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    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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マスクに保冷材をはさむのは要注意!

 

https://www.city.koganei.lg.jp/kurashi/472/bohan/bohanservice/shohishatoraburu.files/2019.6.18.pdf

 

さっきフェイスブックにあげたコピペです。

すみません、ブログサボりがちで。。

フェイスブックとインスタグラムhttps://www.instagram.com/aikohifukaclinic/は、結構まめに投稿しています。

特にフェイスブック。https://www.facebook.com/aikohifukaclinic/

リンクするサイトや記事がフェイスブックだと、「シェア」できるのと、写真を載せるのが簡単なんです。

うちのFacebookは、アカウントなしで見られるようしてますので、そちらもどうぞご覧ください。ブログ更新してなくても、そっちは書いています。

でも、ブログにまたコピペしないと、あとで検索しにくくなるんですよね~。

自分のためのメモとしても、なるべくこちらにコピペするようにしてるんですけどね。

最近、もう夜晩御飯のあと、寝落ちしてましてね。なかなかブログまでたどりつけませんでした。

 

 

さて、これからはフェイスブックのコピペになります。

 

アイスノン

マスク 

アイスノンをはさむマスク 

Mrサンデー 

保冷材 

凍傷 

皮膚損傷 

皮膚壊死 

さっき、「Mr.サンデー」かけていたら、アイスノンを挟むマスクを紹介していました。

以前にもたまたま紹介しているのを夜中のバラエティで観たことがあり、危ないな~、また書かなきゃな~、と思って忘れておりましたら、こちらの番組で紹介され、さらに最後にもう一度推奨されていたので、注意喚起しておきます。

 

アイスノンをマスクに挟むのは、凍傷の危険がとても高いため、お止めください。

 

凍傷というのは、しもやけのもっとひどいので、赤くなる、かゆくなる、を通りこして、赤黒くなる、水ぶくれなどが出る、皮膚も含めた組織が凍ってしまい、もちろん血管も含めて凍るし、血流は各段に悪くなります。

 

最悪、真っ黒に壊死してしまい、冬山登山などで凍傷になって、足の指切断、とか聴いたことないですか?

 

もし顔で凍傷が起こって、皮膚だけでなく、脂肪壊死になった場合、キズが治っても、その部分は凹む可能性があります。

 

 

例えば、火傷したとしますよね。

 

皮膚科や形成外科に、どうしたらいいのか問い合わせがあったとします。

 

「流水で20分以上、冷やしてください」です。

「その後、冷やしながら来院してください。
アイスノンは使わないでください。」
です。

 

アイスノン、保冷材による凍傷が起こることが多く、非常に危険だからです。

 

それだけ言っても、絶対にアイスノンはダメですよ!と言っても、アイスノンで冷やしながら来る人は来ます。

 

「氷やタオルだと、すぐに温かくなるから。。」

 

そこが大事なんです!!

 

だからこその、一番最初に、「流水で20分以上冷やす」なんです。

 

来院はその後。

 

それで皮膚移植までしなきゃいけないかどうかの運命の別れ目になることも。。。

 

アイスノンで冷やし続けた場合、
火傷に冷やし過ぎの血流障害が加わり。。。

あああ。。。

。。。。言ってもやるんだから止めようがありません。

 

 

水や氷水で冷やしたタオル、
ビニール袋に氷と水を入れたもの、
氷(冷凍庫のアイスキューブくらいのもの)、

 

どれも皮膚に当てていたら、どんどん温度が上がり、氷も溶けてなくなります。

 

だから、よほど大きい氷を直接皮膚に当て続けない限り、凍傷は起こりません。

 

火傷の熱で、皮膚損傷が起こるか、
氷点下で皮膚全体が凍って、皮膚損傷が起こるか、
どちらも同じ、皮膚がやられてしまいます。

 

冷やし過ぎてる時間が短くて、発見が早ければ、復活しますが、完全に細胞が死んでしまうと。。。

 

顔で起こるなんて。。。想像もしたくありません。。。

 

 

暑い季節になると、アイスノン、保冷材で冷やし過ぎての事故が多発するため、以前から注意喚起がされていました。

 

調べればいくらでも出てきます。

 

スポーツクラブとかそういうシーンで、捻挫やなにかあると、冷やすでしょう?

