昨日の続きです。
シワはたるみと違って、どこのシワか、どれくらいの深さなのかによって、治療法がいろいろ変わります。
浅~いチリメンジワというのか、小じわというのか、そもそも小じわの定義が人によっても全然違うため、おススメはこれ!というひとつがなかなか難しい。。
特に若い方の「気になるシワ」は、レーザーを使うこともありますが、スキンケアをちゃんとするだけで良くなることもありますし、シワ用のクリニック専売化粧品の軽いもので良くなることも多いです。
大人のシワでも、場所によったら、クリニック用の化粧品で結構対応ができます。
(スキンケアをちゃんとするのは、大前提です。)
クリニック用化粧品でも、強さを選んでいけば、それほど困ることもなく、そこそこ良かったりもします。
ところが、眉間のシワやおでこのシワ目じり、目じりの深いシワ、口回りのシワ。。
ようは動くところですね。
動いたせいでできる、折りたたみジワ。
長年、そこばっかり折りたたまれるので、年月が経てば経つほど、深くなりますよね。
完全な溝になる。
まるで、ナイフの先で、ピーッと薄く削ったみたいな、シワ。。
この深さは、浅いようで、結構深いです。
こういう。シワは、患者さんがどこまで浅くしたいのか
(シワを消す、というのは無理と思っておきましょう。一見、消えたように見えることもありますが、消えたわけではないし、こちらから、「消します」と言うと、言い過ぎです。患者さんが、「消えた!」と喜ばれることはありますが、よくみると、消えているわけではなく、うっすらと残っています。
溝を浅くする、と思っておかれたほうがいいです。)
それによっても違ってはきますが、動くせいでできたシワで、そこまで深くなってしまうと、いろいろな治療を組み合わせないと、患者さんの満足度というのは、低くなります。
動いたせいでできるシワ(表情ジワと言います)は、まず動くのを止めないといけません。
もうこれ以上折りたたませないようにする。
それが、いわゆるボトックス治療というやつです。
(ボトックス®は、アラガン社の商標登録です)
でも、動きを止めただけ。
溝は残る。
深い溝を早く改善したいというなら、レーザーなどよりもヒアルロン酸注入と言って、注射器の中に寒天みたいに入っているものを注射して溝を埋めるという治療法があります。
レーザーなどにも世の中にはきついものもあって、1度の効果が高いものもありますが、その分の副作用合併症もきつい。
全部、レーザーなどでなんとか、となると、回数がかかりすぎるのと、何回やっても、全体の良くなった印象と、溝のシワの印象とのギャップが大きいかも。
注射系はいやだという方もおられて
(注射で刺す以上、内出血、腫れは可能性があります。溝の深さとヒアルロン酸の粒の大きさや入れる深さが違うと、ちょっとミミズ腫れみたいになっちゃったり。
日にち薬で馴染んできますが、なかなか馴染みにくいこともあります。
もちろん、吸収していずれなくなります。)
それはそれでいいんですが、ひとつの治療では、効果に限界があるということです。
なんの治療にもメリットデメリットがありますから、理解した上でやるのは、個人の責任でるからなんでもいいと思います。
理解せず思いこんでやっちゃうと、こんなはずじゃなかった、になりがちです。
お気を付けください。