろなものをローテーションすることが大切です。

 

すぐに同じものばかり食べちゃうでしょ。日本人って。

ほんとに食物アレルギーになりますよ。ちゃんと散らさないと。

 

いきなりたくさんお肉食べても、消化できるかは別の話ですから、無理ない範囲で、お肉は増やしてください。

もちろん魚もそれ以上に食べること。

昨日の育毛剤で肝障害の続きです。Facebookに今朝載せました。

肝障害だけではないし、頻度がそれほど多いものではないです。

甘く考えるな、という話。

 

医薬品を、サプリみたいに思ってはいけない。

 

市販のサプリでも、肝障害の報告は世界中であります。

 

個人が解毒できるのかどうかの問題は、さまざまです。

医薬品でもサプリでも、入っている添加物だけがダメだったということもあれば、有効成分そのものがダメだったということもあります。

すくなくとも、その成分を解毒するのに、その人の肝細胞は、とってもしんどくて大変だったんだ、ということ。

 

 

専業主婦の女性で、健康診断や人間ドックを受けていない方、結構おられます。

40代、50代、60代であっても、です。

検査していないから、気付いていないだけで、実は脂肪肝、糖尿病や糖尿病の手前の方、結構います。

お菓子とパンしか食べてないから、血液ドロドロの方も結構います。。。

 

検診もせずに、健康で元気で寿命を全うできればいいですが。。。

 

 

以下、フェイスブックのコピペです。

 

 

昨日に引き続き、医薬品の副作用の話。

 

美容医療で肝斑などによく出されるトラネキサム酸の飲み薬。

市販でも売ってますよね。

 

よく市販の許可が出たな〜とたまに思うことがあります。

 

市販のものは、病院処方よりも薄く(1粒当たりが)、一応2ヶ月飲んだら1ヶ月休むように書いてますけど、買った人が守ってるかどうかも不明…。

まあ自己責任ですね。使用方法守らないのは。

 

市販のでなくても、ずーっと何年も飲んでる方もおられます。

 

肝斑があっても、うちでは一旦止めてもらいます。

肝臓を休ませるためです。

 

よく書いてることですが、うちでは50代以上ではほとんど処方しません。

 

40代に処方する場合、検診とかの血液検査の結果を診て、短期間であれば、という条件付きであれば、処方します。

 

トラネキサム酸で肝斑を完治させてくれるものでもないし、ちょっと抑えることができる、くらいに思って下さい。

 

ずーっと飲むつもりですか?

 

顔をこすり倒したり、日焼け止めの塗り方が悪い、塗ってないとなると、効くわけもありません。

 

それでずーっと飲んで、しかも検診も受けずに、気づいたら、肝障害や血栓による障害で大変だった、とは目も当てられません。

 

トラネキサム酸の血栓性静脈炎はたまに聞きます。
私自身は、患者さんで診たことないですけど。

 

はっきりした血栓でなくても、少なくとも血行は悪くはさせてると思います。
抗プラスミン作用ですから。

 

若い人にも、処方しないこともあります。

 

ピルとは併用しませんし。

ホントに血栓ヤバイから。

 

 

結構飲んでいます、という方に、片っ端から一旦止めるように言ってますが、中には、内緒で他院で処方だけしてもらって、肝障害になった方おられました。

 

うちでは、シワたるみ治療で通っておられましたが、体調に変わりないか確認したら、トラネキサム酸による肝障害になったとのこと。

 

え?だって、止めてたでしょ?

 

半年以上だったか1年以上だったか、結構な時間が経ってるんですか、ずーっと飲んでたそうです…

 

トラネキサム酸飲ませられないような方には、医療用サプリをおすすめして代わりに飲んでもらってます。

そのほうがよほど根本的な治療に役立つからです。

活性酸素除去です。

 

理解して飲む方と、理解せずに、トラネキサム酸ばかりほしがる方と分かれますね…。

 

トラネキサム酸も欲しがらないけど、サプリも飲まないという方もいます。

 

これだと、スキンケアもそこまでできてない、肝斑も結構ひどい、となると、なかなか良くはなりません…。

気長にしてたら良くなるよかもしれませんが、悪化するほうが勝つかと思います。

まあヒドさと、スキンケアかどこまでできてるのか、食事の内容によりますが…。

 

