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  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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ヒューマニエンス の おいしさ ヒト進化のスイッチ  を観ました。

いや~、すっごくおもしろかった!!

もっと話聴きたいわ〜。

毎年厚労省が発表してる国民健康栄養調査、あるでしょう?

それのリーダーをしてらっしゃる東大名誉教授の佐々木敏先生のお話がとても興味深くて、さすがずっと国民健康栄養調査をみてらっしゃる先生ですから、統計学的に日本人の健康と栄養の関係性もよくご存知ですいらっしゃっておもしろいお話ばかり。

NHKで、佐々木敏先生の特集してほしいな。
佐々木先生のご著書も読みたくなりました。
(佐々木先生は科学的根拠に基づく栄養学という概念を日本で早期から提唱されてるそうです)

今回のヒューマニエンス、目からウロコの話もたくさん !

恐ろしい話もありました。。

再放送がさらにあるのかはわかりませんが、オンデマンドではしばらく観られますよ。
これはぜひ番組を観てほしい!!

人類の進化について食との関係をわかりやすく解説されて、 人類は最初、肉食です。

その肉食から、骨を割って骨髄を食べるようになって、一気に能が発達する。
この肉食は約700万年かな?(骨髄を食べたのが約200万年前だそうです)。

それが僅か1万年前に農耕が始まる。

ここから人類が大きく変わっていく。。

進化ではありますが、悪いほうにもいってしまってるのが現代なのかも。。

農耕するようになって人類は爆発的に増えたそうで、穀物だから備蓄できるようになり、輸送もできるようになり。。 輸送して備蓄もできるから、いろんなところに街ができてまたそこで人口が増える。
より保管しやすいようにどんどん精製していって、より純粋な糖質にすればするほど腐りにくい。
そうすることで人類は本来なら摂っていた栄養素を捨てて来たわけで。。

衝撃的だったのが、本来は牛肉にもEPA、DHAは含まれていたそうです。

本来のように草だけを食べる牛であれば。

ところが人間の都合で、たくさんの牛肉が必要となり(人口が増えたから)、短期間で牛を太らせて食べるために草を食べる牛に穀物を与えるようになった。

その結果、牛肉にふくまれるEPA、DHAは激減。

これがわかったのは論文が出たからなんですが、 牧草飼育牛は穀物飼育牛のEPAはおよそ5倍!、DHAはおよそ4倍!!

農耕が動物のからだまで変えてしまったわけで、 本当に食べるものでからだは変わる 患者さんには、EPA、DHAは魚にしか含まれていないから魚をしっかりと食べましょうと言ってましたが、ホントなら肉からも摂れることに。。

まあ日本で完全グラスフェッドの牛肉を手に入れるのはかなり大変。

オーストラリア牛は基本グラスフェッドですが、日本向けに穀物も与えています。

日本人がグラスフェッドビーフをグラス臭がすると言って嫌うのと、グラスフェッドビーフは赤身肉だから日本の料理でよく使われる薄切り肉は不向きなんです。
すぐに硬くなるから。

業務用のオージービーフは完全グラスフェッドらしいですよ。

業務用は塊肉で卸すからだそうです。

デパートで完全グラスフェッドビーフ取り扱うのが、私は本当の贅沢だと思いますが、日本では霜降りの脂肪だらけの和牛が高級で贅沢とされてるから、デパートでは取り扱わないらしい。

非常に残念なことです。

大丸には定期的に熊本県の #あか牛 が販売されています。 入荷の時期が直前でないとかわからないそうで、スタッフの方に聴けは、今月の入荷日とかわかってる分は教えてくださいますよ。

毎日は置いてないんですよね〜。
数が少ないからかと思います。

オメガ3の油のアマニ油、エゴマ油が有名ですが、動物はアマニ油、えごま油からEPAさらにDHAに変換する酵素を持ってるので、わざわざ魚を食べなくても体内にEPA、DHAがある。

ところが人間は、この酵素がほとんどないから、アマニ油、えごま油を摂ってもEPA、DHAに変換できないから、魚をしっかりと食べる必要がある、と聴いてました。
(今年の皮膚科学会総会でアマニ油、えごま油のさオメガ3の話があり、さもアマニ油えごま油がEPADHAになることが前提のように講演で話されていたので、ヒトは変換する酵素がほとんどないのでは?と質問したら、そうです、みたいに言われました。。
じゃあ最初にそれを言うべきでは?と思いましたけど。。

EPA、DHAじゃなくてもアマニ油えごま油のオメガ3自体に抗炎症効果があることは証明されています。
ただ、EPA、DHAと同じではない、ということです)

番組では、この変換する酵素が民族というか地域というか国によって持っている割合が違うという表が出ていて、 日本人に関しては、約6割くらい持っているという結果でした。

6割もあるの?! とビックリ!!

6割も持っているなら、オメガ3として摂るなら、アマニ油えごま油で良いことになるのに、じゃあどうして変換が難しいと言われてしまうのか?

論文を読む必要はありますが量が少ないのかも 。

知ってしまうと、えー?!という話もいくつかあって、そのうちの1つのご紹介。

油の話。

胎児の脳に供給されるオメガ3脂肪酸、特にDHAは母親に依存している

という話。

まあこれはDHAに限らず何でもそうだから、ふんふん、と聴いてました。

そしてこのDHAは神経細胞の適切な数を生み出すのに重要
と。

そこでラットたったかマウスだったか忘れましたが、まあネズミでの実験です。

オメガ3なしのエサを与えた妊娠してるネズミ=DHAが不足
オメガ3ありのエサを与えた妊娠してるネズミ=DHAが充足

それで胎児の大脳皮質の断面を調べてみたら。。

オメガ3なしだと、大脳皮質の厚みがおよそ20%減少!!

20%って、むちゃくちゃ大きい数字ですよ!

断面の写真で見ると一目瞭然!!
説得力がありますっ!!

全然神経細胞の数違うやん?!
かなり衝撃的映像。。。

コメントされてた先生が仰ってましたが、

そうなってくると、

さまざまな脳機能障害の原因になる可能性がある。

と。

そりゃそうだ。

ここまででいろんな意味でショックを受けた人、大丈夫ですよ!

後でどうしたらいいか書きますから。

昔の日本人は今よりももっと魚を食べてました。

私が55歳で、私の親世代は、実際見てないからわからないけど、厚労省の国民健康栄養調査ではどんどん魚の消費量は減少の一途をたどっています。。

だから、昔の日本人はけっこう魚は食べていた、ということです。

私が子供の頃もよく魚ののおかず出ましたね。

ニシンとおなすの炊いたんは、ニシンの骨が多くて大嫌いでした。
(甘く炊いてあるおなすは好き)
給食にも出て、ニシンが食べられないから、食べ終わるまで昼休み中ずっと教室で一人で食べさせらてましたよ。。
(昼休み終わったらもう残していい。授業始まるから)

今のお母さんたちはどれくらい魚を食べていますか?

家族にどれくらい魚をたべさせていますか?

今、妊活中の人はどれくらい魚を食べていますか?

妊娠関係なく、性別年齢関係なく、どれくらい魚を食べていますか?

検診や普段の診察でも、魚もっと食べましょう、という話をよくします。

魚が全く食べられない、という人は10年前よりもむちゃくちゃ増えました。。
(そういう人にはもう少し詳しく聴いて、個別にアドバイスしています)

ホントに糖質だらけと肉ちょっと。
その肉も豚肉、鶏肉が中心。

女性はパン、お菓子、パスタ三昧。
男性はラーメン、パン三昧

今週ラーメンしか食べてないという大学生を何人も診ました。

今どきの大学って、構内に有名ラーメン店誘致してたりするんですよね。。

学生にたくさん入学希望してほしいから。要は人気取りです。

ホントに学生の健康、なんにも考えてないな。。といつも思います。

魚もっと食べましょう、と生活習慣病関係の人には必ず言いますが、

魚好きですよ、と言うので、

じゃあ週に何回食べてますか?

魚好きだから。

週に何回食べてますか?

あれば、食べてます。
(この人が、ちなみに男性、料理してるわけじゃない)

週何回食べてますか?

。。。1、2回。。

と、こんな吉本のコントか!みたいなことは日常茶飯事。

だいたいみなさんサバ読みますからね、実際は週1、2回も食べてない。

魚全然食べてませんね〜、と自覚のある人はまだいい。

自覚ないと食生活は変えられない。

戦後、日本は敗戦国で日本中焼け野原になって、(当時も日本は欧米よりも技術や資金力や資源、文化や文明などいろいろ追いついてなかった)

欧米各国は日本の復興再建はまだまだかかると思っていて、それこそ自分たちが主導して、くらいに思ってたはずです。

ところが高度経済成長を遂げ、日本はいきなり世界に躍り出たわけで、欧米各国をギョーテンさせたとか。

日本人は頭が良い。
頭が良いのは、魚を食べてるからでは?