 

アイスノンや冷却スプレーみたいなのをやりすぎて、
スプレーでかぶれたのか、凍傷に近いのか、両方なのか、もう何がなんだかわからなくなっていることがあります。

 

部活の先生が、捻挫した生徒の脚に延々とエアサロンパスをかけ続けて、脚が真っ赤になって来院した高校生を診たことがあります。

 

用法用量をちゃんと読んで守れば、冷却スプレー(人体用)で凍傷は普通は起こしませんが、使い方を間違えると、ほんとに皮膚移植にまでなることに。。。

 

 

ひどい人で、むかで用の冷却スプレーあるでしょ?

 

ちゃんと表示に「人体に使わないでください」と書いてあるのに、皮膚にかけている人、いました。。。

 

まあ、もう気の済むまで好きにされるしかないですよね。

どうしようもありません。

 

 

どうしてもアイスノンを使うなら、ぶ厚いタオルなどでぐるぐる巻きにするかですが、結局冷えないので、巻くタオルを濡らして、ガンガンに冷えることに。。。

 

アイスノンは、皮膚にあてたくらいでは、短時間では氷みたいには溶けてきませんからね。。。

すっごく危ない。

 

昔は、アイスノンなんてなかったから、氷と水しかなかったので、火傷の後凍傷、スポーツ外傷で冷やし過ぎて凍傷なんて、なかったのに。。。

 

簡単だから、便利だから、と思っていることは、からだにとって、悪かったりする典型だったりもします。

 

それでも、またひと昔前では、アイスノン使って冷やしても、途中で、冷えすぎて凍傷になるかもと休み休み冷やしました、という人、それなりにいましたけどね。。

 

最近はね。。

知らない人が多すぎますね。。

 

アイスノンをあてて、もう感覚がなくなってきてかなりたつとか、かなりヤバい。

 

冷たくて気持ちいいからとわからなくなっている間に、凍傷までいかなくても、血流障害は起こすでしょう。。

 

 

こういう報道番組って、政府や政治家、評論家、芸能人など、発言にすごく注文をつけて、無責任だ!みたいなことを言う番組が多いですが、自分たちには甘かったり、そこまでデメリット調べずに放送していたりする番組も多い。

 

局、というよりは、番組ごとなのかな、どうなんでしょう。。

 

視聴者からしたら、テレビ番組で、いいですよ!いいですね!と放送されると、皆ワーッと意見が流されたり、買ってしまうくらい、影響力が大きいでしょう?

 

特に報道系の番組は、情報についてもっと調べてから放送するなり、注意事項は伝えるなりしてほしいです。
(NHKは、ちゃんと注意事項を伝えている場面によく遭遇します)

 

 

一体何分で凍傷が起こるのか、血流障害が起こるのかは、ほんとに様々。

 

東京都の鶏肉での実験では、30分後に一部凍っているところが出ています。

 

人間のからだは、血液が流れているので(体温の液体が流れているから)、もう少し長いと思いますが、圧迫して血流が遮断されると、ものすごい短時間で凍傷になります。

 

特に女性は、血流がとても悪いので、男性と同じだけ、とは止めたほうがいい。

 

自分の顔で実験する、という方は止めませんが、ほんとに顔、しかもほぼ両頬全体に近いでしょう?

私は怖くて、ようしません。

うちの患者さんにも止めておくように言います。

 

冷却シートとかも貼らないようにね。

 

あれは、かぶれる人はかぶれますからね。

 

たまに、でもなく、連日とかになると、時間の問題です。

 

便利で簡単なもの、って、それなりのリスクがはらんでいることも。。

テレビだからって、過信しないようね。

昔では起こらないような事故が多すぎます。。。

 

 

カテゴリ:

医療