トラネキサム酸を、サプリと思ってる方もいて、肝斑のサプリ下さい、肝斑のサプリ飲んでます、という方もいます…。

なので、副作用があるとは考えておられません。

 

薬は、なんでもメリットデメリットがありますから、特に美容やアンチエイジングで飲む場合は、ホントに必要なのか、代わりに何かないのか、とわかっておかないと自分が困ります。

デメリットのほうが大きいと判断した方が、どうしてもトラネキサム酸飲みたいなら、まず血液検査です。

続けるなら定期的な検査がいります。

 

ある程度健康で元気であってこその、美容とアンチエイジングです。

肝臓悪いのに、育毛も美肌もなるわけないです。

医薬品を気軽に考えるのは止めましょう。

「お知らせ」でもすでにお伝えしましたが、海外からの個人輸入の育毛剤の料金改定のお知らせです。

お待たせいたしました。どちらも入荷してまいりました。

年末に棚卸などをしたり、先日の部分痩身のトゥルースカルプの料金改定もそうでしたが、ふとした時に、価格の見直しをします。

「気づく」と言いますか。。。

いくらなんでもサービスしすぎかも。。ということがたびたびあるので。。

 

最初導入したときは、これくらいでいいかと思って値段設定したら、考えていたよりも時間がかかったとか、当初の内容と変えていっているのに値段はそのまますえおきとか。

そういうのが結構あります。

ホームページもいろいろと変えないといけないのですが、まだ放置したままになっています。

ご不便をおかけしております。。申し訳ありません。

 

 

育毛治療ですが、当院はすべて自費治療です。

 

たま=に保険診療で診てくれという電話が入ることがありますが、保険診療で出す薬がありません。

ないことはないですが、効くと思って処方しているわけではないので、まあこちらからは勧めてません。

本当の意味で、「効く」薬がないからです。

 

円形脱毛症は、自然に治るのが、円形脱毛症です。

円形脱毛症で、保険で出す薬もありません。

(自費ではあります)

円形脱毛症と、検査をしないといけない脱毛症は、違います。

皮膚科医であれば、一目でわかります。

円形脱毛症で、検査はしません。保険が通らないからです。

 

いろいろ合併していると判断した場合は別だし、それは円形脱毛症ではありません。

 

 

「診断だけつけてほしい」という電話もありますが、診断だけつけて、どうする気?と思います。

診断も大事ですが、治療や今後の対策が一番大事であって、そこは。。?って感じです。

それでもいいなら、保険診療で予約を取ったらいいですが、保険診療は当日予約のみですから、当日枠が空いていないと予約できません。

勝手に来ても対応は一切できません。

 

保険診療できて、ヘアケア指導もしません。

それは自費です。

シャンプーとかも調べません。

全部止めてください、ということはありますが、別のものを紹介もしません。

シャンプーやリンスを変えれば済むという話でもないからです。

一言で終わるわけがないので、だから自費診療は1時間の枠を取っているわけです。

それを保険診療ではしません。

(しませんと言って保険診療の予約を取っているのに、受診して当日無料で聴きだそうとする方もたまにいます。来たもん勝ちと思っているのかわかりませんが、保険診療では話しませんし、自費診療で説明も受けてないいない人は、自費の育毛剤やシャンプーなども購入できません。)

 

 

その方それぞれの、抜け毛の感じ、脱毛具合、頭皮の状態はもちろん、人によって全然違うわけです。

お肌と同じです。

そこに、質の悪いシャンプーやトリートメント、育毛剤を使っているわけですから、まさに、畑に毒撒いているようなものです。

それを言っても止めない人も時々います。

言っても止める気がない人は、説得しても結果無駄なことも多いですが、それが諸悪の根源ですから、説得に時間をかけざるを得ません。。。。

むなしいですけど。。

 

今回の価格改定した育毛剤を全員に処方しているわけではないです。

向く不向きもありますし、もちろん使ったらダメな人もいます。

治療内容も人それぞれです。抜け毛の程度も違うわけですから。

当たり前ですが、医薬品ですから、副作用があります。

 

こうやってなんでも商品名を出すと、ネットで、わけわからん業者の個人輸入から医薬品を買う人結構います。

 

そういうことをやっているから、いつまでたっても、ちっとも良くならないんですよ。

厚労省が散々、医薬品の個人輸入は止めるように勧告しているわけです。

偽物だらけなわけで。。。お金の無駄としか言いようがない。

 