と言うのは有名な話。

魚をどんどん食べなくなって、かと言って他の動物性タンパク質をしっかりと食べてるわけでもなく、オメガ3脂肪酸や野菜もしっかりと摂ってるわけでもなく、添加物まみれの糖質三昧、おかずがあっても
買ってきたお惣菜。。さらにレンチン三昧になってるのが今の日本。。

そりゃあみんな、元気なくなるよ。

胎児の脳に供給されるオメガ脂肪酸、特にDHAは母親に依存している。

そしてこのDHAは神経細胞の適切な数を生み出すのに重要。

オメガ3なしのエサで飼育された妊娠中のネズミの胎児は、大脳皮質の厚さが、オメガ3ありのエサを摂っていた妊娠中のネズミの胎児と比べて、約20%減少していた。

そうなると、さまざまな脳機能障害の原因になる可能性がある。

という話。

ショックを受けた人も大丈夫、という私の考えを書きますね。

自分の母親が魚食べてくれてたら。。
自分が妊娠中に魚食べてたら。。

変えられない過去を悔やむのは止めましょう。

もう時代がそうだし、産婦人科行っても、体重制限のことばかり言われて、栄養の中身なんて全然言われないんだから、どうしようもなかったことです。
(厚労省が出している妊娠中の食事と栄養の摂り方にはいろいろバランスよく食べるように書いてはありますが、皆さんあまり見ませんよね。。)

私はいつも生物の代償機能を考えています。

ある程度の年齢まで生死に関わることなく、無事に生きて来られてるんだから、どっかに遺伝子異常があろうがなかろうが、どっかの細胞が胎児期にうまく生成されなかったとしても、

ちゃんと他の部分や細胞が代わりに、何とかなるように働いてくれてる、といつも思っています。

調子は良くないかもしれないけど。

だからもし、うまくいかない細胞があっても、他の細胞にしっかりと働いてもらえばけっこういい感じになんとかなるし、うまくいってない細胞にもうまくいくようにたくさんしっかりと適切に栄養をあげれば(簡単に言えば細胞にエサをちゃんとあげるわけです)、前よりも働いてくれるようになる、動けるようになると私は思っています。

実際、自分も患者さん診てても、そういう結果が出てるから。

なので気づいた今こそ、今から、足せばいいんですよ。

それで未来は変わるから。

細胞は動いてくれるようになるから。

ただ注意点があります。

魚の摂取は勧めていますが、同じものばかり食べない。
必ずいろんなものをローテーションすること。

肉の量は魚を超えないようにする(いきなりは無理でも)。
(皆さん、ほんとに魚食べてないから)

本マグロとかめばちマグロ、カジキ、くじらなど大型の魚(鯨は哺乳類ですが)は食物連鎖のかなり上にいます。
あと、深海魚(のどぐろとかキンメダイとか)。

これらは水銀含有量が高いです。

妊娠中も妊娠前も、妊娠後も性別年齢関係なく、あまりすすめていません。

私もそういうの、おいしいから食べますよ。食べたい時に嗜好品として。
からだに良いから、と思っては食べてません。

そこは注意です。

魚が食べられないから、サプリでもいいですか? と昔よりはよく聴かれるようになりました。
(レバーが食べられないから(食べることができても)サプリでもいいですか?も同様に非常によく聴かれる)

どうしても無理という場合は医療用のサプリを専門の医療機関で相談するようにお伝えしています。
(自分のクリニックなら、そういう商品の紹介はしています)

皆さん、小林製薬のことがあっても知らない人は知らないし、市販の安物のサプリでも飲むほうがマシと思っている人、まだまだ多いですね。。

小林製薬の一件から市販のサプリ市場、購買が落ちてると聴いてますが、知らない人は知らないんだな。

オメガ3脂肪酸の油、EPAもDHAも非常に酸化しやすいです。

サプリの製造工程で酸化しまくっているものがほとんど、また水銀が大量に含まれているものもとても多い。。
医薬品ですらね。

値段が高いから大丈夫、とまでは言いませんが、ちゃんとそういうのを確認した商品でないと、凝縮している分、余計に体調不良起こします。

ほんとに市販のサプリは勧めていません。

実際の患者さんで(検診でも)、魚全部食べられない、という人であっても、詳しく聴いたら、魚全部、ではないことがほとんど。

その人の生活スタイルに合わせて、食事のアドバイスは保険診療でも簡単にしています。

続けていたら必ず良くなるし、いろいろ食べられるようになってくるからね。

保険診療でもどうしてもサプリ飲みたい、という人には紹介もしています。

なにか行動すれば必ず変わりますよ。

あと、魚でもなんでも、一度に大量に食べないようにね。
自分の胃腸にあわせて無理のない範囲で。

魚関係、他にもいろいろ注意事項がありますが、それはまた診察の時に。
長くなるのでここで一旦魚の話はおしまいにします。

医療の現場ではどうしても肥満の人に目がいきがち。
世界的にも肥満が増えているとか。
私も太ってるのが気になる~!!
とか言ったらいけませんよ。
ここで言う肥満は、世界基準でBMI値30です。
BMI 25~<30までは過体重 とされています。
BMI30以上というと、痩せている女性の皆さんは想像もつかないでしょうけど、
身長160cmで体重76.8kg
びっくりでしょう?
ちなみによく皆さんが目標?みたいにしている、
身長160cm 体重48kgでBMI 18.75
体重45kgで BMI 17.58となります。
BMI<18.5で痩せ過ぎと言われていますが、世界基準で言うなら、もう食糧支援が必要なレベル扱いです。
BMI20はあったほうがいい、という感じですね。
世界共通の体組成系というのがまだ開発されていないので(まだまだ誤差や信頼性に欠けるというところなんでしょうか)、体重と身長でBMI値を出すしかないんですが、BMIが20前後の女性も多いですが、要はその中身です。
アスリートみたいに筋肉も骨もしっかりとあって、無駄な体脂肪はないとなるとけこう重いです。
BMI20は軽く超えるのでは?
(種目によっては違うと思うけど)
筋肉も骨もあまりなくて、体脂肪もあるし、内臓脂肪はもっとあるというBMI20前後は実はかなり問題。
ただ痩せ過ぎよりはカロリーは摂れてるとなるから(でないとBMI20までいかない)、とりあえずOK。
BMI値30超えはもう一目見ただけで、脂肪がかなりついているのがわかります。
ミニお相撲さんみたいな。しかもあまり筋肉なさそうな、脂肪だらけの。
いわゆる電車やバスの一人シートはかなりはみ出るかも。
筋肉がついていたら、骨もしっかりとしていたら、体重が重くなるのでBMI値も上がりますが、体脂肪がそれほどないから、BMI値30は超えないと思いますよ。
さっき大谷君の身長と体重調べたら、AIが、身長193cm、体重95kgと出ました。
BMI値は25.5です。
BMI値が25超えていても、大谷君の体型が健康上問題と思う人はいないでしょう。
筋肉と骨がしっかりとついているということはそういうことです。
肥満の人が高血圧、脂質異常症、糖尿病などメタボの病気のオンパレードなのはわかると思います。
またこれらの病態が全身の血管から臓器にさらに負担を与えて、すべてが悪循環に。
おそらく脂肪肝もあるし、内臓脂肪はかなり多いはずで、この内臓脂肪からも良くない物質がたくさん出てきて悪さをする。
なんとなく、太り過ぎは身体に悪い、と詳しいことはわからなくても想像できますよね。
でも痩せ過ぎだと、あまり誰も問題にしない。
痩せ過ぎをご本人が気にしている場合はまだいいんですが(なんとかしなくちゃと思ってなにか行動されるから)、
痩せてていいでしょ?じゃないけど、なにも問題に思っていないことが問題。
問題に思っていないから
食事を見直すとかあまりされません。
痩せ過ぎの場合は栄養失調がひどいことが多いので、血圧も上がらない、コレステロールは低い(むしろ低すぎ。低すぎは保険診療では問題にされない。上げる薬がないから)、HbA1cも基準値内(施設によって引っかける基準値はかなり幅が大きい。6.4でも引っかけない施設もあり、5.5で引っかけてくれるところもある)になると、
検診では、
健康です
となってしまいます。
(痩せ過ぎは指摘されるでしょうけど)
ほんとは、やった項目に関しては、明らかな診断がつくような異常はなかったです
というだけです。
前にも書きましたが、痩せ過ぎの人でも
高血圧、脂質異常症、糖尿病はよくあります。
むしろ女性の場合、隠れ糖尿病はとても多いし、痩せているから見逃されるけど、隠れ脂肪肝(というかバリバリの脂肪肝。エコーしてないから知らないだけ)、
血圧は上がらなくても、動脈硬化は実はかなり進行している(これも検査をしてないから知らないだけ)。
そこに骨粗鬆症、易骨折、粗鬆はあらゆる臓器に。。
それは皮膚も筋肉も血管もなんでも。
いろんなホルモンや酵素も作る材料がないからあまり作れない。。
ここまで言って、
思い当たることがたくさんあります、体重なんとかしなきゃと思ってたんです、
体重増やさなくてもいいかと思っていたけど、改めます、
みたいに思ってくれたら嬉しい。
まだ現状でなにも問題がないと思っている人に、データを一つご紹介。
BMI 9区分による死亡率のハザード比(肥満に伴う死亡率のメタアナリシス:
Lancet 2016:388:776~86)
によりますと
(ちなみにLancet というむちゃくちゃ権威のある世界の医学雑誌で超有名。最も評価の高い5大医学雑誌の一つ。論文のデータから全部がとても信用性が高いということです。科学者(医者含む)誰が書いても簡単に載る雑誌ではないです。医学論文のオリンピックみたいな感じ?)
BMI 15.0~<18.5 ハザード比 1.51
   185~<20.0       1.13
   20.0~<22.5       1.00
   22.5~<25.0       1.00
   25.0~<27.5       1.07
   27.5~<30.0       1.20
   30.0~<35.0       1.45
   35.0~<40.0       1.94
   40.0~<60.0       2.76
これはBMI値と死亡リスクの関係を表にしたものを抜粋しています。
日本人でBMI 40超えている人はそういないと思いますが、アメリカや海外では、BMI値 40.0~<60 の項目がいるんだと仰天ですね。
逆に、ここには載っていませんが、日本人では、BMI値<15.0(14.5とか14.8とか)の方、数人診たことがあります。。
先進国ではBMI<15.0はもう病気の人しかいないという感覚でしょう。
で、さっきの死亡リスク。
一番死亡リスクが少ないのが、
BMI値20~25。
それ以降は体重が増えるとともに死亡リスクが上昇。
それは想像できますよね。
でも痩せ過ぎの場合、
BMI値 15.0~<18.5の死亡リスク 1.51は、BMI値30.0~<35.0の肥満の1.45よりもまだ高い!!!
驚愕の事実です。
BMI値30~35ってたいがいの肥満ですよ。
身長160cmでBMI値35となれば、体重89.6kgです。
でも痩せ過ぎ(BMI<18.5)よりも死亡リスク低い。。
日本は海外と違って、誰でもいつでも病院やクリニックにかかることができます。
国民皆保険だから。
(欧米では保険に入っていても、いつでもどこでもかかれません。担当のかかりつけ医の許可と紹介状がないと大きな病院行っても門前払いだし、大きな病院の予約は何か月も待ちます。はっきり言って日本みたいにそう簡単には診てもらえない)
衛生状態は世界一良い。
水道の水が飲み水として飲めるのは日本くらい(シンガポールもいけましたかね?)
生卵が食べられる国も日本くらいです。
難民キャンプや戦争ど真ん中みたいに食糧も配給制でろくになく、飲み水も薬もろくなものがない、みたいなところで暮らしているわけではない。
自炊しなくても、コンビニでパンやお菓子は買って食べてるわけです。
だから痩せ過ぎでいても、海外のデータをそのまま持ってきても死亡リスクは日本人には当てはまらないかもしれません。
でもね、いろんな病気にはなりやすいと思いますよ。
細胞や臓器が十分に働けるだけの栄養は足りてないってことだから。
細胞や臓器がうまく働いてくれないから、いろんなところに支障が出て、なにかの病名がつくわけです。
はっきりした病名がつかなくて不定愁訴扱いになることもとても多い。。
病院に行っても、病人扱いされない、ちょっとしたよくある不調。
でもそれがたくさんあったり、程度がひどいと、効く薬はないし、大したことないという扱いは受けるのに、ご本人は毎日がむちゃくちゃつらい、、という家族からも誰からもつらいのがわかってもらいづらい、ということもよくあります。。
少しでも体重を増やすようにしてほしいです。
行動を起せば未来は必ず変わるから。
ほんとに痩せ過ぎの人が体重を増やしていくのは大変で、医療用サプリも他の人ほどたくさん飲めないことも多々あります。。
note に、
痩せ過ぎの方が体重を増やしていく方法
アップしているのでよろしければご参考に。
自力で体重増やそうとするのはほんとにお勧めしません。
胃腸が弱いから。
今以上にこじらせないことです。
専門の医療機関で、医師とよくご相談くださいね。
(保険診療ではできませんよ。お食事日記の確認は必須です)
スローロリス、テキストのイラストのようです
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#医療の必要性

