プロフィール

  • 院長
    柴 亜伊子
  • 京都四条 あいこ皮フ科クリニック

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昨日の「ホンマでっか!?TV」で、澤口先生が、「ブラジャーをしてると、乳がんになる確率がすごく高くなるというデータがある。信憑性はあまりない、レベルの低い論文だけど。」とか、なんとかおっしゃってましたけど、そんなレベルの低い論文の結果をテレビで言うなよ、と思いました。

澤口先生にしたら、おしゃべりの中の、一つの話みたいな軽い気持ちでおっしゃってるんだと思います。学者同士なら、それでいいんですが(論文の信憑性など、ちゃんと検討された上で、討論されるので)、テレビ局相手に、そんなこと言ったら、誇張して使われるの、わかってるでしょうが~、と思いました。

その後、池田先生が、「乳がんのリスクは、色々言われていて、ホントのところはまだわかっていないから、気にしなくていいですよ。レベルの低い論文だから。。」みたいなフォローをされていましたが、フォローをテレビ局もいれなきゃならないなら、誇張するな!と言いたい。

その論文は、ブラをすると、血行やリンパの流れが悪くなるから、というのがリスクが上がる要因では?という事らしいですが、ほとんどの女性がブラ、してますよね。してない方のほうが圧倒的に少ないでしょう。そんな状況で、どう統計を取られたのか、例えば何年くらいとか、おっぱいの大きさは、などなど、どうなのかなと思って聞いてました(原文を読んでいないので、詳細はわかりませんが。)

特に、おっぱいの大きい方からしたら、ブラは必須アイテムだと思います。

以前より、乳がんが、小さいおっぱいの方よりも、大きいおっぱいの方のほうがリスクが高いとは言われていて、女性ホルモン(エストロゲン)が乳がんの発生に関わっているからです。

おっぱい大きいと、小さなしこりが出来ても、気づきにくい、というのもありますね。

肥満もリスクの一つと言われていて、太ってる方は、おっぱいも大きいことがほとんどです。

東洋医学をされている先生は、絶対体を冷やすな!と言われますが、おっぱいは、体から飛び出てますよね。飛び出ていると、よけいに、冷えやすいから、がんになりやすい、と言われる先生もいらっしゃいます。

実際問題、おっぱいの大きい方は、ブラをしないわけにいかないでしょう。

ブラをしないことで、おっぱいが垂れやすくなる(おっぱいの靭帯が切れやすくなりますから)ほうが、私はよほど、女性にとって良くないと思います。なんにしろ、くよくよ悩んだりするストレスが、一番がんには良くないので。

ただ、ブラにしろ、他の下着にしろ、締めすぎのきつすぎるヤツは、ホントに良くないと思いますよ。なにより、合っていないブラというのは、おっぱいの形を悪くしますから。ただしくつけるというのが一番です。垂れないように、ささえる感じですか。アンダーのサイズや痛すぎるワイヤーも要注意です。

去年の日本抗加齢医学会で、ワコールの研究所の発表があり、ブラの重要性を言っておられました。私は、帰りにお休みブラを買って帰りました。あの発表を聞いた、女医たちは、こぞってブラを買ったことでしょう。

それよりは、普段から体を冷やさないこと、40歳を過ぎたら、乳がん検診は必ず受けましょう!30代でも、大き目の方は、どんどん受けてくださいね。(市町村により、30代は、補助金が出ません。ご自分で、人間ドッグならぬ、おっぱいドッグを受けられるか、です)

過剰に女性ホルモンを取りたい時は、必ず医師に相談されること。

そういうことのほうが、よほど大切です。自分でも、触って、しこりがないかチェックしましょう。

早期発見です!

私は、今後もブラをつけますし、おやすみブラは愛用品です。

皆さんも、ホントに気にされなくていいですからね。

あの番組は、「お笑い」とかネタの一つと思って見てくださいね。聞き流すのがポイントです。人によったら、おかしなことも自身たっぷりにたくさん言っておられますから。

まあ、テレビって、誇張傾向なので、言い切る学者さんを求めておられるんでしょうけど。

信用はされませんように。