クリニックも個人輸入する場合、どこの代理店でもいいわけではないです。

学会から認められているような代理店。メジャーどころです。

わけわからんところから仕入れた場合、その薬剤でなにかあっても、学会の賠償責任保証対象外です。

ようは、そんなもの、信用できないから、保証もしないということです。

 

ほとんど全員に、ヘアケアのやり方とオーソモレキュラー療法は勧めますが、血液検査はしても食事は変えない。

ひどい人だと、医療用のサプリは買うけど、食事は変えない。

という人も結構います。

(こういう人は、ヘアケアもやらない。本人は、なんでもやっているつもり、できているつもりだから、絶対に変えない。

じゃあ、なんでこうなってしまったんですか?というお話。

今までのことではダメだから、ここまで来てしまったわけで、今まで違うことをやらなきゃ!

これに気づくかどうか、ですね。。。)

 

これは、肌荒れ相談やシミやシワたるみ相談でも同じですけど。。

 

 

これもよく問い合わせがあるので、書いておきますが、海外からの個人輸入の育毛サプリの「パントガール®」、

もう当院では取り扱いを止めました。

オーソモレキュラー療法を始めてから、切り替えたという感じです。

予算に余裕があれば、飲むこと自体は、正規品であればダメではないですが。。。

そのお金があるなら、食費や、医療用のオーソモレキュラー療法のサプリに回すほうが、よほど育毛になります。根本的治療です。

費用対効果ですね。

 

自費のサプリを買うなら、費用対効果の高い、根本的なものを買わないと、お金も時間ももったいないです。

 

 

 

さて、以下は、お知らせのコピペです。こちらにも貼っておきます。

「育毛治療で処方している、パントスチン® 、ロゲイン®をこの度、値上げさせていただくことにしました。

海外からの個人輸入のため、仕入れ価格などにすでに改定があり、今まで、原価にあまり利益はのせておりませんでしたが、今回値上げさせていただくことになりました。

・パントスチン® 1本

今まで¥8.640(税込み)→改定後価格 ¥10.800(税込み)

・ロゲイン® 1本

今まで¥4.320(税込み)→改定後価格 5.830(税込み)

・ロゲイン®3本セット

改定後 ¥16.200(税込み)

・新セット

育毛剤セット(パントスチン®+ロゲイン® 1本ずつセット)

 ¥14.960(税込み)

です。

処方希望されましても、適応がないと購入はできません。

医薬品のため、ご購入は毎回診察が必要となりますので、ご了承ください。

さっきテレビ番組で、もち麦ダイエット  みたいなのをやってました。

 

とにかく、もち麦!!

なんにでもかけたり、ごはんももち麦、おかずももち麦!

 

昔、もち麦も押し麦も麦ごはん大好きでした。

今でも食べたら好きですよ。

普段は、グルテンフリーをしているので、なにか機会がなければ食べません。

お正月に作った糖質制限いなり寿司のお米が、サラヤさんの「へるしごはん」https://shop.saraya.com/smile/item/27539/にしたので、白米と大麦が入ってます。

大麦食べたのは久しぶりです。

 

今日、イオンにいったら、ドラッグストアのほうに、糖質制限のレンチン用のパックごはんや、低糖質のレトルトなどが売っているのを見つけました。

白米の代わりに、大麦を使っている商品がやはりとても多い。

 

大麦は、βグルカンという免疫力を上げる成分が入っていたり、食物繊維も豊富です。

なので、以前から注目されていました。

お米の代わりに食べたり、半分置き換えたりすると、食物繊維豊富のため、血糖値の上昇が緩やかになると予想されます。

食物繊維が多いから、便秘の解消にも役立ちます。

 

と書くと、良いことづくめですよね。

すぐに日本人なまた飛びつきますかね。

 

「ホンマでっか?!TV」の後、テレビつけっぱなしにしてたら、一つの食材を題材に、こんなに素晴らしい!という番組やってますね。

昔の、みのもんたさんのお昼の番組思い出します。

 

確かに、βグルカンも食物繊維も素晴らしいのですが、大麦は、グルテン入ってますから、良い成分だけ抜くことは、食べ物として食べる場合、できません。

 

グルテンが入っているのが、あまり食べないようにしている理由の一つです。

 

 

また、食物繊維が豊富で、血糖値の上昇が緩やかとは言え、糖質は糖質です。

 