 

Facebook・Instagramで書いた記事です。

こちらにもコピペして残しておきます。

 

 

かなり前に当院でオーソモレキュラー療法されていた患者さん。
しばらく来られなくなって、その間に3人妊娠・出産とされて、私のSNSやブログは読んでくださっていたみたいで、今回6年ぶりにご来院されました。

自費の血液検査はしていませんが、前のデータや患者さんの経過から、また3人も出産育児とされて栄養はかなり減って、ほんとはかなりしんどいはず。。。

自分がしんどい時って家族もしんどいって思ったほうがいい。

大人と違って子供の場合が、しんどいと、ぐったりするしんどさならわかりやすいのかもしれませんが、ぐずるとか言うことをきかない、偏食、暴れる、大声を出すなど忙しい時は大人がイラっとしてしまうような行動を取られると、ますます世話をするのが嫌になることもあるでしょう。

子供がぐずるのはどこのおうちでもよくあるし、もう相手をするのもしんどいから、お菓子やファストフードやジュースでとりあえずおとなしくさせる。。。
(その後もっとしんどいことになるんだけど。。)

わかっていても自炊も大変だし、どうしても糖質中心に。。。
子供からお菓子を取り上げることの大変さも皆さんご存知で。。。

ご本人が受診されて、お子さんの様子もお聴きして、
栄養解析や自費診療は確かに現状を一番把握はできますが、お金もかかるし、子供の採血は大変です。
(うちでは小さい子の採血はあまり勧めていません。保険診療でも。よほどのことがない限り。何かの時に小児科で採血したのがあればそれでほとんど充分)

保険診療でできることって実はけっこうあります。
保険適応のある薬と最低限の検査(保険も厳しいから、そんなにたくさんの項目できるわけではないです)で、けっこう良くなる人も多い。

ただ、食事はとても大切だから、1回だけでもお食事チェックと体調のもっと詳しいチェックができるように自費診療に入るようおすすめしました。

自費のオーソモレキュラー療法の診察に入っていただければ、資料もお渡しができるし、食事のよくある勘違いも実は違うとお伝えができる。
その人の胃腸機能を推測して、多分タンパク質食べすぎですよ、消化吸収していませんよという推測もできる。

保険診療だけでご本人もかなり良くなられて、ほんのちょっとだけサプリをおすすめしました。

ちょっとしか飲まれていませんが、もう劇的に回復されて、自炊が楽にできるようになられました。

子供のお菓子三昧を最初止めた時は子供からの激しい抵抗があったみたいですが、それも耐えられ、ご自身も含めて家族全員の食事がガラッと変わったそうです。

またそれを難なく作れるようになったとのこと。

お子さん3人、誰も血液検査も自費のサプリも飲ませていませんが、食事を変えて、医薬品のサポートを足して、みんなすごく体調改善したそうです。

今まで小児科にずっとかかって薬飲ませていたのに。。
小児科も3軒回ったそうです。。
聴いてるだけで大変なのがよくわかります。。

もうそんな薬は使わなくて済むようになった子と使う回数がすごく減った子と。

もう聞き分けがすごく良くなって、育児がむちゃくちゃ楽になったそうです。

幼稚園でも周りから、どうしてそんなに変わったの?!と聴かれると仰ってました。

経過をずーっと聴いていくと、検査しなくても現状が把握できます。

京都市なら、今、子供の医療費、クリニックでの窓口負担は月200円ですよね。

薬の調節にお母さんが代理受診できるなら、こまめに来てもらって様子を聴かせてもらって調節していくこともありますが、同月なら再診料ゼロ円ですものね。

子供こそ、保険診療を有効に使ってほしいと思います。

私は子供にそんなにたくさんのサプリはいらないと思っていて、確かにいる子もいると思いますが、そもそも小さい子(中学生くらいまで。場合により高校生でも)にたくさんのサプリを飲ませるのは大変です。

親の前で無理やり飲んでも、その子が無理して親の顔色伺いなら飲んでいることもあり、トラウマも心配です。
無理やり飲んでいると、必ず、飲みたくない!!となる日が来ます。。

私の経験からすると、ほんとに効いてる場合、その子自身もまだ小さくても、これは自分にいるものだとわかるから、目の前に置いておいたら自分から飲んだり、自分から飲みたいと言ってきます。

薬やサプリに素直というか、子供の直感で、これは助けれくれるものだとわかるのかもしれません。

実際、飲んだ後が楽になるから。

食事もサプリもうまくいかない、と言う子供ほど医療の介入は不可欠で、逆に医療が介入すれば、サプリはそんなにいらないことも多いです。

食事とサプリだけで良くなるなら、とっくに良くなっているというのが私の持論です。

食事の内容やサプリの選び方が間違っているということも多々ありますが、どこのおうちも割ける予算にも限界があると思います。

小さいうちなら、まだ大人ほど生きてきていないから、大人ほどこじらせていないし、最低1回食事指導に入っていれば、大人も子供も基本は同じで、あとは個々に合わせてのアレンジです。

ベースをお母さん(料理を提供する人)がわかっていれば、アレンジのちょっとしたアドバイスくらいなら、保険診療でもやっています。

性別年齢関係なく、食事とサプリだけでどうこうできる、治る、とは思わないでくださいね。

もう診断がついている病気や病態がある場合、何らかの薬は必要で、食事も医療用サプリも大切だし、症状により必須アイテムですが(特に食事の見直しと改善)、それは治療のベースであって、それだけでは治らないし、改善できない。

食事とサプリだけで治せる時期はとっくに過ぎたと思ったほうがいい。

何度も言いますが、食事とサプリで良くなるなら、医者はいらんでしょ。 (医療用サプリは、医師が診察(や検査)の上で、種類や量を選んではいきますが)

それでうまくいかないなら、 そう簡単に話が進まないなら、 医療の介入(保険診療の)が必ずいるし、医療が助けてくれるから、実はそんなにサプリは子供にはいらないことが多々あります。

発達障害や自閉症スペクトラムと診断がついていてもね。

うちでうまくいっているパターン(お子さんは保険診療のみで、サプリなしか、サプリを飲ませてもごくわずかのみ。1日2,3粒くらい)は、
お母さん(料理を提供して世話をする人)が先に元気になっていること、
その人自身が食事指導に自費診療で受けたことがあるとか、
元気になって自炊がすごく楽にできるようになったとか、
食事について、どういうのが良くて、どういうのが良くなくて、ある程度実践もできてる場合です。

自分が元気じゃないと自分の子供の世話でもできませんからね~。

まずは自分。

ご本人が元気なっていく過程で、食事に関する刷り込まれた情報を上書きしていくのがとても大変な人もいれば、すんなり上書きできる人もいて、ここは個人差が激しい。

ただ、時間をかければ、ご本人が諦めなければ、必ず良くなります。

少しずつでも。

時間がかかっても。

もういいや、を続けないことかな。

もういいや、となっても、しばらくしたら必ずまた戻ってくるとかね。

お母さんの場合、というか成人、ある程度の年齢がいってしまうと、それだけ栄養欠損が進んでいます。

生きていることが栄養が消耗することだから。

だから、できれば毎日何かを摂らなきゃいけないわけです。
すべての生物は。

特に女性は1年経つと、12回月経があったということで、1か月1か月が実は大変なんです。

ほんとに女性は大変なんですよ。

私は月経過多もひどかったし、ピロリは27歳くらいで除菌しているけど、胃がんの手前の手前までいってましたからね、ほんとにひどかったし、大変でした。。
当時はその大変さがわからなかった。。

ほんとに危なかったな~。

オーソに出会っていろいろ変えていなければ、今頃絶対廃人になっていたと思います。

少なくとも仕事はできなくなっていたでしょうし、最悪胃がんと糖尿病で寝てばかりの人生だったかも。死んでたかもね。

私がオーソ始めたのが45歳の時。

もっと早くに始めていたら。。とふと後悔することはありますが、過去は変えられない。

でも未来は変えられる。

子供の人生はもっと変えられますよ。

保険診療と言えども、どこの医療機関に行っても中身は同じじゃないんだな。
保険診療なのに。

開業当初はどこでも似たようなものと思っていたのが、年々ひどくなってる。。。

もう何科に行っても、ほんとに対症療法のみで、保険診療だからそりゃあそうなんだけど、誰も、じゃあどうしてそうなっているのか?に注意を払わない。。

そりゃあ患者さん、病院に行くのが嫌になりますよね。。

お悩みの方は、一度ご相談ください。

保険診療でうまくいかない病気や病態は、保険診療で最初は対応します。
オンライン診療もやっています。
経過をずっとお聴きしたり、保険診療で薬の調節をしていると、これは自費診療(食事指導含む)でもっと細かいところやったほうがいいと判断した場合はすぐに言いますから。

それで自費をやるかどうかはその時決めたらいいですよ。

まずは保険診療でできるところまでやってみては?
(コロナワクチン後遺症は保険診療では対応していません)

note始めました。

https://note.com/aikohifukaclinic/n/n8175693d375a

 

リンク先がうまくいかない時は、 note  で検索してnote の中に入ったら、あいこ皮フ科クリニック で検索をかけてください。

それで見つかるはずです。

 

note ではブログやFacebook、Instagramでは言っていない実名や商品名なども挙げて具体的に話ていくつもりです。

note にアップした記事についてのご質問は、note でもうすぐ メンバーシップ という掲示板みたいな機能を使っていく予定なのでそこでご質問・ご相談ができます。

Facebook、Instagramでもコメントでご質問・ご相談ができるのは今まで通りですが、そちらでは実名や商品名をあげてのご相談・ご質問は不可でした。

 

note だから、〇〇の商品は勧めない、みたいな実名を出して落とす、みたいなことはしませんが、良いものに関しては商品名など出していこうと思っています。

(もうアップした記事には出しています。

note 1回目は、石けん・洗顔料について。本当に肌に優しい洗顔料について具体的な商品名を挙げて説明しています。

 

よろしければどうぞお使いください。

お役に立てれば幸いです。

 

 

#クマ治療 #目の下のクマ #クマ対策 #ヒルナンデス #日本テレビ #悪徳美容外科 #効かない目の下のクマ治療 #目の下の脂肪取り #クマにヒアルロン酸注入

 

今日(2024.5/2)の日本テレビのヒルナンデス! 御覧いただきましたか?

 

目の下のクマについて、どっちが効く?!というクイズ。

どっちがウソ?! というコーナーでしょうか。

 

それについて、赤いお肉が目の下のクマに効くのはウソじゃないですか?と医療監修のお願いがありました。

 

私的には赤いお肉が目の下に効くのは当たりまえですが、一般的には知られていないし、ほとんどの皮膚科医・美容皮膚科医・内科医ですら知らないことでしょう。

 

 

かなり前から、どれくらい前からかわかりませんが、美容クリニックで目の下のクマにヒアルロン酸注射をするということが流行っているというか、流行らせるというか、もっといろいろ使ってほしいと業者とその宣伝にのっかって、広める医者とのセットがあります。

 

有名な先生が、これが良い!と言えば、何も考えていない医者がそこに乗っかる。

業者はわかっているからそういう医者と組む。

どちらもウハウハですが、一番困るのは患者さん。

騙された医者は騙されたほうが悪い。

 

この話をする前にまず目の下のクマについて説明します。

 

世の中、

目の下のクマ

と呼んでいるのも人それぞれで、

①血色の悪く見える青グマ。お風呂上りとか血行が良くなると一時的に消える。

寝不足とか疲れていると余計にドス黒く見える。

 

②色グマ。

茶色い色素沈着で目の下が茶色く色がついている。

 

使っている化粧品が悪い、目の周りの触り方が悪い、ゴシゴシ擦っているなどで炎症を起こして炎症後色素沈着を起こします。

色グマ、茶グマまでいくとかなりの年月、あるいはかなりひどい炎症があったと推測します。

茶色の程度にもよりますけど。

けっこうなこげ茶の人もいます。

 

③目の下の脂肪が膨らんだのをクマと呼んでいる人もいます。

政治家とかオジサン(オバサンも)で目の下がブーっと膨らんでいる人、けっこういるでしょう?

目ん玉の奥は脂肪でおおわれています。

それが重力で落ちてくる。

皮膚も皮膚の下の支持組織も年々弱く脆弱になってくるから支えきれなくなって脂肪が下に落ちてきます。

その先が目の下ってわけ。

だから奥から前に突き出してくる感じ。

目の下というか目の周りは骨がないからその隙間だけ飛び出てくるわけです。

脂肪が下に落ちてくるから、逆に目の上が陥没して変な二重みたいに見えてしまうことも。

これはこれで、ホリが深く見えるというよりは、老けて見える。

 

④逆に目の下の骨のないところがそのまま凹んで見える。脂肪も含めた支持組織が全然ない人、皮膚がペラペラで(その下の筋肉も)骨の形(ガイ骨の目ん玉のところ、穴が空いているでしょう?)がそのまま出てします。

骨のない部分と骨のある部分で段差ができます。

 

この段差は多少は年齢を重ねると出てきます。

 

で、まず③は昔から、目の下の脂肪除去とか言って美容外科でよくされていました。

ただ取っても、また奥から落ちてくるからまた取るのか、ってキリがない話です。

目の周りの手術はとても腫れるし、内出血もとても出やすい。

腫れもなかなか引きません。

 

それでもそのふくらみが嫌なら手術することがダメとは言わないです。

リスクがわかっていてするなら、その人の人生だから。

 

若い人の顔って、ほんとに凹凸がない。

年を重ねていくと、重力に負けるし、いろんなものが下に移動してブルドッグみたいに下に溜まるし、上はその分薄くなるから下の形が露骨になって、ゴツゴツするというか、凹凸がいろんなところに出やすくなる。

 

そうなると老けて見えるから、だから芸能人とか一般人も皆ヒアルロン酸とか入れて顔をパンパンにして凹凸をなくそうとするわけです。

脂肪って若さの象徴だから。

 

でもそういう人が無理やりヒアルロン酸で膨らましても、もともとそれを支える支持組織も脆弱だからまた重力で下がりやすいし、またすぐに凹凸ができます。

だからまた入れる→また下がる→また入れる→・・と繰り返してアンパンマンのできあがりになるわけです。

からだががりがりなのに顔だけ異様にでかく見える人、いるでしょう?