白米の代わりに食べて、うまく行く人もいれば、あまり変わらないという人も出てきます。

それは、耐糖能が人それぞれ違うからです。

 

 

番組では、もち麦を食べまくるという企画だったようで、ちょっと見てましたが、白米の代わりに完全にもち麦、卵焼きの中にももち麦、もち麦のカレー粉炒めがおかずだったり。。

 

普段の白米を置き換えただけでなく、おかずまで置き換えると、それただのカロリー制限ダイエット。。

 

今までの食事の内容にもよりますが、人によったら、トータルの糖質量は増え、タンパク質はその分減り、お通じは良くなるから、一見体調が良くなったようにみえます。

完全なカロリー制限になってしまっている場合、確かに痩せますが、筋肉がかなり萎えてしまいます。。

お通じが良くなった、と言っても、食物繊維増やしただけですから、そのうち便が出なくなることもあります。

(食物繊維だけ増やせばいい、というものではないです)

 

 

そしてなによりグルテンまみれですから、ああ毎日毎日、大量にグルテン摂ったら、いかんでしょ。

 

食物繊維で腸内細菌のいいのが増えても、グルテンが腸の粘膜に穴をあけて、炎症を起こしますから、そうなると、大事な栄養は入って来ずに、どんどん体調が悪くなります。

 

もち麦を増やしたことで、肉魚卵が減ってしまった場合は、必ず筋肉が減ってきます。筋肉の維持ができません。

 

筋肉が減ると、基礎代謝が減るので、ますます痩せにくい体に。。。

 

 

こういう食事法は、一時は痩せるんですが、長期で見ていくと、あれ~?みたいな人が必ず出てきます。

 

もちろん、腸の悪い人は、やったらダメ。

 

大麦のいいところばかり紹介せずに悪いところ(グルテンということと、どちらにしろ糖質であること)も言っておいてほしいと思います。

 

その上で、視聴者は自分はどっちがいいかなと選ぶことができる、というのが理想ですね。

 

 

 

 

#肉食美肌 #風邪 #気管支炎 #二次感染 #抗生物質 #膣カンジダ #マイコプラズマ肺炎 #クラリス #ジスロマック #免疫力 

Facebookで反響が大きかったので、こちらにもコピペしておきます。

 

 

季節柄、インフルエンザもそうですが、風邪をこじらせる、のどがやられる方、患者さんでも増えてます。

インフルエンザじゃないとわかれば、ビタミンC飲んで寝てなさい、と投薬なしと言われた、という患者さんもいれば、抗生物質から解熱鎮痛剤、去痰剤、抗アレルギー剤、さらにステロイドまで!と、フルコース?で出されてる方もいて、どれか効くやろと思ってるだろう?という処方もあります。

 

風邪ですねと言いながら、ウィルス感染には効かない抗生物質を最初からまだ出す処方は、ホントに多いです。

 

黄色い膿が、痰や鼻水から出てきたと言うなら、二次感染で、さらに細菌感染が加わったと考えますが、その時はもちろん抗生物質出されます。

 

二次感染なく、治ってしまうのか、二次感染を起こすのかは、経過を診ないとわかりません。

 

患者さんの中には、薬大好きで最初からフルコースで出してよ、という人もいるでしょう。

 

それぞれの薬に、副作用合併症があり、ほとんど全て肝臓に解毒してもらう必要があり、肝臓も余分に働いてもらわないといけない。

 

抗生物質を予防で飲みたがる人って、患者さんでなくても医療関係者、医者でも結構います。

 

そういうのばかり診てるから、よけいに飲みたくなるんでしょうけど、当たり前の話ですが、抗生物質を頻繁に、二次感染もしてないたかが風邪で出されると、どんどん耐性ができます。

 

いざという時に、どんどん効かなくなる。

 

そして、腸内細菌は、善玉含めて、皆殺しです。

 

カンジダは、抗生物質効かないので、カンジダばかり残っていって、カンジダ勢力が増します。

 

そうなると、ますます腸内環境悪くなって、免疫力も下がる。

 

また、いろんな感染症にかかる。

 

また抗生物質すぐいかれる。

という負の連鎖!