それはからだの筋肉や骨が異化亢進して分解して減っているわけです。

要はそれくらい栄養状態が悪い。

口から摂らないから、からだの筋肉や骨、脂肪からもらってくるしかない。

それが異化亢進です。

頭部ってもともと筋肉そこまでついていないから(脂肪も)、顔の骨も減っていきますが、からだの減り方よりは目立たない。

だからただでさえ顔が大きく見えます。相対比としてね。

そこにヒアルロン酸でパンパンにするからよけいに顔がでかく見える、というわけです。

 

 

さて、話を戻します。

 

④の凹んでいるところにヒアルロン酸を入れる、ということも昔からされてました。注入系がメジャーになってきたと同時に。

 

理論上、③と④が一緒にある、というのはない。

目の下が膨らんでいるか、凹んでいるかどっちかです。

膨らみのその下が段差でよけいに凹んで見えるということはあります。

 

ところがどれくらい前からかわからないけど、美容外科のチェーン店とかでやっていたのか、そういうところ出身の皮膚科医でも形成外科医でもない医者が開業してやっているのか、よくわかりませんが、

目の下の脂肪を取る手術をしてその後にヒアルロン酸を入れる、というプラマイゼロ、みたいなことをやっている、ということを耳にするようになりました。

 

うちでは美容医療・スキンケア相談などの自費診療を受ける方には、予約時に今までのエステや美容医療で何かしたことがあるか必ず聴きます。

 

理由はそのせいで肌トラブルになっていたり、そのせいでできない施術・リスクが上がる施術があるからです。

 

うちで美容医療をされている患者さんでそんなのに引っかかった方がいませんが、予約の段階で過去の治療歴を聴いたら、

とある美容クリニックで、目の下の脂肪除去手術をされ、その後にレディエッセ®というハイドロキシアパタイトでできた注入剤を入れるということされた人からなんかレーザー希望の予約の電話でした。

 

担当したスタッフが、取ったところにまた入れたんですか?!と思わず聞き返したと言ってましたよ。。

取ったところが凹む注入する、という理屈らしくて、じゃあ最初から取らなきゃいいやん、という話。

 

その人はバリバリの持病で免疫抑制剤を長年飲んでいて(ステロイドじゃない免疫抑制剤です)、また別の他院でレーザートーニングもしていて。。。

 

うちでは持病の程度やまして免疫抑制剤飲んでいる人にレーザーはまず当てません。

何が起こるかわからないから。

スキンケア相談とかは構わないけど。

 

なのでそういう人が来てレーザー断ったら、レーザーしてもらえると思ってたのに!!他院ではやってたのに!!!とクレームになるし、どちらにとっても気のいいものではないので予約の段階で、持病とか飲んでいる薬のせいで施術ができない場合があります、とHPにも書いています。

それをあらかじめ予約の段階でお伝えします。

できないことがあります、ということ。

伝えても、自分だけはできると思っている人も多いから(他院でやっていると特に。なんでその状態で何の説明も受けずにやっているのか私ははなはだ疑問。。病歴や薬歴を患者さんが言っていない、医者も確認もしていないケースが大半ですけど)、電話でできないかもしれませんよ、それでも診察料は処置代じゃないから返金しませんよ、とかなりきつく念を押します。

それでも自分だけはできると思っている人はいます。

(絶対やりたい!という人はその段階で電話をガチャ!と切ったり、受診止めると言います。

その免疫抑制剤の人も、できない可能性がありますとスタッフが念押ししたら、他ではしてたのに?!と電話切られたそうです。

 

そんな危ないことはうちではしません。

 

これがかなり前の話。

 

ちなみに目の上とか目の下でも奥にヒアルロン酸とか吸収性の注入剤ではなく、レディエッセ®とかは学会でも推奨されてないし、それでなにかあった場合は学会の損害賠償保険は適応じゃないはずです。

ヒアルロン酸は万が一の時溶かすことができるけどレディエッセは溶かせないから、眼球圧迫とかしたら失明です。

むちゃくちゃ危ない。

 

まともな美容皮膚科医・形成外科医はまずやりません。

そういうことをするのは、チェーン店の美容外科クリニック出身の医者。

皮膚科医でも形成外科医でもないし、学会にも入っていないから、副作用合併症のこわさも知らないし、把握しようとも勉強しようとも思っていない。

 

ちなみに、目の下の脂肪除去手術プラスレディエッセ(ヒアルロン酸)注入で、格安クリニックは論外として(安かろう悪かろう)、普通に計算しても何十万円も取られるでしょう。

 

何十万円も取られて腫れて内出血してプラマイゼロ、むしろ副作用合併症でおかしくなることの方が多いかも。

そういうことを勧める医者にしてもらうわけでしょう?

良くなるとは思えませんけどね。。。

 

 

ちょっと前に来られた保険の皮膚科の女性患者さん。

すごく痩せている若い人。

顔の湿疹か何か忘れたけど、問診票の病歴か手術歴のところに美容外科で目の下の脂肪除去手術予定みたいなことを書かれてました。

皮膚炎とは直接関係ないけど、その人の目の下全然膨らんでいないし、どうしてそんなことをするのか聴いたら、

「クマが気になるから」

 

でもその人のクマ、色グマの濃い焦げ茶なんです。取る脂肪もない。痩せすぎだから。

保険診療で美容医療の話はしないけど、けっこう悪徳美容外科でひっかかっている人が多くて、そんなことしてるの?!と診察中に発覚した時に、それ止めないと、ほんとに危ないですよ、という話はしています。

まあおせっかいですが。

 

お金持ちにも見えないし、普通の会社に勤めている若い人のお給料で支払える金額ではないので、クリニック名聴いたら、わけわかんないところだし、副作用合併症でよけいにひどくなるか、良くて、変化なし(何十万円も払って)だから、

それ効きませんよ、止めたほうがいいですよ、と簡単に説明しました。

手術の後、凹むからヒアルロン酸注入予定、とさらに言い出し(クリニックから勧められた)。。。

 

まだ悪徳美容外科ではそんなことやっているんかい?!と驚愕です。

 

そのクマ、色グマだからどっちも効きませんよ、うちでちゃんと診察(自費)受けたらちゃんと説明してもっと良くしますよと一応言ったけど、こういう人に限って、診察に1万円(税抜き)も払うなんて、という感じでまず受けません。

 

何十万円という大金(クレジットローンが多い)をおかしなことにつぎ込むのに。

 

保険診療でラーメン代よりも安い診察料で、もうそれ以上の説明はしません。

そこまでお人よしでもないし、昔は時間をかけて話せばわかってもらえると信じて無料で話をしたこともありましたが、大昔はそれでいけたけど、もうこの10年以上、無理なものは無理ですね。

 

洗脳を1時間とか2時間では解けません。

 

その人の人生ですから、私の目の下がぐちゃぐちゃになるわけでもないから、好きにしたらいいんですけどね、そういう施術を普通と思って受けようとするくらい、ネットの世界では常識ってこと?

 

ということはもっと被害者がいえるわけで、言っても聞く耳持たない人はそれでいいけど、知っていたらやらなかったのに。。という人もたくさんいると思います。

 

 

で、今回のヒルナンデス!のお話です。

 

目の下のクマにお肉が効く、と全国ネットで放送してくれるなら、ヒルナンデス!は若い女性もよく観てるし、それで被害者が減るとか未然に防げるなら、と私の名前でなくてもいいやと医療監修引き受けました。

ヒルナンデス!の方々には、前の出演の時にもお世話になりましたし、頑張って石鹸洗顔とほうれん草よりもレバーや赤いお肉が良いと取り上げてくださったし。

(監修で名前載せてくださることになったとお聴きしました。まだ番組観ていないのでどうなったのかわかりません)

 

今の世の中、女性だけでなく、男性も子供も年齢性別に関係なく、かなり皆さん体調が悪い。食事もむちゃくちゃ。

啓発活動も兼ねて時間のある時に検診の仕事にいきます。

 

女性や子供の(最近は男性も)、目の下のクマのひどいことと言ったら。。。

 

眼瞼結膜の白っぽい人も多い。

 

どこまで検診で引っかけるかですが(さすがに全員ひっかけるわけにもいかない。ほんとは全員引っかけたいところ)、

クマもひどいし、顔色も悪い、他に体調不良、女性なら月経トラブルあったら、だいたい引っかけて、貧血の詳しい検査したほうがいいですよ、と言います。

(内科行っても、検査項目が少なすぎて(赤血球数とヘモグロビン(血色色素)しか診ていない。その2項目では貧血の有無は測れない、誤診になると教科書に書いてあっても、ほんとに誰も診ていないというくらい診ていない)

検査しても隠れ貧血で見過ごされるかもしれないけど。。とは言っておきますが。。

それを前提にして、レバーや魚介類、無理なら赤身の牛肉ミンチとか食べるといいですよ。

隠れ貧血だけじゃなく、クマも出にくくなるし、体調も良くなってからだ楽になりますよ、と時間のある限り説明しています。

(説明できない検診案件にはあまり行きません)

 

女性でクマに効くというと、ほんとですか?!とけっこう喜ばれます。

 

立ち眩みや月経トラブルは仕方ないと思っていても、目の下のクマはなんとかしたいと思っている人が多いんだなあと毎回実感します。

 

おかしな美容クリニックでの施術を止めて、ほんとに本当に質の良い化粧品を使うこと、肌の触り方の見直しと食事の見直し、検査や医療用サプリの購入とか自費の診察代とか、そっちにお金を回してほしいものです。

充分にお釣りがくるから。

 

 

私の拙著 #きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい の出版過程の中で最後の最後、印刷に回す日が決まって、私の原稿書くのが早いから、当初の予定よりも1か月早くなりました。

そのおかげで仕事が終わった後、チェックの入った原稿全部読み直してまたチェックして東京に速達で送り返す、という日を1~2週間くらい?やりました。

 

仕事終わってからだから、睡眠時間数時間、もしくはほぼ徹夜の日も。。。

もう死ぬかな?と思うくらい。

これが作家の締め切り地獄ってやつか!!と体感しましたね~。

 

これだけ寝てないのにね、目の下にクマ、全く出なかったんですよ!!

 

出版前にとっくに隠れ貧血が良くなって、その辺の男性よりも私の赤血球の方が濃いくらいになってました。今もね。

 

赤血球が元気で十分に数があれば、どんなに寝てなくてもクマって出ないんだなあとまさに実感です。

 

目の下の青クマは、貧血と鉄不足だから。

 

なので青クマって、寝ても取れないでしょ?

寝不足では、血行が悪いからよけいに強調されてどす黒く見えるから、寝不足が良くないと思いがち。

確かに悪化はさせますが、ベースに貧血が本当になければクマ出ません。

 

ちなみに血液検査をちゃんと読んでもらっていないせいで、貧血ない、と言われているのは論外です。

そもそもの診断が間違っているから。

保険診療ではそういうところは診ないのと(もっとひどい患者さんが対象だから、ということもある)。自費診療でもデータの読み取りがわかっていない医者も多い。

 

オーソモレキュラー療法とか分子整合栄養医学とか自称で言っているだけで、勝手に言うのは自由ですからね。違法でもなんでもないし。

中身は全然違います。

 

ちなみに女性で貧血のない人はいない、と私は思っています。

私みたいにオーソモレキュラー療法けっこうやって隠れ貧血改善した人、その後もちゃんと維持していたら別です。

その私でも、体調によったらいつもよりクマが出ることがたまにあって、ああ。。栄養今減っているんだな。。と生活態度とかいろいろ見直します。

もちろん血液検査で確認もね。

そしたらいろいろあったりする。

 

からだも細胞も日々変化するし、老化もします。

不老不死にはなれないから。

改善したからって、そのまま何もしなければ維持もできません。

どのレベルで維持するのかは、その人の目標次第です。

 

目の下のクマは色グマ・茶グマでも、赤いお肉を食べることで皮膚の代謝は良くなるから、色素の排泄は進むし、色素沈着もできにくくなります。

(擦るのとか質の悪い化粧品は絶対に止めなきゃいけませんよ)

膨らんだ脂肪の部分を食事と栄養でなんとかするのはできないけど、できにくくするのは可能です。

 

1にも2にも栄養です。

 

栄養あってこその美容医療です。

 

Facebook・Instagramではすでに告知しました。

ネタバレになるので言えませんが、明日5月2日木曜日 日本テレビのヒルナンデス!!

 

ぜひご覧ください!!

 

きっとお役に立つ情報が出てきます。

 

放送後にまた解説しますね~。

 

買わないと決めている市販薬

こちらは女性セブンの12月7日号の取材で渡した私の原稿です。

 

雑誌掲載時の記事の題名は、

 

現役医師&薬剤師50名が実名告白

私たちがのまない市販薬ランキング26

 

というもの。

 

最初、お題をいただいた時に、そもそも市販薬を使わないので何が売っているのかあまり知りません。

ただ患者さんがよく飲んでいて、即刻止めたほうがいいよ、もう止めといたら?と思う薬をあげてみました。

 

実際の記事で他の医師や薬剤師のあげていた薬をみて、ああ、そうやねというものもありました。

それは後述しますね。

 

以下が原稿です。

①~⑤まで。後述は⑤の後で。

 

①センナ 便秘薬(下剤)

市販の便秘薬や下剤にはほとんどセンナ(センノシド)が入っており、腸管を刺激して大腸をむりやり動かして排便させるというもの。

 

むりやり動かすため、場合によりひどい腹痛を伴う。

 

たまたまなどで1回使うのがダメとは思わないが、慢性的に使うと大腸が疲弊して腸管を動かす神経が損傷して動かなくなり、「薬をもっと増量しないと効かない」ということになる。

 

また長期のセンノシド使用は大腸メラノーシス(大腸粘膜が真っ黒になる)になることがわかっていて、大腸メラノ―シスは大腸癌の発生母地である。

 

センナを使用している人の中には「どうして便秘になっているのか」を突き止めず、乱用してますます便秘の状態を悪化させてしまっている人が多い。

 

便秘にすぐに対処したいのであれば他の薬剤で比較的安全なものがあるため、わざわざセンノシドを使う理由がない。

 

短期間的に副作用合併症を理解した医師から処方されるならともかく、市販で誰でもが買えてずっと飲んでいい薬では全くない。

 

②総合感冒薬

風邪の原因はウィルスのため、根本的に完治させる薬は存在しない。

いわゆる風邪薬と呼ばれるものは、

熱を下げたり頭痛を止める痛み止め、咳や鼻水を止める、のどの炎症を抑えるなどのすべて対症療法の薬。

 

薬疹などが起こりやすい解熱鎮痛剤がほとんどの商品に必ず入っており、もし風邪症状がしんどくて少し抑えたいのであれば、それぞれの症状に合わせた薬を飲むべき。

咳がひどいなら咳止め、鼻水やくしゃみがひどいなら抗アレルギー剤、のように。

 

高熱もひどい頭痛でもないのに一緒に解熱鎮痛剤は飲みたくない。全くいらない薬。

また市販のものは病院処方のものよりも有効成分が少ないことが多く、また変わらないくらい入っていても、もともとそこまで症状を抑えるものでもない。しかも高い。

 

風邪症状がひどい場合、風邪ではない可能性もあるため、寝て治ると思われるレベルではない場合は早めに医療機関への受診をおすすめする。

 

 

③ガスター(H2ブロッカー)

胃酸を抑える薬であるが、ほんとうに必要な人は胃カメラなどで胃潰瘍や逆流性食道炎などないか確認が必要。

 

胃潰瘍などがなく、ただの胃炎であれば、H2ブロッカーを毎日、あるいは頻繁に服用することで胃酸の分泌が抑えられ、一見胃部の不快感は減るが、胃酸の分泌が抑えられたことでたんぱく質の第一消化ができにくくなる。

 

胃の不快感が落ち着いた後もH2ブロッカーを飲んでいれば、たんぱく質(特に肉)が消化できず胃もたれなどがひどくなり、ますますタンパク質を食べなくなる。たんぱく質、特に肉が減ることでますます消化吸収ができにくくなるという悪循環。

 

乱用すると栄養が吸収できにくくなる。ますます体調の悪化と老化が進む。

 

 

④非ステロイド抗炎症軟膏

皮膚科の保険診療でもほぼ使わなくなった。理由は①効かない②かぶれやすい

 

非ステロイド抗炎症剤(解熱鎮痛剤のことです)は内服もトラブルが多く、皮膚だとかぶれやすい。

 

かぶれなかったとしてもそこまでの効果は望めず、それならわざわざ買って塗る意味がない。

 

 

⑤漢方

市販の漢方薬はツムラやクラシエと言った病院処方の漢方メーカーも多いが、それでも病院用のと比べると有効成分は少なく、値段はかなり高い。

 

お試しにどんなのか飲んでみるくらいはいいと思うが、有効成分が病院用のよりも少ないため、効かなかった場合、内容があっていないのか、市販だからなのか区別がつきにくい。

 

本当に困っているのであれば、保険診療で漢方治療取り扱いの医師に相談することを勧める。

 

特に漢方薬局のはすべて自費で非常に高く、いきなり3か月分とか大量に購入させる薬局も多く、煎じて飲むタイプのことが多いため飲みにくく、それで多少なりとも効けばまだしも効かないことも多く、処方する薬剤師によって千差万別(これは医師でも同様)。

 

漢方薬なら副作用がないわけでもなく、飲む側がそこを理解せずに市販品を飲み続ける危うさ。飲んでいる側が、漢方なら安心と過信していることが一番の問題。

 

漢方薬は根治させる薬でも体質改善の薬でもなく、所詮対症療法の薬に過ぎず、体調不良の原因を受診して調べることなく、漫然と市販のものを飲み続けていいわけではない。

 

改善が認められない場合は、早めにクリニックへ受診を。

 

 

後から思い出したのが、

トランシーノはじめトラネキサム酸!!

市販も病院のもね。

 

これは線溶系を阻害するから、結果として血栓傾向を助長するほうにいきます。

肝斑治療に使うのはもう何年も前に一切止めました。

いらないわ。

 

病院処方でもサプリみたいに飲んでいる人多いし、肝障害も結構出ます。

他院で肝障害起こした人、何人も診てます。

 

新型コロナ・ワクチン真っ只中の時、ピルにトラネキサム酸併用って、ほんと恐ろしい。。。そこにコロナ感染、もしくはワクチン接種か。。って血栓どんどん作って!と自ら言っているようなもの。

ワクチンの問診表に書いていない女性、かなりいますよ。

 

コロナ感染でのどの痛みにトラネキサム酸処方する医者も多くて、止めてあげてとずっと思っています。

血栓助長してどうする?!

どうせ効いてないのに。

(新型コロナ感染で血栓形成促進は証明されています)

 

記事を読んで、ああ、そうやねと思ったのが、

解熱鎮痛剤

下痢止め

防風通聖散

傷薬

充血止め点眼薬

など。

 

ただ、解熱鎮痛剤は、頭痛や生理痛、コロナなどの解熱目的、と市販薬を買わざるを得ない場合があるので、これくらいは仕方ないかと思います。

 

でも、市販で買えるので乱用している人が多く、副作用もあまり考えていない。

 

ロキソプロフェンが良くないとかアセトアミノフェンならいいとか、妊婦や授乳婦でもない時にどこまでこだわるのか関係なく一人歩きしてたり、内容に関係なく、解熱鎮痛剤は薬疹が多いです。

もちろん胃腸障害は起こりやすい。

使うのは仕方ないけど、根本的なことはしながら副作用もわかって使用してほしい。

 

下痢止めは緊急時仕方ない面もあると思いますが、感染性の下痢の場合、止めてしまうとよけいに毒素が溜まって悪化させることも。

 

便秘薬も下痢止めも慢性的に使用することで当たり前になっている人も多く、根本的な問題から目をそらせる。

それくらい使って当たり前、病気じゃないと思っている人が多いことが一番の問題。

便秘も下痢も立派な病気で、どちらも消化吸収が悪く、栄養の吸収障害が起こっている可能性が高いため、実は非常に問題。

 

それは市販に限らず、クリニックでも病院でも、対症療法で延々と処方し続ける医者も悪い。保険診療では仕方ないことだろうけど。

 

 

防風通聖散は、市販の漢方と同じでコストパフォーマンスが悪いですが、これさえ飲めば痩せる!みたいなCMがおかしい。

 

痩せ過ぎの患者さんが市販の(ひどい時は病院処方)防風通聖散飲んでいて、いや、おかしいやろ、って。。。

防風通聖散はエフェドリンが入っているので実はけっこう注意がいる薬です。

私はめったに出しません。

(痩せたいといういわゆる肥満の方にもね。他の薬を処方することが多い)

 

傷薬は、ケガして消毒してしまうのは仕方ないとして、傷口を泡とか粉みたいなので固める薬あるでしょう?