 

しょっちゅう病院行って薬もらう人って、女性では膣カンジダ、結構多いです。

なので、市販で売るようになるわけです。

 

気軽に買える、というのもかなり問題で、どうしてそんなに免疫力ないのか考えないと、どんどんひどくなります。

 

今の季節、喉がやられて咳が止まらない女性多いと思います。

咳がひどくなると、何の検査もされずに抗生物質出されてる方も多いです。

出されてるのは、商品名「クラリス」。
ジェネリックは商品名違います。

 

咳がひどい、長引いてる場合に、
マイコプラズマ肺炎という感染症を鑑別しないといけないですが、検査しても引っかからないものあるそうです。

 

でも、所見から、やっぱりマイコプラズマやろうと処方されることももちろんあります。

 

検査もして陰性だけど飲ませたほうがいいのかどうかは、その時診た医者じゃないとこれはわかりません。

 

検査もされずに、セット処方で出されてる場合、説明がないと、何も考えずに出したのか、そういう決断があって出されたのかわかりませんよね。

 

感染症は、こじらせるとやっかいなのは、その患者さん自身に免疫力がないため、増悪しやすいことがあるからです。

なので、診た医者が、抗生物質必要、と言われたら、ホントに必要かどうかの判断はとても難しい。

 

この「クラリス」、クラリスロマイシンは、ホントに今まで日本では結構いろんな科で処方されていて、気付いてないだけで、実は耐性ができてしまってることが多々あります。

 

そうなると、もっと強い抗生物質をいかれるハメになる。

 

そこで登場するのが、ジスロマック。
昔よりも、ホントによく処方診るようになりました。

 

今まで抗生物質使われすぎて、耐性ができて、どんどん強いのを出される。

体はぼろぼろですよね…。

 

必要な抗生物質はいかないともちろんダメなんですが、できれば使わない体にしたい。

それは、自分の免疫力を上げるしかありません。

 

風邪で抗生物質漬けにされてた患者さん、美容医療で来られたんですが、それではいけないと説得してオーソモレキュラー療法始めていただきました。

今では、風邪ひく回数も減って、風邪っぽいと免疫力上げるサプリ増やしてゆっくり寝て、自分の免疫力で治されます。

かなり体調良くなられました。

 

抗生物質は、ここぞ!というときに。

この日曜日は、Facebookにも載せてますが、医師会の新年会でした。

 

開業医の集団ですから、いろんな科のドクターがおられます。

 

産婦人科の先生がおられて、気になっていたことを聞いてみました。

先日も書いていた「排卵誘発剤」についてです。

 

その先生がおっしゃるには、

人生で排卵できる数は決まっているから、排卵誘発剤を使うことで、その分早く減るのはあると思う。

ただ、誘発剤を使ったから、老化が早くなわけではないと思う、とのことでした。

産科もされておられ、タイミング療法による妊活はされていらっしゃるはずです。

いわゆる、自費の、ガンガン行く不妊治療はしておられないドクターです。

 

保険診療や、自費の薬や検査でも処置でもなんでもそうですが、医者側に情報提供してくれるのが、その薬や機械を作っているメーカーになります。

 

薬なら、製薬会社になるわけです。

 

そりゃあ治験前のデータから、治験のデータ、市場に出てからのデータ、もっと詳しいことまで一番情報もっているのは、開発元なのは当たり前ですよね。

 

まず、開発元に聞く、というのはこれは大前提なんですが、開発元があまり言いたくない情報というのも、なにかしらあります。

特に、効けば効くほど、一般的に、副作用合併症というのは、出てくるものです。

絶対、ではないですが、まあ、おいしいとこ取りなんて、そうよくある話ではないです。

 

なので、反対意見が聞きたい時は、それを扱っていない先生に聞いてみることが結構大事です。

知らないから、興味ないから扱わない、ではなく、知っているけど敢えて使わない、という先生が理想です。

 

どちらが正しいのか間違っているのか、ということも大事かもしれませんが、何事にも二面性があり、善悪の問題ではなくて、どちらを強調するのか、二面性の情報はまずちゃんとくれているのか、ということが大事です。

 

よ~く調べてたら出てくることではあったりしますが、その情報が小さすぎたりすると、探すのが難航することもあります。

消えちゃう?こともありますしね。

 

なぞかけのようなご意見ですが、確かに、たくさん排卵したほうが妊娠の確率は上がります。

毎回書いていますが、排卵さえさせればいいという問題ではなく、妊娠(受精卵の着床)さえしたらいいのではなく、そのあとも問題は続くわけで、妊娠の維持と赤ちゃんと母体の健康と安全です。