あれは皮膚科医、形成外科医からしたら最悪で、あれで固めてしまうから、傷が治りません。

ミイラみたいに乾燥させて創傷治癒進むはずないですからね。

何週間たっても治らないんです、と受診されても、塊みたいになってへばりついているので、昔大学病院にいた時などは一旦全部落として剥がして傷がどうなっているか診ないと先に進まないから、擦って落とすしかないという拷問みたいな処置が必要でした。

その塊の下がどうなっているのかわからなければ、剥がれるまで待ちましょう、はできません。。

もうすでにそれで何週間も経っているわけですから。。。

 

あれは傷を治すのは邪魔する薬(というか薬じゃない)。ほんとにいらない。

 

同じ会社から出てた眼の洗浄液。

昔はあれは殺菌消毒剤が入っていて、角膜びらんが多発して眼科学会の論文と学会発表に被害報告がたくさん出てましたよ。

当時、眼科の先生、むちゃくちゃ怒ってた。絶対止めるようにって。

かなり問題になって、今も売ってますが、消毒剤は除去したはずだけど、中身は絶対確認を。

 

市販薬って、ほんとに添加物もだし、いらないものが山ほど入っている。

 

かゆみ止めとか虫刺されの薬とかも。

あのスース―させるのってメントールだけど、かぶれる人もけっこういます。

 

かぶれると言えば、水虫の塗り薬。特に市販の。

いらない成分入れ過ぎ。

病院処方の水虫薬もかぶれやすいので必ず処方の時患者さんにその話をしておきます。

水虫の悪化と思って、せっせと塗る人多数。特に市販薬。

 

ただれまくって、足指腫れまくって、汁まで出て、リンパ節腫れて、ひどい状態で水虫が治りません、って来られることも。。。

 

いや、それ、かぶれて二次感染だから。。。

水虫どころじゃないです。

 

市販の塗り薬はほんとにトラブル多い。

ステロイドはステロイドで、乱用する人多いしね。

 

充血止めの点眼薬は、無理やり血管収縮させる成分が入っています。

炎症起こして酸素がたくさんいるから充血(血管拡張)させて酸素届けようとしているのに、そこを無理やり止めるのは根本から悪化させる方向に。

 

スーッとした感じがほしいから(ごまかすのに)、市販の点眼薬もいらないものたくさん入っています。

 

からだが必要と思ってやっていることをむりやり止めるにはそれ相応のリスクが必ずあります。

もうほんと自己責任の世界だから。

 

厚労省はどんどん市販でなんでも自由に買えるようにしたいんでしょうけど、理解していないと全部自分に返ってくるだけ。

 

お手軽、簡単に、みたいなものがほんとに良いわけないのは薬に限らずなんでもかな。

 

病院の薬もそうだけど、中身とか目的によって、ほんとにいるのかいらないのか。

効果がすごい分、副作用もすごいことも。

私が処方するのは、からだの恒常性を損なわないサポートする薬がほとんどです。

どうしても仕方なく、無理やり系の薬(ステロイドもですが)を出すこともありますが、根本的なこともやるようお願いするので短期間、少量で済むことが多い。

 

ちなみにヘパリン類似物質含有外用剤(ヒルドイド系)はほぼ処方しません。必要ないことが多いから。

 

そこは考え方の違い。

 

保険診療でも根本的に治す治療を目指したい。

 

 

NoBeefNoBeauty #肉食美肌 #bfキレイ #Instagramキャンペーン #オージービーフ #きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい #大島椿 #アトピコスキンヘルスケア #この冬はアゲ肌になる
 
さきほどお知らせしていた、オージー・ビーフさんのこの冬のキャンペーン第2弾の抽選で3名様にプレゼントのアトピコスキンヘルスケアのオイルDとソープのセットの件。
 
私の拙著「きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい」で説明している洗顔方法。
 
まずは純石鹸での洗顔。
アイメイクをしている時や純石鹸洗顔ではうまく洗えない、落ちにくい、などうまくいかない時などにおすすめしている椿油+純石鹸洗顔。
 
ここまでは本でも書いていますよね。
 
洗い方、使い方なども。
 
 
皆が皆、純石鹸を使えるわけではないと書いてあるのも覚えていらっしゃいますか?
純石鹸洗顔でトラブルのある方が診察が必要とも。
 
 
純石鹸は多くの皆さんが使われているような合成界面活性剤ではなく、皮膚を溶かすようなバリア機能の破壊をしません。
洗浄力があるため(弱アルカリ性だから)、ファンデやウォータープルーフの日焼け止めも落とせるわけです。
(アイメイクは落とせるかもしれないけど、目の周りをゴシゴシ擦るのは絶対にしてはいけないのでアイメイクをしているのに純石鹸洗顔のみ、は勧めていませんし私もしません)
 
そこまでの洗浄力のあるものだから、脱脂力もあります。
 
なので診察に来られた乾燥肌やアトピーなどの肌トラブルの方には勧めていません。
 
うちで取り扱っている純石鹸は、実は純石鹸と言えども品質や中身に違いがありまして、うちのは洗浄力はそのままにわりとしっとりと洗えるものを取り扱ってうちの患者さんには勧めています。
 
 
椿油+うち取り扱いの純石鹸洗顔で、ほとんどの方が問題なく洗顔がちゃんとdえきますが、超乾燥肌の方、皮膚のバリアがかなり破壊されている方には、それでも洗顔でトラブルが出ることがあります。
 
そういう場合、純石鹸から他の洗浄剤をおすすめしています。
 
うちでいくつか取り扱っていますが、そのうちの一つがこちらのアトピコスキンヘルスケアのソープです。
 
(このソープだけではファンデやメイク化粧品、ウォータープルーフの日焼け止めなどは落とせません)
 
 
大島椿さんの市販の椿油とオイルDとの違いは本で書いている通りです。
 
オイルDなら保湿としても申し分なく使えて便利です。
 
 
で、今回プレゼントしてくださるにあたり、こちらのセットでなかなかうまく使えない、どうしたらいいだろうとお悩み、疑問、不安などございましたら、インスタグラムのこの投稿のところで、コメントで質問していただいたらお答えさせていただきます。
(オージー・ビーフさんの第2弾キャンペーンの期間中)
 
ご質問内容は、あくまでもこのセットを使う際でのご質問に限らせていただきますのでご了承ください。
他社製品のご質問についてはお答えしません。
他社製品の商品名を挙げられたコメントはステマの可能性もるため削除させていただくことがございますのでご了承くださいませ。
 
特定の企業の商品、特に化粧品についてのSNSなどでのご質問は一切お答えしませんとFacebookの固定投稿でも記載させていただいておりました。
 
今回、大島椿さんからたくさんのサンプルセットと商品をご提供いただき、また当院の担当の方は開業当初から資料提供など大変お世話になっておりましてお礼を込めて、今回このような場を設けさせていただきました。
大島椿さんからの依頼ではなく、タイアップ記事でもないことをお伝えいたします。

                                                                                                                                #この冬はアゲ肌になる #NoBeefNoBeauty  #肉食美肌 #bfキレイ #Instagramキャンペーン #オージービーフ #きれいな肌をつくるなら赤いお肉を食べなさい #大島椿 #アトピコスキンヘルスケア 

 

 

もう9月ですね。早いですね~。まだまだ残暑どころか夏真っ盛りというくらい暑い。

でもお盆明けの夕方の風が一瞬涼しくて、季節が変わったことがわかりました。

夜には庭で鈴虫やコオロギがリンリン鳴きまくっています。夜の気温はかなりマシになりましたね。

朝も一瞬涼しい瞬間がある。

季節は実は変わっています。

 

秋は夏の強い紫外線の影響がお肌に出てくる季節。

また冷房と暑さとの寒暖差、あまりの暑さに冷たいものばかり摂っていた影響が身体に出てくる。。

おなかだったり、体調だったり、髪の毛だったり。。。

今年は誰にとっても厳しでした。。。。

 

9月は毎年のことながら、夏の紫外線で傷んだお肌を修復するのに少しでも役立てば、と顔の美容医療の処置をされる方にはイオン導入の無料のプレゼントです。

 

イオン導入って良いんだ!ってここで思わないでください。

家庭用も売っているし、エステでもやってますね。美容系のクリニックだったら、だいたいどこでもやっていることが多いかと。

 

問題は、やり方なんです。あと、導入する薬剤と。

市販の化粧水とかで入れるのは一切勧めていません。添加物もたくさん入っているのに。

使っているのは無添加だからと言う人もたまにいますが、無添加のものは高く、冷蔵保管で早く使い切らないといけない(防腐剤が入っていない)。

そこをケチって使うから、導入自体で摩擦を起こる。

顔中、炎症と肝斑のできあがり。

 

エステやクリニックでも、ゴシゴシイオン導入されて肝斑の悪化、顔中肝斑の人も見かけます。

 

イオン導入の原理をわかって扱わないからそうなる。

たかがイオン導入、されどイオン導入。

なんでもそうですが、やり方を間違えると逆効果。。。

 

家で美顔器使っている人の肝斑、炎症後色素沈着治すの実は大変です。。

かなりひどいから。

 

またスキンケアや使っている化粧品が合っていない、品質が悪い(高いのがいいわけではないです)、間違っているのに、イオン導入だけしてもダメ。

 

だからうちでは美容医療される方、スキンケア相談される方全員に(患者さんが拒否しない限り)、使用している化粧品全部聴いて事前に調べています。

続行OKか、即刻止めるか、条件付きで使っていいのか、いろいろですが、ほとんど止めるものばかり。。

 

過信しないことですね、自分の使っているものを。

確認もしていないのに。買ったのもネットの情報か、化粧品カウンターの販売員のおすすめか、ちゃんと診察もしてくれない美容クリニックで勧められて買ったものでしょう?

 

それで良いことありました?

 

先日も来られた方が、(信用していない)クリニックで勧められたから買った、、と仰ってました。

そこの売りたいものを勧められただけです。

そこが信用できなくなったからうちに来られたわけですが、信用できないところなら、勧められた化粧品も良くないのかもしれない。。と思えるといいんですけどね。

 

スキンケアの話もせずに(もちろん肌の診察は当たり前)化粧品買わせたり、レーザーさせたりって、その時点でおかしいと思って断れると被害は最小限で済みますよ。

 

 

で、季節が変わって、もうすぐ湿度が下がってきます。

今年はまだまだ先かな?昼は良くても朝晩は変わるかもね。

また紫外線と近赤外線などの影響でひと夏明ければ、シミも増えるけどシワは増える。。

この先、乾燥ジワが定着する季節に向かいます。

なのでシワ対策はそろそろ始めておいたほうがいい。

 

クリニック専売化粧品は一般のものよりも効果が高いことがほとんど。

効果が高いということは、それなりに副作用合併症があるということです。

なので診察も受けずに(ちゃんと洗顔して)、カウンセラーという名のただの受付から勧められて買うものでもないし、看護師から勧められて買うものでもないですよ。

 

まず、「適応」の診断をつけなきゃいけない。

クリニックで買えばそれで済む、と思ってやってきた結果が今、です。

それで満足されているならいいですけどね。

ほんとはもっと早くに、しかもお金そこまでかからずに良くなっていたかもしれませんよ。

 

シワ(ついでにたるみも)対策は集中してやるのもおすすめ。

頑張る人にホームケアでも頑張ってもらうクリニック専売化粧品のサンプルプレゼントです。

 

 

で、秋と言えば薄毛の季節。育毛です。

特に夏に冷たいものをたくさん摂った人はそろそろ抜け毛増えてくる頃でしょう。

 

人間も動物と一緒で、秋に抜けて、ほんとは動物みたに冬毛に変わるというのが理想なんでしょうけど、冬毛に変わろうと思ったら、それだけ栄養がいります。

野生の動物は冬に備えてたくさん食べるし、毛皮で守らないと冬が越せませんからね。そういうシステムが備わってる。

 

人間は暖房が使えるからそういうシステムが働かくなくなった。

でも抜け毛のシステムだけは作動するんだなあ。

抜けてもいいんですよ。すぐにまたニョキニョキたくさん太いのが生えれくればいいので。

 

古い毛が抜けて新しい毛が生えてくるからターンオーバーってやつですが、抜けただけで生えてこない人、この15年ほどで増加の一方。。。

ヘアケアの見直しと食事の見直しです。

育毛の季節本番ですね。

急いでる人はメソセラピーと言って注射(頭皮に刺す)はありですが、クリニックによって注射の中身は全く違います。もちろん値段も。

高額なことが多いのでコースは最初に買わないことかな。

騙されてるかもしれないでしょ。

思ってたのと違うとかね。

あと、注射は痛いしね。無痛じゃないから。

 

注射しなくても増毛する方法はたくさんありますよ。

必ず診察(自費)が必要です。

 

 

スキンケア相談や肌荒れ相談、化粧品相談(名前はなんでもいい。料金も同じ。内容も似てる。何に比重を置くのかがちょっと違うだけ)された方に化粧品のサンプルプレゼント、今までもいろいろやってきましたが、おうちでいろいろ試してみたい、あれもこれも試したい、となると1セットではやっぱり足りないんだなと3セットにしました。

3セットあると思う存分、おうちでお試しできるから安心して本体購入できますよね。

(と患者さんから言われました)

 

 

今年は夏バテというよりも軽い熱中症の方も多く、暑さほんとに厳しすぎ。。でも仕事の内容は前よりもきつい(と感じる)方も多い。

1年で年をとりますからね。特に女性は12回月経来たらもう大変です。しんどいのは当たり前。

 

秋に恒例?の高濃度ビタミンC点滴のキャンペーン。

うちで栄養療法されている方限定。

うちのは点滴中に診察付きだからかなりお得ですよ。

点滴中にいろいろと相談されます。食事や体調のこと、お肌のこと。なんでもありです(洗顔はありません)。

 

高濃度ビタミンC点滴の名前は有名ですが、クリニックによってこれも中身が違います。

何が良い悪いではなく、値段と時間との費用対効果かな。

 

あと、白玉点滴って前から有名ですよね。

これも中身がクリニックによって違いますが、ネーミングが絶妙ですね。女心、わかってるけど、騙すのに最適のネーミングです。

白玉点滴したからって白玉みたいな美白にはなりませんからね。

うちの高濃度ビタミンC点滴には白玉点滴と同じ成分入れてますが、点滴だけですごい美白!!みたいには思わないほうがいい。

過度な期待はなんでも禁物です。

たかが1回点滴しただけでね。

血中に何日も残らないんだから。

あくまで一極集中、ドーン!と行く、って話。

うちの患者さんは1か月に1回とか、なにかあった時、というのが多いパターン。

 

大事なのは日常の食事と日常のサプリや薬なので、点滴1か月に1回でも全然違う。

お金あれば毎週してもいいけど、時間もお金もかかるでしょs。

その分のお金は他のことに回して有効に費用対効果あげてほしいな。

 

今月、うちで栄養解析(自費の血液検査)をされる方は、その日(自費の栄養療法の診察が必要)と結果聴いた日、どちらも9月以内であれば、その日に買う医療用サプリ10%オフです。

最初にしっかりと摂ったほうが後が楽だし、スムーズに行きやすいからね。

 

別のクリニックで栄養療法?されてた患者さんが言っておられましたが、うちのやり方はうちだけです。

栄養解析と一口に言っても、自費でも、検査項目はクリニックによって全然違うし、保険診療の範囲内では見逃しが必ず出ます。

まあ仕方ないんですが、同じ自費でするなら必要なものはしっかりと調べること。

 

逆に、遅延型の食物アレルギー検査とか遺伝子検査とか唾液の検査とか、その辺もろもろのあまりに高すぎる検査は最初からは私はいらないと思っています。

そんなことよりもまずは現状と食事の見直しです。

 

検査代だけで何十万、という他院で検査した、という方、何人も診てますが、結果の説明もレポート渡して終わり、遅延型食物アレルギー検査で制限しなくてもいいのに勝手にたくさん制限してからだボロボロ、よくわからないサプリ買わされて。。とそれで結果が出てるならいんですけどね。

そういう方に限って、鉄欠乏も貧血もないって言われているし。。

 

そんなわけ、あるかっ!!

って話。

 

食事のチェックどころか胃腸の評価もされていない。

それでむちゃくちゃな食事しておいて、遺伝子のせいにされてもね。。

遺伝子になにかあっても、今まで無事にここまで育ってきたんだから、その遺伝子異常、そんなに人生に影響しないってことです。

影響がほんとにあるなら、そんな年まで生きられないからね。神様に連れていかれちゃうよ。

今まで生きてきたんだから、なんとかなるってことです。

その体調不良を起こしているのは大半が食事です。

遺伝子になにかあろうと食事変えるだけでかなり良くなったりね。

 

食事を変えない限り、どんなに高い検査しても体調良くはなりません。

高い検査しても、その結果からの診断と今後の治療方針が正しくなかったら?

ちゃんと説明聴いてもやらないのは個人の自由だけど、そういう説明も診断もされていない人があまりに多くてね。

 

自費診療になると(保険診療でも)、ほんとにクリニックによっても医師によっても、内容は千差万別。十人十色。

 

栄養療法

栄養解析

オーソモレキュラー療法

なら何でも同じ、ってそんなわけ、ないやん?

 

私のブログやSNS読んで、どこに行ってもうちと同じことしてくれる、って大間違いですからね。

うちみたいに時間を取るとこ、ありません。

うちは変わってるから。私がせかせか焦るの、すごく嫌だから。

だから完全予約制で、お一人にしっかりと時間を取ります。

かなり特殊です。

多分、日本でうちだけ?(笑)

そこはわかって受診してくださいね。