そして、まだ出産と授乳、育児とず~っとお母さんの仕事は続きます。

 

女性の妊娠はタイムリミットがあるので(実は男性もあります)、排卵誘発剤を使うなら、栄養状態を含めた健康状態を良い状態に持っていきながら、ここぞ!という時に使ってほしい。使うのであれば。

卵子が減らないとしても。

 

薬って、そういうものだと思います。乱用は良くないし、妊娠しないから、結果乱用してしまっている、というのなら、今一度、いろいろ見直しをしたほうがいいです。

 

 

妊娠希望の患者さんが、ちょっと持病がおありで、薬を飲んでおられます。

この薬は妊娠中はダメな薬です。

栄養解析もして、オーソモレキュラー療法をちょっとされていますが、いろいろ引っかかるし、まだお若いのですが、婦人科で、念のため、妊娠前検査を受けておくことをお勧めしました。

もし、なにか引っかかれば、オーソモレキュラー療法も大切ですが、いろいろ治療の順番など変わってくることがあるので。

 

 

で、婦人科、というか、不妊専門クリニックで、やはり排卵誘発剤を勧められたそうです。

まだご夫婦でそこまでも、と思っておられるので、タイミング療法をしばらくして様子をみると夫婦で決められたとのこと。

 

 

ちょっと待って!

あの薬は?まだ飲んでるのでは?

 

もちろん飲んでおられます。

 

それで、排卵誘発剤やタイミング療法?

 

薬、いいわけ。。?

 

 

この不妊治療の先生は、かまわないと言ったそうです。

 

 

その薬出している先生(婦人科ではない)には、妊娠したいって言ったんですか?

→言ったそうで。。。

妊娠したら。妊娠中飲んでもいいものに変えましょう、と言われたとのこと。

 

 

その話聞いて、なんじゃあそりゃあ??!!と思わずキレてしまいますが。。

 

妊娠したら変えましょう、じゃなくて、今すぐ変えんかいっ!!

妊婦さんが飲んだらあかん薬飲んでるのに、問題ないってどゆこと??!!

 

作っている製薬会社、ダメって言ってるのに??!!

 

その二人の医者は、製薬会社のことを無視して、その薬飲んでいても妊娠しても大丈夫、という確固たる自信があるというんでしょうか。。

 

ある、というのなら、話は別ですが、その根拠がよくわかりません。。

もちろん、その根拠の説明はされていません、2人の医者とも。

 

私が患者さんであれば、その薬を飲んでいる間は避妊するし、どうしても妊娠したいというのなら、問題ない薬に変えてもらいます。

 

専門家に言わせたら、ほんとに問題ないのかもしれません(その根拠はくどいようですが、わかりません)。だから、許可?するのかもしれません。

あるいは、今の状態で、どちらも妊娠しないと思っている、っていうこと。。?

 

本心がどうなのかはわかりませんが、妊娠って、する時はしますからね、飲んだらいけない薬飲みながら妊娠してもいいよ、って、もうほんとにびっくりギョーテンしましたわ。

 

そりゃあ、患者さんからしたら、わかりませんよ。

医者二人も、その薬OK、って言うんだから。そりゃあそうなのかってなりますよね。

(不妊クリニック行く前にも、その薬飲んでる間は、妊娠したダメ、というのは、別の婦人科で言われて、知っておられます)

 

もうなんだかなーーと思うのは私だけでしょうか。。

 

いや、ダメでしょ、と飲んでる間は避妊と、その薬出してるところで薬すぐ変えてもらうように言いました(すぐにでも自然妊娠するつもりなら)。

 

 

 

薬の中には、理論上問題ない、というものもあるのかもしれません。

でも、その安全性は、実際の妊婦さんで実験がされていないと、ほんとの安全性はわからないし、その段階の前に、いろいろ引っかかったら、妊婦さんに飲ます実験まではいきません。

誰も安全を約束できないからです。

 

自分の妻や娘が妊娠したいという状況でも、お前は飲ましておくのか?!とその医者二人に聞きたい。

(飲ますのかもしれませんけどね。。。)

 

なにかあったら、誰が責任を取るんでしょう。。

どう責任を取るんでしょう。。責任を取れば、何事もなかったように戻るというんでしょうか。。

 

 

その状況で、排卵誘発剤勧めんのか?!と思ってしまった出来事でした。。